JP3811293B2 - 遊技場管理システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコホールなどの遊技場を管理するためのシステムに関する技術であって、特に、遊技場内に配備される各種装置を一元管理するための技術に関連する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコホールには、プリペイドカードの普及に伴い、「CR機」と称されるプリペイドカード対応型の遊技機が多数導入されている。また遊技場内には、これらCR機の間に配置されて、プリペイドカードの投入により遊技媒体の貸出し処理を行う台間機や、プリペイドカードの専用発行機などが配備される(以下これら遊技機、台間機、カード発行機、精算機などの装置を「遊技用端末装置」と総称する。)
【0003】
さらに遊技場内の適所には、遊技場の営業内容を一元管理するための制御装置が、上記の各装置に通信回線を介して接続されて配備され、各遊技用端末装置から制御装置に、それぞれ自装置内の動作状態や、プリペイドカードの売上げ、利用枚数、精算金額などの営業に関わるデータが、適宜送信される。制御装置は、各装置からの送信データを用いて、遊技場内におけるプリペイドカードの売上げや使用状態、各装置の稼働状態などを把握する。
【0004】
前記遊技用端末装置には、上記したように、遊技機、台間機、カード発行機、精算機など複数の種類の装置があり、また同一種の装置についても、異なる制御プログラムが設定された複数の機種が存在する。さらに遊技機における入賞確率、台間機においてプリペイドカードから引き落とす度数データなどは、同一機種内で画一的なものではなく、ディップスイッチなどにより複数とおりのモードの中から選択できるように設定されている。
【0005】
したがって制御装置が各遊技用端末装置との間で適正な通信による認識処理を遂行するには、あらかじめその装置の種類、機種、設定内容など各装置を識別するためのデータを認識しておく必要がある。またシステム内の各装置が通信回線に正常に接続され、適正に動作しているかをチェックする上でも、遊技場内の各遊技用端末装置を、種別、機種別に認識しておく必要がある。
このような目的から、制御装置内のメモリには、あらかじめ装置毎に、装置の種類や機種などのデータが登録されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この種のデータの登録処理は、従来、係員による手入力によっていたため、多大な手間と時間とを要し、また誤入力が生じる虞があった。またパチンコホールのような遊技場では、遊技機の制御基板を入れ替えてプログラムのバージョンアップを行ったり、機体が入れ替えられたり、新たな機械が導入されるなど、システムの構成が頻繁に変更されるので、変更の都度、データを入力し直さなければならず、再入力にも同様の手間、時間がかかり、かつ誤入力が生じるという不具合が生じていた。
【0007】
さらにシステムの導入時や構成の変更時には、各遊技用端末装置が計画したとおりに接続されているかどうかをチェックする必要があるが、この種の処理も、従来は、各遊技用端末装置を試験的に稼働させて制御装置との通信状態をチェックするような方法により、人手、手間、時間を要して行われていた。
【0008】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、通信回線を介して各遊技用端末装置から制御装置に、自装置を識別させるためのデータを送信することにより、この種データを人手により入力する手間をなくし、遊技場内の遊技用端末装置の設置状態を正確に把握することを、技術課題とする。
【0009】
さらにこの発明では、前記の送信データの送信結果を用いて、制御装置に接続されている遊技用端末装置の台数を認識することにより、システムの構成が適正であるか否かの確認を、容易かつ万全に行うことを第2の技術課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、遊技場内に設置された複数の遊技用端末装置と、各遊技用端末装置に通信回線を介して接続される制御装置とから成る遊技場管理システムにおいて、各遊技用端末装置に、それぞれ前記制御装置との通信において自装置を識別させるために付与された固有の識別番号と、この識別番号とは異なる番号であって、遊技場側で個別に設定された呼出番号とが付与される。また各遊技用端末装置には、前記制御装置から自装置の識別番号を含むデータ送信コマンドが送信されたことに応じて、自装置の呼出番号を含み、自装置を特定するための台別データを前記制御装置に返送する情報返送手段が設けられる。一方、前記制御装置は、所定の数値範囲に含まれる全ての数値をそれぞれ個別の識別番号として設定し、設定した識別番号毎に、その識別番号を含むデータ送信コマンドを送信するコマンド送信手段と、このデータ送信コマンドに対して前記台別データの返送があったとき、その返送された台別データを前記データ送信コマンド中の識別番号に対応づけて登録する登録手段とを具備する。さらに、前記コマンド送信手段は、前記データ送信コマンドに対して台別データの返送がされなかったとき、そのコマンド中の識別番号を欠番として処理してから次の識別番号を含むデータ送信コマンドを送信する。
【0011】
請求項2の発明では、前記遊技用端末装置の情報返送手段は、前記データ送信コマンドに対し、前記呼出番号および自装置の種類ならびに機種を含む台別データを作成して前記制御装置に送信する。また、前記制御装置は、前記登録手段に登録された台別データを用いて、前記通信回線を介して接続されている遊技用端末装置の数を種類、機種別に集計する集計手段と、前記集計結果を出力する出力手段とを具備する。
【0012】
【作用】
各遊技用端末装置は、それぞれ自装置の識別番号を含むデータ送信コマンドに応じて、自装置の呼出番号を含む台別データを制御装置に送信する。
制御装置では、所定の数値範囲に含まれる各数値毎に、その数値を識別番号とするデータ送信コマンドを送信し、その送信に対して返送された台別データを前記送信したデータ送信コマンド中の識別番号に対応づけて登録する。ただし、所定の識別番号を含むデータ送信コマンドに対して台別データが返送されなかった場合には、その識別番号は欠番として処理される。
【0013】
請求項2の発明では、台別データとして、呼出番号のほかに、自装置の種類ならびに機種を含む台別データが作成され、制御装置において、この台別データを用いて、制御装置に接続されている遊技用端末装置の数が種類、機種別に集計され、その集計結果が出力される。
【0014】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例にかかる遊技場管理システムの概略構成を示す。この遊技場管理システムは、特定のパチンコホール内の管理を行うためのもので、制御装置1、および遊技機3,台間機4などの複数台の遊技用端末装置2が、通信回線Lを介して相互に接続される。さらに制御装置1は、公衆回線Mを介して遊技場外の管理装置5に接続される。
【0015】
図示例の遊技機3はスロットマシンであって、機体前面にリールの表示窓6や操作部7などが配備される。各台間機4は、各遊技機3に隣接して設けられるもので、装置内部にプリペイドカードを収容するとともに、機体前面に、紙幣の投入口8やプリペイドカードの出入口9が配備される。隣接する遊技機3と台間機4とはコード線10により電気接続されており、台間機4の紙幣投入口8に紙幣が投入されると、装置内部に収容されたプリペイドカードに発券番号,発行日,金額価値などの発券情報が書き込まれ、カード出入口9よりカードが発行される。発行されたカードのカード情報は台間機4の内部メモリに登録され、このカードがカード出入口9より内部に挿入されると、その発券情報が読み取られて前記登録データと照合される。この結果、両データの整合性が確認されると、隣接する遊技機3に対し、前記コード線10を介してカードの金額価値に応じた数の度数データが伝送され、遊技機3の度数表示器11に表示される。これにより遊技機3は伝送された度数分のゲームの実行が可能な状態に設定される。
【0016】
この実施例の通信回線Lには、双方向性の通信ケーブルが採用されており、各遊技用端末装置2から制御装置1には、発行したカードの発券番号,カードの照合結果,装置の稼働状況,エラー発生信号などの各種情報が送信される。一方、制御装置1から各遊技用端末装置2には、現在時刻などの環境設定データのほか、装置の稼働状況や後記する台別データなどの送信を要求するコマンド(以下これを「データ送信コマンド」という)などが送信される。
【0017】
図2は、各種遊技用端末装置2に共通する構成を示すもので、各装置とも、CPU15,ROM16,RAM17から成る制御部18にバス19を介して送受信部20,I/Oポート21などが接続される。
【0018】
送受信部20は、制御装置1や他の遊技用端末装置2との通信を行うためのもので、CPU15による制御に基づき前記通信回線Lに対し所定容量のデータを送出したり、通信回線L上に伝送されるデータを取り込んで制御部18へと入力するように機能する。I/Oポート21は、自装置に固有の操作部や駆動系に接続され、制御部18に対する入出力信号の中継処理を実施する。
【0019】
なお遊技用端末装置2は、図1の遊技機3や台間機4のほかに、プリペイドカードの発行専用機となるカード発行機や、一部使用されたプリペイドカードの精算処理を行うための精算機など、複数の種類に分類され、また同一種の装置についても異なる制御プログラムが設定された複数の機種が存在する。さらに同一機種内においても、細部の動作設定については、装置内部のディップスイッチの設定により、複数とおりのモードの中から任意のモードを選択することが可能である。
【0020】
図3は、前記制御装置1の電気的構成を示すもので、CPU22,ROM23,RAM24,台別データ用メモリ25などにより、制御部27が構成される。この制御部27には、バス26を介して、入力部28,出力部29,送受信部30,31などが接続される。
【0021】
前記ROM23には、管理装置5や各遊技用端末装置2との情報のやりとりなど、自装置の動作を制御するためのプログラムや固定データが記憶される。RAM24は、各種の処理の作業エリアとして用いられる。
【0022】
台別データ用メモリ25には、前記した3桁の識別番号毎に、その番号が割り当てられた遊技用端末装置2の種類や機種,ディップスイッチなどによる各種の設定データ,遊技場内の装置の呼出番号などが記憶される(以下これらのデータを「台別データ」と総称する)。
なお前記した呼出番号とは、遊技場側が装置の管理のために付与した番号であって、通信上の識別番号とは異なる番号である。ただしこの場合も、装置毎に個別の番号が付加される。
【0023】
入力部28はキーボードなどから成り、各種の設定データやコマンドを適宜入力するために用いられる。出力部29は、入力部28により指定された遊技用端末装置2の台別データや、その他、運営上必要な統計データなどを、前記モニタ12や図示しないプリンタなどに出力するためのものである。
【0024】
第1の送受信部30は、各遊技用端末装置2との情報のやりとりを行うためのもので、通信回線Lに接続される。第2の送受信部31は、前記管理装置5に対する通信を行うためのもので、公衆回線Mに接続される。
【0025】
前記各遊技用端末装置2および制御装置1には、それぞれ3桁の固有の識別番号が付与されており、上記した各種情報にはその情報の送信対象となる装置の識別番号が含まれる。通信回線Lに送出された情報はいずれもシステム内のすべての装置に取り込まれるが、各装置は、受信した信号に含まれる識別番号が自装置の識別番号である場合のみ、その送信内容を解読して必要な処理を実行する。
【0026】
特に、制御装置1は、各遊技用端末装置2からの自発的な送信データ、または制御装置1からのデータ送信コマンドに対する応答文を取り込んで、プリペイドカードの売上げ、利用高などを集計するとともに、装置の稼働状態や不良の発生などを把握する役割を果たしており、例えば、いずれかの遊技用端末装置2で動作エラーが発生すると、その装置の遊技場内の設置位置や装置の種類、機種、不良の内容などを認識して、その結果をモニタ12などの周辺装置に出力する。前記台別データ用メモリ25の各台別データは、これらの処理を行う上で処理対象の装置を特定するために参照されるもので、特定種の遊技用端末装置2にその装置に固有のデータの送信を要求する場合、遊技用端末機2側からの自発的な送信データを認識する場合、不良が発生した装置の設置位置や種類を認識する場合などには、前記台別データは必ず参照される。
【0027】
ところで上記したような遊技場では、遊技機の制御基板を入れ替えてプログラムのバージョンアップを行ったり、機体が入れ替えられたり、新たな機械が導入されるなど、システムの構成が頻繁に変更される。したがって上記のように制御装置1内に各遊技用端末装置2を識別するための台別データを登録していても、システムの構成が変更になる都度、データを書き換える必要がある。この台別データの書換えは、係員の手入力によることになるので、多大な手間と時間とがかかる上、誤入力が生じる虞がある。
【0028】
そこでこの実施例の遊技場管理システムでは、新規にシステムが導入されたときやシステムの構成に変更があったときなどの台別データの書換えが簡単かつ正確に行われるように、各遊技用端末装置2から制御装置1に、自装置の台別データを送信させるようにしている。
【0029】
図4は、制御装置1から遊技用端末装置2に台別データの送信を要求する際のデータ送信コマンドの一例を示す。
図中、各矩形は、それぞれコマンドの構成要素となる1バイト分のデータを示すもので、ここでは説明を簡単にするために、各矩形内に具体的なデータ内容を表してある。なお各矩形のうち末尾の矩形の示すデータCM1はチェックサムであってバイナリコードにより表現され、他のデータはそれぞれアスキーコードにより表現される。
【0030】
まず先頭の1バイト分のデータは、以下の一連の情報が制御装置1からのコマンドであることを示すキャラクタ「*」を示すもので、つぎの3バイト分のデータにより、このコマンドの対象となる遊技用端末装置2の識別番号YNが示される。なおこの識別番号YNを示す3バイト分のデータのうち、最初の1バイトは100の位を、つぎの1バイトは10の位を、最後の1バイトは1の位を、それぞれ表現する。
【0031】
つぎの1バイト分のデータは、このコマンドの種別を示すコード情報CDであって、ここでは台別データ送信用のデータ送信コマンドであることを示すキャラクタ「B」のコードが設定される。
【0032】
上記のデータ送信コマンドは、実際の装置の有無に関わらず「001」〜「999」の識別番号を具備するすべての遊技用端末装置2に対し、順次送信されるもので、コマンド内の前記識別番号YNに該当する遊技用端末装置2があれば、その装置のみがコマンドに応答して、自装置の種別、機種、制御プログラムのバージョン、ディップスイッチの設定内容、呼出番号などの台別データを含む応答文を作成し、制御装置1に返送する。制御装置1は、送信した識別番号に対する応答文を得ると、その中に含まれる台別データを取り出して、前記識別番号と対応づけ、台別データ用メモリ25内に格納する。
【0033】
一方、遊技場内において、いずれかの識別番号にかかる遊技用端末装置2が設置されていなかったり、故障などのトラブルにより通信回線Lに接続されていない場合には、この識別番号によるデータ送信コマンドに対する応答文は返送されないから、制御装置1は、この識別番号を「欠番」として処理する。さらに制御装置1は、台別データの登録処理が終わった段階で、登録が完了した遊技用端末装置2の数を種類、機種別に集計し、通信回線Lを介して制御装置1に接続されている遊技用端末装置2の内訳を把握する。
【0034】
ところで遊技場内の遊技用端末装置2の種類、機種毎の設置台数は、当然のことながらシステムの導入前に判明しているので、前記登録された台別データにより認識された遊技用端末装置の設置数と、システム計画上での設置数とを、種別、機種別に照合することにより、実際のシステムの構成が計画された構成と一致するかどうかを簡単に確認することができる。
【0035】
よってこの確認がなされると、適正なシステム構成に含まれる各遊技用端末装置2の台別データをもれなく取得できたということになり、プリペイドカードを用いた遊技場運営が可能となる。
【0036】
つぎに図5を用いて、前記制御装置1のCPU22による台別データの登録手順を説明する。なお図中、各ステップは「ST」で示す。
この手順は、「001」〜「999」のすべての識別番号に対して順次実行されるもので、まずCPU22は、ステップ1で、カウンタiを「1」に初期設定し、このカウンタiを識別番号とする遊技用端末装置2(すなわち「001」の識別番号の遊技用端末装置2)に対し、前記図4に示したフォーマットを用いて、自装置の台別データを送信させるためのコマンドを送信する。
【0037】
このデータ送信コマンドに対し、対象となる遊技用端末装置2があれば、その装置で自装置の台別データを含む応答文が作成され、制御装置1に返送される。この返送を受けることによりST3が「YES」となり、CPU22は、この応答文のデータを識別番号iの台別データとして認識し、台別データ用メモリ25内に登録する(ST4)。
【0038】
一方、前記データ送信コマンドの対象となる遊技用端末装置2が存在しない場合は、コマンド送信から所定時間が経過しても応答文が返送されてこないので、ST3が「NO」となってST5へと移行し、識別番号iは欠番、すなわちi番目の識別番号に対応する台別データは存在しないものとして、処理される。
【0039】
以下、ST6でカウンタiをインクリメントしつつ、上記のループを繰り返すことにより、実際に遊技場内に配置されているすべての遊技用端末装置2に、順次、台別データを送信させて、その送信内容を登録する処理が行われる。そして最後の識別番号「999」の装置に対する処理が終了した時点でST7が「YES」となると、CPU22は、台別データの登録数を、種別、機種別に集計し、その結果をモニタ12などに出力して(ST8)、処理を終了する。
【0040】
この後、システムの管理者により、この出力結果と各装置の計画上の設置数とが照合されて、両者が合致することが確認されると、システムの通常運営が可能となる。以後、制御装置1は、各遊技用端末装置2に対する通信処理において、必要に応じて台別データを参照するほか、外部からのコマンド入力に応じて、所定の装置にかかる台別データを出力する。
【0041】
このように制御装置1と各遊技用端末装置2との間の通信処理により、各装置毎の台別データをスムーズに登録することができるので、システムの新規導入時のみならず、機体の入れ替えやプログラムのバージョンアップなどの構成の変更にも簡単に対応することができる。また従来、実際の装置を見ることでしか確認できなかった動作モードの設定内容や呼出番号も、制御装置1のモニタ12などに簡単に呼び出して確認でき、遊技場側の通常の営業管理も効率化できる。
【0042】
なお上記の処理を応用して、所定の遊技用端末装置2のROMをバージョンアップやバグの修正のために取り替えた場合に、対象となる遊技用端末装置2に、台別データの送信コマンドを順次送信し、その応答文の内容からROMの取り替えが完了したかどうかをチェックすることも可能となるなど、複雑なメンテナンス処理も、効率よく的確に実施することができる。
【0043】
また登録されているすべての遊技用端末装置2に対し、適宜通信が可能かどうかをチェックしたり、各遊技用端末装置2に、そのROM16内のプログラムの一部や、ROMのバージョンなどを送信させて、その送信内容が適正であるか否かをチェックすることにより、システムが正常に運営されているかどうかを判別することも可能である。
【0044】
【発明の効果】
この発明は上記の如く、各遊技用端末装置において、それぞれ制御装置からのデータ送信コマンドに応じて自装置の呼出番号を含む台別データを制御装置に返送し、制御装置において、データコマンド中の識別番号と返送された台別データとを対応づけて登録するようにしたので、システムを導入したり、その構成を変更する都度、台別データを手入力する必要がなくなり、各台別データを効率良く、かつ正確に登録することができる。また登録された台別データを用いて各遊技用端末装置を的確に認識することができ、欠番の識別番号を認識することもできる。
【0045】
さらに請求項2の発明では、制御装置において、遊技用端末装置の種類ならびに機種を含む台別データを用いて、制御装置に接続されている遊技用端末装置の数を種類、機種別に集計し、その集計結果を出力するので、計画されたとおりの台数の遊技用端末装置が正しく接続されているか否かを容易に確認することができ、この種の確認にかかる労力や時間を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる遊技場管理システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】各種遊技用端末装置に共通する構成を示すブロック図である。
【図3】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】台別データ用のデータ送信コマンドのデータ構成例を示す説明図である。
【図5】台別データの登録処理にかかる制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
L 通信回線
1 制御装置
2 遊技用端末装置
16 ROM
22 CPU
20,30 送受信部
25 台別データ用メモリ
Claims (2)
- 遊技場内に設置された複数の遊技用端末装置と、各遊技用端末装置に通信回線を介して接続される制御装置とから成る遊技場管理システムにおいて、
各遊技用端末装置には、それぞれ前記制御装置との通信において自装置を識別させるために付与された固有の識別番号と、この識別番号とは異なる番号であって、遊技場側で個別に設定された呼出番号とが付与されるとともに、前記制御装置から自装置の識別番号を含むデータ送信コマンドが送信されたことに応じて、自装置の呼出番号を含み、自装置を特定するための台別データを前記制御装置に返送する情報返送手段が設けられ、
前記制御装置は、所定の数値範囲に含まれる全ての数値をそれぞれ個別の識別番号として設定し、設定した識別番号毎に、その識別番号を含むデータ送信コマンドを送信するコマンド送信手段と、このデータ送信コマンドに対して前記台別データの返送があったとき、その返送された台別データを前記データ送信コマンド中の識別番号に対応づけて登録する登録手段とを具備し、
前記コマンド送信手段は、前記データ送信コマンドに対して台別データの返送がされなかったとき、そのコマンド中の識別番号を欠番として処理してから次の識別番号を含むデータ送信コマンドを送信する遊技場管理システム。 - 前記遊技用端末装置の情報返送手段は、前記データ送信コマンドに対し、前記呼出番号および自装置の種類ならびに機種を含む台別データを作成して前記制御装置に送信し、
前記制御手段は、前記登録手段に登録された台別データを用いて、前記通信回線を介して接続されている遊技用端末装置の数を種類、機種別に集計する集計手段と、前記集計結果を出力する出力手段とを具備して成る請求項1に記載された遊技場管理システム。
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