JP3804296B2 - 軸受装置とそれを用いた立軸排水ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型ポンプの主軸を支承する軸受装置と、これを用いた排水ポンプに係り、特に立軸排水ポンプの軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型ポンプの場合、主軸を支承する軸受装置は、ランナの上方部と変速機の下方部の二個所に配置されている。変速機下方部に配置された軸受装置はガイド軸受部とスラスト軸受部を組み合わせて構成されている。また、ランナの上方部に配置された軸受装置はガイド軸受部のみで構成されている。これらの軸受装置では潤滑液に鉱油系のタービン油が使用されている。タービン油は比重が0.87で揚水液(比重1.0)よりも小さい。軸受装置でガイド軸受部のみで構成されている場合の構造例としては機械図集(すべり軸受、日本機械学会発行、昭和44年11月20日初版:48、49ページ)に開示されている。
【0003】
また、同様に軸受装置でガイド軸受部とスラスト軸受部を組み合わせた構成については前記機械図集の40、41ページに開示されている。
【0004】
通常、この種の大型ポンプでは、軸受装置内にある鉱油系のタービン油で軸受が潤滑されるため、安定して長時間の排水運転ができる。
【0005】
しかしながら、その一方において近年における急速な都市化により、降雨量が多くなると排水機場への雨水の流入が大量かつ急激なものとなると共に、排水機場が冠水する恐れがある。ところで、万一排水機場が冠水しても、機場の使命として一定期間は連続して排水運転ができることが要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、降雨量が多くて機場が冠水状態になると、前記軸受装置内にある鉱油系のタービン油(比重0.87)が流出し、タービン油の必要とする部分が雨水(揚水液)に置換される。潤滑油が雨水に入れ代わった条件でスラスト軸受の摺動面に形成される潤滑膜厚を計算すると、雨水の場合の面圧は2.5MPaで膜厚は10μm以下となり、必要膜厚を下回り、安定した軸受性能が得られないことが判明した。
【0007】
一方、ガイド軸受部は、軸受荷重が小さいことから雨水に入れ代わった条件でもセラミック軸受で対応可能である。
【0008】
このように、従来の軸受装置では、スラスト軸受部の潤滑不良に起因する損傷が原因で、排水ポンプが停止し排水運転が不可能になる。すなわち、上述のようなスラスト軸受部を有する軸受装置構造では、雨水(揚水液)の軸受部への流入により長時間の排水運転を行うことができなくなる。
【0009】
本発明の目的は、従来技術の問題点に鑑み、長時間に渡って安定した軸受性能が得られる軸受装置を提供することにあり、他の目的は、上記軸受装置を用い、高信頼性を得ることができる立軸排水ポンプを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の軸受装置において、ポンプ主軸にスラストブロックが固定され、このスラストブロックの外周位置に配置される軸受ケースと、この軸受ケース及びスラストブロック間に周方向に沿って複数配設されたセグメント状のガイド軸受と、スラストブロック下部に取り付けたカラーと該カラーに対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受とこれらの軸受の潤滑液を蓄える油槽を設け、前記油槽内のパッド型スラスト軸受部のみに潤滑液貯留部を設けた構成とした。
【0011】
本発明の軸受装置では、上述の如く、油槽内のスラスト軸受摺動部の潤滑液を貯留する手段を設けているので、油槽内に水が侵入してもスラスト軸受摺動部は潤滑液で潤滑されるので損傷が確実に防止される。また、油槽内の潤滑液の流失量が低減できるので、汚染防止に有効である。更に、スラスト軸受摺動部の異物等による損傷も防止できるので、潤滑液のみを交換することで再使用が可能である。
【0012】
上記構成の軸受装置を排水機場の立軸排水ポンプに用いることにより、多量の降雨が有り、排水機場が冠水し、前記立軸ポンプの軸受内の油槽内に雨水が侵入してもスラスト軸受摺動部の潤滑液が雨水に置換されないため、長期間にわたって安定した軸受性能を示す軸受装置が得られ、この軸受装置をポンプに適用することにより、ポンプとして高信頼性を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1〜図6により説明する。図1には本発明による軸受装置の第1の実施例を示す縦断面図である。なお、図1に示す軸受装置16は、後述する立軸排水ポンプに主に用いられるもので、変速機18の下方位置に配置されポンプ主軸1を支承するものである。
【0014】
軸受装置16は、次のように構成されている。ポンプ主軸1にはスラストブロック2が固定されている。このスラストブロック2の外周位置に軸受ケース4が配置されている。この軸受ケース4及びスラストブロック2間には、周方向に沿って複数のセグメント状のガイド軸受3が配設されている。スラストブロック2の下部にはカラー9が取り付けられている。また、カラー9に対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受10と、これらの軸受の潤滑液19を蓄える油槽6と、前記油槽内のパッド型スラスト軸受部のみに潤滑液貯留部である、内筒7と外筒8をカラー9とスラスト軸受10を所定の間隔を空けて囲むように設けている。
【0015】
ここで、油槽6は軸受ケーシング11に固定された内周側筒状部材6aと外周側筒状部材6bで構成している。また、外周側筒状部材6bの上部にはカバー27が固定されている。ガイド軸受3は軸受ケース4に装着されたボルト5により所定の軸受すき間に設定後、ナット21で定位置に固定される。
【0016】
潤滑液貯留部はパッド型スラスト軸受10の内外周を囲むようにスラストブロック2下部に固定された内筒7と外筒8とで構成されている。
【0017】
また、ガイド軸受3及びスラスト軸受10の組み込み時には、潤滑液19として油槽6に所定量の鉱油系のタービン油を注油している。スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間に残存する空気を確実に抜くため、外筒8に横穴8aを設けている。スラスト部閉止栓12を外しタービン油を注油していく。スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間の空気が横穴8aから抜けたのを確認し、スラスト部閉止栓12を取り付ける。
【0018】
このように構成された軸受装置で、排水機場が冠水すると、雨水は図中に示す矢印のように、油槽6を構成する内周側筒状部材6aとポンプ主軸1との隙間から流入し、油槽内に侵入する。その後は、油槽6の潤滑液19を押し出しながら、軸受ケーシング11とパッド型スラスト軸受10の下面とで構成される隙間に到達し、外筒8の外周部を通過し、カバー27とスラストブロック2との隙間から軸受装置の外側に流失していく。この時、組み込み時の潤滑液19は、河川水よりも比重が小さいため、スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間に潤滑液19が残る。
【0019】
一方、ポンプ主軸1の回転中は周方向の速度成分が大きく、上昇する流れ成分が殆ど発生しない。従って、スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間にも雨水は流入しない。
【0020】
その結果、これらの隙間に残存する潤滑液19は雨水に洗われることがない。
【0021】
このため、スラスト軸受摺動部20は潤滑液19の中に浸積された状態となるので長時間の連続運転ができる。
【0022】
また、スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間に残存する潤滑液19の量が多いので軸受装置の外部への潤滑液19の流失量を低減することができ、冠水による汚染も軽減できる。また、スラストブロック下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれる隙間に雨水の流入がないため、雨水に含有する異物等による軸受部の損傷が皆無となる。そのため、冠水後の再組み込み時にはパッド型スラスト軸受10及びカラー9が流用でき、潤滑液19の交換のみで済むので、交換費用を大幅に節約できる。
【0023】
さらに、冠水時においても、スラスト軸受摺動部20には潤滑液19が保持されているので、ポンプの起動停止が可能である。そのため、万一ポンプ以外の機器のトラブル等で主機のポンプが停止しても、再起動が容易にでき高信頼性が図れる。
【0024】
図2は、本発明による軸受装置の第2の実施例を示す縦断面図である。
【0025】
この図において、前記図1と異なるのはスラストブロック2の外周側にガイド軸受を配置しない構造とし、油槽6内のパッド型スラスト軸受部10に潤滑液貯留部を設けた点にある。
【0026】
この実施例によれば、基本的には前述した第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
表1は、本発明のスラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれたスラスト軸受部の静圧を、解析により求めた結果を示したものである。
【0028】
【表1】
【0029】
静圧の計算位置は、図2に示すP1、P2、P3、P4の4箇所とした。P1はスラストブロック2下面近傍の外筒8の内側でスラスト軸受10の外周側である。P2は半径及び周方向位置をP1と同等、高さ方向のみ変化させ、外筒8の下端近傍とした。P3はスラストブロック2下面近傍の内筒8の外側でスラスト軸受10の内周側である。P4は半径及び周方向位置をP2と同等、高さ方向のみ変化させ、内筒7の下端近傍とした。回転数は実機定格運転の274rpm、潤滑液はタービン油でVG68である。
【0030】
表1に示すように、P1とP2の圧力を比較すると、P2の方が0.0033MPa高い。また、P3とP4の圧力を比較すると、P4の方が0.0015MPa高い。
【0031】
これら解析結果から、スラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8とで囲まれるスラストブロック2下面近傍の静圧は、内筒7及び外筒8の下端近傍よりも低いので、内筒7と外筒8とで囲まれたすき間にある潤滑液19がこのすき間より外部に押し出されることがなく、保持されることが判明した。
【0032】
図3は本発明による軸受装置の第3の実施例を示す縦断面図である。
【0033】
この図において図1と異なる点は、前記潤滑液貯留部をスラストブロック2下部に固定した内筒7と外筒8、更にスラスト軸受10の下面に設けた整流板13とで構成した点にある。
【0034】
本実施例によれば、基本的には前述した第1及び2の実施例と同様の作用効果を得ることができる。さらに、スラスト軸受の下面に設けた整流板13と内筒7及び外筒8とで形成される隙間を狭くできるため雨水が入りにくくなる。また、雨水の流入方向(半径方向)に整流されるので、潤滑液と雨水がこの整流板13を境界に確実に分離できるので、信頼性が向上する。
【0035】
図4は本発明による軸受装置の第4の実施例を示す縦断面図である。
【0036】
この実施例において、前記第1の実施例と異なるのは前記潤滑液貯留部がスラストブロック2下部に固定した外周側にフッ素系樹脂7aをコーティングした内筒7と、内周側にフッ素系樹脂7aをコーティングした外筒8とで構成した点にある。
【0037】
本実施例によれば、基本的には前述した第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。さらに、貯留している潤滑液19が、スラストブロック2下部に固定した内筒7及び外筒8のフッ素系樹脂7aをコーティングした接触面で滑るので、潤滑液19の連れ回り回転数が遅くなり、攪拌損失の低減による電力節約が図れる。
【0038】
図5は本発明による軸受装置の第5の実施例を示す縦断面図である。
【0039】
この実施例において、前記第1の実施例と異なる点は、スラストブロック2下面に対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受構造において、スラストブロック2下面に直接スラスト軸受10を設けた点にある。スラスト軸受10の部分のみに潤滑液貯留部を設けた点は図1と同じである。潤滑液貯留部は図1と同様な構造で構成されている。
【0040】
この実施例によれば、基本的には前述した第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。さらに、スラスト軸受10とスラストブロック2の間にカラーを取り付けない構成としたので、構造が簡単でコスト低減が図れる。
【0041】
次に、本発明の軸受装置を立軸排水ポンプに適用した場合について述べる。
【0042】
即ち、立軸排水ポンプは図6に示すように、ポンプ主軸1とポンプ主軸1の下部に固定されたランナ17と、ポンプ主軸1を挿通すると共に、内部に水の流路を形成したポンプケーシング14と、ポンプケーシング14よりも上方位置に装着され、ポンプ主軸1を回転自在に支承する本発明の軸受装置16とを有している。
【0043】
軸受装置16は、ポンプ主軸1に固定されたスラストブロック2と、このスラストブロック2の外周位置に配置される軸受ケース4と、この軸受ケース4及びスラストブロック間に周方向に沿って複数配設されたセグメント状のガイド軸受3と、スラストブロック2下部に取り付けたカラー9と、カラー9に対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受10と、これらの軸受の潤滑液を蓄える油槽6と、前記油槽内のパッド型スラスト軸受部のみに設けた潤滑液貯留部とで構成している。
【0044】
実施例によれば、ポンプケーシング14の上面14aより雨水が本発明の軸受装置16に流入しても、スラスト軸受部に潤滑液19が貯留されるので、スラスト軸受摺動部20は潤滑液19の中に浸積された状態となり、安定した軸受性能が得られる。
【0045】
このため、本発明の軸受装置を有している立軸排水ポンプは、ポンプとして高信頼性を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の軸受装置では、上述の如く、油槽内にスラスト軸受部のみ潤滑液の貯留部を設けているので、油槽内に雨水が侵入してもスラスト軸受摺動部は潤滑液で潤滑されるのでは損傷が確実に防止される。また、油槽内の潤滑液の流失量が低減できるので、汚染防止に有効である。更に、スラスト軸受摺動部の異物等による損傷も防止できるので、冠水後の交換時は潤滑液のみの交換で済み、交換費用の節約が図れる。
【0047】
その結果、冠水し油槽内に雨水が侵入しても長期間にわたって安定した軸受性能が維持される。
【0048】
また、安定した軸受性能が維持できる軸受装置を立軸排水ポンプに適用することにより、ポンプとして高信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軸受装置の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明による軸受装置の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明による軸受装置の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明による軸受装置の第4の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明による軸受装置の第5の実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明による軸受装置を適用した立軸排水ポンプを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…ポンプ主軸、2…スラストブロック、3…ガイド軸受、4…軸受ケース、5…調整ボルト、6…油槽、7…内筒、7a…フッ素樹脂コーティング面、8…外筒、8a…横穴、軸受ケーシング、9…カラー、10…スラスト軸受、11…軸受ケーシング、12…閉止栓、13…整流板、14…ポンプケーシング、14a…ポンプケーシングの上面、15…ガイド軸受部のみで構成された軸受装置、16…軸受装置、17…ランナ、18…変速機、19…潤滑液、20…スラスト軸受摺動部、21…ナット、27…カバー。
Claims (6)
- ポンプ主軸(1)に固定したスラストブロック(2)と、スラストブロック下部に取り付けたカラー(9)と、前記カラーに対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受(10)と、このパッド型スラスト軸受の潤滑液を蓄えた油槽(6)とを設けた軸受装置において、
前記油槽内であって前記パッド型スラスト軸受の内外周を囲むように内筒(7)と外筒(8)とをスラストブロックの下部に固定して配置して潤滑液貯留部を形成し、冠水時にこの潤滑液貯留部に流入した雨水を内筒および外筒の下部に形成された隙間から軸受装置外に導くことを特徴とする軸受装置。 - 前記スラストブロックの外周位置に配置した軸受ケース(4)と、この軸受ケース及び前記スラストブロック間に周方向に沿って複数配設したセグメント状のガイド軸受(3)とを有することを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
- ポンプ主軸(1)に固定したスラストブロック(2)と、このスラストブロックの下面に取り付けられた複数個のパッド型スラスト軸受(10)と、このパッド型スラスト軸受の潤滑液を蓄えた油槽(6)とを設けた軸受装置において、
前記油槽内であって前記パッド型スラスト軸受の内外周を囲むように内筒(7)と外筒(8)とをスラストブロックの下部に固定して配置して潤滑液貯留部を形成し、冠水時にこの潤滑液貯留部に流入した雨水を内筒および外筒の下部に形成された隙間から軸受装置外に導くことを特徴とする軸受装置。 - ポンプ主軸(1)と、前記ポンプ主軸に下部に固定された羽根車(17)と、前記ポンプ主軸を挿通し、内部に水の流路を形成したポンプケーシング(14)と、前記ポンプケーシングよりも上方位置に装着され、前記ポンプ主軸を回転自在に支承する軸受装置(16)とを有する立軸排水ポンプにおいて、
前記軸受装置は、前記ポンプ主軸に固定したスラストブロック(2)と、スラストブロック下部に取り付けたカラー(9)と、前記カラーに対向して配置された複数個のパッド型スラスト軸受(10)と、このパッド型スラスト軸受の潤滑液を蓄えた油槽(6)とを備えており、この油槽内であって前記パッド型スラスト軸受の内外周を囲むように内筒(7)と外筒(8)とをスラストブロックの下部に固定して配置して潤滑液貯留部を形成し、冠水時にこの潤滑液貯留部に流入した雨水を内筒および外筒の下部に形成された隙間から軸受装置外に導くことを特徴とする立軸排水ポンプ。 - 前記軸受装置は、前記スラストブロックの外周位置に配置した軸受ケース(4)と、この軸受ケース及び前記スラストブロック間に周方向に沿って複数配設したセグメント状のガイド軸受(3)とを有することを特徴とする請求項1に記載の立軸排水ポンプ。
- ポンプ主軸(1)と、前記ポンプ主軸に下部に固定された羽根車(17)と、前記ポンプ主軸を挿通し、内部に水の流路を形成したポンプケーシング(14)と、前記ポンプケーシングよりも上方位置に装着され、前記ポンプ主軸を回転自在に支承する軸受装置(16)とを有する立軸排水ポンプにおいて、
前記軸受装置は、前記ポンプ主軸に固定したスラストブロック(2)と、このスラストブロックの下面に取り付けられた複数個のパッド型スラスト軸受(10)と、このパッド型スラスト軸受の潤滑液を蓄えた油槽(6)とを備え、前記油槽内であって前記パッド型スラスト軸受の内外周を囲むように内筒(7)と外筒(8)とをスラストブロックの下部に固定して配置して潤滑液貯留部を形成し、冠水時にこの潤滑液貯留部に流入した雨水を内筒および外筒の下部に形成された隙間から軸受装置外に導くことを特徴とする立軸排水ポンプ。
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