JP3807786B2 - 半導体記憶装置及びそのセルブロック選択方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置及びそのセルブロック選択方法に係り、詳しくはダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)のセルフリフレッシュ動作におけるセルブロック選択方法に関するものである。
【0002】
近年、パソコン等の携帯機器の記憶容量の増加に対応するために、容量の大きなDRAMが用いられるようになってきている。DRAMは、携帯機器に搭載されたバッテリによってセルフリフレッシュ動作を行い、書き込まれたデータを保持している。即ち、携帯機器が動作していない時にも、バッテリはDRAMのデータを保持しておくために消費される。そして、携帯機器が動作していない時のバッテリの消費電力の低減は、その携帯機器の動作時間の増加につながることから、DRAMのセルフリフレッシュ動作時の消費電力を低減することが要求されている。
【0003】
【従来の技術】
図6は、従来のDRAMの一部ブロック回路図であって、ロウアドレス系統の部分を示すブロック回路図である。
【0004】
DRAM51には、複数のセルブロックSB1〜SBnが設けられている。各セルブロックSB1〜SBnには、それぞれセルアレイ52とロウデコーダ53とが備えられ、セルアレイ52は複数のワード線WLを介してロウデコーダ53に接続されている。各セルブロックSB1〜SBnは、プリデコーダ54に接続され、そのプリデコーダ54はアドレスバッファ55に接続されている。そのアドレスバッファ55には、DRAM51の外部から入力されるロウアドレスRAが入力される。
【0005】
又、DRAM51には、ロウ選択信号バーRASとコラム選択信号バーCASとが入力され、両選択信号バーRAS,バーCASはクロックジェネレータ56に入力される。クロックジェネレータ56は、両選択信号バーRAS,バーCASに基づいて、ロウ選択信号バーRASを増幅したクロック信号を生成する。そのクロック信号は、内部ロウ選択信号RASAとしてロウデコーダ53、プリデコーダ54、及び、アドレスバッファ55に出力される。
【0006】
ロウデコーダ53、プリデコーダ54、及び、アドレスバッファ55は、内部ロウ選択信号RASAに基づいて活性化又は非活性化する。例えば、内部ロウ選択信号RASAがLレベルのときに非活性化し、同信号RASAがHレベルのときに活性化する。活性化したアドレスバッファ55は、入力されるロウアドレスRAに基づいて、相補のアドレス信号A,バーAを生成し、プリデコーダ54に出力する。
【0007】
プリデコーダ54は、入力されるアドレス信号A,バーAに基づいて、ブロック選択信号BSを生成し出力する。更に、プリデコーダ54は、入力されるアドレス信号A,バーAに基づいてプリデコード信号PDを生成し出力する。ブロック選択信号に基づいてセルブロックSB1〜SBnのうちの1つが選択され、プリデコード信号PDに基づいて選択されたセルブロックのロウデコーダ53は、1本のワード線WLを選択する。
【0008】
その選択されたワード線WLに接続された複数の図示しないメモリセルのうち、DRAM51の外部から入力されるコラムアドレスに基づいて1つのメモリセルが選択され、その選択されたメモリセルに対してデータの読み出し又は書き込みが行われる。
【0009】
また、DRAM51には、セルフリフレッシュ回路57が設けられている。セルフリフレッシュ回路57は、モードコントローラ58、クロック切替回路59、オシレータ60、及び、リフレッシュアドレスカウンタ61とから構成されている。
【0010】
モードコントローラ58には、コラム選択信号バーCASが入力される。また、モードコントローラ58はクロックジェネレータ56に接続され、そのクロックジェネレータ56から出力されるロウ選択信号バーRASに同期したクロック信号RAS0が入力される。
【0011】
モードコントローラ58は、コラム選択信号バーCASと、クロック信号RAS0、即ち、ロウ選択信号バーRASとに基づいてその時の動作モードが通常モードかセルフリフレッシュモードかを判定する。そして、モードコントローラ58は、その判定結果に基づいてモード選択信号SREをクロック切替回路59に出力する。
【0012】
クロック切替回路59は、ロウデコーダ53等とクロックジェネレータ56との間に挿入接続され、クロックジェネレータ56から出力される制御信号RAS0が入力される。また、クロック切替回路59には、オシレータ60が接続されている。オシレータ60は、発振動作して各セルブロックSB1〜SBnのセル全てをリフレッシュする間隔に対応した所定の周波数のクロック信号φ1を生成し、クロック切替回路59に出力する。
【0013】
クロック切替回路59は、モード選択信号SREに基づいて、通常モードの場合には制御信号RAS0を選択し、その制御信号RAS0に基づいて内部ロウ選択信号RASAを生成する。一方、セルフリフレッシュモード(以下、SRモードという)の場合、クロック切替回路59は、クロック信号φ1を選択し、その選択したクロック信号φ1を所定の周波数まで分周して内部ロウ選択信号RASAを生成する。この生成された内部ロウ選択信号RASAは、ロウデコーダ53、アドレスバッファ55、及び、プリデコーダ54に出力されるとともに、モードコントローラ58に出力される。
【0014】
モードコントローラ58には、リフレッシュアドレスカウンタ61が接続されている。モードコントローラ58は、SRモードのときに、クロック切替回路59から入力される内部ロウ選択信号RASAに基づいて、その内部ロウ選択信号RASAに同期した制御信号CBRを生成しリフレッシュアドレスカウンタ61に出力する。
【0015】
リフレッシュアドレスカウンタ61は、SRモード時に外部から入力されるロウアドレスRAに基づいてアドレスバッファ55から入力されるアドレス信号に代えて、内部ロウアドレス信号を生成するために設けられている。即ち、リフレッシュアドレスカウンタ61は、SRモードのときに制御信号CBRに基づいてカウント動作し、各セルブロックSB1〜SBnの各ワード線WLを選択するための内部ロウアドレスNA,バーNAを順次生成する。そして、リフレッシュアドレスカウンタ61は、生成した内部リフレッシュアドレスとしての内部ロウアドレスNA,バーNAをプリデコーダ54に出力する。
【0016】
プリデコーダ54には、制御信号CBRが入力される。又、プリデコーダ54には、上記したようにアドレスバッファ55から相補のアドレス信号A,バーAが入力される。プリデコーダ54は、制御信号CBRに基づいて、通常モードのときにはアドレス信号A,バーAに基づいてプリデコード信号PD及びブロック選択信号BSを生成する。そのプリデコード信号PDは、各セルブロックSB1〜SBnに出力され、そのプリデコード信号PDに基づいて選択されたセルに対して読み出し又は書き込みされる。
【0017】
一方、プリデコーダ54は、SRモードになるとアドレス信号A,バーAに代えて前記内部ロウアドレスNA,バーNAを受け、その内部アドレスNA,バーNAに基づいてプリデコード信号PD及びブロック選択信号BSを生成する。そのプリデコード信号PDに基づいて選択されたワード線WLに接続されたセルのリフレッシュが行われる。
【0018】
図7は、アドレスバッファ55の一部回路図であって、複数ビットよりなるロウアドレスRAのうちの1ビットのロウアドレスRAiに基づいて相補のアドレス信号Ai,バーAiを生成するためのアドレスバッファ回路55aの回路図である。
【0019】
アドレスバッファ回路55aには、インバータ回路62,63の入力端子と出力端子とを互いに接続したラッチ回路64が設けられている。各インバータ回路62,63は、それぞれPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタという)TP1 とNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタという)TN1 、PMOSトランジスタTP2 とNMOSトランジスタTN2 とから構成されている。
【0020】
各PMOSトランジスタTP1 ,TP2 には、それぞれPMOSトランジスタTP3 ,TP4 が並列に接続され、それらのPMOSトランジスタTP3 ,TP4 のゲートには内部ロウ選択信号RASAが入力されている。各NMOSトランジスタTN1 ,TN2 のソースは、共通接続されるとともに、NMOSトランジスタTN3 を介してグランドに接続されている。そして、NMOSトランジスタTN3 のゲートには内部ロウ選択信号RASAがインバータ回路65,66によって増幅されて入力される。
【0021】
また、NMOSトランジスタTN1 ,TN2 のソースは、NMOSトランジスタTN4 ,TN5 のゲートに接続されている。NMOSトランジスタTN4 ,TN5 のドレインは、それぞれゲートに内部ロウ選択信号RASAが入力されたNMOSトランジスタTN6 ,TN7 を介して前記インバータ回路62,63の出力端子にそれぞれ接続されている。また、インバータ回路62,63の出力端子にはインバータ回路67,68の入力端子がそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタTN4 ,TN5 のソースはNMOSトランジスタTN8 ,TN9 のドレインに接続され、それらのNMOSトランジスタTN8 ,TN9 のソースはグランドに接続されている。そして、NMOSトランジスタTN8 のゲートにはロウアドレスRAiが入力され、NMOSトランジスタTN9 のゲートには図示しない電圧生成回路から入力される基準電圧Vrefが入力される。基準電圧Vrefは、ロウアドレスRAiがHレベルかLレベルかを判断するために利用され、その電圧は例えば電源電圧Vccとグランド(0V)との間の電圧に予め設定されている。
【0022】
内部ロウ選択信号RASAがLレベルの場合、PMOSトランジスタTP3 ,TP4 はオンし、NMOSトランジスタTN3 はオフするので、NMOSトランジスタTN4 ,TN5 のゲートはHレベルになりオンしている。この状態で、基準電圧Vrefよりも高い電圧、即ち、HレベルのロウアドレスRAiが入力され、次いで内部ロウ選択信号RASAがHレベルになると、インバータ回路62の出力端子の電圧は降下し、インバータ回路63の出力端子の電圧は上昇する。両インバータ回路62,63の出力端子の電圧は、それぞれインバータ回路67,68を介して増幅され、Lレベルのアドレス信号AとHレベルのアドレス信号バーAとして出力される。基準電圧Vrefよりも低い電圧、即ち、LレベルのロウアドレスRAiが入力された場合、逆にHレベルのアドレス信号AとLレベルのアドレス信号バーAが出力される。
【0023】
内部ロウ選択信号RASAがHレベルとなることにより、PMOSトランジスタTP3 ,TP4 はオフし、NMOSトランジスタTN3 はオンする。その結果、両NMOSトランジスタTN4 ,TN5 のゲートはLレベルになりオフする。そして、両アドレス信号A,バーAは、ラッチ回路64によってそれぞれレベルが保持される。
【0024】
従って、アドレスバッファ55は、Hレベルの内部ロウ選択信号RASAが入力されると活性化し、ロウアドレスRAに基づいて相補信号となるアドレス信号A,バーAを生成して出力し、ラッチする。一方、アドレスバッファ55は、Lレベルの内部ロウ選択信号RASAが入力されると非活性化する。
【0025】
図8は、プリデコーダ54の一部回路図であって、アドレスバッファ55から入力されるアドレス信号A,バーAのうちのアドレス信号Ai,Ajに対応するプリデコーダ回路54aの回路図である。プリデコーダ54は、プリデコード信号PDを生成している複数のプリデコーダ回路54aと、ブロック選択信号BSを生成している複数のプリデコーダ回路54aとから構成されている。
【0026】
プリデコーダ回路54aは、PMOSトランジスタTP5 ,TP6 、NMOSトランジスタTN11〜TN16、及び、インバータ回路71〜73とから構成されている。PMOSトランジスタTP5 ,TP6 は並列に接続されるとともに、ソースには駆動電源Vccが供給されている。PMOSトランジスタTP5 ,TP6 のドレインのノードN1には直列接続されたNMOSトランジスタTN11〜TN13と、直列接続されたNMOSトランジスタTN14〜TN16とが並列に接続されている。NMOSトランジスタTN11〜TN13のゲートには、それぞれ制御信号NOR,アドレス信号Ai,Ajが入力される。また、NMOSトランジスタTN14〜TN16のゲートには、制御信号CBR,内部アドレス信号NAi,NAjが入力される。
【0027】
また、ノードN1は、インバータ回路71の入力端子に接続され、そのインバータ回路71の出力端子はインバータ回路72,73を介して各セルブロックSB1〜SBnに接続された配線L1に接続されている。また、インバータ回路71の出力端子は、PMOSトランジスタTP6 のゲートに接続されている。
【0028】
PMOSトランジスタTP5 は、そのゲートに入力される内部ロウ選択信号RASAに基づいてオン又はオフする。PMOSトランジスタTP5 がオンすると、そのオンされたPMOSトランジスタTP5 を介してノードN1に駆動電源Vccが供給されてチャージされて強制的にHレベルとなる。そして、配線L1は、インバータ回路71〜73を介して強制的にLレベルとなる。PMOSトランジスタTP5 がオフになると、ノードN1は、NMOSトランジスタTN11〜TN16のオン又はオフの状態、即ち、制御信号NORとアドレス信号Ai,Aj、又は、制御信号CBRと内部アドレス信号NAi,NAjに基づいてレベルが変化する。そして、配線L1のレベルが、プリデコード信号PD,ブロック選択信号BSとして各セルブロックSB1〜SBnに供給される。
【0029】
制御信号NORと制御信号CBRは、それぞれモードコントローラ58から入力される信号であって、内部ロウ選択信号RASAに同期した信号である。また、制御信号NORは、制御信号NORは、SRモードのときには常にLレベルであって、逆に、制御信号CBRは、通常モードのときには常にLレベルである。
【0030】
従って、通常モードのとき、NMOSトランジスタTN11はオン、NMOSトランジスタTN14はオフするので、アドレスバッファ55からのアドレス信号Ai,Ajが選択される。内部ロウ選択信号RASAがLレベルになると、オンになったPMOSトランジスタTP5 を介してノードN1がプリチャージされ、次いで内部ロウ選択信号RASAがHレベルになると、アドレス信号Ai,Ajに基づいてノードN1はHレベル又はLレベルとなる。そして、ノードN1のレベルは、そのノードN1のレベルに応じてオン又はオフされるPMOSトランジスタTP6 によって保持される。即ち、ノードN1がHレベルの場合、PMOSトランジスタTP6 のゲートはLレベルとなり、そのPMOSトランジスタTP6 はオンとなるので、Hレベルが保持される。一方、ノードN1がLレベルの場合、PMOSトランジスタTP6 のゲートはHレベルとなり、そのPMOSトランジスタTP6 はオフとなるので、Lレベルが保持される。
【0031】
一方、SRモードのときには、NMOSトランジスタTN11はオフ、NMOSトランジスタTN14はオンするので、リフレッシュアドレスカウンタ61からの内部アドレス信号NAi,NAjが選択される。ノードN1は、電源電圧Vccにプリチャージされたあと、内部アドレス信号NAi,NAjに基づいてHレベル又はLレベルとなる。そのノードN1のレベルは、上記したように、PMOSトランジスタTP6 によって保持される。
【0032】
そして、そのノードN1のレベルがLレベルの場合、配線L1に対してチャージが行われてHレベルとなり、ノードN1のレベルがHレベルの場合、配線L1はディスチャージされてLレベルとなる。その配線L1のレベルは、PMOSトランジスタTP6 によって保持される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリデコーダ54を構成する全てのプリデコーダ回路54aのPMOSトランジスタTP5 のゲートと、アドレスバッファ55を構成する全てのアドレスバッファ回路55aのPMOSトランジスタTP3 ,TP4 、及び、NMOSトランジスタTN3 のゲートには、それぞれ内部ロウ選択信号RASAが入力される。そのため、全てのプリデコーダ回路54a及びアドレスバッファ回路55aは、内部ロウ選択信号RASAに応答して活性化又は非活性化される。そして、各セルブロックSB1〜SBnを切り替えるためのブロック選択信号BSを出力するプリデコーダ回路54aも、プリデコード信号PDを出力するためのプリデコーダ回路54aと同様に、内部ロウ選択信号RASAに応答してプリチャージ動作を行う。
【0034】
ところで、通常モードの場合、外部から入力されるロウアドレスRAには通常規則性がないので、外部のロウアドレスRAが入力される毎にブロック選択信号BSの値は変わる可能性がある。一方、SRモードの場合、リフレッシュアドレスカウンタ61から出力される内部ロウアドレスNA,バーNAは規則的に変化する。従って、あるセルブロック内の複数のワード線WLを内部ロウアドレスNA,バーNAにより順次選択している間は、ブロック選択信号BSの値は変化しない。
【0035】
しかしながら、各セルブロックSB1〜SBnを選択するためのブロック選択信号BSを生成しているプリデコーダ回路54aには、プリデコード信号PDを生成しているプリデコーダ回路54aと同様に内部ロウ選択信号RASAが入力されるので、各セルブロックSB1〜SBn内のワード線WLを順次選択してリフレッシュしている間も、ブロック選択信号BSを生成するためのプリデコーダ回路54aが動作していることになる。そして、各ワード線WLを順次選択してセルをリフレッシュしている間も、ワード線WLを切り換える毎にセルブロックSB1を選択するブロック選択信号BSを伝達する配線L1に対するチャージ/ディスチャージが繰り返される。
【0036】
また、アドレスバッファ55も、制御信号RASAに基づいて活性化又は非活性化されるため、セルフリフレッシュ時においても、常に動作している。即ち、セルフリフレッシュモードにおいて不要な回路も動作しているため、DRAM51の低消費電力化の妨げとなっていた。
【0037】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的はセルフリフレッシュ時の消費電力を低減することのできる半導体記憶装置を提供することにある。また、セルフリフレッシュ時の消費電力を低減することのできる半導体記憶装置のセルブロック選択方法を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理説明図である。すなわち、半導体記憶装置には、複数のメモリセルブロック1と、内部リフレッシュアドレスNAに基づいて、該複数のメモリセルブロック1のいずれかを選択するブロック選択信号BAを生成するブロックデコーダ2とが備えられる。そのブロックデコーダ2は、リフレッシュモード時に、選択メモリセルブロックが切り替わる一定期間だけデコード動作を行う。
【0039】
請求項2に記載の発明は、メモリセルブロックを複数備え、リフレッシュアドレスカウンタによって順次生成される内部ロウアドレス信号に基づいて、それら複数のセルブロックのうちの1つを選択するとともに、その選択したセルブロックのワード線を順序選択し、その選択したワード線に接続されたメモリセルをリフレッシュするセルフリフレッシュモードを備えた半導体記憶装置において、前記内部ロウアドレス信号に応答して、その内部ロウアドレス信号のうちブロック選択に必要な上位ビットに基づいて、前記複数のメモリセルブロックのうちの1つを選択するためのブロック選択信号を順次生成し出力する第1のプリデコーダ回路と、前記内部ロウアドレス信号を入力し、その内部ロウアドレス信号のうちメモリセルブロック内のワード線の選択に必要な下位ビットに基づいて、前記第1のプリデコーダ回路から出力されるブロック選択信号に基づいて選択されたセルブロック内の前記複数のワード線の1つを選択するためのプリデコード信号を順次生成し出力する第2のプリデコーダ回路と、前記内部ロウアドレス信号が入力され、当該内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルで前記セルブロックが切り替えられるか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記セルブロックが切り替えられる場合に、次のサイクルに前記第1のプリデコーダ回路を一定期間活性化させるめの活性化信号を生成し出力するブロック選択切替検出回路とを備えたことを要旨とする。
【0040】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の半導体記憶装置において、前記第1のプリデコーダ回路には、外部からロウアドレスが入力される第1のアドレスバッファの出力が接続され、該第1のアドレスバッファは、セルフリフレッシュモードのときに常に非活性化するようにしたことを要旨とする。
【0041】
請求項4に記載の発明は、セルフリフレッシュモードの時に複数のメモリセルブロックのうちの1つを、リフレッシュアドレスカウンタによって順次生成される内部ロウアドレス信号に基づいて選択する半導体記憶装置のセルブロック選択方法であって、前記内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルで前記セルブロックが切り替えられるか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記メモリセルブロックが切り替えられる場合には一定期間ブロックデコーダを動作させ、前記メモリセルブロックが切り替えられない場合には前記ブロックデコーダの出力を保持するようにしたことを要旨とする。
【0042】
(作用)
従って、本発明によれば、複数のメモリセルブロックを選択するブロック選択信号を生成するブロックデコーダは、リフレッシュモード時に、選択するメモリセルブロックが切り替わる一定期間だけデコード動作が行われる。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、第1のプリデコーダ回路は、内部ロウアドレス信号に応答して、その内部ロウアドレス信号のうちブロック選択に必要な上位ビットに基づいて、複数のメモリセルブロックのうちの1つを選択するためのブロック選択信号が順次生成され出力される。第2のプリデコーダ回路には、内部ロウアドレス信号が入力され、その内部ロウアドレス信号のうちメモリセルブロック内のワード線の選択に必要な下位ビットに基づいて、第1のプリデコーダ回路から出力されるブロック選択信号に基づいて選択されたメモリセルブロック内の複数のワード線の1つを選択するためのプリデコード信号が順次生成され出力される。ブロック選択切替検出回路には、内部ロウアドレス信号が入力され、その内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルでセルブロックが切り替えられるか否かが判断され、その判断結果に基づいてセルブロックが切り替えられる場合に、次のサイクルに第1のプリデコーダ回路を一定期間活性化させるめの活性化信号が生成され出力される。
【0044】
また、請求項3に記載の発明によれば、第1のプリデコーダ回路には、外部からロウアドレスが入力される第1のアドレスバッファの出力が接続され、その第1のアドレスバッファは、セルフリフレッシュモードのときに常に非活性化する。
【0045】
また、請求項4の発明によれば、内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルでメモリセルブロックが切り替えられるか否かが判断され、その判断結果に基づいてメモリセルブロックが切り替えられる場合には一定期間ブロックデコーダが動作され、メモリセルブロックが切り替えられない場合にはブロックデコーダの出力が保持される。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図2〜図5に従って説明する。
尚、説明の便宜上、従来技術と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0047】
図2は、一実施の形態のDRAM11のブロック回路図であって、ロウアドレス系統の部分を示すブロック回路図である。
DRAM11には複数のセルブロックSB1〜SBnが設けられている。各セルブロックSB1〜SBnにはそれぞれセルアレイ52とロウデコーダ53とが備えられ、セルアレイ52は、複数のワード線WLを介してロウデコーダ53にそれぞれ接続されている。
【0048】
各セルブロックSB1〜SBnは、ブロックデコーダ及び第1のプリデコーダ回路としての上位プリデコーダ12に接続され、その上位プリデコーダ12は上位アドレスバッファ13に接続されている。その上位アドレスバッファ13には、DRAM11の外部から入力されるロウアドレスRAのうちの上位のロウアドレスRAH が入力される。その上位のロウアドレスRAH の数は、セルブロックSB1〜SBnの数に対応している。即ち、各セルブロックSB1〜SBnは、上位のロウアドレスRAH に基づいて、上位アドレスバッファ13及び上位プリデコーダ12を介してセルブロックSB1〜SBnのうちの一つが選択される。
【0049】
各セルブロックSB1〜SBnのロウデコーダ53は、第2のプリデコーダ回路としての下位プリデコーダ14に接続され、その下位プリデコーダ14は下位アドレスバッファ15に接続されている。その下位アドレスバッファ15には、DRAM11の外部から入力されるロウアドレスRAのうちの下位のロウアドレスRAL が入力される。その下位のロウアドレスRAL の数は、ロウデコーダ53に接続されたワード線WLの数に対応している。即ち、各ワード線WLは、下位のロウアドレスRAL に基づいて、下位アドレスバッファ15、下位プリデコーダ14、及び、ロウデコーダ53を介して複数のワード線WLのうちの一つが選択される。
【0050】
そして、選択されたワード線WLに接続された図示しない複数のメモリセルのうち、DRAM11の外部から入力されるコラムアドレスに基づいて1 つのメモリセルが選択され、その選択されたメモリセルに対してデータの読み出し又は書き込みが行われる。
【0051】
両アドレスバッファ13,15は、従来のアドレスバッファ55と同じように、図7のアドレスバッファ回路55aにより構成されている。即ち、上位アドレスバッファ13は、上位のロウアドレスRAH のビット数に対応した数だけアドレスバッファ回路55aが備えられている。そして、上位アドレスバッファ13は、入力される上位のロウアドレスRAH に基づいて、相補の上位アドレス信号AH ,バーAH を生成し、上位プリデコーダ12に出力する。
【0052】
また、下位アドレスバッファ15は、下位のロウアドレスRAL のビット数に対応した数だけアドレスバッファ回路55aが備えられている。そして、下位アドレスバッファ15は、入力される下位のロウアドレスRAL に基づいて、相補の下位アドレス信号AL ,バーAL を生成し、下位プリデコーダ14に出力する。
【0053】
両プリデコーダ12,14は、従来のプリデコーダ54と同じように、図8のプリデコーダ回路54aにより構成されている。即ち、上位プリデコーダ12は、上位アドレスバッファ13から入力される上位アドレス信号AH ,バーAH のビット数に対応した数だけプリデコーダ回路54aが備えられている。そして、上位プリデコーダ12は、入力される上位アドレス信号AH ,バーAH に基づいて、各セルブロックSB1〜SBnを選択するためのブロック選択信号BSを生成し出力する。
【0054】
また、下位プリデコーダ14は、下位アドレスバッファ15から入力される下位アドレス信号AL ,バーAL のビット数に対応した数だけプリデコーダ回路54aが備えられている。そして、下位プリデコーダ14は、入力される下位アドレス信号AL ,バーAL に基づいて、選択されたセルブロック内の各ワード線WLを選択するためのプリデコード信号PDを生成し出力する。
【0055】
更に、両プリデコーダ12,14は、リフレッシュアドレスカウンタ16に接続されている。リフレッシュアドレスカウンタ16は、従来と同様に、モードコントローラ58から入力される制御信号CBRに基づいて、セルフリフレッシュモード(SRモード)のときにカウント動作して内部ロウアドレスNAを生成する。そして、リフレッシュアドレスカウンタ16は、生成した内部ロウアドレスNAのうち、前記セルブロックSB1〜SBnの数に対応したビット数の上位の内部ロウアドレスNAH を上位プリデコーダ12に出力し、前記ワード線WLの数に対応したビット数の下位の内部ロウアドレスNAL を下位プリデコーダ14に出力する。
【0056】
即ち、通常モードのとき、上位プリデコーダ12は、上位アドレスバッファ13から入力されるアドレス信号AH に基づいて各セルブロックSB1〜SBnを選択する。また、下位プリデコーダ14は、下位アドレスバッファ15から入力されるアドレス信号AL に基づいて選択されたセルブロック内のワード線WLが選択される。
【0057】
一方、SRモードのとき、上位プリデコーダ12は、リフレッシュアドレスカウンタ16から入力される上位の内部ロウアドレスNAH に基づいて各セルブロックSB1〜SBnを選択する。また、下位プリデコーダ14は、リフレッシュアドレスカウンタ16から入力される下位の内部ロウアドレスNAL に基づいて選択されたセルブロック内のワード線WLが選択される。
【0058】
また、DRAM11には、セルフリフレッシュ回路17が設けられている。本実施の形態のセルフリフレッシュ回路17は、モードコントローラ58、クロック切替回路18、オシレータ60、リフレッシュアドレスカウンタ16、及び、ブロック選択切替検出回路19とから構成されている。
【0059】
本実施の形態のクロック切替回路18は、モード選択信号SREに基づいて、その時の動作モードに応じた第1の内部ロウ選択信号RASAと第2の内部ロウ選択信号RASCを生成する。モード選択信号SREに基づいて通常モードの場合、クロック切替回路18は制御信号RAS0に同期した内部ロウ選択信号RASA、及び、第2の内部ロウ選択信号RASCを生成する。一方、SRモードの場合、クロック切替回路18は、クロック信号φ1に同期した内部ロウ選択信号RASAを生成し出力するとともに、Hレベルの第2の内部ロウ選択信号RASCを生成する。
【0060】
また、クロック切替回路18は、生成した第2の内部ロウ選択信号RASCを上位及び下位のアドレスバッファ13,15に出力する。
両アドレスバッファ13,15は、上記したように、図7に示す従来のアドレスバッファ回路55aにより構成されており、本実施の形態で異なる点は、アドレスバッファ回路55aを構成するPMOSトランジスタTP3 ,TP4 及びNMOSトランジスタTN3 のゲートに前記第2の内部ロウ選択信号RASCが入力されている点である。その第2の内部ロウ選択信号RASCは、上記したように、通常モードのときには制御信号RAS0に同期しており、SRモードのときにはHレベルである。
【0061】
従って、両アドレスバッファ13,15は、通常モードのときには外部のロウ選択信号バーRASのサイクル毎に外部アドレス入力のラッチ及びバッファリング動作を行い、SRモードのときには該当ロウ選択信号バーRASサイクルのアドレスを保持し続ける。そのため、両アドレスバッファ13,15は、SRモードのときには電力を消費しない。
【0062】
ブロック選択切替検出回路(以下、単に切替検出回路という)19が設けられている。切替検出回路19は、セルフリフレッシュモード(SRモード)において、各セルブロックSB1〜SBnの選択が切り替えられるのを検出するために設けられている。
【0063】
切替検出回路19はモードコントローラ58に接続され、そのモードコントローラ58により生成されたモード切替信号SREが入力される。また、切替検出回路19はクロック切替回路18に接続され、そのクロック切替回路18により生成された第1 の内部ロウ選択信号RASAが入力される。さらに、切替検出回路19はリフレッシュアドレスカウンタ16に接続され、そのカウンタ16により生成される内部ロウアドレスNAのうち、各セルブロックSB1〜SBn内のワード線WLの数に対応したビット数の下位の内部ロウアドレスNAL が入力される。
【0064】
切替検出回路19は、モード選択信号SREに基づいて動作する。切替検出回路19は、SRモードの時、第1の内部ロウ選択信号RASAに同期して、下位の内部ロウアドレスNAL に基づいて、選択信号RASAの次のサイクルでセルブロックSB1〜SBnが切り替えられるか否かを判断する。そして、切替検出回路19は、セルブロックSB1〜SBnが切り替えられると判断した場合、第1の内部ロウ選択信号RASAに同期して一定時間だけLレベルとなる活性化信号としての第3の内部ロウ選択信号RASBを生成し、出力する。一方、通常モードの時、切替検出回路19は、第1の内部ロウ選択信号RASAを第3の内部ロウ選択信号RASBとして出力する。
【0065】
図3に示すように、切替検出回路19は、ナンド回路21〜27、インバータ回路28,29、及び、遅延回路30とから構成されている。
ナンド回路21は多入力素子であって、その入力端子には下位の内部ロウアドレスNAL が入力される。ナンド回路21の出力端子は、フリップフロップを構成する一方の2入力素子のナンド回路22の一方の入力端子に接続されている。フリップフロップを構成する他方のナンド回路23には、第1の内部ロウ選択信号RASAが入力され、そのナンド回路23の出力端子はインバータ回路28を介して遅延回路30の入力端子に接続されている。その遅延回路30の出力端子は2入力素子のナンド回路24の一方の入力端子に接続され、そのナンド回路24の他方の入力端子は前記フリップフロップを構成するナンド回路23の出力端子に接続されている。
【0066】
ナンド回路24の出力端子はナンド回路25の一方の入力端子に接続され、そのナンド回路25の他方の入力端子にはモード選択信号SREが入力されている。また、モード選択信号SREは、インバータ回路29を介してナンド回路26の一方の入力端子に入力され、そのナンド回路26の他方の入力端子には前記第1の内部ロウ選択信号RASAが入力されている。ナンド回路25,26の出力端子は、ナンド回路27の入力端子にそれぞれ接続されている。そして、ナンド回路27からは、第3の制御信号としての第3の内部ロウ選択信号RASBが出力される。
【0067】
下位の内部ロウアドレスNAL は、リフレッシュアドレスカウンタ16によって生成される。そのリフレッシュアドレスカウンタ16は、入力される第1の内部ロウ選択信号RASAに同期してカウント動作し、その複数のビットから構成されるカウント値のうち、複数のワード線WLに対応した数の下位の複数のビットを下位の内部ロウアドレスNAL として出力し、各セルブロックSB1〜SBnに対応した数の上位の複数のビットを上位の内部ロウアドレスNAH として出力する。
そして、図5に示すように、下位の内部ロウアドレスNAL がカウントアップされて全てHレベルになると、次の内部ロウ選択信号RASAのサイクルでは、次の上位の内部ロウアドレスNAH がカウントアップされる。そして、上位の内部ロウアドレスNAH に基づいて各セルブロックSB1〜SBnが切り替えられる。従って、下位の内部ロウアドレスNAL が全てHレベルとなった次のサイクルでは、次の上位の内部ロウアドレスNAH がカウントアップされる、即ち、各セルブロックSB1〜SBnが切り替えられる。
【0068】
従って、ナンド回路21は、入力される下位の内部ロウアドレスNAL が全てHレベルの場合、即ち、次のサイクルで各セルブロックSB1〜SBnが切り替えられる場合にLレベルの信号を出力し、その他の場合にはHレベルの信号を出力する。その信号は、フリップフロップを構成する一方のナンド回路22に入力され、そのフリップフロップを構成する他方のナンド回路23には第1の内部ロウ選択信号RASAが入力される。従って、フリップフロップから出力される信号S1は、図5に示すように、所定時間(内部ロウ選択信号RASAの立ち上がりから次の立ち下がりまでの間)だけLレベルとなる。
【0069】
信号S1は、インバータ回路28を介して反転された後、遅延回路30に入力され、その遅延回路30にて所定時間だけ遅延されてナンド回路24の一方の入力端子に入力される。本実施の形態では、この遅延回路30の遅延時間は、内部ロウ選択信号RASAの半周期分に設定されている。また、ナンド回路24の他方の入力端子には信号S1が直接入力される。従って、ナンド回路24は、図5に示すように、内部ロウ選択信号RASAがLレベルとなる間に対応してLレベルに保持される信号S2を出力する。
【0070】
ナンド回路24から出力される信号S2は、ナンド回路25の一方の入力端子に入力され、そのナンド回路25の他方の入力端子にはモード切替信号SREが入力される。モード切替信号SREは、通常モードのときには常にLレベルであって、SRモードのときには常にHレベルとなっている。従って、通常モードのときには、ナンド回路25はHレベルの信号をナンド回路27に出力し、SRモードのときには反転した信号S2をナンド回路27に出力する。
【0071】
また、モード切替信号SREは、インバータ回路29により反転されてナンド回路26の一方の入力端子に入力され、そのナンド回路26の他方の入力端子には第1の内部ロウ選択信号RASAが入力される。従って、上記と同様に、通常モードのときには、ナンド回路26は反転した内部ロウ選択信号RASAをナンド回路27に出力し、SRモードのときには、ナンド回路26は、常にHレベルの信号をナンド回路27に出力する。
【0072】
従って、通常モードのとき、ナンド回路27には、Hレベルの信号とナンド回路26により反転された第1の内部ロウ選択信号RASAとが入力されるので、内部ロウ選択信号RASAを第3の内部ロウ選択信号RASBとして出力する。
【0073】
一方、SRモードのとき、ナンド回路27には、ナンド回路25により反転された信号S2とHレベルの信号とが入力されるので、信号S2を第3の内部ロウ選択信号RASBとして出力する。その信号S2は、下位の内部ロウアドレスNAL と内部ロウ選択信号RASAとに基づいて、その内部ロウ選択信号RASAに同期して内部ロウ選択信号RASAがLレベルとなる間だけLレベルに保持される。
【0074】
従って、通常モードのときには、ナンド回路27、即ち、切替検出回路19は、第1の内部ロウ選択信号RASAを第3の内部ロウ選択信号RASBとして出力する。一方、SRモードのときには、切替検出回路19は、内部ロウアドレスNAL の全てのビットがHレベルとなった次のサイクルで第1の内部ロウ選択信号RASAに同期して一定時間だけLレベルとなる第3の内部ロウ選択信号RASBを出力する。
【0075】
その第3の内部ロウ選択信号RASBは、上位プリデコーダ12に入力される。上位プリデコーダ12は、図8に示す従来のプリデコーダ回路54aにより構成されており、本実施の形態で異なる点は、プリデコーダ回路54aを構成するPMOSトランジスタTP5 のゲートに前記第3の内部ロウ選択信号RASBが入力されている点である。
【0076】
その第3の内部ロウ選択信号RASBは、上記したように、通常モードのときには第1の内部ロウ選択信号RASAが出力され、その信号RASAは、外部から入力されるロウ選択信号バーRASに同期しているパルス信号である。従って、上位プリデコーダ12は、第3の内部ロウ選択信号RASB、即ち、外部から入力されるロウ選択信号バーRASに基づいて活性化又は非活性化される。
【0077】
一方、SRモードのときには、第3の内部ロウ選択信号RASBは、下位の内部ロウアドレスNAL の全てのビットがHレベルとなった次のサイクル、即ち、判定された各セルブロックSB1〜SBnが切り替えられるサイクルに一定時間だけLレベルとなる。その第3の内部ロウ選択信号RASBがLレベルのときに、上位プリデコーダ12はプリチャージされる。
【0078】
プリチャージされた上位プリデコーダ12は、内部ロウ選択信号RASBがHレベルになった後、上位の内部ロウアドレスNAH に基づいてブロック選択信号BSを生成して出力し、各セルブロックSB1〜SBnは切り替えられる。その結果、各セルブロックSB1〜SBnを選択するための配線L1は、各セルブロックSB1〜SBnが切り替えられるときだけチャージ/ディスチャージされ、その他の時には行われない。
【0079】
即ち、上位プリデコーダ12は、各セルブロックSB1〜SBnの選択が切り替えられる時だけプリチャージ動作を行う。従って、上位プリデコーダ12は、各セルブロックSB1〜SBn内のワード線WLを選択している間はワード線切り替えサイクル毎の動作を行わず、電力を消費しない。また、各セルブロックSB1〜SBnを選択するための配線L1は、各セルブロックSB1〜SBn内のワード線WLを選択している間は保持されてチャージ/ディスチャージされない。
【0080】
尚、下位プリデコーダ14は、図8に示す従来のプリデコーダ回路54aにより構成されており、そのプリデコーダ回路54aを構成するPMOSトランジスタTP5 のゲートには、従来と同様に前記第1の内部ロウ選択信号RASAが入力されている。従って、下位プリデコーダ14は、通常モード、SRモードに関わらずにその信号RASAに基づいて活性化又は非活性化する。そして、活性化した下位プリデコーダ14は、下位アドレスバッファ15から入力されるロウアドレスAL 、又はリフレッシュアドレスカウンタ16から入力される内部ロウアドレスNAL に基づいてプリデコード信号PDを生成し、各セルブロックSB1〜SBnのロウデコーダ53に出力する。そして、そのプリデコード信号PDに基づいて一本のワード線WLが選択される。
【0081】
本実施の形態のクロック切替回路18は、モード選択信号SREに基づいて、その時の動作モードに応じた第1の制御信号としての第1の内部ロウ選択信号RASAを生成する。モード選択信号SREに基づいて通常モードの場合、クロック切替回路18は制御信号RAS0に同期した内部ロウ選択信号RASAを生成する。その制御信号RAS0は、クロックジェネレータ56によって外部から入力されるロウ選択信号バーRASが増幅されて出力される。従って、生成される第1の内部ロウ選択信号RASAは、外部から入力される第1の内部ロウ選択信号RASAに同期している。そして、クロック切替回路18は、生成した第1の内部ロウ選択信号RASAをブロック選択切替検出回路19、ロウデコーダ53、及び、下位プリデコーダ14に出力する。
【0082】
尚、図4に示すように、クロック切替回路18には、ノア回路31及びインバータ回路32が設けられている。ノア回路31は2入力素子であって、制御信号RAS0とモード切替信号SREとが入力される。そのノア回路31から出力される信号は、インバータ回路32により反転されて第2の内部ロウ選択信号RASCとして出力される。
【0083】
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)セルフリフレッシュ回路17には、ブロック選択切替検出回路19が設けられている。ブロック選択切替検出回路19は、セルフリフレッシュモードにおいて各セルブロックSB1〜SBnの選択が第1の内部ロウ選択信号RASAの次のサイクルで切り替えられるのを検出する。そして、ブロック選択切替検出回路19は、その検出した次のサイクルで一定時間だけLレベルとなる第3の内部ロウ選択信号RASBを生成し上位プリデコーダ12に出力する。その上位プリデコーダ12は、第3の内部ロウ選択信号RASBに基づいて、ブロック選択信号BSを出力するようにした。その結果、上位プリデコーダ12は、SRモードのときにセルブロックSB1〜SBnが切り換えられるときだけプリチャージ動作を行い、各セルブロックSB1〜SBn内のワード線WLを選択している間はプリチャージ動作を行わない。そのため、上位プリデコーダ12が下位プリデコーダ14のプリチャージサイクル毎の動作を行わない分だけ従来に比べてDRAM11の消費電力を低減することができる。
【0084】
(2)セルフリフレッシュ回路17のクロック切替回路18は、入力されるモード切替信号SREに基づいて、その時の動作モードがSRモードのときには常にHレベルの第2の内部ロウ選択信号RASCを生成し、上位及び下位のアドレスバッファ13,15に出力する。両アドレスバッファ13,15は、第2の内部ロウ選択信号RASCに基づいて、SRモードのときにプリチャージ動作を行わないようにした。その結果、両アドレスバッファ13,15は、セルフリフレッシュの間は内部ロウ選択信号RASサイクル毎の動作を行わないので、その分だけDRAM11の消費電力を低減することができる。
【0085】
尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の態様で実施してもよい。
(1)上記実施の形態では、外部ロウアドレスと内部ロウアドレスの切り換えを上位及び下位プリデコーダ12,14にて行うようにしたが、上位及び下位アドレスバッファ13,15にて行うようにして実施してもよい。
【0086】
(2)上記実施の形態のブロック選択切替回路18、上位及び下位アドレスバッファ13,15、及び、上位及び下位プリデコーダ12,14の回路構成を適宜変更して実施しても良い。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、セルフリフレッシュ時の消費電力を低減することの可能な半導体記憶装置を提供することができる。また、セルフリフレッシュ時の消費電力を低減することの可能な半導体記憶装置のセルブロック選択方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 一実施の形態のDRAMの一部ブロック回路図である。
【図3】 ブロック選択切替検出回路の回路図である。
【図4】 クロック切替回路の一部回路図である。
【図5】 セルフリフレッシュ動作を示す波形図である。
【図6】 従来のDRAMの一部ブロック回路図である。
【図7】 アドレスバッファ回路の回路図である。
【図8】 プリデコーダ回路の回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセルブロック
2 ブロックデコーダ
NA 内部リフレッシュアドレス
BS ブロック選択信号
Claims (4)
- 複数のメモリセルブロックと、
内部リフレッシュアドレスに基づいて、該複数のメモリセルブロックのいずれかを選択するブロック選択信号を生成するブロックデコーダとを備え、
該ブロックデコーダは、リフレッシュモード時、選択メモリセルブロックが切り替わる一定期間だけデコード動作を行うように構成した半導体記憶装置。 - メモリセルブロックを複数備え、リフレッシュアドレスカウンタによって順次生成される内部ロウアドレス信号に基づいて、それら複数のセルブロックのうちの1つを選択するとともに、その選択したセルブロックのワード線を順序選択し、その選択したワード線に接続されたメモリセルをリフレッシュするセルフリフレッシュモードを備えた半導体記憶装置において、
前記内部ロウアドレス信号に応答して、その内部ロウアドレス信号のうちブロック選択に必要な上位ビットに基づいて、前記複数のメモリセルブロックのうちの1つを選択するためのブロック選択信号を順次生成し出力する第1のプリデコーダ回路と、
前記内部ロウアドレス信号を入力し、その内部ロウアドレス信号のうちメモリセルブロック内のワード線の選択に必要な下位ビットに基づいて、前記第1のプリデコーダ回路から出力されるブロック選択信号に基づいて選択されたセルブロック内の前記複数のワード線の1つを選択するためのプリデコード信号を順次生成し出力する第2のプリデコーダ回路と、
前記内部ロウアドレス信号が入力され、当該内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルで前記セルブロックが切り替えられるか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記セルブロックが切り替えられる場合に、次のサイクルに前記第1のプリデコーダ回路を一定期間活性化させるめの活性化信号を生成し出力するブロック選択切替検出回路と
を備えた半導体記憶装置。 - 請求項2に記載の半導体記憶装置において、
前記第1のプリデコーダ回路には、外部からロウアドレスが入力される第1のアドレスバッファの出力が接続され、該第1のアドレスバッファは、セルフリフレッシュモードのときに常に非活性化するようにした半導体記憶装置。 - セルフリフレッシュモードの時に複数のメモリセルブロックのうちの1つを、リフレッシュアドレスカウンタによって順次生成される内部ロウアドレス信号に基づいて選択する半導体記憶装置のセルブロック選択方法であって、
前記内部ロウアドレス信号に基づいて次の動作サイクルで前記セルブロックが切り替えられるか否かを判断し、その判断結果に基づいて前記メモリセルブロックが切り替えられる場合には一定期間ブロックデコーダを動作させ、前記メモリセルブロックが切り替えられない場合には前記ブロックデコーダの出力を保持するようにした半導体記憶装置のセルブロック選択方法。
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