JP3811112B2 - 一過性の刺激の少ない皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、一過性の刺激発現の少ない化粧料の製剤として好適な、皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
メチルパラベンやブチルパラベン等のパラベン類は、一次刺激、感作性ともに低く、且つ、優れた抗菌特性を有するため、化粧料の分野においては、これまで広く防腐剤として使用されてきていた。しかしながら、パラベン類には投与した直後に、一過性の刺激を発現する場合があり、この様な一過性の刺激発現が、アルブチンなどの美白剤が共存した場合において出現確率が増えることを本発明者らは見出している。この一過性の刺激は、通常はあまり問題となるような現象ではないが、敏感肌の人などにおいては、この様な刺激が皮膚反応惹起の引き金となる場合があり、注意を要する現象である。即ち、この様な一過性の刺激発現を抑制した皮膚外用剤、特に、美白剤を含有する皮膚外用剤の剤形の開発が望まれていた。
【0003】
一方、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール或いはイソプレングリコールなどの多価アルコール類は、ある程度の防腐作用を有する化粧料原料として知られている。(特開2001−199805号)又、ファルネソール等のセスキテルペンアルコール類が特定の菌種に対して成長抑制効果を示し、化粧料原料として好適であることも知られている。(特開2000−302673号)しかしながら、これらを組み合わせて化粧料などの皮膚外用剤に含有させることは全く知られていないし、この様な構成により、パラベン類を含有させなくても、充分な程の優れた防腐力を発揮することも全く知られていない。他方、化粧料で使用される美白剤としては、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、アスコルビン酸類などが知られている。(武田克之ら監修「化粧品の有用性」薬事日報社刊)しかし、これらと1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール或いはイソプレングリコールなどの多価アルコール類及びファルネソール等のセスキテルペンアルコール類と組み合わせて皮膚外用剤に含有させることも全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、一過性の刺激発現を抑制した皮膚外用剤、特に、美白剤を含有する皮膚外用剤の剤形を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、一過性の刺激発現を抑制した皮膚外用剤、特に、美白剤を含有する皮膚外用剤の剤形を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種乃至は2種以上と2)セスキテルペンアルコールから選ばれる1種乃至は2種以上とを含有する皮膚外用剤にその様な特性を見出し発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種乃至は2種以上と2)セスキテルペンアルコールから選ばれる1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)セスキテルペンアルコールとして、ファルネソールを含有することを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)可溶化剤形であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマー及び/又はその塩を含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、美白剤を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)美白剤として、アルブチンを含有することを特徴とする、(5)に記載の皮膚外用剤。
(7)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態をのべる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である多価アルコール類
本発明の皮膚外用剤は、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする。これらは何れも化粧料用の原料として市販されており、その入手は容易である。本発明の皮膚外用剤において、かかる多価アルコールは、後記のセスキテルペンとともに用いることにより、格別の防腐効果を発揮する。本発明の皮膚外用剤において、前記多価アルコール類がこの様な効果を発揮するために特に好適な形態としては、1,2−ヘキシレングリコールを単独で使用することが例示できる。本発明の皮膚外用剤に於ける、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種乃至は2種以上の好ましい含有量としては、総量で、皮膚外用剤全量に対して、1〜10重量%であり、更に好ましくは2〜5重量%である。これは、少なすぎると防腐効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、徒に処方の自由度を損なう場合があるからである。
【0007】
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるセスキテルペンアルコール
本発明の皮膚外用剤では、必須成分としてセスキテルペンアルコールを含有することを特徴とする。セスキテルペンアルコールとしては、化粧料などの皮膚外用剤の分野で使用されているものであれば特段の限定は無く、例えば、ファルネソール、ネロリドール、ランセオール、ビサボロール、グアヨール、サンタロール等が好ましく例示でき、これらは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。これらの中でもファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−トール)が特に好ましい。これは、天然香料の形で化粧料などに広く使用されており、その安全性等の実績があるからである。かかるファルネソールは、ファルネソールそのものを含有させることも出来るし、予め大豆リン脂質などでマイクロエマルジョンに調整しておき、かかるマイクロエマルジョンを含有させることも出来る。この様なマイクロエマルジョンに調整された原料としては既に市販されているものがあり、それを利用することも出来る。かかる市販品としては、日光ケミカルズ株式会社より市販されている、ニコソーム(FARNESOL配合品)が好ましく例示できる。このものには5重量%のファルネソールが含有されている。本発明の皮膚外用剤に於けるセスキテルペンアルコールの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.01〜5重量%であり、更に好ましくは0.02〜1重量%である。これは、少なすぎると効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、匂い等が強くなりすぎる場合があるからである。
【0008】
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分である、1)1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種乃至は2種以上と2)セスキテルペンアルコールから選ばれる1種乃至は2種以上とを含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤においては、これらの必須成分以外に、化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの必須成分に分類されない多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらの中で特に好ましいものは、乳化能を有する増粘剤である、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマー及び/又はその塩が好適に例示できる。これは、この様な系のおいて、一過性の刺激発現の少ない製剤が出来るからである。かかるアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマーとしては、既に市販されているものがあり、それらを利用することも出来る。この様な市販品としては、グッドリッチ社より販売されている「カーボポール1382」、「ペムレンTR−1」「ペムレンTR−2」等が好ましく例示できる。又、塩としては化粧料或いは皮膚外用医薬で使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤に於ける、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマー及び/又はその塩の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.005〜1重量%であり、更に好ましくは、0.01〜0.5重量%である。
【0009】
又、これ以外の好ましい成分としては、美白剤を挙げることが出来る。これは、美白剤が過敏になっている肌においては一過性の刺激を発現しやすいことが指摘されているが、本発明の皮膚外用剤の系においては、かかる一過性の刺激が発現しにくい為である。美白剤としては、化粧料或いは皮膚外用剤の分野でメラニン産生阻害作用を有することが知られているものであれば特段の限定を受けず使用することが出来、例えば、エラグ酸、コウジ酸、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸の配糖体及びこれらの化合物の塩等が好ましく例示できる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらの中で特に好ましいものは、アルブチン及び/又はその塩である。本発明の皮膚外用剤において美白剤の好ましい含有量は、総量で皮膚外用剤全量に対して、0.1〜5重量%である。尚、本発明において皮膚外用剤とは、皮膚に対して外用で投与される製剤の総称を意味し、例えば、皮膚外用医薬、医薬部外品を含む化粧料等が好ましく例示できる。
【0010】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみに限定されないことは言うまでもない。
【0011】
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、ジェル状化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニの成分をそれぞれ70℃に加熱、攪拌、可溶化し、イにロを加え、中和し、これにハを加え、攪拌、可溶化し、更にニを加え一様に分散させて、攪拌、冷却し、ジェル状化粧料1を得た。同様にして、ジェル状化粧料1の1,2−ペンタンジオールを、1,3−ブタンジオールに置換した比較例1、グリセリンに置換した比較例2、フェルネソールをモノテルペンアルコールであるリナロールに置換した比較例3、トリテルペンであるベツリンに置換した比較例4も作成した。これらについて、微生物汚染に対する抵抗性(防腐効果)を調べた。防腐効果は、これらの化粧料20mlに対し、予備培養後、菌体乃至は分生子をPBSで1×106個/ml(終濃度)になるように菌液を加え、これをトリプトソイ寒天(TSA)培地、サブロー寒天(SDA)培地に20μl播種して、35℃で24〜48時間培養し、コロニー数をカウントした。結果をコロニー数として表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤であるジェル状化粧料は優れた防腐力を有することがわかる。これは、1,2−ヘキシレングリコールとセスキテルペンアルコールの組合せ効果であることもわかる。

1,3−ブタンジオール 8 重量部
グリセリン 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 0.4 重量部
キサンタンガム 0.06重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー 0.04重量部
マルメロエキス 5 重量部

10%水酸化カリウム水溶液 0.15重量部
水 72.3 重量部

1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ファルネソール 0.05重量部

水 5 重量部
アルブチン 3 重量部
【0012】
【表1】
Figure 0003811112
【0013】
<実施例2〜6>
ファルネソールを他のセスキテルペンに変え、実施例1と同様にジェル状化粧料2〜6を作成し、防腐効果を調べた。配合したセスキテルペンを表2に、防腐効果を表3に示す。これより、本発明の皮膚外用剤であるジェル状化粧料は何れのモノテルペンを用いても優れた防腐効果を有することがわかる。

1,3−ブタンジオール 8 重量部
グリセリン 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 0.4 重量部
キサンタンガム 0.06重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー 0.04重量部
マルメロエキス 5 重量部

10%水酸化カリウム水溶液 0.15重量部
水 72.3 重量部

1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
セスキテルペン* 0.05重量部

水 5 重量部
アルブチン 3 重量部
*表2に詳細を記す。
【0014】
【表2】
Figure 0003811112
【0015】
【表3】
Figure 0003811112
【0016】
<実施例7>
1,2−ヘキシレングリコールを他の多価アルコールに変え、実施例1と同様にジェル状化粧料7、8を作成し、防腐効果を調べた。配合したセスキテルペンを表4に、防腐効果を表5に示す。これより、本発明の皮膚外用剤であるジェル状化粧料は今回検討の何れの多価アルコールを用いても優れた防腐効果を有することがわかる。

1,3−ブタンジオール 8 重量部
グリセリン 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 0.4 重量部
キサンタンガム 0.06重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー 0.04重量部
マルメロエキス 5 重量部

10%水酸化カリウム水溶液 0.15重量部
水 72.3 重量部

多価アルコール** 3 重量部
ファルネソール 0.05重量部

水 5 重量部
アルブチン 3 重量部
**詳細は表4に示す。
【0017】
【表4】
Figure 0003811112
【0018】
【表5】
Figure 0003811112
【0019】
<実施例9>
上記実施例1〜8のジェル状化粧料1〜8、ジェル状化粧料1のファルネソールを水に置換し、且つ、0.2重量部のメチルパラベンを加えてジェル状化粧料1と同程度の防腐力に調整した比較例5、ジェル状化粧料1の1,2−ヘキシレングリコールを水に置換し、且つ、0.2重量部のメチルパラベンを加えてジェル状化粧料1と同程度の防腐力に調整した比較例6及びジェル状化粧料1のファルネソールと1,2−ヘキシレングリコールを水に置換し、且つ、0.3重量部のメチルパラベンを加えてジェル状化粧料1と同程度の防腐力に調整した比較例7を作成し、スティギングを感じやすい、敏感肌の人をパネラーとしたスティギング・テストを行った。(例数6)即ち、下腕内側部に綿棒でサンプルを軽く触れて投与し、スティギング(ぴりぴり感)を感じたか否かをパネラーに判定してもらった。結果を表6に示す。これより、本発明の皮膚外用剤は刺激発現が極めて低いことがわかる。
【0020】
【表6】
Figure 0003811112
【0021】
<実施例10>
ファルネソールを予めマイクロエマルジョン製剤にして含有させる検討を行った。マイクロエマルジョン製剤としては、ニコソーム(FARNESOL配合品)を用いた。このものは5重量%ファルネソールを含有している、リン脂質を用いたマイクロエマルジョン製剤である。このものを実施例1と同様に防腐効果を調べたところ、黄色ブドウ状球菌、枯草菌、大腸菌及び酵母のコロニー形成は0であった。これより、マイクロエマルジョン製剤で含有させることも出来ることがわかる。又、スティギング発現も見られなかった。(0/6)

1,3−ブタンジオール 8 重量部
グリセリン 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 0.4 重量部
キサンタンガム 0.06重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー 0.04重量部
マルメロエキス 5 重量部

10%水酸化カリウム水溶液 0.15重量部
水 71.35重量部

1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ニコソーム(FARNESOL配合品) 1 重量部

水 5 重量部
アルブチン 3 重量部
【0022】
<実施例11>
実施例10と同様に美白剤を変えて検討を行った。表7に美白剤の種類を示す。又、防腐効果を表8に示す。これより、本発明の皮膚外用剤は美白剤を変えても優れた防腐効果を示すことがわかる。

1,3−ブタンジオール 8 重量部
グリセリン 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 0.4 重量部
キサンタンガム 0.06重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー 0.04重量部
マルメロエキス 5 重量部

10%水酸化カリウム水溶液 0.15重量部
水 71.35重量部

1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ニコソーム(FARNESOL配合品) 1 重量部

水 5 重量部
美白剤*** 3 重量部
***表7に詳細を示す。
【0023】
【表7】
Figure 0003811112
【0024】
【表8】
Figure 0003811112
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、一過性の刺激発現を抑制した皮膚外用剤、特に、美白剤を含有する皮膚外用剤の剤形を提供することが出来る。

Claims (9)

  1. 1)1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールと、2)ファルネソールとを含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、前記ファルネソールの含有量が、皮膚外用剤全量に対して0.02〜1重量%である、皮膚外用剤。
  2. 前記多価アルコールの含有量が、皮膚外用剤全量に対して2〜5重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記多価アルコールが、1,2−ヘキシレングリコールであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 可溶化剤形であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 更に、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマー及び/又はその塩を含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 更に、美白剤を含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 美白剤として、アルブチンを含有することを特徴とする、請求項6に記載の皮膚外用剤。
  8. 化粧料であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  9. 1)1,2−ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール及びイソプレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールと、2)ファルネソールとを含有する皮膚外用剤の製造方法であって、予めファルネソールをマイクロエマルジョンに調製し、次いでこのものと、前記多価アルコールとを皮膚外用剤に配合することを特徴とする、皮膚外用剤の製造方法。
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