JP3810762B2 - 不活性雰囲気試験装置 - Google Patents
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ヒータ5で炉心管3を側部と底部から加熱することにより、ルツボ9等を内包する加熱炉1の内部を高温にすることができる。図8中の符号8はルツボ9を収納するライナーである。
本構成では、炉心管の上部をウエルの外側から効率良く冷却することができ、気密ボックス内の温度上昇を効果的に抑制することができると共に、ウエル内部に水冷却手段が存在しないため、水冷却手段(例えば、冷却水配管)が破損した場合の漏洩冷却水による水蒸気爆発の可能性を確実に排除でき、放射能汚染に対する安全性が得られることから、試験装置、特に水冷却手段の施工や保守・点検作業の人的負担を大幅に軽減することができる。
本構成では、ウエルと炉心管との接触面積が増加するため熱伝導効果が促進され、炉心管の除熱がより良好になる。また、接触部におけるウエルと炉心管の寸法精度を緩和することができる。
本構成では、ウエルと炉心管との間の空間を気密状態に保持することができ、ヒータやその周辺の断熱材が上部気密ボックスからの放射性物質によって汚染されることが防止できる。
本構成では、ヒータが故障した場合は、ウエルの底部を取り外すことにより、ヒータを加熱炉の下方より交換することができるため、交換の際にヒータが放射性物質で汚染されるのを防止することができる。
上記構成では、ウエルと炉心管の間に注入されている不活性ガスが熱膨張した際に、熱膨張した不活性ガスが通気通路を通して気密ボックス側に逃がされるため、ウエルの内圧上昇が防止できる。一方、粒子フィルターにより気密ボックスからウエル内への放射性物質の侵入が阻止されるため、ヒータの汚染は防止される。
本構成では、放射性物質を含む排気配管の圧力が常に負圧に維持され、万一排気配管に損傷があっても排気配管内のガスの外部への飛散が抑えられるため、放射性物質による汚染を著しく低減することができる。
本構成では、複数の気密ボックスを連結してその内部の天井の長手方向にクレーンのレールを設置する場合、天井内面に邪魔な接合フランジ部が突出していないため、レールを天井面に直付けでき、これによりクレーンの揚程を長くとることができ、背の高い運搬物を気密ボックス内でクレーンにより取り扱う際の作業性を向上させることができる。
本構成では、放射性物質が付着しているプレフィルターを空気雰囲気気密ボックス内で交換することができるため、フィルター交換時の放射性物質による汚染の拡大が防止できる。
本構成では、気密扉を開放して気密ボックスの床面に倒した状態にすると、連結管から気密ボックスに通じるローラ搬送路が形成されるため、トレーに物品を載置してローラ上を転がすことにより重い物品も簡単に移動することができ、重量物の取り扱いが容易となる。
また、ウエルの底部を着脱可能としたので、ヒータが故障した場合は、ウエルの底部を取り外すことにより、気密ボックスを通さずヒータを加熱炉の下方より直接交換することができるため、交換作業は極めて容易であり、且つ、交換の際にヒータが放射性物質で汚染されるのを防止することができる。
加熱炉1は、外側に配設された有底筒状のウエル2(バウンダリー)と、間に断熱材4を介在してウエル2の内側に配設された炉心管3とを備え、炉心管3の下部外周および底部に炉心管3を加熱するためのヒータ5が配設されている。また、炉心管内の内容器7の下部には、溶融塩、或いは溶融金属10が収容されたルツボ9が設置されており、内容器7の上部開口には熱遮蔽板11や断熱材4を取り付けた上蓋12が着脱可能に設けてある。尚、ウエル2と炉心管3の間の空間には、ヒータ5の酸化による劣化を防止するために、ウエル2の底部から予めアルゴンガス等の不活性ガスが注入されている。
また、高性能粒子フィルター18を設けることにより、気密ボックス内の放射性物質粒子がこの通気通路17よりウエル内に侵入するのが阻止されるため、ヒータ5やその周辺の断熱材4の汚染が防止できる。
また、ウエル内には、冷却水配管6が配設されていないため、万一、冷却水配管6が破損した場合でも漏洩冷却水による水蒸気爆発の可能性は確実に排除でき、放射能汚染に対する高い安全性が得られる。これにより、試験装置の施工や保守・点検の際の人的負担は大幅に軽減されることになる。
尚、接触部分に鉛等の可塑性の熱伝導体を挟み込むことにより、テーパー加工精度を更に緩和することも可能である。
図3に示すように、試験ガス供給機構は、ガスボンベ29の試験ガスを加熱炉1へ導入するガス供給配管31と、ガス供給配管31の適所に付設されガスの供給をオン/オフする電磁弁(ガス供給手段)32と、加熱炉内の試験ガスを外部へ排出する排気配管33と、排気配管33のガス圧を気密ボックス外にて計測する圧力計34と、圧力計34の計測データを入力して前記電磁弁32の開閉動作を制御する制御部35とで構成されている。
通常、プルトニウム等の放射性物質を取り扱うグローブボックス20等は、耐震強度を確保するため剛構造とされている。この場合、単なる金属板による箱形構造では十分な強度が得られないことから、ボックスのコーナ部高さ方向を形鋼の柱で補強する構造が採られる。
このガス分散管25の長手方向に複数のガス噴出口26が列設されており、グローブボックス20外部に配設された図示しないガス精製装置を介してグローブボックス上部の給気部23に導入された不活性ガスを鋼管22を通してグローブボックス底部のガス分散管25まで誘導し、複数のガス噴出口26より上方に向けてグローブボックス内に均一に噴出させることができる。
尚、図4において、符号27はグローブボックス20内で物質を取り扱うためのグローブを取り付けるためのグローブポートを示している。
次に、気密扉44bを閉じ、バルブ46bを開いて真空ポンプ42を駆動し連結管40内を真空状態とした後、バルブ46bを閉じる。
次いで、連通管43のバルブ46aを開けて連結管40内とグローブボックス20内の不活性雰囲気とを連通させることによって、連通管43を通して不活性ガスを連結管40内に流入させ、連結管40内を不活性ガス雰囲気に置換する。この状態で、グローブボックス20内部の気密扉44aを開けて、連結管40内の物品をグローブボックス内部に取り出した後、バルブ46aを閉じ、気密扉44aを閉じる。これで、グローブボックス外部からグローブボックス内部への物品の移動作業は完了し、この移動作業中にグローブボックス20内へグローブボックス外部の空気が混入するのを阻止することができる。
本構成では、搬送用ローラ47の上にトレー48を置き、このトレーに物品(図示せず)を載置してローラ上を転がすことにより、重い物品も簡単に移動することができるようになり、重量物の取り扱いが容易となる。
2 ウエル
2a、3a フランジ部
3 炉心管
4 断熱材
5 炉心管加熱手段(ヒータ)
6 水冷却手段(冷却水配管)
16 Oリング
17 通気通路
18 粒子フィルター
20 不活性雰囲気気密ボックス(グローブボックス)
22 鋼管
30 不活性雰囲気試験装置
31 供給配管
32 ガス供給手段(電磁弁)
33 排気配管
34 ガス圧検出手段(圧力計)
40 連結管
44a、44b 気密扉
45 プレフィルター
47 運搬ローラ
50 空気雰囲気気密ボックス(グローブボックス)
Claims (9)
- 不活性雰囲気の気密ボックスと、当該気密ボックスに連結された加熱炉とからなる不活性雰囲気試験装置であって、
前記加熱炉は、前記気密ボックスの床面から下方に吊り下げて配設した有底筒状のウエルと、前記気密ボックスの床面から下方に吊り下げて前記ウエルの内部に配設した炉心管と、前記ウエルと前記炉心管との間に嵌挿した断熱材と、前記炉心管下部に配設した炉心管加熱手段と、前記ウエルの外周部に配設した水冷却手段とから構成されており、
前記気密ボックスと連結される前記加熱炉の上部において、前記ウエルと前記炉心管との間に嵌挿される断熱材をなくして、前記ウエルを前記炉心管に近接させ、これによって加熱炉上部におけるウエル外周部の水冷却手段による冷却効率を向上させたことを特徴とする不活性雰囲気試験装置。 - 前記ウエルと前記炉心管との近接部分をテーパー状とし、前記ウエルと前記炉心管のテーパー面を接触させたことを特徴とする請求項1に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記ウエル上端および前記炉心管上端をフランジ形状とし、これらフランジ部と気密ボックス床面との連結部を各々Oリングを介して接合したことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記有底筒状のウエルの底部を着脱可能としたことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記ウエルと前記炉心管との間の空間と前記気密ボックスの内部とを繋ぐ通気通路を設けると共に、前記気密ボックス内の前記通気通路に粒子フィルターを配設したことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記加熱炉は、試験ガスが供給される供給配管と試験ガスを排気する排気配管とを有し、前記供給配管には試験ガスの供給をオン/オフするガス供給手段を設けると共に、前記排気配管には排出される試験ガスの排気圧力を監視するガス圧検出手段を設け、当該ガス圧検出手段で検出された排気圧力が負圧の制限値を越えた時に前記ガス供給手段からの試験ガスの供給を停止して排気配管内の圧力を常に負圧に保つようにしたことを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記気密ボックスは複数の気密ボックス同士を相互接続するための接合フランジ部を有しており、気密ボックス天井側に形成する接合フランジ部を気密ボックス外側に突出させて形成したことを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 両端に気密扉を備えた連結管の一方の気密扉を不活性雰囲気の前記気密ボックス内で開閉でき他方の気密扉を空気雰囲気の気密ボックス内で開閉できるように連結管を配設し、前記連結管と前記不活性雰囲気気密ボックスとを連通する連通管および前記連結管と真空ポンプとを接続する排気管を配設し、前記排気管の途中の一部分を前記空気雰囲気気密ボックス内に通過させると共に、前記空気雰囲気気密ボックス内の前記排気管にプレフィルターを設置したことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の不活性雰囲気試験装置。
- 前記連結管の内面底部および前記気密扉の連結管側に物品運搬用ローラを設置したことを特徴とする請求項8に記載の不活性雰囲気試験装置。
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