JP3803939B2 - じょうろ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は植物に散水するためのじょうろに関し、より詳細にはじょうろのノズルヘッドを構成する蓮の実部分の改良創作に関する。
【0002】
【従来の技術】
植物に散水するためのじょうろとして、多数の細孔を有するシャワー型のノズルヘッドを有するものが公知である。
従来技術においては水が注ぎ出されるノズルヘッドを構成する多数の細孔を有する部分(「蓮の実部分」と通称されており、本願明細書ではこの用語に従う)は金属板により構成され、これがノズルヘッドの碗状の部材に被蓋されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、多数の細孔は金属板に打ち抜きにより穿設される結果、打ち抜いた部分が捲れて、この部分に水中の夾雑物が引っ掛かりやすく目詰まりしやすく、これを防止するためにノズルの水通路中にメッシュ等のフイルターが必要となる不便さがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の問題点に鑑みて、目詰まりのおそれがなく、且つフィルターを不要とするじょうろを提供することを目的として創作されたものであり、水が注ぎ出される多数の細孔を有するノズルヘッドの蓮の実部分を合成樹脂により構成すると共に、この細孔を成形により得ることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。
図2はこの発明のじょうろの全体を示す図であり、図中符号1はその水容器部を指す。
この水容器部1はここでは合成樹脂により構成されるものであり、水は上部の開口3より水容器部の中空部2内に注ぎ入れられる。
この実施例においては、水容器部1の胴部には、上面を水平又は緩い傾斜(この実施例においては緩い傾斜)として前方に張り出したデッキ部1Aが設けられ、このデッキ部1Aの上面には水容器部の中空部2内に連通する円筒状の開口7が設けられ、この開口には下記するノズルアームが回動自在に設けられる。
【0006】
図中符号8は上記ノズルアームを指すものであり、合成樹脂により構成されるこのノズルアーム8は一端を回動基部8Aとし、この回動基部8Aが上記の水容器部のデッキ部1Aの開口7に回動自在に設けられる(図3参照)。
図6及び図7はこの回動構造の一例を示す図である。
ここでは、開口7に挿通されるべき回動基部8Aは上方にフランジ9を有すると共に、下方に抜け止めリング11が係止され、このフランジ9と抜け止めリング11によってデッキ部1Aの開口7の上下を挟持することにより、回動基部8Aはデッキ部1Aに回動自在に固定されることとなる。
尚、この場合、抜け止めリング11はその内周部分12が、回動基部8Aの下端周側に設けた環状の係止溝10に落ち込むことにより、回動基部8Aに係止される。
又、図中符号13は回動基部8Aと開口7の回動接触部分の水密を保つためのOリングであり、このOリング13は回動基部8Aの周側に巻装される。
【0007】
一方、ノズルアーム8は回動基部8Aに対して傾斜して設けられ、この回動基部8Aは上面を水平又は緩い傾斜とした水容器部のデッキ部1Aに対して回動する結果、回動により水容器部1に対して先端が円状の軌跡をもって移動することなる。
よって、ノズルアーム8の先端が水容器部1より一番離れた状態(図2の状態)をもって使用に供し、先端が水容器部1に一番近づいた状態(図3の状態)をもって収納に供することができる。
【0008】
更に、この実施例においてノズルアーム8はその先端のノズル部分を分割して構成し、異種のノズルが差し替え自在とされる。
図2乃至4はこの発明の要部であるシャワー型のノズルヘッドHを有するノズル20が装着された状態を示すものであり、このノズル20は合成樹脂により構成されるものであり、後端をノズルアーム8の先端に挿入することにより装着される。
【0009】
図1はこの発明の要旨であるノズルヘッドHの詳細を示す図である。
この実施例では多数の細孔25を有する蓮の実部分23を軟質の合成樹脂により構成し、これをノズル20先端のノズルヘッドHの碗状の部材21に被蓋する構造としている。
尚、この場合、蓮の実部分23はその下面に設けた環状の係止溝24を碗状の部材21の上面の環状の係止突起22に係止することにより被蓋固定される。
【0010】
次に、図5は単孔31で構成される水差し型のノズル30が装着された状態を示すものである。
このノズル30は合成樹脂により構成されるものであり、後端32をノズルアーム8の先端に挿入することにより装着される。
【0011】
尚、ここでは水容器部1の持ち手を、上方部分の持ち手4と後方部分の持ち手5の2種設け、後方部分の持ち手5は後方を開放した溝状に構成すると共に(図8参照)、この溝5Aの形状を水差し型のノズル30の外形に沿った形とすることにより、ノズル30を溝5Aに収容可能としている。
この場合、溝5Aに収容したノズル30を固定するために、持ち手5の下方にして溝5A内には係止リング6が設けられ、収容したノズル30はその後端部32がこの係止リングに挿入されることにより固定されることとなる。
【0012】
【発明の効果】
以上の構成よりなるこの発明によれば、ノズルヘッドを構成する蓮の実部分が合成樹脂により構成される結果、水が注ぎ出される多数の細孔は成型により得られるので、従来技術の金属板のように捲れ部分が生ぜず、従って目詰まりの心配がなくフイルターが不要となる効果が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のじょうろのノズルヘッド部分の分解斜視図。
【図2】この発明のじょうろの使用時の状態を示す一部切り欠き側面図。
【図3】同上、収納時の状態を示す一部切り欠き側面図。
【図4】同上、使用時の状態を示す斜視図。
【図5】同上、ノズルを差し替えた状態を示す斜視図。
【図6】同上、ノズルアームの回動基部の分解斜視図。
【図7】同上、ノズルアームの回動基部付近の断面図。
【図8】同上、後方部分の持ち手付近の斜視図。
【符号の説明】
H ノズルヘッド
21 碗状の部材
23 蓮の実部分
25 細孔
Claims (1)
- 成形により得た細孔を有する蓮の実部分を軟質の合成樹脂により構成すると共にその下面に環状の係止溝を設け、上記係止溝をノズルヘッドの碗状の部材の上面の環状の係止突起に係止することにより、蓮の実部分をノズルヘッドの碗状の部材に被蓋固定したことを特徴とするじょうろ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04141797A JP3803939B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | じょうろ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04141797A JP3803939B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | じょうろ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31416296A Division JP3712483B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | じょうろ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10136808A JPH10136808A (ja) | 1998-05-26 |
JP3803939B2 true JP3803939B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=12607789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04141797A Expired - Lifetime JP3803939B2 (ja) | 1997-02-12 | 1997-02-12 | じょうろ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3803939B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-12 JP JP04141797A patent/JP3803939B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10136808A (ja) | 1998-05-26 |
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