JP6529393B2 - スパイラルコード取付具、およびスパイラルコード組体 - Google Patents

スパイラルコード取付具、およびスパイラルコード組体 Download PDF

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Description

本発明は、つる巻き状をなすスパイラルコードの端部に、紐状部材、フック、およびクリップなどの各種の部材を取り付けるための取付具に関する。詳細には、スパイラルコードが巻き付けられる支持部材と、その支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆い、支持部材に連結される筒状部材とを備える取付具に関する。
従来、スパイラルコードの端部に各種の部材を取り付けるための取付具として、種々の構成の取付具が提案されている。たとえば、特許文献1に記載の取付具は、スパイラルコードが巻き付けられる取付構造体と、その取付構造体に連結されるスリーブとを備える。取付構造体は、差し込み部と、組み付け部とを備える。差し込み部は、スパイラルコードの端部から延設されるループ部に差し込まれる。組み付け部は、各種の部材に連結される。
差し込み部は、ループ部において、スパイラルコードの端部に連設される連設側に対向する対向側の部分を収め入れる凹部と、ループ部における連設側の部分を、対向側の部分に対して持ち上げる突部とを含む。ループ部における対向側の部分、および連設側の部分が、凹部、および突部にそれぞれ配置されることから、ループ部の中心とスパイラルコードの巻き込み中心とを略一致させることができる。
特開平10−154547号公報
特許文献1に記載の取付具において、ループ部における対向側の部分は、凹部に収め入れられて保持されるが、ループ部における連設側の部分は、その外側面が突部に接した状態で配置されることから、スリーブの内部で移動自在の状態にある。スパイラルコードが
引っ張られた場合、その引っ張られた方向に応じて連設側の部分はスリーブの内部で移動し、凹部により保持された対向側の部分に対する連設側の部分の相対的な配置姿勢が変化する。このため、スパイラルコードの引っ張りを解除した場合でも、対向側の部分に対する連設側の部分の相対的な配置姿勢が、所定の配置姿勢に戻らないおそれがある。この結果、ループ部の中心とスパイラルコードの巻き込み中心とがずれた状態になることがある。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、延出部が第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出することにより、延出部の先端部分から延びるスパイラルコードの中心が延出部に巻き付けられたスパイラルコードの中心からずれることを低減することができるスパイラルコード取付具を提供することを目的とする。
(第1の発明態様およびその具体的態様)
請求項1に記載の第1の発明態様は、所定線径のコードがつる巻き状に巻かれたスパイラルコードの端部に各種の部材を取り付けるための取付具において、スパイラルコードが巻き付けられる支持部材と、支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆い、支持部材に連結される筒状部材と、を備え、支持部材は、基体部と、基体部から所定方向に延出して形成され、スパイラルコードが巻き付けられる延出部と、所定線径より大きな間隔だけ基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向に延出部から突出する第1突出部と、第1突出部よりも基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向であって第1突出部が突出する方向と異なる方向に延出部から突出する第2突出部と、を含み、延出部は、第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出する構成を有するスパイラルコード取付具である。
本発明態様では、スパイラルコードの端部が、切断された状態のまま、基体部と第1突出部との間において延出部に巻き付けられる構成であってもよい。または、スパイラルコードの端部が、溶着などの加工処理によりループ状に形成された状態で、基体部と第1突出部との間に、ループ状の部分が引っ掛けられる構成であってもよい。前者の構成であれば、スパイラルコードの端部は、基体部と第1突出部との間において2回以上延出部に巻き付けられることが、充分な取付け強度を確保する上で好ましい。
本発明態様では、各種の部材に連結される部材は、支持部材であってもよいし、または筒状部材であってもよい。
本発明態様では、筒状部材の横断面形状は、円形形状、楕円形状、または、多角形の形状であってもよい。
本発明態様では、第1および第2突出部は、互いに異なる方向に延出部から突出する構成であればよい。第1および第2突出部においてスパイラルコードの巻き付け状態を確実に規制するために、第1および第2突出部は、互いに反対の方向に延出部から突出する構成が、好ましい。
本発明態様では、延出部の先端部分が、支持部材に連結された筒状部材から延出する構成であってもよいし、または、支持部材に連結された筒状部材の内部に位置する構成であってもよい。
本発明態様では、第1突出部と第2突出部との間隔は、所定線径より小さい間隔であってもよいし、または、所定線径以上の間隔であってもよい。後者の場合、第1突出部と第2突出部との間において、スパイラルコードが少なくとも1回延出部に巻き付けられる構成であってもよい。
請求項2に記載の具体的態様では、延出部の先端部分は、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出して形成される。
本具体的態様では、延出部の先端部分が筒状部材から延出する長さは、スパイラルコードが色々な方向に引っ張られた場合でも、スパイラルコードが延出部の先端部分に引っ掛かることなく元の状態に戻ることができるような長さに設定されることが、好ましい。このため、延出部の先端部分が筒状部材から延出する長さは、コードの所定線径、およびスパイラルコードの使用状況などに応じて異なる。
請求項3に記載の具体的態様では、延出部の先端部分は、所定線径の2倍以下の長さだけ、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出して形成される。
請求項4に記載の具体的態様では、第1突出部と基体部との間の間隔は、第2突出部と延出部の先端部分との間の間隔より大きく設定される。
請求項5に記載の具体的態様では、突条部が、筒状部材の内周面から突出するとともに、所定方向に延出して形成され、筒状部材が支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆うときに、突条部は、スパイラルコードの外周を押圧する。
本具体的態様では、少なくとも1つの突条部が、筒状部材の内周面に形成される構成であればよい。スパイラルコードの外周を簡単な構成で確実に押圧するためには、一対の突条部が、互いに対向する状態で筒状部材の内周面に形成される構成が、好ましい。
請求項6に記載の具体的態様では、第1および第2案内溝が、筒状部材の内周面に所定方向に延びて形成され、第1突出部の先端部分は、第1案内溝に嵌合して案内され、第2突出部の先端部分は、第2案内溝に嵌合して案内される。
本具体的態様では、筒状部材の内周面に形成される第1および第2案内溝の角度位置は、第1および第2突出部が延出部の回りにおいて突出する角度位置に応じて定められる。このため、第1および第2案内溝は、互いに対向する状態で配置される構成に限定されない。
請求項7に記載の具体的態様では、第1および第2係止突起が、第1および第2案内溝の内部に突出して形成され、筒状部材が支持部材に連結されるときに、第1突出部の先端部分は、第1係止突起を乗り越えて第1係止突起に係合し、第2突出部の先端部分は、第2係止突起を乗り越えて第2係止突起に係合する。
本具体的態様では、第1および第2係止突起は、少なくとも第1および第2案内溝の内部に形成される構成であればよく、第1および第2案内溝の外部まで延びて形成されてもよい。
請求項8に記載の具体的態様では、切欠部が、筒状部材の端縁に形成され、連結突起が、延出部が延出して形成される基体部の面において、基体部の外周端縁から所定方向に突出して形成され、延出部の回りにおける連結突起の角度位置は、延出部の回りにおける第1および第2突出部の一方の突出部の角度位置と同じであり、筒状部材が支持部材に連結されるときに、連結突起が、切欠部に嵌合する。
本具体的態様では、連結突起と切欠部との嵌合状態は、特に限定されない。たとえば、連結突起と切欠部とは、筒状部材と支持部材との連結状態を保持するための保持力を発生し得る構成であってもよいし、または、筒状部材と支持部材とを互いに位置決めするための機能を有するが、両部材の連結状態を保持するための保持力までは発生しない構成であってもよい。
請求項9に記載の具体的態様では、当接突起が、延出部が延出して形成される基体部の面から所定方向に突出して形成され、スパイラルコードの端部が延出部に巻き付けられたときに、その端部のコード切断面が当接突起に当接する。
本具体的態様では、当接突起は、延出部が延出して形成される基体部の面に単独で形成される構成であってもよいし、または、筒状部材と支持部材とを連結するための連結突起などの他の部分と結合されて形成される構成であってもよい。
請求項10に記載の具体的態様では、係止溝が、基体部の外周端縁から、延出部が延出して形成される基体部上の位置に向かって延びて形成され、連結ループ部が、延出部が延出して形成される基体部の面と反対側の面に形成され、連結ループ部の先端部分は、係止溝に嵌合して係止されるように形成され、筒状部材が支持部材に連結されるときに、係止溝に係止された連結ループ部の先端部分は、筒状部材の内部に配置される。
(第2の発明態様)
請求項11に記載の第2の発明態様は、所定線径のコードがつる巻き状に巻かれたスパイラルコードと、スパイラルコードの端部に各種の部材を取り付けるための取付具と、を備えるスパイラルコード組体において、取付具は、スパイラルコードが巻き付けられる支持部材と、支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆い、支持部材に連結される筒状部材と、を含み、支持部材は、基体部と、基体部から所定方向に延出して形成され、スパイラルコードが巻き付けられる延出部と、所定線径より大きな間隔だけ基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向に延出部から突出する第1突出部と、第1突出部よりも基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向であって第1突出部が突出する方向と異なる方向に延出部から突出する第2突出部と、を含み、延出部は、第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出する構成を有するスパイラルコード組体である。
本発明態様でも、第1の発明態様およびその具体的態様と同様に、スパイラルコード取付具の各構成部分を種々の態様で具現化することができる。
(第1の発明態様および第2の発明態様の効果)
請求項1または請求項11に記載の発明態様では、基体部から所定方向に延出する延出部には、スパイラルコードが巻き付けられる。第1突出部が、所定線径より大きな間隔だけ基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向に延出部から突出する。第2突出部が、第1突出部よりも基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向であって第1突出部が突出する方向と異なる方向に延出部から突出する。延出部は、第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出する。この結果、延出部が第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出することにより、延出部の先端部分から延びるスパイラルコードの中心が延出部に巻き付けられたスパイラルコードの中心からずれることを低減することができる。
(具体的態様の効果)
請求項2に記載の具体的態様では、延出部の先端部分は、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出する。この結果、延出部の先端部分から延びるスパイラルコードの中心が延出部に巻き付けられたスパイラルコードの中心からずれることを一層低減することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、延出部の先端部分は、所定線径の2倍以下の長さだけ、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出する。この結果、スパイラルコードが色々な方向に引っ張られた場合でも、延出部の先端部分に引っ掛けることなく元の状態にスパイラルコードを戻すことができる。
請求項4に記載の具体的態様では、第1突出部と基体部との間の間隔は、第2突出部と延出部の先端部分との間の間隔より大きく設定される。この結果、第1突出部と基体部との間におけるスパイラルコードの巻き数を、第2突出部と延出部の先端部分との間におけるスパイラルコードの巻き数より多くすることができ、スパイラルコードが第1突出部と基体部との間から抜け出ることを低減することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、筒状部材が支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆うときに、突条部は、スパイラルコードの外周を押圧する。この結果、突条部の押圧により、支持部材と筒状部材との間でスパイラルコードを確実に保持することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、第1突出部の先端部分は、第1案内溝に嵌合して案内され、第2突出部の先端部分は、第2案内溝に嵌合して案内される。この結果、両突出部の先端部分と両案内溝との嵌合により、支持部材を筒状部材の内部に正確に挿入させることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、筒状部材が支持部材に連結されるときに、第1突出部の先端部分は、第1係止突起を乗り越えて第1係止突起に係合し、第2突出部の先端部分は、第2係止突起を乗り越えて第2係止突起に係合する。この結果、両突出部の先端部分と両係止突起との係合により、所定方向において支持部材と筒状部材とを確実に連結させることができる。
請求項8に記載の具体的態様では、延出部の回りにおける連結突起の角度位置は、延出部の回りにおける第1および第2突出部の一方の突出部の角度位置と同じである。筒状部材が支持部材に連結されるときに、連結突起が、切欠部に嵌合する。この結果、連結突起と切欠部とが嵌合する角度位置に、支持部材の延出部の回りにおいて筒状部材が位置決めされることにより、支持部材と筒状部材とを所定の角度位置で確実に連結させることができる。
請求項9に記載の具体的態様では、スパイラルコードの端部が延出部に巻き付けられたときに、スパイラルコードの端部のコード切断面が当接突起に当接する。この結果、延出部の回りの所定の角度位置に、スパイラルコードの端部のコード切断面を位置決めすることができ、延出部に巻き付けられるスパイラルコードの巻き数を所定の巻き数に正確に設定することができる。
請求項10に記載の具体的態様では、連結ループ部の先端部分は、係止溝に嵌合して係止される。筒状部材が支持部材に連結されるときに、係止溝に係止された連結ループ部の先端部分は、筒状部材の内部に配置される。この結果、連結ループ部の先端部分が係止溝から抜け出ることを筒状部材により防止することができ、各種の部材を連結ループ部に確実に保持することができる。
本発明の実施形態に係るスパイラルコード取付具を備えるスパイラルコード組体SAと、一対のクリップCP1、CP2とを示す斜視図である。 スパイラルコード1の一部分と、スパイラルコード取付具2とを拡大して示す斜視図である。 支持部材4の外観を示す斜視図である。 支持部材4を上方から見た平面図である。 図4に示すA−A線に沿って切断された支持部材4の断面図である。 図4に示すB−B線に沿って切断された支持部材4の断面図である。 連結ループ部24が係止溝28との嵌合から解放された状態において、前方から見た支持部材4の正面図である。 筒状部材5の外観を示す斜視図である。 筒状部材5を上方から見た平面図である。 図9に示すC−C線に沿って切断された筒状部材5の断面図である。 図9に示すD−D線に沿って切断された筒状部材5の断面図である。 スパイラルコード1が巻かれない支持部材4と筒状部材5とを組み立てた状態で、前方から見たスパイラルコード取付具2の断面図である。 スパイラルコード1が巻かれない支持部材4と筒状部材5とを組み立てた状態で、左方から見たスパイラルコード取付具2の断面図である。 図12に示す状態で切断されたスパイラルコード組体SAの断面図である。 図13に示す状態で切断されたスパイラルコード組体SAの断面図である。 筒状部材5の上方端部分66の一部を破断した状態で図2に示すスパイラルコード組体SAを右方から見た右側面図である。
<実施形態>
以下に、本発明の一実施形態に係るスパイラルコード取付具について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のスパイラルコード取付具を備えるスパイラルコード組体SAと、一対のクリップCP1、CP2とを示す斜視図である。図1において、スパイラルコード組体SAは、1つのスパイラルコード1と、一対のスパイラルコード取付具2、3と、を備える。両スパイラルコード取付具2、3は、スパイラルコード1の両端部にそれぞれ連結される。両クリップCP1、CP2は、連結孔H1、H2をそれぞれ有し、両スパイラルコード取付具2、3にそれぞれ取り付けられる。
スパイラルコード組体SAと、両クリップCP1、CP2とは、2つの物品を結び付けるために使用される。たとえば、クリップCP1が、帽子およびスカーフなどの特定の商品を挟持し、クリップ2が、その商品の説明パネルを挟持し、スパイラルコード組体SAが、商品と説明パネルとを結び付けることができるように使用される。スパイラルコード1は伸縮自在であることから、お客は、商品を目の近くで見ながら、説明パネルを見ることができる。
[スパイラルコード組体SAの構成]
スパイラルコード組体SAの構成について、図2を参照して説明する。図2は、スパイラルコード1の一部分と、スパイラルコード取付具2とを拡大して示す斜視図である。なお、図2に矢印で示す3つの方向を、上下方向、左右方向、および前後方向として、図3以降の他の図面でも同様に、各方向を示す。
スパイラルコード1は、図3に示す所定線径D1を有するコードをつる巻き状に巻いて形成され、上下方向に伸縮自在な構成を有する。本実施形態では、スパイラルコード1は、図3において下方から見た場合に、右回りに巻かれて構成される。スパイラルコード1は、合成樹脂材料から成形される。本実施形態では、スパイラルコード1の合成樹脂材料として、ポリウレタン、または、エチレン酢酸ビニルコポリマーが使用される。所定線径D1は、2.0mmに設定される。つる巻き状に巻かれたスパイラルコード1の外径D2は、約7.0mmに設定される。
スパイラルコード取付具2は、スパイラルコード1の一端部にクリップCP1を取り付けるために使用される。両スパイラルコード取付具2、3は同じ構成を有するので、スパイラルコード取付具2の構成のみについて、以下に詳細に説明する。
<スパイラルコード取付具2の詳細な構成>
スパイラルコード取付具2は、支持部材4と、筒状部材5と、を備える。支持部材4は、スパイラルコード1の一端部が巻き付けられる部材であり、筒状部材5は、その巻き付けられた一端部を覆う部材である。支持部材4、および筒状部材5は、合成樹脂材料により成形される。本実施形態では、支持部材4および筒状部材5の合成樹脂材料として、ポリアセタール、ポリプロピレン、および、ナイロン(登録商標)のいずれかの材料が使用される。
(支持部材4の詳細な構成)
支持部材4の構成について、図3乃至図7を参照して説明する。図3は、支持部材4の外観を示す斜視図であり、図4は、支持部材4を上方から見た平面図である。図5は、図4に示すA−A線に沿って切断された支持部材4の断面図であり、図6は、図4に示すB−B線に沿って切断された支持部材4の断面図である。図3において、支持部材4は、基体部20と、延出部22と、連結ループ部24とを、構成部分として主に備える。支持部材4の構成部分は、一体的に成形される。
基体部20は、図4に示すように、円盤状に形成される。円形段部26が、図3および図4に示すように、基体部20の下面において、基体部20と同じ中心を有する円形状に形成される。延出部22が、基体部20の中心から下方に延びて形成される。係止溝28が、図4および図5に示すように、基体部20の左方の外周端縁から基体部20の中心に向かって延び、延出部22の形成位置に達する手前の位置まで形成される。一対の突出部分28A、28Bが、図4に示すように、係止溝28の対向する面にそれぞれ形成される。突起30が、図4および図6に示すように、基体部20の前方の外周端縁から基体部20の中心に向かって延び、延出部22の形成位置まで形成される。突起30は、外方部分30Aと、内方部分30Bとを有する。
図6において、第1突出部32が、延出部22から後方に突出して形成され、第2突出部34が、延出部22から前方に突出して形成される。基体部22の中心を通る上下方向の軸線AX1の回りにおける第2突出部34の角度位置が、軸線AX1の回りにおける突起30の角度位置と同じになるように、第2突出部34が配置される。軸線AX1の回りにおける第1突出部32の角度位置は、軸線AX1の回りにおける第2突出部34の角度位置と180度異なる角度位置になるように、第1突出部32が配置される。第1突出部32の上下方向の長さ、すなわち厚さT1は、第2突出部34の上下方向の長さ、すなわち厚さT2と同じ厚さに設定される。本実施形態では、厚さT1、T2は、所定線径D1の1/2の値に設定される。図6において、第1突出部32が延出部22から後方に突出する突出量P1は、第2突出部34が延出部22から前方に突出する突出量P1と同じに設定される。本実施形態では、両突出部32、34の突出量P1は、スパイラルコード1の所定線径D1より大きな値に設定される。
図6において、第1突出部32の上面が、基体部20の下面から距離L1だけ下方に離れて位置する。第2突出部34の上面が、第1突出部32の上面から距離L2だけ下方に離れて位置する。延出部22の先端部分22Aが、第2突出部34の上面から距離L3だけ下方に離れて位置する。本実施形態では、距離L1は、スパイラルコード1の所定線径D1の3.5倍の距離に設定される。距離L2は、所定線径D1の1/2の距離に設定される。距離L3は、所定線径D1の2.5倍の距離に設定される。第1突出部32の下面から延出部22の先端部分22Aまでの距離は、距離L3と同じ距離になり、所定線径D1の2.5倍の距離になる。第2突出部34の下面から延出部22の先端部分22Aまでの距離は、距離(L3−T2)になり、所定線径D1の2倍の距離になる。
図7は、連結ループ部24が係止溝28との嵌合から解放された状態において、前方から見た支持部材4の正面図である。図7において、連結ループ部24は、基体部20の上面において、湾曲形状に形成される。一対の係止突部36、38が、図3および図7に示すように、連結ループ部24の先端部分24Aに形成される。両係止突部36、38は、連結ループ部24の先端部分24Aから前後方向に突出する。連結ループ部24の先端部分24Aの近傍部分は、係止溝28に嵌合するように形成される。連結ループ部24の先端部分24Aの近傍部分が係止溝28に嵌合するときに、両係止突部36、38は、図5に示すように、円形段部26の下面に係合することにより、連結ループ部24の先端部分24Aが係止溝28から上方に抜け出ることを防止する。突出縁部40が、連結ループ部24の先端部分24Aの近傍部分から左方に突出して形成され、基体部20の外周端縁と同じ形状を有する。連結ループ部24の先端部分24Aの近傍部分が係止溝28に嵌合するときに、突出縁部40は、図4および図5に示すように、基体部20の外周端縁とともに、円形形状を形成する。
図5、および図6において、延出部22の横断面形状は、両突出部32、34が突出する方向である前後方向の長さが左右方向の長さより大きくなるように、定められる。延出部22は、図4に示すように、一対の平坦部分42、44を有する。両平坦部分42、44は、左右方向に互いに対向して配置される。
(筒状部材5の詳細な構成)
筒状部材5の構成について、図8乃至図11を参照して説明する。図8は、筒状部材5の外観を示す斜視図であり、図9は、筒状部材5を上方から見た平面図である。図10は、図9に示すC−C線に沿って切断された筒状部材5の断面図であり、図11は、図9に示すD−D線に沿って切断された筒状部材5の断面図である。図8、および図9において、筒状部材5は、一対の突条部50、52と、一対の案内溝54、56と、一対の係止突起58、60と、切欠部62とを、構成部分として主に備える。筒状部材5の構成部分は、一体的に成形される。
図9、および図10において、筒状部材5は、円筒形状に形成され、内径D3の内周面64を有する。筒状部材5の外周形状は、下方に向かって外径が徐々に小さくなるように形成される。筒状部材5の上方端部分66は、外形D4を有し、筒状部材5の下方端部分68は、外形D4より小さい外径D5を有する。筒状部材5の内径D3は、スパイラルコード1の外径D2より僅かに小さい値に設定される。本実施形態では、内径D3は、6.8mmに設定される。
図9、および図10において、両突条部50、52は、筒状部材5の内周面64から内方に向かって突出し、左右方向において互いに対向する位置状態で配置される。両突条部50、52は、図10に示すように、上方端部分66および下方端部分68の近傍部分を除く内周面64において、上下方向に延びて形成される。突条部50は、上方傾斜部分50Aと、平坦部分50Bと、下方傾斜部分50Cとを有する。同様に、突条部52は、上方傾斜部分52Aと、平坦部分52Bと、下方傾斜部分52Cとを有する。両突条部50、52の各部分の寸法は、同じ寸法に設定される。上方傾斜部分50A、52Aの上下方向の長さは、下方傾斜部分50C、52Cの上下方向の長さと同じ長さに設定される。平坦部分50B、52Bの上下方向の長さは、上方傾斜部分50A、52Aの上下方向の長さより充分に長く設定される。各突条部が内周面64から突出する突出量P2は、スパイラルコード1の所定線径D1の1/2より小さな値に設定される。本実施形態では、突出量P2は、0.8mmに設定される。
図9、および図11において、両案内溝54、56が、筒状部材5の内周面64に形成され、前後方向において互いに対向する位置状態で配置される。両案内溝54、56は、図11に示すように、上方端部分66から下方端部分68まで上下方向に延びて形成される。
図9、および図11において、係止突起58は、案内溝54の内部において、内周面64の内周方向に延びて形成される。係止突起60は、案内溝56の内部において、内周面64の内周方向に延びて形成される。筒状部材5の上方端部分66から係止突起58の下方端部までの距離L5は、図6に示す基体部20の下面から第1突出部32の上面までの距離L1とほぼ同じ距離に設定される。係止突起58の下方端部から係止突起60の下方端部までの距離L6は、第1突出部32の上面から第2突出部34の上面までの距離L2とほぼ同じ距離に設定される。係止突起60の下方端部から筒状部材5の下方端部分68までの距離L7は、第2突出部34の上面から延出部22の先端部分22Aまでの距離L3より小さい距離に設定される。筒状部材5の上方端部分66から下方端部分68までの距離L4は、距離L1と、距離L2と、距離L3との合計距離より小さい距離に設定される。本実施形態では、距離L4は、両突条部50、52の平坦部分50B、52Bの上下方向の長さL8の2倍の長さに設定される。距離L7は、スパイラルコード1の所定線径D1と同じ距離に設定される。
図10、および図11において、両突条部50、52の平坦部分50B、52Bの形成領域は、筒状部材5の上方端部分66から、スパイラルコード1の所定線径D1のほぼ1.5倍の距離だけ下方に離れた位置と、係止突起60が最も突出した突出先端部から僅かに下方に離れた位置との間に定められる。
図9において、切欠部62が、筒状部材5の上方端部分66において、案内溝56の形成位置に近接した位置に形成される。具体的には、筒状部材5の中心を通る上下方向の軸線AX2の回りにおける切欠部62の角度位置が、軸線AX2の回りにおける案内溝56の角度位置と同じになるように、切欠部62が形成される。
(支持部材4と筒状部材5とが組み立てられた詳細な構成)
スパイラルコード1が巻き付けられない状態で、支持部材4と筒状部材5とが組み立てられた詳細な構成について、図12および図13を参照して説明する。図12は、図5に示す支持部材4と、図10に示す筒状部材5とを組み立てた状態で、前方から見たスパイラルコード取付具2の断面図である。図13は、図6に示す支持部材4と、図11に示す筒状部材5とを組み立てた状態で、左方から見たスパイラルコード取付具2の断面図である。
先ず、作業者は、図7に示すように係止溝28に嵌合していない連結ループ部24を、図1に示すクリップCP1の連結孔H1に挿通する。その後に、作業者は、図4に示す両突出部分28A、28Bを弾性変形させることにより、連結ループ部24の先端部分24Aを係止溝28に嵌合させる。この嵌合状態において、両係止突部36、38が、図12に示すように円形段部26の下面に係合する。連結ループ部24の先端部分24Aの嵌合状態は、両突出部分28A、28Bにより保持される。
次に、作業者は、支持部材4の突起30と筒状部材5の切欠部62とが嵌合することができるように、支持部材4の角度位置と筒状部材5の角度位置とを合わせながら、筒状部材5の上方端部分66から延出部22を挿入する。作業者は、突起30と切欠部62との位置を合わせることにより、第1突出部32の先端部分を第1案内溝54に嵌合させることができ、第2突出部34の先端部分を第2案内溝56に嵌合させることができる。
延出部22の挿入途中において、第1突出部32の先端部分が係止突起58に当接し、第2突出部34の先端部分が係止突起60に当接する。作業者は、より強い力で延出部22を挿入することにより、両突出部32、34の先端部分を弾性変形させることができる。この弾性変形により、両突出部32、34の先端部分は両係止突起58、60を乗り越えることができる。両突出部32、34の先端部分が両係止突起58、60を乗り越えたときに、両突出部32、34の先端部分は、図13に示すように、両係止突起58、60の下方端部に係合する。この係合状態において、突起30の外方部分30Aは、切欠部62に嵌合する。突起30の外方部分30Aと切欠部62との嵌合により、支持部材4と筒状部材5との組み立てが完了する。
支持部材4と筒状部材5との組み立てが完了した状態において、連結ループ部24の先端部分24Aは、図12に示すように、筒状部材5の内周面64により形成される内部空間に配置される。先端部分24Aが筒状部材5の内部空間に配置されることにより、先端部分24Aが係止溝28から抜け出ることを防止することができる。
支持部材4と筒状部材5との組み立てが完了した状態において、図12に示すように、突条部50は、延出部22の平坦部分42に対向して位置し、突条部52は、延出部22の平坦部分44に対向して位置する。
図13において、延出部22の先端部分22Aは、筒状部材5の下方端部分68から下方に距離L9だけ突出する。距離L9は、スパイラルコード1の所定線径D1の1倍から2倍までの範囲の距離に設定される。本実施形態では、距離L9は、所定線径D1の1.5倍の距離に設定される。この距離L9の設定により、筒状部材5の下方端部分68から突出する延出部22に、スパイラルコード1を1.5回巻き付けることができる。
[実施形態の動作および作用]
スパイラルコード組体SAを組み立てる場合における動作および作用について、図14乃至図16を参照して説明する。図14は、図12に示す状態で切断されたスパイラルコード組体SAの断面図であり、図15は、図13に示す状態で切断されたスパイラルコード組体SAの断面図である。図16は、筒状部材5の上方端部分66の一部を破断した状態で図2に示すスパイラルコード組体SAを右方から見た右側面図である。
先ず、作業者は、係止溝28に嵌合していない連結ループ部24をクリップCP1の連結孔H1に挿通する。その後に、作業者は、前述したように、両突出部分28A、28Bを弾性変形させることにより、連結ループ部24の先端部分24Aを係止溝28に嵌合させて保持する。
次に、作業者は、連結ループ部24の先端部分24Aが保持された支持部材4の延出部22に、スパイラルコード1を右回りに回転させながら巻き付ける。図16において、スパイラルコード1の端部1Aが円形段部26の下面に係合し始めると、スパイラルコード1を回転させるための力が徐々に大きくなる。スパイラルコード1の端部1Aの端面が、突起30の内方部分30Bに当接すると、スパイラルコード1をこれ以上延出部22に巻き付けることができなくなる。スパイラルコード1の端部1Aが円形段部26の下面に係合して圧着したとき、または、スパイラルコード1の端部1Aの端面が突起30の内方部分30Bに当接したときに、スパイラルコード1の巻き付けが完了する。
スパイラルコード1の巻き付けが完了したとき、スパイラルコード1は、図15に示すように、円形段部26の下面と第1突出部32の上面との間に3回以上巻き付けられるとともに、円形段部26の下面と第2突出部34の上面との間に3回以上巻き付けられる。また、スパイラルコード1は、図15に示すように、第1突出部32の下面と延出部22の先端部分22Aとの間に2回以上巻き付けられるとともに、第2突出部34の下面と延出部22の先端部分22Aとの間に2回以上巻き付けられる。
第1突出部32の上面および下面が、第2突出部34の上面および下面と、スパイラルコード1の所定線径D1の1/2の値だけ、ずらされた状態で配置されることから、円形段部26の下面と両突出部32、34の上面との間に巻き付けられたスパイラルコード1の巻き付け傾斜角度が、両突出部32、34の下面と延出部22の先端部分22Aとの間に巻き付けられたスパイラルコード1の巻き付け傾斜角度と同じ傾斜角度となる。この結果、円形段部26の下面と両突出部32、34の上面との間に巻き付けられたスパイラルコード1の中心位置が、両突出部32、34の下面と延出部22の先端部分22Aとの間に巻き付けられたスパイラルコード1の中心位置と一致する。
スパイラルコード1の巻き付けが完了した後に、作業者は、スパイラルコード1の別の端部を、筒状部材5の上方端部分66から挿入する。その挿入途中において、作業者は、支持部材4の突起30と筒状部材5の切欠部62とが嵌合することができるように、支持部材4の角度位置と筒状部材5の角度位置とを合わせる。前述したように、作業者は、突起30と切欠部62との位置を合わせることにより、第1突出部32の先端部分を第1案内溝54に嵌合させることができ、第2突出部34の先端部分を第2案内溝56に嵌合させることができる。
また、スパイラルコード1の挿入途中において、延出部22に巻き付けられたスパイラルコード1は、両突条部50、52により、延出部22の平坦部分42、44に向かって押圧される。この押圧により、スパイラルコード1の断面形状が弾性変形しながら、円形段部26の下面と両突出部32、34の上面との間に巻き付けられたスパイラルコード1は、両突条部50、52と延出部22との間で挟持される。この挟持により、スパイラルコード1はスパイラルコード取付具2に保持される。この結果、スパイラルコード取付具2は、スパイラルコード1の端部をクリップCP1に取り付けることができる。
一方、スパイラルコード1の別の端部をクリップCP2に取り付けるために、作業者は、スパイラルコード1の別の端部を、スパイラルコード取付具3の筒状部材5の下方端部分68から予め挿入しておく。その後の作業は、スパイラルコード取付具2をクリップ2に取り付けるための前述の作業と同様であるので、その説明を省略する。これらの作業により、図1に示すスパイラルコード組体SAを組み立てることができる。
[実施形態の効果]
本実施形態では、延出部22の先端部分22Aが、図15に示すように、第1突出部32の上面から下方に距離L10(L3+T1)だけ延出するとともに、第2突出部34の上面から下方に距離L3だけ延出する。この結果、両突出部32、34の下方において巻き付けられるスパイラルコード1の中心位置が、両突出部32、34の上方において巻き付けられるスパイラルコード1の中心位置と一致する状態を、確実に保持することができる。特に、本実施形態では、距離L3がスパイラルコード1の所定線径D1の2.5倍の距離に設定されることから、両突出部32、34の下方において、スパイラルコード1を2回巻き付けることができ、両中心位置の一致状態を、一層確実に保持することができる。
本実施形態では、延出部22の先端部分22Aが、図15に示すように、筒状部材5の下方端部分68から下方に距離L9だけ延出する。この結果、筒状部材5の下方端部分68のすぐ下方に位置するスパイラルコード1を先端部分22Aの近傍に巻き付けておくことができ、スパイラルコード1が下方に引っ張られた場合でも、スパイラルコード1が下方端部分68に引っ掛かることを低減することができる。特に、本実施形態では、距離L9がスパイラルコード1の所定線径D1の1.5倍の距離に設定されることから、筒状部材5の下方端部分68においてスパイラルコード1を1回巻き付けることができる。距離L9が長すぎると、スパイラルコード1が延出部22の先端部分22Aに引っ掛かって、スパイラルコード1が元の巻き付け状態に戻らなくなることがあるが、距離L9を所定線径D2の2倍以下に設定することにより、この引っ掛かり現象を低減することができる。なお、距離L9を所定線径D2の2倍以下に設定することは、種々の実験を通して定められた。
本実施形態では、円形段部26の下面から第1突出部32の上面までの距離L1が、スパイラルコード1の所定線径D1の3.5倍の距離に設定される。また、円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間に巻き付けられたスパイラルコード1は、両突条部50、52により延出部22の平坦部分42、44に押圧される。この結果、スパイラルコード1は、円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間に複数回、たとえば3回巻き付けられ、両突条部50、52と延出部22との間で強固に保持される。このため、特許文献1のようにスパイラルコード1の端部を溶着してループ部を形成する必要がなく、本実施形態では、スパイラルコード1を簡易に取り付けることができる。
本実施形態では、円形段部26の下面と両突出部32、34の上面との間に巻き付けられたスパイラルコード1は、両突条部50、52の平坦部分50B、52Bにより延出部22に押圧される。一方、第2突出部34の下面より下方に位置するスパイラルコード1は、図14に示すように、両突条部50、52により押圧されることはない。この結果、第2突出部34の下面より下方に位置するスパイラルコード1は自在に伸縮することができる。
本実施形態では、軸線AX1の回りにおける突起30の外方部分30Aの角度位置と両突出部32、34の角度位置との位置関係が、軸線AX2の回りにおける切欠部62の角度位置と両案内溝54、56の角度位置との位置関係と同じになるように定められる。例えば、突起30の外方部分30Aの角度位置と第2突出部34の角度位置とを一致させ、切欠部62の角度位置と案内溝56の角度位置とを一致させている。この結果、作業者は、突起30と切欠部62とが嵌合するように支持部材4と筒状部材5とを位置合わせするのみで、両突出部32、34を両案内溝54、56に確実に嵌合させることができ、支持部材4と筒状部材5とを組み立てることが簡単になる。
本実施形態では、作業者が円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間にスパイラルコード1を巻き付けるときに、スパイラルコード1の端部1Aの端面が突起30の内方部分30Bに当接する。この結果、端部1Aの端面と内方部分30Bとが当接することにより、円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間にスパイラルコード1を巻き付ける最大回数を一定の回数に制限することができる。
本実施形態では、両突出部32、34が両案内溝54、56に嵌合するとともに、突起30の外方部分30Aが切欠部62に嵌合する。この結果、軸線AX1の回りにおける支持部材4の角度位置が軸線AX2の回りにおける筒状部材5の角度位置からずれることを低減することができ、支持部材4の延出部22に巻き付けられたスパイラルコード1を筒状部材5の内部に確実に保持することができる。
本実施形態では、両突出部32、34は、両突出部32、34の下方において巻き付けられるスパイラルコード1の中心位置と、両突出部32、34の上方において巻き付けられるスパイラルコード1の中心位置とを一致させる働きを有するとともに、両係止突起58、60との係合により、支持部材4が筒状部材5から抜け出ることを防止する働きをも有する。この結果、スパイラルコード取付具2の全体構成を簡単で小型にすることができる。
本実施形態では、連結ループ部24が支持部材4と一体的に成形され、連結ループ部24の先端部分24Aが係止溝28に嵌合される。この結果、連結ループ部24をクリップCP1の連結孔H1に挿通するだけで、スパイラルコード取付具2とクリップCP1とを簡単な構成で容易に連結することができる。
<構成の対応関係>
スパイラルコード取付具1、およびスパイラルコード組体SAは、本発明のスパイラルコード取付具、およびスパイラルコード組体の一例である。スパイラルコード1、支持部材4、および筒状部材5は、本発明のスパイラルコード、支持部材、および筒状部材の一例である。基体部20、延出部22、および延出部の先端部分22Aは、本発明の基体部、延出部、及び延出部の先端部分の一例である。第1突出部32、および第2突出部34は、本発明の第1突出部、および第2突出部の一例である。第1突条部50、および第2突条部52は、本発明の突条部の一例である。第1案内溝54、および第2案内溝56は、本発明の第1案内溝、および第2案内溝の一例である。筒状部材5の内周面64は、本発明の筒状部材の内周面の一例である。第1係止突起58、および第2係止突起60は、本発明の第1係止突起、および第2係止突起の一例である。切欠部62は、本発明の切欠部の一例である。突起30の外方部分30A、および内方部分30Bは、本発明の連結突起、および当接突起の一例である。連結ループ部24、および係止溝28は、本発明の連結ループ部、および係止溝の一例である。所定線径D1は、本発明のスパイラルコードの所定線径の一例である。上下方向、および左右方向は、本発明の所定方向、および所定方向と直交する方向の一例である。距離L1は、本発明の第1突出部と基体部との間の間隔の一例である。距離L3は、本発明の第2突出部と延出部の先端部分との間の間隔の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、連結ループ部24が支持部材4と一体的に成形され、連結ループ部24をクリップCP1の連結孔H1に挿通する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、ループ状の紐が支持部材4に取り付けられる構成であってもよいし、永久磁石が支持部材4に固定される構成であってもよい。前者の場合には、ループ状の紐が壁などに固定されたフックに引っ掛けられる。後者の場合には、永久磁石が金属製のパネルに吸着される。
(2)本実施形態では、スパイラルコード1の巻方向は、図2に示すように右回りであるが、左回りであってもよい。また、本実施形態では、スパイラルコード1の所定線径D1は、2.0mmであるが、これと異なる線径であってもよい。スパイラルコード1の所定線径D1が大きくなると、図6に示す距離L2も大きくなる。
(3)本実施形態では、軸線AX1、AX2の回りにおける支持部材4と筒状部材5との角度位置を合わせるために、作業者は、突起30と切欠部62との位置合わせを行うが、この構成に限定されない。たとえば、位置合わせのための目印を支持部材4と筒状部材5とにそれぞれ設ける構成であってもよい。
(4)本実施形態では、両突条部50、52の平坦部分50B、52Bは、図14に示すように、スパイラルコード1の少なくとも2回の巻き付け部分を押圧する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、平坦部分50B、52Bは、1回の巻き付け部分を押圧する構成であってもよい。また、スパイラルコード1を押圧する力を大きくするために、突条部の数を3つ以上に増やしてもよい。
(5)本実施形態では、図14に示すように、両突条部50、52は、第2突出部34の下面より下方に位置するスパイラルコード1を押圧しない構成であるが、両突条部50、52が第2突出部34の下面より下方に位置するスパイラルコード1を押圧することにより、スパイラルコード1を筒状部材5の内部に保持する保持力を増大させる構成であってもよい。
(6)本実施形態では、スパイラルコード1の端部1Aの端面が図16に示すように突起30の内方部分30Bに当接することにより、円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間にスパイラルコード1を巻き付ける最大回数を一定の回数に制限する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、突起30の内方部分30Bを設けないで、スパイラルコード1の端部1Aが円形段部26の下面に係合して圧着することにより、円形段部26の下面から両突出部32、34の上面までの間にスパイラルコード1を巻き付ける最大回数を一定の回数に制限する構成であってもよい。
(7)本実施形態では、図6に示す距離L1がスパイラルコード1の所定線径D1の3.5倍の距離に設定され、距離L3が所定線径の2.5倍に設定される。また、図13に示す距離L9が所定線径D1の1.5倍の距離に設定されるが、この距離の設定に限定されない。各距離は、スパイラルコード1の材質、その外径D2、延出部22の横断面形状、筒状部材5の下方端部分68の形状などの種々の要因に応じて変更される。
(8)本実施形態では、図11に示す距離L7がスパイラルコード1の所定線径D1と同じ距離に設定されるが、この距離の設定に限定されない。第2突出部34の下面が、図15において筒状部材5の下方端部分68より上方に位置するのであれば、距離L7は所定線径D1以下の距離に設定されてもよい。
(9)本実施形態では、図14、および図15に示すように、両突出部32、34が突出する前後方向における長さが、両突条部50、52が突出する左右方向の長さより大きい形状に、延出部22の横断面形状は定められるが、この形状に限定されない。たとえば、延出部22の横断面形状は、円形形状、楕円形状、または多角形の形状に定められてもよい。また、両突出部より上方の延出部22の横断面形状と、両突出部より下方の延出部22の横断面形状とが異なる形状であってもよい。
1 スパイラルコード
2 スパイラルコード取付具
4 支持部材
5 筒状部材
20 基体部
22 延出部
22A 延出部22の先端部分
24 連結ループ部
28 係止溝
30 突起
30A 突起30の外方部分
30B 突起30の内方部分
32 第1突出部
34 第2突出部
50 第1突条部
52 第2突条部
54 第1案内溝
56 第2案内溝
58 第1係止突起
60 第2係止突起
62 切欠部
64 筒状部材5の内周面
SA スパイラルコード組体
D1 所定線径
L1、L3 距離

Claims (11)

  1. 所定線径のコードがつる巻き状に巻かれたスパイラルコードの端部に各種の部材を取り付けるための取付具において、
    スパイラルコードが巻き付けられる支持部材と、
    支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆い、支持部材に連結される筒状部材と、を備え、
    支持部材は、
    基体部と、
    基体部から所定方向に延出して形成され、スパイラルコードが巻き付けられる延出部と、
    所定線径より大きな間隔だけ基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向に延出部から突出する第1突出部と、
    第1突出部よりも基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向であって第1突出部が突出する方向と異なる方向に延出部から突出する第2突出部と、を含み、
    延出部は、第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出するスパイラルコード取付具。
  2. 延出部の先端部分は、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出して形成される請求項1に記載のスパイラルコード取付具。
  3. 延出部の先端部分は、所定線径の2倍以下の長さだけ、支持部材に連結された筒状部材から所定方向に延出して形成される請求項2に記載のスパイラルコード取付具。
  4. 第1突出部と基体部との間の間隔は、第2突出部と延出部の先端部分との間の間隔より大きく設定される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスパイラルコード取付具。
  5. 突条部が、筒状部材の内周面から突出するとともに、所定方向に延出して形成され、
    筒状部材が支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆うときに、突条部は、スパイラルコードの外周を押圧する請求項4に記載のスパイラルコード取付具。
  6. 第1および第2案内溝が、筒状部材の内周面に所定方向に延びて形成され、
    第1突出部の先端部分は、第1案内溝に嵌合して案内され、第2突出部の先端部分は、第2案内溝に嵌合して案内される請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスパイラルコード取付具。
  7. 第1および第2係止突起が、第1および第2案内溝の内部に突出して形成され、
    筒状部材が支持部材に連結されるときに、第1突出部の先端部分は、第1係止突起を乗り越えて第1係止突起に係合し、第2突出部の先端部分は、第2係止突起を乗り越えて第2係止突起に係合する請求項6に記載のスパイラルコード取付具。
  8. 切欠部が、筒状部材の端縁に形成され、
    連結突起が、延出部が延出して形成される基体部の面において、基体部の外周端縁から所定方向に突出して形成され、
    延出部の回りにおける連結突起の角度位置は、延出部の回りにおける第1および第2突出部の一方の突出部の角度位置と同じであり、
    筒状部材が支持部材に連結されるときに、連結突起が、切欠部に嵌合する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスパイラルコード取付具。
  9. 当接突起が、延出部が延出して形成される基体部の面から所定方向に突出して形成され、
    スパイラルコードの端部が延出部に巻き付けられたときに、その端部のコード切断面が当接突起に当接する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のスパイラルコード取付具。
  10. 係止溝が、基体部の外周端縁から、延出部が延出して形成される基体部上の位置に向かって延びて形成され、
    連結ループ部が、延出部が延出して形成される基体部の面と反対側の面に形成され、
    連結ループ部の先端部分は、係止溝に嵌合して係止されるように形成され、
    筒状部材が支持部材に連結されるときに、係止溝に係止された連結ループ部の先端部分は、筒状部材の内部に配置される請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のスパイラルコード取付具。
  11. 所定線径のコードがつる巻き状に巻かれたスパイラルコードと、スパイラルコードの端部に各種の部材を取り付けるための取付具と、を備えるスパイラルコード組体において、
    取付具は、
    スパイラルコードが巻き付けられる支持部材と、
    支持部材に巻き付けられたスパイラルコードの外周を覆い、支持部材に連結される筒状部材と、を含み、
    支持部材は、
    基体部と、
    基体部から所定方向に延出して形成され、スパイラルコードが巻き付けられる延出部と、
    所定線径より大きな間隔だけ基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向に延出部から突出する第1突出部と、
    第1突出部よりも基体部から所定方向に離間して配置され、所定方向と直交する方向であって第1突出部が突出する方向と異なる方向に延出部から突出する第2突出部と、を含み、
    延出部は、第2突出部の配置位置から所定方向にさらに延出するスパイラルコード組体。
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