JP3809928B2 - ターミナルアダプタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ISDN(Integrated Service Digital Network)に接続されデータ通信を可能としたターミナルアダプタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ターミナルアダプタ装置は、非同期端末とPIAFS端末とでトランスペアレントな通信を可能に構成される。
【0003】
図5は、従来のターミナルアダプタ(以降、単にTAとも言う)装置の構成図を示している。図5において、本従来例のターミナルアダプタ装置5は、データ端末を接続する端末I/F部11、PHS(Personal Hometrade System)とのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFS(PHS INTERNET ACCESS FORUM)を制御するPIAFS制御12、本ターミナルアダプタ装置5の全ての管理を行う装置管理部13、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部14、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部15、ワイヤレスTAとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部16を有して構成される。
【0004】
また、上記構成のターミナルアダプタ装置5において、遠隔地からLAN等にアクセスするために必要な装置であり非同期インタフェースを有するリモートアクセスサーバ100、ワイヤレスTAとして動作する際に本ターミナルアダプタ装置5に登録される無線機能内臓PDA102、従来のターミナルアダプタ装置5と接続するISDN103、相手端末が接続するPHS網104、PHS端末105、リモートアクセスサーバと通信するクライアントである非同期PIAFS端末106の各部との接続関係を有する。なお、上記の"無線機能内臓PDA
"とは、ディジタルコードレスとしてターミナルアダプタ装置に自営登録され、
無線データ通信がPIAFS手順で可能な小型データ端末を言う。
【0005】
図5において、上記従来のターミナルアダプタ装置5の動作について説明する。最初に、従来のターミナルアダプタ装置5が非同期端末を有するリモートアクセスサーバ100と、網を介して遠隔地にある非同期PIAFS端末106とを接続するためのターミナルアダプタ装置5としての動作例を説明する。
【0006】
ISDN103は、回線I/F部15にて従来のターミナルアダプタ装置5に接続され、回線I/F部15により時分割に回線チャネルBと制御チャネルDに分割される。また、リモートアクセスサーバ100は、接続線(RS232C等)により端末I/F部11と接続される。データ通信の動作について説明すると、非同期PIAFS端末106からISDNを介して通信呼の着信があると、D−ch制御部14が判断してISDN103との信号チャネルBchを接続する。非同期端末106から受信されるPIAFSフォーマットのデータは、インバンドチャネル(B−ch)よりPIAFS制御部12にて受信される。PIAFS制御部12では通信プロトコルを解凍し、取り出した非同期データを端末I/F部11を介してリモートアクセスサーバ100に送信する。
【0007】
また、逆にリモートアクセスサーバ100から送出される非同期データは、PIAFSフォーマットのデータとして非同期PIAFS端末106に到達する。そして最終的には、非同期データを従来のターミナルアダプタ装置5によりPIAFSフォーマット形式のデータに変換して、双方向トランスペアラントな通信が可能となる。さらに、従来のターミナルアダプタ装置5がワイヤレスターミナルアダプタとして動作する時は、自営無線制御部16に登録された無線機能内臓PDA102は、本ターミナルアダプタ装置5を介して非同期PIAFS端末106とPIAFS通信することが可能である。
【0008】
このように上記従来のターミナルアダプタ装置5でもISDNを介して非同期端末(ワイヤレスTA時はPDA)とPIAFS端末とでエンド−エンドにてトランスペアレントな通信をすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のターミナルアダプタ装置では、本ターミナルアダプタ装置に接続される端末として非同期端末しか接続することができず、同期PPP(Point to Point Protocol)プロトコルのI/Fを有する一般的なリモートルータなどの端末を接続できない問題点がある。
【0010】
さらに、登録されたPIAFS端末(以降、単にPDAとも言う)で外部と通信を行おうとする時、相手端末がPIAFSプロトコルをサポートしていない端末とは通信することができない問題点がある。
【0011】
本発明は、PIAFS通信手順を搭載してない既存の端末と通信することを可能としたターミナルアダプタ装置を提供することを目的とする。
【0012】
より具体的には、本発明は、TAとして動作する時は網から送受信する様々なプロトコルフォーマットデータを端末側へ同期PPPデータにマッピングし同期PPP端末と通信することを可能とし、ワイヤレスTAとして動作する時は無線機能内臓PDAからのPIAFSデータを様々な既存プロトコルに変換し、PIAFS通信手順を搭載してない既存の端末と通信することを可能としたターミナルアダプタ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のターミナルアダプタ装置は、上記問題点を解決するため、以下のような構成とする。
【0014】
回線I/F部とISDNとを物理的に接続し、物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行い、非同期/同期PPP変換部において非同期PPPフレームを同期PPPフレームにプロトコル変換する。
【0015】
本構成により、回線I/F部からのPIAFSフォーマット形式で送受するデータを、端末I/F部において同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御するPIAFS制御部と、本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。
【0017】
本構成により、回線I/F部とISDNとを物理的に接続し、物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行い、非同期/同期PPP変換部において非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する。さらに、PIAFS制御部でPHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御し、D−ch制御部でISDNの呼制御チャネルDの制御を行う。これにより、回線I/F部からのPIAFSフォーマット形式で送受するデータを、端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、さらに、PIAFSフォーマットのデータを送信する非同期PIAFS端末に接続されたPHS端末と、PHS網とにより無線機能を構成し、データをPHS網を介してISDNと接続する。本構成により、請求項1のターミナルアダプタ装置は、PHS網とPHS端末を介して非同期PIAFS端末と無線で接続される。よって、非同期PIAFS端末と無線で、同期式PPPフォーマットでの双方向通信が可能となる。
【0019】
請求項3に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行うモデム変換部と、本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。
【0020】
本構成により、回線I/F部とISDNとを物理的に接続し、物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行い、非同期/同期PPP変換部において非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する。さらに、モデム変換部でISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行い、D−ch制御部でISDNの呼制御チャネルDの制御を行う。これにより、回線I/F部からのモデム信号形式で送受するデータを、端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0021】
請求項4に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、さらに、モデム信号のデータを送信する非同期端末に接続されたモデムとPSTN(Public Switched Telephone Network)とを接続し、データを前記ISDNへ接続する。本構成により、請求項3のターミナルアダプタ装置は、PSTNとモデムを介して非同期端末と接続される。よって、非同期端末と同期式PPPフォーマットでの双方向通信が可能となる。
【0022】
また、請求項5に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、ワイヤレスターミナルアダプタとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部と、通信の同期、エラー再送制御などを行い実データを取り込むPIAFS制御部と、本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行うモデム変換部と、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。
【0023】
本構成により、物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行い、自営無線制御部がワイヤレスターミナルアダプタとして登録され、PSTNとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御し、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行い、ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行い、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。これにより、回線I/F部からのモデム信号形式で送受するデータを、端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0024】
また、請求項6に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、さらに、PIAFSフォーマットのデータを無線で送信する無線機能を内臓した無線機能内臓PDAと無線機能を構成した。本構成により、請求項5のターミナルアダプタ装置は、無線機能内臓PDAと無線で接続される。よって、無線で同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0025】
請求項7に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、ワイヤレスターミナルアダプタとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部と、通信の同期、エラー再送制御などを行い実データを取り込むPIAFS制御部と、本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。
【0026】
本構成により、物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行い、自営無線制御部がワイヤレスターミナルアダプタとして登録され、PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御し、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行い、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換し、所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成される。これにより、回線I/F部からのPIAFSフォーマット形式で送受するデータを、端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0027】
請求項8に記載の発明のターミナルアダプタ装置は、さらに、PIAFSフォーマットのデータを無線で送信する無線機能を内臓した無線機能内臓PDAと無線機能を構成した。本構成により、請求項7のターミナルアダプタ装置は、無線機能内臓PDAと無線で接続される。よって、無線で同期式PPPフォーマットで双方向通信を行うことが可能となる。
【0028】
次に図面を参照して、本発明の一実施の形態に係るターミナルアダプタ装置を、図1から図4を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のターミナルアダプタ装置1の構成例を示している。実施の形態1のターミナルアダプタ装置1は、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部(プロトコル変換部)10、データ端末を接続する端末I/F部11、PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御するPIAFS制御部12、本ターミナルアダプタ装置1の全ての管理を行う装置管理部13、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部14、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部15、を有して構成される。
【0030】
また、上記構成のターミナルアダプタ装置1において、端末インタフェースに同期PPP手順を有したリモートルータ101、本ターミナルアダプタ装置1と接続するISDN103、相手端末が接続するPHS網104、PHS端末105、リモートアクセスサーバと通信するクライアントである非同期PIAFS端末106の各部との接続関係を有する。
【0031】
上記構成および接続関係に成る実施の形態1のターミナルアダプタ装置1の動作例について述べる。非同期PIAFS端末106がリモートルータ101と接続する時、ISDN103より本ターミナルアダプタ装置1に呼設定メッセージとして着信の要求信号が到着する。そのメッセージは回線I/F部15からD−ch制御部14を介して、装置管理部13に取り込まれる。そして装置管理部13の判断の基に呼接続を行い、通信チャネルの物理的な接続がISDN103、回線I/F部15、PIAFS制御部12、非同期/同期PPP変換部10、端末I/F部11、リモートルータ101という経路にて行われる。
【0032】
次にデータ伝送の実現において、非同期PIAFS端末106より受信するデータは、PIAFSフォーマットとして本ターミナルアダプタ装置1に回線I/F部15経由でPIAFS制御部12に取り込まれる。PIAFS制御部12は、通信の同期、エラー再送制御などを行い、最終的に受信した実データを取り込み、非同期/同期PPP変換部10(プロトコル変換部)に送り込む。なお、非同期PIAFS端末106からリモートルータ101にアクセスするPIAFSフォーマットのデータ内容は、非同期PPPフォーマットで構成されている。
【0033】
つまり、非同期/同期PPP変換部10が取り込む実データは、非同期PPPデータの構成をしている。従って、プロトコル変換部10にて非同期PPPデータが同期PPPデータに変換され、最終的に端末I/F11を介して同期PPPプロトコルを収容するリモートルータ101に到達する。逆にリモートルータ101から送信するデータは、端末I/F部11を介して同期PPPデータとしてプロトコル変換部10に取り込まれる。ここで非同期PPPデータに変換されPIAFS制御部12へ送信され、ここでPIAFSフォーマットに構成され非同期PIAFS端末106に到達する。そして、最終的に非同期PIAFS端末106とリモートルータ101の双方向通信が可能となる。
【0034】
実施の形態1によれば、網のPIAFS伝送フォーマットを解凍し、同期PPPフォーマットに変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存の同期PPPI/Fを有する端末と通信することができる。
【0035】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2のターミナルアダプタ装置2の構成例を示している。実施の形態2のターミナルアダプタ装置2は、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部(プロトコル変換部)10、データ端末を接続する端末I/F部11、本ターミナルアダプタ装置2の全ての管理を行う装置管理部13、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部14、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部15、モデム変換部17を有して構成される。
【0036】
上記の実施の形態1のPIAFS制御部12と置換された形態のモデム変換部17は、ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御し、実データの取り込みを行うモデム変換部である。
【0037】
また、上記構成のターミナルアダプタ装置2において、端末インタフェースに同期PPP手順を有したリモートルータ101、本ターミナルアダプタ装置2と接続するISDN103、相手端末が接続するPSTN107、モデム108、リモートアクセスサーバと通信するクライアントである非同期端末109の各部との接続関係を有する。
【0038】
動作例について述べる。非同期端末109は、非同期端末がリモートルータ101と接続する時、モデム108からPSTN107を介してISDN103より本ターミナルアダプタ装置2に呼設定メッセージとして着信の要求信号が到着する。そのメッセージは、回線I/F部15からD−ch制御部14を介して、装置管理部13に取り込まれる。そして装置管理部13の判断の基に呼接続を行い、通信チャネルの物理的な接続がISDN103、回線I/F部15、モデム変換部16、非同期/同期PPP変換部10、端末I/F部11、リモートルータ101という経路にて行われる。
【0039】
次にデータ伝送の実現において、非同期端末109から送信されるデータは、モデム108によりモデム信号に変換される。そのモデム信号は、本ターミナルアダプタ装置2に回線I/F部15経由でモデム変換部16に取り込まれる。モデム変換部16は、デジタル信号を音声として変調し、モデム信号の同期、エラー再送制御などを行い、最終的に受信した実データが取り込まれる。その後、最終的にリモートルータ101にデータが送信される手段については実施の形態1と同様であり、最終的に双方向通信が実現する。
【0040】
実施の形態2によれば、モデム伝送データを解凍し、同期PPPフォーマットに変換することにより、モデムを搭載していない既存の同期PPPI/Fを有する端末と通信することができる。
【0041】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3のターミナルアダプタ装置3の構成例を示している。実施の形態3のターミナルアダプタ装置3は、データ端末を接続する端末I/F部11、PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御するPIAFS制御部12、本ターミナルアダプタ装置3の全ての管理を行う装置管理部13、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部14、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部15、ワイヤレスTAとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部16、モデム変換部17を有して構成される。
【0042】
また、上記構成のターミナルアダプタ装置3において、ワイヤレスTAとして動作する際に本ターミナルアダプタ装置3に登録される無線機能内臓PDA102、ISDN103、相手端末が接続するPSTN107、モデム108、リモートアクセスサーバと通信するクライアントである非同期端末109の各部との接続関係を有する。
【0043】
上記構成部のモデム変換部17は、動作としては実施の形態2と同様であるが、ブロックの接続がPIAFS制御部12と回線I/F部15の中間に位置する。その他は従来のターミナルアダプタ装置(ワイヤレスターミナルアダプタ時)と同様である。
【0044】
動作について述べる。本実施の形態3のターミナルアダプタ装置3に登録されている無線機能内臓PDA102が遠隔地にある非同期端末109と接続する時、装置管理部13より呼設定メッセージがD−ch制御部14で構築されメッセージは回線I/F部15よりISDN103に送出される。そして最終的に呼の接続が非同期端末109と行われる。通信チャネルの物理的な接続は自営無線部制御部16、PIAFS制御部12、モデム変換部17、回線I/F部15、ISDN103という経路にて行われる。
【0045】
次にデータ伝送の実現において、無線機能内臓PDA102から送信されるPIAFS形式のデータは、PIAFSフォーマットとして本ターミナルアダプタ装置3内に自営無線制御部16経由でPIAFS制御部12に取り込まれる。
【0046】
PIAFS制御部12は、通信の同期、エラー再送制御等を行い、最終的に受信した実データを取り込み、モデム変換部17に送り込まれる。モデム変換部16は、実施の形態3の機能と同様で最終的にはモデム信号として回線I/F部15に送信し、PSTN107、モデム108を介して非同期端末109にデータが到達する。逆に、非同期端末106からモデム108を介して受信されるモデムデータはモデム変換部17により、実データとして受信されるモデムデータはモデム変換部17により実データとして取り出され、PIAFS制御部12よりPIAFSフォーマットとして自営無線制御部16を介して無線機能内臓PDA102に到達する。上記の動作をすることにより最終的に双方向通信を実現する。
【0047】
実施の形態3によれば、ターミナルアダプタ装置3に登録される自営データ端末(以降、単にPDAとも言う)からのPIAFS伝送フォーマットを解凍し、モデム信号に変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存のモデムを搭載した端末と通信することができる。
【0048】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4のターミナルアダプタ装置4の構成例を示している。実施の形態4のターミナルアダプタ装置4は、非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部(プロトコル変換部)10、データ端末を接続する端末I/F部11、PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御するPIAFS制御部12、本ターミナルアダプタ装置4の全ての管理を行う装置管理部13、ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部14、ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部15、ワイヤレスTAとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部16、を有して構成される。
【0049】
また、上記構成のターミナルアダプタ装置4において、ワイヤレスTAとして動作する際に本ターミナルアダプタ装置4に登録される無線機能内臓PDA102、ISDN103、リモートルータ(同期PPPプロトコル)の各部との接続関係を有する。
【0050】
上記構成部の非同期/同期PPP変換部10は、動作としては実施の形態1と同様であるが、ブロックの接続がPIAFS制御部12と回線I/F部15の中間に位置する。また、無線機能内臓PDA102が接続する遠隔地の装置は、インターネットプロバイダ等に存在する端末I/Fに同期PPPプロトコルを保持したリモートルータ110である。その他の構成は従来のターミナルアダプタ装置(ワイヤレスターミナルアダプタ時)と同様である。
【0051】
動作について述べる。本実施の形態4のターミナルアダプタ装置4に登録されている無線機能内臓PDA102が遠隔地にあるリモートルータ110と接続する時、装置管理部13より呼設定メッセージがD−ch制御部14で構築され回線I/F部15よりISDN103に送出される。そして最終的に呼の接続がリモートルータ110と行われる。通信チャネルの物理的な接続は自営無線制御部16、PIAFS制御部12、非同期/同期PPP変換部10、回線I/F部15、ISDN103という経路にて行われる。
【0052】
次にデータ伝送の実現において、無線機能内臓PDA102から送信されるPIAFS形式のデータは、PIAFSフォーマットとして本ターミナルアダプタ装置4に自営無線制御部16経由でPIAFS制御部12に取り込まれる。
【0053】
PIAFS制御部12は、通信の同期、エラー再送制御等を行い、最終的に受信した実データを取り込み、非同期/同期PPP変換部10に送り込まれる。非同期/同期PPP変換部10は、実施の形態1と同様の機能で最終的には実データ(インターネットに接続する際の実データはPPPというフォーマットを構成する)である非同期PPPデータを同期PPPデータに変換する。そしてそのデータは、リモートルータ110に到達する。リモートルータ110から受信した同期PPPデータも送信時と逆のルートを経由し、最終的に無線機能内臓PDA102に到達し、結局双方向通信を実現する。
【0054】
実施の形態4によれば、ターミナルアダプタ装置4に登録される自営データ端末(PDA等)からのPIAFS伝送フォーマットを解凍し、同期PPPに変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存の同期PPPを搭載した端末と通信することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明は、網のPIAFS伝送フォーマットを解凍し、同期PPPフォーマットに変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存の同期PPPI/Fを有する端末と通信することができる。
【0056】
他の発明では、網のモデム伝送データを解凍し、同期PPPフォーマットに変換することにより、モデムを搭載していない既存の同期PPPI/Fを有する端末と通信することができる。
【0057】
また、他の発明において、ターミナルアダプタ装置に登録される自営データ端末(PDA等)からのPIAFS伝送フォーマットを解凍し、モデム信号に変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存のモデムを搭載した端末と通信することができる。
【0058】
さらに、他の発明において、ターミナルアダプタ装置に登録される自営データ端末(PDA等)からのPIAFS伝送フォーマットを解凍し、同期PPPに変換することにより、PIAFS手順を搭載していない既存の同期PPPを搭載した端末と通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるターミナルアダプタ装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態2におけるターミナルアダプタ装置の構成図
【図3】本発明の実施の形態3におけるターミナルアダプタ装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態4におけるターミナルアダプタ装置の構成図
【図5】従来のターミナルアダプタ装置の構成図
【符号の説明】
1、2、3、4 ターミナルアダプタ装置
10 非同期/同期PPP変換部
11 端末I/F部
12 PIAFS制御部
13 装置管理部
14 D−ch制御部
15 回線I/F部
16 自営無線制御部
17 モデム変換部
100 リモートアクセスサーバ(非同期)
101 リモートルータ(同期PPP)
102 無線機能内臓PDA
103 ISND網
104 PHS網
105 PHS端末
106 非同期PIAFS端末
107 PSTN
108 モデム
109 非同期端末
Claims (8)
- ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、
非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、 PHSとのデータ伝送の標準プロトコルであるPIAFSを制御するPIAFS制御部と、
本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、
前記ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、
所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成され、
前記回線I/F部からのPIAFSフォーマット形式で送受するデータを、前記端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を可能としたことを特徴とするターミナルアダプタ装置。 - ターミナルアダプタ装置は、さらに、PIAFSフォーマットのデータを送信する非同期PIAFS端末に接続されたPHS端末とPHS網とにより無線機能を構成し、前記データを前記PHS網を介してISDNと接続し、前記非同期PIAFS端末と無線による双方向通信を可能としたことを特徴とする請求項1に記載のターミナルアダプタ装置。
- ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、
非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、
前記ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行うモデム変換部と、
本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、
前記ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、
所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成され、
前記回線I/F部からのモデム形式で送受するデータを、前記端末I/F部においては同期式PPPフォーマットで双方向通信を可能としたことを特徴とするターミナルアダプタ装置。 - ターミナルアダプタ装置は、さらに、モデム信号のデータを送信する非同期端末に接続されたモデムとPSTNとを接続し、前記データを前記ISDNへ接続し、前記非同期端末とのモデムによる双方向通信を可能としたことを特徴とする請求項3に記載のターミナルアダプタ装置。
- ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、
ワイヤレスターミナルアダプタとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部と、
通信の同期、エラー再送制御などを行い実データを取り込むPIAFS制御部と、
本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、
前記ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、
前記ISDNから受信した音声信号をモデム信号に変換し、さらにモデム信号のデータを制御して実データの取り込みを行うモデム変換部と、
所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成され、
前記自営無線I/FからのPIAFSフォーマット形式で送受されるデータを、前記ISDNに対してはモデム信号形式で双方向通信を可能としたことを特徴とするターミナルアダプタ装置。 - ターミナルアダプタ装置は、さらに、前記PIAFSフォーマットのデータを無線で送信する無線機能を内臓した無線機能内臓PDAと無線機能を構成し、自営無線制御部との双方向通信を可能としたことを特徴とする請求項5に記載のターミナルアダプタ装置。
- ISDNを物理的に接続し物理レイヤの制御とD、Bチャネルの分割を行う回線I/F部と、
ワイヤレスターミナルアダプタとして動作するときの自営無線端末が登録される自営無線制御部と、
通信の同期、エラー再送制御などを行い実データを取り込むPIAFS制御部と、
本ターミナルアダプタ装置の管理を行う装置管理部と、
前記ISDNの呼制御チャネルDの制御を行うD−ch制御部と、
非同期PPPフレームを同期PPPフレームに変換する非同期/同期PPP変換部と、
所定のデータ端末を接続する端末I/F部とを有して構成され、
前記自営無線I/FからのPIAFSフォーマット形式で送受されるデータを、前記ISDNに対しては同期PPP形式で双方向通信を可能としたことを特徴とするターミナルアダプタ装置。 - ターミナルアダプタ装置は、さらに、PIAFSフォーマットのデータを無線で送信する無線機能を内臓した無線機能内臓PDAと無線機能を構成し、自営無線制御部との双方向通信を可能としたことを特徴とする請求項7に記載のターミナルアダプタ装置。
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