JP3813048B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置に関し、特にディスクを再生、又はディスクに記録するためユニット(以後、再生時のみを想定して説明し、単に再生ユニットと称す)、即ちディスクを載置して回転駆動するターンテーブル、ディスクからデータを読み出す光学式ピックアップ、及びディスクをターンテーブルに押付けるクランパを含む再生ユニットが、ディスクを再生するための再生位置と、再生しないときの待機位置との間で移動するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12及び図13は、従来のディスク装置、例えば特許公報第2875032号に開示されたディスク装置100の構成を示す斜視図であり、図12は、スライドデッキ102が装置本体101から引き出された状態を示し、図13は、スライドデッキ102が装置本体101内に収納された状態を示している。また図14は、サブベース103の要部分解斜視図である。
【0003】
図12及び図13に示すディスク装置100において、機器本体101の天板からは、下方に突出するガイドピン101aが配設され、サブベース103は振動緩衝手段によってスライドデッキ102に対して浮動状態となっている。ターンテーブル104は、サブベース103に設けられている。
【0004】
クランパアーム105は、その一端でクランパ106を回動自在に保持し、他端が軸線107を中心として回動可能に、且つ軸線107の軸線方向にも摺動自在に、サブベース103に支持された支軸109(図14)に保持されている。またこのクランパアーム105の縁部には、湾曲したガイド部105aが形成されている。
【0005】
図14に示すように、引張りコイルバネ108は、クランパアーム105を矢印R方向に回動付勢するために、サブベース103に形成されたフック(図示せず)とクランパアーム105に形成されたフック(図示せず)間に張架されている。図15は、クランパアーム105、サブベース103、及び振動緩衝係止部材111の取付け関係を示す部分構成図である。
【0006】
同図に示す様に、圧縮コイルバネ110は、クランパアーム105を図面下方に付勢するため、軸線107方向に支軸109を摺動可能に支持するサブベース103の支持金具103bと、クランパアーム105の折り曲げ端部105cとの間に圧縮した状態で配設されている。振動緩衝係止部材111は、スライドデッキ102(図12)上をX,Y方向に摺動自在に保持され、クランプ制御部材111aを所定位置に配設している。
【0007】
以上の構成において、その動作について説明する。
図12に示すように、ディスク112(外形のみ示す)がターンテーブル104に載置された状態で、スライドデッキ102を図中Y方向に移動させる。この時クランパアーム105は、図中R方向に付勢されており、機器本体101の天板から下方に突出するガイドピン101aと、クランパアーム105のガイド部105aとが当接した状態が保たれる。従って、クランパアーム105は、スライドデッキ102の矢印Y方向への移動に応じ、支軸109を回動中心として矢印R方向に回動する。そして相対的にターンテーブル104の上方に移動し、図13に示す再生位置に至る。
【0008】
尚、クランパアーム105は、ターンテーブル104の上方の所定の回動位置に至った段階で図示しないストッパ手段に当接し、それ以上の回動が規制される。
また、クランパアーム105の回動中、図15に示すように、振動緩衝係止部材111に設置されたクランプ制御部材111aが回動支軸109の下方にもぐり込み、回動支軸109を上方に押し上げて非クランプ状態を保つ。
【0009】
スライドデッキ101が上記した図13の再生位置に移動した後、振動緩衝係止部材111が更に矢印Y方向に移動すると、これに固設されたクランプ制御部材111aも同方向に移動するため、支軸109が下方に移動してクランパアーム105及びクランパ106が下がって、ディスク112をターンテーブル104(図12)との間で押圧保持する。この後、再生手段(図示せず)によってディスク112を回転させ、再生動作を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のディスク装置の構成では、クランパアーム105の回動中、下方に付勢された支軸109が、振動緩衝係止部材111に固設されたクランプ制御部材111aの上面に圧接した状態で自転する。従って、この圧接部の摩擦により、クランパアーム105の回動が円滑に行なえない欠点があった。
【0011】
また、クランパアーム105の先端で必要とするクランプ付勢力を、回動支軸109上において軸方向に加える力によって発生させる構成となっているため、クランプ動作の際に回動支軸109に加わるモーメントが過大となり、クランパの昇降動作が確実に行なえないという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、再生ユニットの移動中にクランパアームの保持を確実にし、且つクランプ動作を円滑、且つ確実に行なえるディスク装置を提供することである。
また、別の目的は、クランプを昇降させるクランプ制御手段を再生ユニットから分離して再生ユニットを小型化し、機器本体内での設置の設計自由度を広げ、スペースを有効利用することにより、外形寸法を小型化したディスク装置を提供することである。
【0013】
更に別の目的は、再生ユニットの移動と、この再生ユニットを保持して、機器のベースに振動緩衝手段を介して保持されるサブベースを固定し或いは固定を解除する振動緩衝係止部材の駆動とを、同一の駆動源で行ない、駆動源を簡素化したディスク装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明によるディスク装置は、ディスクを載置し、回転駆動手段によって駆動されて該ディスクと一体的に回転するターンテーブルと前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップとを有する再生ベースと、該再生ベースに回動自在に保持されて前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するクランパを保持するクランパアームとを有する再生ユニットが、水平方向へ回動可能に軸支され、所定の再生位置へ回動移動してディスクの再生を行なうものであり、
前記再生ユニットが再生位置近傍を除くその移動領域を移動する間、前記クランパアームのディスク載置平面に対する回動角を規制するガイド手段と、前記再生ユニットが前記再生位置近傍に移動したとき、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記回動角を規制し、前記再生ユニットが前記再生位置に至った後、前記クランパアームを回動して前記クランパが前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するように付勢するクランプ制御手段とを有し、前記ガイド手段と前記クランプ制御手段とがそれぞれ前記クランパアームの回動軸から所定距離離間した位置に配置されている。
【0015】
本発明による別のディスク装置は、ディスクを載置し、回転駆動手段によって駆動されて該ディスクと一体的に回転するターンテーブルと前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップとを有する再生ベースと、該再生ベースに回動自在に保持されて前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するクランパを保持するクランパアームとを有する再生ユニットが、水平方向へ回動可能に軸支され、所定の再生位置へ回動移動してディスクの再生を行なうものであり、
ベースと、振動緩衝手段を介して前記ベースに保持され、前記再生ユニットを移動自在に保持すると共に、前記再生ユニットが再生位置近傍を除くその移動領域を移動する間、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記ターンテーブルのディスク載置平面に対する回動角を規制するガイド部を有するサブベースと、前記サブベースと係合して該サブベースを前記ベースに一体的に係止するため、前記ベースに移動可能に保持された振動緩衝係止部材と、前記再生ユニットが前記再生位置近傍に移動したとき、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記回動角を規制し、前記振動緩衝係止部材が前記サブベースとの係合を解除するのに連動して前記クランパアームを回動し、前記クランパが前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するように付勢するクランプ制御手段とを有する。
このディスク装置では、前記クランプ制御手段を、前記クランパアームと係合する係合部を有し、前記クランパアームを付勢すべく付勢された状態で前記サブフレームに回動自在に保持されたクランプ制御部材と、前記ベースに移動可能に保持され、前記係合部に当接して前記クランプ制御部材の回動を規制するカム部を有し、前記振動緩衝係止部材の移動に伴って所定方向に移動し、前記クランプ制御部材の回動を許容するクランプ駆動部材とで構成してもよい。
【0016】
参考例としての別のディスク装置は、ディスクを載置し、回転駆動手段によって駆動されて該ディスクと一体的に回転するターンテーブルと前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップとを有する再生ベースと、該再生ベースに回動自在に保持されて前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するクランパを保持するクランパアームとを有する再生ユニットが、移動可能に保持され、所定の再生位置へ移動してディスクの再生を行なうものであり、ベースと、該ベースに回動自在に配置され、駆動手段によって回動駆動されるカムギアと、振動緩衝手段を介して前記ベースに保持され、前記再生ユニットを回動自在に保持するサブベースと、前記カムギアと前記再生ユニットとにそれぞれ係合し、前記カムギアの回動に伴って前記再生ユニットを回動すべく該再生ユニットの回動軸と同軸に回転自在に保持された回動制御部材と、前記ベースに移動可能に保持され、前記カムギアと係合して該カムギアの回動によって移動力を得、前記サブベースと係合して該サブベースを前記ベースに一体的に係止するための振動緩衝係止部材とを有し、前記カムギアを回動して、前記再生ユニットを再生位置に移動した後、更に前記カムギアを同方向に回動することにより、前記サブベースとの係合が解除される方向に前記振動緩衝係止部材を移動する。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるディスク装置60の構成を示す分解斜視図であり、図2及び図3は、その要部斜視図である。
図1において、装置本体のベース1は、振動緩衝手段30を介してサブベース2を浮動状態に保持する。ターンテーブル3はディスクを載置し、図示しないスピンドルモータによって載置したディスクと一体的に回転駆動される。クランパアーム4は、クランパ5を回転自在に保持している。
【0018】
再生ベース9は、ターンテーブル3と前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップ8を搭載し、更に、支軸9dをクランパアーム4の穴4dに挿入してこのクランパアーム4を図中の矢印Q,R方向に回動自在に保持している。
【0019】
クランパアーム4は、サブベース2に設けられたガイド部2dと係合する溝7dを有するガイド部材7を配設し、これらのガイド部2d及びガイド部材7によるガイド手段によって、非クランプ時に、後述するようにターンテーブル3のディスク載置平面に対して所定の回動角を保ちつつ回動されるように構成されている。
更にクランパアーム4は、クランプ制御部材20に植設されたピン20aと係合する切欠き4aを有している。
【0020】
再生ベース9には、サブベース2に設けられた穴2e、及び回動制御部材25に植設された円筒ブッシュ25aを挿通し、Eリング26を挿嵌する回動支軸9aが下方鉛直に植設されている。また、再生ベース9には、サブベース2に設けられた曲線状の長穴2fを挿通し、回動制御部材25の溝25bと係合することにより、再生ベース9の回動力を得る作用ピン9bが下方鉛直に植設されている。更に、再生ベース9には、サブベース2に設けられた曲線状の長穴2gに挿通される規制ピン9cが下方鉛直に植設されている。
これらのクランパアーム4、再生ベース9、及びそれらに付随する部品類をまとめて再生ユニット10と称す。
【0021】
反転バネ27は、回動制御部材25の垂下部25dに係合するための円形部27cとサブベース2の穴2hに係合するための屈曲部27aとを有し、後述するように、再生ユニット10を待機時には図中矢印M方向に、また再生時には、矢印L方向に回動付勢している。
【0022】
次に、クランプ制御手段を構成するクランプ制御部材20とクランプ駆動部材22との係合状態について説明する。クランプ制御部材20には、サブベース2の垂下部に植設された円筒ブッシュ2jに挿通し、Eリング23を挿嵌する軸20bが植設されている。また、クランプ付勢バネ21は、サブベース2の底面とクランプ制御部材20の折曲げ部20cにそれぞれ当接し、クランプ制御部材20を図中の矢印N方向に回動付勢している。
【0023】
クランプ駆動部材22は、クランプ制御部材20に植設されたピン20aに当接するカム部22aを有している。ガイドピン22bは、サブベース2に設けられた長穴2kを挿通し、クランプ駆動部材22をサブベース2に対して水平な矢印V,W方向に移動可能に配置する。また、引張りコイルバネ35は、クランプ駆動部材22を矢印V方向に付勢するため、クランプ駆動部材22に設けられたフック22cとサブベース2の下方鉛直に設けられたフック部2mとの間に張架されている。カム溝22dは、振動緩衝係止部材6に上方鉛直に植設されたピン6dと係合し、クランプ駆動部材22の移動動作を規制するべくその裏面に形成されている。
【0024】
サブベース2には、ベース1の所定位置に配設された振動緩衝部材30に挿入するためのピン2nが下方鉛直に植設されている。また、ピン2nと振動緩衝部材30の間に圧縮コイルバネ31を同軸に配置することにより、サブベース2上の部品類の全重量を無負荷状態で平衡位置に保持することが出来る。尚、前記ピン2n、振動緩衝部材30、及び圧縮コイルバネ31の組合せは、任意個所設けてあり、サブベース2上の部品類の重心を考慮してバランス良く配置されている。
【0025】
ディスク再生時以外は、図2に示すように、振動緩衝係止部材6に設けられ、V字型の切欠きを有するV字溝6a,6b,及び6cが、サブベース2に設けられた同形状のV字溝2a,2b,及び2cに各々係合し、サブベース2上の部品類の振動緩衝動作を係止している。
【0026】
複数のギアの組み合わせからなる動力伝達手段50は、モータ52の回転力を最終的にカムギア51に伝える。カムギア51は、再生ユニット10の回動制御部材25に設けられたカム溝25cに係合して再生ユニット10を回動するピン51aを有し、ベース1に植設された支軸1cに挿入されて回動自在に保持されている。また、カムギア51は、振動緩衝係止部材6に上方鉛直に植設されたピン6eと係合し、この振動緩衝係止部材6を、ベース1に対してX,Y方向へ移動させるカム溝51bを底面に形成している。
【0027】
なお、振動緩衝係止部材6は、ベース1に上方鉛直に植設されたピン1aに挿通される長穴6fを有し、更にベース1の折曲げ部1bに挿通されるタブ6gを有することにより、がたつくことなく、矢印X,Y方向に移動できるように構成されている。
【0028】
以上の構成において、その動作を図2乃至図11を参照しながら説明する。
先ず、振動緩衝係止部材6の移動動作及び再生ユニット10の回動動作について図2乃至図11をもとに説明する。図4は、ディスク装置60の待機状態を示す平面図であり、この時再生ユニット10は、図2に示すように振動緩衝係止部材6に設けられたV字溝6a,6b及び6cがサブベース2に設けられたV字溝2a,2b,及び2cにそれぞれ係合することにより浮動が係止された状態となっている。
【0029】
また、再生ユニット10は、反転バネ27により図中の矢印M方向に所定の力で付勢され、安定して保持されている。
尚、図4乃至図6では、再生ユニット10、及びサブベース2は、回動動作に関係する要素を中心に部分的に描かれ、再生ユニット10のクランパアーム4やターンテーブル3、及びサブベース2の半部は、煩雑を避けるために省かれている。
【0030】
再生されるべく選択されたディスク70が図示しないディスク搬送機構によって所定の再生位置まで搬送されるのと同時期に、モータ52及び動力伝達手段50によってカムギア51を矢印Z方向に回動する。これにより、カムギア51のピン51aとカム溝25cが係合する回動制御部材25が矢印L方向に回動するため、これと係合する再生ユニット10も回動支軸9aを中心に矢印L方向に回動して図5に示す再生位置に移動する。
【0031】
この時、反転バネ27が再生ユニット10を矢印L方向に付勢するため、再生ベース9の作用ピン9b及び規制ピン9cが、各々サブベース2に形成された曲線状の長穴2f及び2gの端部に圧接した状態となり、再生ユニット10は、この再生位置で安定した状態を保つ。
尚、再生ユニット10を、図4の待機位置から図5の再生位置まで回動するためのカムギア51の回動範囲を第1の回動区間と称す。
【0032】
また、振動緩衝係止部材6は、ピン6eがカムギア51のカム溝51bと係合しており、カムギア51の回動によってその移動動作が決定されるが、前記したカムギア51の第1の回動区間では、カム溝51bがベース1に植設された支軸1cを中心に同心円上に形成されているために振動緩衝係止部材6は移動しない。従って、サブベース2は、第1の回動区間を再生ユニット10が回動する間ベース1に固定された状態を保つ。
【0033】
更に、カムギア51が第1の区間に続けて矢印Z方向に回動することにり、振動緩衝係止部材6に植設されたピン6eが徐々に径大となるカム溝51bにより矢印X方向に移動する力を受け、振動緩衝係止部材6が同X方向に移動して図6に示す演奏位置に至る。
尚、カムギア51の第1の回動区間に続いて、振動緩衝係止部材6を図6に示す演奏位置まで移動させるカムギア51の回動範囲を第2の回動区間と称す。
【0034】
振動緩衝係止部材6のこの移動に伴い、図3に示すように振動緩衝係止部材6に設けられ、V字型の切欠きを有するV字溝6a,6b,及び6cが、サブベース2に設けられた同形状のV字溝2a,2b,及び2cから各々離間する。また、カムギア51に植設されたピン51aが、回動制御部材25のカム溝25cより離間することにより、回動制御部材25は、カムギア51から開放される。従って、サブベース2上の部品類の係止、及び係合がベース1から解除されて浮動状態となる。
【0035】
次にクランパアーム4の動作について、図7乃至図11を参照しながら説明する。
図7は、前記した図4と同様にディスク装置60の待機状態を示す図であり、各部の動作位置は、図4に示す各部の動作位置と同じタイミングで示されている。
この時、クランパアーム4に配設されたガイド部材7の溝7dがサブベース2のガイド部2dと係合するため、クランパアーム4は、この待機状態においてターンテーブル3のディスク載置平面に対し図9に示す所定の回動角を有するクランプ解除位置に保持されている。クランプ駆動部材22は、振動緩衝係止部材6に植設されたピン6d(図7、図8、図10には、ピン6dのみ示すが、図1及び図4を参照)がカム溝22dと係合することにより、その移動動作が規制されている。
【0036】
再生されるべく選択されたディスク70が図示しないディスク搬送機構によって所定の再生位置まで搬送されるのと同時期に、モータ52及び動力伝達手段50によってカムギア51を前記した第1の回動区間だけ矢印Z方向に回動する。これにより、カムギア51のピン51aとカム溝25cが係合する回動制御部材25が矢印L方向に回動するため、これと係合する再生ユニット10も回動支軸9aを中心に矢印L方向に回動して図8に示す再生位置に移動する。
尚、この図8は、前記した図5と同様に再生ユニット10が再生位置に回動したときの図であり、各部の動作位置は、図5に示す各部の動作位置と同じタイミングで示されている。
【0037】
再生ユニット10の再生位置への回動中、後述する再生位置近傍を除いてガイド部材7とサブベース2の係合状態が保たれるため、クランパアーム4は、前記した所定のクランパ解除位置を保つ。
図9は、図8の矢印S方向からみた透視図である。図8及び図9に示すように、再生ユニット10が同図に示す再生位置の近傍まで回動すると、ガイド部材7がサブベース2のガイド部2dに形成された凹部2pに至って、サブベース2の係合状態が解除されるが、この解除に先立って、クランパアーム4の切欠き4aがクランプ制御部材20のピン20aと係合するため、この再生位置においても引き続きクランパアーム4が、所定のクランパ解除位置を保つ。
【0038】
このとき、クランプ制御部材20は、クランプ付勢バネ21(図1)により図9に示す矢印N方向に付勢されているが、クランパアーム4の切欠き4aに係合するピン20aが、同時にクランプ駆動部材22のカム部22aに当接して図9の状態が保たれている。一方、このクランプ駆動部材22は、振動緩衝係止部材6に植設されたピン6dによりその移動動作が規制されるため、クランパアーム4は、安定して保持される。
【0039】
更に、カムギア51が第1の回動区間に続いて、第2の回動区間を矢印Z方向に回動すると、図6で説明したように振動緩衝係止部材6が矢印X方向に移動し、ピン6dも同様に矢印X方向に移動する。ピン6dの同方向への移動に伴って、クランプ駆動部材22は引張りコイルバネ35による付勢もあって矢印V方向に移動し図10に示す演奏位置に至る。
尚、この図10は、前記した図6と同様に振動緩衝係止部材6が演奏位置に至ったときの図であり、各部の動作位置は、図6に示す各部の動作位置と同じタイミングで示されている。
【0040】
図11は、図10の矢印S方向からみた透視図である。図10及び図11に示すように、クランプ駆動部材22が矢印V方向に移動すると、クランプ制御部材20は、ピン20aがクランプ付勢バネ21の付勢によりクランプ駆動部材22のカム部22aの斜面に沿って移動するため、支軸20bを中心に矢印N方向に回動する。これにより、クランプ制御部材20のピン20aに係合しているクランパアーム4の溝4aが下方に押し下げられ、結果としてクランパアーム4が支軸9dを中心に矢印Q方向に回動し、クランパ5がディスク70を所定の力でターンテーブル3に押圧し、これを保持する。
【0041】
その後、スピンドルモータ(図示せず)によりターンテーブルが回転し、光学式ピックアップ8により、ディスク70の情報が読み取られ、再生が開始される。
尚、ディスクの排出動作では、上記説明の逆の動作を行うので説明を省略する。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、クランパアームの前記ターンテーブルのディスク載置平面に対する回動角を規制するガイド手段と、クランパが前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するように付勢するクランプ制御手段とを有するため、再生ユニットの回動中にクランパアームが付勢力を受けることがなく、安定した回動が実現できる。
【0043】
また、ガイド手段とクランプ制御手段とが、前記クランパアームの回動軸から所定距離離間した位置に配置されるため、クランプ制御手段がクランパアームを付勢する際にモーメント負荷が過大になることながく、クランパの昇降を円滑に行うことが出来る。
【0044】
また、クランプ制御手段を再生ユニットから分離して配設したため、再生ユニットを小型化し、装置本体内での設置の設計自由度を広げ、スペースを有効利用することにより、外形寸法を小型化したディスク装置を提供できる。
【0045】
更に、再生ユニットの移動と、振動緩衝係止部材の駆動とを、同一の駆動源で行なうため、駆動源を簡素化したディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるディスク装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 実施の形態1によるディスク装置の要部斜視図である。
【図3】 実施の形態1によるディスク装置の要部斜視図である。
【図4】 実施の形態1によるディスク装置の待機状態を示す平面図である。
【図5】 実施の形態1によるディスク装置の再生ユニットが再生位置に移動した状態を示す平面図である。
【図6】 実施の形態1によるディスク装置の振動緩衝係止部材が演奏位置に移動した状態を示す平面図である。
【図7】 実施の形態1によるディスク装置の再生ユニットが待機位置にあるときの状態を示す平面図である。
【図8】 実施の形態1によるディスク装置の再生ユニットが再生位置に移動した状態を示す平面図である。
【図9】 図8のディスク装置を矢印S方向からみた透視図である。
【図10】 実施の形態1によるディスク装置のクランプ駆動部材が演奏位置に移動した時の状態を示す平面図である。
【図11】 図10のディスク装置を矢印S方向からみた透視図である。
【図12】 従来のディスク装置の斜視図で、スライドデッキが本体装置から引出された状態を示す。
【図13】 従来のディスク装置の斜視図で、スライドデッキが本体装置に収納された状態を示す。
【図14】 サブベースの要部分解斜視図である。
【図15】 クランパアーム105、サブベース103、及び振動緩衝係止部材111の取付け関係を示す部分構成図である。
【符号の説明】
1 ベース、 1a ピン、 1b 折曲げ部、 1c 支軸、 2 サブベース、 2a V字溝、 2b V字溝、 2c V字溝、 2d ガイド部、 2e 穴、 2f 長穴、 2g 長穴、 2h 穴、 2j 円筒ブッシュ、2k 長穴、 2m フック部、 2n ピン、 3 ターンテーブル、 4クランパアーム、 4a 切欠き、 4d 穴、 5 クランパ、 6 振動緩衝係止部材、 6a V字溝、 6b V字溝、 6c V字溝、 6d ピン、 6e ピン、 6f 長穴、 6g タブ、 7 ガイド部材、 7d 溝、 8 光学式ピックアップ、 9 再生ベース、 9a 回動支軸、 9b作用ピン、 9c 規制ピン、 9d 支軸、 10 再生ユニット、 20クランプ制御部材、 20a ピン、 20b 支軸、 20c 折曲げ部、21 クランプ付勢バネ、 22 クランプ駆動部材、 22a カム部、 22b ガイドピン、 22c フック、 22d カム溝、 25 回動制御部材、 25a 円筒ブッシュ、 25c カム溝、 25d 垂下部、 26 Eリング、 27 反転バネ、 27c 円形部、 30 振動緩衝手段、 35 引張りコイルバネ、 50 動力伝達手段、 51 カムギア、 51a ピン、 51b カム溝、 52 モータ、 60 ディスク装置、 70 ディスク。

Claims (3)

  1. ディスクを載置し、回転駆動手段によって駆動されて該ディスクと一体的に回転するターンテーブルと前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップとを有する再生ベースと、該再生ベースに回動自在に保持されて前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するクランパを保持するクランパアームとを有する再生ユニットが、水平方向へ回動可能に軸支され、所定の再生位置へ回動移動してディスクの再生を行なうディスク装置において、
    前記再生ユニットが再生位置近傍を除くその移動領域を移動する間、前記クランパアームのディスク載置平面に対する回動角を規制するガイド手段と、
    前記再生ユニットが前記再生位置近傍に移動したとき、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記回動角を規制し、前記再生ユニットが前記再生位置に至った後、前記クランパアームを回動して前記クランパが前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するように付勢するクランプ制御手段と
    を有し、前記ガイド手段と前記クランプ制御手段とがそれぞれ前記クランパアームの回動軸から所定距離離間した位置に配置されたことを特徴とするディスク装置。
  2. ディスクを載置し、回転駆動手段によって駆動されて該ディスクと一体的に回転するターンテーブルと前記ディスクのトラックを走査する光学式ピックアップとを有する再生ベースと、該再生ベースに回動自在に保持されて前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するクランパを保持するクランパアームとを有する再生ユニットが、水平方向へ回動可能に軸支され、所定の再生位置へ回動移動してディスクの再生を行なうディスク装置において、
    ベースと、
    振動緩衝手段を介して前記ベースに保持され、前記再生ユニットを軸支すると共に、前記再生ユニットが再生位置近傍を除くその移動領域を移動する間、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記ターンテーブルのディスク載置平面に対する回動角を規制するガイド部を有するサブベースと、前記サブベースと係合して該サブベースを前記ベースに一体的に係止するため、前記ベースに移動可能に保持された振動緩衝係止部材と、
    前記再生ユニットが前記再生位置近傍に移動したとき、前記クランパアームと係合して前記クランパアームの前記回動角を規制し、前記振動緩衝係止部材が前記サブベースとの係合を解除するのに連動して前記クランパアームを回動し、前記クランパが前記ディスクを前記ターンテーブルに押圧するように付勢するクランプ制御手段と
    を有することを特徴とするディスク装置。
  3. 前記クランプ制御手段は、
    前記クランパアームと係合する係合部を有し、前記クランパアームを付勢すべく付勢された状態で前記サブベースに回動自在に保持されたクランプ制御部材と、
    前記ベースに移動可能に保持され、前記係合部に当接して前記クランプ制御部材の回動を規制するカム部を有し、前記振動緩衝係止部材の移動に伴って所定方向に移動し、前記クランプ制御部材の回動を許容するクランプ駆動部材とからなることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
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