JP3803111B2 - 高い吸収能をもつ吸収性物品 - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、体液、特に月経および血液を吸収するための吸収性物品に関する。より詳しく言えば、本発明はそれぞれが所定の吸収能を有する、３つの部材で作成された吸収材に関するものである。
発明の背景
吸収性物品とは、オムツ、生理用ナプキン、トレーニング用パンツ、失禁用衣類、オーバーナイトパッド、パンティーライナー、腋窩シールド等の、体液、例えば尿、月経、血液、汗および他の身体から放出される排出物を吸収するのに使用する製品をいう。月経用パッドとも呼ばれる生理用ナプキン、女性用パッド、オーバーナイトパッド、パンティーライナーおよびパンティーシールドは、月経期間前、該期間中およびその後に、分泌される月経並びに他の体液を吸収するために、女性が着用するように設計されている。このような製品は、一般的に衣類取付け用接着剤によって、あるいは隣接する下着に機械的に付着させることにより、所定の位置に保存される外用器具である。このような物品は、内用器具として分類され、かつ女性の膣内に物理的に挿入するように設計されたタンポンとは異なる。
機能的には、生理用ナプキンおよびオーバーナイトパッドは、これらが一般的により多量の体液を吸収するように作られており、また長期間に渡り着用するように設計されている点で、パンティーライナーおよびパンティーシールドとは異なる。
所期の機能を十分に果たすために、最近の月経用製品は高吸収性の材料で作成されている。しかしながら、如何なる吸収性材料も完全に飽和状態となる点まで使用された場合には、体液の漏れを生ずる可能性がある。このような漏れはその着用者の衣服を汚染する。該吸収材の僅かな部分のみが利用されたにすぎないために、該吸収材がその最大吸収容量近傍に達する前に漏れを生ずることがしばしば見られる。従って、早期の側部における漏れを防止するために、該吸収材の広い領域にまで迅速に該流体を吸い込む能力をもつ吸収材を作成することが望ましい。
該物品に流入する体液がその中心部に止まっているであろうことを示す、使用前の視認性シグナルを着用者に与えることのできる該物品を作成することも望まれている。また、使用後の視認性シグナルも該流体が該吸収性物品の中心部に保持されていることを着用者に知らせ、それによって該使用前の視認性シグナルを補強することも有利である。この使用後の視認性シグナルは、また該物品がその飽和限界に近づいたこと、および該物品を交換する時期であることを、該着用者に知らしめる。
従って、吸収材全体に渡り迅速に流体を吸収し、かつ該吸収材がその吸収限界の近傍にあるか否かを決定するための使用後の視認性シグナルを、その着用者に与えることのできる吸収性物品を提供する必要がある。該吸収性物品がその限界に近い場合には、次いでその着用者は、漏れが生ずる前に該製品を交換することができる。
月経用製品のもう一つの重要な局面は、その月経を吸収する能力である。月経は極めて粘稠であり、かつ該カバーに粘着する傾向を有し、かつ該吸収性物品への更なる体液の通過を制限する可能性のある、身体組織の小粒子を含む可能性がある。生理用ナプキンの製造業者は、常に改良された吸収能を有する構造体を得るべく、新規な材料または公知の材料の再配列の相乗的効果を探究している。
今や、吸収性物品が発明され、該物品は該吸収材内で迅速な吸収能を有し、しかも該流体が該物品の中心部に止まっていることを示す使用前の視認性のシグナルおよび該物品がその飽和限界に近づく時点を指示する使用後の視認性のシグナル両者を与える。
発明の概要
簡単に言えば、本発明は第一、第二および第三の部材から作られた吸収材を含む吸収性物品に関する。各部材は月経、血液および他のヒト身体から放出される流体に対する吸収能を有する。該第一の部材は、高い吸収能を有し、かつ該流体が該物品の中心部に止まるであろうことを示す、使用前の視認性のシグナルを与える。該第二の部材は、該第一の部材よりも低い吸収能を有し、また該第三の部材は該第二の部材よりも高い吸収能を有する。これらの３種の部材の異なる吸収能が、該身体側のカバーを離れて該吸収性物品内に流入する体液の系統的な分布を促進する。該第二の部材は、また該第一または第三の部材と同等またはそれ以上の幅を有していて、該物品がその飽和限界に近づいた時点を示す使用後の視認性のシグナルを与える。該第二の部材が汚染されたと考えられる時点で該吸収性物品を交換することにより、その着用者は側部での漏れを回避し、かつ隣接する下着の汚染を防止できる。該第二の部材は、また約300g/m²(gsm)未満の坪量を有していて、その着用者は、該流体が該第三の部材に吸収されていることを肉眼で観測できる。
本発明の一般的な目的は、体液、特に月経および血液を吸収するための吸収性物品を提供することにある。より具体的な本発明の目的は、着用者に使用前および使用後の視認性のシグナル両者を与える、生理用ナプキン等の吸収性物品を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、15mm未満の厚みを有し、かつ高いレベルの快適性を有し、一方で迅速な流体の取り込みをもたらす薄い吸収性物品を提供することにある。
更に別の本発明の目的は、高い吸収性および吸収性物品内での体液の制御性を示す該吸収性物品を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、生理用ナプキンまたはパンティーライナー等の吸収性物品を提供することにあり、該吸収性物品はこれがその飽和限界に近づいた時点を指示する、使用後の視認性のシグナルを、その着用者に与える。
本発明の他の目的は、折り曲げ線を有する吸収性物品を提供することにあり、該折り曲げ線は、該物品をその着用者の身体との緊密な接触状態に適合させ、かつその状態に維持することを可能とする。
本発明の他の目的並びに利点は、以下の説明および添付図面を参照することにより、当業者にはより一層明白となろう。
【図面の簡単な説明】
第１図は、所定の吸収能を有する３種の部材から作成された吸収材を含み、かつ該第三の部材が該第二の部材内に配置されている、吸収性物品の切取り斜視図である。
第２図は、第１図に示されたものと類似し、更に外側に伸びた一対の側部タブをも含む、吸収性物品の切取り斜視図である。
第３図は、３つの吸収性部材を含み、その第二の部材が該第三の部材の回りにC-字型に折り曲げられ、かつ該第一の部材から離されて、これと対向している長手方向のギャップを有する、吸収性物品の切取り斜視図である。
第４図は、３つの吸収性部材を含み、その第二の部材がC-字型に折り曲げられており、該第一の部材と対向する長手方向のギャップを有し、かつ該第三の部材が該第二の部材の下方に配置されている、吸収性物品の切取り斜視図である。
第５図は、３つの吸収性部材を含み、より幅の広い該第二の部材が該第一および第三の部材両者の下方に配置された、吸収性物品の切取り斜視図である。
第６図は、４つの異なる別々の部材から作成された吸収材を有する、吸収性物品の切取り斜視図である。
好ましい態様の詳細な説明
第１図を参照すると、吸収性物品10が図示されており、該物品は体液を吸収することができる。この吸収性物品はオムツ、トレーニングパンツ、生理用ナプキン、パンティーライナー、オーバーナイト(overnight)パッド、失禁用衣類、腋窩シールド、または尿、月経、血液、汗、排出物またはヒトの身体により放出される他の流体を吸収することのできる、任意の他の公知の使い捨て可能な製品であり得る。議論の目的のために、以下該吸収性物品10は、生理用ナプキンに関連して記載されるであろう。
この吸収性物品10は液体透過性カバー12と、液体不透過性バッフル14とこれらの間に包囲された吸収材16とを含む。該液体透過性カバー12は、該物品の着用者の身体と接するように設計され、織りまたは不織り材料から作成できる。このカバー12は、天然または合成材料から作成でき、かつ体液が容易に透過し得るものであるべきである。適当な材料はポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンまたは他の熱−結合性繊維の、結合されカーディング処理されたウエブを包含する。他のポリオレフィン、例えばポリプロピレンとポリエチレンとのコポリマー、線状低密度ポリエチレン、微細な孔を形成したフィルムウエブおよびネット材料も良好に機能する。このカバー12は、また開口を含み、かつ不織材料を両側に配置した熱可塑性フィルムで作成することも可能である。この特定の態様は、体液の迅速な通過を可能としつつ、着用者の大腿部に対して柔らかな感触を与える。
体液の該吸収性物品10内への移動を容易化するために、該カバー12内に複数の開口13を形成することができる。該開口13は、該カバー12全体にランダムにあるいは均一に配置でき、もしくは該吸収性物品10の長手方向の軸X-Xに沿って配列された、狭い長手方向のバンドまたはストリップとしてのみ配置することも可能である。該開口13は、該体液の迅速な該吸収材16への浸透を可能とする。開口のサイズ、形状および数は、特定の要求に合うように変えることができる。
該液体不透過性バッフル14は、液体の通過を遮断しつつ、該吸収性物品10からの空気または蒸気の通過を可能とするように設計されている。このバッフル14は上に示した諸特性を有する任意の材料から作成できる。良好な材料は微細なエンボス加工を施したポリマーフィルム、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンである。また、二成分フィルムも使用できる。好ましい材料はポリエチレンフィルムである。最も好ましくは、該バッフル14は約0.2mm〜約2.0mm、好ましくは約0.3mm〜約1.0mmの範囲内の厚みをもつポリエチレンフィルムである。該カバー12および該バッフル14は、該吸収材16の周辺部近傍で同一の拡がりを有し、かつ面対面接触状態にあってよい。該カバー12および該バッフル14は、また接着剤を使用し、あるいはヒートシール、超音波または任意の他の当業者には公知の方法によって、その周辺部近傍で一緒に封止することができる。
該吸収材16は、各々所定の吸収能を有する、少なくとも３つの異なる別々の部材からなる。その第一の部材18は該カバー12の直ぐ下に配置され、かつ該吸収性物品10の中央の長手方向の軸X-Xに沿って配置されている。該第一の部材18は、該体液が該吸収性物品の中心に止まっていることを示す、使用前の視認性のシグナルを着用者に与える。該第一の部材18は、また特に月経に対して高い吸収能を有し、かつ微細な孔をもち、強く着色された織物で構成できる。この第一の部材18は、該カバー12および／または該第二の部材20とは異なる色および好ましくはこれらよりも濃い色を有するものである。桃色、ピンクまたはブルーが、該吸収性物品10の中心部に該液体が止まるであろうことを示す、良好な使用前の視認性シグナルを提供する。該第一の部材18は、更に該カバー12の表面上にあるいは該第二の部材20の表面上に、堆積されたインクのコーティングまたは層であってもよい。議論の目的のために、この第一の部材18は、以下吸収特性を有する吸収性部材として説明する。
メルトブローン材料がこの第一の部材18として良好に機能する。というのは、これが優れた月経分配特性を有するからである。メルトブローン材料の説明は、メイヤー(Meyer)等に付与され、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,798,603号に教示されている。この特許を本発明の参考とし、その記載を本発明の一部とする。
該第一の部材18は、該吸収性物品10の全体としての長さに等しいか、あるいはこれよりも小さな長さ、および該吸収性物品10の幅よりも小さな幅を有する矩形ストリップの形状をもつことができる。約６〜約12インチ（約152〜約304mm）の範囲の長さおよび約0.5〜約２インチ（約12〜約25.4mm）の幅をもつものが良好に機能する。好ましくは、該第一の部材18は該吸収性物品10の長さとほぼ等しい長さおよび約１〜約1.5インチ（約25.4mm〜約38.1mm）、最も好ましくは約1.25インチ（約31.75mm）の幅を有する。
該第一の部材18は、該カバー12に放出される該体液の長手方向および横方向の制御を可能とすべきである。該第一の部材18は該吸収性物品10よりも狭いので、該第一の部材18の側部は該吸収性物品10の長手方向の側端部とは離されており、かつ該体液は、これが該第二の部材20内に流入する前には、該第一の部材18の周辺部内の領域に制限される。この設計は、該体液を該吸収性物品10の中心領域に拘束し、かつその長さ方向に吸収することを可能とし、結果として該第二の部材20のより多くの量が利用されることになる。
体液の該吸収性物品10内への移動を容易にするために、該第一の部材18内に複数の開口19を形成することができる。該カバー12に形成された該開口13および該第一の部材18を貫いて形成された該開口19の幾つかまたは全てを、該体液が迅速に該吸収材16内に浸透するように、軸に沿って配列することができる。該開口19のサイズ、形状、径および数は適当な要求に見合うように変えることができる。該開口19は、該第一の部材18の上部表面の全てまたはその一部に渡り均一にまたはランダムに配置することができる。
該第二の部材20は該第一の部材18の下方に配置され、かつ該第一の部材18が吸収特性を有する吸収材である場合には、該部材18よりも低い、特に月経に対する吸収能をもつ。この第二の部材20は、約６〜約12インチ（約152〜約304mm）の範囲の長さをもつことができる。好ましくは、該第一の部材18は該吸収性物品10の長さとほぼ等しい長さをもつ。該第二の部材20は、幅については該第一の部材18と等しくすることができるが、好ましくはこれよりも広いであろう。該第二の部材20の幅は、約２〜約３インチ（約50.8〜約76.2mm）、好ましくは約2.5インチ（約63.5mm）であり得る。約３インチ（約50.8mm）よりも大きな幅は、幾人かの着用者に対して不快感を与える可能性がある。
該第二の部材20は、セルロース繊維、界面活性剤処理を施したメルトブローン繊維、木材パルプ繊維、再生セルロースまたは綿繊維、あるいはパルプと他の繊維とのブレンドを包含する、種々の型の天然または合成繊維から形成された親水性の材料であり得る。好ましくは、該第二の部材20は大きな孔のある構造を有する材料から形成され、かつ快適性と保護性とを保証するために、湿潤時および乾燥時両者におけるレジリエンシーを呈する。同時形成体およびエアーレイド織物は、該第二の部材として良好に作用する２種の材料である。同時形成体(coform)とは、メルトブローン繊維とパルプ繊維との空気成形(air-formed)ブレンドである。このような材料の製造はアンダーソン(Anderson)等に付与された米国特許第4,100,324号に記載されている。本特許を本発明の参考とし、またその内容を本発明の一部とする。約60％のセルロース繊維と約40％のポリプロピレンメルトブローン繊維との同時形成混合物が良好に機能する。
エアーレイド織物も、該第二の部材20として良好に機能する。市販品として入手可能なエアーレイド織物は、エアーテックス(Airtex:登録商標)395として、500デイストリート、P.O.23790、グリーンベイ、ウイスコンシン54309-3790のジェームズリバーコーポレーション(James River Corporation)により市販されているものである。このエアーテックス395は、アクリルバインダにより一緒に保持された100%の未使用軟材である。
該第二の部材20は、また熱および圧力の適用により永続的に変形させることのできる熱可塑性ポリマーを含むことができる。この種の材料はポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル等を包含する。典型的なこのような材料は、結合されカーディング処理の施されたウエブ、スパン結合織物、熱的に融合可能なバインダー繊維を含むエアーレイド織物である。
第１図に示した如く、該第二の部材20はC-字型に折り曲げられており、２つの対向して配置された長手方向の端部24および26を有し、これら端部は離されて配置され、好ましくはその間に長手方向のギャップまたは溝28を形成する。このC-字型の折り曲げは、該第二の部材20を可撓性とし、それによって該吸収性物品10が着用者の身体、即ちほぼ外陰部と緊密な接触状態に適合され、かつその状態に止まることを可能とする。吸収性物品が該身体との一定した接触状態を保ち得るとすれば、漏れの可能性は大幅に減じられることは公知の事実である。第１図にはギャップ28が示されているが、これら２つの端部24および26は、僅かに相互に重なりあっているか、あるいは相互に隣接しあうことができ、依然としてこれらが僅かに離されて配置された場合と同様な機能を達成することができる。好ましくは、このギャップ28の間隔は０〜約0.375インチ（約10mm）の範囲内であり得る。
このギャップ28が存在する場合、該第一の部材18内に存在する体液が、該C-字型に折り曲げられた第二の部材20内に位置する該第三の部材22に対する直接的通路をもつ点で、付随的な利点が得られる。この障害のない通路は、該体液が月経である場合に特に有用である。というのは、該粘稠な流体の該第一の部材18から該第三の部材22への移動を可能とする明確な通路が与えられるからである。該体液の該吸収材16の中心への迅速な浸透を可能とする通路は、該カバー12を乾燥状態に維持し、かつ漏れの無い製品を与える上で著しく有益である。
該第三の部材22は、該C-字型に折り曲げられた第二の部材20内に配置され、かつ該第二の部材20よりも高い吸収能をもつ。好ましくは、該第三の部材22は該第一の部材18さえも越える高い吸収能をもつであろう。該第三の部材22は、１以上の、優れた流体分配特性をもつ薄葉紙、折り畳まれた薄葉紙あるいはメルトブローン材料の層で構成できる。第１図に示したように、E-字型に折り曲げた、湿式レイド(wet-laid)した、および通気乾燥されクレープ処理された薄葉紙が、製造並びに折り曲げが容易である点で良好に機能する。この薄葉紙は硬材および／または軟材繊維から作成できる。この薄葉紙は、微小孔のある構造を有し、特に月経に対して優れた吸収能を与える。この第三の部材22は、該第一の部材18の幅と同等、それ未満あるいはそれを越える幅をもつことができる。実際上は、この第三の部材22は約0.75〜約2.25インチ（約19mm〜約76.2mm）の範囲内の幅をもつことができる。該第三の部材22は、必要ならば、該第二の部材20と等しい幅をもつことができることに注意すべきである。該第三の部材22の長さは、約５〜約12インチ（約127mm〜約304mm）の範囲内であり得る。生理用ナプキンよりも大きな物品については、該第三の部材22のサイズは、それに応じたサイズとすることができる。該第三の部材22の長さは、該第二の部材20の長さと等しいか、あるいはそれよりも小さく、好ましくは該第二の部材20の長さよりも僅かに小さくすることができる。
該第一の部材18は、制御された様式で、該吸収性物品10の長さに沿って、該体液を分配することを可能とする流体分布部材として機能できる。該第二の部材20は、まず該第一の部材18からの流体を該第三の部材22に移動する。該第三の部材22は、次いで該流体を該第二の部材20に放出する前に、その幅および長さに沿って該流体を吸引する。従って、該第三の部材22は、該流体が該第二の部材20に取り込まれる前に、完全に飽和状態になる可能性がある。この作用は、該流体が該吸収性物品10の中心部分に止まっていることを示す良好な使用後の視認性のシグナルを着用者に与え、結果として最初に着用者に与えられた該使用前の視認性のシグナルを補強する。かくして、該流体はそれぞれ該第一および第三の部材18および22両者に沿って均一に吸収され、該流体を該吸収性物品10の中心部分に保持する。該着用者が、体液によってより広い該第二の部材20が変色したことに気づいた時点において、該着用者は該吸収性物品10の交換時期が近づいたことを認識する。
該吸収性物品10は、また湿潤弾性部材30をも含み、これは該第二の部材20と該液体不透過性バッフル14との間に配置されている。この湿潤弾性部材30は、現時点においてはイリノイ州60525、ホジキンス、7110サンタフェドライブのシールドエアー社(Sealed Air Corporation)により市販されている独立気泡型ポリエチレンフォームであり得る。該フォームはセル−エアー(Cell-Aire：登録商標)CA-30として市販されており、約1/32インチ（約0.8mm）の厚み、1.2ポンド／立方フィートの密度、60インチの幅およびロール上で直線長さ2000フィート(615m)を有する。該湿潤弾性層30として適したもう一つのポリエチレンフォームはペンシルバニア州19317、チャズフォード、ルート１および202、ブランドウインフォービルディングのアメテックマイクロフォームディビジョン(Ametek Microfoam Division)により市販されている。
この湿潤弾性層30は、使用中の該吸収性物品10のバンチングおよびひねりに抵抗するように作用する。この「湿潤弾性」なる用語は、該層30が体液によって湿潤した場合においてさえ弾性であることを意味する。この湿潤弾性層30は、該カバー12および／または該バッフル14の長さおよび幅と同一であり得る。該湿潤弾性層30は、該吸収材16の幅と同一またはこれよりも大きい幅および該吸収材16の長さと同一、好ましくはこれよりも大きな長さをもつべきである。該湿潤弾性層30は、該吸収性物品10のバンチングおよびひねりに抵抗し、結果として着用者の身体との密接な接触状態を維持する上で該ギャップ28と協働する。
該バッフル14の外部表面32には、衣類取付け用接着剤34および36の長手方向に伸びた２本のストリップが物理的に付着している。１本の幅広いストリップ、３またはそれ以上の幅の狭いストリップ、または接着剤の吹き付けパターンも利用可能であると理解すべきである。該衣類取付け接着剤は、ニュージャージー州08807、ブリッジウォーター、10フィンダーンアベニュの、ナショナルスターチ＆ケミカル社(National Starch and Chemical Company)から市販品として入手できる。該衣類接着用ストリップ34および36は、該吸収性物品10が月経用品である場合には、該物品10を、下着の布部分の内側に固定するために使用される。該吸収性物品10がオムツまたはトレーニングパンツである場合には、該衣類接着用ストリップ34および36は必ずしも必要とされない。該衣類接着用ストリップ34および36は、膣開口部に該吸収性物品10を適当に整合する作用をもつ。
剥離性のピールストリップ38が、該衣類接着用ストリップ34および36に付着され、下着に付着される前に、該接着剤の汚染を防止するように機能する。該ピールストリップ38は、片面を被覆した白色のクラフト紙であり得る、従って該ストリップはホットメルト接着剤、例えば該衣類接着用ストリップ34および36から剥離することができる。このピールストリップ38は、最終的な消費者が、該吸収性物品10を下着に取り付ける直前に除去されるように設計されている。
種々の吸収性物品、特に生理用ナプキンの、種々の材料の該吸収能を測定するためにテストを実施した。このテスト法では、流量３±0.5ml/30秒で分配した染料溶液を使用して、該種々の材料の吸収能を測定した。測定は２種の異なる時間、即ち最初の襲撃から30秒後およびこれから５分後に実施した。このテストに必要とされる装置および材料は以下の通りである。
1. 30秒内に３±0.5mlを分配し得る自動化ポンプ。イリノイ州60648、シカゴのコール−パーマーインスツルメント社(Cole-Parmer Instrument Company)から入手できる、自動化コールパーマー−マスターフレックス(Cole Parmer-Masterflex:登録商標)ポンプが良好に機能する。
2. 容量1000mlの、10ml目盛り付きパイレックスメスフラスコ。
3. リングスタンド−高さ15インチ(381mm)。
4. 該リングスタンドに取り付けられた、1/8インチ(3mm)の先端部を有する針。
5. コール−パーマーインスツルメント社から入手し得る、マスターフレックスタイゴンチューブ(Masterflex Tygon tubing)#14。
6. MO. 63178-4538、セントルイス、POボックス14538、2526ボールドウインストリートにあるユニバーサルフーズ社(Universal Foods Corporation)のワーナージェンキンソンディビジョン(Warner-Jenkinson Division)から入手できる青色染料No．１粉末16.7ｇと1000mlの蒸留水とを混合することにより生成した染料溶液40ml。
7. 900mlの蒸留水。
8. 0.1秒まで読み取り可能なストップウォッチ。および
9. メートル尺。
このテストを開始する前に、40mlの該染料溶液を、容量1000mlのパイレックスメスフラスコ内で、900mlの蒸留水と共に掻き混ぜる。
テストすべきサンプルは以下の如く状態調節すべきである。第一に、該サンプルが包装体中に保持されている場合には、各サンプルを保護容器から取り出す。次いで、各サンプルを73°Ｆ±１°Ｆの温度および相対湿度50％±2%にて少なくとも２時間保つ。この状態調節後、２×６インチ（52mm×152mm）の検体を、各サンプルの中心部分から切り取る。ここで長い寸法は、該サンプルを切り取った該物品の長さに対応する。
各検体についての該テスト手順は、以下の通りである。即ち、各２×６インチの検体を、その身体側表面を上に向けて、テーブル上に配置する。該針の先端部を該検体の中心に向ける。該ポンプからの該染料溶液の流動を調節するスイッチを入れて、該染料溶液を該検体の中心に流動させる。該染料溶液が該検体上に滴下したら直ぐにストップウォッチを作動させる。30秒後に、該スイッチを切り、かつ該ストップウォッチを同時に停止させる。この期間は、以下の表において「初期襲撃」としたものを表し、分配される流体の量は３mlとすべきである。できる限り迅速に、該カバーを該検体から除去する。該第一および第二の部材、並びに存在する場合には各付随的な部材上の該流体汚染部の長さおよび幅を該メートル尺で測定する。各部材を注意して、隣接する部材からはぎ取り該流体汚染部を測定する。この測定値を読み取り、記録する。これが該染料溶液の該初期襲撃を表している。次いで、全ての部材およびカバーを元の位置に戻し、ストップウォッチを作動させる。その５分後に該ストップウォッチを停止させる。できる限り迅速に、該カバーを該検体から除去する。上記の如く、該吸収性部材上の該流体の汚染部の長さおよび幅を測定しかつ記録する。これらの測定値を、「５分後の襲撃」の読みとして、読み取り、かつ記録する。これが最終の測定値である。
以下の第１表に示されたデータは上記のテスト手順に従って得たものである。市販品として入手できる４種の生理用ナプキンを、本発明の２つの試作品と共にテストした。この２つの試作品を、「試作品１」および「試作品２」と呼ぶ。これらデータから、初期襲撃から５分後に、これら２種の試作品各々に対する該第一または第三の吸収部材18、22中の該流体汚染部の長さ(110mm、129mmおよび110mm、115mm)が上記市販品として入手可能な製品の何れにおける該流体の汚染部長さよりもずっと長いことを理解できる。該市販のテストされた製品の全てに対して最大の値は95mmであった（KUT第二部材参照）。概して、本発明の該試作品１および２における該第一または第三の吸収部材（それぞれ18および22）は、明らかに該第二の吸収性部材20よりも高い吸収能を有していた。

製品
AUM: プロクター＆ギャンブル社(Procter & Gamble Company)により市販されている商品、オールウェイズウルトラマキシ(Always Ultra Maxi)。
SFUP: ジョンソン＆ジョンソンにより市販されている商品、ステイフリーウルトラプラス(Stayfree Ultra Plus)。
試作品１：ウルトラシン(Ultra Thin)試作品（第１図）。
試作品２：エアーテックスを同時形成体で置換した点を除き試作品１と同じウルトラシン(Ultra Thin)試作品
KUT: キンバリー−クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)により市販されている商品コテックスウルトラシン(Kotex Ultra Thin)。
NF Maxi: キンバリー−クラーク社により市販されている商品、ニューフリーダムマキシ(New Freedom Maxi)。
略号
上部部材：内部部材上の上部部材。
内部部材：超吸収材を含む包装体。
Sph部材：スファグナム(Sphagnum)を含有する吸収性部材。
エアーテックス：ジェームズリバー社(James River corporation)製のエアーテックス(Airtex:登録商標)395。
薄葉紙：キンバリー−クラーク社(Kimberly-Clark Corporation)製のセントカテリーヌズ(Saint Catherine's)薄葉紙、32ｇ。
同時形成体：キンバリー−クラーク社製の、40%のパルプとブレンドした60%のポリプロピレンポリマー、100g。
Mod. MB: キンバリー−クラーク社製の、マクロ孔を有する変性メルトブローン、60ｇ。
MB: キンバリー−クラーク社製の、マクロ孔を有する標準メルトブローン60ｇ。
毛羽：ウエイヤーハウザー(Weyerhaeuser)ロール毛羽パルプ、NF 105。
エンボス毛羽：形成されたエンボスパターンを有する上記毛羽。
以下の第２表は、第１表に示された４種のテストした市販の製品および２種の試作品に関連する。生理用ナプキンの隣接する２つの吸収性部材の、流体汚染部の長さの比を示すものである。この比は、高い吸収能を有する該吸収性部材における該流体汚染部の長さを、低吸収能の該吸収性部材における該流体汚染部の長さで割ることにより決定した。該製品が３種の吸収性部材（即ち、試作品１および２、KUTおよびNF Maxi）を含む場合、より高い吸収能をもつ２種の吸収性部材の各々に対する流体汚染部の長さを、最小の吸収能を有する吸収性部材における流体汚染部の長さで割った。
第２表の比は、２種の試作品１および２については、初期襲撃後５分の時点での汚染部の長さはそれぞれ1.7、2.0および2.0、2.1であった。これらの値は高吸収能部材の、低吸収能の部材に対する該吸収能の関係を表している。より大きな値は、吸収の差がこれら２種の部材間でより顕著であることを示している。このことを別の表現で表せば、該２種の高吸収能部材が、該最小の吸収能をもつ部材の吸収能よりも著しく大きな吸収能をもつということになる。この特徴のために、該高吸収能部材は、該低吸収能部材よりも、より一層効率的に体液を吸収できる。
第２表において、市販の製品は1.1〜2.0の範囲内の比をもつことに気づくであろう。1.7を越える該比を有する該市販のKUT製品は、該高吸収性部材よりも狭い最小吸収能部材を有する。この構成は、本発明の構成とは逆であり、早期の側部での漏れに導く可能性がある。同様に1.7を越える該比を有する該NF Maxi製品も、以下に説明する理由から、本発明の範囲外である。

第３表には、第１表および第２表に記載した４種の市販の製品および２種の試作品の、汚染部長さによる該吸収能を与えた。即ち、初期「３ml」襲撃(30秒後)および「初期襲撃の５分後」における該流体汚染部の長さが与えられている。右側の欄「襲撃後５分の汚染部長さ」に与えられた値は、明らかに該２種の試作品については、該流体汚染部の長さは76mmを越えている（それぞれ110mm、129mmおよび110mm、115mm）。事実、高吸収能部材における該流体汚染部の長さは、両試作品について99mmを越えた。市販の製品においては、95mmを示したKUTを除き、該流体汚染部の長さは何れも70mm以下であった。これらの流体汚染部の長さは、更に本発明の該第一および第三の吸収性部材が、該第二の部材よりも高い吸収能をもつという事実を支持している。1.7よりも大きな該高吸収能部材の流体汚染部長さを、該最小の吸収能部材の流体汚染部長さで割った比と、少なくとも76mmである該流体汚染部との組み合わせは、該テストした何れの市販製品よりも本発明の製品が良好に機能するという、予想外の結果を与える。該汚染部の長さを決定した期間が、3mlの初期襲撃後５分であることに注目すべきである。市販の該NF Maxi製品は該最大吸収能部材における流体汚染部の長さ60mmを有し、これは76mmよりもかなり低い値である。従って、該吸収能の比がかなり高くとも、該高吸収能部材の該流体汚染部の長さは、どちらかと言えば、該流体が該高吸収能部材に沿って良好に分配されておらず、従って本発明の範囲外であることを示している。

第２図を参照すると、吸収性物品40が図示されており、該物品は、１対のタブ42および44を含むことを除き、第１図に図示したものと類似する。該タブ42および44は下着の股部分の下で折り曲げることができる。各タブ、それぞれ42および44は該吸収性物品40の長手方向の側端部、それぞれ46および48から外側に伸びている。該タブ42および44は任意の所定の形状をもつことができるが、矩形または台形形状が良好に機能する。台形の形状を使用した場合、該タブ42および44の側部を、これらが遠方の端部それぞれ50および52に向かって進むにつれて、約１〜約25°の角度で内向きに細くすることができる。好ましい角度は約12°である。このテーパーは該吸収性物品40の中心の横軸Y-Yに対して測定される。
該タブ42および44は約1.2 in²(7.7cm²)の表面積をもつことができる。該タブ42および44は該吸収性物品40の長手方向の軸X-Xに平行に測定した長さおよび該吸収性物品40の横軸Y-Yに平行に測定した幅をもつ。該タブ42および44各々の長さは、該タブの一方の側に形成される放射状部分の中心から該タブの他方の側に形成される放射状部分の中心までとして測定できる。該放射状部分は、該タブ42および44の側部を、該吸収性物品40の長手方向の側端部46および48に接続する。該タブ42および44各々の長さは、約0.75〜約2.0インチ（約19mm〜約51mm）、好ましくは約1.5インチ（約38mm）とすべきである。該タブ42および44各々の幅は約0.5〜約1.5インチ（約13mm〜約38mm）、好ましくは約１インチ（25.4mm）の範囲内であり得る。
該タブ42および44のサイズ、形状および厚みは、これらを付着する該吸収性物品のサイズおよび形状に応じて変えることができることに注意すべきである。
該タブ42および44はカバー12、該バッフル14および該湿潤弾性部材30で構成される。従って、該タブ42および44は該吸収材16よりも薄く、かつ該吸収材よりも小さなガーレイ(Gurley)剛性をもつ。該タブ42および44各々は、またその各々42および44のバッフル側に付着された衣類接着剤（図示せず）のパッチまたはストリップを含み、これはそれぞれの剥離可能なピールストリップ54、56により被覆される。該衣類接着剤は、該タブ42および44各々の少なくとも0.5平方インチ（約323mm²）、好ましくは該タブ42および44各々の少なくとも50%の領域を被覆すべきである。該接着剤の特定の形状および形態は変えることができる。良好に機能する衣類接着剤は、ニュージャージー州08807、ブリッジウォーター、10フィンダーンアベニュのナショナルスターチ社(National Starch Company)から市販品として入手できる接着剤NS 34-5516である。
該タブ42および44は、該ピールストリップを除去した場合に、約50ミリグラム(mg)〜約150mg、好ましくは約77mg〜約115mgの範囲内であって、最適の快適性とドレープ性とを与えるべきである。約50mg〜約150mgの範囲の剛性に対して、該ピールストリップが除去された場合に、該タブ42および44は約0.5mmより大きく、好ましくは約0.7mm〜約1.5mmおよび最も好ましくは約1.1mm〜約1.2mmの厚みをもつべきである（第４表の試作品１に関する値を参照）。
ガーレイ剛性
ピールストリップを含む吸収性物品上のタブのガーレイ剛性をテストするためには、ガーレイディジタルスティッフネステスター(Gurley Digital Stiffness Tester)モデル4171-dを使用すべきである。各物品の５つのサンプルをテストすべきである。各物品上の少なくとも１個のタブをテストしなければならない。該物品を、収容されているあらゆるパウチから取り出し、展開する。次いで、該物品を、テスト前に、73°Ｆ±１°の温度および相対湿度50%±2%にて、少なくとも２時間保持して状態調節する。次に、12.7mm×25.4mmのサンプルを、各物品当て、１個のタブから切取る。該物品が１個のタブにのみ単一のピールストリップを含む場合、該ピールストリップの無い該タブを該テストのこの部分として使用すべきである。ベルクロ(Velcro:登録商標)または他の型のフックおよびループファスナーを含むタブの該領域のテストを回避すべきであることも重要なことである。該物品を注意深く取り扱って、該サンプルの剛性に影響を与えることを回避すべきである。
このガーレイスティッフネステスターは、使用前に較正すべきである。該ガーレイスティッフネステスターの指示マニュアルに従って、50.8mm幅×25.4mm長の予め較正されたブラスキャリブレーションストリップ(Brass Calibration Strip)を使用して、偏差5%以内とすべきである。これは、該「羽根(Vane)」振り子が公知の物質（即ち、ブラスストリップ）に対する規格に従って振動することを保証するために行われる。該テスターの電子回路部分は該指示マニュアルに記載の如く較正すべきである。このガーレイスティッフネステスターのセッティングの際に、水準バブルが中心に位置し、かつ該振り子の指針が零を指すまで、所定の重りを取付け、水準スクリューを調節する必要がある。スイッチを特定の重量、特定の重り位置、幅(0.5インチ)および長さ(1インチ)に設定すべきである。このテスト手順は以下の工程を含む。
1) 正確に6.4mm(0.25インチ)が該振り子の上部と重なり、かつ正確に6.4mm(0.25インチ)がジョー内に維持されるように、該サンプルを該振り子上の中心に配置する。
2) 読みが該スケール上の２と６との間にあることを確認するために、該読みをチェックする。該範囲内にない場合には、重りを調節し、必要に応じて該スイッチをセットし直す。力を印加する前に、該サンプルが該振り子の羽根と緊密に接触するように配置すべきである。これにより、初期段階における振動が回避されよう。
3) 次いで、システムリセットボタンを押す。ディスプレイの読みは00-000であるはずである。
4) オペレータは、次にモータ管理スイッチを押して、クランプアームにより該サンプルを該振り子に当接させる。
5) 該工程４を反対方向に繰り返して、左側スケールの読み、右側スケールの読みおよび平均の読みを設定する。
6) 次いで、該平均のスケールの読みを記録する。
7) 次いで、選択ボタンを押して、mg計算を行い、該値を記録する。
8) 上記工程１〜７を各サンプルにつき繰り返す。
タブ厚み
あらゆるピールストリップを除去した後の、吸収性物品上のタブの厚みをテストするために、ダイヤルインジケータをもつアムスバルクテスター(Ames Bulk Tester)モデルNo．482を使用した。各物品上の少なくとも１個のタブをテストすべきである。各物品のサンプル５個をテストすべきである。該物品を、収容されているあらゆるパウチから取り出し、展開する。次いで、該物品を、テスト前に、73°Ｆ±１°の温度および相対湿度50%±2%にて、少なくとも２時間保持して状態調節する。次いで、各タブの接着剤の無い側の中心をマーカーおよび定規を使用してマークする。該アムスバルクテスター上のコンパレータゲージを零に設定する。80.0ｇのステンレススチール製の重りを、該コンパレータのダイヤル上に伸びたスピンドル上に配置する。次いで、該アムスバルクテスター上の該円形のアルミニウム製コンパレータの足（接触表面5.16cm²および重み10ｇを有する）を、その上限まで移動させ、サンプルの衣類接着剤を下に向けて、該サンプルを該テスターのベース上に配置する。この配置は、該テスターの足を該タブの中心上で下げることを可能とする。次いで、該テスター上のレバーを穏やかに解除して、該コンパレータの足を該サンプル上で下げる。該タブを構成する該材料と該足が接触状態となった後、該ダイヤルは30秒の読みを示す。この測定値を、該ダイヤル上に示されたように、インチで記録する。この測定値は25.4なる値との積をとることによりmmに変換できる。この数値は少数第二位まで記録すべきである。次いで、該足を上昇させ、次のサンプルをテストできるように、該サンプルを取り出す。該テスターのベースは各サンプルの測定毎に清浄化することが重要である。
ピールストリップをもたないタブをテストするためには、該ピールストリップを該タブから除去し、該衣類接着剤をタルクまたは澱粉で汚染させておく。
本発明の吸収性物品10および市販品として入手できる生理用製品についての測定は、ガーレイ剛性および厚みに対する上記のテスト手法を利用して実施した。各製品の５個のサンプルを、各製品由来の１個のタブを使用してテストした。得られたデータを以下の第４表にまとめた。

これらデータは、該タブ42および44が殆どの公知技術の製品のガーレイ剛性よりも大きく、かつラップアラウンド(WrapAround:登録商標)パンティーライナーのガーレイ剛性よりも低い、固有の範囲内のガーレイ剛性をもつことを示している。このガーレイ剛性の固有の範囲が該タブの機能に対して最も適していることが分かっている。ラップアラウンドパンティーライナーの範囲内にあるタブは、適合性の欠如という問題があることが分かっている。これらは着用状態での使用中に、下着に対する付着性を失う傾向をもつ。この剛性範囲は、また快適性についても最適とはいえない。最適の性能および快適性を確保するためには、該タブは約150mg未満のガーレイ剛性をもつべきである。
大多数の公知のタブまたはウイングは約50mgに満たないガーレイ剛性を有している。事実、第４表においてテストしたものは20mg未満のガーレイ剛性をもつ。このことは、該ウイングまたはタブの可撓性が高い程、より良好に機能する（例えば、マッティングリー(Mattingly)に付与された米国特許第4,608,047号）という従来の教示と一致する。しかしながら、この教示を意識して開発された公知技術は幾つかの重大な欠点をもつことが分かっている。第一に、該ピールストリップを、該物品を下着に取り付ける直前に、該物品から除去した場合に、過度に可撓性のタブは該吸収性物品の底部に垂れ下がりかつこれに付着してしまうであろう。これは着用者にとっては極めて不便である。第二に、使用中にこれらの高度に可撓性のタブまたはウイングはバンチングおよび変形を生ずる傾向がある。これは、該バンチングを生じたタブが、該物品を所定の位置に保持するという該タブの機能を果たさないという意味から、機能上問題であり得る。このバンチングは、またバンチングに起因するシワが不快である点で、快適性について問題がある。
該タブが約50mg以上のガーレイ剛性を有する場合に、該ピールストリップを除去した際に、該吸収性物品に粘着することなく、十分に剛性であることが分かった。その上、該タブは、より可撓性の公知のタブに比して、大幅に改善された使用中における耐バンチング性を呈する。
約50mg以上のガーレイ剛性を有するタブを使用した場合、該タブが約0.5mmを越える厚みをも有することが重要である。このことは、該タブが快適性をもつことを保証するであろう。約50mgを越える剛性と約0.5mmに満たない厚みをもつタブが、刺激の強い感覚を着用者に与え、従って不快感を与える側端部を与えるであろう。
第３図を参照すると、吸収性物品58が示され、これは該第二の部材20がC-字型に折り曲げられて、該ギャップまたは溝28が下向きに該バッフル14と面していることを除き、第２図に示されたものと類似する。このような態様は、ある装置での製造を容易にする可能性がある。
第４図を参照すると、吸収性物品60が図示されており、これは該第三の部材22が該第二の部材20の下方に配置されている点を除き、第２図に示されたものと類似する。このような配置では、該第二および第三の部材20および22両者を同一の幅のものとすることができる。該第三の部材22を、該C-字型折り曲部に配置する代わりに、該第二の部材20の下方に配置することにより、該吸収性物品60の製造を容易にすることが可能となる。
第５図を参照すると、吸収性物品62が図示されており、これは該第三の部材22を該第二の部材20の上方に配置されている点を除き、第２図に示されたものと類似する。この配置では、該第二および第三の部材20および22両者を同一の幅のものとすることができる。該第三の部材22を、該C-字型折り曲部に配置する代わりに、該第二の部材20の上方に配置することにより、該吸収性物品60の製造を容易にすることが可能となる。
第６図を参照すると、吸収性物品64が図示されており、これは該第二の部材20がC-字型に折り曲げられておらず、その代わりに２つの別々の部材66および68から構成されている点を除き、第２図に示されたものと類似する。該部材66は該第三の部材22の上方に配置され、一方で該部材68は該第三の部材22の下方に配置されている。この態様においては、該部材66および68は同一の材料で作成され、かつ同一の吸収能をもち得るであろう。しかしながら、該部材68の材料または吸収能を変更したい場合には、容易にこれを実施することができる。該ギャップまたは溝28は、依然として該物品66にも存在し、体液の該第三の部材22への移動を容易にするであろう。このギャップ28は、材料の２種の異なるストリップから、これらを相互に平行に配置し、かつ僅かに離して配置することにより該部材66を構成することにより形成し得る。このギャップ28を得るもう一つの方法は、該部材66に、その長さの一部のみに沿ってスリットを形成することである。該ギャップ28は、該吸収性物品64の長手方向の中心軸X-Xと整合させるべきである。
以上、本発明を幾つかの特定の態様に関連して記載してきたが、多くの変法、改良並びに変更が、当業者にとっては、上記説明に照らして明らかであると理解すべきである。従って、本発明は、添付した請求の範囲の精神並びに範囲に入るこれら全ての変法、改良並びに変更を包含するものである。

Claims (33)

1. 長手方向の軸を有する吸収性物品であって、
   前記物品が、垂直方向に配置されている第一、第二および第三の部材を有する吸収材を含み、
   該第一の部材が、該物品の長手方向の軸に沿って中心に位置し、かつ該物品の長手方向の側端部から離れており、
   該第二及び第三の部材が、第一の部材の下方に位置し、
   該第一の部材が、吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す使用中の視認性のシグナルを与え、
   該第一の部材が、長手方向の軸に沿って吸収能を有し、該第二の部材が、第一の部材の下方に位置し、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第三の部材が、長手方向の軸に沿って該第二の部材よりも高い吸収能を有し、
   該第一の部材がある幅を有し、該第二の部材が該第一の部材の幅よりも大きな幅を有し、かつ該第二の部材が300gsm未満の坪量を有することを特徴とする、
   前記吸収性物品。
2. 該第二の部材がC-字型に折り曲げられており、該第三の部材が、第二の部材内に配置されている請求項１に記載の吸収性物品。
3. 該第三の部材が、長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも高い吸収能を有する請求項１に記載の吸収性物品。
4. 該第三の部材が、該第一の部材よりも幅が広い請求項１に記載の吸収性物品。
5. 該第一の部材がメルトブローン材料である、請求項１に記載の吸収性物品。
6. 該第二の部材がメルトブローン繊維とパルプ繊維との空気成形ブレンドである請求項１に記載の吸収性物品。
7. 該第二の部材が、エアーレイド織物である請求項１に記載の吸収性物品。
8. 該第三の部材が、通気乾燥され、クレープ処理された薄葉紙である請求項１に記載の吸収性物品。
9. 第四の部材が該第三の部材の下方に配置され、該第四の部材が該第一または第三の部材の何れかよりも長手方向の軸に沿って低い吸収能を有する請求項１に記載の吸収性物品。
10. a）液体透過性カバー、
    b）液体不透過性バッフル、および
    c）該カバーおよび該バッフルによって包囲された吸収材
    を含む長手方向の軸を有する吸収性物品であって、
    該吸収材が、垂直方向に配置されている第一、第二および第三の部材を含み、該第一の部材がカバーのすぐ下に配置され、第二の部材がC-字型に折り曲げられており、第一の部材の下に配置され、第三の部材がC-字型に折り曲げられた第二の部材内に配置され、
    該第一の部材が、吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す使用中の視認性のシグナルを与え、該第一の部材が長手方向の軸に沿って吸収能を有し、該第二の部材が長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第三の部材が長手方向の軸に沿って該第二の部材よりも高い吸収能を有し、第一の部材がある幅を有し、該第二の部材が該第一の部材の幅よりも大きな幅を有し、かつ該第二の部材が300gsm未満の坪量を有することを特徴とする吸収性物品。
11. 該第二の部材がC-字型に折り曲げられており、該C-字型の折り曲げは、該第二の部材を可撓性とし、かつ該吸収物品が着用者の身体に対して適合することを可能とする請求項10に記載の吸収性物品。
12. 第三の部材が長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも高い吸収能を有する請求項10に記載の吸収性物品。
13. 該吸収材が7mm未満の厚みを有する請求項10に記載の吸収性物品。
14. 該吸収材が5mm未満の厚みを有する請求項13に記載の吸収性物品。
15. 湿潤弾性部材が、該吸収材と該バッフルとの間に配置され、該弾性部材が該吸収性物品のバンチングに対する抵抗性を与える請求項10に記載の吸収性物品。
16. 該湿潤弾性部材がポリエチレンフォームである請求項15に記載の吸収性物品。
17. a）液体透過性カバーと、
    b）液体不透過性バッフルと、
    c）該カバーおよび該バッフルによって包囲された吸収材と、
    ここで該吸収材は、垂直方向に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第一の部材はカバーのすぐ下に配置され、前記長手方向の軸に沿って配置され、
    該第一の部材が、吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す使用中の視認性のシグナルを与え、該第一の部材は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、
    該第二の部材は該第一の部材の下に配置され、長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、
    第一の部材がある幅を有し、
    第二の部材が該第一の部材の幅よりも広い幅を有し、該第二の部材はC-字型に折り曲げられ、かつ２つの対向して配置された端部を有し、該端部は離れて配置されて、その間にギャップを形成し、該C-字型の折り曲げは該第二の部材を可撓性とし、該吸収性物品が、着用者の身体に対して適合することを可能とし、
    該第三の部材は該第二の部材内に配置され、かつ該第二の部材よりも高い吸収能を有し、及び
    d）該吸収材と該バッフルとの間に配置され、かつ該吸収性物品のバンチングに対する抵抗性を与える湿潤弾性部材と、
    を含む該長手方向の軸を有する吸収性物品。
18. 該第一の部材が、前記吸収性物品の長手方向の中心軸に沿って配置されている狭いストリップである請求項17に記載の吸収性物品。
19. 該第一の部材がメルトブローン材料である請求項17に記載の吸収性物品。
20. 該第二の部材が、C-字型に折り曲げられ、該ギャップが該第一の部材に隣接して配置されている請求項17に記載の吸収性物品。
21. 該第二の部材が、C-字型に折り曲げられ、該ギャップが該湿潤弾性部材に隣接して配置されている請求項17に記載の吸収性物品。
22. 該カバーとバッフルとが、一対のタブを形成するようなサイズおよび形状にあり、該タブは折り曲げ可能であり、かつ該吸収材のほぼ中央部分から外側に伸びており、該カバーおよびバッフルが該吸収性物品の周辺部近傍で一緒に封止されている請求項17に記載の吸収性物品。
23. 該一対のタブの各々が、該タブを下着に固定するための付着手段を含む請求項22に記載の吸収性物品。
24. 該タブの各々が、50mg〜150mgの範囲のガーレイ剛性および0.5mmを越える厚みを有する請求項23に記載の吸収性物品。
25. 長手方向の軸を有する吸収性物品であって、該物品は垂直に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第二及び第三の部材は第一の部材の下に配置されており、
    該第一の部材は、吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す、使用中の視認性のシグナルを与え、
    該第二および第三の部材各々は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、該第三の部材は長手方向の軸に沿って該第二の部材よりも高い吸収能を有し、
    第二及び第三の部材は各々ある長さを有し、
    該第二の部材は該第三の部材の幅よりも広い幅を有し、かつ300gsm未満の坪量を有する吸収性物品。
26. 該第一の部材がインキ層である、請求項25に記載の吸収性物品。
27. 該第一の部材が該第二の部材とは異なる色をもつ請求項25に記載の吸収性物品。
28. さらにカバーを含み、該第一の部材が該カバーとは異なる色をもつ請求項25に記載の吸収性物品。
29. さらにカバーを含み、該第一の部材が該カバーよりも濃い色を有する請求項25に記載の吸収性物品。
30. a）液体透過性カバーと、
    b）液体不透過性バッフルと、
    c）該カバーおよび該バッフルによって包囲された吸収材と、
    ここで該吸収材は、垂直方向に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第一の部材は、カバーのすぐ下に配置されたメルトブローン材料のストリップであり、かつ前記長手方向の軸に沿って配置されており、該第一の部材は吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す、使用中の視認性のシグナルを与え、該第一の部材は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、
    該第二の部材は該第一の部材の下に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第二の部材はC-字型に折り曲げられ、かつ２つの対向して配置された端部を有し、該端部は離れて配置されて、その間にギャップを形成し、該C-字型の折り曲げは該第二の部材を可撓性とし、該吸収物品が、着用者の身体に対して適合することを可能とし、
    該第三の部材は該第二の部材内に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材および該第二の部材よりも高い吸収能を有し、
    d）該吸収材と該バッフルとの間に配置されて、該吸収性物品のバンチングに対する抵抗性を与える湿潤弾性部材と、
    を含む、長手方向の軸を有する吸収性物品。
31. 長手方向の中心軸、横方向の中心軸および一対の長手方向の側端部を有し、
    a）液体透過性カバーと、
    b）衣類−対向面をもつ液体不透過性バッフルと、
    c）該カバーおよび該バッフルによって包囲された吸収材と、
    ここで該吸収材は、垂直方向に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第一の部材は、カバーのすぐ下に配置されたメルトブローン材料のストリップであり、かつ前記長手方向の軸に沿って配置されており、該第一の部材は吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す、使用中の視認性のシグナルを与え、該第一の部材は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、
    該第二の部材は該第一の部材の下に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第二の部材はC-字型に折り曲げられ、かつ２つの対向して配置された端部を有し、該端部は離れて配置されて、その間にギャップを形成し、該C-字型の折り曲げは該第二の部材を可撓性とし、該吸収物品が、着用者の身体に対して適合することを可能とし、
    該第三の部材は該第二の部材内に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材および該第二の部材よりも高い吸収能を有し、
    d）該吸収材と該バッフルとの間に配置されて、該吸収性物品のバンチングに対する抵抗性を与える湿潤弾性部材と、
    e）折り曲げることができ、該横方向の中心軸に沿って配置された一対のタブと、
    ここで該横方向の中心軸は該吸収性物品の該長手方向の側端部から、横方向に外側に伸びており、該タブは該カバー、該湿潤弾性部材および該バッフルを包含し、
    f）該吸収性物品を下着に固定するための接着手段と、
    ここで該接着手段は、該長手方向の側端部と該タブの各々との間の位置において、該バッフルの該衣類−対向面の表面上に存在し、
    g）該接着手段を被覆する剥離紙と、
    を含む、吸収性物品。
32. 長手方向の中心軸、横方向の中心軸および一対の長手方向の側端部を有し、
    a）液体透過性カバーと、
    b）衣類−対向面をもつ液体不透過性バッフルと、
    c）該カバーおよび該バッフルによって包囲された吸収材と、
    ここで該吸収材は、垂直方向に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第一の部材は、カバーのすぐ下に配置されたメルトブローン材料のストリップであり、かつ前記長手方向の軸に沿って配置されており、該第一の部材は吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す、使用中の視認性のシグナルを与え、該第一の部材は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、
    該第二の部材は該第一の部材の下に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第二の部材はC-字型に折り曲げられ、かつ２つの対向して配置された端部を有し、該端部は離れて配置されて、その間にギャップを形成し、該C-字型の折り曲げは該第二の部材を可撓性とし、該吸収物品が、着用者の身体に対して適合することを可能とし、
    該第三の部材は該第二の部材内に配置され、かつ長手方向の軸に沿って該第一の部材および該第二の部材よりも高い吸収能を有し、
    d）該吸収材と該バッフルとの間に配置されて、該吸収性物品のバンチングに対する抵抗性を与える湿潤弾性部材と、
    e）折り曲げることができ、該横方向の中心軸に沿って配置された一対のタブと、
    ここで該横方向の中心軸は該吸収性物品の該長手方向の側端部から、横方向に外側に伸びており、該タブは該カバー、該湿潤弾性部材および該バッフルを包含し、
    f）該吸収性物品を下着に固定するための接着手段と、
    ここで該接着手段は、該長手方向の側端部と該タブの各々との間の位置において、該バッフルの該衣類−対向面の表面上に存在し、
    g）該接着手段を被覆する剥離紙と、
    を含む、吸収性物品。
33. 垂直方向に配置された第一、第二および第三の部材を含み、
    第二及び第三の部材は第一の部材の下に配置され、
    該第一の部材は、吸収性物品に入る体液が吸収性物品の中心部分に止まることを示す、使用中の視認性のシグナルを与え、
    該第一、第二および第三の部材各々は長手方向の軸に沿って吸収能を有し、該第二の部材は長手方向の軸に沿って該第一の部材よりも低い吸収能を有し、該第三の部材は長手方向の軸に沿って該第二の部材よりも高い吸収能を有し、該第二の部材は約300gsm未満の坪量を有することを特徴とする長手方向の軸を有する吸収性物品。

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