JP3812921B2 - 映像信号識別方法及びそれを用いた映像信号の処理方 法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力映像信号が映画フィルムから2−3プルダウン方式等により生成されたテレシネ変換映像信号であるか又はテレビカメラ等により生成された標準テレビジョン方式の映像信号であるかを検出する映像信号識別方法及びそれを用いて飛越し走査(インタレース)された映像信号を順次走査の映像信号に変換する映像信号の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
NTSC方式等の標準テレビジョン方式の映像信号の中には、映画フィルムによる映像信号が含まれていることがよくある。映画フィルムは、毎秒24コマであり、一方、標準テレビジョン方式(NTSC方式)の映像信号は毎秒30フレーム(毎秒60フィールド)の飛越し走査の映像信号である。そのため、映画フィルムを2−3プルダウン方式によりテレシネ変換して標準テレビジョン方式の映像信号を得ている。
【0003】
2−3プルダウン方式では、先ず映画フィルムを走査してフレーム周波数24Hzの順次走査の映像信号を生成し、例えば、映画フィルムの第1フレームを第1及び第2フィールド、第2フレームを第3〜第5フィールド、第3フレームを第6及び第7フィールド、第4フレームを第8〜第10フィールドに対応させて変換している。尚、3フィールドに変換するときは最後のフィールド(第5フィールド、第10フィールド)は最初のフィールド(第3フィールド、第8フィールド)と同じ映像内容のフィールドを繰り返している。
【0004】
このようにして、映画フィルムの2コマを標準テレビジョン方式の映像信号の5フィールドに対応させ、映画フィルムのコマに対応して2フィールドの映像信号と3フィールドの映像信号とを交互に繰り返す映像信号に変換している。
【0005】
上述のように変換した場合、例えば第3フィールドと第5フィールド、第8フィールドと第10フィールドは、それぞれ同一の映像信号となることから、第5及び第10フィールドにおけるフレーム間差分(1フレーム隣り合ったフレーム間の対応フィールド間の差分;以下、単に「フレーム間差分」という)は0となる。このような関係は5フィールド毎に発生する。
【0006】
すなわち、フレーム間差分の絶対値を1フィールド期間積算し、その積算値を所定のしきい値と比較し、その積算値がしきい値より大きい場合は動きフィールド、それ以外は静止フィールドと判定すると、2−3プルダウン方式により変換された映像信号の場合には静止フィールドが5フィールド毎に発生する。これを検出して2−3プルダウン方式により変換された画像と一般の画像とを判別している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の判別方法では、フレーム間差分の絶対値を1フィールド期間積算し、その積算値を所定のしきい値と比較することを複数のフィールドに亘って行い、テレシネ変換画像の周期的パターンを検出していることから、テレシネ変換画像と一般の画像の切り換わり点や編集点のずれに即座に応答することが困難であり、また、検出する周期的パターンに応じて判別処理を変更しなければならない。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、テレシネ変換画像と一般の画像の切り換わり点や編集点のずれ等の画像の周期的パターンが不連続になる箇所をすばやく検出することができる映像信号の識別方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、テレシネ変換画像と一般の画像の切り換わり点や編集点のずれ等の画像の周期的パターンが不連続になる箇所での走査線補間処理の切り換えをすばやく行うことができかつ適切な補間処理を行うことができる映像信号の処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による映像信号判別方法は、入力映像信号における現フィールドとその1フィールド前のフィールドとの相関値を検出する第1相関検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドとその1フィールド後のフィールドとの相関値を検出する第2相関検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドの1フィールド前のフィールドと1フィールド後のフィールドとから動きを検出する動き検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドの上下垂直方向の実走査信号から垂直方向に平坦な平坦部を検出する平坦部検出工程とを有し、前記1フィールド後のフィールドに比して前記1フィールド前のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第1相関値を算出し、前記1フィールド前のフィールドに比して前記1フィールド後のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第2相関値を算出し、前記第1相関値と前記第2相関値との間に有意な差がある場合、前記入力映像信号を映画フィルムから生成されたテレシネ変換映像信号と判定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の映像信号判別方法は、前述した特徴に加えて、前記第1相関値と前記第2相関値が略等しくかつ前記入力映像信号が動画像の場合、前記入力映像信号を標準テレビジョン方式の映像信号と判定することを特徴とする。
【0012】
本発明による映像信号の処理方法は、飛越し走査の入力映像信号から補間走査信号を生成し、前記映像信号の実走査信号及び前記補間走査信号が相互に間挿された順次走査の映像信号を生成する映像信号の処理方法であって、入力映像信号における現フィールドとその1フィールド前のフィールドとの相関値を検出する第1相関検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドとその1フィールド後のフィールドとの相関値を検出する第2相関検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドの1フィールド前のフィールドと1フィールド後のフィールドとから動きを検出する動き検出工程と、前記入力映像信号における前記現フィールドの上下垂直方向の実走査信号から垂直方向に平坦な平坦部を検出する平坦部検出工程とを有し、前記1フィールド後のフィールドに比して前記1フィールド前のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第1相関値を算出し、前記1フィールド前のフィールドに比して前記1フィールド後のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第2相関値を算出し、前記第1相関値が前記第2相関値に比して大きい場合、前記1フィールド前のフィールドの実走査信号を用いて前記現フィールドの補間走査信号を生成し、前記第2相関値が前記第1相関値に比して大きい場合、前記1フィールド後のフィールドの実走査信号を用いて前記現フィールドの補間走査信号を生成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の映像信号の処理方法は、前述した特徴に加えて、前記第1相関値と前記第2相関値が略等しくかつ前記入力映像信号が動画像の場合、フィールド内補間処理による第1補間走査信号及びフィールド間補間処理による第2補間走査信号をそれぞれ求め、前記第1及び第2補間走査信号を画像の動き情報を用いて加重加算して前記補間走査信号を得ることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明によれば、入力映像信号の現フィールド及びその前後の各1フィールドとの各相関値をそれぞれ検出し、各相関値の間の差が大きい場合、入力映像信号を映画フィルムから生成されたテレシネ変換映像信号と判定するようにしたので、テレシネ変換画像と一般の画像の区別を高速に判定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の映像信号識別方法及びそれを用いた映像信号の処理方法を図に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の映像信号処理装置の全体ブロック図である。
この映像信号処理装置は、飛越し走査の入力映像信号(R、G、B信号)から補間走査信号を生成し、前記映像信号の実走査信号及び前記補間走査信号が相互に間挿された順次走査の映像信号を生成するように構成されている。また、この映像信号処理装置は、例えばプラズマディスプレイパネル(PDP)のために用いられ、入力映像信号はR,GまたはBの3原色の各色信号である。従って、PDPでは、図1と同様な構成が3組共通に設けられることとなる。
【0018】
図1に示す映像信号処理装置は、3つのフィールドメモリ111,112,113、各フィールドメモリ間に接続されたラインメモリ121,122、フィールド間差分に基づいてモードを検出するモード検出器141、フレーム間差分に基づいて動きを検出する動き検出器142、モード検出器141及び動き検出器142の制御に従って走査線補間処理を行う走査線補間器143により構成されている。
【0019】
フィールドメモリ111に映像信号S6が入力されると、フィールドメモリ111から映像信号S1の1フィールド前の映像信号S5が出力される。この映像信号S5は、ラインメモリ121に入力される。このとき、ラインメモリ121から映像信号S5の1ライン前の映像信号S4が出力される。この映像信号S4は、フィールドメモリ112に入力される。このとき、フィールドメモリ112から映像信号S4の1フィールド前の映像信号S3が出力される。この映像信号S3は、ラインメモリ122に入力される。このとき、ラインメモリ122から映像信号S3の1ライン前の映像信号S2が出力される。この映像信号S2はフィールドメモリ113に入力される。このとき、フィールドメモリ113から映像信号S2の1フィールド前の映像信号S1が出力される。以上のようにして、入力映像信号S6に対して、映像信号S5〜S1が得られる。
【0020】
モード検出器141は、映像信号S4及びS5とその1フィールド前及び後の映像信号S3、S6との相関関係に基づいて、入力映像信号が2−3プルダウン方式によりテレシネ変換された画像(フィルム動画モード)、テレビカメラ等による一般の画像(TV動画モード)、静止画像(静止画モード)、及びフィルム動画モードである場合の補間方向を検出する。
【0021】
図2は、図1のモード検出器141の内部構成の一例を示す。
第1の相関検出器211は、現フィールドの上下に隣接する実走査信号(例えば図1の映像信号S5と映像信号S4、図4のフィールドNo.3のbt1、bt3)の各画素と1フィールド前のフィールドの実走査信号(例えば図1では映像信号S3、図4のフィールドNo.2のat2)の画素のフィールド間差分の絶対値(|bt1−at2|及び|bt3−at2|)を求め、その内の小さい方mを出力する。
【0022】
第2の相関検出器212は、現フィールドの上下に隣接する実走査信号(例えば図1の映像信号S5と映像信号S4、図4のフィールドNo.3のbt1、bt3)の各画素と1フィールド後のフィールドの実走査信号の画素(例えば図1の映像信号S6、図4のフィールドNo.4のbt2)のフィールド間差分の絶対値(|bt2−bt1|及び|bt2−bt3|)を求め、その内の小さい方nを出力する。
【0023】
比較器223は、第1及び第2の相関検出器211、212からの各最小絶対値m、nを比較する。
m≧h・n (hは定数で、h>1、例えばh=2)の場合(現フィールドが1フィールド前のフィールドに比して1フィールド後のフィールドとの相関が強い場合)、スイッチ227をa側に切り換える。
【0024】
n≧h・m (hは定数で、h>1、例えばh=2)の場合(現フィールドが1フィールド後のフィールドに比して1フィールド前のフィールドとの相関が強い場合)、スイッチ227をb側に切り換える。
【0025】
m<h・nでかつn<h・mの場合(すなわち、現フィールドと1フィールド前のフィールドとの相関値と現フィールドと1フィールド前のフィールドとの相関値とが略等しい場合)、スイッチ227をc側に切り換える。
【0026】
動き検出器224は、現フィールド(例えば図4のフィールドNo.3)の1フィールド前のフィールドの実走査信号(例えばフィールドNo.2のat2)の画素と現フィールドの1フィールド後のフィールドの実走査信号(図4のフィールドNo.4のbt2)の画素とのフィールド間差分の絶対値(|at2−bt2|)を求め、その絶対値を所定のしきい値と比較し、しきい値以上の時動きありと判定し、動き検出パルスを出力する(図2においては、入力映像信号S1〜S6のうちS6とS3によって処理を行う)
【0027】
平坦部検出器225は、現フィールドの上下に隣接する実走査信号(例えば図4のフィールドNo.3のbt1、bt3)の各画素差分の絶対値(|bt1−bt3|)を求め、所定のしきい値と比較し、しきい値以下の時、垂直方向に平坦であると判定し、平坦部検出パルスを出力する。
【0028】
AND回路226は、動き検出パルス及び平坦部検出パルスが入力され、垂直方向に平坦でかつ動きのある点を検出して検出パルスを出力する。
【0029】
第1のカウンタ231は、m≧h・nの場合(現フィールドが1フィールド前のフィールドに比して1フィールド後のフィールドとの相関が強い場合)、現フィールド期間においてAND回路226から供給される検出パルスの数をカウントしてその積算値(第1の積算値K1)を出力する。
【0030】
第2のカウンタ232は、n≧h・mの場合(現フィールドが1フィールド後のフィールドに比して1フィールド前のフィールドとの相関が強い場合)、現フィールド期間においてAND回路226から供給される検出パルスの数をカウントしてその積算値(第2の積算値K2)を出力する。
【0031】
第3のカウンタ233は、現フィールド期間における動き検出パルスの数をカウントし、その積算値(第3の積算値K3)を出力する。
第1〜第3のカウンタ231〜233の積算値は1フィールド毎にリセットされる。
【0032】
判定器241は、第1の積算値K1と第2の積算値K2を比較すると共に第3の積算値K3と所定のしきい値とを比較し、
K1≧i・K2(iは定数で、i>1)の場合、現フィールドは、1フィールド後のフィールドとの相関が強いフィルム動画像(後寄りフィルム動画モード)であると判定し、
K2≧i・K1(iは定数で、i>1)の場合、現フィールドは、1フィールド前のフィールドとの相関が強いフィルム動画像(前寄りフィルム動画モード)であると判定し、
第3の積算値K3が所定のしきい値以上で、K1<i・K2かつK2<i・K1の場合、一般の動画像(TV動画モード)と判定し、
第1の積算値K1が所定のしきい値未満の場合、静止画像(静止画モード)と判定する。ここで、判定器241は、静止画像(静止画モード)と判定した場合、1フィールド前のフィールドに対して判定されたモード状態を維持する。
【0033】
図3は、図1の走査線補間器143の内部構成の一例を示す。
図1のモード検出器141からのモード制御情報M及び動き検出器142からの画像の動き情報Gに応答して、補間制御信号発生器311は、フィールド内補間器312の出力とフィールド間補間器313の出力の混合割合(動き制御係数k)と、フィールド間補間処理内容の変更とを制御する。
【0034】
モード検出器141からのモード制御情報Mが前寄り又は後寄りフィルム動画モードの場合、走査線補間器143は、相関の強い側のフィールドを用いたフィールド間補間処理を行う(動き制御係数kは、k=0)。
【0035】
モード検出器141からのモード制御情報MがTV動画モードの場合、走査線補間器143は、動き適応型補間処理(すなわち、フィールド内補間処理による第1補間走査信号及びフィールド間補間処理による第2補間走査信号をそれぞれ求め、前記第1及び第2補間走査信号を画像の動き情報kを用いて加重加算する処理)を行い補間走査信号を生成する(動き制御係数kは、0<k≦1)。
【0036】
モード検出器141からのモード制御情報Mが静止画モードの場合、走査線補間器143は、1フィールド前のフィールドで判定されたモードを維持し、1フィールド前のフィールドと同一の補間処理を行う。
係数器321、322の各出力は加算器331で加算され、時間軸変換器341へ供給される。
【0037】
このように各モードにおいて、補間走査信号を得て、時間軸変換器341により映像信号の実走査信号及び補間走査信号を相互に間挿することにより、飛越し走査された映像信号を順次走査の映像信号に変換する。
【0038】
図4は、テレビ信号の場合における飛越し走査の映像信号の実走査信号と補間走査信号との時間及び空間の位置関係を示し、図5は、テレシネ信号の場合における飛越し走査の映像信号の実走査信号と補間走査信号との時間及び空間の位置関係を示す。 At1、At2、〜Dt1、Dt2はテレビ信号の各フィールドを表し、Ac1、Ac2、〜Dc2はテレシネ信号の各フィールドを表し、AからDへ時間経過する。テレビ信号では図4に示すようにAt1、At2、〜Dt1、Dt2と奇数フィールドと偶数フィールドの組で構成されるが、テレシネ信号の場合は、図5からわかるようにAc1、Ac2、Bc1、Bc2、Bc1のように5フィールドの組で構成される。
【0039】
また、図4及び図5の下方に○印で示されているのはテレビ信号とテレシネ信号のそれぞれの場合における実走査線を表し、□印で示されているのは補間走査線を表している。 縦軸は表示画面の垂直方向を示し、横軸はフィールドの時間軸を示し、図4及び図5の上部に示すようにNo.1からNo.8迄の各フィールドを表している。従って、インタレース信号の各走査線は、例えばフィールドNo.3のbt1とbt3の実走査線間の補間走査線を求める場合、at2が1フィールド前の対応する走査線、bt2が1フィールド後の対応する走査線となる。
【0040】
先ず、図4に基づいて入力映像信号がテレビカメラ等による一般の動画像の映像信号の場合の補間動作を説明する。
図4において、例えばフィールドNo.3(Bt1)は、モード検出器141によりTV動画モードと判定される。補間制御信号発生器311は、モード検出器141からのモード制御情報M(TV動画モード)及び動き検出器142からの画像の動き情報Gに応答して、フィールド内補間器312の出力とフィールド間補間器313の出力の混合割合(動き制御係数kは、0<k≦1)を制御する。
【0041】
このとき、例えばフィールドNo.3の実走査信号bc1とbc3の間に位置する補間走査信号は、フィールド内補間器312における補間処理(例えば、補間走査信号の各補間画素を、その上下に位置する同一フィールドNo.3内の実走査信号bt1とbt3において隣接する画素の平均値により生成する処理)により第1補間走査信号及びフィールド間補間器313における補間処理(例えば、補間走査信号の各補間画素を、その前後に隣接するフィールドNo.2,No.4の対応する実走査信号at2とbt2において隣接する画素の平均値により生成する処理)により第2補間走査信号をそれぞれ求め、第1及び第2補間走査信号を画像の動き情報kを用いて加重加算して生成される。
【0042】
次に、図5に基づいて入力映像信号が映画フィルムを2−3プルダウン方式によりテレシネ変換した動画像の映像信号の場合の補間動作を説明する。
図5において、例えば、フィールドNo.3(Bc1)は、モード検出器141により1フィールド後のフィールドNo.4(Bc2)との相関が強い後寄りフィルム動画モードと判定される。補間制御信号発生器311は、モード検出器141からのモード制御情報M(後寄りフィルム動画モード)及び動き検出器142からの画像の動き情報Gに応答して、動き制御係数kを0とし、フィールド間補間器313の補間処理内容を制御する。
【0043】
このとき、例えば、フィールドNo.3(Bc1)の実走査信号bc1とbc3の間に位置する補間走査信号は、フィールド間補間器313による補間処理(補間走査信号の各補間画素として、同じ空間位置に相当する1フィールド後のフィールドNo.4の実走査信号bc2において隣接する画素の値を選択しそのまま用いる処理)により生成される。
【0044】
次に、図5のフィールドNo.4(Bc2)は、フィールドNo.4の前後のフィールドNo.3及びNo.5が同一内容のフィールドであることからモード検出器141により静止画モードと判定される。補間制御信号発生器311は、モード検出器141からのモード制御情報M(静止画モード)及び動き検出器142からの画像の動き情報Gに応答して、1フィールド前のフィールドNo.3と同一の補間モード(補間走査信号の各補間画素として、相関の強い隣接するフィールドの対応する実走査線において補間画素と隣接する画素の値を選択しそのまま用いる補間処理)となるように、動き制御係数kを0とし、フィールド間補間器313の補間処理内容を制御する。
【0045】
このとき、例えば、フィールドNo.4(Bc2)の実走査信号bc2とbc4の間に位置する補間走査信号は、フィールド間補間器313による補間処理(補間走査信号の各補間画素として、同じ空間位置に相当する1フィールド前のフィールドNo.3の実走査信号bc3又は1フィールド後のフィールドNo.5の実走査信号bc3において隣接する画素の値を選択しそのまま用いる処理)により生成される。
【0046】
次に、図5のフィールドNo.5(Bc1)は、モード検出器141により1フィールド前のフィールドNo.4(Bc2)との相関が強い前寄りフィルム動画モードと判定される。補間制御信号発生器311は、モード検出器141からのモード制御情報M(前寄りフィルム動画モード)及び動き検出器142からの画像の動き情報Gに応答して、動き制御係数kを0とし、フィールド間補間器313の補間処理内容を制御する。
【0047】
このとき、例えば、フィールドNo.5(Bc1)の実走査信号bc1とbc3の間に位置する補間走査信号は、フィールド間補間器313による補間処理(補間走査信号の各補間画素として、同じ空間位置に相当する1フィールド前のフィールドNo.4の実走査信号bc2において隣接する画素の値を選択しそのまま用いる処理)により生成される。
【0048】
このようにして、モード検出器141は、フィールド毎に入力映像信号が後寄り又は前寄りフィルム動画モード、TV動画モード、静止画モードのいずれであるかを前後のフィールドとの相関に基づいて検出し、走査線補間器143は走査線補間処理方法をモード検出器141の出力信号に基づいて切り換えるようにしたのでフィールド単位で高速に適切な走査線補間処理方法を選択することが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の映像信号識別方法によれば、入力映像信号の現フィールド及びその前後の各フィールドとの各相関値をそれぞれ検出し、各相関値の間の差が大きい場合、入力映像信号を映画フィルムから生成されたテレシネ変換映像信号と判定するようにしたので、テレシネ変換画像と一般の画像の区別を高速に判定することができる。
【0050】
また、本発明の走査線補間方法によれば、入力映像信号の現フィールド及びその前後の各フィールドとの相関関係に基づいて走査線補間処理方法を変更するように構成したので、適切な補間処理を即座に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号処理装置の全体ブロック図である。
【図2】図1のモード検出器の内部構成の一例を示す図である。
【図3】図1の走査線補間器の内部構成の一例を示す図である。
【図4】テレビ信号の場合における飛越し走査の映像信号の実走査信号と補間走査信号との時間及び空間の位置関係を示す図である。
【図5】テレシネ信号の場合における飛越し走査の映像信号の実走査信号と補間走査信号との時間及び空間の位置関係を示す図である。
【符号の説明】
111、112、113・・・・フィールドメモリ
121、122・・・・ラインメモリ
141・・・・モード検出器
142、224・・・・動き検出器
143・・・・走査線補間器
211、212・・・・相関検出器
223・・・・比較器
225・・・・平坦部検出器
226・・・・AND回路
227・・・・スイッチ
231〜233・・・・カウンタ
241・・・・判定器
311・・・・補間制御信号発生器
312・・・・フィールド内補間器
313・・・・フィールド間補間器
321、322・・・・係数器
331・・・・加算器
341・・・・時間軸変換器

Claims (4)

  1. 入力映像信号における現フィールドとその1フィールド前のフィールドとの相関値を検出する第1相関検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドとその1フィールド後のフィールドとの相関値を検出する第2相関検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドの1フィールド前のフィールドと1フィールド後のフィールドとから動きを検出する動き検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドの上下垂直方向の実走査信号から垂直方向に平坦な平坦部を検出する平坦部検出工程とを有し、
    前記1フィールド後のフィールドに比して前記1フィールド前のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第1相関値を算出し、
    前記1フィールド前のフィールドに比して前記1フィールド後のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第2相関値を算出し、
    前記第1相関値と前記第2相関値との間に有意な差がある場合、前記入力映像信号を映画フィルムから生成されたテレシネ変換映像信号と判定することを特徴とする映像信号識別方法。
  2. 前記第1相関値と前記第2相関値が略等しくかつ前記入力映像信号が動画像の場合、前記入力映像信号を標準テレビジョン方式の映像信号と判定することを特徴とする請求項1記載の映像信号識別方法。
  3. 飛越し走査の入力映像信号から補間走査信号を生成し、前記映像信号の実走査信号及び前記補間走査信号が相互に間挿された順次走査の映像信号を生成する映像信号の処理方法であって、
    入力映像信号における現フィールドとその1フィールド前のフィールドとの相関値を検出する第1相関検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドとその1フィールド後のフィールドとの相関値を検出する第2相関検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドの1フィールド前のフィールドと1フィールド後のフィールドとから動きを検出する動き検出工程と、
    前記入力映像信号における前記現フィールドの上下垂直方向の実走査信号から垂直方向に平坦な平坦部を検出する平坦部検出工程とを有し、
    前記1フィールド後のフィールドに比して前記1フィールド前のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第1相関値を算出し、
    前記1フィールド前のフィールドに比して前記1フィールド後のフィールドとの相関が強い現フィールド内の領域において垂直方向に平坦でかつ動きのある点を積算して第2相関値を算出し、
    前記第1相関値が前記第2相関値に比して大きい場合、前記1フィールド前のフィールドの実走査信号を用いて前記現フィールドの補間走査信号を生成し、前記第2相関値が前記第1相関値に比して大きい場合、前記1フィールド後のフィールドの実走査信号を用いて前記現フィールドの補間走査信号を生成することを特徴とする映像信号の処理方法。
  4. 前記第1相関値と前記第2相関値が略等しくかつ前記入力映像信号が動画像の場合、フィールド内補間処理による第1補間走査信号及びフィールド間補間処理による第2補間走査信号をそれぞれ求め、前記第1及び第2補間走査信号を画像の動き情報を用いて加重加算して前記補間走査信号を得ることを特徴とする請求項記載の映像信号の処理方法。
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