JP3814583B2 - 製品、特にメークアップ製品の包装および塗布用組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にアイシャドウ、頬紅、口紅、マスカラ、またはファンデーションなどの特定のメークアップ製品を包装および塗布するために、化粧品の分野で用いられるケースに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般的に、メークアップ製品は、アプリケータを用いて、または直接的に指で、塗布される。アプリケータはサイズが比較的小さいので、特にハンドバックの中では、アプリケータを探すのが困難な場合がある。さらに、ハンドバックの中には、ほこり、または他のゴミがあるので、それらから保護する必要がある。その上、アプリケータに製品が残留している場合、 アプリケータがハンドバックの中身を汚さないようにしなくてはならない。これらの理由から、アプリケータは多くの場合、独立した区画、または塗布する製品を包装するための組立体(特にケース)の一部を形成する区画内部に保護されている。後者の場合、ケースのサイズが過度に大きくならないようにアプリケータは非常に小さいが、そのために取り扱いがより困難になる。
【0003】
製品を指で直接的に塗布する場合、塗布した後手を洗うために、消費者は水道の近くにいなくてはならない。
化粧品の分野で普通使われているメークアップケースの多くには、製品収容容器に対面するように凹部が配設されており、そこに1つ以上の取り外し可能なアプリケータが収容され、ユーザはアプリケータを用いて1回分の製品を取り、それを所望の位置に移すことにより、製品を塗布する。そのようなアプリケータは一般的に、例えば繊維の束、または発泡体、あるいは随意でフロックコーティングした織布または不織布からなるチップなどの塗布要素を備える。
【0004】
そのようなメークアップケースは、例えばFR―A―2584582に開示されている。この文献に記述されているメークアップケースは、ユーザがアプリケータを使用後にケースの中に戻すことを忘れることがあるために、大きな欠点を有する。そうなると、次に使用するときに、ユーザは製品を塗布するために利用可能な手段がなにもないことになっている。
【0005】
EP―0960582は、この問題を解決しようとして、アプリケータの柄で蓋の一部を形成している。したがって、理論上、アプリケータが蓋の位置に確実に戻っていないとアプリケータを閉じることは不可能である。柄の一部と、対応するケースの本体一部が協働することにより、ケースは閉じた位置でロックされる。
この構造の大きな欠点は、アプリケータの幅が比較的広くなってしまうことと(典型的にはケースの幅と同じ)、ケースの長さの一部分とすることしかできないために、柄が比較的短くなってしまうことである。柄の長さは典型的にはケースの軸方向の長さの半分に一致する。
【0006】
しかし、特にメークアップの分野では、メークアップ制御の向上、およびアプリケータの容易な把握のためには、細長いアプリケータが有利であることが証明されている。
同様の問題が米国特許第6073634号に開示された構造でも起こる。
【0007】
米国特許第5031647号は化粧品のサンプルアプリケータについて開示している。この文献に記述されている構造は、連結された2つの部分から成るため、特にアプリケータを取り扱うときに問題がおきる。これがアプリケーションの制御の妨げとなる。
DE−A―8901874は、その上に化粧品が提供される支持体を有するケースについて開示している。このケースは、回転軸を中心にして支持体に嵌合する蓋を有する。支持体はアプリケータを凹部内に収容するためにある。蓋を、支持体を覆う閉止位置から、製品に接触できる開放位置へ変えるために、蓋を支持体に対して回転させる。閉止位置がロックされないために蓋をうっかり開けることがあるため、このタイプのケースは問題が起こる。さらに、閉止位置では、アプリケータの一部は支持体の上面から接触可能で、意図された回転運動と逆の方向へ蓋を押圧できるレバーアームを形成する。
【0008】
したがって、本発明の目的は、従来の装置に関して上述した問題の全部または一部を解決する、包装および塗布のためのケース形状の組立体を提供することである。
特に、本発明の目的は、アプリケータを置き忘れる危険性を実質的に低減させるケースを提供することである。
本発明の別の目的は、扱いが容易で、そして塗布の正確さを向上できるアプリケータを含むケースを提供することである。
【0009】
本発明のまた別の目的は、経済的に製造でき、使用が簡単で、斬新なデザインを有するケースを提供することである。
その他の目的は、以下の詳細な記述から明らかにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にしたがって、特に化粧製品のためのケースであって
i)1つ以上の製品を含むための、1つ以上の区画を規定する本体と、
ii)本体に対して動くことができる、ケースを閉止するための蓋と、
iii)製品を塗布するための、1つ以上のアプリケータと
を備え、該1つ以上のアプリケータは、本体または蓋の一方に着脱できるように連結可能で、本体または蓋の他方は、閉止位置のケースを開放可能にロックするために、相補手段と協働するロック手段を有し、該相補手段は該1つ以上のアプリケータから形成されており、この1つ以上のアプリケータは、蓋が本体上の所定の位置にロックされたときはケースの内部に完全に収容されるケースを製造することにより、上述の目的の全部、または一部が達成される。
換言すれば、そして前述の出願EP―0960582号とは反対に、アプリケータは、アプリケータが連結する要素(蓋または本体)の一部分を形成することはなく、本体とその上の蓋は一体で、アプリケータから完全に独立している。
【0011】
本発明によるケースのそのような構造の場合、該1つ以上のアプリケータの長さ、または太さに関して、実質的に限定がない(物体の性質そのもの、および使用される状況による必然的な制約は除く)。1つ以上のアプリケータの長さがケースの長さとほぼ同じであることは実用的である。その幅は自由に選択することができる。
閉止位置でケースをロックさせるために蓋(または本体)を1つ以上のアプリケータに嵌合させるので、戻し忘れた場合には本体を正しく閉止することができないため、アプリケータをケースの中に戻し忘れることはありえない。
【0012】
閉止位置では、蓋が本体に完全に重なり、そのために蓋に遮られて製品を収容している区画に接触できないようになっている。蓋を本体にロックし、そしてその閉止位置を維持するために、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)に連結させる必要がある。
ケースを開けたとき、ケースのロック手段は1つ以上のアプリケータにより形成される相補手段から解放される。該ロック手段は着脱可能に連結されているケースの一部に取り付けられたままとなる。
【0013】
1つ以上のアプリケータは好ましくは着脱可能に本体に連結されている。必要であれば鏡を取り付けるために、蓋の内面に最大領域を残しておけるので、この解決法は有利である。また、1つ以上のアプリケータを蓋に連結させ、本体の一部に鏡をつけてもよい。
好ましくは、「ケースの中に完全に収容される」という表現は、「ケースの外側から接触できない」ということを意味し、言い換えれば、「ケースを開けるための操作をすべてまたは部分的に行わない限り使用することができない」ということである。
【0014】
好ましくは、蓋は本体に関節結合されている。関節結合は、例えばフィルムヒンジ、または追加のピンによる関節結合により行われる。ケースが軸X方向に細長い形状の場合は、関節結合は好ましくは長い方の主軸Xに垂直な軸を中心にして行われる。
或いは、関節結合は主軸Xに平行な軸を中心に行うこともできる。
【0015】
この関節結合は、好ましくはケースの本体により形成される平面に垂直でない軸Xを中心にして行われる。主軸Xをこの面内に規定する。例えば、この面を本体の上面と規定し、製品をその高さまで区画内に収容する。
ロック手段を1つ以上のアプリケータの相補手段と嵌合させるときの本体に対する蓋の動きの方向と同一の方向に、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)に対して動かすと、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)から分離させることができる。ケースが本体に関節結合されている蓋を備える場合には、この方向は実質的にケースの閉止面、すなわち、製品を含む単数または複数の区画の開口部が広がる面に垂直な方向である。
【0016】
このケースの例では、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)から分離させるために必要な力は、ケースを開けるために必要な力より大きくなるように選択する。
1つ以上のアプリケータを、インターロック、またはスナップ締結により本体(または蓋)に連結させることができる。例えば、それぞれのアプリケータには、ケースの本体(または蓋)から突出する対応するスタッドが緊密に嵌合することができる穴を設けることができる。
【0017】
同様に、本体(または蓋)のロック手段は、1つ以上のアプリケータの相補手段と、インターロック、またはスナップ締結により嵌合することができる。
したがって、1つ以上のアプリケータには、蓋(または本体)から突出する対応するスタッドが緊密に嵌合することができる穴を設けることができる。1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)上に取り付けるための穴は、蓋(または本体)をアプリケータ上にロックするための穴とは異なってよい。
【0018】
別の形態では、同じ穴が用いられる。該穴はアプリケータの柄の全厚さを貫通しており、各スタッドの高さは、柄の厚さのほぼ半分に対応している。しかしこの場合、ロック手段となるケースの1部分であるスタッドの断面は、好ましくは、アプリケータが連結されるスタッドの断面より僅かに小さく、よって蓋を開けたときも1つ以上のアプリケータが該部分に固定される。
他の実施形態では、該1つ以上のアプリケータは本体(または蓋)上に取り外し可能に取り付けられる。アプリケータを取り外す際は、蓋(または本体)のロック手段を1つ以上のアプリケータの相補手段に嵌合させるとき、本体に対して蓋を動かす方向以外の方向に、アプリケータを本体(または蓋)に対して動かす。
【0019】
該1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)から分離させるための動きは、蓋(または本体)のロック手段を1つ以上のアプリケータの相補手段と嵌合させるときの、本体に対する蓋の動きの方向に垂直な方向の動きであってもよい。
好ましくは、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)から分離するための動きは、蓋と本体の関節結合軸に平行な方向の動きである。
【0020】
或いは、1つ以上のアプリケータを本体(または蓋)から分離させるための動きは、蓋と本体の関節結合軸に垂直な方向の動きである。
有利には、1つ以上のアプリケータと蓋が本体に連結しているとき、1つ以上のアプリケータは、ケースを閉止位置でロックするために蓋のロック手段を1つ以上のアプリケータの相補手段に嵌合できる第1の位置から、嵌合できない第2の位置へ移ることができる。
【0021】
したがって、第1の位置では1つ以上のアプリケータの少なくとも一部分が1つまたは複数の区画を少なくとも部分的に覆い、第2の位置では1つ以上のアプリケータが1つまたは複数の区画から離れている。
この構造では、好ましくは、1つ以上のアプリケータが第1の位置にあるとき、1つ以上のアプリケータを本体から分離させるための動きが本質的に可能である。第1の位置から第2の位置への移行、およびその逆は、本体が画定する1つまたは複数の区画の開口部を含む平面に垂直な軸を中心とする回転運動により行われる。
【0022】
ケースが2つのアプリケータを用いている場合には、ユーザは使用するアプリケータを取り出し、塗布しようとする製品を含む区画に自由に接触できるように、もう一方のアプリケータを軸を中心に回転させる。ユーザは第1のアプリケータを用いて製品を塗布する。第1の製品を塗布した後、第1のアプリケータを元の位置に戻し、第2のアプリケータを取り出して、別の区画に収容されている製品を塗布するか、または第1のアプリケータを用いて塗布した製品の明暗の調整を行うことができる。
本発明によるケースは、好適には蓋の内側の表面上に、鏡を有することが好ましい。
【0023】
上述のように、ケースは2つのアプリケータを備えることができ、両方のアプリケータは本体(または蓋)に着脱可能に連結可能で、それぞれは蓋(または本体)の対応するロック手段と協働できる相補手段を有し、それにより閉止位置でケースを開放可能にロックすることができる。或いは、蓋を本体上にロックするために1つのアプリケータのみ使用することができる。
さらなる代替案として、蓋は、着脱可能に本体に連結されている第1のアプリケータにより形成される相補手段と協働するための第1のロック手段を有し、一方で本体は、蓋に着脱可能に連結されている第2のアプリケータにより形成される相補手段と協働するための第2のロック手段を有することができる。より均整のとれた保持が可能になり、したがって品質が向上する。開く際は、蓋が本体から分離するとき、アプリケータの一方は本体に固定されたままであるが、他方のアプリケータは蓋に付随していく。
【0024】
1つまたは複数の製品は、本体により規定される1つ以上の区画に配設された1つ以上の容器に収容される。製品は冷たい間、または熱い間に容器に注入してもよく、あるいは圧粉体でもよい。製品はまた、本体により規定される区画内に直接配設することもできる。
ケースが軸Xに沿って細長い形状を有するとき、1つ以上のアプリケータは、好ましくはこの軸Xに沿った方向に配設される。
1つ以上のアプリケータは、柄を有することができる。該柄は、例えば、平型であって、端部に例えば細いブラシ、発泡体ブロック、太いブラシ、フェルト、またはエラストマー材料でできた塗布要素が形成されている。
【0025】
上述の特徴の他に、本発明はいくつかの他の条件からなり、それらについて添付の図面を参照する非限定的で例示的な実施例を用いて以下に説明する。
【0026】
【実施の形態】
図1で示した実施形態によると、ケースは軸Xに沿った細長い形状を有する。それは2つの区画3および4を規定する本体2を備える。区画3はアイシャドウを収容する容器5を受けるための区画である。区画4は頬紅を収容する容器6を受けるための区画である。
蓋20は、フィルムヒンジ27により本体2に関節結合されている。鏡21は接着剤で蓋20の内側の表面に固着されている。
【0027】
ケースはまた2つのアプリケータ7および8を備える。
アプリケータ7は平型の柄9を備え、その端部にはフロック加工された発泡体のブロック10が固定されている。アプリケータ7は、容器5に収容されているアイシャドウを塗布するためのものである。
アプリケータ8は平型の柄11を備え、その端部には細いブラシ12が固定されている。アプリケータ8は、容器6に収容されている頬紅を塗布するためのものである。
【0028】
アプリケータ7の柄9の、発泡体ブロック10とは反対側の端部の近傍には、2つの穴13および14が貫通しており、それらはアプリケータ7の長さ方向の軸に沿って並んでいる。
第1の穴13は、本体2上の、フィルムヒンジ27から離れた端部の近傍にあるスタッド15を緊密に受け入れるためにあり、これにより、アプリケータ7はケースの本体2に着脱可能に留められる。
【0029】
第2の穴14は、蓋20の内側の表面上の、フィルムヒンジ27から離れた端部の近傍にあるスタッド22を緊密に受けるためにあり、これにより、蓋20を本体2上にロックするのに寄与し、したがって、ケースの開放可能な閉止に寄与する。アプリケータ7を本体2上に保持する力は、アプリケータ7を蓋20上に保持する力より大きい。
アプリケータ8の柄11の、細いブラシ12とは反対側の端部の近傍には、2つの穴16および17が貫通しており、それらはアプリケータ8の長さ方向の軸に沿って並んでいる。
【0030】
第1の穴16は、本体2上の、フィルムヒンジ27から離れた端部の近傍にあるスタッド16を緊密に受け入れるためにあり、これにより、アプリケータ8はケースの本体2に着脱可能に留められる。スタッド15および18は、フィルムヒンジ27の軸に平行な軸に沿って配設される。
第2の穴17は、蓋20の内側の表面上の、フィルムヒンジ27から離れた端部の近傍にあるスタッド23を緊密に受けるためにあり、よって、既にアプリケータ7の穴14とスタッド22によりある程度行われている蓋20の本体2上へのロックを完全にする。アプリケータ8を本体2上に保持する力は、アプリケータ8を蓋20上に保持する力より大きい。
【0031】
アプリケータ7および8が本体2上の位置に固定されているとき、それらは区画3および4を少なくとも部分的に覆うように伸びている。
使用中、消費者はスタッド22および23をアプリケータ7および8のそれぞれの穴14および17から解放する。蓋がアプリケータ7および8に保持される力より、アプリケータ7および8が本体2に保持される力が強固であるため、アプリケータは本体2に固定されたままとなる。
次いでユーザは蓋20をフィルムヒンジ27により画定される軸を中心に回転させる。
【0032】
アイシャドウを塗布したい場合には、アプリケータ7を外すために穴13からスタッド15を解放しする。次に、区画3および4を十分に利用できるように、アプリケータ8をスタッド18を中心にして回転させる。その後、蓋20の内側表面にある鏡21を用いながら、従来通りアプリケータ7を用いて製品を塗布する。
その後、ユーザはアプリケータ7をスタッド15上の位置に戻す。
続いて頬紅を塗布したい場合は、アプリケータ8を外すために穴16からスタッド18を解放する。次に、区画3および4を十分に利用できるように、ユーザはアプリケータ7をスタッド15を中心にして回転させる。その後、従来どおりアプリケータ8を用いて製品を塗布する。
【0033】
或いは、アプリケータ7を元に戻す前に、アプリケータ8を用いてもよい。
使用後、両方のアプリケータ7および8を、長さ方向の軸Xに沿った方向にして本体上に正しく戻す。
軸27を中心にして開けたときとは反対の方向に蓋を回転させ、スタッド22および23をそれぞれアプリケータ7および8の穴14および17に嵌合させることにより蓋を閉める。ケースを閉止し、ロックする。次に使用するときまで、ユーザのハンドバックの中に戻すことができる。
【0034】
図2および図3の実施形態は、アプリケータ7および8を本体2に連結させる方法が本質的に前の実施形態とは異なる。
特に、前の実施形態における穴13および16の代わりに、アプリケータ7および8の内側の縁に開口するノッチ130および160が設けられている。
したがって、アプリケータ7および8を、長さ方向の軸に垂直でヒンジ27に平行な方向に、区画3および4それぞれが規定する開口部の平面内で、スタッド15および18がノッチ130および160の底部と接触するまで移動させることにより、アプリケータ7および8を本体に取り付ける。取り外すときには、アプリケータ7および8を本体2に対して反対の方向に移動させる。
【0035】
図2のアプリケータ7および8が取り付けられた位置でケースの長さ方向の軸Xに沿っているとき、柄9および11それぞれの平面に垂直な方向に動かしても本体から分離できないように、本体2のヒンジ27とは離れた端部にそのような動きを防ぐためのリップ19が形成されている。したがって、ケース1を開けたときにアプリケータ7および8が本体2から外れるという危険性はない。
【0036】
図2のアプリケータ7および8が、ケースの長さ方向の軸Xに沿っていないときにも同じことが言える。これは、一方のアプリケータ8が区画3および4に接触できるようにアプリケータ7をスタッド15を中心に回転させたとき、リップの存在、および本体2に対するノッチ130の向き、特にその開口部の向きのために、アプリケータ7を本体2から外すことはできない。これを図3に非常に明確に示した。
この実施形態によるケースの使用は、これ以外の点は図1の実施形態について開示したものと全て同じである。したがって、繰り返さない。
【0037】
図4は、アプリケータ7を1本のみ使用する変形形態を示す。スタッド15は2つの切り詰められた(平らな)側面150および151を有する。ノッチ130は図2および図3の実施形態のような横方向には開いておらず、その代わりに入口/出口通路131を介して軸方向に開口している。該通路131の幅は、スタッド15の2つの切り詰められた側面150および151の間の長さより僅かに広いが、スタッド15の長い方の(主)軸方向の幅より狭い。入口/出口通路131は概ね円形な部分132に続き、その部分の直径はスタッド15の最長部分より僅かに大きい。したがって、スタッド15の形状に対する入口/出口通路131の形状、および本体により形成されるリップ19の存在により、アプリケータは柄9の面に平行に軸方向に動かすだけで、本体に取り付けることができる。しかし、ひとたび取り付けられると、図3に示したようにアプリケータはスタッド15を中心に回転することができる。
【0038】
この構造のために、ケース1を開けたときアプリケータ7が本体2から外れる危険性がない。アプリケータ7がケースの長さ方向の軸Xに沿っていないときにも同様である。
図4の変形形態に従って構成されたケース1の操作は、図2および図3に示した実施形態の操作と同じである。したがって、繰り返さない。
【0039】
前述の詳細な記述では本発明の好適な実施形態を参照した。特許請求の範囲に記載された本発明の精神から逸脱せずに、これらに変形を施すことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施形態の組立分解図である。
【図2】 本発明によるケースの第2の実施形態に関する。
【図3】 本発明によるケースの第2の実施形態に関する。
【図4】 第2の実施形態の変形形態の詳細な図である。
Claims (10)
- ケース(1)であって、
i)1つ以上の製品を含むための、1つ以上の区画(3、4)を規定する本体(2)と、
ii)本体に対して動くことができる、ケースを閉止するための蓋(20)と、
iii)製品を塗布するための、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)とを備え、
該1つ以上のアプリケータは、本体に着脱できるように連結可能で、蓋は閉止位置にあるケースを開放可能にロックするために、相補手段(14、17)と協働するロック手段(22、23)を有し、該相補手段(14、17)は該1つ以上のアプリケータ(7;7、8)から形成されており、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)が、ロック手段(22、23)を相補手段(14、17)に嵌合できる第1の位置から、ロック手段(22、23)を相補手段(14、17)に嵌合できない第2の位置へ移ることができることを特徴とするケース(1)。 - 第1の位置では、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)の少なくとも一部分が1つ以上の区画(3、4)を少なくとも部分的に覆い、第2の位置では、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)が1つ以上の区画から離れていることを特徴とする請求項1に記載のケース(1)。
- 1つ以上のアプリケータ(7;7、8)が第1の位置にあるとき、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)を本体(2)から分離させるための動きが本質的に可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のケース(1)。
- 第1の位置から第2の位置への移行、およびその逆は、本体(2)により画定される1つ以上の区画(3、4)の開口部を含む平面に垂直な軸(15、18)を中心とする回転運動により行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケース(1)。
- 蓋(20)の内側の表面に鏡(21)を有することを特徴とする請求項1ないし4に記載のケース(1)。
- 2つのアプリケータ(7、8)を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のケース(1)。
- 両方のアプリケータは本体(2)に着脱できるように連結可能で、各アプリケータは蓋(20)の対応するロック手段(22、23)と協働できる相補手段(14、17)を有し、それにより閉止位置でケースを開放可能にロックすることができることを特徴とする請求項6に記載のケース(1)。
- ケースは軸Xに沿って細長い形状を有し、ケースが閉止位置にあるとき、1つ以上のアプリケータ(7;7、8)はこの軸Xに沿った方向に配設されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のケース(1)。
- 前記1つ以上のアプリケータ(7;7、8)は柄(9、11)を有し、その端部には、細いブラシ、発泡体ブロック、太いブラシ、フェルト、またはエラストマー材料からなる要素として与えられる塗布要素(10、12)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のケース(1)。
- ケース(1)であって、
i)1つ以上の製品を含むための、1つ以上の区画(3、4)を規定する本体(2)と、
ii)本体に対して動くことができる、ケースを閉止するための蓋(20)と、
iii)製品を塗布するための2つのアプリケータ(7、8)とを備え、
第1のアプリケータは本体(2)に着脱できるように連結可能で、蓋(20)は閉止位置にあるケースを開放可能にロックするために第1の相補手段と協働する第1のロック手段を有し、第1の相補手段は第1のアプリケータから形成され、第2のアプリケータは蓋(20)に着脱できるように連結可能で、本体(2)は閉止位置にあるケースを開放可能にロックするために第2の相補手段と協働する第2のロック手段を有し、第2の相補手段は第2のアプリケータから形成されることを特徴とするケース(1)。
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