JP3812058B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク通路からインクを噴射して記録を行うインクジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット式記録ヘッドとしては、圧電材料等の機械的変形を利用してインクを噴射する方式や、熱により発生した蒸気の圧力を利用してインクを噴射する発熱方式などが知られている。
【0003】
これら各方式のインクジェット式記録ヘッドにおいては、複数のインク通路の近傍に圧電材料やヒータなどのアクチュエータがそれぞれ配置されて1個の記録ヘッドユニットが構成され、給電用電線を有する可撓性の帯状シート材が記録ヘッドユニットに半田付けされ、その帯状シート材上の給電用電線をとおして駆動回路からアクチュエータに駆動信号が供給される。
【0004】
例えば、特開平6−316065号公報には、インク通路となる複数の溝を形成した圧電材料製の基板の後方延長部分に、溝側面の各電極と接続した配線パターンを形成し、その配線パターンの各線に、帯状シート材上の給電用電線を1対1に対応させて接続することが記載されている。
【0005】
また、特開平7−81048号公報には、複数の溝を形成した圧電材料製の基板に、その溝を覆ってカバープレートを接着すると同時に、カパープレートに形成した配線パターンを溝側面の各電極と接続することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平6−316065号公報に記載のインクジェット式記録ヘッドにおいては、基板の後方延長部分に配線パターンを形成し、配線パターンの各線に、帯状シート材上の給電用電線を1対1に対応させて半田付けしなければならない。一般にインク通路は数十μmのピッチで、数十個(例えば64)配置され、配線パターンもそれに対応した細かいものであり、帯状シート材上の給電用電線を接続するのはきわめて高度な技術を要する。
【0007】
また、前記特開平7−81048号公報に記載のものは、配線パターンを形成するものが基板からカバープレートに変わっているが、カバープレートの配線パターンを駆動回路に接続するために、帯状シート材上の給電用電線を半田付けしなければならないことは、上記のものと同じである。
【0008】
本発明の目的は、基板の複数のインク通路に対応させて設けた複数のアクチュエータと駆動回路との接続を簡単にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、隔壁にて仕切られた複数のインク通路のための溝が形成された基板と、前記溝の長手方向開放面を覆って前記基板に固定されたカバープレートと、前記溝の近傍に設けられ、その溝内のインクを噴射させる複数のアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された給電用電線、およびそのアクチュエータに選択的に電圧を印加する駆動ICを備える可撓性のある電気絶縁シート材とから構成されるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記基板は、前記溝が相互に対向するように配置された一対のものから構成され、前記カバープレートは、前記一対の基板の溝をそれぞれ覆う一対の前記電気絶縁シート材と、その一対のシート材の間に挟持され前記駆動ICを収容する切欠きを有するスペーサ板とから構成され、前記駆動ICが前記一対の基板と対向する位置にその駆動ICが発生する熱を前記一対の基板に伝達可能に配置されるように、前記カバープレートは前記一対の基板間に挟持され、前記シート材の一部が前記一対の基板間からはみ出して配置され、駆動信号源に接続されるインクジェット式記録ヘッドにある。
【0010】
つまり、一対の基板間からはみ出した部分のシート材の給電用電線に、駆動信号源が接続され、そこから供給される駆動信号が直接アクチュエータに印加されることで、従来のように、シート材が記録ヘッドに接続され、さらにその記録ヘッド上の配線パターンがアクチュエータに接続されるものに比して、アクチュエータと駆動信号源との接続構造が簡単になり、かつ接続部の信頼性が向上し、一対の基板の各アクチュエータを確実に駆動することができる。
【0011】
また、前記基板は、前記溝が対向するように配置された一対のものから構成され、前記カバープレートはその一対の基板間に挟持されていることで、複数の溝が2列に配置され高密度の記録を可能にする。かつ両基板に対してカバープレートが共通になり、上記接続構造をより簡単にすることができる。さらに、駆動ICが、前記一対の基板と対向する位置に、熱を前記一対の基板に伝達可能に設けられていることで、連続的な噴射動作によって駆動ICに発生する熱が外部に放出され、駆動ICを安定して連続駆動することができる。
【0012】
さらに上記構成において、前記カバープレートは、前記一対の基板の溝をそれぞれ覆う一対の前記シート材と、その一対のシート材の間に挟持されたスペーサ板とから構成されていることで、一対のシート材間の電気絶縁を図り、しかも各シート材の給電用電線を各アクチュエータに確実に接続することができ、各アクチュエータを確実に駆動することができる。
【0013】
また請求項2の発明は、さらに上記構成において、前記一対のシート材は、相互に接続された一枚の材料から構成されていることで、駆動信号源に対する一対のシート材の接続を簡単にでき、かつ一対の基板への給電をそれぞれ確実におこなうことができる。
【0014】
また請求項3の発明は、隔壁にて仕切られた複数のインク通路のための溝が形成された基板と、前記溝の長手方向開放面を覆って前記基板に固定されたカバープレートと、前記溝の近傍に設けられ、その溝内のインクを噴射させる複数のアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された給電用電線、およびそのアクチュエータに選択的に電圧を印加する駆動ICを備える可撓性のある電気絶縁シート材とから構成されるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記基板は、前記溝が相互に対向するように配置された一対のものから構成され、前記カバープレートは、前記一対の基板のうちの一方のものの溝を覆う前記電気絶縁シート材と、前記駆動ICを収容する切欠きを有し、その切欠きの、他方の基板側が閉塞された前記スペーサ板とから構成され、前記シート材上の給電用電線が前記スペーサ板の貫通端子を介して前記他方の基板のアクチュエータに接続され、前記駆動ICが前記一対の基板と対向する位置にその駆動ICが発生する熱を前記一対の基板に伝達可能に配置されるように、前記カバープレートは前記一対の基板間に挟持され、前記シート材の一部が前記一対の基板間からはみ出して配置され、駆動信号源に接続されるインクジェット式記録ヘッドにある。これにより、請求項1における1つのシート材を省略することができる。また、請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記切欠きの内部には、熱伝導性に優れた樹脂材料が充填されていることで、駆動ICが発生する熱が両基板に伝達され、外部に放出される。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかにおいて、前記一対の基板の、前記シート材がはみ出す箇所とは異なる端面に、インク導入部材が固定され、前記複数のインク通路にインクが導入される。
【0016】
さらに請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかにおいて、前記アクチュエータは、少なくとも一部が圧電材料製の前記隔壁と、その隔壁に沿って設けられた電極とから構成されていることで、カバープレートの給電用電線から供給された駆動信号が電極に印加されると、圧電材料製の隔壁が変形し、溝内のインクに圧力を与え噴射することができる。また隔壁に沿って電極を設けた構成において、給電用電線と電極との接続構造を簡単にすることができる。
【0017】
そして請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかにおいて、前記シート材は、基板からはみ出した端部が、前記記録ヘッドを支持するキャリッジ上の接点と接触することで、記録ヘッドをキャリッジ上に装着するものにおいて、記録ヘッドへの駆動信号の供給構造を一層簡単にすることができ、記録装置を小型にし、かつ安価に製造することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
【0019】
本実施の形態は、記録用紙に画像を記録する記録装置例えばプリンタに、組み込まれたインクジェット式記録ヘッドに本発明を適用したもので、図1に示すように、記録用紙に沿って移動可能なキャリッジ21上に、インク噴射機構30が着脱可能に搭載されている。
【0020】
インク噴射機構30は、多色画像を記録するために各色に対応した複数の記録ヘッド35と、その記録ヘッドを支持するヘッドホルダー72と、各記録ヘッド35に供給するインクを収容するインクカートリッジ73とから構成される。
【0021】
記録ヘッド35は、図2〜図4に示すように、平行に相対向状に配設された圧電材料製の1対の薄板状のヘッド基板40,50と、これら一対のヘッド基板40,50の間に接着剤により挟着された薄板状のカバープレート60とから構成されている。
【0022】
各ヘッド基板40,50の相互に対向する面には、前後方向に延びる複数の平行な溝43,53が微小間隔毎に形成され、これら複数の溝43,53の各々の長手方向開放面はカバープレート60で覆われている。これらヘッド基板40,50とカバープレート60の前面(記録用紙と対向する面)には、複数のノズル孔76を形成したノズルプレート75が接着固定されるとともに、それらの後端面には、インクカートリッジ73からのインクを後述するインク通路44,54に導入するインク導入部材70が接着固定されている。
【0023】
前記一対のヘッド基板40,50は、同様の構成なので、一方のヘッド基板40について説明すると、分極方向を溝43の深さ方向において相互に反対方向(図5,6の一点鎖方向)に分極された2枚の薄板状の圧電材料41,42を接着して一体化し、これら両圧電材料41,42に亙って複数の溝43を形成するとともに、これら複数の溝43を仕切るように複数の隔壁45が形成されている。そして、複数の溝43のうち、複数対の隣合う隔壁45間の1つおきの溝43で、複数例えば32個のインク通路44が形成されている。そして、インクカートリッジ5からインク導入部材70に導入されたインクがこれら複数のインク通路44の各々に供給可能になっている。
【0024】
そして、図4、図5に示すように、前記各隔壁45の両側面には、インク通路44の略全長に延びる接地側の電極47と、駆動側の電極48とがそれぞれ形成されている。すなわち、図5に示すように、各隔壁45のインク通路44に面する側面には、接地された電極47が付設され、各隔壁45のインク通路44でない溝43に面する側面には、後述する駆動IC77からの駆動信号Vが供給される電極48が付設されている。ここで、インク通路44の両側の圧電材料製隔壁45と、それら隔壁45の側面に付設された電極47,48などでアクチュエータが構成されている。
【0025】
ヘッド基板50は同様に、複数の溝53が形成された一対の圧電材料51,52からなり、複数の溝53を仕切る複数の隔壁55により、例えば32個のインク通路54が形成されている。両ヘッド基板のインク通路44,54は、キャリッジ21の移動方向から見て交互に並んで位置し、両通路から噴射したインクが相互に補間するように記録用紙にドットを形成して高密度の記録をする。インク導入部材70のインクがこれら複数のインク通路54の各々に供給可能になっている。そして、各隔壁55の両側面には、接地側の電極57と、駆動側の電極58とがそれぞれ形成されている。
【0026】
図6に示すように、インク通路44に隣接する2つの隔壁45の電極48に、駆動IC77から出力される駆動信号Vが供給されると、インク通路44の両側の隔壁45,45は、相互に反対方向に略く字状にせん断変形(厚みすべり変形)し、インク通路44のの容積を拡大する。このとき、インク通路44にインクが補充され、その後、電極48への駆動信号Vの供給が停止されたときに、隔壁45のせん断変形が解除されるのに伴って、インク通路44のインクに圧力が付与され、インクがノズル孔76から噴射される。
【0027】
次に、カバープレート60について、図3、図4にもとづいて説明する。
【0028】
カバープレート60は一対の可撓性を有するシート材61,63と、それらのシート材間に挟持される剛性のあるスペーサ板62とから構成され、シート材61,63、スペーサ板62ともに電気絶縁性を有する。シート材61,63、スペーサ板62は相互に接着固定されるとともに、シート材61,63の外面は両ヘッド基板40,50に溝43,53を覆って接着固定される。
【0029】
一方のシート材61には駆動IC77が取付けられ、スペーサ板62には駆動IC77を収容する切欠き62aが形成されている。一対のシート材61,63は、基板40,50とほぼ同形の部分と、そこからはみ出した部分61a,63aとから構成され、両者はそのはみ出した部分61a,63aにおいて折り曲げ部61bを介して相互に接続されている。つまり、一枚の材料から形成されている。一方のはみ出した部分61aのみ帯状に長く延長され、キャリッジ21上の後述する接点を介して、図示しない駆動信号源すなわち駆動回路に接続される。駆動IC77は、駆動回路からのびるクロックライン、データライン、電圧ライン、アースラインに接続され、データライン上に現れるシリアル信号(記録データ信号)をパラレル信号に変換して、インク通路44,54のどの通路を駆動すべきか決定し、クロックパルスにしたがって電圧ラインの電圧を選択された通路の電極に印加する。つまり、駆動IC77は、少ない数の入力信号線で、多数の駆動信号を出力するものである。
【0030】
一方のシート材61には、それぞれ駆動IC77の出力端子に接続したヘッド基板40のための給電用電線66、ヘッド基板50のための給電用電線64が形成され、前者の給電用電線66は、貫通端子67を介してヘッド基板40の複数の電極48に接続した接続線49に電気的に接続される。後者の給電用電線64は、折り曲げ部61bを介して他方のシート材63上に形成された給電用電線(図示しない)に接続され、そのシート材63上の給電用電線は、貫通端子68を介してヘッド基板50の複数の電極58に接続した接続線(図示しない)に電気的に接続される。
【0031】
なお、後者の給電用電線64と他方のシート材63上の貫通端子68を、スペーサ板62に設けた貫通端子68aを介して接触させるようにすることもできる。この場合、スペーサ板62の切欠き62aの基板50側が閉塞していれば、他方のシート材63を省略してスペーサ板62の貫通端子69を電極58の接続線に直接接触させることもできる。
【0032】
シート材61の帯状はみ出し部61aには、駆動IC77へのクロックライン、データライン、電圧ライン、アースラインが形成され、その端部は、図1に示すように、ヘッドホルダー72の下面に、各ラインの端子(図示しない)がキャリッジ2側に向いた状態で固定されている。キャリッジ21上には、プリンタの駆動回路と接続された上記各ラインを有する可撓性のある帯状配線部材22が、上記各ラインの接点22aを上に向けて固定されている。インク噴射機構30をキャリッジ21上に装着したとき、帯状はみ出し部61aの端子が接点22aと接触するようになっている。
【0033】
ここで、図6に示すように、スペーサ板62の切欠き62aの内部には、熱伝導性に優れた樹脂材料69(例えば、エポキシ系)が充填されており、連続的な噴射作動するときに駆動IC77が発生する熱が、両ヘッド基板40,50およびそれらの内部のインクに伝達され、両ヘッド基板をとおしておよび噴射されるインクをとおして外部に放出されるようになっている。
【0034】
以上説明したように、カバープレート60は、可撓性のある一対の電気絶縁シート材61,63と、それらの間のスペーサ材62とから構成され、シート材には給電用電線64,66が形成され、シート材の帯状はみ出し部61aが、プリンタの駆動回路すなわち駆動信号源に接続された接点22aに接触することで、駆動回路からの駆動信号が、直接ヘッド基板のアクチュエータに供給される。従来のように、シート材が記録ヘッドに接続され、さらにその記録ヘッド上の配線パターンがアクチュエータに接続されるものに比して、部品点数、接続箇所が少なくなって、アクチュエータと駆動回路との接続構造が簡単になり、かつ接続部の信頼性が向上し、各アクチュエータを確実に駆動することができる。
【0035】
特に、一対のヘッド基板40,50間にカバープレート60が挟持されるため、複数の溝が2列に配置され高密度の記録を可能になる一方、両基板に対してカバープレートが共通になり、上記接続構造をより簡単にすることができる。また配線材料が側方に突出することがなく、記録ヘッドを小型にできるととともに、多色記録を行うもののように複数の記録ヘッドが並ぶ場合、各記録ヘッド間の距離を詰めることができ、全体を一層小型にできる。
【0036】
さらに上記構成において、一対のシート材61,63の相互に対向する面に給電用電線を形成し、スペーサ板62によってそれら相互の電気絶縁をすることで、各シート材の給電用電線を各アクチュエータに確実に接続することができ、各アクチュエータを確実に駆動することができる。また帯状はみ出し部61aの端部に一方のシート材61を連接し、かつ折り曲げ部61bを介して他方のシート材63aを連接していることで、これら全体を一枚の材料から形成できるとともに、駆動回路に対し一対のシート材を共通の帯状部分61aを介して簡単に接続できる。これにより、一層の小型化をすることができる。
【0037】
また駆動ICがカバープレートの給電用電線中に接続されることで、上記のように接続箇所が少なくなることと相俟って、帯状はみ出し部61a上の信号線数が少なくなって帯状はみ出し部61aとキャリッジ上の接点との接触箇所も少なくなり、駆動ICとアクチュエータとの接続の信頼性を向上することができる。駆動ICは、ヘッド基板と対向する位置になくてもよいが、その位置にあることでヘッド基板や溝内のインクをとおして放熱することができ、安定して連続駆動することができるとともに、インクの温度が適度に上昇してその粘性を低くして、インク噴射を良好にすることができる。
【0038】
本発明は、圧電方式、発熱方式等各種の記憶ヘッドに適用することができるが、特に圧電材料製の隔壁に電極を形成したものにおいて、給電用電線と電極との接続構造が複雑になりやすいのを簡単にすることができ、好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るインク噴射機構およびキャリッジの内部機構を示す概略断面図である。
【図2】 インクジェット式記録ヘッドの拡大斜視図である。
【図3】 ヘッド基板とカバープレートの分解斜視図である。
【図4】 記録ヘッドの水平断面図である。
【図5】 非駆動時のヘッド基板の部分拡大縦断面図である。
【図6】 駆動時の図5相当図である。
【符号の説明】
21 キャリッジ
35 インクジェット式記録ヘッド
40,50 ヘッド基板
43,53 溝
44,54 インク通路
45,55 隔壁
60 カバープレート
61,63 シート材
61a,63aはみ出し部62 スペーサ板
64,66 給電用電線
77 駆動IC
Claims (7)
- 隔壁にて仕切られた複数のインク通路のための溝が形成された基板と、
前記溝の長手方向開放面を覆って前記基板に固定されたカバープレートと、
前記溝の近傍に設けられ、その溝内のインクを噴射させる複数のアクチュエータと、
前記アクチュエータに接続された給電用電線、およびそのアクチュエータに選択的に電圧を印加する駆動ICを備える可撓性のある電気絶縁シート材とから構成されるインクジェット式記録ヘッドにおいて、
前記基板は、前記溝が相互に対向するように配置された一対のものから構成され、
前記カバープレートは、前記一対の基板の溝をそれぞれ覆う一対の前記電気絶縁シート材と、その一対のシート材の間に挟持され前記駆動ICを収容する切欠きを有するスペーサ板とから構成され、前記駆動ICが前記一対の基板と対向する位置にその駆動ICが発生する熱を前記一対の基板に伝達可能に配置されるように、前記カバープレートは前記一対の基板間に挟持され、
前記シート材の一部が前記一対の基板間からはみ出して配置され、駆動信号源に接続されるインクジェット式記録ヘッド。 - 請求項1において、前記一対のシート材は、相互に接続された一枚の材料から構成されているインクジェット式記録ヘッド。
- 隔壁にて仕切られた複数のインク通路のための溝が形成された基板と、
前記溝の長手方向開放面を覆って前記基板に固定されたカバープレートと、
前記溝の近傍に設けられ、その溝内のインクを噴射させる複数のアクチュエータと、
前記アクチュエータに接続された給電用電線、およびそのアクチュエータに選択的に電圧を印加する駆動ICを備える可撓性のある電気絶縁シート材とから構成されるインクジェット式記録ヘッドにおいて、
前記基板は、前記溝が相互に対向するように配置された一対のものから構成され、
前記カバープレートは、前記一対の基板のうちの一方のものの溝を覆う前記電気絶縁シート材と、前記駆動ICを収容する切欠きを有し、その切欠きの、他方の基板側が閉塞された前記スペーサ板とから構成され、前記シート材上の給電用電線が前記スペーサ板の貫通端子を介して前記他方の基板のアクチュエータに接続され、前記駆動ICが前記一対の基板と対向する位置にその駆動ICが発生する熱を前記一対の基板に伝達可能に配置されるように、前記カバープレートは前記一対の基板間に挟持され、
前記シート材の一部が前記一対の基板間からはみ出して配置され、駆動信号源に接続されるインクジェット式記録ヘッド。 - 請求項1から3のいずれかにおいて、前記切欠きの内部には、熱伝導性に優れた樹脂材料が充填されているインクジェット式記録ヘッド。
- 請求項1から4のいずれかにおいて、前記一対の基板の、前記シート材がはみ出す箇所とは異なる端面に、前記複数のインク通路にインクを導入するインク導入部材が固定されているインクジェット式記録ヘッド。
- 請求項1から5のいずれかにおいて、前記アクチュエータは、少なくとも一部が圧電材料製の前記隔壁と、その隔壁に沿って設けられた電極とから構成されているインクジェット式記録ヘッド。
- 請求項1から6のいずれかにおいて、前記シート材は、基板からはみ出した端部が、前記記録ヘッドを支持するキャリッジ上の接点と接触するインクジェット式記録ヘッド。
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