JP3809537B2 - 語学学習システム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
早期に修得することを目的とした英会話などの語学学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来英会話などの語学学習装置としては、カセットテープ、CD−ROM等に記憶された任意の文章を再生し、音声出力し、その内容を聞き取り、又その内容に対し任意に返答してみる形が一般的である。また文書を再生させる形式としては以下の2つの方法がある。
▲1▼学習するための言語にて任意の長さの1文章を発生した直後に、自国語で同意の文章訳を発生させる方式。
▲2▼学習するための言語により、連続した文章を複数発生させ、常に英語であれば英語のみを学習者に聞かせ続ける方式。
以上2つの方式があり、どちらも学習レベルを上げるためには、複数回再現させ聞き直すことが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この2つの方式のうち▲2▼の方式では中々会話状況等を把握するのが難しいため、▲1▼の方式が多数を占めている。しかし▲1▼の方式では例えば英語の一文のあとに必ず日本語の訳文がくるため再度聞き直すときに、理解したフレーズに対しては日本語訳が邪魔となってしまうという難点がある。又、他国語と自国語ではどうしても自国語の方が耳に残り、自国語での文章のみが記憶され、なかなかに学習効率が上げられないという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記語学学習装置において、▲1▼,▲2▼の方式の不具合を無くし、学習効率を上げるとともに、この操作はあくまでも簡便にできる学習装置を開発して提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜4を用いて説明すると図1は製品の平面図であり図2は本発明の構成ブロック図を示す。図中の“メインコントロールCPU部”は本発明装置のメイン制御を行う部分である。この制御部中のメモリ部“メモリIC EEPROM”は詳しく後述するが、レベル変更するフレーズに対する変更レベルを記憶しておく記憶素子である。そしてCPU部に接続されている操作ボタン列は、本発明における学習レベル設定SWである。
【0006】
任意の文章を再生中に、完全に理解したので日本語をスキップしたい、あるいは日本語の音量を絞りたい場合などに、任意のレベルのSWを押すことによりこのフレーズに対するレベル変更として自動記憶される。なお、復元SWは理解したので無音設定したフレーズ等を、後日忘却等により再度元に戻したい場合に復元するためのSWである。この例ではCPU部に直結しているが、リモコン等を介しても効果は同じである。
【0007】
記憶素子部である“メモリカード 英会話 記憶素子”は、学習するための英会話の文章音声データ集が記憶されているものである。このカードはスマートメディア等のICメモリ等をイメージしている。また音声データはMPEG3規格等により圧縮されているものとする。このカードを取り替えることにより、いろいろなレベルの学習ができるものとする。
【0008】
“デコード部”は圧縮されている音声データをデコードする部分である。このデコードされたデジタルオーディオ信号は任意のフォーマットで出力される。このフォーセットは本発明ではIIS(Inter ICsound)フォーマットとしている。又DSP部は音量や再生速度を補正する補正制御も行う。図中の“音声変換部”はデジタルオーディオデータを変換し音声として出力する部分である。
【0009】
図5は英会話用音声のデータフォーマットを示す。▲1▼に示すように最初に開始のための“1exercise開始音”から始まる。この開始音の後に会話の質問部:英語−日本語が続き、返答部:英語−日本語が出力される。英語と日本語でのそれぞれの切り替わり前に、1フレーズ開始音が発生する。この開始音は不可聴域であっても、人間に聞こえる音であっても良い。以上の質問−返答の英日組み合わせを1センテンスとして、以後▲2▼に示すように複数のセンテンスが連続して繰り返される。
【0010】
【実施例】
まずCPU部はメモリカードより順次圧縮された音声データを読み込む。この読み込んだ圧縮データをDSP部でデジタルオーディオデータにデコードする。ここで該オーディオデータには図5説明で述べたように、各フレーズの開始時を示す開始音が設定されている。この開始音をデコード部で検出し、CPU部に信号として戻す。CPU部は、“1exercise 開始音”と各フレーズの該“1フレーズ開始音”より現在のフレーズNoを推定する。すなわち“1exercise開始音”が各フレーズのアドレスを判断するための原点位置を表し、各フレーズの“1フレーズ開始音”が各フレーズの呼び出しアドレスの先頭位置となる。CPU部は原点“1exercise開始音”より該当フレーズまでの“1フレーズ開始音”をカウントしておき、フレーズのレベル設定アドレスを定める。
【0011】
このアドレスを元に、メモリ部内メモリIC“EEPROM”には各フレーズのレベル設定が記憶される。各フレーズのレベルは前回再生時に図2中の操作ボタン列(復元,レベル2〜0)SWを押されたときに、フレーズNoとレベルとがマッチした形で変更されている。そしてCPU部はレベル情報によるコントロール情報をデコード部に送る。
【0012】
デコード部は該レベル情報に合わせて音量調整,音なし期間調整等、がなされた形でデジタルオーディオデータへのデコードを行う。この補正されたオーディオデータは音声変換部に送られアンプを介してスピーカに出力される。該音声変換部ではCPU部よりのコントロール信号により音量をボリューム調整される。以上のようにして、本発明が実施される。
【0013】
図3は英会話の記憶素子をメモリカードからカセットテープに置き換えた場合の説明用ブロック図である。図2との違いは、音声データがアナログデータであるため、音量のボリューム補正のみ行い、期間調整、再生速度等の補正は行っていない点である。
【0014】
図4は既存のカセットデッキを使用し、このカセットデッキより出力された出力信号に本発明装置を接続した実施例図であって図3と同様の効果が期待できる。
【0015】
ンが必ず本体とは別に接続されている。該リモコンを本発明に置き換えることにより、容易に既存MD装置は一切改造することなしに語学学習装置を構築することができる。
【0016】
図5以下において本発明の学習方法と手順を説明すると、図5は英会話用音声のデータフォーマットを示す。▲1▼に示すように最初に開始のための“1exercise開始音”から始まる。この開始音の後に会話の質問部:英語−日本語が続き、返答部:英語−日本語が出力される。英語と日本語でのそれぞれの切り替わり前に、1フレーズ開始音が発生する。この開始音は不可聴域であっても、人間に聞こえる音であっても良い。以上の質問−返答の英日組み合わせを1センテンスとして、以後▲2▼に示すように複数のセンテンスが連続して繰り返される。
【0017】
図6は図1にて示した“前後”選択SWを用いての再生音設定フローである。
▲1▼に前後選択SWを用いた具体的な操作フロー(実施例1)を示す。
▲2▼に具体的な操作フロー(実施例2)を示す。
▲3▼にレベル設定が反映される期間の説明図を示す。
▲4▼,▲5▼で、各フレーズの開始音について、人間の耳に聞こえない不可聴域とすることの効果を説明する。
【0018】
▲1▼に示すように、まず“前後SW”を選択する。▲3▼に示すように、前に設定されていれば、次回の再生では英語データに対してレベル設定が反映される。また後に設定されていれば、日本語データに対して反映される。
次に実際に学習する情報が入力されたメディアを再生する。英会話学習であれば、任意の学習階段の“exercise”が入力されたメディアカードを装着し“START”キーを押すことになる。そして再生学習中に、理解したので日本語訳を消去したいフレーズ等が発生した場合、▲3▼に示すようにデータn又はnの間にレベル設定SWを押す。選択SWが前に設定されていた場合はフレーズn英語が、後に設定されている場合はフレーズn日本語が次回からの該当フレーズ再生時にレベル変更される。レベルSW設定後継続して“exercise”を学習終了し、次に再学習のために再び学習メディアをSTARTさせる。再生時には、各フレーズに対して、レベル設定された内容で実施される。
【0019】
▲2▼では、理解したため音量を下げたり、無音となしたフレーズに対して、逆に理解力が落ちたりしたためレベルを変更したい場合の具体的な操作を示す。不明点フレーズが発生した場合、▲1▼同様にレベルSWを選択し設定する。そして次にすぐリピートSWを押す。するとこのレベル変更したフレーズが、リピートSWを押した直後に再生され、より学習効率をあげることが可能となる。
【0020】
▲4▼,▲5▼は各フレーズの開始音に関しての説明である。▲4▼に示すように各フレーズの開始時には、確認用として開始音が設定されている。前述のように本発明では該開始音をフレーズレベル設定制御のためのアドレスとしている。例えば前後SWを後に設定し日本語を消去したフレーズに対して、このフレーズを再生した時に▲5▼データn,n′間でフレーズ開始音が発生しても邪魔なだけである。又無音となしていない場合でも、毎回英語−日本語間でフレーズ開始音が発生してはかえって聞きづらく感じるユーザーも多い。そこで▲4▼に示すように英,日本語間の開始音を人間には聞こえない不可聴域となしたり、▲5▼に示すようにすべての開始音を不可聴域としても良い。
【0021】
図7は図1にて示した“全部,1フレーズ”選択SWを用いての再生音設定フローである。▲1▼,▲3▼に全部フレーズ選択時の操作フロー及び説明図を示す。▲1▼は全部SWを選択したのち、次に前後SW−>レベル設定SWを選択し、学習メディアを再生させた場合で前後SWで選択された言語に対して、レベルSWで設定したレベルが全フレーズに対して反映される。図▲3▼に示すように“全部”−>“後”−>“レベル3無音”を選択した場合、英語フレーズのみ再生され、日本語フレーズは全フレーズにわたり再生されない。次に全フレーズを消去したが、理解できないフレーズがあり、そのフレーズのみ再生したい場合は、該当フレーズ再生中に復元SWを押し、このフレーズを再リピート時にはそのフレーズのみ日本語フレーズが復活する。例えば学習方法として、予め日本語部分は全て無音として再生し、その後不明瞭なフレーズのみ日本語を発生させる使用方法であればより効率的な学習効果が期待できる。
【0022】
▲2▼,▲4▼に全部フレーズ選択を1フレーズ選択に戻した場合の動作を説明する。▲4▼に示すように復活用メモリ領域をメイン制御部に予め用意することにより、一旦全部のフレーズに対応したものを、その直前の各部フレーズ設定状態に戻すことができる。
【0023】
図8は本発明の製品実施例の図である。この図と図7との違いは新た
はワープキーが押されているフレーズに対してはこのフレーズを全て飛ばしてリピート時に再生するものである。録音キーは例えば図5のデータフォーマットに示した返答部分の英、日データ両方を無音とし、そこに自分のanswerを録音したいフレーズに対しこの録音キーを押し、リピート時にこのanswerフレーズに自分の英語返答を記憶するものである。この録音キーにより、自己テスト、採点機能等の機能拡張が考えられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は以上のようにして実施することにより、簡便な操作により語学学習効率を格段に向上させる装置を提供できることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製品の実施例図
【図2】 本発明の構成を表わすブロック図
【図3】 本発明の構成図
【図4】 カセットデッキを使用した実施例図
【図5】 発声データのフォーマット図
【図6】 再生音レベルの設定フロー図
【図7】 再生音レベルの別のフロー図
【図8】 製品の別の実施例図
【図9】 AUDIO機器を使用した実施例図
Claims (3)
- 語学学習者が学習操作を命令するための複数の種類のボタンを有し、該操作ボタンが押された時には、ボタン種に応じた専用信号をCPU部に伝達する操作ボタン列部と、操作ボタンの専用信号の検出により適時語学学習動作を実施するためにシステム全体を制御し、学習教材用音声データの再生時間管理を行うメインコントロールCPU部と、該CPU部内に設けられ、学習システム上必要な情報を記憶しておくメモリ部と、外国語とそれに相当する母国語の文章を1フレーズ区間となし、異なった文章の複数の文章集を音声データとして記憶し、外国語とそれに相当する母国語の文章フレーズを交互に再生するところの音声データ集を語学学習教材として記憶しており学習内容により取り替えも可能な記憶素子部と、該CPU部の管理下で、該CPU部を介して、又は該記憶素子部より直接学習用音声データを受け取り、該記憶素子部よりの音声データを実際の音声として再生するために解析し、音声データ変換を行うデコード部と、該デコード部よりデコードされたオーデオデータより、実際の音声に変換する音声変換部と、音声を外部出力するスピーカとより構成された語学学習システムにおき、該操作ボタン列部には、学習者が変更したい音量レベル別に、ボタンを設け、該記憶素子部における記憶媒体に保持されている外国語とそれに相当する母国語の文章を交互に音声で再生し、外国語とそれに相当する母国語の1区間に対し、学習者は該操作ボタン列部における特定の操作ボタンを押し、専用信号をCPU部に伝達し、CPU部は該ボタン操作時の区間とボタン種情報をCPU部内のメモリ部に記憶し、メモリ部の内容のみを変更させ、該記憶素子部に設けた学習教材としての文章データ、記憶素子には一切変更を加えることなく、次に該フレーズを再生する時に、該メモリ情報に記憶された変更設定区間情報と入力されたボタン情報からの変更内容に基づき、専用信号を入力した区間、又は一つ前の区間の2ケ国語中どちらかの言語の音声の音量を、該デコード部、音声変換部の音声補正制御により、無音あるいは低音量あるいは中音量、あるいは該記憶保持部に保持されているそのままの音量に復元し、あるいは該CPU部の時間管理制御により、2ケ国語中どちらかの文章のスキップ制御を行い、該記憶素子部におけるオリジナルの学習教材の中身は一切変更せず、該CPU部に設けたメモリ部における入力ボタン情報により教材内容を学習者の学習レベルに合わせ可変できることを特徴とする語学学習システム。
- 語学学習者が学習操作を命令するための複数の種類のボタンを有し、該操作ボタンが押された時には、ボタン種に応じた専用信号をCPU部に伝達する操作ボタン列部と、操作ボタンの専用信号の検出により適時語学学習動作を実施するためにシステム全体を制御し、学習教材用音声データの再生時間管理を行うメインコントロールCPU部と、該CPU部内に設けられ、学習システム上必要な情報を記憶しておくメモリ部と、外国語とそれに相当する母国語の文章を1フレーズ区間となし、異なった文章の複数のフレーズの文章集を音声データとして記憶し、外国語とそれに相当する母国語の文章を交互に再生するところの音声データ集を語学学習教材として記憶しており、学習内容により取り替えも可能な記憶素子部と、該CPU部の管理下で、該CPU部を介して、又は該記憶素子部より直接学習用音声データを受け取り、該記憶素子部よりの音声データを実際の音声として再生するために解析し、音声データ変換を行うデコード部と、該デコード部よりデコードされたオーデオデータより、実際の音声に変換する音声変換部と、音声を外部出力するスピーカとより構成された語学学習システムにおき、該操作ボタン列部には、学習者が変更したい音量レベル別に、ボタンを設け、あるいは外国語とそれに相当する母国語の文章フレーズを交互に音声で再生している学習時に、外国語とそれに相当する母国語の1区間に対し、外国語と母国語のどちらに音量、スキップ変更を行うかを指定する選択キーを設け、あるいは、加えた変更を初期状態に戻すための復元キーを設け、あるいは、音量変更、ないし2ケ国語中どちらかの言語のスキップ、ないし復元が再生中の特定の文章フレーズだけでなく、該記憶素子部における全フレーズに及ぶ全フレーズ選択キーを設け、該記憶素子部における記憶媒体に保持されている外国語とそれに相当する母国語の文章を交互に音声で再生し、外国語とそれに相当する母国語の1区間に対し、学習者は該操作ボタン列部における特定の操作ボタンを押し、専用信号をCPU部に伝達し、CPU部は該ボタン操作時の区間とボタン種情報をCPU部内のメモリ部に記憶し、次に該フレーズを再生する時に、該メモリ情報に基づき、専用信号を入力した区間、又は一つ前の区間の2ケ国語中どちらかの言語の音声の音量を、該デコード部、音声変換部の音声補正制御により、無音あるいは低音量あるいは中音量、あるいは該記憶保持部に保持されているそのままの音量に復元し、あるいは該CPU部の時間管理制御により、2ケ国語中どちらかの文章のスキップ制御を行い、又、外国語と母国語のどちらに音量、スキップ変更を行うかは、該選択キーの設定に基づきメインコントロールCPU部が判断し、学習者は、学習時に操作ボタン列の必要な1個のボタンのみを1回選択入力するだけの簡便な操作により、2ケ国語中、必要な言語の音声の音量を変更、消去操作することができる語学学習システム。
- 請求項1の語学学習装置において、外国語とそれに相当する母国語の文章を1フレーズ区間となし、異なった文章の複数のフレーズの音声データによる文章集を記憶し、外国語とそれに相当する母国語の文章を交互に再生するところの音声データ集を語学学習教材として記憶しており、学習内容により取り替えも可能な記憶素子部における該文章フレーズの音声データ構成に関して、各文集フレーズの最初に、各学習用1フレーズが始まることを表すところの、人間に聞こえる音であっても、不可聴域の音であっても良い開始音を設け、該開始音が、学習者が該操作用ボタン列における特定の操作ボタンを入力し、該操作ボタン種により音量変更なりスキップ動作なりを行う影響範囲を特定する1フレーズ区間を特定するための位置決めアドレスとなることを特徴とした語学学習システム。
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