JP3805121B2 - 画像処理装置及びその方法、記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置及びその方法、記憶媒体に関し、特に、著作者の権利を示し、著作物の改ざんによる権利侵害を検知し、それら著作物およびその印刷物などの正当性を証明する隠蔽された信号を送信するために、画像・動画・音声及びそれらが組み合わされたマルチメディアデータ、あるいはそれらを出力する印刷物等に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子透かしをデジタルデータに適用する場合には、一般的な画像、あるいは動画・音声データなどの形態をとるデジタルデータに、電子透かし情報を後から二次的に付加するようにしていた。このため、データ作成者がオリジナルとなるデジタルデータを作成しているときに、その領域や、透かしに付加すべき情報を任意に指定することができなかった。
【0003】
また、従来の電子透かしは、既にできあがったデジタルデータに対して不変の情報を固定的に付加するものであり、データ利用時に随時変化する情報部分に対し、その状況に応じた電子透かし情報をダイナミックに付加するという処理については考慮されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、従来はデジタルデータ中にある特定の領域に電子透かしを設定する方法を提供することによって、重要度の高いと判断されるデータ中の部位が存在するような状況において、オリジナルのデジタルデータの作成中に、設計者が選択的に適当と判断する箇所に自ら電子透かしを設定することができない問題があった。
【0005】
また、デジタルデータ作成後に、そのデジタルデータが利用される状況下で適切な電子透かしを自動的に随時生成して上記デジタルデータに付加するような設定を自由に行うことができない問題があった。
【0006】
本発明は上述の問題点にかんがみ、オリジナルのデジタルデータの作成中に、重要度の高いと判断されるデータ中の部位が存在するような状況において、設計者が適当と判断する任意の箇所に電子透かしを自ら設定できるようにすることを第1の目的とする。
また、データが使用される状況に応じて適切な電子透かしを随時生成してデジタルデータに付加できるようにすることを第2の目的とする。
また、後付けデータにより補完されるフィールド部をも表示・再生できるようにして、データ作成後に、そのデジタルデータが使用される状況でも電子透かしを生成してデータに付加できるようにすることを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、後付けデータにより補完されるフィールド部を有するデジタルデータを入力するデジタルデータ入力手段と、後付けデータを入力する後付けデータ入力手段と、前記後付けデータの内容を元に電子透かし情報を生成する生成手段と、前記デジタルデータのフィールド部に前記後付けデータを補完し、前記電子透かし情報を付加する付加手段とを有することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記デジタルデータは、帳票画像データであることを特徴としている。
【0008】
本発明の画像処理方法は、後付けデータにより補完されるフィールド部を有するデジタルデータを入力するデジタルデータ入力工程と、後付けデータを入力する後付けデータ入力工程と、前記後付けデータの内容を元に電子透かし情報を生成する生成工程と、前記デジタルデータのフィールド部に前記後付けデータを補完し、前記電子透かし情報を付加する付加工程とを有することを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記デジタルデータは、帳票画像データであることを特徴としている。
【0009】
本発明の記憶媒体は、前記に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録したことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら本発明の画像処理装置及びその方法、記憶媒体の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態である図形編集方式が適用される情報処理システムのハードウェアの構成を表わすブロック図である。このシステムは、CPU10による中央処理装置と、ROM11、RAM12による主記憶装置、FDドライブ13やHDドライブ15などによる外部記憶装置、キーボード16およびマウス18などポインティングデバイスによる入力装置、CRTディスプレイ17などによる表示装置、プリンタ19やプロッタによる印刷装置とそれらを結ぶシステムバス20等からその主要部が構成されている。
【0011】
本実施の形態の情報処理システムは、基本I/Oプログラム、OSおよび図形編集プログラム等をCPU10が実行することにより動作する。基本I/OプログラムはROM11に書き込まれており、OSはHD15に書き込まれている。そして、本制御装置の電源がONされたときに、基本I/Oプログラム中のIPL(イニシャルプログラムローディング)機能により、HD15からRAM12にOSが読み込まれ、OSの動作が開始される。
【0012】
電子透かし生成プログラムは、図2に示される制御手順のフローチャートに基づいてプログラムコード化されたものである。本実施の形態の場合は、本電子透かし生成制御プログラムおよび関連データはFD14中に記録されており、その記録されている内容の一例を図3に示す。
【0013】
図3に示すように、上記媒体30(FD14)の記憶領域は、媒体のボリューム情報領域31、媒体のディレクトリ情報領域32、制御プログラムの実行ファイル領域33、制御プログラムの関連データファイル領域34等に区画されている。
【0014】
FD14に記録された電子透かし生成制御プログラム及び関連データは、図1に示すようにFDドライブ13を通じて本処理システムにロードすることができる。このFD14をFDドライブ13にセットすると、OSおよび基本I/Oプログラムの制御の下に本電子透かし生成制御プログラムおよび関連データがFD14から読み出され、これがRAM12にロードされて動作可能となる。
【0015】
図4は、本実施の形態における電子透かし生成制御プログラムがRAM12にロードされ実行可能となった状態のメモリマップを示しており、媒体40の記憶領域は基本I/Oプログラム41、OS42、制御プログラム43、データエリア44、ワークエリア45等に区画されている。
【0016】
本実施の形態では、FD14から電子透かし生成制御プログラム及び関連データをRAM12に直接ロードして実行させる例を示したが、この例の他に、FD14からプログラム及び関連データをHD15に一旦格納(インストール)しておき、本プログラムを動作させる際に、HD15からRAM12にロードするようにしてもよい。
【0017】
また、本電子透かし生成制御プログラムを記録する記憶媒体は、FD以外でもよく、例えばCD−ROM、ICメモリカードなどであってもよい。さらに、本プログラムをROM11に記録しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、CPU10で直接実行することも可能である。
【0018】
次に、画像データの作成を例にして、図面を参照しながら本実施の形態の電子透かし生成方法を詳細に説明する。画像データを作成する設計者(以後、単に設計者)は、公知である画像作成処理ソフトウェアの作成操手順に従って画像を作成するものとする。画像データを作成するとともに、設計者は、電子透かし図形を、一般の図形作成と同様の手順に従って、画像上の任意の場所に生成する。また、電子透かし図形には、べ一スとなる画像データに電子透かしとして付加すべき情報を設定できるものとする。
【0019】
まず、設計者の入力操作に対し、それが電子透かし図形の電子透かし情報設定を行うことを指示しているか、電子透かし図形作成を指示しているか、画像データの表示を指示しているか、を判定する(ステップs01)。
【0020】
ステップs01の判定の結果、入力が電子透かし図形の電子透かし情報設定を指示するものであると判定された場合には、図5に示すような表示装置上に表示された領域から、電子透かしを付加する対象の画像データに付加したい文字列などの情報を入力した上で、その情報を、後に作成される電子透かし図形用の電子透かし情報の既定値としてメモリ上のワークエリア45に保存する(ステップs02)。
【0021】
一方、ステップs01の判定の結果、入力が電子透かし図形の作成を指示するものだと判定された場合にはステップs03に進み、メモリ上のワークエリア45に保存されている電子透かし図形に設定すべき電子透かし情報を取得し、その後公知である矩形図形の作成手順と類似の操作方法により、電子透かし図形データをメモリ上のデータエリア44に生成する(ステップs04)。
【0022】
また、ステップs01の判定の結果、入力が画像データの表示を指示するものであると判定された場合には、まず電子透かし図形が再表示すべき領域に含まれているか否かを判定する。この判定を行うために、メモリ上のデータエリア44から電子透かし図形の位置を取得する(ステップs05)。
【0023】
そして、再表示の領域と電子透かし図形の領域とを比較し、電子透かし図形が再表示の領域に含まれているかどうかを判定する(ステップs06)。この判定の結果、電子透かし図形が再表示の領域に含まれていないと判定された場合には、ステップs07に進んで通常の画像表示処理を行う。
【0024】
一方、ステップs06の判定の結果、電子透かし図形が再表示の領域に含まれていると判定された場合には、まず電子透かし図形の領域で描画をクリッピングしたうえ(ステップs08)で、通常の画像表示処理を行い(ステップs17)、さらにそのクリッピング範囲に含まれている部分の画像データに関しては、いったんメモリ上のワークエリア45にメモリ画像(図6)として保存する(ステップs09)。
【0025】
次に、その結果であるメモリ画像に対して、先のステップs02で保存した透かしの属性を情報として付加する処理(電子透かしを繰り込む処理)を行う。次に、メモリ上のワークエリア45に保存したメモリ画像(図6)を取得して、そのメモリ画像にメモリ上のデータエリア44から取得したこの電子透かし図形の電子透かし情報を付加する。この付加は、公知である電子透かし付加方法により透かし込み画像(図7)を新たに生成した上で、それをメモリ上のワークエリア45に保存する(ステップs10)。
【0026】
なお、図中ではこの透かし込み画像の例において、便宜上、上記電子透かしを可視の状態として図形表現しているが、実際は電子透かしの性質から見て不可視の状態にて付加されるのが望ましいことは言うまでもない。
【0027】
次に、こうして得られた画像(図7)を、保存したメモリ上のワークエリア45から再度取得し、電子透かし図形の位置を指定して表示装置に対応するメモリ領域に転送することでディスプレイ画面上の位置に、図8に示すように表示する(ステップ11)。
【0028】
なお、ここでの電子透かし図形は、上記の実施の形態に示したような矩形領域だけでなく、多角形や楕円、曲線などの他の図形であっても構わない。そうすると、様々な図形型を電子透かしの領域の定義に利用できることで、効率のよい電子透かしをより自由に生成することが容易になる。
【0029】
また、上記の表示に関わる処理においては、あるメモリ領域にデータを転送する、という処理の転送先を変更することで、作成したデータをイメージ画像ファイルにして保存する処理にも簡単に対応することができる。
【0030】
また、複製の操作によって、アプリケーション間で共通に利用できるメモリ領域(一般的にクリップボードと呼ばれる)に画像をコピーする場合などにも対応することができる。また、印刷デバイスに対する印刷出力の処理に対応することができる。
【0031】
さらに、以上の処理は、画像においてだけでなく、動画や音声、あるいはそれらが組み合わされたマルチメディアデータについても同様に有効である。これらのマルチメディアデータでも、通常時間軸などに沿って可視化された画像上の操作によってデータに処理を加えることが一般的であり、それぞれの処理系に従った操作で画像に対する場合の電子透かし図形と同様に、マルチメディアデータ上での電子透かしの領域を設定することができる。
【0032】
その上で、各データを再生する場合に、電子透かしを設定された領域においては再生データに電子透かし情報を付加して再生するルーチンは、画像の場合と全く同様に構成することが可能である。
【0033】
[第2の実施の形態]
上述した第1の実施の形態の電子透かしの生成方法に対して、この第2の実施の形態においてはオリジナルデータの作成時には決定しないデータ部分が存在するような場合を考える。
【0034】
ここでは、帳票画像をその一例として説明する。一般的に知られるように、帳票処理では帳票の一部は空自領域となっており、その項目は実際にはプレビュー表示あるいは印刷出力時にデータベースなどから数値・文字列・画像などのデータを取得することで補完される。
【0035】
そのような、空白領域を「フィールド」と呼ぶ。このフィールドを構成するための図形要素を、以後「フィールド図形」と呼ぶ。また、フィールドを補完するためのデータを以後「後付けデータ」と呼ぶ。したがって、設計者はデータ作成時においては、未だフィールドの項目に対して、後付けデータを補完した最終的なイメージ画像を入手することができない状況にある。
【0036】
このようなフィールド図形が存在するデータをプレビュー表示、あるいは印刷する際には、第1の実施の形態と同様の透かしの付加処理を行うのであるが、その際、第1の実施の形態の処理と異なるのは、ステップs07の処理である。
【0037】
まず、通常の画像表示処理を行う際に、フィールド図形が含まれていた場合、フィールド図形に後付けデータを補完した形で表示することである。その後、電子透かしデータを付加する処理を同様に行えば、後付けデータを含めた形での画像データヘの透かしの付加(繰り込み)が行なえる。
【0038】
以上の処理は、画像データにおいてだけでなく、動画データや音声データ、あるいはそれらが組み合わされたマルチメディアデータについても同様に有効である。すなわち、動画データや音声データにおいても実際の再生時になんらかの付加情報が決定されるような状況を考えればよい。
【0039】
例えば、共有されるマルチメディア・データベースから複数の情報提供者が全く同じオリジナルの情報ソースを引き出し、そのソースデータに提供元を明らかにする情報(情報提供者あるいは提供先の名前、その他)などを電子透かし情報として付加して顧客に提供する場合などを考えればよい。
【0040】
[本実施の形態特有の効果]
フィールド図形が後付けデータで補完されて表示されるときに電子透かし処理を行うことによって、オリジナルデータ作成時には決定されない部分についても実際の運用表示時、あるいは印刷時などに電子透かし情報を付加することができる。
【0041】
[第3の実施の形態]
上述した第2の実施の形態の電子透かしの生成方法に対して、フィールド図形自身がその後付けデータ内容を元に、透かしに付加する情報内容を自動生成する手段を付加することが考えられる。
【0042】
例えば、文字列を印刷するフィールド図形に文字列データが与えられて表示・印刷される時、その文字列自体を電子透かし情報として、第2の実施の形態のように処理することによって、文字列の内容が実際に読み取れる画像データであるとともに、透かしによって本来のデータの内容が付加され、データの内容の改ざん防止がより強化された画像データを自動的に入手することができる。
【0043】
本実施の形態においては、まず、第2の実施の形態のフィールド図形に対して、表示装置上の図9に示すような領域から透かし属性を設定できるものとする。この例では、文字列データがフィールドに後付けで送られるものと仮定して、その文字列内容を電子透かし情報に付加するか、あるいは自分で固定的に付加するべき文字列を自動的に設定できるという二つの設定方法を設けた。
【0044】
ここで設定された内容は、第1の実施の形態と同様に、ここではフィールド図形の電子透かし情報の既定値としてメモリ上のワークエリア45に格納され、作成されるフィールド図形の属性として使用されるものとする。
【0045】
そのような透かし属性を実際に設定されたフィールド図形の表示動作について説明する。画像の再表示が要求された時、まず、再表示すべき領域にフィールド図形が含まれているか否かを判定する。
【0046】
そのために、主記憶装置上のメモリ上のデータエリア44からフィールド図形の位置を取得する。次に、再表示の領域と電子透かし図形の領域とを比較し、フィールド図形が再表示の領域に含まれているかどうかを判定する。
【0047】
フィールド図形が再表示の領域に含まれていると判定されていた場合には、まず通常の画像表示処理を行い、後付けデータで補完されたフィールド図形を含むすべての画像データの描画を行った後、フィールド図形の領域で描画をクリッピングし、その範囲に含まれている部分の画像だけをいったん他のメモリ領域に画像として生成する。これは、主記憶装置上のメモリ上のワークエリア45に保存される。
【0048】
次に、その結果である画像データに対して、メモリ上のデータエリア44から取得したフィールド図形の透かし属性を用い、第1の実施の形態と同様に電子透かしを付加する処理を行う。
【0049】
以上の処理は、画像データにおいてだけでなく、動画データや音声データ、あるいはそれらが組み合わされたマルチメディアデータについても同様に有効である。なお、動画データおよび音声データにおいては、元データ自体が大きなデータ量となるため、その内容そのままを電子透かし情報として使用することは現実的ではない。ただし、そのことを否定するものではない。
【0050】
しかし、実データとともにそのデータを代表する値や文字情報などを一緒に取得し、適切に電子透かし情報に使用することで同様の効果が期待できる。例えば、製作者が独自のデータに対して、ある音楽や映像の素材を重ね合わせて使用する場合など、重ね合わせて得られたデジタルデータに対して素材として使用されたデータに由来するタイトル名や権利者・購入者名などを電子透かしとして挿入することが考えられる。その場合、素材が違法に改変されることなく使用されていることを証明することができる。
【0051】
[本実施の形態に特有の効果]
フィールド図形に後付けデータと関連して与えられる情報を電子透かし情報に付加することで、後付けデータとして与えられるデータ部分についての改竄をより有効的に防止することができる。
【0052】
(本発明の他の実施の形態)
本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0053】
また、上述した実施の形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように、上記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施の形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0054】
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0055】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共同して上述の実施の形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施の形態に含まれることは言うまでもない。
【0056】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、オリジナルのデジタルデータの作成中に、重要度が高いと判断されるデータ中の部位が存在するような状況において、設計者が適当と判断する箇所に電子透かしを自ら設定することが可能となる。これにより、著作者の権利を明確にすることが可能となり、著作物の改竄による権利侵害を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、ハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の電子透かし生成装置の動作のフローチャートである。
【図3】記憶媒体に記録されている内容の構成の例を示す図である。
【図4】実施の形態における実行可能状態での記憶領域の構成例を示す図である。
【図5】実施の形態の電子透かし情報設定画面の一例を示す図である。
【図6】実施の形態の画像データの例を示す図である。
【図7】実施の形態の電子透かし図形の付加状態のイメージ画像例を示す図である。
【図8】実施の形態の電子透かし図形の表示状態のイメージ画像例を示す図である。
【図9】第3の実施の形態の電子透かし図形の設定画面の例を示す図である。
【符号の説明】
10 中央演算処理装置(CPU)
11 読取専用主記憶装置(ROM)
12 読み書き可能主記憶装置(RAM)
13 外部記憶装置(FDドライブ)
14 外部記憶媒体(FD)
15 外部記憶装置(HDドライブ)
16 入力装置(キーボード)
17 表示装置(ディスプレイ)
18 入力装置(マウス)
19 印刷装置
20 システムバス
30 媒体
31 媒体のボリューム情報領域
32 媒体のディレクトリ情報領域
33 制御プログラムの実行ファイル領域
34 制御プログラムの関連データファイル領域
40 記憶領域
41 基本1/0プログラム領域
42 OS領域
43 制鈎プログラム領域
44 データエリア
45 ワークエリア

Claims (5)

  1. 後付けデータにより補完されるフィールド部を有するデジタルデータを入力するデジタルデータ入力手段と、
    後付けデータを入力する後付けデータ入力手段と、
    前記後付けデータの内容を元に電子透かし情報を生成する生成手段と、
    前記デジタルデータのフィールド部に前記後付けデータを補完し、前記電子透かし情報を付加する付加手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記デジタルデータは、帳票画像データであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 後付けデータにより補完されるフィールド部を有するデジタルデータを入力するデジタルデータ入力工程と、
    後付けデータを入力する後付けデータ入力工程と、
    前記後付けデータの内容を元に電子透かし情報を生成する生成工程と、
    前記デジタルデータのフィールド部に前記後付けデータを補完し、前記電子透かし情報を付加する付加工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  4. 前記デジタルデータは、帳票画像データであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記請求項3に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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