JP3801921B2 - Optical communication device and method for manufacturing optical communication device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信用デバイス、および、光通信用デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信分野を中心として光ファイバに注目が集まっている。特にIT(情報技術)分野においては、高速インターネット網の整備に、光ファイバを用いた通信技術が必要となる。
光ファイバは、▲1▼低損失、▲2▼高帯域、▲3▼細径・軽量、▲4▼無誘導、▲5▼省資源等の特徴を有しており、これらの特徴を有する光ファイバを用いた通信システムでは、従来のメタリックケーブルを用いた通信システムに比べ、中継器数を大幅に削減することができ、建設、保守が容易になり、通信システムの経済化、高信頼性化を図ることができる。
【0003】
また、光ファイバは、一つの波長の光だけでなく、多くの異なる波長の光を1本の光ファイバで同時に多重伝送することができるため、多様な用途に対応可能な大容量の伝送路を実現することができ、映像サービス等にも対応することができる。
【0004】
そこで、このようなインターネット等のネットワーク通信においては、光ファイバを用いた光通信を、基幹網の通信のみならず、基幹網と端末機器(パソコン、モバイル、ゲーム等)との通信や、端末機器同士の通信にも用いることが提案されている。
【0005】
このように基幹網と端末機器との通信等に光通信を用いる場合、端末機器には光通信用デバイスを取り付ける必要があり、光通信用デバイスとしては、基板に光信号を伝送する光導波路、光信号を処理する受光素子や発光素子等の光学素子を備えたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光通信用デバイスは、接続信頼性の点で充分に満足のいくものではなかった。すなわち、光通信用デバイスを構成するICチップを実装したパッケージ基板、光信号を処理する受光素子や発光素子等の光学素子等を別々に実装した場合には、装置自体が大きくなり、端末機器の小型化をはかることが難しかった。
また、光学素子が内蔵され、ICチップが実装されたICチップ実装用基板を用いる場合は、装置自体が大きくなるという問題は解消されるものの、以下のような不都合があった。
【0007】
すなわち、光学素子内蔵パッケージ基板では、光学素子が基板内に完全に内蔵されているため、外部の光学素子(光ファイバや光導波路等)と接続する際に、位置合わせの微調整を行うことが難しく、また、パッケージ基板を製造する際に予め光学素子を内蔵しておくため、光学素子の位置ずれが発生しやすかった。これは、パッケージ基板の製造工程において、熱処理等を施す必要があり、光学素子を樹脂層に内蔵する場合には、この熱処理時に光学素子の位置ずれが発生するものと考えられる。
このように、内蔵した光学素子に位置ずれが発生した場合、外部の光学部品(例えば、光導波路)と接続した際の接続損失が大きく、光通信における接続信頼性の低下につながっていた。
また、この光学素子内蔵パッケージ基板では、内蔵した光学素子のいずれかに不都合が発生した場合、その光学素子のみを取り替えることができず、その光学素子内蔵パッケージ基板自体が不良品となるため、経済的に不利であった。
また、光学素子の実装位置は、光信号伝送用光路の確保や、光学素子と外部基板に取り付けた光学部品(光導波路等)との位置関係により制限されてしまい、そのため、ICチップ実装用基板の高密度化が困難になることがあった。
【0008】
また、このような従来の端末機器では、ICチップ実装用基板と光学部品との距離が離れているため、電気配線距離が長く、信号伝送時にクロストークノイズ等による信号エラー等が発生しやすかった。
【0009】
そこで、このような課題を解決するために、本発明者らは、先に、基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とが積層形成され、最外層にソルダーレジスト層が形成されるとともに、光学素子が実装されており、上記基板、層間樹脂絶縁層およびソルダーレジスト層を貫通する光信号伝送用光路が配設された構造のICチップ実装用基板を発明した。
上記ICチップ実装用基板は、光信号伝送用光路を介して、光学素子の入出力信号を伝送することができ、また、このICチップ実装用基板にICチップを実装した場合、ICチップと光学素子との距離が短く、電気信号伝送の信頼性に優れるとともに、ICチップを実装した上記ICチップ実装用基板では、光通信に必要な電子部品や光学素子を一体化することができるため、光通信用端末器の小型化に寄与することができるものであった。
【0010】
このようなICチップ実装用基板においては、光信号伝送用光路の内部に光路用樹脂層が形成されている場合、該光路用樹脂層と光信号伝送用光路の壁面との密着性を優れたものとするために、上記壁面に黒化−還元処理等の粗化処理を施して粗化面を形成していた。
【0011】
しかしながら、このような粗化面が形成された光信号伝送用光路は、その壁面が黒色であったため、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号が上記壁面で反射する際に減衰されたり、上記壁面に吸収されたりして、光信号に損失が発生し、光信号の伝送の信頼性が低下して正確な光通信を行うことができなくなってしまうことがあった。
また、上記光信号伝送用光路の壁面に粗化面を形成しない場合であっても、上記壁面は光沢がない状態であったため、やはり、光信号が上記壁面で反射する際に減衰されたり、上記壁面に吸収されたりして、光信号に損失が発生し、光信号の伝送の信頼性が低下して正確な光通信を行うことができなくなってしまうことがあった。
【0012】
また、本発明者らが先に発明したICチップ実装用基板に実装された光学素子と、所定の位置に光導波路が形成された多層プリント配線板の該光導波路とが、光信号伝送用光路を介して光信号の伝送が可能なように構成された光通信用デバイスも、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面で反射する際に減衰されたり、上記壁面に吸収されたりして、上記光信号に損失が発生し、光信号の伝送の信頼性が低下して正確な光通信を行うことができなくなることがあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、さらに詳細に検討を行った結果、光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に光沢を有する金属層を形成することで、光信号伝送用光路の壁面に当たった光信号が吸収されることなく反射され、光信号に損失が発生しにくく、光信号の伝送の信頼性に優れ、正確な光通信を行うことができることを見出し、下記の構成からなる本発明の光通信用デバイスを完成させた。
【0014】
【課題を解決するための手段】
すなわち、第一の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを対向配置する光通信用デバイスであって、
上記ICチップ実装用基板を構成する基板の両面に形成された導体回路と、
上記導体回路上に積層形成された層間樹脂絶縁層と、
上記ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路と、
上記ICチップ実装用基板の上記多層プリント配線板に対向する側の面とは反対側の面であって、光学素子を実装した際、上記光信号伝送用光路を介して光信号の伝送が可能な位置に配設された光学素子用半田バンプと、
上記ICチップ実装用基板の上記多層プリント配線板に対向する側の面、及び、上記多層プリント配線板の上記ICチップ実装用基板に対向する側の面の両方に設けられ、上記ICチップ実装用基板と上記多層プリント配線板とを電気的に接続する基板接続用半田接続部と、
上記多層プリント配線板の上記ICチップ実装用基板に対向する面の表面に形成されるとともに、上記光信号伝送用光路の直下に位置する光学用開口と、
上記光学用開口の直下であって、上記多層プリント配線板の上記ICチップ実装用基板と対向する側の表面直下に形成された光導波路と
上記光信号伝送用光路を構成する壁面の一部又は全部に形成された光沢を有する金属層と
を備えることを特徴とする。
【0015】
第二の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とからなる光通信用デバイスであって、
上記多層プリント配線板は、基板と導体回路とを含んで構成され、
上記多層プリント配線板には、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、
上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されていることを特徴とする。
【0016】
第三の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とからなる光通信用デバイスであって、
上記ICチップ実装用基板には、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、
上記多層プリント配線板は、基板と導体回路とを含んで構成され、
上記多層プリント配線板には、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が形成されており、
上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されていることを特徴とする。
【0017】
第一〜第三の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路は、空隙を含んで構成されているか、樹脂組成物を含んで構成されているか、または、空隙および樹脂組成物を含んで構成されていることが望ましい。
【0018】
また、上記光通信用デバイスにおいて、上記金属層には、粗化面が形成されていることが望ましい。
また、上記光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路を構成する樹脂組成物は、通信波長光の透過率が70%以上であることが望ましい。
【0019】
第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
(a)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(b)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(c)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(d)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光学素子を実装する光学素子実装工程と
を含む方法を用いてICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、光導波路を有する多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0020】
また、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
光学素子が実装されたICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、
(A)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(B)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(C)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(D)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光導波路を形成する光導波路形成工程と
を含む方法を用いて多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0021】
また、第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
(a)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(b)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(c)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(d)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光学素子を実装する光学素子実装工程と
を含む方法を用いてICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、
(A)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(B)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(C)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(D)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光導波路を形成する光導波路形成工程と
を含む方法を用いて多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0022】
また、第四〜第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法では、上記ICチップ実装用基板と上記多層プリント配線板との間に封止用樹脂組成物を流し込んだ後、硬化処理を施すことにより封止樹脂層を形成することが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
まず、第一の本発明の光通信用デバイスについて説明する。
第一の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とからなる光通信用デバイスであって、上記ICチップ実装用基板には、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されていることを特徴とする。
【0024】
第一の本発明の光通信用デバイスでは、光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成された光沢を有する金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくい。従って、第一の本発明の光通信用デバイスによると、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくいため、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができる。
【0025】
第一の本発明の光通信用デバイスでは、光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板に、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されている。
このような光信号伝送用光路が配設されたICチップ実装用基板を含んでなる本発明の光通信用デバイスでは、上記ICチップ実装用基板に実装した光学素子と多層プリント配線板に実装した光学部品との情報の授受を、この光信号伝送用光路を介して光信号により行うことができる。
【0026】
第一の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されている。このように、光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成されていると、上記光信号伝送用光路の内部を伝送する光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たった際、上記光沢を有する金属層で好適に反射されるため、光信号に損失が発生しにくく、光信号伝送の信頼性を向上させることができる。
なお、上記光沢を有する金属層は、光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されているか、または、上記壁面の全部に形成されているのであるが、上記光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されている場合、上記光沢を有する金属層は光信号伝送用光路の基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分の壁面に形成されていることが望ましい。通常、基板や層間樹脂絶縁層は金属との密着性が高く、ソルダーレジスト層は金属との密着性が低いからである。
【0027】
また、上記光信号伝送用光路は、空隙を含んで構成されていることが望ましい。光信号伝送用光路が空隙を含んで形成されている場合には、その形成が容易であるとともに、該光信号伝送用光路を介した光信号の伝送において、伝送損失が発生しにくい。なお、上記光信号伝送用光路の構成を空隙とするか否かは、ICチップ実装用基板の厚さ等を考慮して適宜決定すればよい。
【0028】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物を含んで構成されている場合には、ICチップ実装用基板の強度の低下を防止することができる。
また、光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成されていると、該光信号伝送用光路内にゴミや異物等が入り込むことを防止することができるため、ゴミや異物等の存在に起因して光信号の伝送が阻害されることを防止することができる。
【0029】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物および空隙を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙を含んで構成されている場合には、ICチップ実装用基板の強度の低下を防ぐことができる。
なお、上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙により構成されている場合には、基板および層間絶縁層を貫通する部分に形成された光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成され、ソルダーレジスト層に形成された光信号伝送用光路が空隙により構成されていることが望ましい。通常、基板や層間絶縁層は樹脂との密着性が高く、ソルダーレジスト層は樹脂との密着性が低いからである。
【0030】
以下、第一の本発明の光通信用デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、第一の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図1には、ICチップが実装された状態の光通信用デバイスを示す。
【0031】
図1に示すように、第一の本発明の光通信用デバイス150は、ICチップ140を実装したICチップ実装用基板120と多層プリント配線板100とから構成され、ICチップ実装用基板120と多層プリント配線板100とは、半田接続部141を介して電気的に接続されている。
【0032】
ICチップ実装用基板120は、基板121の両面に導体回路124と層間絶縁層122とが積層形成され、基板121を挟んだ導体回路同士、および、層間絶縁層122を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール129およびバイアホール127により電気的に接続されている。
また、ICチップ実装用基板120には、これを貫通する光信号伝送用光路151が形成されており、この光信号伝送用光路151は、その内部の一部に形成された光路用樹脂層151aと、光路用樹脂層151aの基板121および層間樹脂絶縁層122を貫通する部分の周囲の壁面に形成された光沢を有する金属層151bとから構成されている。従って、光信号伝送用光路151は、光路用樹脂層(樹脂組成物)151aおよび空隙とこれらの周囲の金属層151bとから構成されている。
なお、図1に示す光通信用デバイス150では、光信号伝送用光路151は、光路用樹脂層(樹脂組成物)151aおよび空隙とこれらの周囲の金属層151bとから構成されているが、光信号伝送用光路151は、空隙とこれら周囲の金属層とから構成されていてもよく、光路用樹脂層(樹脂組成物)とこれら周囲の金属層とから構成されていてもよい。
【0033】
また、ICチップ実装用基板120では、ICチップ140が実装された側の面に受光素子138および発光素子139が実装され、光信号伝送用光路151を介して、受光素子138や発光素子139と光導波路119(119a、119b)との間で光信号を伝送することができるように構成されている。
さらに、ICチップ用実装基板120の最外層には、半田バンプを備えたソルダーレジスト層134が形成されている。
【0034】
多層プリント配線板100は、基板101の両面に導体回路104と層間絶縁層102とが積層形成され、基板101を挟んだ導体回路同士、および、層間絶縁層102を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール109およびバイアホール107により電気的に接続されている。
また、多層プリント配線板100のICチップ用実装基板120と対向する側の最外層には、光路用開口111と半田バンプとを備えたソルダーレジスト層114が形成されるとともに、光路用開口111(111a、111b)直下に光変換ミラー119(119a、119b)を備えた光導波路118(118a、118b)が形成されている。
【0035】
このような構成からなる光通信用デバイス150では、光ファイバ(図示せず)を介して外部から送られてきた光信号が、光導波路118aに導入され、光路変換ミラー119a、光路用開口111aおよび光信号伝送用光路151を介して受光素子138(受光部138a)に送られた後、受光素子138で電気信号に変換され、さらに、半田接続部142、導体回路124、バイアホール127、および、半田接続部143を介してICチップ140に送られることとなる。
【0036】
また、ICチップ140から送り出された電気信号は、半田接続部143、バイアホール127、導体回路124、および、半田接続部142を介して発光素子139に送られた後、発光素子139で光信号に変換され、この光信号が発光素子139(発光部139a)から光信号伝送用光路151、光路用開口111bおよび光変換ミラー119b介して光導波路118bに導入され、さらに、光ファイバ(図示せず)を介して光信号として外部に送りだされることとなる。
【0037】
このような第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板では、ICチップ実装用基板内、すなわち、ICチップに近い位置に実装された受光素子および発光素子において、光/電気信号変換を行うため、電気信号の伝送距離が短く、信号伝送の信頼性に優れ、より高速通信に対応することができるとともに、光通信に必要な光学部品と電子部品とを一体化することができるため、光通信用端末機器の小型化に寄与することができる。
また、ICチップから送り出された電気信号は、上述したように光信号に変換された後、光ファイバを介して外部に送りだされるだけでなく、半田接続部を介して多層プリント配線板に送られ、該多層プリント配線板の導体回路(バイアホール、スルーホールを含む)を介して、多層プリント配線板に実装された他のICチップ等の電子部品に送られることとなる。
また、このような構成からなる光通信用デバイス150では、ICチップ実装用基板に実装した受光素子および発光素子、ならびに、多層プリント配線板に形成した光導波路に位置ズレが発生しにくいため、光信号の接続信頼性に優れることとなる。
【0038】
なお、図1に示した多層プリント配線板における光導波路の形成位置は、ICチップ実装用基板に近い側の最外層の層間絶縁層上であるが、第一の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板において、光導波路の形成位置はここに限定されるわけではなく、層間絶縁層同士の間であってもよいし、基板上であってもよい。
【0039】
また、図1に示すICチップ実装用基板120では、光信号伝送用光路151の基板121および層間樹脂絶縁層122を貫通する部分の壁面に光沢を有する金属層151bが形成されている。このように光信号伝送用光路の壁面に光沢を有する金属層が形成されていることで、第一の本発明の光通信用デバイスは、光信号が光信号伝送用光路内を伝送する際、上記金属層で光信号が好適に反射され、光信号の損失が発生しにくく、信号伝送の信頼性に優れたものとなる。
また、図1に示すICチップ実装用基板120では、金属層151bは光信号伝送用光路151の一部(基板121および層間樹脂絶縁層122を貫通する部分)に形成されているが、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板は、例えば、光信号伝送用光路の壁面の全部に金属層が形成された構造であってもよい。
【0040】
上記金属層は、光沢を有する金属層であり、その材質としては、金、銀、ニッケル、白金、アルミニウム、ロジウム等が挙げられる。これらの金属はいずれも光沢を有し、光信号を好適に反射することができるからである。また、場合によっては、上記金属層の材料として、例えば、銅、パラジウム等を用いることもできる。ただし、これらの材料は酸化されやすく、形成した金属層の表面の光沢度を低下させる酸化被膜が形成されやすいため、上記酸化被膜を除去することにより金属層の表面の光沢度を上昇させる必要がある。
なお、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板において、金属層の材料としては、上述したものに限定されることはなく、鏡面光沢または鮮明度光沢を有するものであれば、その他の金属も用いることができる。
【0041】
上記金属層の光沢度は、金属面の分光反射率を測定することにより得られた値によって表すことができる。上記金属面の分光反射率の測定は、上記金属層の材質と同様の材質からなる金属膜を真空蒸着により形成しておき、この金属膜に波長0.85μmの光を垂直に投射した場合の金属膜表面での反射率を測定することにより行うことができる。
また、第一の本発明の光通信用デバイスにおける上記光沢を有する金属層は、上記分光反射率が75%以上のものであることが望ましい。
【0042】
また、第一の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路の内部に上記光路用樹脂層が形成されている場合、上記金属層には、粗化面が形成されていることが望ましい。上記光信号伝送用光路に粗化面を形成することにより、光信号伝送用光路と上記光路用樹脂との密着性をより向上させることができる。ここで、上記金属層に形成する粗化面の平均粗度は、通常、望ましい下限が0.1μmであり、望ましい上限が5μmであり、導体回路と層間絶縁層との密着性等を考慮すると、より望ましい下限が0.5μmであり、より望ましい上限が3μmである。
なお、上記光信号伝送用光路の内部に上記光路用樹脂層が形成されていない場合であっても、上記金属層に、粗化面を形成することとしてもよい。
【0043】
また、上記光沢を有する金属層は、一層からなるものであってもよく、二層以上の複数層からなるものであってもよく、また、上記金属層が二層以上からなる場合、光信号伝送用光路を構成する空隙や樹脂組成物と接する金属層(以下、最内層ともいう)が光沢を有するものであればよい。
また、上記金属層が二層以上からなる場合、上記最内層の金属層をよりも外側の金属層(基板や層間樹脂絶縁層に近い側の金属層)に粗化面を形成し、この粗化面の形状に追従するように最内層の金属層を形成してもよい。金属層同士の密着性が向上するとともに、金属層と樹脂組成物との密着性も向上するからである。この場合も、金属層に形成した粗化面の平均粗度は、上記範囲にあることが望ましい。
また、上記外側の金属層に粗化面を形成し、該粗化面を覆うように最内層の金属層を形成する際には、この最内層の金属層は、その被覆樹脂層等と接する面ができるだけ平坦になるように形成することも望ましい。光信号が好適に反射し、光信号に損失が発生しにくくなるからである。
【0044】
また、第一の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路が樹脂組成物を含んで構成されている場合、該樹脂組成物は、その通信波長光の透過率が70%以上であることが望ましい。
通信波長光の透過率が70%未満では、光信号の損失が大きく、光信号の伝送性の低下に繋がることがあるからである。
なお、本明細書において、通信波長光の透過率とは、長さ1mmあたりの通信波長光の透過率をいう。具体的には、例えば、強さI1の光が上記光路用樹脂層(樹脂組成物)に入射し、該光路用樹脂層を1mm通過して出てきたとした際に、出てきた光の強さがI2である場合に下記式(1)により算出される値である。
【0045】
透過率(%)=(I2/I1)×100・・・(1)
【0046】
上記光路用樹脂層としては、通信波長帯での吸収が少ないものであれば特に限定されず、その材料としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、感光性樹脂、熱硬化性樹脂の一部が感光化された樹脂等が挙げられる。
具体的には、例えば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂;フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂;エポキシ樹脂;UV硬化性エポキシ樹脂;重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂;ベンゾシクロブテンから製造されるポリマー等が挙げられる。
【0047】
また、上記光路用樹脂層には、樹脂粒子、無機粒子、金属粒子等の粒子が含まれていることが望ましい。
粒子を含ませることにより、光信号伝送用光路、基板、層間樹脂絶縁層およびソルダーレジスト層等との間で熱膨張係数を整合させることができ、熱膨張係数の差に起因したクラック等がより発生しにくくなるからである。また、粒子の種類によっては難燃性を付与することもできる。
上記樹脂粒子としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、感光性樹脂、熱硬化性樹脂の一部が感光性化された樹脂、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との樹脂複合体、感光性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体等からなるものが挙げられる。
【0048】
具体的には、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等の熱硬化性樹脂;これらの熱硬化性樹脂の熱硬化基(例えば、エポキシ樹脂におけるエポキシ基)にメタクリル酸やアクリル酸等を反応させ、アクリル基を付与した樹脂;フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスルフォン(PSF)、ポリフェニレンスルホン(PPS)、ポリフェニレンサルファイド(PPES)、ポリフェニルエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド(PI)等の熱可塑性樹脂;アクリル樹脂等の感光性樹脂等からなるものが挙げられる。
また、上記熱硬化性樹脂と上記熱可塑性樹脂との樹脂複合体や、上記アクリル基を付与した樹脂や上記感光性樹脂と上記熱可塑性樹脂との樹脂複合体からなるものを用いることもできる。
また、上記樹脂粒子としては、ゴムからなる樹脂粒子を用いることもできる。
【0049】
また、上記無機粒子としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム等のアルミニウム化合物、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等のカルシウム化合物、炭酸カリウム等のカリウム化合物、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸マグネシウム等のマグネシウム化合物、シリカ、ゼオライト等のケイ素化合物、チタニア等のチタン化合物等からなるものが挙げられる。また、シリカとチタニアとを一定の割合で混ぜ、溶融させて均一化したものを用いてもよい。
また、上記無機粒子として、リンやリン化合物からなるものを用いることもできる。
【0050】
上記金属粒子としては、例えば、金、銀、銅、パラジウム、ニッケル、白金、鉄、亜鉛、鉛、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム等からなるものが挙げられる。
これらの樹脂粒子、無機粒子および金属粒子は、単独で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
【0051】
また、上記粒子の形状は特に限定されず、例えば、球状、楕円球状、破砕状、多面体状等が挙げられる。これらのなかでは、球状、または、楕円球状が望ましい。球状や楕円球状の粒子には角がないため、光路用樹脂層にクラック等がより発生しにくいからである。
【0052】
また、上記粒子の粒径は、通信波長より短いことが望ましい。粒径が通信波長より長いと光信号の伝送を阻害することがあるからである。
また、この範囲の粒径を有する粒子であれば、2種類以上の異なる粒径の粒子を含んでいてもよい。
なお、本明細書において、粒子の粒径とは、粒子の一番長い部分の長さをいう。
【0053】
上記光路用樹脂層に含まれる粒子の配合量の望ましい下限は10重量%であり、より望ましい下限は20重量%である。一方、上記粒子の配合量の望ましい上限は80重量%であり、より望ましい上限は70重量%である。粒子の配合量が10重量%未満であると、粒子を配合させる効果が得られないことがあり、粒子の配合量が80重量%を超えると、光信号の伝送が阻害されることがあるからである。
【0054】
また、上記光信号伝送用光路の形状は特に限定されず、例えば、円柱状、楕円柱状、四角柱状、多角柱状等が挙げられる。これらのなかでは、円柱状が望ましい。その形成が容易だからである。
【0055】
また、上記光信号伝送用光路の断面の径の望ましい下限は、100μmである。上記断面の径が100μm未満では、光路が塞がれてしまうおそれがあるとともに、該光信号伝送用光路の内部に光路用樹脂層を形成することが困難になることがあるからである。一方、上記断面の径の望ましい上限は、500μmである。500μmより大きくしても光信号の伝送性はあまり向上せず、ICチップ実装用基板に形成する導体回路の設計の自由度を阻害する原因となることがあるからである。
上記断面の径は、光信号の伝送性と設計の自由度とがより優れるとともに、未硬化の樹脂組成物を充填する際にも不都合が発生しないという点から、そのより望ましい下限が250μmであり、より望ましい上限が350μmである。
なお、上記光信号伝送用光路の断面の径とは、上記光信号伝送用光路が円柱状の場合にはその断面の直径、楕円柱状の場合にはその断面の長径、四角柱状や多角柱状の場合にはその断面の最も長い部分の長さをいう。
【0056】
また、上記光信号伝送用光路のソルダーレジスト層を貫通する部分の断面の径は、基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分の断面の径よりも小さくてもよく、具体的には、上記ソルダーレジスト層を貫通する部分の断面の径は、上記基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分の断面の径よりも20〜150μm小さくてもよい。
なお、上記光信号伝送用光路の壁面に形成された光沢を有する金属層は、場合によっては、スルーホールとしての役目、即ち、基板を挟んだ導体回路間や、基板と層間樹脂絶縁層とを挟んだ導体回路間を電気的に接続する役目を果たすことができる。
【0057】
また、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板には、受光素子や発光素子等の光学素子が実装されていることが望ましい。
上記受光素子としては、例えば、PD(フォトダイオード)、APD(アバランシェフォトダイオード)等が挙げられる。
これらは、上記ICチップ実装用基板の構成や、要求特性等を考慮して適宜使い分ければよい。
上記受光素子の材料としては、Si、Ge、InGaAs等が挙げられる。
これらのなかでは、受光感度に優れる点からInGaAsが望ましい。
【0058】
上記発光素子としては、例えば、LD(半導体レーザ)、DFB−LD(分布帰還型−半導体レーザ)、LED(発光ダイオード)等が挙げられる。
これらは、上記ICチップ実装用基板の構成や要求特性等を考慮して適宜使い分ければよい。
【0059】
上記発光素子の材料としては、ガリウム、砒素およびリンの化合物(GaAsP)、ガリウム、アルミニウムおよび砒素の化合物(GaAlAs)、ガリウムおよび砒素の化合物(GaAs)、インジウム、ガリウムおよび砒素の化合物(InGaAs)、インジウム、ガリウム、砒素およびリンの化合物(InGaAsP)等が挙げられる。
これらは、通信波長を考慮して使い分ければよく、例えば、通信波長が0.85μm帯の場合にはGaAlAsを使用することができ、通信波長が1.3μm帯や1.55μm帯の場合には、InGaAsやInGaAsPを使用することができる。
【0060】
第一の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板には、光導波路が形成されていることが望ましい。
上記光導波路としては、例えば、ポリマー材料等からなる有機系光導波路、石英ガラス、化合物半導体等からなる無機系光導波路等が挙げられる。これらのなかでは、ポリマー材料等からなる有機系光導波路が望ましい。層間樹脂絶縁層との密着性に優れ、加工が容易だからである。
【0061】
上記ポリマー材料としては、通信波長帯での吸収が少ないものであれば特に限定されず、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、感光性樹脂、熱硬化性樹脂の一部が感光性化された樹脂、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体、感光性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体等が挙げられる。
【0062】
具体的には、例えば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂、フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、UV硬化性エポキシ樹脂、ポリオレフィン系樹脂、重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂、ベンゾシクロブテンから製造されるポリマー等が挙げられる。
【0063】
上記光導波路には、上記樹脂成分以外に、例えば、樹脂粒子、無機粒子、金属粒子等の粒子が含まれていてもよい。
上記粒子の具体例としては、上記封止樹脂層に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。
【0064】
また、上記粒子の形状は特に限定されず、例えば、球状、楕円球状、破砕状、多面体状等が挙げられる。これらのなかでは、球状、または、楕円球状が望ましい。球状や楕円球状の粒子には角がないため、光導波路にクラック等がより発生しにくいからである。
【0065】
また、上記粒子の粒径は、通信波長より短いことが望ましい。粒径が通信波長より長いと光信号の伝送を阻害することがあるからである。
また、この範囲の粒径を有する粒子であれば、2種類以上の異なる粒径の粒子が含まれていてもよい。
【0066】
上記光導波路に含まれる粒子の配合量の望ましい下限は10重量%であり、より望ましい下限は20重量%である。一方、上記粒子の配合量の望ましい上限は80重量%であり、より望ましい上限は70重量%である。粒子の配合量が10重量%未満であると、粒子を配合させる効果が得られないことがあり、粒子の配合量が80重量%を超えると、光信号の伝送が阻害されることがあるからである
また、上記光導波路の形状は特に限定されないが、その形成が容易であることから、シート状が望ましい。
【0067】
このように光導波路に粒子が含まれる場合には、光導波路と、多層プリント配線板を構成する基板や層間樹脂絶縁層等との間で熱膨張係数の整合をはかることができ、熱膨張係数の差に起因するクラックや剥離等がより発生しにくくなる。
【0068】
また、上記光導波路の厚さは1〜100μmが望ましく、その幅は1〜100μmが望ましい。上記幅が1μm未満では、その形成が容易でないことがあり、一方、上記幅が100μmを超えると、多層プリント配線板を構成する導体回路等の設計の自由度を阻害する原因となることがある。
【0069】
また、上記光導波路の厚さと幅との比は、1:1に近いほうが望ましい。上記厚さと幅との比が1:1からはずれれば、はずれるほど光信号を伝送する際の損失が大きくなるからである。
さらに、上記光導波路が通信波長1.55μmのシングルモードの光導波路である場合には、その厚さおよび幅は5〜15μmであることが望ましく、上記光導波路が通信波長0.85μmでマルチモードの光導波路である場合には、その厚さおよび幅は20〜80μmであることが望ましい。
【0070】
また、上記光導波路としては、受光用光導波路と発光用光導波路とが形成されていることが望ましい。なお、上記受光用光導波路とは、光ファイバ等を介して外部から送られてきた光信号を受光素子へ伝送するための光導波路をいい、上記発光用光導波路とは、発光素子から送られてきた光信号を光ファイバ等へ伝送するための光導波路をいう。
また、上記受光用光導波路と上記発光用光導波路とは同一の材料からなるものであることが望ましい。熱膨張係数等の整合がはかりやすく、形成が容易であるからである。
【0071】
上記光導波路には、上述したように、光路変換ミラーが形成されていることが望ましい。光路変換ミラーを形成することにより、光路を所望の角度に変更することが可能だからである。
上記光路変換ミラーの形成は、後述するように、例えば、光導波路の一端を切削することにより行うことができる。
【0072】
また、図1に示した多層プリント配線板では、光導波路が形成され、さらに、最外層にソルダーレジスト層が形成されているが、このソルダーレジスト層は、必要に応じて形成すればよく、例えば、ソルダーレジスト層を形成せず、下部クラッド、コアおよび上部クラッドからなる光導波路を層間樹脂絶縁層上の全面に形成し、上記上部にクラッドによって、ソルダーレジスト層としての役割を果たしてもよい。
このような構成からなる本発明の光通信用デバイスは、後述する本発明の光通信用デバイスの製造方法により製造することができる。
【0073】
また、図1に示す光通信用デバイス150では、ICチップ実装用基板120と多層プリント配線板100とは、半田接続部141を介して電気的に接続されているため、ICチップから送り出された電気信号は、上述したように光信号に変換された後、光信号伝送用光路151等を介して多層プリント配線板100に送りだされるだけでなく、半田接続部141を介しても多層プリント配線板100に送られることとなる。
【0074】
このように半田接続部を介してICチップ実装用基板と多層プリント配線板とが接続されている場合には、半田が有するセルフアライメント作用により上記ICチップ実装用基板を所定の位置に配置することができる。
【0075】
なお、上記セルフアライメント作用とは、リフロー処理時に半田が自己の有する流動性により半田バンプ形成用開口の中央付近により安定な形状で存在しようとする作用をいい、この作用は、半田がソルダーレジスト層にはじかれるとともに、半田が金属に付く場合には、球形になろうとする表面張力が強く働くために起こるものと考えられる。
このセルフアライメント作用を利用した場合、上記半田接続部を介して、上記ICチップ実装用基板を多層プリント配線板に接続する際に、リフロー前には両者に位置ズレが発生していたとしても、リフロー時に上記ICチップ実装用基板が移動し、該ICチップ実装用基板を多層プリント配線板上の正確な位置に取り付けることができる。
従って、上記ICチップ実装用基板に実装された受光素子や発光素子と、外部の光学部品とを光信号伝送用光路を介して、光信号の伝送を行う場合に、上記ICチップ実装用基板に実装された受光素子や発光素子の実装位置が正確であれば、上記ICチップ実装用基板と上記多層プリント配線板との間で正確な光信号の伝送を行うことができる。
【0076】
また、上記光通信用デバイスにおいては、上記光信号伝送用光路の少なくとも片側の端部に、マイクロレンズが配設されていてもよい。
なお、上記マイクロレンズは、例えば、光信号伝送用光路の端部に直接配設されていてもよく、接着剤層を介して配設されていてもよく、また、場合によっては、上記マイクロレンズは、光信号伝送用光路の内部であって、光路用樹脂層中に配設されていてもよい。
【0077】
また、上記光信号伝送用光路の一端(多層プリント配線板側)に配設されるマイクロレンズの屈折率は、上記光信号伝送用光路の内部に形成される光路用樹脂層の屈折率よりも大きいことが望ましい。
このような屈折率を有するマイクロレンズを配設することにより、所望の方向に光信号を集光させることができるため、より確実に光信号の伝送を行うことができる。
【0078】
また、上記マイクロレンズが凸形状のレンズである場合、このレンズの凸面の曲率半径は、光信号伝送用光路の設計等を考慮して適宜選択すればよい。具体的には、例えば、焦点距離を長くする必要があるときには、曲率半径を小さくすることが望ましく、焦点距離を短くする必要があるときには、曲率半径を大きくすることが望ましい。
【0079】
上記マイクロレンズとしては特に限定されず、光学レンズに使用されているものが挙げられ、その材質の具体例としては、光学ガラス、光学レンズ用樹脂等が挙げられる。
上記光学レンズ用樹脂としては、例えば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂;フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂;エポキシ樹脂;UV硬化性エポキシ樹脂;ポリオレフィン系樹脂;重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂;ベンゾシクロブテンから製造されるポリマー等が挙げられる。
【0080】
上記光信号伝送用光路の端部にマイクロレンズを配設する場合、該マイクロレンズは光信号伝送用光路の端部に直接配設されていてもよく、特に、光信号伝送用光路(ソルダーレジスト層を貫通する部分)の内部に光路用樹脂層が形成されている場合には、該光路用樹脂層に直接配設されていることが望ましい。
【0081】
また、マイクロレンズの配設位置は、受光素子および発光素子に対向する側の光信号伝送用光路の端部が望ましいものの、ここに限定されることはなく、例えば、受光素子や発光素子側の光信号伝送用光路の端部に配設されていてもよいし、光信号伝送用光路の両端部に配設されていてもよい。
上記マイクロレンズの形状は、凸形状のレンズのほか、光信号を所望の方向に集光することができるものであればよい。
【0082】
また、第一の本発明の光通信用デバイスの実施形態は、図1に示す形態に限定されるものではなく、例えば、図2に示すような形態であってもよい。
なお、図2には、ICチップが実装された状態の光通信用デバイスを示す。
図2に示すように、光通信用デバイス250は、ICチップ240を実装したICチップ実装用基板220と多層プリント配線板200とから構成され、ICチップ実装用基板220と多層プリント配線板200とは、半田接続部241を介して電気的に接続されている。
また、ICチップ実装用基板220と多層プリント配線板200との間には、封止樹脂層260が形成されている。
【0083】
ICチップ実装用基板220は、基板221の両面に導体回路224と層間絶縁層222とが積層形成され、基板221を挟んだ導体回路同士、および、層間絶縁層222を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール229およびバイアホール227により電気的に接続されている。
また、ICチップ実装用基板220には、これを貫通する光信号伝送用光路251が形成されており、この光信号伝送用光路251は、その内部の一部に形成された光路用樹脂層251aと、光路用樹脂層251aの基板221および層間樹脂絶縁層222を貫通する部分の周囲の壁面に形成された光沢を有する金属層251bとから構成されている。従って、光信号伝送用光路251は、光路用樹脂層251aおよび空隙とこれらの周囲の金属層251bとから構成されている。
【0084】
多層プリント配線板200は、基板201の両面に導体回路204と層間樹脂絶縁層202とが積層形成され、基板201を挟んだ導体回路同士、および、層間樹脂絶縁層202を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール209およびバイアホール207により電気的に接続されている。
また、多層プリント配線板200のICチップ用実装基板220と対向する側の最外層には、光路用開口211と半田バンプとを備えたソルダーレジスト層214が形成されるとともに、光路用開口211(211a、211b)直下に光変換ミラー219(219a、219b)を備えた光導波路218(218a、218b)が形成されており、光路用開口211内には、光路用樹脂層208(208a、208b)が形成されている。
【0085】
このような構成からなる光通信用デバイス250では、光ファイバ等(図示せず)を介して外部から送られてきた光信号が、光導波路218aに導入され、光路変換ミラー219a、光路用開口211aおよび封止樹脂層260、さらには、光信号伝送用光路251を介して受光素子238(受光部238a)に送られた後、受光素子238で電気信号に変換され、さらに、導体回路および半田接続部を介してICチップ240に送られることとなる。
【0086】
また、ICチップ240から送り出された電気信号は、半田接続部および導体回路を介して発光素子239に送られた後、発光素子239で光信号に変換され、この光信号が発光素子239(発光部239a)から光信号伝送用光路251、封止樹脂層260、光路用開口211bおよび光変換ミラー219b介して光導波路218bに導入され、さらに、光ファイバ等(図示せず)を介して光信号として外部に送りだされることとなる。
【0087】
また、図2に示す光通信用デバイス250では、ICチップ実装用基板220と多層プリント配線板200との間に封止樹脂層260が形成されている。このように、ICチップ実装用基板と、多層プリント配線板との間に封止樹脂層が形成されている光通信用デバイスは、光学素子と光導波路との間に、空気中を浮遊しているゴミや異物等が入り込むことがなく、ゴミや異物の存在により光信号の伝送が阻害されることがないため、より信頼性に優れることとなる。
【0088】
上記封止樹脂層としては、通信波長帯での吸収が少ないものであれば特に限定されず、その材料としては、例えば、第一の本発明の光通信用デバイスにおいて光信号伝送用光路内に形成した光路用樹脂層と同様のものが挙げられる。
【0089】
また、上記封止樹脂層は、通信波長光の透過率が70%以上であることが望ましい。
通信波長光の透過率が70%未満では、光信号の損失が大きく、光通信用デバイスの信頼性の低下に繋がることがあるからである。
なお、上記通信波長光の透過率とは、上述した通りである。
【0090】
また、上記封止樹脂層には、樹脂粒子、無機粒子、金属粒子等の粒子が含まれていることが望ましい。
粒子を含ませることにより、上記ICチップ実装用基板や上記多層プリント配線板との間で熱膨張係数を整合させることができ、熱膨張係数の差に起因したクラック等がより発生しにくくなるからである。
上記粒子の具体例としては、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板において説明した光路用樹脂層に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。
【0091】
第一の本発明の光通信用デバイスでは、上記光信号伝送用光路の屈折率が、上記封止樹脂層の屈折率よりも小さいことが望ましい。このような場合、上記光信号伝送用光路を介して伝送される光信号が受光素子の受光部に向かって集光することとなるため、より確実に光信号の伝送を行うことができる。
また、上記発光素子から送り出された光信号は、光信号伝送用光路と封止樹脂層との界面で広がらない方向に屈折するため、封止樹脂層を介してより確実に光導波路に向かって伝送されることとなる。
【0092】
上記光通信用デバイスにおいて、光信号伝送用光路は、その壁面に金属層が形成されており、図2に示すように、その内部の全体に光路用樹脂層が形成されていることが望ましい。封止樹脂層を形成する際に、光信号伝送用光路の内部が空隙により構成されている場合には、該光信号伝送用光路内の一部に封止樹脂層が入り込んでしまうことがあり、これにより光信号の伝送が阻害されてしまうことがある。
【0093】
また、上記光通信用デバイスでは、多層プリント配線板に設けられた光路用開口内にも光路用樹脂層が形成されていることが望ましく、この場合、上記樹脂組成物の屈折率は、封止樹脂層の屈折率よりも小さいことが望ましい。この場合、ICチップ実装用基板側から伝送される光信号は、多層プリント配線板に形成した光導波路の光路変換ミラーに向かって集光されることとなり、より確実に光信号の伝送を行うことができる。
また、光導波路から送り出された光信号は、上記光路用開口と封止樹脂層との界面で広がらない方向に屈折するため、封止樹脂層を介してより確実に光信号伝送用光路に向かって伝送されることとなる。
【0094】
また、上記光信号伝送用光路の内部に光路用樹脂層が形成されるとともに、上記光路用開口の内部にも光路用樹脂層が形成されており、かつ、上記光信号伝送用光路の厚さと光路用開口の厚さとが略同一である場合には、両光路用樹脂層の屈折率は、封止樹脂層の屈折率よりも小さく、かつ、略同一であることが望ましい。光学素子と光導波路との間でより確実に光信号の伝送を行うことができるからである。
このような構成からなる第一の本発明の光通信用デバイスは、例えば、後述する第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法を用いて製造することができる。
【0095】
次に、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法について説明する。
第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
(a)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(b)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(c)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(d)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光学素子を実装する光学素子実装工程と
を含む方法を用いてICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、光導波路を有する多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0096】
第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法により製造した光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板は、所定の位置に光学素子が実装されるとともに、光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成され、該金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくく、光信号伝送用光路内を伝送する光信号の損失が発生しにくいため光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができるものである。
したがって、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法によると、実装した光学部品間の接続損失が低く、接続信頼性に優れる光通信用デバイスを製造することができる。
【0097】
上記光通信用デバイスの製造は、例えば、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを別々に製造し、その後、両者を半田等を介して接続することにより行うことができる。
従って、ここでは、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とのそれぞれを製造する方法について別々に説明し、その後、両者を接続する方法について説明する。
【0098】
以下に、ICチップ実装用基板の製造方法について説明する。
まず、上記(a)の工程、すなわち、多層配線板を製造する多層配線板製造工程について工程順に説明する。具体的には、例えば、下記(1)〜(9)の工程を経ることにより多層配線板を製造することができる。
(1)絶縁性基板を出発材料とし、まず、該絶縁性基板上に導体回路を形成する。
上記絶縁性基板としては、例えば、ガラスエポキシ基板、ポリエステル基板、ポリイミド基板、ビスマレイミド−トリアジン樹脂(BT樹脂)基板、熱硬化性ポリフェニレンエーテル基板、銅張積層板、RCC基板等が挙げられる。
また、窒化アルミニウム基板等のセラミック基板や、シリコン基板を用いてもよい。
上記導体回路は、例えば、上記絶縁性基板の表面に無電解めっき処理等によりベタの導体層を形成した後、エッチング処理を施すことにより形成することができる。また、銅張積層板やRCC基板にエッチング処理を施すことにより形成してもよい。
【0099】
また、上記絶縁性基板を挟んだ導体回路間の接続をスルーホールにより行う場合には、例えば、上記絶縁性基板にドリルやレーザ等を用いて貫通孔を形成した後、無電解めっき処理等を施すことによりスルーホールを形成しておく。なお、上記スルーホール用の貫通孔の直径は、通常、100〜300μmである。
また、スルーホールを形成した場合には、該スルーホール内に樹脂充填材を充填することが望ましい。
【0100】
(2)次に、必要に応じて、導体回路の表面に粗化形成処理を施す。
上記粗化形成処理としては、例えば、黒化(酸化)−還元処理、第二銅錯体と有機酸塩とを含むエッチング液等を用いたエッチング処理、Cu−Ni−P針状合金めっきによる処理等が挙げられる。
ここで、粗化面を形成した場合、通常、該粗化面の平均粗度の下限は0.1μmが望ましく、上限は5μmが望ましい。導体回路と層間樹脂絶縁層との密着性、導体回路の電気信号伝送能に対する影響等を考慮すると上記平均粗度の下限は2μmがより望ましく、上限は4μmがより望ましい。
なお、この粗化形成処理は、スルーホール内に樹脂充填材を充填する前に行い、スルーホールの壁面にも粗化面を形成してもよい。スルーホールと樹脂充填材との密着性が向上するからである。
【0101】
(3)次に、導体回路を形成した基板上に、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、熱硬化性樹脂の一部に感光性基が付与された樹脂や、これらと熱可塑性樹脂と含む樹脂複合体からなる未硬化の樹脂層を形成するか、または、熱可塑性樹脂からなる樹脂層を形成する。なお、これらの樹脂層の形成には、例えば、基板に用いる樹脂と同様の樹脂等を用いることもできる。
上記未硬化の樹脂層は、未硬化の樹脂をロールコーター、カーテンコーター等により塗布したり、未硬化(半硬化)の樹脂フィルムを熱圧着したりすることにより形成することができる。
また、上記熱可塑性樹脂からなる樹脂層は、フィルム状に成形した樹脂成形体を熱圧着することにより形成することができる。
【0102】
これらのなかでは、未硬化(半硬化)の樹脂フィルムを熱圧着する方法が望ましく、樹脂フィルムの圧着は、例えば、真空ラミネータ等を用いて行うことができる。
また、圧着条件は特に限定されず、樹脂フィルムの組成等を考慮して適宜選択すればよいが、通常は、圧力0.25〜1.0MPa、温度40〜70℃、真空度13〜1300Pa、時間10〜120秒程度の条件で行うことが望ましい。
【0103】
上記熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
上記エポキシ樹脂の具体例としては、例えば、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型等のノボラック型エポキシ樹脂や、ジシクロペンタジエン変成した脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0104】
上記感光性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂等が挙げられる。
また、上記熱硬化性樹脂の一部に感光性基が付与された樹脂としては、例えば、上記した熱硬化性樹脂の熱硬化基とメタクリル酸やアクリル酸とをアクリル化反応させたもの等が挙げられる。
【0105】
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスルフォン(PSF)、ポリフェニレンスルフォン(PPS)ポリフェニレンサルファイド(PPES)、ポリフェニレンエーテル(PPE)ポリエーテルイミド(PI)等が挙げられる。
【0106】
また、上記樹脂複合体としては、熱硬化性樹脂や感光性樹脂(熱硬化性樹脂の一部に感光性基が付与された樹脂も含む)と熱可塑性樹脂とを含むものであれば特に限定されず、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との具体的な組み合わせとしては、例えば、フェノール樹脂/ポリエーテルスルフォン、ポリイミド樹脂/ポリスルフォン、エポキシ樹脂/ポリエーテルスルフォン、エポキシ樹脂/フェノキシ樹脂等が挙げられる。また、感光性樹脂と熱可塑性樹脂との具体的な組み合わせとしては、例えば、アクリル樹脂/フェノキシ樹脂、エポキシ基の一部をアクリル化したエポキシ樹脂/ポリエーテルスルフォン等が挙げられる。
【0107】
また、上記樹脂複合体における熱硬化性樹脂や感光性樹脂と熱可塑性樹脂との配合比率は、熱硬化性樹脂または感光性樹脂/熱可塑性樹脂=95/5〜50/50が望ましい。耐熱性を損なうことなく、高い靱性値を確保することができるからである。
【0108】
また、上記樹脂層は、2層以上の異なる樹脂層から構成されていてもよい。
具体的には、例えば、下層が熱硬化性樹脂または感光性樹脂/熱可塑性樹脂=50/50の樹脂複合体から形成され、上層が熱硬化性樹脂または感光性樹脂/熱可塑性樹脂=90/10の樹脂複合体から形成されている等である。
このような構成にすることにより、絶縁性基板との優れた密着性を確保するとともに、後工程でバイアホール用開口等を形成する際の形成容易性を確保することができる。
【0109】
また、上記樹脂層は、粗化面形成用樹脂組成物を用いて形成してもよい。
上記粗化面形成用樹脂組成物とは、例えば、酸、アルカリおよび酸化剤から選ばれる少なくとも1種からなる粗化液に対して難溶性の未硬化の耐熱性樹脂マトリックス中に、酸、アルカリおよび酸化剤から選ばれる少なくとも1種からなる粗化液に対して可溶性の物質が分散されたものである。
なお、上記「難溶性」および「可溶性」という語は、同一の粗化液に同一時間浸漬した場合に、相対的に溶解速度の早いものを便宜上「可溶性」といい、相対的に溶解速度の遅いものを便宜上「難溶性」と呼ぶ。
【0110】
上記耐熱性樹脂マトリックスとしては、層間樹脂絶縁層に上記粗化液を用いて粗化面を形成する際に、粗化面の形状を保持することができるものが好ましく、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これらの複合体等が挙げられる。また、感光性樹脂を用いてもよい。なお、感光性樹脂を用いた場合には、層間樹脂絶縁層に露光、現像処理を用いてバイアホール用開口を形成することができる。
【0111】
上記熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。また、上記熱硬化性樹脂を感光化する場合は、メタクリル酸やアクリル酸等を用い、熱硬化基を(メタ)アクリル化反応させる。
【0112】
上記エポキシ樹脂としては、例えば、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノールF型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。それにより、耐熱性等に優れるものとなる。
【0113】
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニレンスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニルエーテル、ポリエーテルイミド等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
【0114】
上記酸、アルカリおよび酸化剤から選ばれる少なくとも1種からなる粗化液に対して可溶性の物質は、無機粒子、樹脂粒子および金属粒子から選ばれる少なくとも1種であることが望ましい。
【0115】
上記無機粒子としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム等のアルミニウム化合物、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等のカルシウム化合物、炭酸カリウム等のカリウム化合物、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸マグネシウム、タルク等のマグネシウム化合物、シリカ、ゼオライト等のケイ素化合物等からなるものが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
【0116】
上記樹脂粒子としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等からなるものが挙げられ、酸、アルカリおよび酸化剤から選ばれる少なくとも1種からなる粗化液に浸漬した場合に、上記耐熱性樹脂マトリックスよりも溶解速度の早いものであれば特に限定されず、具体的には、例えば、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂等)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
なお、上記樹脂粒子は予め硬化処理されていることが必要である。硬化させておかないと上記樹脂粒子が樹脂マトリックスを溶解させる溶剤に溶解してしまうこととなるからである。
また、上記樹脂粒子としては、ゴム粒子や液相樹脂、液相ゴム等を用いてもよい。
【0117】
上記金属粒子としては、例えば、金、銀、銅、スズ、亜鉛、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、鉄、鉛等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
また、上記金属粒子は、絶縁性を確保するために、表層が樹脂等により被覆されていてもよい。
【0118】
上記可溶性の物質を、2種以上混合して用いる場合、混合する2種の可溶性の物質の組み合わせとしては、樹脂粒子と無機粒子との組み合わせが望ましい。両者とも導電性が低くいため、層間樹脂絶縁層の絶縁性を確保することができるとともに、難溶性樹脂との間で熱膨張の調整が図りやすく、粗化面形成用樹脂組成物からなる層間樹脂絶縁層にクラックが発生せず、層間樹脂絶縁層と導体回路との間で剥離が発生しないからである。
【0119】
上記粗化液として用いる酸としては、例えば、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸や、蟻酸、酢酸等の有機酸等が挙げられるが、これらのなかでは有機酸を用いることが望ましい。粗化処理した場合に、バイアホールの底面から露出する導体回路を腐食させにくいからである。
上記酸化剤としては、例えば、クロム酸、クロム硫酸、アルカリ性過マンガン酸塩(過マンガン酸カリウム等)の水溶液等を用いることが望ましい。
また、上記アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液が望ましい。
【0120】
上記可溶性の物質の平均粒径は、10μm以下が望ましい。
また、平均粒径が2μm以下の平均粒径の相対的に大きな粗粒子と平均粒径が相対的に小さな微粒子とを組み合わせて使用してもよい。すなわち、平均粒径が0.1〜0.5μmの可溶性の物質と平均粒径が1〜2μmの可溶性の物質とを組み合わせる等である。
【0121】
このように、平均粒子と相対的に大きな粗粒子と平均粒径が相対的に小さな微粒子とを組み合わせることにより、無電解めっき膜の溶解残渣をなくし、めっきレジスト下のパラジウム触媒量を少なくし、さらに、浅くて複雑な粗化面を形成することができる。
さらに、複雑な粗化面を形成することにより、粗化面の凹凸が小さくても実用的なピール強度を維持することができる。
上記粗粒子は平均粒径が0.8μmを超え2.0μm未満であり、微粒子は平均粒径が0.1〜0.8μmであることが望ましい。
【0122】
(4)次に、その材料として熱硬化性樹脂や樹脂複合体を用いた層間樹脂絶縁層を形成する場合には、未硬化の樹脂絶縁層に硬化処理を施すとともに、バイアホール用開口を形成し、層間樹脂絶縁層とする。また、この工程では、必要に応じて、貫通孔を形成してもよい。
上記バイアホール用開口は、レーザ処理により形成することが望ましい。また、層間樹脂絶縁層の材料として感光性樹脂を用いた場合には、露光現像処理により形成してもよい。
【0123】
また、その材料として熱可塑性樹脂を用いた層間樹脂絶縁層を形成する場合には、熱可塑性樹脂からなる樹脂層にバイアホール用開口を形成し、層間樹脂絶縁層とする。この場合、バイアホール用開口は、レーザ処理を施すことにより形成することができる。
また、この工程で貫通孔を形成する場合、該貫通孔は、ドリル加工やレーザ処理等により形成すればよい。
【0124】
上記レーザ処理に使用するレーザとしては、例えば、炭酸ガスレーザ、紫外線レーザ、エキシマレーザ等が挙げられる。これらのなかでは、エキシマレーザや短パルスの炭酸ガスレーザが望ましい。
【0125】
また、エキシマレーザのなかでも、ホログラム方式のエキシマレーザを用いることが望ましい。ホログラム方式とは、レーザ光をホログラム、集光レンズ、レーザマスク、転写レンズ等を介して目的物に照射する方式であり、この方式を用いることにより、一度の照射で樹脂フィルム層に多数の開口を効率的に形成することができる。
【0126】
また、炭酸ガスレーザを用いる場合、そのパルス間隔は、10-4〜10-8秒であることが望ましい。また、開口を形成するためのレーザを照射する時間は、10〜500μ秒であることが望ましい。
また、光学系レンズと、マスクとを介してレーザ光を照射することにより、一度に多数のバイアホール用開口を形成することができる。光学系レンズとマスクとを介することにより、同一強度で、かつ、照射強度が同一のレーザ光を複数の部分に照射することができるからである。
このようにしてバイアホール用開口を形成した後、必要に応じて、デスミア処理を施してもよい。
【0127】
(5)次に、バイアホール用開口の内壁を含む層間樹脂絶縁層の表面に、導体回路を形成する。
導体回路を形成するにあたっては、まず、層間樹脂絶縁層の表面に薄膜導体層を形成する。
上記薄膜導体層は、無電解めっき、スパッタリング等の方法により形成することができる。
【0128】
上記薄膜導体層の材質としては、例えば、銅、ニッケル、スズ、亜鉛、コバルト、タリウム、鉛等が挙げられる。
これらのなかでは、電気特性、経済性等に優れる点から銅や銅およびニッケルからなるものが望ましい。
また、上記薄膜導体層の厚さは、無電解めっきにより薄膜導体層を形成する場合には、望ましい下限が0.3μm、より望ましい下限が0.6μmであり、望ましい上限が2.0μm、より望ましい上限が1.2μmである。また、スパッタリングにより形成する場合には、0.1〜1.0μmが望ましい。
【0129】
また、上記薄膜導体層を形成する前に、層間樹脂絶縁層の表面に粗化面を形成しておいてもよい。粗化面を形成することにより、層間樹脂絶縁層と薄膜導体層との密着性を向上させることができる。特に、粗化面形成用樹脂組成物を用いて層間樹脂絶縁層を形成した場合には、酸や酸化剤等を用いて粗化面を形成することが望ましい。
【0130】
また、上記(4)の工程で貫通孔を形成した場合には、層間樹脂絶縁層上に薄膜導体層を形成する際に、貫通孔の壁面にも薄膜導体層を形成することによりスルーホールとしてもよい。
【0131】
(6)次いで、その表面に薄膜導体層が形成された層間樹脂絶縁層の上にめっきレジストを形成する。
上記めっきレジストは、例えば、感光性ドライフィルムを張り付けた後、めっきレジストパターンが描画されたガラス基板等からなるフォトマスクを密着配置し、露光現像処理を施すことにより形成することができる。
【0132】
(7)その後、薄膜導体層をめっきリードとして電解めっきを行い、上記めっきレジスト非形成部に電解めっき層を形成する。上記電解めっきとしては、銅めっきが望ましい。
また、上記電解めっき層の厚さは、5〜20μmが望ましい。
【0133】
その後、上記めっきレジストと該めっきレジスト下の薄膜導体層とを除去することにより導体回路(バイアホールを含む)を形成することができる。
上記めっきレジストの除去は、例えば、アルカリ水溶液等を用いて行えばよく、上記薄膜導体層の除去は、硫酸と過酸化水素との混合液、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、塩化第二銅等のエッチング液を用いて行えばよい。
また、上記導体回路を形成した後、必要に応じて、層間樹脂絶縁層上の触媒を酸や酸化剤を用いて除去してもよい。電気特性の低下を防止することができるからである。
また、このめっきレジストを形成した後、電解めっき層を形成する方法(工程(6)および(7))に代えて、薄膜導体層上の全面に電解めっき層を形成した後、エッチング処理を施す方法を用いて導体回路を形成してもよい。
【0134】
また、上記(4)および(5)の工程においてスルーホールを形成した場合には、該スルーホール内に樹脂充填材を充填してもよい。
また、スルーホール内に樹脂充填材を充填した場合、必要に応じて、無電解めっきを行うことにより樹脂充填材層の表層部を覆う蓋めっき層を形成してもよい。
【0135】
(8)次に、蓋めっき層を形成した場合には、必要に応じて、該蓋めっき層の表面に粗化処理を行い、さらに、上記(3)および(4)の工程を繰り返すことにより層間樹脂絶縁層を形成することができる。
【0136】
(9)その後、必要に応じて、上記(3)〜(8)の工程を繰り返すことにより、その両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成する。なお、この工程では、スルーホールを形成してもよいし、形成しなくてもよい。
【0137】
このような(1)〜(9)の工程を行うことにより、基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とが積層形成された多層配線板を製造することができる。
なお、ここで詳述した多層配線板の製造方法は、セミアディテブ法であるが、上記(a)の工程で製造する多層配線板の製造方法は、セミアディテブ法に限定されず、フルアディテブ法、サブトラクティブ法、一括積層法、コンフォーマル法等を用いて行うこともできる。
これらのなかでは、セミアディテブ法やフルアディテブ法のアディテブ法が望ましい。エッチング精度が高いため、より微細な導体回路を形成するのに適しているとともに、導体回路の設計の自由度が向上するからである。
【0138】
第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法では、上記(a)の工程を経て、多層配線板を製造した後、上記(b)の工程、すなわち、上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程を行う。この工程で形成する貫通孔は、ICチップ実装用基板において光信号伝送用光路の役割を果たすこととなる。従って、この工程で形成する貫通孔を、以下、光路用貫通孔ともいう。
【0139】
上記光路用貫通孔の形成は、例えば、ドリル加工やレーザ処理等により行う。
上記レーザ処理において使用するレーザとしては、上記バイアホール用開口の形成において使用するレーザと同様のもの等が挙げられる。
上記光路用貫通孔の形成位置は特に限定されず、導体回路の設計、ICチップや光学素子の実装位置等を考慮して適宜選択すればよい。
また、上記光路用貫通孔は、受光素子や発光素子等の光学素子ごとに形成することが望ましい。また、信号波長ごとに形成してもよい。
また、上記光路用貫通孔の断面の径は、100〜500μmであることが望ましい。100μm未満であると、光路用貫通孔が塞がれてしまうことがあり、一方、500μmを超えても光信号伝送用光路の光信号の伝送性はあまり向上せず、ICチップ実装用基板を構成する導体回路等の設計の自由度を阻害する原因となることがある。
【0140】
また、光路用貫通孔形成後、必要に応じて、光路用貫通孔の壁面にデスミア処理を行ってもよい。
上記デスミア処理は、例えば、過マンガン酸溶液による処理や、プラズマ処理、コロナ処理等を用いて行うことができる。なお、上記デスミア処理を行うことにより、光路用貫通孔内の樹脂残り、バリ等を除去することができる。
【0141】
次に、上記(c)の工程、すなわち、上記貫通孔(光路用貫通孔)の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程を行う。
この金属層形成工程においては、光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成するとともに、最外層の層間樹脂絶縁層上に導体回路を形成することが望ましい。
従って、光路用貫通孔に光沢を有する金属層を形成するとともに、最外層の層間樹脂絶縁層上に導体回路を形成する方法について、以下に説明する。
【0142】
まず、無電解めっき等により光路用貫通孔の壁面に導体層を形成するとともに、層間樹脂絶縁層の表面全体に導体層を形成する。
【0143】
次に、上記導体層の表面全体(光路用貫通孔の壁面に形成した導体層を除く)にめっきレジストを形成する。めっきレジストの形成は、例えば、上記(a)の(6)の工程と同様の方法等により行えばよい。
【0144】
次に、上記光路用貫通孔の壁面に形成した導体層上に電解めっきや無電解めっき等を行い、上記光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成し、その後、めっきレジストを除去する。上記金属層の材料としては、例えば、金、銀、ニッケル、白金、アルミニウム、ロジウム等が挙げられる。
【0145】
次に、再度、上記層間樹脂絶縁層表面に形成した導体層上の導体回路非形成部分(上記光路用貫通孔の端面部分を含む)にめっきレジストを形成する。めっきレジストの形成は、例えば、上記(a)の(6)の工程で行った方法と同様の方法等により行えばよい。
【0146】
さらに、上記層間樹脂絶縁層上に形成した導体層をめっきリードとして電解めっきを行い、上記めっきレジスト非形成部に電解めっき層を形成し、その後、めっきレジストと該めっきレジスト下の導体層とを除去することにより層間樹脂絶縁層上に独立した導体回路を形成する。
【0147】
また、上記光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成するとともに、上記多層配線板の最外層の層間樹脂絶縁層上に、最外層の導体回路を形成する別の方法として、以下のような方法を用いてもよい。
すなわち、まず、無電解めっき等により光路用貫通孔の壁面に導体層を形成する際に、層間樹脂絶縁層の表面全体にも導体層を形成する。
【0148】
次に、この層間樹脂絶縁層表面に形成した導体層上の導体回路非形成部分にめっきレジストを形成する。めっきレジストの形成は、例えば、上記(a)の(6)の工程で行った方法と同様の方法等により行えばよい。
【0149】
さらに、上記光路用貫通孔の壁面、および、上記層間樹脂絶縁層上に形成した導体層をめっきリードとして電解めっきを行い、上記光路用貫通孔の壁面、および、上記めっきレジスト非形成部に電解めっき層を形成し、その後、めっきレジストと該めっきレジスト下の導体層を除去することにより、光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成するとともに、層間樹脂絶縁層上に独立した導体回路を形成する。
この方法によると、めっきレジストを形成する工程や電解めっきを施す工程を少なくすることができる。
なお、この方法において、導体層および光路用貫通孔に形成する電解めっき層の材料としては、金、銀、ニッケル、白金またはアルミニウムを用いることができる。従って、この場合、上記導体回路の一部は、光沢を有する金属により構成されることとなる。
【0150】
また、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法では、上記光路用貫通孔に形成する光沢を有する金属層と、最外層の層間樹脂絶縁層上に形成する導体回路とを別々に形成してもよい。
この場合、まず、多層配線板の表面全体(光路用貫通孔の壁面を除く)にめっきレジストを形成した後、無電解めっき等を施して上記光路用貫通孔の壁面に導体層を形成する。なお、上記めっきレジストの形成は、例えば、上記(a)の(6)の工程と同様の方法等により行えばよい。
そして、上記導体層上に無電解めっきや電解めっきを行い、光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する。上記光沢を有する金属層の材料としては、金、銀、ニッケル、白金、アルミニウム、ロジウム等が挙げられる。
その後、上記めっきレジストを剥離することで、上記多層配線板の光路用貫通孔の壁面に導体層を介して光沢を有する金属層を形成することができる。
なお、上記めっきレジストの除去は、例えば、アルカリ水溶液等を用いて行うことができる。
このように光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成した後、上記(a)の(6)および(7)の工程と同様にして最外層の層間樹脂絶縁層の表面に導体回路を形成することができる。
なお、光路用貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する方法としては、電解めっきや無電解めっき以外にも、例えば、真空蒸着、スパッタリング等の方法を用いることができる。
【0151】
この(c)の工程においては、光路用貫通孔の壁面に形成した光沢を有する金属層の壁面に、必要に応じて、粗化面を形成してもよい。
上記粗化面を形成する方法としては、例えば、第二銅錯体と有機酸塩とを含むエッチング液を用いたエッチング処理、Cu−Ni−P針状合金めっきによる処理等が挙げられる。
また、無電解めっき処理等により導体層を形成した後、該導体層に粗化面を形成し、この粗化面の形状に追従するように光沢を有する金属層を形成してもよい。なお、無電解めっき処理等で形成した導体層に粗化面を形成した後には、表面が平坦な光沢を有する金属層を形成してもよい。
【0152】
また、上記(c)の工程で、貫通孔(光路用貫通孔)内に金属層を形成した後には、この光路用貫通孔内に未硬化の樹脂組成物を充填することが望ましい。
光路用貫通孔内に、未硬化の樹脂組成物を充填した後、硬化処理を施すことにより、その内部に光路用樹脂層が形成された光信号伝送用光路とすることができる。
未硬化の樹脂組成物を充填する方法としては特に限定されず、例えば、印刷やポッティング等の方法を用いることができる。
なお、未硬化の樹脂組成物の充填を印刷により行う場合、該未硬化の樹脂組成物は1回で充填してもよいし、2回以上に分けて印刷してもよい。また、多層配線板の両側から印刷を行ってもよい。
【0153】
また、未硬化の樹脂組成物の充填を行う際には、上記光路用貫通孔の内積よりも少し多い量の未硬化の樹脂組成物を充填し、充填終了後、光路用貫通孔から溢れた余分な樹脂組成物を除去してもよい。
上記余分な樹脂組成物の除去は、例えば、研磨等により行うことができる。また、余分な樹脂組成物を除去する場合、樹脂組成物の状態は半硬化状態であってもよいし、完全に硬化した状態であってもよく、樹脂組成物の組成等を考慮して適宜選択すればよい。
なお、上記未硬化の樹脂組成物としては、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板において説明した光路用樹脂層の材料と同様のもの等が挙げられる。
【0154】
このような貫通孔形成工程と、金属層形成工程と、必要に応じて行う樹脂組成物充填工程とを経ることにより上記(a)の工程を経て製造した多層配線板に、その内部に樹脂組成物が充填されるとともに、その周囲の壁面に金属層が形成された光信号伝送用光路の、基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分を形成することができる。
また、上記金属層形成工程を行う際に、層間樹脂絶縁層の表面にも導体層を形成し、上述した処理を行うことにより独立した導体回路を形成することができる。
【0155】
次に、必要に応じて、上記(b)の工程で形成した貫通孔(光路用貫通孔)に連通する開口を有するソルダーレジスト層を形成するソルダーレジスト層形成工程を行う。
具体的には、例えば、下記(1)および(2)の工程を行うことによりソルダーレジスト層を形成することができる。
【0156】
(1)まず、光路用貫通孔を形成した多層配線板の最外層にソルダーレジスト組成物の層を形成する。
上記ソルダーレジスト組成物の層は、例えば、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等からなるソルダーレジスト組成物を用いて形成することができる。
【0157】
また、上記以外のソルダーレジスト組成物としては、例えば、ノボラック型エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート、イミダゾール硬化剤、2官能性(メタ)アクリル酸エステルモノマー、分子量500〜5000程度の(メタ)アクリル酸エステルの重合体、ビスフェノール型エポキシ樹脂等からなる熱硬化性樹脂、多価アクリル系モノマー等の感光性モノマー、グリコールエーテル系溶剤などを含むペースト状の流動体が挙げられ、その粘度は25℃で1〜10Pa・sに調整されていることが望ましい。また、市販のソルダーレジスト組成物を用いてもよい。
また、この工程では、上記ソルダーレジスト組成物からなるフィルムを圧着してソルダーレジスト組成物の層を形成してもよい。
【0158】
(2)次に、上記ソルダーレジスト組成物の層に、上記光路用貫通孔に連通した開口(以下、光路用開口ともいう)を形成する。
具体的には、例えば、バイアホール用開口を形成する方法と同様の方法、すなわち、露光現像処理やレーザ処理等により形成する。
また、上記光路用開口を形成する際には、同時に、半田バンプ形成用開口(ICチップや光学素子を実装するための開口や、多層プリント配線板等の外部基板と接続するための開口)を形成することが望ましい。なお、上記光路用開口の形成と、上記半田バンプ形成用開口の形成とは、別々に行ってもよい。
【0159】
また、ソルダーレジスト層を形成する際に、予め、所望の位置に開口を有する樹脂フィルムを作製し、該樹脂フィルムを張り付けることにより、光路用開口と半田バンプ形成用開口とを有するソルダーレジスト層を形成してもよい。
このような(1)および(2)の工程を経ることにより、光路用貫通孔を形成した多層配線板上に、該光路用貫通孔と連通した開口を有するソルダーレジスト層を形成することができる。
なお、上記光路用開口の径は、上記光路用貫通孔の径と同一であってもよいし、上記光路用貫通孔の径よりも小さくてもよい。
【0160】
また、上記(c)の工程の後、光路用貫通孔内に光路用樹脂層を形成した場合には、この工程でも、ソルダーレジスト層に形成した光路用開口に未硬化の樹脂組成物に充填し、その後、硬化処理を施すことにより光路用樹脂層を形成することが望ましい。
この工程においても光路用樹脂層を形成することにより、光信号伝送用光路の内部全体に光路用樹脂層が形成されることとなる。
また、上記光路用開口内に充填する未硬化の樹脂組成物としては、上記した光路用貫通孔内に充填する未硬化の樹脂組成物と同一のものであることが望ましい。
【0161】
また、その内部全体に光路用樹脂層が形成された光信号伝送用光路を形成する場合には、上記(c)の工程の後に未硬化の樹脂組成物の充填を行わず、この工程において、光路用貫通孔内およびこれに連通した光路用開口内に未硬化の樹脂組成物を充填し、その後、硬化処理を施すことにより、その内部全体に光路用樹脂層が形成された光信号伝送用光路としてもよい。
【0162】
また、上記(c)の工程において、光路用貫通孔に未硬化の樹脂組成物を充填した後、この樹脂組成物を半硬化させ、その後、上述した方法で光路用開口を有するソルダーレジスト層の形成を行い、さらに、上記光路用開口内に未硬化の樹脂組成物を充填した後、光路用貫通孔内の樹脂組成物および光路用開口内の樹脂組成物に同時に硬化処理を施すことにより、光路用樹脂層を形成してもよい。
【0163】
また、必要に応じて、光信号伝送用光路の端部にマイクロレンズを配設する。
上記光信号伝送用光路の端部にマイクロレンズを配設するには、ソルダーレジスト層上に形成した接着剤層を介して光信号伝送用光路の端部に配設すればよいが、特に、光信号伝送用光路の内部に光路用樹脂層が形成されている場合には、該光路用樹脂層上に直接配設することが望ましい。
【0164】
上記光路用樹脂層上にマイクロレンズを直接配設する方法としては、例えば、未硬化の光学レンズ用樹脂を光路用樹脂層上に適量滴下し、この滴下した未硬化の光学レンズ用樹脂に硬化処理を施す方法等が挙げられる。
上記未硬化の光学レンズ用樹脂を光路用樹脂層上に適量滴下する際には、ディスペンサー、インクジェット、マイクロピペット、マイクロシリンジ等の装置を用いることができる。
このような装置を用いて光路用樹脂層上に滴下した未硬化の光学レンズ用樹脂は、その表面張力により球形になろうとするため、上記光路用樹脂層上で半球状となり、その後、半球状の未硬化の光学レンズ用樹脂に硬化処理を施すことで、光路用樹脂層上に半球状のマイクロレンズを配設することができる。
【0165】
上記未硬化の光学レンズ用樹脂としては第一の本発明の光通信用デバイスにおいて説明した光学レンズ用樹脂と同様の樹脂を挙げることができる。
なお、上述した方法により形成するマイクロレンズの直径や曲面の形状等は、樹脂組成物と未硬化の光学レンズ用樹脂との濡れ性を考慮しながら、適宜未硬化の光学レンズ用樹脂の粘度等を調整することで制御することができる。
【0166】
また、上記半田バンプ形成用開口等を形成することにより露出した導体回路部分を、必要に応じて、ニッケル、パラジウム、金、銀、白金等の耐食性金属により被覆し、半田パッドとする。これらのなかでは、ニッケル−金、ニッケル−銀、ニッケル−パラジウム、ニッケル−パラジウム−金等の金属により被覆層を形成することが望ましい。
上記被覆層は、例えば、めっき、蒸着、電着等により形成することができるが、これらのなかでは、被覆層の均一性に優れるという点からめっきにより形成することが望ましい。
【0167】
また、ICチップを実装するための開口(ICチップ実装用開口)や、多層プリント配線板等の外部基板と接続するための開口(多層プリント配線板接続用開口)に相当する部分に開口部が形成されたマスクを介して、上記半田パッドに半田ペーストを充填した後、リフローすることにより半田バンプを形成する。
このような半田バンプを形成することにより、該半田バンプを介してICチップを実装したり、多層プリント配線板等の外部基板を接続したりすることが可能となる。なお、この半田バンプは、必要に応じて形成すればよく、半田バンプを形成しない場合であっても、実装するICチップや接続する多層プリント配線板等の外部基板のバンプを介して、これらとICチップ実装用基板とを電気的に接続することができる。
【0168】
次に、上記(d)の工程、すなわち、上記開口(光路用開口)および上記貫通孔(光路用貫通孔)を介して光信号を伝送することができる位置に光学素子を実装する光学素子実装工程を行う。
【0169】
上記光学素子の実装は、例えば、上記ICチップを実装するための開口等に半田ペーストを充填する工程で光学素子を実装するための開口(光学素子実装用開口)にも半田ペーストを充填しておき、さらに、リフローを行う際に、上記光学素子を取り付けることにより半田を介して実装すればよい。
また、半田ペーストに代えて、導電性接着剤等を用いて光学素子を実装してもよい。
なお、上記光学素子としては、例えば、上記した受光素子や発光素子等が挙げられる。
このような工程を経ることにより、ICチップ実装用基板を製造することができる。
【0170】
次に、多層プリント配線板の製造方法について説明する。
(1)まず、上記ICチップ実装用基板の製造方法の(a)の(1)および(2)の工程と同様にして、基板の両面に導体回路を形成するともに、基板を挟んだ導体回路間を接続するスルーホールを形成する。また、この工程でも、導体回路の表面やスルーホールの壁面に、必要に応じて、粗化面を形成する。
【0171】
(2)次に、必要に応じて、導体回路を形成した基板上に層間樹脂絶縁層と導体回路とを積層形成する。
具体的には、まず、上記ICチップ実装用基板の製造方法の(a)の(3)および(4)の工程と同様にして、バイアホール用開口を有する層間樹脂絶縁層を形成し、さらに、ICチップ実装用基板の製造方法の(5)の工程と同様にして、バイアホール用開口の壁面を含む層間樹脂絶縁層の表面に薄膜導体層を形成する。
【0172】
次に、上記薄膜導体層上の全面に電気めっき層等を形成することにより導体層の厚さを厚くする。なお、電気めっき層等の形成は、必要に応じて行えばよい。
次いで、上記導体層上にエッチングレジストを形成する。
上記エッチングレジストは、例えば、感光性ドライフィルムを張り付けた後、該感光性ドライフィルム上にフォトマスクを密着配置し、露光現像処理を施すことにより形成する。
【0173】
さらに、上記エッチングレジスト非形成部下の導体層をエッチング処理により除去し、その後、エッチングレジストを剥離することにより層間樹脂絶縁層上に導体回路(バイアホールを含む)を形成する。
なお、上記エッチング処理は、例えば、硫酸と過酸化水素との混合液、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、塩化第二銅等のエッチング液を用いて行うことができ、エッチングレジストの剥離は、アルカリ水溶液等を用いて行うことができる。
【0174】
なお、ここで説明した導体回路の形成方法はサブトラクティブ法であるが、層間樹脂絶縁層上に導体回路を形成する方法としては、上記ICチップ実装用基板の製造方法の(a)の(5)〜(7)と同様の方法を用いて導体回路を形成してもよい。
また、この(2)の工程、すなわち、層間樹脂絶縁層と導体回路とを積層する工程は、1回のみ行ってもよいし、複数回行ってもよい。
【0175】
(3)次に、ICチップ実装用基板と対向する側の基板上、または、層間樹脂絶縁層上の導体回路非形成部に光導波路を形成する。
上記光導波路の形成は、その材料に石英ガラス等の無機材料を用いて行う場合、予め、所定の形状に成形しておいた光導波路を、接着剤を介して取り付けることにより行うことができる。
また、上記無機材料からなる光導波路は、例えば、LiNbO3 、LiTaO3 等の無機材料を液相エピタキシヤル法、化学堆積法(CVD)、分子線エピタキシヤル法等により成膜させることにより形成することができる。
【0176】
また、上記光導波路を、ポリマー材料を用いて形成する場合は、予め、基板や離型フィルム上でフィルム状に成形しておいた光導波路形成用フィルムを層間樹脂絶縁層上に張り付けたり、層間樹脂絶縁層上に直接形成したりすることより、光導波路を形成することができる。
具体的には、反応性イオンエッチングを用いた方法、露光現像法、金型形成法、レジスト形成法、これらを組み合わせた方法等を用いて形成することができる。なお、これらの方法は、光導波路を基板や離型フィルム上に形成する場合にも、層間樹脂絶縁層上に直接形成する場合にも用いることができる。
【0177】
上記反応性イオンエッチングを用いた方法では、(i)まず、離型フィルム等の上に下部クラッドを形成し、(ii)次に、この下部クラッド上にコア用樹脂組成物を塗布し、さらに、必要に応じて、硬化処理を施すことによりコア形成用樹脂層とする。(iii)次に、上記コア形成用樹脂層上に、マスク形成用の樹脂層を形成し、次いで、このマスク形成用の樹脂層に露光現像処理を施すことにより、コア形成用樹脂層上にマスク(エッチングレジスト)を形成する。
【0178】
(iv)次に、コア形成用樹脂層に反応性イオンエッチングを施すことにより、マスク非形成部分のコア形成用樹脂層を除去し、下部クラッド上にコアを形成する。(v)最後に、上記コアを覆うように下部クラッド上に上部クラッドを形成し、光導波路とする。
この反応性イオンエッチングを用いた方法では、寸法信頼性に優れた光導波路を形成することができる。また、この方法は、再現性にも優れている。
【0179】
また、露光現像法では、(i)まず、離型フィルム等の上に下部クラッドを形成し、(ii)次に、この下部クラッド上にコア用樹脂組成物を塗布し、さらに、必要に応じて、半硬化処理を施すことによりコア形成用樹脂組成物の層を形成する。
【0180】
(iii)次に、上記コア形成用樹脂組成物の層上に、コア形成部分に対応したパターンが描画されたマスクを載置し、その後、露光現像処理を施すことにより、下部クラッド上にコアを形成する。(v)最後に、上記コアを覆うように下部クラッド上に上部クラッドを形成し、光導波路とする。
この露光現像法は、工程数が少ないため、光導波路を量産する際に好適に用いることができ、また、加熱工程が少ないため、光導波路に応力が発生しにくい。
【0181】
また、上記金型形成法では、(i)まず、離型フィルム等の上に下部クラッドを形成し、(ii)次に、下部クラッドに金型形成によりコア形成用の溝を形成する。(iii)さらに、上記溝内にコア用樹脂組成物を印刷により充填し、その後、硬化処理を施すことによりコアを形成する。(iv)最後に、上記コアを覆うように下部クラッド上に上部クラッドを形成し、光導波路とする。
この金型形成法は、光導波路を量産する際に好適に用いることができ、寸法信頼性に優れた光導波路を形成することができる。また、この方法は、再現性にも優れている。
【0182】
また、上記レジスト形成法では、(i)まず、離型フィルム等の上に下部クラッドを形成し、(ii)さらに、この下部クラッド上にレジスト用樹脂組成物を塗布した後、露光現像処理を施すことにより、上記下部クラッド上のコア非形成部分に、コア形成用レジスト形成する。
【0183】
(iii)次に、下部クラッド上のレジスト非形成部分にコア用樹脂組成物の塗布し、(iv)さらに、コア用樹脂組成物を硬化した後、上記コア形成用レジストを剥離することにより、下部クラッド上にコアを形成する。(v)最後に、上記コアを覆うように下部クラッド上に上部クラッドを形成し、光導波路とする。
このレジスト形成法は、光導波路を量産する際に好適に用いることができ、寸法信頼性に優れた光導波路を形成することができる。また、この方法は、再現性にも優れている。
なお、これらの方法で形成する光導波路では、コアの屈折率をクラッドの屈折率よりも大きくする。
【0184】
また、この工程で光導波路を形成する際には、上述したような下部クラッドとコアと上部クラッドとを順次積層形成する方法を用いて、光導波路を基板上または層間樹脂絶縁層上に直接形成し、さらに、この場合に上部クラッドを基板上または層間樹脂絶縁層上全体に形成することより、上部クラッドがソルダーレジスト層としての役割を果たすことができる。
また、下部クラッドとコアとを予めフィルム状に形成しておき、これを基板上または層間樹脂絶縁層上の所定の位置に貼り付け、さらに、上記基板上または層間樹脂絶縁層上の全体に上部クラッドを形成することによっても、該上部クラッドがソルダーレジスト層としての役割を果たすことができる。
【0185】
また、上記光導波路には、光路変換ミラーを形成する。
上記光路変換ミラーは、光導波路を層間樹脂絶縁層上に取り付ける前に形成しておいてもよいし、層間樹脂絶縁層上に取り付けた後に形成してもよいが、該光導波路を層間樹脂絶縁層上に直接形成する場合を除いて、予め光路変換ミラーを形成しておくことが望ましい。作業を容易に行うことができ、また、作業時に多層プリント配線板を構成する他の部材、例えば、基板や導体回路、層間樹脂絶縁層等に傷を付けたり、これらを破損させたりするおそれがないからである。
【0186】
上記光路変換ミラーを形成する方法としては特に限定されず、従来公知の形成方法を用いることができる。具体的には、先端がV形90°のダイヤモンドソーや刃物による機械加工、反応性イオンエッチングによる加工、レーザアブレーション等を用いることができる。
【0187】
(4)次に、必要に応じて、光導波路を形成した基板の最外層にソルダーレジスト層を形成する。
上記ソルダーレジスト層は、例えば、上記ICチップ実装用基板のソルダーレジスト層を形成する際に用いた樹脂組成物と同様の樹脂組成物を用いて形成することができる。
【0188】
(5)次に、ICチップ実装用基板と対向する側のソルダーレジスト層に半田バンプ形成用開口(ICチップ実装用基板や各種表面実装型電子部品を実装するための開口)と光路用開口とを形成する。
上記半田バンプ形成用開口と光路用開口との形成は、ICチップ実装用基板に半田バンプ形成用開口を形成する方法と同様の方法、すなわち、露光現像処理やレーザ処理等を用いて行うことができる。
なお、上記半田バンプ形成用開口の形成と、光路用開口の形成とは同時に行ってもよいし、別々に行ってもよい。
【0189】
これらのなかでは、ソルダーレジスト層を形成する際に、その材料として感光性樹脂を含む樹脂組成物を塗布し、露光現像処理を施すことにより半田バンプ形成用開口と光路用開口とを形成する方法を選択することが望ましい。
露光現像処理により光路用開口を形成する場合には、開口形成時に、該光路用開口の下に存在する光導波路に傷を付けるおそれがないからである。
また、ソルダーレジスト層を形成する際に、予め、所望の位置に開口を有する樹脂フィルムを作製し、該樹脂フィルムを張り付けることにより、半田バンプ形成用開口と光路用開口とを有するソルダーレジスト層を形成してもよい。
【0190】
また、必要に応じて、ICチップ実装用基板と対向する面と反対側のソルダーレジスト層にも半田バンプ形成用開口を形成してもよい。
後工程を経ることにより、ICチップ実装用基板と対向する面と反対側のソルダーレジスト層にも外部接続端子を形成することができるからである。
【0191】
(6)次に、上記半田バンプ形成用開口を形成することにより露出した導体回路部分を、必要に応じて、ニッケル、パラジウム、金、銀、白金等の耐食性金属により被覆し、半田パッドとする。具体的には、ICチップ実装用基板の製造方法で説明した方法と同様の方法を用いて行えばよい。
【0192】
(7)次に、必要に応じて、上記(5)の工程で形成した光路用開口内に、未硬化の樹脂組成物を充填し、その後、硬化処理を施すことにより光路用樹脂層を形成する。
なお、この工程で充填する未硬化の樹脂組成物は、ICチップ実装用基板の製造工程で、光路用貫通孔および光路用開口に充填する樹脂組成物と同一のものであることが望ましい。
【0193】
(8)次に、上記半田パッドに相当する部分に開口部が形成されたマスクを介して、上記半田パッドに半田ペーストを充填した後、リフローすることにより半田バンプを形成する。
このような半田バンプを形成することにより、該半田バンプを介してICチップ実装用基板や各種表面実装型電子部品を実装することが可能となる。なお、この半田バンプは、必要に応じて形成すればよく、半田バンプを形成しない場合であっても、実装するICチップ実装用基板や各種表面実装型電子部品のバンプを介してこれらを実装することができる。
また、ICチップ実装用基板と対向する面と反対側のソルダーレジスト層では、特に、外部接続端子を形成しなくてもよいし、必要に応じて、ピンを配設したり、半田ボールを形成したりすることにより、PGA(Pin Grid Array)やBGA(Ball Grid Array)としてもよい。
このような工程を経ることにより、光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板を製造することができる。
【0194】
第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法では、次に、ICチップ実装用基板の光学素子と多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号伝送用光路を介して光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定する。
ここでは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを対向配置した後、上記ICチップ実装用基板の半田バンプと、上記多層プリント配線板の半田バンプとにより半田接続部を形成し、両者を電気的に接続するとともに、両者を固定する。すなわち、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とをそれぞれ所定の位置に、所定の向きで対向配置し、リフローすることにより両者を接続する。
なお、上述したように、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板との両者を固定するための半田バンプは、両者のどちらか一方にのみ形成されていてもよい。
【0195】
また、この工程では、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを両者の半田バンプを用いて接続するため、両者を対向配置した際に、両者の間で若干の位置ズレが存在していても、リフロー時に半田の有するセルフアライメント効果により両者を所定の位置に配置することができる。
【0196】
また、本発明の製造方法では、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを所定の位置に配置、固定した後、上記ICチップ実装用基板と上記多層プリント配線板との間に、封止用樹脂組成物を流し込み、その後、硬化処理を施すことにより封止樹脂層を形成してもよい。
【0197】
上記封止用樹脂組成物としては、上述したPMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂;フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂;エポキシ樹脂;UV硬化性エポキシ樹脂;重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂;ベンゾシクロブテンから製造されるポリマー等の樹脂成分と、必要に応じて含まれる粒子とに加えて、硬化剤や各種添加剤、溶剤等が適宜配合されたもの等が挙げられる。
また、上記封止用樹脂組成物は、硬化後の通信波長光の透過率が70%以上であることが望ましい。
【0198】
ここで、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板の間に流し込む封止用樹脂組成物の粘度や、該封止用樹脂組成物を流し込んだ後の硬化処理の条件としては、封止用樹脂組成物の組成、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板の設計等を考慮して適宜選択すればよい。
【0199】
次に、ICチップ実装用基板にICチップを実装し、その後、必要に応じて、ICチップの樹脂封止を行うことにより光通信用デバイスとする。
上記ICチップの実装は従来公知の方法で行うことができる。
また、ICチップの実装を、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを接続する前に行い、ICチップを実装したICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを接続することにより光通信用デバイスとしてもよい。
【0200】
次に、第二の本発明の光通信用デバイスについて説明する。
第二の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とからなる光通信用デバイスであって、
上記多層プリント配線板は、基板と導体回路とを含んで構成され、
上記多層プリント配線板には、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、
上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されていることを特徴とする
【0201】
第二の本発明の光通信用デバイスは、光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成された光沢を有する金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくい。従って、第二の本発明の光通信用デバイスによると、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくいため、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができる。
【0202】
第二の本発明の光通信用デバイスにおいて、該光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板には、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されている。
このような光信号伝送用光路が配設された多層プリント配線板では、この光信号伝送用光路を介して光信号の伝送を行うことができる。
【0203】
第二の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されている。このように、光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成されていると、上記光信号伝送用光路の内部を伝送する光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たった際、上記光沢を有する金属層で好適に反射されるため、光信号に損失が発生しにくく、光信号伝送の信頼性を向上させることができる。
なお、上記光沢を有する金属層は、光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されているか、または、上記壁面の全部に形成されているのであるが、上記光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されている場合、上記光沢を有する金属層は光信号伝送用光路の基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分の壁面に形成されていることが望ましい。通常、基板や層間樹脂絶縁層は金属との密着性が高く、ソルダーレジスト層は金属との密着性が低いからである。
【0204】
また、上記光信号伝送用光路は、空隙を含んで構成されていることが望ましい。光信号伝送用光路が空隙を含んで形成されている場合には、その形成が容易であるとともに、該光信号伝送用光路を介した光信号の伝送において、伝送損失が発生しにくい。なお、上記光信号伝送用光路の構成を空隙とするか否かは、多層プリント配線板の厚さ等を考慮して適宜決定すればよい。
【0205】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物を含んで構成されている場合には、多層プリント配線板の強度の低下を防止することができる。
また、光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成されていると、該光信号伝送用光路内にゴミや異物等が入り込むことを防止することができるため、ゴミや異物等の存在に起因して光信号の伝送が阻害されることを防止することができる。
【0206】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物および空隙を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙を含んで構成されている場合には、多層プリント配線板の強度の低下を防ぐことができる。
なお、上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙により構成されている場合には、基板および層間絶縁層を貫通する部分に形成された光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成され、ソルダーレジスト層に形成された光信号伝送用光路が空隙により構成されていることが望ましい。通常、基板や層間絶縁層は樹脂との密着性が高く、ソルダーレジスト層は樹脂との密着性が低いからである。
【0207】
上記光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板としては特に限定されず、例えば、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板等が挙げられる。
また、第二の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板には、必ずしも光信号伝送用光路が形成されている必要はない。従って、上記ICチップ実装用基板に受光素子や発光素子等の光学素子を実装する場合には、ICチップ実装用基板の多層プリント配線板と対向する側に、半田や導電性接着剤等を介して取り付ければよい。この場合、ICチップ実装用基板に光信号伝送用光路が形成されていなくても、受光素子や発光素子と多層プリント配線板に形成した光導波路との間で光信号の伝送を行うことができる。
【0208】
以下、第二の本発明の光通信用デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図3は、第二の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図3には、ICチップが実装された状態の光通信用デバイスを示す。
【0209】
図3に示すように、第二の本発明の光通信用デバイス350は、ICチップ340を実装したICチップ実装用基板320と多層プリント配線板300とから構成され、ICチップ実装用基板320と多層プリント配線板300とは、半田接続部341を介して電気的に接続されている。
【0210】
ICチップ用実装基板320は、基板321の両面に導体回路324と層間絶縁層322とが積層形成され、基板321を挟んだ導体回路同士、および、層間絶縁層322を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール329およびバイアホール327により電気的に接続されている。
また、ICチップ用実装基板320の最外層には、半田バンプを備えたソルダーレジスト層334が形成されており、加えて、多層プリント配線板300と対向する側の最外層は、受光部338aおよび発光部339aがそれぞれ露出するように、受光素子338および発光素子339を備えている。
【0211】
多層プリント配線板300は、基板301の両面に導体回路304と層間絶縁層302とが積層形成され、基板301を挟んだ導体回路同士、および、層間絶縁層302を挟んだ導体回路同士は、それぞれ、スルーホール309およびバイアホール307により電気的に接続されている。
また、多層プリント配線板300には、基板301と層間絶縁層302とソルダーレジスト層314とを貫通する光信号伝送用光路361が形成されており、この光信号伝送用光路361を介して、光導波路319(319a、319b)と受光素子338や発光素子339との間で光信号の伝送を行うことができるように構成されている。さらに、この光信号伝送用光路361は、その壁面の一部に金属層361bが形成され、その内部の一部に光路用樹脂層361aが形成されている。
多層プリント配線板300では、光導波路319が、基板301を挟んでICチップ実装用基板320と反対側の最外層の層間絶縁層302上に形成されており、光導波路319は光路変換ミラー319(319a、319b)を備えている。
図3に示す光通信用デバイス350では、受光素子および発光素子が多層プリント配線板と対向する側の面に実装されることとなる。
【0212】
このような第二の本発明の光通信用デバイスでは、ICチップ実装用基板内、すなわち、ICチップに近い位置で、光/電気信号変換を行うため、電気信号の伝送距離が短く、より高速通信に対応することができる。
また、ICチップから送り出された電気信号は、上述したように光信号に変換された後、光ファイバを介して外部に送りだされるだけでなく、半田接続部を介して多層プリント配線板に送られ、該多層プリント配線板の導体回路(バイアホール、スルーホールを含む)を介して、多層プリント配線板に実装された他のICチップ等の電子部品に送られることとなる。
また、このような構成からなる光通信用デバイスでは、ICチップ実装用基板に実装した受光素子および発光素子、ならびに、多層プリント配線板に形成した光導波路に位置ズレが発生しにくいため、光信号の接続信頼性に優れることとなる。
【0213】
なお、図3に示した多層プリント配線板における光導波路の形成位置は、最外層の層間絶縁層上であるが、第二の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板において、光導波路の形成位置はここに限定されるわけではなく、層間絶縁層同士の間であってもよいし、基板上であってもよい。
【0214】
また、図3に示す多層プリント配線板300では、光信号伝送用光路361の基板301および層間樹脂絶縁層302を貫通する部分の壁面に光沢を有する金属層361bが形成されている。このように光信号伝送用光路の壁面に光沢を有する金属層が形成されていることで、第二の本発明の光通信用デバイスは、光信号が光信号伝送用光路内を伝送する際、上記金属層で光信号が好適に反射され、光信号に損失が発生しにくく、信号伝送の信頼性に優れたものとなる。
また、図3に示す多層プリント配線板300では、金属層361bは光信号伝送用光路361の一部(基板301および層間樹脂絶縁層302を貫通する部分)に形成されているが、第二の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板は、例えば、光信号伝送用光路の壁面の全部に金属層が形成された構造であってもよい。
【0215】
なお、第二の本発明の光通信用デバイスにおける光信号伝送用光路、光学素子、光導波路等の材質等は、第一の本発明の光通信用デバイスのものとほぼ同様であるため、その説明については省略することとする。
このような構成からなる第二の本発明の光通信用デバイスは、例えば、後述する第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法を用いて製造することができる。
【0216】
次に、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法について説明する。
第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
光学素子が実装されたICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、
(A)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(B)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(C)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(D)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光導波路を形成する光導波路形成工程と
を含む方法を用いて多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0217】
第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法により製造した光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板では、光信号伝送用光路の一部または全部に光沢を有する金属層が形成され、該金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくく、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくいため、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができるものである。
したがって、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法によると、実装した光学部品間の接続損失が低く、接続信頼性に優れる光通信用デバイスを製造することができる。
【0218】
第五の本発明の光通信用デバイスもまた、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法と同様、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを別々に製造し、その後、両者を半田等を介して接続することにより製造することができる。
従って、ここでは、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とのそれぞれを製造する方法について別々に説明し、その後、両者を接続する方法について説明する。
【0219】
上記ICチップ実装用基板を製造する方法としては、例えば、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法におけるICチップ実装用基板を製造する方法と同様の方法等を用いることができる。
なお、上述したように、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法においては、ICチップ実装用基板には、光信号伝送用光路が配設されていなくてもよい。従って、光信号伝送用光路が形成されていないICチップ実装用基板を製造する場合には、例えば、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法におけるICチップ実装用基板を製造する方法において、(b)の工程を行わず、さらに、(c)の工程において光路用開口の形成を行わずに、必要に応じて、光学素子実装用開口の形成を行えばよい。
また、上記ICチップ実装用基板を形成する場合、ソルダーレジスト層の形成は、必要に応じて行えばよい。
【0220】
上記多層プリント配線板を製造する方法としては、例えば、下記(1)〜(5)の工程を行う方法等を用いることができる。
(1)第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法におけるICチップ実装用基板の製造方法の(a)および(b)の工程と同様の方法を用いて、光路用貫通孔が形成された多層配線板を製造する。
【0221】
(2)次に、上記多層配線板の層間絶縁層上の導体回路非形成部に光導波路を形成する。該光導波路は、光路用貫通孔を介して、光信号を伝送することができる位置に形成する。
なお、具体的な光導波路の形成方法としては、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法における多層プリント配線板を製造する方法の(3)の工程で用いる方法と同様の方法等を用いることができる。
また、ここで形成する光導波路には、光路変換ミラーを形成する。
【0222】
(3)次に、光導波路を形成した多層配線板の最外層に、ソルダーレジスト層を形成する。上記ソルダーレジスト層は、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法における多層プリント配線板を製造する方法の(4)の工程で用いる方法と同様の方法等を用いて形成すればよい。
なお、上記ソルダーレジスト層の形成は必要に応じて行えばよい。
【0223】
(4)次に、ICチップ実装用基板と対向する側のソルダーレジスト層に半田バンプ形成用開口と光路用開口とを形成する。
上記半田バンプ形成用開口と光路用開口とは、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法における多層プリント配線板を製造する方法の(5)の工程で用いる方法と同様の方法等を用いて形成すればよい。
また、上記光路用開口は、上記(1)の工程で形成した光路用貫通孔に連通するように形成する。
また、この工程では、光路用開口を形成した後、光路用開口内に樹脂組成物を充填してもよい。上記樹脂組成物としては、上記(1)の工程で光路用貫通孔に充填する樹脂組成物と同様のもの等が挙げられる。この工程で、光路用貫通孔と光路用開口とに同時に樹脂組成物を充填してもよい。
【0224】
(5)次に、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法における多層プリント配線板を製造する方法の(6)および(8)の工程で用いる方法と同様の方法等を用いて、半田パッドや半田バンプ等を形成することにより、多層プリント配線板を製造することができる。
【0225】
次に、上記した方法で製造したICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを接続し、光通信用デバイスを製造する。
具体的には、第四の本発明の光通信用デバイスを製造する際に用いた方法と同様の方法を用いて行えばよい。
また、第四の本発明の光通信用デバイスを製造する場合と同様、上記ICチップ実装用基板と上記多層プリント配線板とは、その対向する面のうちどちらか一方にのみ半田バンプが形成されていてもよい。この場合も両者を接続することができるからである。
【0226】
次に、第三の本発明の光通信用デバイスについて説明する。
第三の本発明の光通信用デバイスは、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とからなる光通信用デバイスであって、
上記ICチップ実装用基板には、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、
上記多層プリント配線板は、基板と導体回路とを含んで構成され、
上記多層プリント配線板には、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が形成されており、
上記光信号伝送用光路は、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されていることを特徴とする。
【0227】
第三の本発明の光通信用デバイスは、光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成された光沢を有する金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくい。従って、第三の本発明の光通信用デバイスによると、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくいため、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができる。
【0228】
第三の本発明の光通信用デバイスでは、光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板に、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されており、光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板に、少なくとも基板を貫通する光信号伝送用光路が配設されている。
このような光信号伝送用光路が配設された第三の本発明の光通信用デバイスでは、上記ICチップ実装用基板に配設された光信号伝送用光路、および、上記多層プリント配線板に配設された光信号伝送用光路を介して光信号の伝送を行うことができる。
【0229】
第三の本発明の光通信用デバイスにおいて、上記光信号伝送用光路には、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成されている。このように、光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部または全部に形成されていると、上記光信号伝送用光路の内部を伝送する光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たった際、上記光沢を有する金属層で好適に反射されるため、光信号に損失が発生しにくく、光信号伝送の信頼性を向上させることができる。
なお、上記光沢を有する金属層は、光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されているか、または、上記壁面の全部に形成されているのであるが、上記光沢を有する金属層が光信号伝送用光路の壁面の一部に形成されている場合、上記光沢を有する金属層は光信号伝送用光路の基板および層間樹脂絶縁層を貫通する部分の壁面に形成されていることが望ましい。通常、基板や層間樹脂絶縁層は金属との密着性が高く、ソルダーレジスト層は金属との密着性が低いからである。
【0230】
また、上記光信号伝送用光路は、空隙を含んで構成されていることが望ましい。光信号伝送用光路が空隙を含んで形成されている場合には、その形成が容易であるとともに、該光信号伝送用光路を介した光信号の伝送において、伝送損失が発生しにくい。なお、上記光信号伝送用光路の構成を空隙とするか否かは、ICチップ実装用基板または多層プリント配線板の厚さ等を考慮して適宜決定すればよい。
【0231】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物を含んで構成されている場合には、ICチップ実装用基板または多層プリント配線板の強度の低下を防止することができる。
また、光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成されていると、該光信号伝送用光路内にゴミや異物等が入り込むことを防止することができるため、ゴミや異物等の存在に起因して光信号の伝送が阻害されることを防止することができる。
【0232】
また、上記光信号伝送用光路は、樹脂組成物および空隙を含んで構成されていることも望ましい。上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙を含んで構成されている場合には、ICチップ実装用基板または多層プリント配線板の強度の低下を防ぐことができる。
なお、上記光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙により構成されている場合には、基板および層間絶縁層を貫通する部分に形成された光信号伝送用光路が樹脂組成物により構成され、ソルダーレジスト層に形成された光信号伝送用光路が空隙により構成されていることが望ましい。通常、基板や層間絶縁層は樹脂との密着性が高く、ソルダーレジスト層は樹脂との密着性が低いからである。
【0233】
第三の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板としては、該ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路が形成されているものであれば特に限定されず、例えば、第一の本発明の光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板と同様のもの等が挙げられる。このようなICチップ実装用基板を用いることにより、上述した種々の効果を得ることができる。
【0234】
第三の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板としては、基板と導体回路とを含んで構成されており、さらに、少なくとも上記基板を貫通する光信号伝送用光路が形成されたものであれば特に限定されず、例えば、第二の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板と同様のもの等が挙げられる。このような多層プリント配線板を用いることにより、上述した種々の効果を得ることができる。
【0235】
具体的には、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板に光信号伝送用光路が形成されているため、ICチップ実装用基板に光学素子を実装したり、多層プリント配線板に光導波路を形成したりする際に、光学素子の実装位置や光導波路の形成位置の自由度が高まることとなり、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板の高密度化をはかることができる。これは、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板の設計において、フリースペースが広くなるからである。
【0236】
また、上記ICチップ実装用基板および多層プリント配線板のそれぞれに形成された光信号伝送用光路を基準として、光学的処理や機械的処理により光学素子の実装位置や光導波路の形成位置の位置合わせを行うことができるため、正確に、かつ、所望の位置に光学素子や光導波路を実装することができる。
さらに、上述したような構成の光信号伝送用光路は、熱処理工程や信頼性試験下において、熱等による悪影響が発生しにくい。
【0237】
以下、第三の本発明の光通信用デバイスについて、図面を参照しながら説明する。
図4は、第三の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図4では、ICチップが実装された状態の光通信用デバイスを示す。
【0238】
図4に示すように、第三の本発明の光通信用デバイス450は、ICチップ440を実装したICチップ実装用基板420と多層プリント配線板400とから構成され、ICチップ実装用基板420と多層プリント配線板400とは、半田接続部441を介して電気的に接続されている。
【0239】
また、光通信用デバイス450では、ICチップ実装用基板420に、これを貫通する光信号伝送用光路451が形成されており、この光信号伝送用光路451は、その壁面の一部に金属層451bが形成されており、さらに、その内部の一部には光路用樹脂層451aが形成されている。このICチップ実装用基板420の構成は、図1に示したICチップ実装用基板220の構成と同一である。
【0240】
また、多層プリント配線板400には、基板401と層間絶縁層402とソルダーレジスト層414とを貫通する光信号伝送用光路461が形成されており、この光信号伝送用光路461を介して、光導波路419と受光素子438や発光素子439との間で光信号の伝送を行うことができるように構成されている。この光信号伝送用光路461は、その壁面の一部に金属層461bが形成されており、さらに、その内部の一部には光路用樹脂層461aが形成されている。この多層プリント配線板400の構成は、図2に示した多層プリント配線板300の構成と同一である。
この光通信用デバイス450では、受光素子438や発光素子439と光導波路419とが、ICチップ実装用基板420に形成された、これを貫通する光信号伝送用光路451と、多層プリント配線板400に形成された基板401と層間絶縁層402とソルダーレジスト層414とを貫通する光信号伝送用光路461とを介して光信号の伝送を行うことができる。
また、第三の本発明の光通信用デバイスの実施形態は、図4に示す形態に限定されるものではなく、例えば、図5、6に示すような形態であってもよい。
【0241】
図5に示すICチップ実装用基板550では、受光素子538がICチップ実装用基板520の多層プリント配線板500と対向する側の面に実装されており、発光素子539が多層プリント配線板500と対向する側の面と反対側の面に実装されている。
また、発光素子539が多層プリント配線板500に形成された光導波路との間で光信号の伝送を行うことができるように、ICチップ実装用基板520を貫通する光信号伝送用光路551が形成されている。光信号伝送用光路551は、その壁面の一部に金属層551bが形成され、その内部の一部に光路用樹脂層551aが充填されている。
【0242】
また、多層プリント配線板500には、光導波路が形成されており、受光素子538との間で光信号を伝送するための光導波路518aが、基板501を挟んでICチップ実装用基板520に近い側の最外層の層間絶縁層502上に形成されており、発光素子539との間で光信号を伝送するための光導波路518bは、基板501を挟んでICチップ実装用基板520と反対側の最外層の層間絶縁層502上に形成されている。さらに、多層プリント配線板500には、発光素子539と光導波路518bとの間で光信号を伝送するための光信号伝送用光路561が形成されている。光信号伝送用光路561は、基板501と層間絶縁層502とソルダーレジスト層514とを貫通するように形成されており、その壁面の一部には金属層561bが形成され、その内部の一部には光路用樹脂層561aが充填されている。
【0243】
この光通信用デバイス550では、発光素子539と光導波路519bとが、ICチップ実装用基板520に形成された、これを貫通する光信号伝送用光路551と、多層プリント配線板500に形成された基板501と層間絶縁層502とソルダーレジスト層514とを貫通する光信号伝送用光路561とを介して光信号の伝送を行うことができる。
なお、受光素子538と光導波路519aとは、多層プリント配線板500のソルダーレジスト層に形成された光路用開口511aを介して光信号を伝送することができる。
【0244】
また、図6に示す光通信用デバイス650では、ICチップ実装用基板620の多層プリント配線板600と対向する側の面と反対側の面に受光素子638が実装されており、発光素子639が多層プリント配線板600と対向する側の面に実装されている。
また、受光素子638が多層プリント配線板600に形成された光導波路618aとの間で光信号の伝送を行うことができるように、ICチップ実装用基板620を貫通する光信号伝送用光路651が形成されている。この光信号伝送用光路651は、その壁面の一部に金属層651bが形成されており、その内部の一部に光路用樹脂層651aが充填されている。
【0245】
また、多層プリント配線板600には、光導波路619が形成されており、受光素子638との間で光信号を伝送するための光導波路618aは、基板601を挟んでICチップ実装用基板620に近い側の最外層の層間絶縁層上に形成されており、発光素子639との間で光信号を伝送するための光導波路618bは、基板601を挟んでICチップ実装用基板620と反対側の最外層の層間絶縁層上に形成されている。さらに、多層プリント配線板600には、発光素子639と光導波路618bとの間で光信号を伝送するための光信号伝送用光路651が形成されている。光信号伝送用光路661は、基板601と層間絶縁層602とソルダーレジスト層614とを貫通するように形成されており、その壁面の一部には金属層661bが形成され、その内部の一部には光路用樹脂層661aが充填されている。
【0246】
この光通信用デバイス650では、発光素子639と光導波路619bとが、多層プリント配線板600に形成された基板601と層間絶縁層602とソルダーレジスト層614を貫通する光信号伝送用光路661を介して光信号の伝送を行うことができる。
また、受光素子638と光導波路619aとは、ICチップ実装用基板620に形成された、これを貫通する光信号伝送用光路651を介して光信号を伝送することができる。
【0247】
なお、上述したように、第三の本発明の光通信用デバイスの実施形態は、図4〜6に示した形態に限定されるわけではなく、受光素子や発光素子の実装位置、光導波路の形成位置、光信号伝送用光路を形成するか否かを適宜選択して組み合わせた形態であればよい。
【0248】
なお、図4〜6に示した多層プリント配線板における光導波路の形成位置は、最外層の層間絶縁層上であるが、第三の本発明の光通信用デバイスを構成する多層プリント配線板において、光導波路の形成位置はここに限定されるわけではなく、層間絶縁層同士の間であってもよいし、基板上であってもよい。
【0249】
なお、第三の本発明の光通信用デバイスにおける光信号伝送用光路、光学素子、光導波路等の材質等は、第一の本発明の光通信用デバイスのものとほぼ同様であるため、その説明については省略することとする。
このような構成からなる第三の本発明の光通信用デバイスは、例えば、後述する第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法を用いて製造することができる。
【0250】
次に、第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法について説明する。
第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法は、
(a)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(b)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(c)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(d)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光学素子を実装する光学素子実装工程と
を含む方法を用いてICチップ実装用基板を製造し、これとは別に、
(A)基板の両面に導体回路と層間樹脂絶縁層とを積層形成し、多層配線板とする多層配線板製造工程と、
(B)上記多層配線板に貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
(C)上記貫通孔の壁面に光沢を有する金属層を形成する金属層形成工程と、
(D)上記貫通孔を介して光信号を伝送することができる位置に光導波路を形成する光導波路形成工程と
を含む方法を用いて多層プリント配線板を製造した後、
上記ICチップ実装用基板の光学素子と上記多層プリント配線板の光導波路との間で、光信号の伝送ができる位置に両者を配置、固定することを特徴とする。
【0251】
第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法により製造した光通信用デバイスを構成するICチップ実装用基板および多層プリント配線板には、それぞれその一部または全部に光沢を有する金属層が形成され、該金属層が、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくく、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくいため、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができるものである。
したがって、第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法によると、実装した光学部品間の接続損失が低く、接続信頼性に優れる光通信用デバイスを製造することができる。
上記光通信用デバイスを製造する場合もまた、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法と同様、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とを別々に製造し、その後、両者を半田等を介して接続することにより製造することができる。
従って、ここでは、まず、ICチップ実装用基板と多層プリント配線板とのそれぞれを製造する方法について説明し、その後、両者を接続する方法について説明する。
【0252】
上記ICチップ実装用基板を製造する方法としては、例えば、第四の本発明の光通信用デバイスの製造方法におけるICチップ実装用基板を製造する方法と同様の方法等を用いることができる。
上記ICチップ実装用基板を形成する場合、ソルダーレジスト層の形成は、必要に応じて行えばよい。
【0253】
上記多層プリント配線板を製造する方法としては、例えば、第五の本発明の光通信用デバイスの製造方法における多層プリント配線板を製造する方法と同様の方法等を用いることができる。
上記多層プリント配線板を形成する場合、ソルダーレジスト層の形成は、必要に応じて行えばよい。
【0254】
次に、上記した方法で製造したICチップ実装用基板と多層プリント配線板と接続し、光通信用デバイスを製造する。
具体的には、第四の本発明の光通信用デバイスを製造方法で用いた方法と同様の方法等を用いて行えばよい。
【0255】
なお、第四〜第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法で実装されるICチップは、ワイヤボンディングにより実装されるものであってもよいし、フリップチップ接続により実装されるものであってもよいが、フリップチップ接続により実装されるものであることが望ましい。
【0256】
【実施例】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
A.ICチップ実装用基板の作製
A−1.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムの作製
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量469、油化シェルエポキシ社製エピコート1001)30重量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量215、大日本インキ化学工業社製 エピクロンN−673)40重量部、トリアジン構造含有フェノールノボラック樹脂(フェノール性水酸基当量120、大日本インキ化学工業社製 フェノライトKA−7052)30重量部をエチルジグリコールアセテート20重量部、ソルベントナフサ20重量部に攪拌しながら加熱溶解させ、そこへ末端エポキシ化ポリブタジエンゴム(ナガセ化成工業社製 デナレックスR−45EPT)15重量部と2−フェニル−4、5−ビス(ヒドロキシメチル)イミダゾール粉砕品1.5重量部、微粉砕シリカ2重量部、シリコーン系消泡剤0.5重量部を添加しエポキシ樹脂組成物を調製した。
得られたエポキシ樹脂組成物を厚さ38μmのPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmとなるようにロールコーターを用いて塗布した後、80〜120℃で10分間乾燥させることにより、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを作製した。
【0257】
A−2.貫通孔充填用樹脂組成物の調製
ビスフェノールF型エポキシモノマー(油化シェル社製、分子量:310、YL983U)100重量部、表面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒径が1.6μmで、最大粒子の直径が15μm以下のSiO2球状粒子(アドテック社製、CRS 1101−CE)170重量部およびレベリング剤(サンノプコ社製 ペレノールS4)1.5重量部を容器にとり、攪拌混合することにより、その粘度が23±1℃で45〜49Pa・sの樹脂充填材を調製した。なお、硬化剤として、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、2E4MZ−CN)6.5重量部を用いた。
【0258】
A−3.ICチップ実装用基板の製造
(1)厚さ0.8mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる絶縁性基板21の両面に18μmの銅箔28がラミネートされている銅張積層板を出発材料とした(図7(a)参照)。まず、この銅張積層板をドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングすることにより、基板21の両面に導体回路24とスルーホール29とを形成した(図7(b)参照)。
【0259】
(2)スルーホール29と導体回路24とを形成した基板を水洗いし、乾燥した後、NaOH(10g/l)、NaClO2(40g/l)、Na3PO4(6g/l)を含む水溶液を黒化浴(酸化浴)とする黒化処理、および、NaOH(10g/l)、NaBH4(6g/l)を含む水溶液を還元浴とする還元処理を行い、スルーホール29を含む導体回路24の表面に粗化面(図示せず)を形成した。
【0260】
(3)上記A−2に記載した樹脂充填材を調製した後、下記の方法により調製後24時間以内に、スルーホール29内および基板21の片面の導体回路非形成部と導体回路24の外縁部とに樹脂充填材30′の層を形成した。
すなわち、まず、スキージを用いてスルーホール内に樹脂充填材を押し込んだ後、100℃、20分の条件で乾燥させた。次に、導体回路非形成部に相当する部分が開口したマスクを基板上に載置し、スキージを用いて凹部となっている導体回路非形成部にも樹脂充填材を充填し、100℃、20分の条件で乾燥させることにより樹脂充填材30′の層を形成した(図7(c)参照)。
【0261】
(4)上記(3)の処理を終えた基板の片面を、♯600のベルト研磨紙(三共理化学社製)を用いたベルトサンダー研磨により、導体回路24の表面やスルーホール29のランド表面に樹脂充填材30′が残らないように研磨し、次いで、上記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行った。このような一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行った。
次いで、100℃で1時間、120℃で3時間、150℃で1時間、180℃で7時間の加熱処理を行って樹脂充填材層30を形成した。
【0262】
このようにして、スルーホール29や導体回路非形成部に形成された樹脂充填材30の表層部および導体回路24の表面を平坦化し、樹脂充填材30と導体回路24の側面とが粗化面を介して強固に密着し、また、スルーホール29の内壁面と樹脂充填材30とが粗化面を介して強固に密着した絶縁性基板を得た(図7(d)参照)。この工程により、樹脂充填材層30の表面と導体回路24の表面とが同一平面となる。
【0263】
(5)上記基板を水洗、酸性脱脂した後、ソフトエッチングし、次いで、エッチング液を基板の両面にスプレイで吹き付けて、導体回路24の表面とスルーホール29のランド表面とをエッチングすることにより、導体回路24の全表面に粗化面(図示せず)を形成した。エッチング液として、イミダゾール銅(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量部、塩化カリウム5重量部を含むエッチング液(メック社製、メックエッチボンド)を使用した。
【0264】
(6)次に、上記A−1で作製した基板より少し大きめの層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板上に載置し、圧力0.4MPa、温度80℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した後、さらに、以下の方法により真空ラミネータ装置を用いて貼り付けることにより層間樹脂絶縁層22を形成した(図7(e)参照)。
すなわち、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板上に、真空度65Pa、圧力0.4MPa、温度80、時間60秒の条件で本圧着し、その後、170℃で30分間熱硬化させた。
【0265】
(7)次に、層間樹脂絶縁層22上に、厚さ1.2mmの貫通孔が形成されたマスクを介して、波長10.4μmのCO2ガスレーザにて、ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス幅8.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショットの条件で層間樹脂絶縁層22に、直径80μmのバイアホール用開口26を形成した(図8(a)参照)。
【0266】
(8)バイアホール用開口26を形成した基板を、60g/lの過マンガン酸を含む80℃の溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層22の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、バイアホール用開口26の内壁面を含むその表面に粗化面(図示せず)を形成した。
【0267】
(9)次に、上記処理を終えた基板を、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした。
さらに、粗面化処理(粗化深さ3μm)した該基板の表面に、パラジウム触媒を付与することにより、層間樹脂絶縁層22の表面(バイアホール用開口26の内壁面を含む)に触媒核を付着させた(図示せず)。すなわち、上記基板を塩化パラジウム(PdCl2)と塩化第一スズ(SnCl2)とを含む触媒液中に浸漬し、パラジウム金属を析出させることにより触媒を付与した。
【0268】
(10)次に、以下の組成の無電解銅めっき水溶液中に、基板を浸漬し、層間樹脂絶縁層22の表面(バイアホール用開口26の内壁面を含む)に厚さ0.6〜3.0μmの無電解銅めっき膜32を形成した(図8(b)参照)。
【0269】
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピリジル 100 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
〔無電解めっき条件〕
30℃の液温度で40分
【0270】
(11)次に、無電解銅めっき膜32が形成された基板に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マスクを載置して、100mJ/cm2で露光し、0.8%炭酸ナトリウム水溶液で現像処理することにより、厚さ20μmのめっきレジスト23を設けた(図8(c)参照)。
【0271】
(12)ついで、基板を50℃の水で洗浄して脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗浄してから、以下の条件で電解めっきを施し、めっきレジスト23非形成部に、厚さ20μmの電解銅めっき膜33を形成した(図8(d)参照)。
【0272】
〔電解めっき液〕
硫酸 2.24 mol/l
硫酸銅 0.26 mol/l
添加剤 19.5 ml/l
(アトテックジャパン社製、カパラシドGL)
〔電解めっき条件〕
電流密度 1 A/dm2
時間 65 分
温度 22±2 ℃
【0273】
(13)さらに、めっきレジスト23を5%NaOHで剥離除去した後、めっきレジスト23下の無電解めっき膜を硫酸と過酸化水素との混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜32と電解銅めっき膜33とからなる厚さ18μmの導体回路25(バイアホール27を含む)を形成した(図9(a)参照)。
【0274】
(14)さらに、上記(5)の工程で用いたエッチング液と同様のエッチング液を用いて、導体回路25の表面に粗化面(図示せず)を形成し、次いで、上記(6)〜(8)の工程と同様にしてバイアホール用開口26を有し、その表面に粗化面(図示せず)が形成された層間樹脂絶縁層22を積層形成した(図9(b)参照)。
その後、直径300μmのドリルを用いて、基板21および層間樹脂絶縁層22を貫通する光路用貫通孔46を形成し、さらに、光路用貫通孔46の壁面にデスミア処理を施した(図9(c)参照)。なお、光路用貫通孔を形成する際に使用するドリルの直径は、200〜400μmが望ましく、本実施例では、直径が300μmのドリルを使用した。
【0275】
(15)次に、上記(9)の工程で用いた方法と同様の方法で、光路用貫通孔46の壁面および層間樹脂絶縁層22の表面に触媒を付与し、さらに、上記(10)の工程で用いた無電解めっき液と同様の無電解銅めっき水溶液中に、基板を浸漬し、層間樹脂絶縁層22の表面(バイアホール用開口26の内壁面を含む)、および、光路用貫通孔46の壁面に薄膜導体層(無電解銅めっき膜)32を形成した(図10(a)参照)。
【0276】
(16)次に、上記(11)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト38を層間樹脂絶縁層22の表面全体(光路用貫通孔46の壁面に形成した薄膜導体層32部分を除く)に設け、シアン化金カリウム(7.6×10−3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10−1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10−1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10−1mol/l)を含む無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して光路用貫通孔46の壁面に金属層(金めっき層)45を形成した。その後、めっきレジスト38を5%NaOHで剥離除去した。
【0277】
(17)次に、上記(11)の工程で用いた方法と同様の方法で、金属層45を形成した光路用貫通孔の端面部分を含む部分にめっきレジスト23を設け、さらに、上記(12)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト23非形成部に、厚さ20μmの電解銅めっき膜33を形成した(図10(b)参照)。
【0278】
(18)次に、上記(13)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト23の剥離と、めっきレジスト23下の薄膜導体層の除去とを行い、導体回路25(バイアホール27を含む)を形成した。(図10(c)参照)。
【0279】
(19)次に、スキージを用いて、金属層45が形成された光路用貫通孔46内にエポキシ樹脂を含む樹脂組成物を充填し、乾燥させた後、バフ研磨によりその表層を平坦化した。さらに、硬化処理を施し、光路用樹脂層42を形成した(図11(a)参照)。
さらに、上記(2)の工程で用いた方法と同様の方法で、酸化還元処理を行い、導体回路25の表面を粗化面(図示せず)とした。
【0280】
(20)次に、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量:4000)46.67重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品名:エピコート1001)15.0重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.6重量部、感光性モノマーである2官能アクリルモノマー(日本化薬社製、商品名:R604)4.5重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社製、S−65)0.71重量部を容器にとり、攪拌、混合して混合組成物を調製し、この混合組成物に対して光重合開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学社製)0.2重量部、を加えることにより、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物を得た。
なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60min‐ 1(rpm)の場合はローターNo.4、6min‐ 1(rpm)の場合はローターNo.3によった。
【0281】
(21)次に、層間樹脂絶縁層22と導体回路25(バイアホール27を含む)とを形成した基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物を30μmの厚さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行い、ソルダーレジス組成物の層34′を形成した(図11(b)参照)。
【0282】
(22)次いで、光路用開口と半田バンプ形成用開口(ICチップ実装用開口および光学素子実装用開口)とのパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをICチップ実装側のソルダーレジスト組成物の層34′に密着させて1000mJ/cm2の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理し、開口を形成した。そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層を硬化させ、光路用開口31と半田バンプ形成用開口35とを有し、その厚さが20μmのソルダーレジスト層34を形成した。
また、他方のソルダーレジスト組成物の層には、半田バンプ形成用開口(多層プリント配線板接続用開口)のパターンが描画されたフォトマスクを密着させ、上記した露光現像条件と同様の条件で露光現像処理を施すことにより、多層プリント配線板と接続するための半田バンプ形成用開口35を形成した(図12(a)参照)。
【0283】
(23)次に、上記(22)の工程で形成した光路用開口内に、上記(19)の工程で充填したエポキシ樹脂を含む樹脂組成物と同様の樹脂組成物をスキージを用いて充填し、乾燥させた後、バフ研磨によりその表層を平坦化した。さらに、硬化処理を施し、光路用樹脂層42を形成した。
なお、本工程および上記(19)の工程で形成した光路用樹脂層は、透過率が85%であり、屈折率が1.60である。
【0284】
(24)次に、ソルダーレジスト層34を形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10−1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10−1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10−1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、半田バンプ形成用開口35と光学素子実装用開口31に厚さ5μmのニッケルめっき層を形成した。さらに、その基板をシアン化金カリウム(7.6×10−3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10−1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10−1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10−1mol/l)を含む無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層上に、厚さ0.03μmの金めっき層を形成し、半田パッド36とした。
【0285】
(25)次に、ソルダーレジスト層34に形成した半田バンプ形成用開口35に半田ペーストを印刷し、さらに、光学素子実装用開口に印刷した半田ペーストに、受光素子38および発光素子39を、それぞれの受光部38aおよび発光部39aの位置合わせを行いながら取り付け、200℃でリフローすることにより、受光素子38および発光素子39を半田を介して実装するとともに、ICチップ実装用開口および多層プリント配線板実装用開口に半田バンプ37を形成し、ICチップ実装用基板とした(図12(b)参照)。
なお、受光素子38としては、InGaAsからなるものを用い、発光素子39としては、InGaAsPからなるものを用いた。
【0286】
B.多層プリント配線板の作製
B−1.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムの作製
A−1で用いた方法と同様の方法を用いて層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを作製した。
B−2.貫通孔充填用樹脂組成物の調製
A−2で用いた方法と同様の方法を用いて貫通孔充填用樹脂組成物を作製した。
【0287】
B−3.多層プリント配線板の製造
(1)厚さ0.6mmのガラスエポキシ樹脂またはBT樹脂からなる絶縁性基板1の両面に18μmの銅箔4′がラミネートされている銅張積層板を出発材料とした(図13(a)参照)。まず、この銅張積層板をドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングすることにより、基板1の両面に導体回路4とスルーホール9とを形成した(図13(b)参照)。
【0288】
(2)スルーホール9と導体回路4とを形成した基板を水洗いし、乾燥した後、エッチング液(メック社製、メックエッチボンド)をスプレイで吹き付け、スルーホール9を含む導体回路4の表面に粗化面(図示せず)を形成した。
【0289】
(3)上記B−2に記載した樹脂充填材を調製した後、下記の方法により調製後24時間以内に、スルーホール9内および基板1の片面の導体回路非形成部と導体回路4の外縁部とに樹脂充填材10′の層を形成した。
すなわち、まず、スキージを用いてスルーホール内に樹脂充填材を押し込んだ後、100℃、20分の条件で乾燥させた。次に、導体回路非形成部に相当する部分が開口したマスクを基板上に載置し、スキージを用いて凹部となっている導体回路非形成部にも樹脂充填材を充填し、100℃、20分の条件で乾燥させることにより樹脂充填材10′の層を形成した(図13(c)参照)。
【0290】
(4)上記(3)の処理を終えた基板の片面を、♯600のベルト研磨紙(三共理化学社製)を用いたベルトサンダー研磨により、導体回路4の表面やスルーホール9のランド表面に樹脂充填材10′が残らないように研磨し、次いで、上記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行った。このような一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行った。
次いで、100℃で1時間、120℃で3時間、150℃で1時間、180℃で7時間の加熱処理を行って樹脂充填材層10を形成した。
【0291】
このようにして、スルーホール9や導体回路非形成部に形成された樹脂充填材10の表層部および導体回路4の表面を平坦化し、樹脂充填材10と導体回路4の側面とが粗化面を介して強固に密着し、また、スルーホール9の内壁面と樹脂充填材10とが粗化面を介して強固に密着した絶縁性基板を得た(図13(d)参照)。この工程により、樹脂充填材層10の表面と導体回路4の表面とが同一平面となる。
【0292】
(5)上記基板を水洗、酸性脱脂した後、ソフトエッチングし、次いで、エッチング液を基板の両面にスプレイで吹き付けて、導体回路4の表面とスルーホール9のランド表面とをエッチングすることにより、導体回路4の全表面に粗化面(図示せず)を形成した。なお、エッチング液としては、メック社製、メックエッチボンドを使用した。
【0293】
(6)次に、上記B−1で作製した基板より少し大きめの層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板上に載置し、圧力0.4MPa、温度80℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した後、さらに、以下の方法により真空ラミネータ装置を用いて貼り付けることにより層間樹脂絶縁層2を形成した(図13(e)参照)。すなわち、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板上に、真空度65Pa、圧力0.4MPa、温度80、時間60秒の条件で本圧着し、その後、170℃で30分間熱硬化させた。
【0294】
(7)次に、層間樹脂絶縁層2上に、厚さ1.2mmの貫通孔が形成されたマスクを介して、波長10.4μmのCO2ガスレーザにて、ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス幅8.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショットの条件で層間樹脂絶縁層2に、直径80μmのバイアホール用開口6を形成した(図14(a)参照)。
【0295】
(8)バイアホール用開口6を形成した基板を、60g/lの過マンガン酸を含む80℃の溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層2の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、バイアホール用開口6の内壁面を含むその表面に粗化面(図示せず)を形成した。
【0296】
(9)次に、上記処理を終えた基板を、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした。
さらに、粗化面処理(粗化深さ3μm)した該基板の表面に、パラジウム触媒を付与することにより、層間樹脂絶縁層2の表面(バイアホール用開口6の内壁面を含む)に触媒核を付着させた(図示せず)。すなわち、上記基板を塩化パラジウム(PdCl2)と塩化第一スズ(SnCl2)とを含む触媒液中に浸漬し、パラジウム金属を析出させることにより触媒を付与した。
【0297】
(10)次に、基板を無電解銅めっき水溶液中に浸漬し、層間樹脂絶縁層2の表面(バイアホール用開口6の内壁面を含む)に厚さ0.6〜3.0μmの無電解銅めっき膜12を形成した(図14(b)参照)。
なお、使用した無電解めっき水溶液、および、無電解めっき条件は、ICチップ実装用基板の製造工程の(10)と同様である。
【0298】
(11)次に、無電解銅めっき膜12が形成された基板に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マスクを載置して、100mJ/cm2で露光し、0.8%炭酸ナトリウム水溶液で現像処理することにより、厚さ20μmのめっきレジスト3を設けた(図14(c)参照)。
【0299】
(12)ついで、基板を50℃の水で洗浄して脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗浄してから、以下の条件で電解めっきを施し、めっきレジスト3非形成部に、厚さ20μmの電解銅めっき膜13を形成した(図14(d)参照)。
なお、使用した電解めっき液、および、電解めっき条件は、ICチップ実装用基板の製造工程の(12)と同様である。
【0300】
(13)さらに、めっきレジスト3を5%NaOHで剥離除去した後、めっきレジスト3下の無電解めっき膜を硫酸と過酸化水素との混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜12と電解銅めっき膜13とからなる厚さ18μmの導体回路5(バイアホール7を含む)を形成した(図15(a)参照)。
【0301】
(14)さらに、上記(5)の工程で用いたエッチング液と同様のエッチング液を用いて、導体回路5の表面に粗化面(図示せず)を形成し、次いで、上記(6)〜(8)の工程と同様にしてバイアホール用開口6を有し、その表面に粗化面(図示せず)が形成された層間樹脂絶縁層2を積層形成した(図15(b)参照)。
その後、直径300μmのドリルを用いて、基板1および層間樹脂絶縁層2を貫通する光路用貫通孔8を形成し、さらに、光路用貫通孔8の壁面にデスミア処理を施した(図15(c)参照)。なお、光路用貫通孔を形成する際に使用するドリルの直径は、200〜400μmが望ましく、本実施例では、直径が300μmのドリルを使用した。
【0302】
(15)次に、上記(9)の工程で用いた方法と同様の方法で、光路用貫通孔8の壁面および層間樹脂絶縁層2の表面に触媒を付与し、さらに、上記(10)の工程で用いた無電解めっき液と同様の無電解銅めっき水溶液中に、基板を浸漬し、層間樹脂絶縁層2の表面(バイアホール用開口6の内壁面を含む)、および、光路用貫通孔8の壁面に薄膜導体層(無電解銅めっき膜)12を形成した。
【0303】
(16)次に、上記(11)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト18を層間樹脂絶縁層2の表面全体(光路用貫通孔8の壁面に形成した薄膜導体層12部分を除く)に設け、シアン化金カリウム(7.6×10−3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10−1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10−1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10−1mol/l)を含む無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して光路用貫通孔8の壁面に金属層(金めっき層)16を形成した(図16(a)参照)。その後、めっきレジスト18を5%NaOHで剥離除去した。
【0304】
(17)次に、上記(11)の工程で用いた方法と同様の方法で、金属層16を形成した光路用貫通孔の端面部分を含む部分にめっきレジスト3を設け、さらに、上記(12)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト3非形成部に、厚さ20μmの電解銅めっき膜13を形成した(図16(b)参照)。
【0305】
(18)次に、上記(13)の工程で用いた方法と同様の方法で、めっきレジスト3の剥離と、めっきレジスト3下の薄膜導体層の除去とを行い、導体回路5(バイアホール7を含む)を形成した。(図16(c)参照)。
【0306】
(19)次に、スキージを用いて、金属層16が形成された光路用貫通孔8内にエポキシ樹脂を含む樹脂組成物を充填し、乾燥させた後、バフ研磨によりその表層を平坦化した。さらに、硬化処理を施し、光路用樹脂層20を形成した(図17(a)参照)。
さらに、上記(2)の工程で用いた方法と同様の方法で、酸化還元処理を行い、導体回路5の表面を粗化面(図示せず)とした。
【0307】
(20)次に、層間樹脂絶縁層2および光路用樹脂層20表面の所定の位置に、以下の方法を用いて光路変換ミラー19(19a、19b)を有する光導波路18(18a、18b)を形成した。
すなわち、予め、その一端に先端がV形90°のダイヤモンドソーを用いて45°光路変換ミラー19を形成しておいたPMMAからなるフィルム状の光導波路(マイクロパーツ社製:幅25μm、厚さ25μm)を、光変換ミラー非形成側の他端の側面と層間樹脂絶縁層の側面とが揃うように貼り付けた。
なお光導波路の貼り付けは、該光導波路の層間樹脂絶縁層との接着面に熱硬化性樹脂からなる接着剤を厚さ10μmに塗布しておき、圧着後、60℃で1時間硬化させることにより行った。
なお、本実施例では、60℃/1時間の条件で硬化を行ったが、場合によってはステップ硬化をおこなってもよい。貼り付け時に光導波路により応力が発生しにくいからである。
【0308】
(21)次に、ICチップ実装用基板の製造工程の(20)と同様の方法により、ソルダーレジスト組成物を調整し、層間樹脂絶縁層2と導体回路5(バイアホール7を含む)とを形成した基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物を30μmの厚さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行い、ソルダーレジスト組成物の層14′を形成した(図17(b)参照)。
【0309】
(22)次いで、基板の片面に、半田バンプ形成用開口(パッケージ基板と接続するための開口)と光路用開口とのパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層に密着させて1000mJ/cm2の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理を施すことにより開口を形成した。
そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層を硬化させ、光路用開口11と半田バンプ形成用開口15とを有し、その厚さが20μmのソルダーレジスト層14を形成した(図18(a)参照)。
【0310】
(23)次に、上記(22)の工程で形成した光路用開口内に、上記(19)の工程で充填したエポキシ樹脂を含む樹脂組成物と同様の樹脂組成物をスキージを用いて充填し、乾燥させた後、バフ研磨によりその表層を平坦化した。さらに、硬化処理を施し、光路用樹脂層20を形成した。
なお、本工程および上記(19)の工程で形成した光路用樹脂層は、透過率が85%であり、屈折率が1.60である。
【0311】
(24)次に、ICチップ実装用基板の製造工程の(24)の工程と同様にして、ニッケルめっき層と金めっき層とを形成し、半田パッドとした。
【0312】
(25)次に、ソルダーレジスト層14に形成した半田バンプ形成用開口15に半田ペーストを印刷し、200℃でリフローすることにより半田バンプ形成用開口15に半田バンプ17を形成し、多層プリント配線板とした(図18(b)参照)。
【0313】
C.IC実装光通信用デバイスの製造
まず、上記Aの工程を経て製造したICチップ実装用基板に、ICチップを実装し、その後、樹脂封止を行い、ICチップ実装基板を得た。
次に、このICチップ実装基板と上記Bの工程を経て製造した多層プリント配線板とを所定の位置に対向配置させ、200℃でリフローすることにより両基板の半田バンプ同士を接続して半田接続部を形成し、光通信用デバイスとした(図4参照)。なお、図4に示した光通信用デバイスでは、光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙とその周囲の金属層とにより構成されているが、本実施例で製造した光通信用デバイスは、光信号伝送用光路が樹脂組成物とその周囲の金属層とにより構成されている。
【0314】
(実施例2)
実施例1のAの(16)およびBの(16)の工程で無電解銅めっき膜上に形成した金めっき層に代えて、AgCN(5g/l)、KCN(60g/l)、K2CO3(15g/l)を含む電解銀めっき液に温度25℃、電流密度1.0A/dm2の条件で8分間浸漬して光路用貫通孔の壁面に金属層(銀めっき層)を形成した。
そして、実施例1のAの(19)、(23)の工程で光路用樹脂層42を形成せず、Bの(19)、(23)の工程で光路用樹脂層20を形成しなかった以外は実施例1と同様にして光通信用デバイスを製造した。
なお、本実施例で製造したICチップ実装用基板および多層プリント配線板では、光信号伝送用光路が空隙とその周囲の金属層とにより構成されることとなる。
【0315】
(実施例3)
実施例1のAの(16)およびBの(16)の工程で無電解銅めっき膜上に形成した金めっき層に代えて、塩化ニッケル(2.3×10−1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10−1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10−1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して光路用貫通孔の壁面に金属層(ニッケルめっき層)を形成した。
そして、実施例1のAの(23)の工程で、光路用開口内に樹脂組成物を充填する工程を行わず、Bの(23)の工程で光路用開口内に樹脂組成物を充填しなかった以外は実施例1と同様にして光通信用デバイスを製造した。
なお、本実施例で製造したICチップ実装用基板および多層プリント配線板では、光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙とその周囲の金属層とにより構成されることとなる(図4参照)。
【0316】
(実施例4)
半田接続部を介して接続したICチップ実装用基板と多層プリント配線板との間に、封止用樹脂組成物を充填し、その後、硬化処理を施すことにより封止樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様にして、光通信用デバイスを製造した。
なお、封止用樹脂組成物としては、エポキシ樹脂を含む樹脂組成物を用いた。
また、形成した封止樹脂層は、透過率が85%であり、屈折率が1.60であった。
【0317】
(実施例5)
実施例1のAの(16)の工程で無電解銅めっき膜上に形成した金めっき層に代えて、PtCl4・5H2O(4g/l)、NH2HPO4・12H2O(100g/l)、(NH4)2HPO4(20g/l)を含む電解白金めっき液に温度60℃、電流密度1.0A/dm2の条件で10分間浸漬して光路用貫通孔の壁面に金属層(白金めっき層)を形成した以外は実施例1と同様にしてICチップ実装用基板を製造した後、実施例1のBの(14)〜(19)、(22)、(23)の工程で、光信号伝送用光路を形成する工程を行わなかった以外は、実施例1と同様にして、光通信用デバイスを製造した。
【0318】
(実施例6)
実施例1のAの(23)の工程で、光路用開口内に樹脂組成物を充填しなかった以外は実施例5と同様にして光通信用デバイスを製造した。
なお、本実施例で製造したICチップ実装用基板では、光信号伝送用光路が樹脂組成物および空隙とその周囲の金属層とにより構成されることとなる(図1参照)。
【0319】
(実施例7)
実施例1のAの(14)〜(19)、(22)、(23)の工程で、光信号伝送用光路を形成する工程を行わず、実施例1のAの(22)の工程で、多層プリント配線板接続側のソルダーレジスト組成物の層に光学素子実装用開口のパターンが描画されたフォトマスクを密着させ、露光現像処理を施すことにより、光学素子実装用開口を形成した後、光学素子実装用開口に半田ペーストを印刷し、受光素子および発光素子を200℃でリフローすることにより、受光素子および発光素子を半田を介して実装した以外は、実施例1のAと同様にして、ICチップ実装用基板を製造した。
そして、実施例1のBおよびCの工程を行うことにより、光通信用デバイスを製造した。
【0320】
(実施例8)
実施例1のBの(19)、(23)の工程で、光路用開口内に樹脂組成物を充填しなかった以外は実施例7と同様にして光通信用デバイスを製造した。
なお、本実施例で製造した多層プリント配線板では、光信号伝送用光路が空隙とその周囲の金属層とにより構成されることとなる。
【0321】
(実施例9)
実施例1のAの(24)の工程を行った後、光路用樹脂層の多層プリント配線板と接続する側の端部に、下記の方法を用いてマイクロレンズを配設した以外は、実施例1と同様にして光通信用デバイスを製造した。
すなわち、光路用樹脂層の端部にディスペンサーを用いてエポキシ樹脂を滴下し、その後、硬化処理を施すことによりマイクロレンズを形成した。なお、ここで形成したマイクロレンズの透過率は92%であり、屈折率は1.62である。
【0322】
(比較例1)
実施例1のAの(16)の工程およびBの(16)の工程で光路用貫通孔の壁面に金属層を形成せず、Aの(17)の工程およびBの(17)の工程で光路用貫通孔の壁面にも電解銅めっき膜を形成した後、該電解銅めっき膜上にNaOH(10g/l)、NaClO2(40g/l)、Na3PO4(6g/l)を含む水溶液を黒化浴(酸化浴)とする黒化処理、および、NaOH(10g/l)、NaBH4(6g/l)を含む水溶液を還元浴とする還元処理を行ったほかは、実施例1と同様にして光通信用デバイスを製造した。
【0323】
このようにして得られた実施例1〜9、比較例1の光通信用デバイスについて、それぞれの光沢を有する金属層の分光反射率、光信号伝送用光路の長さ、光信号伝送用光路の断面の径、発光素子の発光角度等の設計値に基づき、受光素子に対向する光導波路の多層プリント配線板の露出面から光信号を伝送した場合の光信号の光路をシミュレーションした結果、実施例1〜9に係る光通信用デバイスでは、発光素子に対向する光導波路の多層プリント配線板の露出面において、所望の光信号を受信することができ、本実施例1〜9で製造した光通信用デバイスが、光通信用デバイスとして充分満足できる性能を有していることが明らかとなった。なお、実施例9では、マイクロレンズの曲率半径も設計値として考慮した。
【0324】
一方、比較例1に係る光通信用デバイスにおいて、上記シミュレーションを行った結果、光信号伝送用光路の内部を伝送する光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たった際に光の乱反射が起こり、光信号に損失が発生するため、発光素子に対向する光導波路の多層プリント配線板の露出面において、所望の光信号を受信することができないことがあり、比較例1に係る光通信用デバイスが、光通信用デバイスとしての性能が不充分であることが明らかとなった。
さらに、基板および層間樹脂絶縁層を貫通する光路用貫通孔を形成し、壁面にデスミア処理を施した後、光路用貫通孔に樹脂組成物を充填したほかは比較例1と同様の光通信用デバイスについて、上記方法でシミュレーションした場合も、比較例1に係る光通信用デバイスと同様の結果となった。
【0325】
なお、比較例1に係る光通信用デバイスにおいて、光信号伝送用光路を光信号が光信号伝送用光路の壁面にあたらないような長さに設定し、シュミレーションを行った場合には、発光素子に対向する光導波路の多層プリント配線板の露出面において、所望の光信号を受信することができた。
【0326】
また、実施例1〜9の光通信用デバイスに係るICチップ実装用基板に実装した発光素子と、この発光素子と対向する、多層プリント配線板に形成した光導波路との間での導波損失を下記の方法で測定したところ、その導波損失は小さく、充分に光信号を伝送することができることが明らかとなった。
上記導波損失の測定は、受光素子に対向する光導波路を通るように多層プリント配線板を刃物で切断し、光導波路の端面を露出させ、露出面に光ファイバを取り付け、受光素子に光ファイバを介してパワーメータを取り付けた後、露出面から測定波長が850nmの光信号を伝送し、光導波路および光信号伝送用光路を介して受光素子に伝送された光信号をパワーメータで検出することにより行った。
【0327】
【発明の効果】
第一〜第三の本発明の光通信用デバイスでは、上記したように、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板のうちの少なくともいずれか一方に、その壁面の一部または全部に光沢を有する金属層が形成された光信号伝送用光路が配設され、この光沢を有する金属層は、上記光信号伝送用光路内を伝送する光信号を好適に反射させることができるため、上記光信号が光信号伝送用光路の壁面に当たることで減衰されたり、吸収されたりしにくい。従って、第一〜第三の本発明の光通信用デバイスによると、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生しにくく、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができる。
また、本発明の光通信用デバイスでは、光信号伝送用光路が上述したような特徴を有するため、光信号が上記光信号伝送用光路で反射されるような設計であっても、好適に光信号の伝送を行うことができる。
【0328】
また、第一〜第三の本発明の光通信用デバイスにおいて、ICチップ実装用基板の所定の位置に受光素子および発光素子が実装され、多層プリント配線板の所定の位置に光導波路が形成されるとともに、ICチップ実装用基板および多層プリント配線板のうちの少なくともいずれか一方に、上述した態様の光信号伝送用光路が形成されている場合には、実装した光学部品間の接続損失が低く、光通信用デバイスとして接続信頼性に優れる。
【0329】
第四〜第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法では、光信号伝送用光路の壁面に光沢を有する金属層を形成する工程を含むため、光信号伝送用光路内を伝送する光信号に損失が発生することがなく、光信号の伝送の信頼性が高く、正確な光通信を実現することができる光通信用デバイスを好適に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図2】第一の本発明の光通信用デバイスの別の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図3】第二の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図4】第三の本発明の光通信用デバイスの一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図5】第三の本発明の光通信用デバイスの別の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図6】第三の本発明の光通信用デバイスのさらに別の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図7】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図8】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図9】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図10】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図11】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図12】第四および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図13】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図14】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図15】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図16】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図17】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【図18】第五および第六の本発明の光通信用デバイスの製造方法の一部を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600 多層プリント配線板
101、201、301、401、501、601 基板
102、202、302、402、502、602 層間樹脂絶縁層
104、204、304、404、504、604 導体回路
107、207、307、407、507、607 バイアホール
208、361、461、561、661 光信号伝送用光路
208a、361a、461a、561a、661a 光路用樹脂層
208b、361b、461b、561b、661b 金属層
109、209、309、409、509、609 スルーホール
111、211 光路用開口
114、214、314、414、514、614 ソルダーレジスト層
118、218、318、418、518、618 光導波路
119、219、319、419、519、619 光変換用ミラー
120、220、320、420、520、620 ICチップ実装用基板
121、221、321、421、521、621 基板
122、222、322、422、522、622 層間樹脂絶縁層
124、224、324、424、524、624 導体回路
127、227、327、427、527、627 バイアホール
129、229、329、429、529、629 スルーホール
134、234、334、434、534、634 ソルダーレジスト層
137、237、337、437、537、637 半田バンプ
138、238、338、438、538、638 受光素子
139、239、339、439、539、639 発光素子
140、240、340、440、540、640 ICチップ
151、251、451、551、651 光信号伝送用光路
151a、251a、451a、551a、651a 光路用樹脂層
151b、251b、451b、551b、651b 金属層
150、250、350、450、550、650 光通信用デバイス
260 封止樹脂層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical communication device and a method for manufacturing an optical communication device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, attention has been focused on optical fibers mainly in the communication field. In particular, in the IT (information technology) field, communication technology using optical fibers is required to develop a high-speed Internet network.
The optical fiber has features such as (1) low loss, (2) high bandwidth, (3) small diameter and light weight, (4) non-induction, and (5) resource saving. In communication systems using fiber, the number of repeaters can be greatly reduced compared to communication systems using conventional metallic cables, making construction and maintenance easier, making the communication system more economical and more reliable. Can be achieved.
[0003]
In addition, since optical fibers can simultaneously multiplex and transmit not only light of one wavelength but also light of many different wavelengths using a single optical fiber, a large-capacity transmission line that can be used for a variety of applications. It can be realized and can also support video services and the like.
[0004]
Therefore, in such network communication such as the Internet, optical communication using an optical fiber is not only performed for communication of the backbone network, but also for communication between the backbone network and terminal devices (PC, mobile, game, etc.) It has also been proposed to be used for communication between each other.
[0005]
Thus, when using optical communication for communication between the backbone network and terminal equipment, etc., it is necessary to attach an optical communication device to the terminal equipment, as an optical communication device, an optical waveguide that transmits an optical signal to a substrate, A device having an optical element such as a light receiving element or a light emitting element for processing an optical signal has been proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventional optical communication devices are not fully satisfactory in terms of connection reliability. That is, when the package substrate on which the IC chip constituting the optical communication device is mounted, and the optical elements such as the light receiving element and the light emitting element for processing the optical signal are separately mounted, the apparatus itself becomes large, and the terminal device It was difficult to reduce the size.
In addition, when an IC chip mounting substrate with an optical element built-in and an IC chip mounted thereon is used, the problem that the device itself becomes large is solved, but there are the following disadvantages.
[0007]
That is, in the optical element built-in package substrate, since the optical element is completely embedded in the substrate, it is possible to finely adjust the alignment when connecting to an external optical element (such as an optical fiber or an optical waveguide). It is difficult, and since the optical element is built in when the package substrate is manufactured, the optical element is liable to be displaced. This is because heat treatment or the like needs to be performed in the manufacturing process of the package substrate, and when the optical element is built in the resin layer, it is considered that the optical element is displaced during the heat treatment.
As described above, when a positional shift occurs in the built-in optical element, a connection loss when connecting to an external optical component (for example, an optical waveguide) is large, leading to a decrease in connection reliability in optical communication.
In addition, in the package substrate with a built-in optical element, if any of the built-in optical elements is inconvenient, only the optical element cannot be replaced, and the package substrate with a built-in optical element itself becomes a defective product. It was disadvantageous.
In addition, the mounting position of the optical element is limited by securing an optical path for transmitting an optical signal and the positional relationship between the optical element and an optical component (such as an optical waveguide) attached to an external substrate. It may be difficult to increase the density.
[0008]
Further, in such a conventional terminal device, since the distance between the IC chip mounting substrate and the optical component is large, the electric wiring distance is long, and a signal error due to crosstalk noise or the like is likely to occur during signal transmission. .
[0009]
Therefore, in order to solve such a problem, the inventors first formed a conductive circuit and an interlayer resin insulating layer on both sides of the substrate, and formed a solder resist layer on the outermost layer, An invented IC chip mounting substrate having an optical element mounted thereon and having an optical signal transmission optical path penetrating the substrate, the interlayer resin insulation layer and the solder resist layer.
The IC chip mounting substrate can transmit an input / output signal of an optical element through an optical signal transmission optical path. When an IC chip is mounted on the IC chip mounting substrate, the IC chip and the optical Since the distance to the element is short, the electrical signal transmission is excellent in reliability, and the IC chip mounting substrate on which the IC chip is mounted can integrate electronic components and optical elements necessary for optical communication. It was possible to contribute to the miniaturization of the communication terminal.
[0010]
In such an IC chip mounting substrate, when the optical path resin layer is formed inside the optical signal transmission optical path, the adhesion between the optical path resin layer and the wall surface of the optical signal transmission optical path is excellent. In order to achieve this, a roughened surface such as a blackening-reducing treatment is applied to the wall surface to form a roughened surface.
[0011]
However, since the optical path for optical signal transmission formed with such a rough surface has a black wall surface, the optical signal transmitted through the optical path for optical signal transmission is attenuated when reflected by the wall surface. In some cases, the light is absorbed by the wall surface, causing a loss in the optical signal, reducing the reliability of transmission of the optical signal, and making it impossible to perform accurate optical communication.
Further, even when a roughened surface is not formed on the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal, the wall surface is not glossy, so that the optical signal is attenuated when reflected by the wall surface, In some cases, the optical signal is lost due to absorption by the wall surface, and the reliability of transmission of the optical signal is lowered, making it impossible to perform accurate optical communication.
[0012]
Further, the optical element mounted on the IC chip mounting substrate previously invented by the present inventors and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board in which the optical waveguide is formed at a predetermined position are provided as an optical path for optical signal transmission. The optical communication device configured to be capable of transmitting an optical signal via the optical signal is attenuated when the optical signal is reflected by the wall surface of the optical signal transmission optical path, or absorbed by the wall surface, In some cases, loss occurs in the optical signal, so that the reliability of optical signal transmission is reduced and accurate optical communication cannot be performed.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, as a result of further detailed examination, the present inventors hit the wall surface of the optical path for optical signal transmission by forming a glossy metal layer on part or all of the wall surface of the optical path for optical signal transmission. It is found that an optical signal is reflected without being absorbed, is less likely to cause a loss in the optical signal, has an excellent optical signal transmission reliability, and can perform accurate optical communication. Completed the optical communication device.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
That is, the optical communication device according to the first aspect of the present invention includes an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board.And facing each otherAn optical communication device,
A conductor circuit formed on both surfaces of the substrate constituting the IC chip mounting substrate;
An interlayer resin insulation layer laminated on the conductor circuit;
For IC chip mountingAn optical signal transmission optical path penetrating the substrate;
An optical signal can be transmitted through the optical signal transmission optical path when an optical element is mounted on the surface opposite to the surface facing the multilayer printed wiring board of the IC chip mounting substrate. Solder bumps for optical elements disposed at various positions,
Provided on both the surface of the IC chip mounting substrate facing the multilayer printed wiring board and the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate. A solder connecting portion for connecting a board for electrically connecting the board and the multilayer printed wiring board;
An optical opening that is formed on the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate, and that is located immediately below the optical path for transmitting an optical signal;
An optical waveguide formed directly below the optical opening and immediately below the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate;
Formed on part or all of the wall surface constituting the optical path for optical signal transmissionA glossy metal layer and
It is characterized by providing.
[0015]
The optical communication device of the second invention is an optical communication device comprising an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board,
The multilayer printed wiring board includes a substrate and a conductor circuit,
The multilayer printed wiring board is provided with an optical path for transmitting an optical signal that penetrates at least the board,
The optical path for transmitting an optical signal is characterized in that a glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface.
[0016]
The optical communication device of the third aspect of the present invention is an optical communication device comprising an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board,
The IC chip mounting substrate is provided with an optical signal transmission optical path penetrating the IC chip mounting substrate.
The multilayer printed wiring board includes a substrate and a conductor circuit,
In the multilayer printed wiring board, an optical path for transmitting an optical signal penetrating at least the substrate is formed,
The optical path for transmitting an optical signal is characterized in that a glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface.
[0017]
In the optical communication device according to the first to third aspects of the present invention, the optical path for transmitting an optical signal is configured to include a void, to include a resin composition, or to the void and the resin composition. It is desirable that it is comprised including.
[0018]
In the optical communication device, it is desirable that a roughened surface is formed on the metal layer.
In the optical communication device, it is preferable that the resin composition constituting the optical path for transmitting an optical signal has a transmittance for communication wavelength light of 70% or more.
[0019]
The method for producing a device for optical communication according to the fourth aspect of the present invention,
(A) a multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both sides of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical element mounting step of mounting the optical element at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a substrate for mounting an IC chip using a method including, and separately manufacturing a multilayer printed wiring board having an optical waveguide,
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0020]
Moreover, the method for manufacturing the device for optical communication of the fifth aspect of the present invention,
Apart from manufacturing an IC chip mounting board on which optical elements are mounted,
(A) A multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical waveguide forming step of forming an optical waveguide at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a multilayer printed wiring board using a method including:
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0021]
In addition, the sixth method of manufacturing an optical communication device of the present invention is as follows.
(A) a multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both sides of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical element mounting step of mounting the optical element at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
In addition to manufacturing an IC chip mounting substrate using a method including:
(A) A multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical waveguide forming step of forming an optical waveguide at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a multilayer printed wiring board using a method including:
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0022]
In the fourth to sixth methods for manufacturing an optical communication device of the present invention, a sealing resin composition is poured between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board, followed by curing treatment. It is desirable to form a sealing resin layer by applying.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, the optical communication device according to the first aspect of the present invention will be described.
An optical communication device according to a first aspect of the present invention is an optical communication device comprising an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board, and the IC chip mounting substrate passes through the IC chip mounting substrate. An optical path for transmitting an optical signal is disposed, and the optical path for transmitting an optical signal has a glossy metal layer formed on a part or all of its wall surface.
[0024]
In the optical communication device of the first aspect of the present invention, the glossy metal layer formed on a part or all of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal preferably transmits an optical signal transmitted through the optical path for transmitting an optical signal. Since the optical signal can be reflected, it is difficult for the optical signal to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical path for transmitting the optical signal. Therefore, according to the optical communication device of the first aspect of the present invention, the optical signal transmitted in the optical path for transmitting the optical signal is less likely to be lost, so that the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication is realized. can do.
[0025]
In the optical communication device according to the first aspect of the present invention, an optical signal transmission optical path penetrating the IC chip mounting substrate is disposed on the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device.
In the optical communication device of the present invention including the IC chip mounting substrate on which the optical path for optical signal transmission is disposed, the optical element mounted on the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are mounted. Information can be exchanged with the optical component by an optical signal via this optical signal transmission optical path.
[0026]
In the optical communication device of the first aspect of the present invention, the optical path for transmitting an optical signal has a glossy metal layer formed on a part or all of its wall surface. As described above, when the glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface of the optical signal transmission optical path, the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path is transmitted to the wall surface of the optical signal transmission optical path. In this case, since the reflection is favorably reflected by the glossy metal layer, loss in the optical signal hardly occurs and the reliability of optical signal transmission can be improved.
The glossy metal layer is formed on a part of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal or on the entire wall surface. However, the glossy metal layer is formed on the optical signal. When formed on a part of the wall surface of the transmission optical path, the glossy metal layer is preferably formed on the wall surface of the portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulating layer of the optical signal transmission optical path. This is because the substrate and the interlayer resin insulation layer usually have high adhesion to the metal, and the solder resist layer has low adhesion to the metal.
[0027]
The optical signal transmission optical path is preferably configured to include a gap. In the case where the optical path for transmitting an optical signal is formed including a gap, the formation is easy, and transmission loss hardly occurs in the transmission of the optical signal through the optical path for transmitting an optical signal. Whether or not the configuration of the optical path for transmitting an optical signal is a gap may be appropriately determined in consideration of the thickness of the IC chip mounting substrate.
[0028]
In addition, it is desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition. When the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition, it is possible to prevent the strength of the IC chip mounting substrate from being lowered.
In addition, when the optical path for optical signal transmission is composed of a resin composition, it is possible to prevent the entry of dust or foreign matter into the optical path for optical signal transmission. Therefore, it is possible to prevent the transmission of the optical signal from being hindered.
[0029]
It is also desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition and voids. When the optical path for transmitting an optical signal is configured to include a resin composition and voids, it is possible to prevent a decrease in strength of the IC chip mounting substrate.
When the optical signal transmission optical path is constituted by the resin composition and the gap, the optical signal transmission optical path formed in the portion penetrating the substrate and the interlayer insulating layer is constituted by the resin composition, and the solder It is desirable that the optical signal transmission optical path formed in the resist layer is constituted by a gap. This is because the substrate and the interlayer insulating layer usually have high adhesion to the resin, and the solder resist layer has low adhesion to the resin.
[0030]
The optical communication device according to the first aspect of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of the optical communication device of the first invention. FIG. 1 shows an optical communication device in a state where an IC chip is mounted.
[0031]
As shown in FIG. 1, an
[0032]
In the IC
Further, an optical signal transmission
In the
[0033]
In the IC
Further, a solder resist
[0034]
In the multilayer printed
In addition, a solder resist
[0035]
In the
[0036]
Further, the electrical signal sent from the
[0037]
In the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention, in the light receiving element and the light emitting element mounted in the IC chip mounting substrate, that is, at a position close to the IC chip, Because electrical signal conversion is performed, electrical signal transmission distance is short, signal transmission reliability is excellent, higher speed communication can be supported, and optical components and electronic components necessary for optical communication are integrated. Therefore, it can contribute to miniaturization of the optical communication terminal device.
In addition, the electrical signal sent out from the IC chip is converted into an optical signal as described above, and then sent to the outside via the optical fiber, but also to the multilayer printed wiring board via the solder connection portion. It is sent to other electronic components such as IC chips mounted on the multilayer printed wiring board via the conductor circuit (including via holes and through holes) of the multilayer printed wiring board.
Further, in the
[0038]
The formation position of the optical waveguide in the multilayer printed wiring board shown in FIG. 1 is on the outermost interlayer insulating layer on the side close to the IC chip mounting substrate, but the optical communication device of the first invention is In the multilayer printed wiring board to be configured, the formation position of the optical waveguide is not limited here, and may be between the interlayer insulating layers or on the substrate.
[0039]
Further, in the IC
Further, in the IC
[0040]
The metal layer is a glossy metal layer, and examples of the material include gold, silver, nickel, platinum, aluminum, and rhodium. This is because any of these metals has a gloss and can suitably reflect an optical signal. Moreover, depending on the case, copper, palladium etc. can also be used as a material of the said metal layer, for example. However, these materials are easily oxidized, and an oxide film that lowers the glossiness of the surface of the formed metal layer is easily formed. Therefore, it is necessary to increase the glossiness of the surface of the metal layer by removing the oxide film. is there.
In the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention, the material of the metal layer is not limited to those described above, and has a specular gloss or a sharpness gloss. Other metals can be used if present.
[0041]
The glossiness of the metal layer can be represented by a value obtained by measuring the spectral reflectance of the metal surface. The spectral reflectance of the metal surface is measured by forming a metal film made of the same material as that of the metal layer by vacuum deposition and projecting light with a wavelength of 0.85 μm vertically onto the metal film. This can be done by measuring the reflectance on the surface of the metal film.
In addition, the glossy metal layer in the optical communication device of the first aspect of the present invention preferably has a spectral reflectance of 75% or more.
[0042]
In the optical communication device of the first aspect of the present invention, when the optical path resin layer is formed inside the optical signal transmission optical path, a roughened surface is formed on the metal layer. Is desirable. By forming a roughened surface in the optical signal transmission optical path, the adhesion between the optical signal transmission optical path and the optical path resin can be further improved. Here, the average roughness of the roughened surface formed on the metal layer is usually a desirable lower limit of 0.1 μm and a desirable upper limit of 5 μm, and considering the adhesion between the conductor circuit and the interlayer insulating layer, etc. The more desirable lower limit is 0.5 μm, and the more desirable upper limit is 3 μm.
Even if the optical path resin layer is not formed inside the optical signal transmission optical path, a roughened surface may be formed on the metal layer.
[0043]
The glossy metal layer may be composed of a single layer, or may be composed of two or more layers, and if the metal layer is composed of two or more layers, an optical signal Any metal layer (hereinafter also referred to as the innermost layer) in contact with the gap or the resin composition constituting the transmission optical path may be glossy.
When the metal layer is composed of two or more layers, a roughened surface is formed on the outermost metal layer (the metal layer closer to the substrate or the interlayer resin insulation layer) than the innermost metal layer, and this roughened surface is formed. The innermost metal layer may be formed so as to follow the shape of the chemical surface. This is because the adhesion between the metal layers is improved and the adhesion between the metal layer and the resin composition is also improved. Also in this case, the average roughness of the roughened surface formed on the metal layer is preferably in the above range.
Further, when a roughened surface is formed on the outer metal layer and the innermost metal layer is formed so as to cover the roughened surface, the innermost metal layer is in contact with the coating resin layer or the like. It is also desirable to form the surface as flat as possible. This is because the optical signal is reflected favorably and it is difficult for loss to occur in the optical signal.
[0044]
In the optical communication device according to the first aspect of the present invention, when the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition, the resin composition has a transmittance for light having a communication wavelength of 70% or more. It is desirable that
This is because if the transmittance of the communication wavelength light is less than 70%, the loss of the optical signal is large, which may lead to a decrease in optical signal transmission.
In the present specification, the transmittance of communication wavelength light refers to the transmittance of communication wavelength light per 1 mm length. Specifically, for example, strength I1Is incident on the resin layer for optical path (resin composition) and the intensity of the emitted light is I.2Is a value calculated by the following equation (1).
[0045]
Transmittance (%) = (I2/ I1) × 100 (1)
[0046]
The optical path resin layer is not particularly limited as long as it has little absorption in the communication wavelength band, and examples of the material thereof include thermosetting resins, thermoplastic resins, photosensitive resins, and thermosetting resins. Examples thereof include a resin partially sensitized.
Specifically, for example, acrylic resins such as PMMA (polymethyl methacrylate), deuterated PMMA, deuterated fluorinated PMMA; polyimide resins such as fluorinated polyimide; epoxy resins; UV curable epoxy resins; Examples thereof include silicone resins such as resins; polymers produced from benzocyclobutene.
[0047]
The optical path resin layer preferably contains particles such as resin particles, inorganic particles, and metal particles.
By including particles, the thermal expansion coefficient can be matched with the optical path for optical signal transmission, the substrate, the interlayer resin insulation layer, the solder resist layer, etc., and cracks caused by the difference in thermal expansion coefficient can be further improved. It is because it becomes difficult to generate | occur | produce. Moreover, depending on the kind of particle | grains, a flame retardance can also be provided.
Examples of the resin particles include a thermosetting resin, a thermoplastic resin, a photosensitive resin, a resin in which a part of the thermosetting resin is made photosensitive, a resin composite of a thermosetting resin and a thermoplastic resin, Examples thereof include those composed of a composite of a photosensitive resin and a thermoplastic resin.
[0048]
Specifically, for example, thermosetting resins such as epoxy resins, phenol resins, polyimide resins, bismaleimide resins, polyphenylene resins, polyolefin resins, fluororesins; thermosetting groups of these thermosetting resins (for example, epoxy resins) (Epoxy group) in which methacrylic acid or acrylic acid is reacted to give an acrylic group; phenoxy resin, polyether sulfone (PES), polysulfone (PSF), polyphenylene sulfone (PPS), polyphenylene sulfide (PPES), Examples thereof include thermoplastic resins such as polyphenyl ether (PPE) and polyetherimide (PI); and photosensitive resins such as acrylic resins.
Moreover, what consists of the resin composite of the said thermosetting resin and the said thermoplastic resin, the resin to which the said acrylic group was provided, the said photosensitive resin, and the said thermoplastic resin can also be used.
Moreover, as the resin particles, resin particles made of rubber can be used.
[0049]
Examples of the inorganic particles include aluminum compounds such as alumina and aluminum hydroxide, calcium compounds such as calcium carbonate and calcium hydroxide, potassium compounds such as potassium carbonate, magnesium compounds such as magnesia, dolomite, and basic magnesium carbonate. And silicon compounds such as silica and zeolite, and titanium compounds such as titania. Further, silica and titania mixed at a certain ratio and melted and homogenized may be used.
Moreover, what consists of phosphorus or a phosphorus compound can also be used as said inorganic particle.
[0050]
Examples of the metal particles include those made of gold, silver, copper, palladium, nickel, platinum, iron, zinc, lead, aluminum, magnesium, calcium, and the like.
These resin particles, inorganic particles and metal particles may be used alone or in combination of two or more.
[0051]
Moreover, the shape of the said particle | grain is not specifically limited, For example, spherical shape, elliptical spherical shape, crushed shape, polyhedral shape etc. are mentioned. Among these, spherical or elliptical spheres are desirable. This is because spherical or oval spherical particles have no corners, so that cracks and the like are less likely to occur in the optical path resin layer.
[0052]
The particle size of the particles is preferably shorter than the communication wavelength. This is because if the particle size is longer than the communication wavelength, transmission of the optical signal may be hindered.
Moreover, as long as it is a particle | grain which has a particle size of this range, the particle | grains of 2 or more types of different particle sizes may be included.
In the present specification, the particle diameter of the particle means the length of the longest part of the particle.
[0053]
A desirable lower limit of the amount of the particles contained in the optical path resin layer is 10% by weight, and a more desirable lower limit is 20% by weight. On the other hand, the desirable upper limit of the compounding amount of the particles is 80% by weight, and the more desirable upper limit is 70% by weight. If the blending amount of the particles is less than 10% by weight, the effect of blending the particles may not be obtained. If the blending amount of the particles exceeds 80% by weight, the transmission of the optical signal may be hindered. It is.
[0054]
Further, the shape of the optical path for transmitting an optical signal is not particularly limited, and examples thereof include a cylindrical shape, an elliptical column shape, a quadrangular column shape, and a polygonal column shape. Of these, a cylindrical shape is desirable. This is because the formation is easy.
[0055]
The desirable lower limit of the diameter of the cross section of the optical signal transmission optical path is 100 μm. If the diameter of the cross section is less than 100 μm, the optical path may be blocked and it may be difficult to form an optical path resin layer inside the optical signal transmission optical path. On the other hand, the desirable upper limit of the diameter of the cross section is 500 μm. This is because even if the thickness is larger than 500 μm, the transmission property of the optical signal is not improved so much, which may hinder the freedom in designing the conductor circuit formed on the IC chip mounting substrate.
The diameter of the cross section is more preferably lower limit of 250 μm from the viewpoint that the optical signal transmission property and the degree of freedom of design are more excellent, and there is no inconvenience when filling the uncured resin composition. A more desirable upper limit is 350 μm.
The diameter of the cross section of the optical signal transmission optical path is the diameter of the cross section when the optical path for optical signal transmission is cylindrical, the long diameter of the cross section when the optical path is elliptical, or the shape of a quadrangular prism or polygonal cylinder. In some cases, it refers to the length of the longest part of the cross section.
[0056]
The diameter of the cross section of the portion that penetrates the solder resist layer of the optical signal transmission optical path may be smaller than the diameter of the cross section of the portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulating layer. The diameter of the cross section of the portion that penetrates the resist layer may be 20 to 150 μm smaller than the diameter of the cross section of the portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulating layer.
In some cases, the glossy metal layer formed on the wall surface of the optical path for optical signal transmission serves as a through hole, i.e., between the conductor circuits sandwiching the substrate or between the substrate and the interlayer resin insulation layer. It can play the role of electrically connecting the sandwiched conductor circuits.
[0057]
Moreover, it is desirable that an optical element such as a light receiving element or a light emitting element is mounted on the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention.
Examples of the light receiving element include PD (photodiode), APD (avalanche photodiode), and the like.
These may be properly used in consideration of the configuration of the IC chip mounting substrate, required characteristics, and the like.
Examples of the material for the light receiving element include Si, Ge, and InGaAs.
Of these, InGaAs is desirable because of its excellent light receiving sensitivity.
[0058]
Examples of the light emitting element include LD (semiconductor laser), DFB-LD (distributed feedback type-semiconductor laser), LED (light emitting diode), and the like.
These may be properly used in consideration of the configuration and required characteristics of the IC chip mounting substrate.
[0059]
Examples of the material of the light emitting element include a compound of gallium, arsenic and phosphorus (GaAsP), a compound of gallium, aluminum and arsenic (GaAlAs), a compound of gallium and arsenic (GaAs), a compound of indium, gallium and arsenic (InGaAs), Indium, gallium, arsenic and phosphorus compounds (InGaAsP) can be used.
These may be properly used in consideration of the communication wavelength. For example, when the communication wavelength is 0.85 μm band, GaAlAs can be used, and when the communication wavelength is 1.3 μm band or 1.55 μm band. InGaAs or InGaAsP can be used.
[0060]
It is desirable that an optical waveguide be formed on the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention.
Examples of the optical waveguide include an organic optical waveguide made of a polymer material and the like, an inorganic optical waveguide made of quartz glass, a compound semiconductor, and the like. Among these, an organic optical waveguide made of a polymer material or the like is desirable. This is because it has excellent adhesion with the interlayer resin insulation layer and is easy to process.
[0061]
The polymer material is not particularly limited as long as it has low absorption in the communication wavelength band. For example, a part of a thermosetting resin, a thermoplastic resin, a photosensitive resin, or a thermosetting resin is sensitized. Resin, a composite of a thermosetting resin and a thermoplastic resin, a composite of a photosensitive resin and a thermoplastic resin, and the like.
[0062]
Specifically, for example, acrylic resin such as PMMA (polymethyl methacrylate), deuterated PMMA, deuterated fluorinated PMMA, polyimide resin such as fluorinated polyimide, epoxy resin, UV curable epoxy resin, polyolefin resin, Examples thereof include silicone resins such as deuterated silicone resins, polymers produced from benzocyclobutene, and the like.
[0063]
In addition to the resin component, the optical waveguide may contain particles such as resin particles, inorganic particles, and metal particles.
Specific examples of the particles include the same particles as those contained in the sealing resin layer.
[0064]
Moreover, the shape of the said particle | grain is not specifically limited, For example, spherical shape, elliptical spherical shape, crushed shape, polyhedral shape etc. are mentioned. Among these, spherical or elliptical spheres are desirable. This is because spherical or elliptical particles have no corners, so that cracks and the like are less likely to occur in the optical waveguide.
[0065]
The particle size of the particles is preferably shorter than the communication wavelength. This is because if the particle size is longer than the communication wavelength, transmission of the optical signal may be hindered.
Moreover, as long as it is a particle | grain which has a particle size of this range, the particle | grains of 2 or more types of different particle sizes may be contained.
[0066]
A desirable lower limit of the amount of the particles contained in the optical waveguide is 10% by weight, and a more desirable lower limit is 20% by weight. On the other hand, the desirable upper limit of the compounding amount of the particles is 80% by weight, and the more desirable upper limit is 70% by weight. If the blending amount of the particles is less than 10% by weight, the effect of blending the particles may not be obtained. If the blending amount of the particles exceeds 80% by weight, the transmission of the optical signal may be hindered. Is
The shape of the optical waveguide is not particularly limited, but a sheet shape is desirable because it is easy to form.
[0067]
When particles are contained in the optical waveguide in this way, the thermal expansion coefficient can be matched between the optical waveguide and the substrate or interlayer resin insulation layer constituting the multilayer printed wiring board. Cracks and peeling due to the difference are less likely to occur.
[0068]
The thickness of the optical waveguide is desirably 1 to 100 μm, and the width is desirably 1 to 100 μm. If the width is less than 1 μm, the formation may not be easy. On the other hand, if the width exceeds 100 μm, it may hinder the degree of freedom in designing a conductor circuit or the like constituting the multilayer printed wiring board. .
[0069]
The ratio between the thickness and width of the optical waveguide is preferably close to 1: 1. This is because if the thickness / width ratio deviates from 1: 1, the loss increases when the optical signal is transmitted.
Further, when the optical waveguide is a single mode optical waveguide having a communication wavelength of 1.55 μm, the thickness and width are preferably 5 to 15 μm, and the optical waveguide has a communication wavelength of 0.85 μm and a multimode. In the case of an optical waveguide, the thickness and width are preferably 20 to 80 μm.
[0070]
Further, as the optical waveguide, it is desirable that a light receiving optical waveguide and a light emitting optical waveguide are formed. The light receiving optical waveguide refers to an optical waveguide for transmitting an optical signal transmitted from the outside via an optical fiber or the like to the light receiving element. The light emitting optical waveguide is transmitted from the light emitting element. An optical waveguide for transmitting a received optical signal to an optical fiber or the like.
The light receiving optical waveguide and the light emitting optical waveguide are preferably made of the same material. This is because the thermal expansion coefficient and the like are easily matched and easy to form.
[0071]
As described above, an optical path conversion mirror is preferably formed in the optical waveguide. This is because the optical path can be changed to a desired angle by forming the optical path conversion mirror.
The optical path conversion mirror can be formed, for example, by cutting one end of the optical waveguide, as will be described later.
[0072]
In the multilayer printed wiring board shown in FIG. 1, an optical waveguide is formed, and a solder resist layer is formed as the outermost layer. This solder resist layer may be formed as necessary, for example, Alternatively, the optical waveguide composed of the lower clad, the core and the upper clad may be formed on the entire surface of the interlayer resin insulating layer without forming the solder resist layer, and the upper portion of the clad may serve as the solder resist layer.
The optical communication device of the present invention having such a configuration can be manufactured by the method for manufacturing an optical communication device of the present invention described later.
[0073]
In the
[0074]
When the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are thus connected via the solder connection portion, the IC chip mounting substrate is disposed at a predetermined position by the self-alignment action of the solder. Can do.
[0075]
The self-alignment action refers to an action in which the solder tends to exist in a more stable shape near the center of the solder bump forming opening due to the fluidity of the solder during reflow processing. This action means that the solder is a solder resist layer. It is thought that this occurs due to the strong surface tension that tends to become spherical when the metal is repelled and the solder adheres to the metal.
When using this self-alignment action, when connecting the IC chip mounting substrate to the multilayer printed wiring board via the solder connection portion, even if a positional deviation occurs between both before reflow, The IC chip mounting substrate moves during reflow, and the IC chip mounting substrate can be attached to an accurate position on the multilayer printed wiring board.
Therefore, when the optical signal is transmitted through the optical signal transmission optical path between the light receiving element and the light emitting element mounted on the IC chip mounting board and the external optical component, the IC chip mounting board If the mounting position of the mounted light receiving element or light emitting element is accurate, an accurate optical signal can be transmitted between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board.
[0076]
In the optical communication device, a micro lens may be disposed at an end of at least one side of the optical signal transmission optical path.
The microlens may be disposed directly at the end of the optical path for transmitting an optical signal, for example, or may be disposed via an adhesive layer. In some cases, the microlens may be disposed. May be disposed inside the optical path for transmitting an optical signal and in the resin layer for the optical path.
[0077]
Further, the refractive index of the microlens disposed at one end (on the multilayer printed wiring board side) of the optical signal transmission optical path is larger than the refractive index of the optical path resin layer formed inside the optical signal transmission optical path. Larger is desirable.
By arranging the microlens having such a refractive index, the optical signal can be condensed in a desired direction, so that the optical signal can be transmitted more reliably.
[0078]
When the microlens is a convex lens, the radius of curvature of the convex surface of the lens may be appropriately selected in consideration of the design of the optical path for transmitting an optical signal. Specifically, for example, when it is necessary to increase the focal length, it is desirable to reduce the radius of curvature, and when it is necessary to shorten the focal length, it is desirable to increase the radius of curvature.
[0079]
The microlens is not particularly limited, and examples thereof include those used in optical lenses, and specific examples of the material include optical glass and optical lens resins.
Examples of the optical lens resin include acrylic resins such as PMMA (polymethyl methacrylate), deuterated PMMA, and deuterated fluorinated PMMA; polyimide resins such as fluorinated polyimide; epoxy resins; UV curable epoxy resins; Examples thereof include silicone resins such as deuterated silicone resins, and polymers produced from benzocyclobutene.
[0080]
When the microlens is disposed at the end of the optical signal transmission optical path, the microlens may be disposed directly at the end of the optical signal transmission optical path, and in particular, the optical signal transmission optical path (solder resist). When the optical path resin layer is formed inside the portion penetrating the layer, it is desirable that the optical path resin layer be directly disposed on the optical path resin layer.
[0081]
In addition, the arrangement position of the microlens is desirably the end of the optical signal transmission optical path on the side facing the light receiving element and the light emitting element, but is not limited to this, for example, on the light receiving element or light emitting element side. It may be disposed at the end of the optical path for transmitting an optical signal, or may be disposed at both ends of the optical path for transmitting an optical signal.
The shape of the microlens is not limited to a convex lens, but may be any shape that can collect an optical signal in a desired direction.
[0082]
Further, the embodiment of the optical communication device of the first aspect of the present invention is not limited to the form shown in FIG. 1, and may be, for example, the form shown in FIG.
FIG. 2 shows an optical communication device in which an IC chip is mounted.
As shown in FIG. 2, the
A sealing
[0083]
In the IC
Further, an optical signal transmission
[0084]
In the multilayer printed
In addition, a solder resist
[0085]
In the
[0086]
The electrical signal sent out from the
[0087]
Further, in the
[0088]
The sealing resin layer is not particularly limited as long as it has little absorption in the communication wavelength band, and the material thereof is, for example, in the optical path for optical signal transmission in the optical communication device of the first invention. The thing similar to the formed resin layer for optical paths is mentioned.
[0089]
Moreover, it is desirable that the sealing resin layer has a communication wavelength light transmittance of 70% or more.
This is because if the transmittance of the communication wavelength light is less than 70%, the loss of the optical signal is large and the reliability of the device for optical communication may be lowered.
The transmittance of the communication wavelength light is as described above.
[0090]
The sealing resin layer preferably contains particles such as resin particles, inorganic particles, and metal particles.
By including particles, the thermal expansion coefficient can be matched between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board, and cracks and the like due to the difference in thermal expansion coefficient are less likely to occur. It is.
Specific examples of the particles include those similar to the particles contained in the optical path resin layer described in the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first invention.
[0091]
In the optical communication device of the first aspect of the present invention, it is desirable that the refractive index of the optical signal transmission optical path is smaller than the refractive index of the sealing resin layer. In such a case, since the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path is condensed toward the light receiving portion of the light receiving element, the optical signal can be transmitted more reliably.
In addition, since the optical signal sent out from the light emitting element is refracted in a direction that does not spread at the interface between the optical path for transmitting the optical signal and the sealing resin layer, the optical signal is more reliably directed to the optical waveguide through the sealing resin layer. Will be transmitted.
[0092]
In the optical communication device, the optical path for transmitting an optical signal preferably has a metal layer formed on the wall surface, and an optical path resin layer is preferably formed on the entire interior as shown in FIG. When forming the sealing resin layer, if the inside of the optical path for transmitting an optical signal is constituted by a gap, the sealing resin layer may enter a part of the optical path for transmitting an optical signal. This may hinder the transmission of the optical signal.
[0093]
In the optical communication device, it is desirable that an optical path resin layer is also formed in the optical path opening provided in the multilayer printed wiring board. In this case, the refractive index of the resin composition is It is desirable that the refractive index is smaller than the refractive index of the resin layer. In this case, the optical signal transmitted from the IC chip mounting substrate side is collected toward the optical path conversion mirror of the optical waveguide formed on the multilayer printed wiring board, so that the optical signal can be transmitted more reliably. Can do.
Further, since the optical signal sent out from the optical waveguide is refracted in a direction that does not spread at the interface between the optical path opening and the sealing resin layer, the optical signal is more reliably directed to the optical signal transmission optical path through the sealing resin layer. Will be transmitted.
[0094]
An optical path resin layer is formed inside the optical signal transmission optical path, an optical path resin layer is also formed inside the optical path opening, and the thickness of the optical signal transmission optical path is When the thickness of the optical path opening is substantially the same, it is desirable that the refractive indexes of both optical path resin layers are smaller than the refractive index of the sealing resin layer and are substantially the same. This is because an optical signal can be more reliably transmitted between the optical element and the optical waveguide.
The optical communication device of the first aspect of the present invention having such a configuration can be manufactured using, for example, the method for manufacturing the optical communication device of the fourth aspect of the present invention described later.
[0095]
Next, a method for manufacturing an optical communication device according to the fourth aspect of the present invention will be described.
The method for producing a device for optical communication according to the fourth aspect of the present invention,
(A) a multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both sides of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical element mounting step of mounting the optical element at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a substrate for mounting an IC chip using a method including, and separately manufacturing a multilayer printed wiring board having an optical waveguide,
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0096]
An IC chip mounting substrate constituting an optical communication device manufactured by the method for manufacturing an optical communication device of the fourth aspect of the present invention has an optical element mounted at a predetermined position and the wall surface of the optical path for optical signal transmission. A glossy metal layer is formed in part or in whole, and the metal layer can suitably reflect an optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path, so that the optical signal is transmitted through the optical signal transmission optical path. Because it is hard to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical fiber, and the loss of the optical signal transmitted in the optical path for optical signal transmission is unlikely to occur, the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication is realized. It is something that can be done.
Therefore, according to the method for manufacturing an optical communication device of the fourth aspect of the present invention, an optical communication device having low connection loss between mounted optical components and excellent connection reliability can be manufactured.
[0097]
The optical communication device can be manufactured, for example, by first manufacturing an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board separately, and then connecting them through solder or the like.
Therefore, here, first, a method of manufacturing each of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board will be described separately, and then a method of connecting the two will be described.
[0098]
Below, the manufacturing method of the board | substrate for IC chip mounting is demonstrated.
First, it said step (a), that is, will be described multilayer wiring board manufacturing process for manufacturing a multilayer wiring board in the order of steps. Specifically, for example, it is possible to produce a multilayer wiring board by passing through the following steps (1) to (9).
(1) Using an insulating substrate as a starting material, first, a conductor circuit is formed on the insulating substrate.
Examples of the insulating substrate include a glass epoxy substrate, a polyester substrate, a polyimide substrate, a bismaleimide-triazine resin (BT resin) substrate, a thermosetting polyphenylene ether substrate, a copper clad laminate, and an RCC substrate.
Further, a ceramic substrate such as an aluminum nitride substrate or a silicon substrate may be used.
The conductor circuit can be formed, for example, by forming a solid conductor layer on the surface of the insulating substrate by electroless plating or the like and then performing an etching process. Moreover, you may form by performing an etching process to a copper clad laminated board or a RCC board | substrate.
[0099]
In addition, in the case where connection between conductor circuits sandwiching the insulating substrate is performed through holes, for example, after forming a through hole in the insulating substrate using a drill or a laser, an electroless plating process or the like is performed. Through holes are formed by applying. In addition, the diameter of the through hole for the through hole is usually 100 to 300 μm.
Further, when a through hole is formed, it is desirable to fill the through hole with a resin filler.
[0100]
(2) Next, the surface of the conductor circuit is roughened as necessary.
Examples of the roughening treatment include blackening (oxidation) -reduction treatment, etching treatment using an etchant containing a cupric complex and an organic acid salt, and treatment by Cu—Ni—P needle-like alloy plating. Etc.
Here, when a roughened surface is formed, normally, the lower limit of the average roughness of the roughened surface is preferably 0.1 μm, and the upper limit is preferably 5 μm. Considering the adhesion between the conductor circuit and the interlayer resin insulation layer, the influence on the electric signal transmission ability of the conductor circuit, etc., the lower limit of the average roughness is more preferably 2 μm, and the upper limit is more preferably 4 μm.
The roughening process may be performed before the resin filler is filled in the through hole, and a roughened surface may be formed on the wall surface of the through hole. This is because the adhesion between the through hole and the resin filler is improved.
[0101]
(3) Next, on a substrate on which a conductor circuit is formed, a thermosetting resin, a photosensitive resin, a resin in which a photosensitive group is provided to a part of the thermosetting resin, or a resin including these and a thermoplastic resin An uncured resin layer made of a composite is formed, or a resin layer made of a thermoplastic resin is formed. For forming these resin layers, for example, a resin similar to the resin used for the substrate can be used.
The uncured resin layer can be formed by applying uncured resin with a roll coater, curtain coater, or the like, or thermocompression bonding an uncured (semi-cured) resin film.
Moreover, the resin layer which consists of said thermoplastic resin can be formed by thermocompression-bonding the resin molding shape | molded in the film form.
[0102]
Among these, a method of thermocompression bonding an uncured (semi-cured) resin film is desirable, and the resin film can be crimped using, for example, a vacuum laminator or the like.
In addition, the pressure bonding conditions are not particularly limited, and may be appropriately selected in consideration of the composition of the resin film. Usually, the pressure is 0.25 to 1.0 MPa, the temperature is 40 to 70 ° C., the degree of vacuum is 13 to 1300 Pa, It is desirable to carry out under conditions of a time of about 10 to 120 seconds.
[0103]
Examples of the thermosetting resin include epoxy resins, phenol resins, polyimide resins, polyester resins, bismaleimide resins, polyolefin resins, polyphenylene ether resins, polyphenylene resins, and fluorine resins.
Specific examples of the epoxy resin include, for example, novolak type epoxy resins such as phenol novolak type and cresol novolak type, dicyclopentadiene-modified alicyclic epoxy resins, and the like.
[0104]
As said photosensitive resin, an acrylic resin etc. are mentioned, for example.
Examples of the resin in which a photosensitive group is added to a part of the thermosetting resin include, for example, those obtained by acrylate reaction of the thermosetting group of the thermosetting resin with methacrylic acid or acrylic acid. Can be mentioned.
[0105]
Examples of the thermoplastic resin include phenoxy resin, polyether sulfone (PES), polysulfone (PSF), polyphenylene sulfone (PPS) polyphenylene sulfide (PPES), polyphenylene ether (PPE) polyetherimide (PI), and the like. It is done.
[0106]
Further, the resin composite is particularly limited as long as it includes a thermosetting resin or a photosensitive resin (including a resin in which a photosensitive group is added to a part of the thermosetting resin) and a thermoplastic resin. The specific combination of the thermosetting resin and the thermoplastic resin includes, for example, phenol resin / polyether sulfone, polyimide resin / polysulfone, epoxy resin / polyether sulfone, epoxy resin / phenoxy resin, and the like. It is done. Specific examples of the combination of the photosensitive resin and the thermoplastic resin include an acrylic resin / phenoxy resin and an epoxy resin / polyether sulfone in which a part of the epoxy group is acrylated.
[0107]
In addition, the blending ratio of the thermosetting resin or the photosensitive resin and the thermoplastic resin in the resin composite is preferably thermosetting resin or photosensitive resin / thermoplastic resin = 95/5 to 50/50. This is because a high toughness value can be ensured without impairing heat resistance.
[0108]
The resin layer may be composed of two or more different resin layers.
Specifically, for example, the lower layer is formed from a thermosetting resin or a resin composite of photosensitive resin / thermoplastic resin = 50/50, and the upper layer is a thermosetting resin or photosensitive resin / thermoplastic resin = 90/50. It is formed from 10 resin composites.
By adopting such a configuration, it is possible to ensure excellent adhesion with the insulating substrate, and it is possible to ensure ease of formation when forming a via hole opening or the like in a subsequent process.
[0109]
Moreover, you may form the said resin layer using the resin composition for roughening surface formation.
The roughened surface-forming resin composition is, for example, an acid, an alkali, in an uncured heat-resistant resin matrix that is hardly soluble in a roughened liquid consisting of at least one selected from acids, alkalis and oxidizing agents. And a substance soluble in a roughening liquid comprising at least one selected from oxidizing agents.
As used herein, the terms “slightly soluble” and “soluble” refer to those having a relatively high dissolution rate as “soluble” for convenience when immersed in the same roughening solution for the same time. The slow one is called “slightly soluble” for convenience.
[0110]
The heat-resistant resin matrix is preferably one that can maintain the shape of the roughened surface when the roughened surface is formed on the interlayer resin insulation layer using the roughening liquid, for example, a thermosetting resin. , Thermoplastic resins, and composites thereof. Further, a photosensitive resin may be used. In the case where a photosensitive resin is used, a via hole opening can be formed in the interlayer resin insulating layer by exposure and development processes.
[0111]
Examples of the thermosetting resin include an epoxy resin, a phenol resin, a polyimide resin, a polyolefin resin, and a fluororesin. Moreover, when sensitizing the said thermosetting resin, methacrylic acid, acrylic acid, etc. are used, and a thermosetting group is (meth) acrylated.
[0112]
Examples of the epoxy resin include cresol novolac type epoxy resin, bisphenol A type epoxy resin, bisphenol F type epoxy resin, phenol novolac type epoxy resin, alkylphenol novolac type epoxy resin, biphenol F type epoxy resin, naphthalene type epoxy resin, Examples thereof include cyclopentadiene type epoxy resins, epoxidized products of condensates of phenols and aromatic aldehydes having a phenolic hydroxyl group, triglycidyl isocyanurate, and alicyclic epoxy resins. These may be used alone or in combination of two or more. Thereby, it will be excellent in heat resistance.
[0113]
Examples of the thermoplastic resin include phenoxy resin, polyether sulfone, polysulfone, polyphenylene sulfone, polyphenylene sulfide, polyphenyl ether, polyether imide, and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0114]
The substance soluble in the roughening liquid comprising at least one selected from the acid, alkali and oxidizing agent is preferably at least one selected from inorganic particles, resin particles and metal particles.
[0115]
Examples of the inorganic particles include aluminum compounds such as alumina and aluminum hydroxide, calcium compounds such as calcium carbonate and calcium hydroxide, potassium compounds such as potassium carbonate, magnesium compounds such as magnesia, dolomite, basic magnesium carbonate, and talc. And those composed of silicon compounds such as silica and zeolite. These may be used alone or in combination of two or more.
[0116]
Examples of the resin particles include those made of a thermosetting resin, a thermoplastic resin, and the like. When the resin particles are immersed in a roughening solution made of at least one selected from an acid, an alkali, and an oxidizing agent, the heat resistance It is not particularly limited as long as it has a faster dissolution rate than the resin matrix. Specifically, for example, amino resins (melamine resins, urea resins, guanamine resins, etc.), epoxy resins, phenol resins, phenoxy resins, polyimide resins, Examples include polyphenylene resin, polyolefin resin, fluororesin, and bismaleimide-triazine resin. These may be used alone or in combination of two or more.
The resin particles must be previously cured. This is because if the resin is not cured, the resin particles will be dissolved in a solvent for dissolving the resin matrix.
Further, as the resin particles, rubber particles, liquid phase resin, liquid phase rubber, or the like may be used.
[0117]
Examples of the metal particles include gold, silver, copper, tin, zinc, stainless steel, aluminum, nickel, iron, lead, and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
In addition, the metal particles may be coated with a resin or the like in order to ensure insulation.
[0118]
When two or more kinds of the above-mentioned soluble substances are used in combination, the combination of the two kinds of soluble substances to be mixed is preferably a combination of resin particles and inorganic particles. Both of them have low conductivity, so that the insulation of the interlayer resin insulation layer can be secured, and the thermal expansion can be easily adjusted between the poorly soluble resin and the interlayer resin comprising the roughened surface forming resin composition This is because no crack occurs in the insulating layer, and no peeling occurs between the interlayer resin insulating layer and the conductor circuit.
[0119]
Examples of the acid used as the roughening solution include phosphoric acid, hydrochloric acid, sulfuric acid, nitric acid, and organic acids such as formic acid and acetic acid. Among these, it is desirable to use an organic acid. This is because the conductor circuit exposed from the bottom surface of the via hole is less likely to be corroded when roughened.
As the oxidizing agent, for example, an aqueous solution of chromic acid, chromium sulfuric acid, alkaline permanganate (such as potassium permanganate), or the like is preferably used.
Moreover, as said alkali, aqueous solution, such as sodium hydroxide and potassium hydroxide, is desirable.
[0120]
The average particle size of the soluble substance is desirably 10 μm or less.
Further, a relatively large coarse particle having an average particle diameter of 2 μm or less and a fine particle having a relatively small average particle diameter may be used in combination. That is, a soluble substance having an average particle diameter of 0.1 to 0.5 μm and a soluble substance having an average particle diameter of 1 to 2 μm are combined.
[0121]
Thus, by combining average particles, relatively large coarse particles, and fine particles having a relatively small average particle diameter, the dissolution residue of the electroless plating film is eliminated, and the amount of palladium catalyst under the plating resist is reduced. Furthermore, a shallow and complicated roughened surface can be formed.
Furthermore, by forming a complicated roughened surface, a practical peel strength can be maintained even if the roughened surface has small irregularities.
The coarse particles preferably have an average particle size of more than 0.8 μm and less than 2.0 μm, and the fine particles preferably have an average particle size of 0.1 to 0.8 μm.
[0122]
(4) Next, when forming an interlayer resin insulation layer using a thermosetting resin or a resin composite as the material, the uncured resin insulation layer is cured and a via hole opening is formed. And an interlayer resin insulation layer. In this step, a through hole may be formed as necessary.
The via hole opening is preferably formed by laser processing. Further, when a photosensitive resin is used as the material for the interlayer resin insulation layer, it may be formed by exposure and development processing.
[0123]
When an interlayer resin insulating layer using a thermoplastic resin as the material is formed, a via hole opening is formed in the resin layer made of the thermoplastic resin to form an interlayer resin insulating layer. In this case, the via hole opening can be formed by performing laser treatment.
Further, when forming a through hole in this step, the through hole may be formed by drilling or laser processing.
[0124]
Examples of the laser used for the laser treatment include a carbon dioxide laser, an ultraviolet laser, and an excimer laser. Among these, an excimer laser and a short pulse carbon dioxide laser are desirable.
[0125]
Among excimer lasers, it is desirable to use a hologram type excimer laser. The hologram method is a method of irradiating a target object with laser light through a hologram, a condensing lens, a laser mask, a transfer lens, and the like. By using this method, a large number of openings are formed in the resin film layer by one irradiation. Can be formed efficiently.
[0126]
When a carbon dioxide laser is used, the pulse interval is 10-Four-10-8It is desirable to be seconds. Moreover, it is desirable that the time for irradiating the laser for forming the opening is 10 to 500 μsec.
In addition, by irradiating laser light through an optical system lens and a mask, a large number of openings for via holes can be formed at one time. This is because laser light having the same intensity and the same irradiation intensity can be irradiated to a plurality of portions through the optical system lens and the mask.
After forming the via hole opening in this manner, desmear treatment may be performed as necessary.
[0127]
(5) Next, a conductor circuit is formed on the surface of the interlayer resin insulation layer including the inner wall of the via hole opening.
In forming the conductor circuit, first, a thin film conductor layer is formed on the surface of the interlayer resin insulation layer.
The thin film conductor layer can be formed by a method such as electroless plating or sputtering.
[0128]
Examples of the material for the thin film conductor layer include copper, nickel, tin, zinc, cobalt, thallium, lead, and the like.
Among these, those made of copper, copper and nickel are desirable from the viewpoint of excellent electrical characteristics, economical efficiency, and the like.
The thickness of the thin film conductor layer is preferably 0.3 μm, more preferably 0.6 μm, and preferably 2.0 μm, when the thin film conductor layer is formed by electroless plating. A desirable upper limit is 1.2 μm. Moreover, when forming by sputtering, 0.1-1.0 micrometer is desirable.
[0129]
In addition, a roughened surface may be formed on the surface of the interlayer resin insulation layer before forming the thin film conductor layer. By forming the roughened surface, the adhesion between the interlayer resin insulation layer and the thin film conductor layer can be improved. In particular, when an interlayer resin insulation layer is formed using a roughened surface forming resin composition, it is desirable to form a roughened surface using an acid, an oxidizing agent, or the like.
[0130]
Further, when the through hole is formed in the step (4), when the thin film conductor layer is formed on the interlayer resin insulation layer, the through hole is formed by forming the thin film conductor layer on the wall surface of the through hole. Also good.
[0131]
(6) Next, a plating resist is formed on the interlayer resin insulation layer having a thin film conductor layer formed on the surface thereof.
The plating resist can be formed, for example, by sticking a photosensitive dry film, placing a photomask made of a glass substrate or the like on which a plating resist pattern is drawn, and performing exposure and development processing.
[0132]
(7) Thereafter, electrolytic plating is performed using the thin film conductor layer as a plating lead, and an electrolytic plating layer is formed in the plating resist non-forming portion. As the electrolytic plating, copper plating is desirable.
Moreover, as for the thickness of the said electroplating layer, 5-20 micrometers is desirable.
[0133]
Then, a conductor circuit (including a via hole) can be formed by removing the plating resist and the thin film conductor layer under the plating resist.
The plating resist may be removed using, for example, an alkaline aqueous solution, and the thin film conductor layer may be removed using a mixed solution of sulfuric acid and hydrogen peroxide, sodium persulfate, ammonium persulfate, ferric chloride, chloride. What is necessary is just to perform using etching liquid, such as cupric.
Moreover, after forming the said conductor circuit, you may remove the catalyst on an interlayer resin insulation layer using an acid or an oxidizing agent as needed. This is because deterioration of electrical characteristics can be prevented.
Moreover, after forming this plating resist, it replaces with the method (process (6) and (7)) which forms an electroplating layer, forms an electroplating layer on the whole surface on a thin film conductor layer, and performs an etching process. A conductor circuit may be formed using a method.
[0134]
Further, when a through hole is formed in the steps (4) and (5), a resin filler may be filled in the through hole.
Moreover, when the resin filler is filled in the through hole, a lid plating layer that covers the surface portion of the resin filler layer may be formed by performing electroless plating, if necessary.
[0135]
(8) Next, when a lid plating layer is formed, if necessary, the surface of the lid plating layer is roughened, and the steps (3) and (4) are repeated. An interlayer resin insulation layer can be formed.
[0136]
(9) Thereafter, by repeating the steps (3) to (8) as necessary, a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces. In this step, a through hole may be formed or may not be formed.
[0137]
By performing such steps (1) to (9), it is possible to manufacture a multilayer wiring board in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces of a substrate.
The manufacturing method of the multilayer wiring board detailed here is the semi-additive method, but the manufacturing method of the multilayer wiring board manufactured in the step (a) is not limited to the semi-additive method, and the full-additive method and the subtractive method. It is also possible to use a method, a batch lamination method, a conformal method or the like.
Among these, the semi-additive method or the full additive method is desirable. This is because the etching accuracy is high, so that it is suitable for forming a finer conductor circuit and the degree of freedom in designing the conductor circuit is improved.
[0138]
In the method for manufacturing a device for optical communication according to the fourth aspect of the present invention, after the multilayer wiring board is manufactured through the step (a), a through hole is formed in the multilayer wiring board in the step (b). A through hole forming step is performed. The through-hole formed in this step serves as an optical path for optical signal transmission in the IC chip mounting substrate. Therefore, the through hole formed in this step is also referred to as an optical path through hole hereinafter.
[0139]
The optical path through hole is formed by, for example, drilling or laser processing.
Examples of the laser used in the laser treatment include those similar to the laser used in forming the via hole opening.
The formation position of the optical path through hole is not particularly limited, and may be appropriately selected in consideration of the design of the conductor circuit, the mounting position of the IC chip or the optical element, and the like.
Further, it is desirable that the optical path through hole is formed for each optical element such as a light receiving element or a light emitting element. Moreover, you may form for every signal wavelength.
Moreover, it is desirable that the diameter of the cross section of the through hole for an optical path is 100 to 500 μm. If it is less than 100 μm, the optical path through-hole may be blocked. On the other hand, if it exceeds 500 μm, the optical signal transmission performance of the optical signal transmission optical path is not improved so much. It may cause a hindrance to the degree of freedom in designing the conductor circuit and the like.
[0140]
Moreover, after forming the through hole for an optical path, a desmear treatment may be performed on the wall surface of the through hole for an optical path as necessary.
The desmear treatment can be performed using, for example, a treatment with a permanganic acid solution, a plasma treatment, a corona treatment, or the like. By performing the desmear process, the resin residue, burrs and the like in the optical path through hole can be removed.
[0141]
Next, the step (c), that is, the metal layer forming step for forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole (through hole for optical path) is performed.
In this metal layer forming step, it is desirable to form a glossy metal layer on the wall surface of the optical path through hole and to form a conductor circuit on the outermost interlayer resin insulation layer.
Therefore, a method of forming a glossy metal layer in the through hole for an optical path and forming a conductor circuit on the outermost interlayer resin insulation layer will be described below.
[0142]
First, a conductor layer is formed on the wall surface of the optical path through hole by electroless plating or the like, and a conductor layer is formed on the entire surface of the interlayer resin insulation layer.
[0143]
Next, a plating resist is formed on the entire surface of the conductor layer (excluding the conductor layer formed on the wall surface of the optical path through hole). The plating resist may be formed by, for example, the same method as in step (6) of (a) above.
[0144]
Next, electrolytic plating or electroless plating is performed on the conductor layer formed on the wall surface of the optical path through hole to form a glossy metal layer on the wall surface of the optical path through hole, and then the plating resist is removed. To do. Examples of the material for the metal layer include gold, silver, nickel, platinum, aluminum, and rhodium.
[0145]
Next, a plating resist is formed again on the conductor circuit non-formation part (including the end face part of the optical path through hole) on the conductor layer formed on the surface of the interlayer resin insulation layer. The plating resist may be formed by, for example, a method similar to the method performed in the above step (a) (6).
[0146]
Further, electrolytic plating is performed using the conductor layer formed on the interlayer resin insulation layer as a plating lead, and an electrolytic plating layer is formed on the plating resist non-forming portion, and then the plating resist and the conductor layer under the plating resist are formed. By removing, an independent conductor circuit is formed on the interlayer resin insulation layer.
[0147]
Further, as another method of forming the outermost layer conductor circuit on the outermost interlayer resin insulation layer of the multilayer wiring board as well as forming a glossy metal layer on the wall surface of the optical path through hole, Such a method may be used.
That is, first, when the conductor layer is formed on the wall surface of the optical path through hole by electroless plating or the like, the conductor layer is also formed on the entire surface of the interlayer resin insulating layer.
[0148]
Next, a plating resist is formed on the conductor circuit non-formed portion on the conductor layer formed on the surface of the interlayer resin insulating layer. The plating resist may be formed by, for example, a method similar to the method performed in the above step (a) (6).
[0149]
Furthermore, electrolytic plating is performed using the wall surface of the optical path through hole and the conductor layer formed on the interlayer resin insulation layer as a plating lead, and electrolysis is performed on the wall surface of the optical path through hole and the plating resist non-forming portion. By forming a plating layer and then removing the plating resist and the conductor layer under the plating resist, a glossy metal layer is formed on the wall surface of the optical path through-hole, and an independent conductor on the interlayer resin insulation layer Form a circuit.
According to this method, the step of forming a plating resist and the step of performing electrolytic plating can be reduced.
In this method, gold, silver, nickel, platinum, or aluminum can be used as a material for the electroplating layer formed in the conductor layer and the through hole for the optical path. Therefore, in this case, a part of the conductor circuit is made of a glossy metal.
[0150]
Further, in the fourth method for manufacturing an optical communication device of the present invention, the glossy metal layer formed in the optical path through hole and the conductor circuit formed on the outermost interlayer resin insulation layer are separately formed. May be.
In this case, first, after forming a plating resist on the entire surface of the multilayer wiring board (excluding the wall surface of the optical path through hole), electroless plating or the like is performed to form a conductor layer on the wall surface of the optical path through hole. The plating resist may be formed by, for example, the same method as in step (6) of (a) above.
Then, electroless plating or electrolytic plating is performed on the conductor layer to form a glossy metal layer on the wall surface of the optical path through hole. Examples of the material for the glossy metal layer include gold, silver, nickel, platinum, aluminum, and rhodium.
Thereafter, by removing the plating resist, a glossy metal layer can be formed on the wall surface of the through hole for an optical path of the multilayer wiring board via a conductor layer.
The plating resist can be removed using, for example, an alkaline aqueous solution.
After forming a glossy metal layer on the wall surface of the optical path through-hole in this way, a conductor circuit is formed on the surface of the outermost interlayer resin insulation layer in the same manner as in steps (6) and (7) of (a) above. Can be formed.
In addition, as a method of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole for an optical path, for example, methods such as vacuum deposition and sputtering can be used in addition to electrolytic plating and electroless plating.
[0151]
In the step (c), a roughened surface may be formed on the wall surface of the glossy metal layer formed on the wall surface of the optical path through hole, if necessary.
Examples of the method for forming the roughened surface include an etching process using an etching solution containing a cupric complex and an organic acid salt, a process using Cu—Ni—P needle-like alloy plating, and the like.
Alternatively, after forming a conductor layer by electroless plating or the like, a roughened surface may be formed on the conductor layer, and a glossy metal layer may be formed so as to follow the shape of the roughened surface. Note that after the roughened surface is formed on the conductor layer formed by electroless plating or the like, a metal layer having a gloss with a flat surface may be formed.
[0152]
In addition, after forming the metal layer in the through hole (optical path through hole) in the step (c), it is desirable to fill the optical path through hole with an uncured resin composition.
An optical path for optical signal transmission in which an optical path resin layer is formed can be obtained by filling an uncured resin composition in the through hole for optical path and then performing a curing treatment.
The method for filling the uncured resin composition is not particularly limited, and for example, a method such as printing or potting can be used.
In addition, when filling the uncured resin composition by printing, the uncured resin composition may be filled once or printed in two or more times. Also, printing may be performed from both sides of the multilayer wiring board.
[0153]
In addition, when filling the uncured resin composition, the uncured resin composition was filled in an amount slightly larger than the inner product of the optical path through hole, and overflowed from the optical path through hole after the filling was completed. Excess resin composition may be removed.
The excess resin composition can be removed by, for example, polishing. Further, when removing the excess resin composition, the state of the resin composition may be a semi-cured state or a completely cured state, which is appropriately determined in consideration of the composition of the resin composition and the like. Just choose.
Examples of the uncured resin composition include the same materials as those for the optical path resin layer described in the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention.
[0154]
A multilayer wiring board manufactured through the step (a) by passing through such a through-hole forming step, a metal layer forming step, and a resin composition filling step performed as necessary, and the resin composition therein A portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulation layer of the optical signal transmission optical path in which a metal layer is formed on the surrounding wall surface can be formed.
Moreover, when performing the said metal layer formation process, an independent conductor circuit can be formed by forming a conductor layer also on the surface of an interlayer resin insulation layer and performing the process mentioned above.
[0155]
Next, if necessary, a solder resist layer forming step of forming a solder resist layer having an opening communicating with the through hole (optical path through hole) formed in the step (b) is performed.
Specifically, for example, the solder resist layer can be formed by performing the following steps (1) and (2).
[0156]
(1) First, a layer of the solder resist composition is formed on the outermost layer of the multilayer wiring board in which the optical path through hole is formed.
The layer of the solder resist composition can be formed using, for example, a solder resist composition made of polyphenylene ether resin, polyolefin resin, fluororesin, thermoplastic elastomer, epoxy resin, polyimide resin or the like.
[0157]
Examples of solder resist compositions other than those described above include, for example, (meth) acrylates of novolak type epoxy resins, imidazole curing agents, bifunctional (meth) acrylic acid ester monomers, and (meth) acrylic acid having a molecular weight of about 500 to 5000. Examples include paste polymers containing ester polymers, thermosetting resins composed of bisphenol-type epoxy resins, photosensitive monomers such as polyvalent acrylic monomers, glycol ether solvents, and the viscosity at 25 ° C. It is desirable that the pressure is adjusted to 1 to 10 Pa · s. A commercially available solder resist composition may also be used.
Moreover, at this process, you may pressure-bond the film which consists of the said soldering resist composition, and may form the layer of a soldering resist composition.
[0158]
(2) Next, an opening (hereinafter also referred to as an optical path opening) communicating with the through hole for an optical path is formed in the layer of the solder resist composition.
Specifically, for example, it is formed by the same method as the method of forming the via hole opening, that is, exposure development processing, laser processing, or the like.
In addition, when forming the optical path opening, at the same time, an opening for forming a solder bump (an opening for mounting an IC chip or an optical element or an opening for connecting to an external substrate such as a multilayer printed wiring board) is formed. It is desirable to form. The formation of the optical path opening and the formation of the solder bump forming opening may be performed separately.
[0159]
Also, when forming the solder resist layer, a solder resist layer having an opening for an optical path and an opening for forming a solder bump is prepared by preparing a resin film having an opening at a desired position in advance and pasting the resin film. May be formed.
Through the steps (1) and (2), a solder resist layer having an opening communicating with the optical path through hole can be formed on the multilayer wiring board in which the optical path through hole is formed. .
The diameter of the optical path opening may be the same as the diameter of the optical path through hole, or may be smaller than the diameter of the optical path through hole.
[0160]
In addition, when an optical path resin layer is formed in the optical path through hole after the step (c), an uncured resin composition is filled in the optical path opening formed in the solder resist layer even in this process. Then, it is desirable to form an optical path resin layer by performing a curing process.
Also in this step, by forming the optical path resin layer, the optical path resin layer is formed in the entire interior of the optical signal transmission optical path.
The uncured resin composition filled in the optical path opening is preferably the same as the uncured resin composition filled in the optical path through hole.
[0161]
Further, in the case of forming an optical path for transmitting an optical signal in which an optical path resin layer is formed in the entire interior, without filling the uncured resin composition after the step (c), in this step, For optical signal transmission in which an uncured resin composition is filled in the optical path through hole and in the optical path opening communicated therewith, and then subjected to a curing treatment to form an optical path resin layer throughout the interior. It may be an optical path.
[0162]
Further, in the step (c), after filling the through hole for the optical path with the uncured resin composition, the resin composition is semi-cured, and then the solder resist layer having the optical path opening by the method described above. After forming and further filling the uncured resin composition in the optical path opening, by simultaneously curing the resin composition in the optical path through-hole and the resin composition in the optical path opening, An optical path resin layer may be formed.
[0163]
If necessary, a microlens is disposed at the end of the optical signal transmission optical path.
In order to dispose the microlens at the end of the optical signal transmission optical path, it may be disposed at the end of the optical signal transmission optical path through an adhesive layer formed on the solder resist layer. When an optical path resin layer is formed inside the optical signal transmission optical path, it is desirable to directly arrange the optical path resin layer on the optical path resin layer.
[0164]
As a method of directly arranging the microlens on the optical path resin layer, for example, an appropriate amount of uncured optical lens resin is dropped on the optical path resin layer, and cured to the dropped uncured optical lens resin. The method of performing a process etc. are mentioned.
When an appropriate amount of the uncured optical lens resin is dropped onto the optical path resin layer, an apparatus such as a dispenser, an inkjet, a micropipette, or a microsyringe can be used.
The uncured optical lens resin dropped on the optical path resin layer using such an apparatus tends to be spherical due to its surface tension, and thus becomes hemispherical on the optical path resin layer, and then hemispherical. A hemispherical microlens can be disposed on the optical path resin layer by curing the uncured optical lens resin.
[0165]
Examples of the uncured optical lens resin include the same resins as the optical lens resin described in the optical communication device of the first aspect of the present invention.
In addition, the diameter of the microlens formed by the above-mentioned method, the shape of the curved surface, etc. are appropriately determined in consideration of the wettability between the resin composition and the uncured optical lens resin, the viscosity of the uncured optical lens resin, etc. It can be controlled by adjusting.
[0166]
Further, the conductor circuit portion exposed by forming the solder bump forming opening or the like is covered with a corrosion-resistant metal such as nickel, palladium, gold, silver, platinum, or the like, if necessary, to form a solder pad. In these, it is desirable to form a coating layer with metals, such as nickel-gold, nickel-silver, nickel-palladium, nickel-palladium-gold.
The coating layer can be formed by, for example, plating, vapor deposition, electrodeposition, or the like. Among these, it is desirable to form by plating from the viewpoint that the uniformity of the coating layer is excellent.
[0167]
In addition, there is an opening in a portion corresponding to an opening for mounting an IC chip (IC chip mounting opening) or an opening for connecting to an external substrate such as a multilayer printed wiring board (multilayer printed wiring board connection opening). A solder bump is formed by reflowing after filling the solder pad with the solder paste through the formed mask.
By forming such solder bumps, an IC chip can be mounted via the solder bumps, or an external substrate such as a multilayer printed wiring board can be connected. The solder bumps may be formed as necessary. Even when the solder bumps are not formed, these solder bumps are formed via bumps on an external substrate such as an IC chip to be mounted or a multilayer printed wiring board to be connected. An IC chip mounting substrate can be electrically connected.
[0168]
Next, an optical element mounting in which the optical element is mounted at the position where the optical signal can be transmitted through the step (d), that is, the opening (optical path opening) and the through hole (optical path through hole). Perform the process.
[0169]
For mounting the optical element, for example, an opening for mounting an optical element (an opening for mounting an optical element) is filled with a solder paste in a process of filling the opening for mounting the IC chip with a solder paste. Furthermore, when performing reflow, it is only necessary to mount the optical element via solder.
Further, the optical element may be mounted using a conductive adhesive or the like instead of the solder paste.
Examples of the optical element include the light receiving element and the light emitting element described above.
Through these steps, an IC chip mounting substrate can be manufactured.
[0170]
Next, the manufacturing method of a multilayer printed wiring board is demonstrated.
(1) First, in the same manner as the steps (1) and (2) of the method for manufacturing an IC chip mounting substrate, a conductor circuit is formed on both sides of the substrate and the substrate is sandwiched between them. A through hole is formed to connect the two. Also in this step, a roughened surface is formed on the surface of the conductor circuit and the wall surface of the through hole as necessary.
[0171]
(2) Next, if necessary, an interlayer resin insulation layer and a conductor circuit are laminated on the substrate on which the conductor circuit is formed.
Specifically, first, an interlayer resin insulating layer having a via-hole opening is formed in the same manner as in the steps (3) and (4) of the method for manufacturing an IC chip mounting substrate. A thin film conductor layer is formed on the surface of the interlayer resin insulating layer including the wall surface of the via hole opening in the same manner as in the step (5) of the method for manufacturing the IC chip mounting substrate.
[0172]
Next, the thickness of the conductor layer is increased by forming an electroplating layer or the like on the entire surface of the thin film conductor layer. In addition, what is necessary is just to perform formation of an electroplating layer etc. as needed.
Next, an etching resist is formed on the conductor layer.
The etching resist is formed, for example, by pasting a photosensitive dry film, placing a photomask in close contact with the photosensitive dry film, and performing exposure development processing.
[0173]
Further, the conductor layer under the etching resist non-forming portion is removed by etching, and then the etching resist is removed to form a conductor circuit (including a via hole) on the interlayer resin insulating layer.
The etching treatment can be performed using, for example, an etching solution such as a mixed solution of sulfuric acid and hydrogen peroxide, sodium persulfate, ammonium persulfate, ferric chloride, and cupric chloride. Peeling can be performed using an alkaline aqueous solution or the like.
[0174]
The method for forming a conductor circuit described here is a subtractive method. However, as a method for forming a conductor circuit on an interlayer resin insulating layer, (5) of (a) of the above-described method for manufacturing an IC chip mounting substrate is used. ) To (7) may be used to form a conductor circuit.
The step (2), that is, the step of laminating the interlayer resin insulation layer and the conductor circuit may be performed only once or a plurality of times.
[0175]
(3) Next, an optical waveguide is formed on the substrate on the side facing the IC chip mounting substrate or on the conductor circuit non-forming portion on the interlayer resin insulation layer.
When the optical waveguide is formed using an inorganic material such as quartz glass as the material, it can be formed by attaching an optical waveguide molded in a predetermined shape in advance through an adhesive.
The optical waveguide made of the inorganic material is, for example, LiNbO.ThreeLiTaOThreeIt can be formed by depositing an inorganic material such as a liquid phase epitaxial method, a chemical deposition method (CVD), a molecular beam epitaxial method, or the like.
[0176]
When the optical waveguide is formed using a polymer material, an optical waveguide forming film that has been previously formed into a film shape on a substrate or a release film is pasted on the interlayer resin insulation layer, An optical waveguide can be formed by forming directly on the resin insulating layer.
Specifically, it can be formed using a method using reactive ion etching, an exposure development method, a mold forming method, a resist forming method, a method combining these, and the like. These methods can be used both when the optical waveguide is formed on the substrate and the release film, and when it is directly formed on the interlayer resin insulating layer.
[0177]
In the method using reactive ion etching, (i) first, a lower clad is formed on a release film or the like, (ii) next, a core resin composition is applied onto the lower clad, and The core forming resin layer is obtained by performing a curing treatment as necessary. (Iii) Next, a mask-forming resin layer is formed on the core-forming resin layer, and then the mask-forming resin layer is subjected to exposure and development treatment, whereby the core-forming resin layer is formed. A mask (etching resist) is formed.
[0178]
(Iv) Next, reactive ion etching is performed on the core-forming resin layer to remove the core-forming resin layer in the portion where the mask is not formed, and a core is formed on the lower cladding. (V) Finally, an upper clad is formed on the lower clad so as to cover the core, thereby obtaining an optical waveguide.
In this method using reactive ion etching, an optical waveguide having excellent dimensional reliability can be formed. This method is also excellent in reproducibility.
[0179]
In the exposure development method, (i) first, a lower clad is formed on a release film or the like, and (ii) next, a core resin composition is applied on the lower clad, and further if necessary. Then, a layer of the core-forming resin composition is formed by performing a semi-curing treatment.
[0180]
(Iii) Next, a mask on which a pattern corresponding to the core-forming portion is drawn is placed on the core-forming resin composition layer, and then subjected to exposure and development, whereby the core is formed on the lower clad. Form. (V) Finally, an upper clad is formed on the lower clad so as to cover the core, thereby obtaining an optical waveguide.
Since this exposure and development method has a small number of steps, it can be suitably used for mass production of optical waveguides, and since there are few heating steps, stress is hardly generated in the optical waveguides.
[0181]
In the mold forming method, (i) first, a lower clad is formed on a release film or the like, and (ii) next, a core forming groove is formed in the lower clad by mold formation. (Iii) Furthermore, the core resin composition is filled in the groove by printing, and then a curing process is performed to form the core. (Iv) Finally, an upper clad is formed on the lower clad so as to cover the core, thereby obtaining an optical waveguide.
This mold forming method can be suitably used for mass production of optical waveguides, and can form optical waveguides with excellent dimensional reliability. This method is also excellent in reproducibility.
[0182]
In the resist forming method, (i) a lower clad is first formed on a release film or the like, and (ii) a resist resin composition is further applied on the lower clad, and then an exposure development process is performed. By applying, a core forming resist is formed on the core non-forming portion on the lower clad.
[0183]
(Iii) Next, by applying the resin composition for the core to the non-resist forming portion on the lower clad, and (iv) further curing the core resin composition, and then peeling the core forming resist, A core is formed on the lower cladding. (V) Finally, an upper clad is formed on the lower clad so as to cover the core, thereby obtaining an optical waveguide.
This resist formation method can be suitably used for mass production of optical waveguides, and can form optical waveguides with excellent dimensional reliability. This method is also excellent in reproducibility.
In the optical waveguide formed by these methods, the refractive index of the core is made larger than the refractive index of the cladding.
[0184]
In addition, when forming an optical waveguide in this step, the optical waveguide is directly formed on the substrate or the interlayer resin insulation layer by using the method of sequentially laminating the lower clad, the core and the upper clad as described above. Further, in this case, the upper clad can serve as a solder resist layer by forming the upper clad on the entire substrate or the interlayer resin insulating layer.
Further, the lower clad and the core are formed in advance in a film shape, and this is attached to a predetermined position on the substrate or the interlayer resin insulation layer. The upper clad can also serve as a solder resist layer by forming the clad.
[0185]
An optical path conversion mirror is formed in the optical waveguide.
The optical path conversion mirror may be formed before the optical waveguide is mounted on the interlayer resin insulation layer, or may be formed after the optical waveguide is mounted on the interlayer resin insulation layer. Except for the case where it is directly formed on the layer, it is desirable to form an optical path conversion mirror in advance. The work can be easily performed, and there is a risk that other members constituting the multilayer printed wiring board at the time of the work, for example, the substrate, the conductor circuit, the interlayer resin insulating layer, etc. may be scratched or damaged. Because there is no.
[0186]
The method for forming the optical path conversion mirror is not particularly limited, and a conventionally known formation method can be used. Specifically, machining using a diamond saw or blade with a V-shaped 90 ° tip, machining by reactive ion etching, laser ablation, or the like can be used.
[0187]
(4) Next, if necessary, a solder resist layer is formed on the outermost layer of the substrate on which the optical waveguide is formed.
The solder resist layer can be formed using, for example, a resin composition similar to the resin composition used when forming the solder resist layer of the IC chip mounting substrate.
[0188]
(5) Next, an opening for forming solder bumps (an opening for mounting an IC chip mounting substrate and various surface mount electronic components) and an optical path opening on the solder resist layer on the side facing the IC chip mounting substrate Form.
The formation of the solder bump forming opening and the optical path opening may be performed using a method similar to the method of forming the solder bump forming opening on the IC chip mounting substrate, that is, using an exposure development process or a laser process. it can.
The formation of the solder bump formation opening and the formation of the optical path opening may be performed simultaneously or separately.
[0189]
Among these, when forming a solder resist layer, a method of forming a solder bump forming opening and an optical path opening by applying a resin composition containing a photosensitive resin as a material and performing an exposure development process. It is desirable to select.
This is because when the optical path opening is formed by exposure and development processing, there is no possibility of scratching the optical waveguide existing under the optical path opening when the opening is formed.
Moreover, when forming a solder resist layer, a solder resist layer having a solder bump forming opening and an optical path opening is prepared by previously preparing a resin film having an opening at a desired position and pasting the resin film. May be formed.
[0190]
If necessary, solder bump forming openings may also be formed in the solder resist layer on the side opposite to the surface facing the IC chip mounting substrate.
This is because the external connection terminals can also be formed on the solder resist layer on the opposite side of the surface facing the IC chip mounting substrate through the post-process.
[0191]
(6) Next, the conductor circuit portion exposed by forming the opening for forming the solder bump is coated with a corrosion-resistant metal such as nickel, palladium, gold, silver, or platinum as necessary to form a solder pad. . Specifically, a method similar to the method described in the method for manufacturing the IC chip mounting substrate may be used.
[0192]
(7) Next, if necessary, the optical path opening formed in the step (5) is filled with an uncured resin composition, and then cured to form an optical path resin layer. To do.
The uncured resin composition filled in this step is desirably the same as the resin composition filled in the optical path through hole and the optical path opening in the manufacturing process of the IC chip mounting substrate.
[0193]
(8) Next, a solder bump is formed by reflowing after filling the solder pad with a solder paste through a mask in which an opening is formed in a portion corresponding to the solder pad.
By forming such solder bumps, it is possible to mount an IC chip mounting substrate and various surface-mount electronic components via the solder bumps. The solder bumps may be formed as necessary. Even when the solder bumps are not formed, these solder bumps are mounted via the IC chip mounting substrate to be mounted and the bumps of various surface mount electronic components. be able to.
Also, the solder resist layer on the opposite side of the surface facing the IC chip mounting substrate does not require the formation of external connection terminals, and pins or solder balls are formed as necessary. It is good also as PGA (Pin Grid Array) and BGA (Ball Grid Array).
Through such a process, a multilayer printed wiring board constituting an optical communication device can be manufactured.
[0194]
In the optical communication device manufacturing method according to the fourth aspect of the present invention, next, an optical signal is transmitted between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board via the optical path for optical signal transmission. Both are placed and fixed at a position where transmission is possible.
Here, after the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are disposed to face each other, a solder connection portion is formed by the solder bumps of the IC chip mounting substrate and the solder bumps of the multilayer printed wiring board. It is electrically connected and both are fixed. In other words, the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are arranged to face each other at a predetermined position in a predetermined direction, and are connected by reflowing.
As described above, the solder bumps for fixing both the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board may be formed on only one of them.
[0195]
In this process, since the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are connected using their solder bumps, there is a slight misalignment between the two when they are placed facing each other. In addition, both can be arranged at a predetermined position due to the self-alignment effect of the solder during reflow.
[0196]
Further, in the manufacturing method of the present invention, the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are arranged and fixed at predetermined positions, and then sealed between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board. The encapsulating resin layer may be formed by pouring the resin composition for use and then performing a curing treatment.
[0197]
Examples of the sealing resin composition include acrylic resins such as PMMA (polymethyl methacrylate), deuterated PMMA, and deuterated fluorinated PMMA; polyimide resins such as fluorinated polyimide; epoxy resins; UV curable epoxy resins A silicone resin such as a deuterated silicone resin; a resin component such as a polymer produced from benzocyclobutene, and particles included as necessary, and a curing agent, various additives, a solvent, and the like are appropriately blended. And the like.
Moreover, it is desirable that the sealing resin composition has a transmittance of communication wavelength light after curing of 70% or more.
[0198]
Here, as the viscosity of the sealing resin composition poured between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board and the curing treatment conditions after pouring the sealing resin composition, the sealing resin composition The composition may be appropriately selected in consideration of the composition of the substrate, the design of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board, and the like.
[0199]
Next, the IC chip is mounted on the IC chip mounting substrate, and then, if necessary, the IC chip is resin-sealed to obtain an optical communication device.
The IC chip can be mounted by a conventionally known method.
Also, the IC chip is mounted before connecting the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board, and the optical chip is used for optical communication by connecting the IC chip mounting substrate on which the IC chip is mounted and the multilayer printed wiring board. It may be a device.
[0200]
Next, the optical communication device according to the second aspect of the present invention will be described.
The optical communication device of the second invention is an optical communication device comprising an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board,
The multilayer printed wiring board includes a substrate and a conductor circuit,
The multilayer printed wiring board is provided with an optical path for transmitting an optical signal that penetrates at least the board,
The optical path for transmitting an optical signal is characterized in that a glossy metal layer is formed on part or all of the wall surface.
[0201]
In the optical communication device of the second aspect of the present invention, the glossy metal layer formed on part or all of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal preferably transmits an optical signal transmitted through the optical path for transmitting an optical signal. Since the optical signal can be reflected, it is difficult for the optical signal to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical path for transmitting the optical signal. Therefore, according to the optical communication device of the second aspect of the present invention, the optical signal transmitted in the optical signal transmission optical path is less likely to be lost, so that the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication is realized. can do.
[0202]
In the optical communication device according to the second aspect of the present invention, an optical signal transmission optical path penetrating at least the substrate is disposed on the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device.
In a multilayer printed wiring board provided with such an optical signal transmission optical path, an optical signal can be transmitted through the optical signal transmission optical path.
[0203]
In the optical communication device of the second aspect of the present invention, the optical path for transmitting an optical signal has a glossy metal layer formed on a part or all of its wall surface. As described above, when the glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface of the optical signal transmission optical path, the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path is transmitted to the wall surface of the optical signal transmission optical path. In this case, since the reflection is favorably reflected by the glossy metal layer, loss in the optical signal hardly occurs and the reliability of optical signal transmission can be improved.
The glossy metal layer is formed on a part of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal or on the entire wall surface. However, the glossy metal layer is formed on the optical signal. When formed on a part of the wall surface of the transmission optical path, the glossy metal layer is preferably formed on the wall surface of the portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulating layer of the optical signal transmission optical path. This is because the substrate and the interlayer resin insulation layer usually have high adhesion to the metal, and the solder resist layer has low adhesion to the metal.
[0204]
The optical signal transmission optical path is preferably configured to include a gap. In the case where the optical path for transmitting an optical signal is formed including a gap, the formation is easy, and transmission loss hardly occurs in the transmission of the optical signal through the optical path for transmitting an optical signal. Whether or not the configuration of the optical path for transmitting an optical signal is a gap may be appropriately determined in consideration of the thickness of the multilayer printed wiring board.
[0205]
In addition, it is desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition. When the optical path for transmitting an optical signal is configured to include a resin composition, it is possible to prevent a decrease in strength of the multilayer printed wiring board.
In addition, when the optical path for optical signal transmission is composed of a resin composition, it is possible to prevent the entry of dust or foreign matter into the optical path for optical signal transmission. Therefore, it is possible to prevent the transmission of the optical signal from being hindered.
[0206]
It is also desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition and voids. When the optical path for transmitting an optical signal is configured to include a resin composition and voids, it is possible to prevent a reduction in strength of the multilayer printed wiring board.
When the optical signal transmission optical path is constituted by the resin composition and the gap, the optical signal transmission optical path formed in the portion penetrating the substrate and the interlayer insulating layer is constituted by the resin composition, and the solder It is desirable that the optical signal transmission optical path formed in the resist layer is constituted by a gap. This is because the substrate and the interlayer insulating layer usually have high adhesion to the resin, and the solder resist layer has low adhesion to the resin.
[0207]
The IC chip mounting substrate constituting the optical communication device is not particularly limited, and examples thereof include an IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first present invention.
Further, the optical signal transmission optical path is not necessarily formed on the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the second aspect of the present invention. Therefore, when an optical element such as a light receiving element or a light emitting element is mounted on the IC chip mounting board, solder or a conductive adhesive is interposed on the side facing the multilayer printed wiring board of the IC chip mounting board. Can be attached. In this case, an optical signal can be transmitted between the light receiving element or the light emitting element and the optical waveguide formed on the multilayer printed wiring board even if the optical path for optical signal transmission is not formed on the IC chip mounting substrate. .
[0208]
The optical communication device according to the second aspect of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 3 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of the optical communication device of the second invention. FIG. 3 shows an optical communication device in a state where an IC chip is mounted.
[0209]
As shown in FIG. 3, the
[0210]
In the IC
In addition, a solder resist
[0211]
In the multilayer printed
The multilayer printed
In the multilayer printed
In the
[0212]
In such an optical communication device according to the second aspect of the present invention, since the optical / electrical signal conversion is performed in the IC chip mounting substrate, that is, at a position close to the IC chip, the transmission distance of the electric signal is short and the speed is high. It can cope with communication.
In addition, the electrical signal sent out from the IC chip is converted into an optical signal as described above, and then sent to the outside via the optical fiber, but also to the multilayer printed wiring board via the solder connection portion. It is sent to other electronic components such as IC chips mounted on the multilayer printed wiring board via the conductor circuit (including via holes and through holes) of the multilayer printed wiring board.
In addition, in the optical communication device having such a configuration, the light receiving element and the light emitting element mounted on the IC chip mounting substrate and the optical waveguide formed on the multilayer printed wiring board are less likely to be misaligned. The connection reliability will be excellent.
[0213]
The formation position of the optical waveguide in the multilayer printed wiring board shown in FIG. 3 is on the outermost interlayer insulating layer, but in the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device of the second invention, The formation position of the waveguide is not limited to this, and may be between the interlayer insulating layers or on the substrate.
[0214]
Also, in the multilayer printed
Further, in the multilayer printed
[0215]
The optical signal transmission optical path, optical element, optical waveguide, etc. in the optical communication device of the second invention are substantially the same as those of the optical communication device of the first invention. The description will be omitted.
The optical communication device of the second aspect of the present invention having such a configuration can be manufactured using, for example, the method for manufacturing the optical communication device of the fifth aspect of the present invention described later.
[0216]
Next, a method for manufacturing an optical communication device according to the fifth aspect of the present invention will be described.
The manufacturing method of the device for optical communication of the fifth aspect of the present invention,
Apart from manufacturing the IC chip mounting board on which the optical elements are mounted,
(A) A multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical waveguide forming step of forming an optical waveguide at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a multilayer printed wiring board using a method including:
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0217]
In the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device manufactured by the optical communication device manufacturing method of the fifth aspect of the present invention, a glossy metal layer is formed on part or all of the optical path for optical signal transmission, Since the metal layer can suitably reflect the optical signal transmitted in the optical path for optical signal transmission, the optical signal is less likely to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical path for optical signal transmission, Since it is difficult for loss to occur in the optical signal transmitted through the optical path for optical signal transmission, the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication can be realized.
Therefore, according to the method for manufacturing an optical communication device of the fifth aspect of the present invention, an optical communication device having low connection loss between mounted optical components and excellent connection reliability can be manufactured.
[0218]
Similarly to the optical communication device manufacturing method of the fourth aspect of the present invention, the optical communication device of the fifth aspect of the invention first manufactures the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board separately, and then It can be manufactured by connecting both via solder or the like.
Therefore, here, first, a method of manufacturing each of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board will be described separately, and then a method of connecting the two will be described.
[0219]
As a method for manufacturing the IC chip mounting substrate, for example, a method similar to the method for manufacturing the IC chip mounting substrate in the method for manufacturing an optical communication device of the fourth aspect of the present invention can be used.
As described above, in the method for manufacturing an optical communication device according to the fifth aspect of the present invention, the optical signal transmission optical path may not be disposed on the IC chip mounting substrate. Therefore, when manufacturing an IC chip mounting substrate in which an optical path for optical signal transmission is not formed, for example, in a method for manufacturing an IC chip mounting substrate in the method for manufacturing an optical communication device of the fifth aspect of the present invention. The optical element mounting openings may be formed as necessary without performing the steps (b) and without forming the optical path openings in the step (c).
Moreover, when forming the said IC chip mounting board | substrate, what is necessary is just to perform formation of a soldering resist layer as needed.
[0220]
As a method of manufacturing the multilayer printed wiring board, for example, a method of performing the following steps (1) to (5) can be used.
(1) A through hole for an optical path is formed using the same method as the steps (a) and (b) of the method for manufacturing an IC chip mounting substrate in the method for manufacturing an optical communication device according to the fourth aspect of the present invention. Manufacture multi-layer wiring boards.
[0221]
(2) Next, an optical waveguide is formed in the conductor circuit non-forming portion on the interlayer insulating layer of the multilayer wiring board. The optical waveguide is formed at a position where an optical signal can be transmitted through the optical path through hole.
As a specific method for forming an optical waveguide, the same method as the method used in the step (3) of the method for producing a multilayer printed wiring board in the method for producing an optical communication device of the fourth invention is used. Can be used.
In addition, an optical path conversion mirror is formed in the optical waveguide formed here.
[0222]
(3) Next, a solder resist layer is formed on the outermost layer of the multilayer wiring board on which the optical waveguide is formed. What is necessary is just to form the said soldering resist layer using the method similar to the method used at the process of (4) of the method of manufacturing the multilayer printed wiring board in the manufacturing method of the device for optical communications of 4th this invention.
The solder resist layer may be formed as necessary.
[0223]
(4) Next, openings for forming solder bumps and openings for optical paths are formed in the solder resist layer on the side facing the IC chip mounting substrate.
The solder bump forming opening and the optical path opening are the same as the method used in the step (5) of the method for producing a multilayer printed wiring board in the method for producing an optical communication device of the fourth invention. May be used.
The optical path opening is formed so as to communicate with the optical path through hole formed in the step (1).
In this step, after forming the optical path opening, the resin composition may be filled in the optical path opening. Examples of the resin composition include those similar to the resin composition filled in the optical path through hole in the step (1). In this step, the resin composition may be simultaneously filled into the optical path through hole and the optical path opening.
[0224]
(5) Next, using a method similar to the method used in the steps (6) and (8) of the method for producing a multilayer printed wiring board in the method for producing an optical communication device of the fourth invention, A multilayer printed wiring board can be manufactured by forming solder pads, solder bumps, and the like.
[0225]
Next, the IC chip mounting substrate manufactured by the above-described method and the multilayer printed wiring board are connected to manufacture an optical communication device.
Specifically, a method similar to the method used when manufacturing the optical communication device of the fourth aspect of the present invention may be used.
Similarly to the case of manufacturing the optical communication device of the fourth aspect of the present invention, the solder bump is formed only on one of the opposing surfaces of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board. It may be. This is because both can be connected in this case.
[0226]
Next, an optical communication device according to the third aspect of the present invention will be described.
The optical communication device of the third aspect of the present invention is an optical communication device comprising an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board,
The IC chip mounting substrate is provided with an optical signal transmission optical path penetrating the IC chip mounting substrate.
The multilayer printed wiring board includes a substrate and a conductor circuit,
In the multilayer printed wiring board, an optical path for transmitting an optical signal penetrating at least the substrate is formed,
The optical path for transmitting an optical signal is characterized in that a glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface.
[0227]
In the optical communication device of the third aspect of the present invention, the glossy metal layer formed on a part or all of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal preferably transmits an optical signal transmitted in the optical path for transmitting an optical signal. Since the optical signal can be reflected, it is difficult for the optical signal to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical path for transmitting the optical signal. Therefore, according to the device for optical communication of the third aspect of the present invention, loss in the optical signal transmitted in the optical path for optical signal transmission is unlikely to occur, so that the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication is realized. can do.
[0228]
In the optical communication device according to the third aspect of the present invention, an optical signal transmission optical path penetrating the IC chip mounting substrate is disposed on the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device. An optical path for transmitting an optical signal penetrating at least the substrate is disposed on a multilayer printed wiring board constituting the device.
In the optical communication device of the third aspect of the present invention in which such an optical signal transmission optical path is provided, the optical signal transmission optical path provided on the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are provided. An optical signal can be transmitted through the optical path for transmitting an optical signal.
[0229]
In the optical communication device of the third aspect of the present invention, a glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface of the optical path for optical signal transmission. As described above, when the glossy metal layer is formed on a part or all of the wall surface of the optical signal transmission optical path, the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path is transmitted to the wall surface of the optical signal transmission optical path. In this case, since the reflection is favorably reflected by the glossy metal layer, loss in the optical signal hardly occurs and the reliability of optical signal transmission can be improved.
The glossy metal layer is formed on a part of the wall surface of the optical path for transmitting an optical signal or on the entire wall surface. However, the glossy metal layer is formed on the optical signal. When formed on a part of the wall surface of the transmission optical path, the glossy metal layer is preferably formed on the wall surface of the portion that penetrates the substrate and the interlayer resin insulating layer of the optical signal transmission optical path. This is because the substrate and the interlayer resin insulation layer usually have high adhesion to the metal, and the solder resist layer has low adhesion to the metal.
[0230]
The optical signal transmission optical path is preferably configured to include a gap. In the case where the optical path for transmitting an optical signal is formed including a gap, the formation is easy, and transmission loss hardly occurs in the transmission of the optical signal through the optical path for transmitting an optical signal. Whether or not the configuration of the optical path for transmitting an optical signal is a gap may be appropriately determined in consideration of the thickness of the IC chip mounting substrate or the multilayer printed wiring board.
[0231]
In addition, it is desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition. When the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition, it is possible to prevent a decrease in strength of the IC chip mounting substrate or the multilayer printed wiring board.
In addition, when the optical path for optical signal transmission is composed of a resin composition, it is possible to prevent the entry of dust or foreign matter into the optical path for optical signal transmission. Therefore, it is possible to prevent the transmission of the optical signal from being hindered.
[0232]
It is also desirable that the optical path for transmitting an optical signal includes a resin composition and voids. When the optical path for optical signal transmission includes a resin composition and voids, it is possible to prevent a decrease in strength of the IC chip mounting substrate or the multilayer printed wiring board.
When the optical signal transmission optical path is constituted by the resin composition and the gap, the optical signal transmission optical path formed in the portion penetrating the substrate and the interlayer insulating layer is constituted by the resin composition, and the solder It is desirable that the optical signal transmission optical path formed in the resist layer is constituted by a gap. This is because the substrate and the interlayer insulating layer usually have high adhesion to the resin, and the solder resist layer has low adhesion to the resin.
[0233]
The IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the third aspect of the present invention is not particularly limited as long as an optical signal transmission optical path penetrating the IC chip mounting substrate is formed. Examples thereof include those similar to the IC chip mounting substrate constituting the optical communication device of the first aspect of the present invention. By using such an IC chip mounting substrate, the various effects described above can be obtained.
[0234]
The multilayer printed wiring board constituting the optical communication device of the third aspect of the present invention includes a substrate and a conductor circuit, and further has an optical signal transmission optical path penetrating at least the substrate. If it is a thing, it will not specifically limit, For example, the thing similar to the multilayer printed wiring board which comprises the device for optical communication of 2nd this invention, etc. are mentioned. By using such a multilayer printed wiring board, the various effects described above can be obtained.
[0235]
Specifically, since the optical path for optical signal transmission is formed on the IC chip mounting board and the multilayer printed wiring board, an optical element is mounted on the IC chip mounting board or an optical waveguide is formed on the multilayer printed wiring board. In this case, the degree of freedom of the mounting position of the optical element and the formation position of the optical waveguide is increased, and the density of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board can be increased. This is because free space is widened in the design of an IC chip mounting board and a multilayer printed wiring board.
[0236]
In addition, using the optical signal transmission optical path formed on each of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board as a reference, the optical element mounting position and the optical waveguide forming position are aligned by optical processing or mechanical processing. Therefore, the optical element and the optical waveguide can be mounted accurately and at a desired position.
Furthermore, the optical path for optical signal transmission having the above-described configuration is less likely to be adversely affected by heat or the like under a heat treatment process or a reliability test.
[0237]
The optical communication device according to the third aspect of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 4 is a cross-sectional view schematically showing an embodiment of the optical communication device of the third aspect of the present invention. FIG. 4 shows an optical communication device in a state where an IC chip is mounted.
[0238]
As shown in FIG. 4, an
[0239]
Further, in the
[0240]
The multilayer printed
In this
The embodiment of the optical communication device of the third aspect of the present invention is not limited to the form shown in FIG. 4, and may be the form shown in FIGS. 5 and 6, for example.
[0241]
In the IC
Further, an optical signal transmission
[0242]
The multilayer printed
[0243]
In this
The
[0244]
In the
An optical signal transmission
[0245]
The multilayer printed
[0246]
In this
The
[0247]
As described above, the embodiment of the device for optical communication according to the third aspect of the present invention is not limited to the form shown in FIGS. 4 to 6, and the mounting position of the light receiving element and the light emitting element, the optical waveguide Any form may be used as long as the formation position and whether or not to form the optical path for transmitting an optical signal are appropriately selected and combined.
[0248]
In addition, although the formation position of the optical waveguide in the multilayer printed wiring board shown in FIGS. 4 to 6 is on the outermost interlayer insulating layer, in the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device of the third aspect of the present invention The formation position of the optical waveguide is not limited to this, and may be between the interlayer insulating layers or on the substrate.
[0249]
In addition, since the optical signal transmission optical path, the optical element, the material of the optical waveguide, etc. in the optical communication device of the third aspect of the invention are substantially the same as those of the optical communication device of the first aspect of the invention, The description will be omitted.
The optical communication device of the third aspect of the present invention having such a configuration can be manufactured using, for example, the method for manufacturing the optical communication device of the sixth aspect of the present invention described later.
[0250]
Next, a method for manufacturing an optical communication device according to the sixth aspect of the present invention will be described.
The sixth method of manufacturing an optical communication device of the present invention is as follows.
(A) a multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both sides of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical element mounting step of mounting the optical element at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
In addition to manufacturing an IC chip mounting substrate using a method including:
(A) A multilayer wiring board manufacturing process in which a conductor circuit and an interlayer resin insulating layer are laminated on both surfaces of a substrate to form a multilayer wiring board;
(B) a through hole forming step of forming a through hole in the multilayer wiring board;
(C) a metal layer forming step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the through hole;
(D) an optical waveguide forming step of forming an optical waveguide at a position where an optical signal can be transmitted through the through hole;
After manufacturing a multilayer printed wiring board using a method including:
Between the optical element of the IC chip mounting substrate and the optical waveguide of the multilayer printed wiring board, both are arranged and fixed at a position where an optical signal can be transmitted.
[0251]
A glossy metal layer is formed on part or all of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board constituting the optical communication device manufactured by the optical communication device manufacturing method of the sixth aspect of the present invention. And the metal layer can suitably reflect the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path, so that the optical signal is attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical signal transmission optical path. Since the optical signal transmitted through the optical path for optical signal transmission is less likely to be lost, the optical signal transmission is highly reliable and accurate optical communication can be realized.
Therefore, according to the sixth method for manufacturing an optical communication device of the present invention, an optical communication device having low connection loss between mounted optical components and excellent connection reliability can be manufactured.
Also in the case of manufacturing the optical communication device, as in the optical communication device manufacturing method of the fourth aspect of the invention, first, the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board are separately manufactured, and then both Can be manufactured by connecting them via solder or the like.
Therefore, here, first, a method of manufacturing each of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board will be described, and then a method of connecting the two will be described.
[0252]
As a method for manufacturing the IC chip mounting substrate, for example, a method similar to the method for manufacturing the IC chip mounting substrate in the method for manufacturing an optical communication device of the fourth aspect of the present invention can be used.
When forming the IC chip mounting substrate, the solder resist layer may be formed as necessary.
[0253]
As a method for producing the multilayer printed wiring board, for example, a method similar to the method for producing a multilayer printed wiring board in the method for producing an optical communication device of the fifth invention can be used.
When forming the multilayer printed wiring board, the solder resist layer may be formed as necessary.
[0254]
Next, the device for optical communication is manufactured by connecting the IC chip mounting substrate manufactured by the above method and the multilayer printed wiring board.
Specifically, a method similar to the method used for the optical communication device of the fourth aspect of the present invention may be used.
[0255]
The IC chip mounted by the fourth to sixth methods for manufacturing an optical communication device of the present invention may be mounted by wire bonding or by flip chip connection. However, it is desirable that it is mounted by flip chip connection.
[0256]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
(Example 1)
A. Fabrication of IC chip mounting substrate
A-1. Preparation of resin film for interlayer resin insulation layer
30 parts by weight of bisphenol A type epoxy resin (epoxy equivalent 469, Epicoat 1001 manufactured by Yuka Shell Epoxy Co., Ltd.), 40 parts by weight of cresol novolac type epoxy resin (epoxy equivalent 215, Epiklon N-673 manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc.),
The obtained epoxy resin composition was applied on a PET film having a thickness of 38 μm using a roll coater so that the thickness after drying was 50 μm, and then dried at 80 to 120 ° C. for 10 minutes, whereby an interlayer resin was obtained. A resin film for an insulating layer was produced.
[0257]
A-2. Preparation of resin composition for filling through-hole
100 parts by weight of bisphenol F type epoxy monomer (manufactured by Yuka Shell Co., Ltd., molecular weight: 310, YL983U), SiO having an average particle size of 1.6 μm and a maximum particle diameter of 15 μm or less coated with a silane coupling agent on the surface2170 parts by weight of spherical particles (manufactured by Adtech, CRS 1101-CE) and 1.5 parts by weight of a leveling agent (Perenol S4, manufactured by San Nopco) are placed in a container and mixed by stirring. A 49 Pa · s resin filler was prepared. As the curing agent, 6.5 parts by weight of an imidazole curing agent (manufactured by Shikoku Kasei Co., Ltd., 2E4MZ-CN) was used.
[0258]
A-3. Manufacture of IC chip mounting substrates
(1) A copper-clad laminate in which 18
[0259]
(2) The substrate on which the through
[0260]
(3) After preparing the resin filler described in A-2 above, within 24 hours after preparation by the following method, the conductor circuit non-formed portion on the one side of the through
That is, first, a resin filler was pushed into a through hole using a squeegee, and then dried under conditions of 100 ° C. and 20 minutes. Next, a mask having an opening corresponding to the conductor circuit non-formed part is placed on the substrate, and the conductor circuit non-formed part which is a recess is filled with a resin filler using a squeegee, The layer of resin filler 30 'was formed by drying on the conditions for 20 minutes (refer FIG.7 (c)).
[0261]
(4) The surface of the
Subsequently, the heat processing of 100 degreeC for 1 hour, 120 degreeC for 3 hours, 150 degreeC for 1 hour, and 180 degreeC for 7 hours was performed, and the
[0262]
In this way, the surface layer portion of the
[0263]
(5) After washing the substrate with water, acid degreasing, soft etching, and spraying an etchant on both sides of the substrate by spraying to etch the surface of the
[0264]
(6) Next, a resin film for an interlayer resin insulation layer that is slightly larger than the substrate prepared in A-1 is placed on the substrate, and temporarily mounted under conditions of a pressure of 0.4 MPa, a temperature of 80 ° C., and a pressure bonding time of 10 seconds. After crimping and cutting, an interlayer
That is, a resin film for an interlayer resin insulation layer was subjected to main pressure bonding on a substrate under conditions of a degree of vacuum of 65 Pa, a pressure of 0.4 MPa, a temperature of 80, and a time of 60 seconds, and then thermally cured at 170 ° C. for 30 minutes.
[0265]
(7) Next,
[0266]
(8) The substrate on which the via
[0267]
(9) Next, the substrate after the above treatment was immersed in a neutralization solution (manufactured by Shipley Co., Ltd.) and washed with water.
Further, by applying a palladium catalyst to the surface of the roughened substrate (
[0268]
(10) Next, the substrate is immersed in an electroless copper plating aqueous solution having the following composition, and the thickness of the surface of the interlayer resin insulating layer 22 (including the inner wall surface of the via hole opening 26) is 0.6 to 3 An electroless
[0269]
[Electroless plating aqueous solution]
NiSOFour 0.003 mol / l
Tartaric acid 0.200 mol / l
Copper sulfate 0.030 mol / l
HCHO 0.050 mol / l
NaOH 0.100 mol / l
α, α'-
Polyethylene glycol (PEG) 0.10 g / l
[Electroless plating conditions]
40 minutes at a liquid temperature of 30 ° C
[0270]
(11) Next, a commercially available photosensitive dry film is pasted on the substrate on which the electroless
[0271]
(12) Next, the substrate is washed with 50 ° C. water and degreased, washed with 25 ° C. water and further washed with sulfuric acid, and then subjected to electrolytic plating under the following conditions to form a plating resist 23 non-formed portion. Then, an electrolytic
[0272]
[Electrolytic plating solution]
Sulfuric acid 2.24 mol / l
Copper sulfate 0.26 mol / l
Additive 19.5 ml / l
(Manufactured by Atotech Japan, Kaparaside GL)
[Electrolytic plating conditions]
Current density 1 A / dm2
65 minutes
[0273]
(13) Further, after removing the plating resist 23 with 5% NaOH, the electroless plating film under the plating resist 23 is removed by etching with a mixed solution of sulfuric acid and hydrogen peroxide, and electroless copper plating is performed. A conductor circuit 25 (including a via hole 27) having a thickness of 18 μm composed of the
[0274]
(14) Further, a roughened surface (not shown) is formed on the surface of the
Thereafter, using a drill having a diameter of 300 μm, an optical path through
[0275]
(15) Next, a catalyst is applied to the wall surface of the optical path through-
[0276]
(16) Next, the plating resist 38 is formed on the entire surface of the interlayer resin insulation layer 22 (the thin
[0277]
(17) Next, a plating resist 23 is provided on a portion including the end surface portion of the through hole for an optical path in which the
[0278]
(18) Next, the plating resist 23 is peeled off and the thin film conductor layer under the plating resist 23 is removed by a method similar to the method used in the step (13), and the conductor circuit 25 (via hole 27) is removed. Formed). (See FIG. 10 (c)).
[0279]
(19) Next, using a squeegee, the resin composition containing the epoxy resin was filled into the through
Furthermore, oxidation / reduction treatment was performed by the same method as that used in the step (2), so that the surface of the
[0280]
(20) Next, a photosensitizing agent obtained by acrylating 50% of an epoxy group of a cresol novolac type epoxy resin (manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.) dissolved in diethylene glycol dimethyl ether (DMDG) to a concentration of 60% by weight. 46.67 parts by weight of oligomer (molecular weight: 4000), 15.0 parts by weight of 80% by weight of bisphenol A type epoxy resin (trade name: Epicoat 1001 manufactured by Yuka Shell Co., Ltd.) dissolved in methyl ethyl ketone, imidazole curing agent (Shikoku Kasei Co., Ltd., trade name: 2E4MZ-CN) 1.6 parts by weight, photofunctional monomer bifunctional acrylic monomer (Nippon Kayaku Co., Ltd., trade name: R604) 4.5 parts by weight, also polyvalent acrylic monomer ( Kyoei Chemical Co., Ltd., trade name: DPE6A) 1.5 parts by weight, dispersion antifoaming agent (San Nopco, S-65). Take 1 part by weight in a container, stir and mix to prepare a mixed composition. 2.0 parts by weight of benzophenone (manufactured by Kanto Chemical Co., Inc.) as a photopolymerization initiator for this mixed composition, as a photosensitizer By adding 0.2 parts by weight of Michler's ketone (manufactured by Kanto Chemical Co., Inc.), a solder resist composition having a viscosity adjusted to 2.0 Pa · s at 25 ° C. was obtained.
The viscosity is measured with a B-type viscometer (DVL-B type, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.) for 60 minutes.- 1(Rpm), rotor No. 4, 6 min- 1(Rpm), rotor No. 3 according.
[0281]
(21) Next, the solder resist composition is applied in a thickness of 30 μm on both surfaces of the substrate on which the interlayer
[0282]
(22) Next, a 5 mm-thick photomask on which patterns of optical path openings and solder bump formation openings (IC chip mounting openings and optical element mounting openings) are drawn is used as a solder resist composition on the IC chip mounting side. 1000 mJ / cm in close contact with the layer 34 '2Were exposed to UV light and developed with DMTG solution to form openings. Further, the solder resist layer is cured by heating at 80 ° C. for 1 hour, at 100 ° C. for 1 hour, at 120 ° C. for 1 hour, and at 150 ° C. for 3 hours. A solder resist
In addition, a photomask on which a pattern of solder bump formation openings (multilayer printed wiring board connection openings) is drawn is brought into close contact with the other solder resist composition layer, and exposure is performed under the same conditions as the exposure and development conditions described above. By performing development processing, solder bump forming openings 35 for connection to the multilayer printed wiring board were formed (see FIG. 12A).
[0283]
(23) Next, a resin composition similar to the resin composition containing the epoxy resin filled in the step (19) is filled into the optical path opening formed in the step (22) using a squeegee. After drying, the surface layer was flattened by buffing. Furthermore, the hardening process was performed and the resin layer 42 for optical paths was formed.
The optical path resin layer formed in this step and the step (19) has a transmittance of 85% and a refractive index of 1.60.
[0284]
(24) Next, the substrate on which the solder resist
[0285]
(25) Next, a solder paste is printed in the solder bump forming opening 35 formed in the solder resist
The
[0286]
B. Fabrication of multilayer printed wiring board
B-1. Preparation of resin film for interlayer resin insulation layer
The resin film for interlayer resin insulation layers was produced using the method similar to the method used by A-1.
B-2. Preparation of resin composition for filling through-hole
A resin composition for filling a through hole was produced using the same method as used in A-2.
[0287]
B-3. Manufacture of multilayer printed wiring boards
(1) A copper-clad laminate in which 18 μm copper foil 4 ′ is laminated on both surfaces of an insulating
[0288]
(2) The substrate on which the through
[0289]
(3) After preparing the resin filler described in B-2 above, within 24 hours after preparation by the following method, the conductor circuit non-formed part on the one side of the through
That is, first, a resin filler was pushed into a through hole using a squeegee, and then dried under conditions of 100 ° C. and 20 minutes. Next, a mask having an opening corresponding to the conductor circuit non-formed part is placed on the substrate, and the conductor circuit non-formed part which is a recess is filled with a resin filler using a squeegee, By drying for 20 minutes, a layer of the resin filler 10 'was formed (see FIG. 13C).
[0290]
(4) One side of the substrate after the processing of (3) above is applied to the surface of the conductor circuit 4 and the land surface of the through
Subsequently, the heat processing of 100 degreeC for 1 hour, 120 degreeC for 3 hours, 150 degreeC for 1 hour, and 180 degreeC for 7 hours was performed, and the
[0291]
In this way, the surface layer portion of the
[0292]
(5) After washing the substrate with water and acid degreasing, soft etching, and then spraying the etchant on both sides of the substrate by spraying to etch the surface of the conductor circuit 4 and the land surface of the through
[0293]
(6) Next, a resin film for an interlayer resin insulation layer that is slightly larger than the substrate prepared in B-1 above is placed on the substrate, and temporarily mounted under the conditions of pressure 0.4 MPa, temperature 80 ° C., and
[0294]
(7) Next,
[0295]
(8) The substrate on which the via-
[0296]
(9) Next, the substrate after the above treatment was immersed in a neutralization solution (manufactured by Shipley Co., Ltd.) and washed with water.
Furthermore, a catalyst nucleus is formed on the surface of the interlayer resin insulating layer 2 (including the inner wall surface of the via-hole opening 6) by applying a palladium catalyst to the surface of the substrate that has been subjected to roughening surface treatment (
[0297]
(10) Next, the substrate is immersed in an electroless copper plating aqueous solution and electroless with a thickness of 0.6 to 3.0 μm on the surface of the interlayer resin insulating layer 2 (including the inner wall surface of the via hole opening 6). A
The electroless plating aqueous solution and the electroless plating conditions used are the same as in (10) of the manufacturing process of the IC chip mounting substrate.
[0298]
(11) Next, a commercially available photosensitive dry film is attached to the substrate on which the electroless
[0299]
(12) Next, the substrate is washed with water at 50 ° C. and degreased, washed with water at 25 ° C., and further washed with sulfuric acid, and then subjected to electrolytic plating under the following conditions to form a plating resist 3 non-formed portion. Then, an electrolytic
The electrolytic plating solution and the electrolytic plating conditions used are the same as (12) in the manufacturing process of the IC chip mounting substrate.
[0300]
(13) Further, after removing the plating resist 3 with 5% NaOH, the electroless plating film under the plating resist 3 is removed by etching with a mixed solution of sulfuric acid and hydrogen peroxide, and electroless copper plating is performed. A conductor circuit 5 (including the via hole 7) having a thickness of 18 μm composed of the
[0301]
(14) Further, a roughened surface (not shown) is formed on the surface of the
Thereafter, using a drill having a diameter of 300 μm, an optical path through hole 8 penetrating the
[0302]
(15) Next, a catalyst is applied to the wall surface of the optical path through-hole 8 and the surface of the interlayer
[0303]
(16) Next, by the same method as used in the above step (11), the plating resist 18 is formed on the entire surface of the interlayer resin insulation layer 2 (thin
[0304]
(17) Next, the plating resist 3 is provided on the portion including the end surface portion of the through hole for the optical path in which the
[0305]
(18) Next, the plating resist 3 is peeled off and the thin film conductor layer under the plating resist 3 is removed by a method similar to the method used in the step (13), and the conductor circuit 5 (via hole 7) is removed. Formed). (See FIG. 16 (c)).
[0306]
(19) Next, using a squeegee, the resin composition containing the epoxy resin was filled into the through hole 8 for the optical path in which the
Furthermore, oxidation / reduction treatment was performed by the same method as that used in the step (2), so that the surface of the
[0307]
(20) Next, the optical waveguide 18 (18a, 18b) having the optical path conversion mirror 19 (19a, 19b) is formed at a predetermined position on the surface of the interlayer
That is, a film-shaped optical waveguide made of PMMA in which a 45 ° optical path conversion mirror 19 is formed in advance using a diamond saw having a V-shaped 90 ° tip at one end (manufactured by Microparts:
The optical waveguide is attached by applying an adhesive made of a thermosetting resin to a thickness of 10 μm on the adhesive surface of the optical waveguide with the interlayer resin insulation layer, and curing at 60 ° C. for 1 hour after pressure bonding. It went by.
In this embodiment, curing is performed under conditions of 60 ° C./1 hour, but step curing may be performed depending on circumstances. This is because stress is hardly generated by the optical waveguide at the time of pasting.
[0308]
(21) Next, a solder resist composition is prepared by the same method as (20) in the manufacturing process of the IC chip mounting substrate, and the interlayer
[0309]
(22) Next, a photomask having a thickness of 5 mm on which a pattern of openings for forming solder bumps (openings for connecting to the package substrate) and optical path openings is drawn on one side of the substrate is adhered to the solder resist layer. 1000mJ / cm2Were exposed to ultraviolet rays and developed with a DMTG solution to form openings.
Further, the solder resist layer is cured by heating at 80 ° C. for 1 hour, 100 ° C. for 1 hour, 120 ° C. for 1 hour, and 150 ° C. for 3 hours, and the optical path opening 11 and solder bumps are cured. A solder resist
[0310]
(23) Next, a resin composition similar to the resin composition containing the epoxy resin filled in the step (19) is filled into the optical path opening formed in the step (22) using a squeegee. After drying, the surface layer was flattened by buffing. Furthermore, the hardening process was performed and the
The optical path resin layer formed in this step and the step (19) has a transmittance of 85% and a refractive index of 1.60.
[0311]
(24) Next, a nickel plating layer and a gold plating layer were formed in the same manner as in the step (24) of the manufacturing process of the IC chip mounting substrate, and used as solder pads.
[0312]
(25) Next, a solder paste is printed in the solder
[0313]
C. Manufacture of IC-mounted optical communication devices
First, an IC chip was mounted on the IC chip mounting substrate manufactured through the process A, and then resin sealing was performed to obtain an IC chip mounting substrate.
Next, this IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board manufactured through the above step B are placed opposite to each other at a predetermined position and reflowed at 200 ° C. to connect the solder bumps of both substrates to each other. The optical communication device was formed (see FIG. 4). In the optical communication device shown in FIG. 4, the optical path for optical signal transmission is composed of the resin composition and the gap and the surrounding metal layer, but the optical communication device manufactured in this example is An optical path for transmitting an optical signal is composed of a resin composition and a surrounding metal layer.
[0314]
(Example 2)
Instead of the gold plating layer formed on the electroless copper plating film in the steps (16) of A and B (16) of Example 1, AgCN (5 g / l), KCN (60 g / l), K2CO3Electrolytic silver plating solution containing (15 g / l) at a temperature of 25 ° C. and a current density of 1.0 A / dm2The metal layer (silver plating layer) was formed on the wall surface of the through hole for an optical path by dipping for 8 minutes under the above conditions.
Then, the optical path resin layer 42 was not formed in the steps (19) and (23) of A in Example 1, and the optical
In the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board manufactured in this embodiment, the optical path for transmitting an optical signal is composed of a gap and a surrounding metal layer.
[0315]
(Example 3)
Instead of the gold plating layer formed on the electroless copper plating film in the steps (16) A and B (16) of Example 1, nickel chloride (2.3 × 10 × 10) was used.-1mol / l), sodium hypophosphite (2.8 × 10-1mol / l), sodium citrate (1.6 × 10-1A metal layer (nickel plating layer) was formed on the wall surface of the through hole for an optical path by immersing in an electroless nickel plating solution containing 0.5 mol / l) of pH = 4.5.
Then, in the step (23) of A of Example 1, the step of filling the resin composition in the optical path opening is not performed, and the resin composition is filled in the optical path opening in the step (23) of B. An optical communication device was produced in the same manner as in Example 1 except that there was no.
In the IC chip mounting substrate and multilayer printed wiring board manufactured in this example, the optical path for optical signal transmission is composed of the resin composition, the gap, and the surrounding metal layer (see FIG. 4). .
[0316]
(Example 4)
Except for filling the sealing resin composition between the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board connected via the solder connection part, and then forming a sealing resin layer by performing a curing treatment. In the same manner as in Example 1, an optical communication device was manufactured.
In addition, as the resin composition for sealing, the resin composition containing an epoxy resin was used.
The formed sealing resin layer had a transmittance of 85% and a refractive index of 1.60.
[0317]
(Example 5)
In place of the gold plating layer formed on the electroless copper plating film in the step (16) of A of Example 1, PtCl4・ 5H2O (4 g / l), NH2HPO4・ 12H2O (100 g / l), (NH4)2HPO4Electrolytic platinum plating solution containing (20 g / l) at a temperature of 60 ° C. and a current density of 1.0 A / dm2An IC chip mounting substrate was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the metal layer (platinum plating layer) was formed on the wall surface of the optical path through hole by immersion for 10 minutes under the above conditions. In the steps (14) to (19), (22), and (23), an optical communication device was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the step of forming the optical path for optical signal transmission was not performed. .
[0318]
(Example 6)
In the step (23) of A of Example 1, an optical communication device was produced in the same manner as in Example 5 except that the resin composition was not filled in the optical path opening.
In the IC chip mounting substrate manufactured in this example, the optical path for optical signal transmission is composed of the resin composition, the gap, and the surrounding metal layer (see FIG. 1).
[0319]
(Example 7)
In the steps (14) to (19), (22), and (23) of A of the first embodiment, the step of forming the optical path for optical signal transmission is not performed, and the step (22) of A of the first embodiment is performed. After forming the optical element mounting opening by adhering a photomask on which the pattern of the optical element mounting opening is drawn to the layer of the solder resist composition on the multilayer printed wiring board connection side, and performing exposure development processing, A solder paste is printed in the opening for mounting the optical element, and the light receiving element and the light emitting element are reflowed at 200 ° C., so that the light receiving element and the light emitting element are mounted via solder. An IC chip mounting substrate was manufactured.
And the device for optical communication was manufactured by performing the process of B and C of Example 1. FIG.
[0320]
(Example 8)
An optical communication device was produced in the same manner as in Example 7 except that the resin composition was not filled in the optical path opening in the steps (19) and (23) of B of Example 1.
In the multilayer printed wiring board manufactured in this embodiment, the optical path for transmitting an optical signal is composed of a gap and a surrounding metal layer.
[0321]
Example 9
After performing step (24) of A of Example 1, except that the microlens was disposed by using the following method at the end of the optical path resin layer connected to the multilayer printed wiring board. An optical communication device was manufactured in the same manner as in Example 1.
That is, an epoxy resin was dropped onto the end of the optical path resin layer using a dispenser, and then a curing process was performed to form a microlens. The microlens formed here has a transmittance of 92% and a refractive index of 1.62.
[0322]
(Comparative Example 1)
In the process (16) of A and the process (16) of B in Example 1, a metal layer is not formed on the wall surface of the through hole for an optical path, and the process (17) of A and the process (17) of B After forming an electrolytic copper plating film on the wall surface of the through hole for the optical path, NaOH (10 g / l), NaClO is formed on the electrolytic copper plating film.2(40 g / l), Na3PO4Blackening treatment using an aqueous solution containing (6 g / l) as a blackening bath (oxidation bath), and NaOH (10 g / l), NaBH4An optical communication device was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the reduction treatment using an aqueous solution containing (6 g / l) as a reduction bath was performed.
[0323]
For the optical communication devices of Examples 1 to 9 and Comparative Example 1 obtained in this way, the spectral reflectance of each glossy metal layer, the length of the optical signal transmission optical path, the optical signal transmission optical path As a result of simulating the optical path of the optical signal when the optical signal is transmitted from the exposed surface of the multilayer printed wiring board of the optical waveguide facing the light receiving element, based on the design values such as the diameter of the cross section and the light emitting angle of the light emitting element. In the optical communication devices according to 1 to 9, a desired optical signal can be received on the exposed surface of the multilayer printed wiring board of the optical waveguide facing the light emitting element, and the optical communication manufactured in Examples 1 to 9 It has become clear that the optical device has sufficiently satisfactory performance as an optical communication device. In Example 9, the radius of curvature of the microlens was also taken into account as a design value.
[0324]
On the other hand, in the optical communication device according to Comparative Example 1, as a result of the above simulation, irregular reflection of light occurs when the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path hits the wall surface of the optical signal transmission optical path. Since a loss occurs in the optical signal, a desired optical signal may not be received on the exposed surface of the multilayer printed wiring board of the optical waveguide facing the light emitting element, and the optical communication device according to Comparative Example 1 However, it was revealed that the performance as an optical communication device is insufficient.
Further, an optical path through-hole penetrating the substrate and the interlayer resin insulation layer is formed, and after the desmear treatment is applied to the wall surface, the optical path through-hole is filled with a resin composition for optical communication similar to Comparative Example 1. When the device was simulated by the above method, the same result as the optical communication device according to Comparative Example 1 was obtained.
[0325]
In the optical communication device according to Comparative Example 1, when the optical signal transmission optical path is set to such a length that the optical signal does not hit the wall surface of the optical signal transmission optical path and simulated, the light emitting element A desired optical signal could be received on the exposed surface of the multilayer printed wiring board of the optical waveguide opposite to the optical waveguide.
[0326]
Further, waveguide loss between the light emitting element mounted on the IC chip mounting substrate according to the optical communication devices of Examples 1 to 9 and the optical waveguide formed on the multilayer printed wiring board facing the light emitting element. Was measured by the following method, and it was found that the waveguide loss was small and an optical signal could be transmitted sufficiently.
The waveguide loss is measured by cutting the multilayer printed wiring board with a blade so as to pass through the optical waveguide facing the light receiving element, exposing the end face of the optical waveguide, attaching an optical fiber to the exposed surface, and attaching the optical fiber to the light receiving element. After mounting the power meter via the optical signal, an optical signal having a measurement wavelength of 850 nm is transmitted from the exposed surface, and the optical signal transmitted to the light receiving element via the optical waveguide and the optical signal transmission optical path is detected by the power meter. It went by.
[0327]
【The invention's effect】
In the optical communication devices according to the first to third aspects of the present invention, as described above, at least one of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board has gloss on a part or all of its wall surface. An optical signal transmission optical path in which a metal layer is formed is disposed, and the glossy metal layer can suitably reflect an optical signal transmitted in the optical signal transmission optical path. It is hard to be attenuated or absorbed by hitting the wall surface of the optical path for optical signal transmission. Therefore, according to the optical communication devices of the first to third aspects of the present invention, the optical signal transmitted in the optical path for optical signal transmission is less likely to be lost, and the optical signal transmission is highly reliable and accurate. Can be realized.
Further, in the optical communication device of the present invention, the optical signal transmission optical path has the characteristics as described above. Therefore, even if the optical signal is reflected by the optical signal transmission optical path, the optical signal transmission optical path can be suitably used. Signal transmission can be performed.
[0328]
In the optical communication devices according to the first to third aspects of the present invention, the light receiving element and the light emitting element are mounted at predetermined positions on the IC chip mounting board, and the optical waveguide is formed at predetermined positions on the multilayer printed wiring board. In addition, when the optical signal transmission optical path of the above-described aspect is formed on at least one of the IC chip mounting substrate and the multilayer printed wiring board, the connection loss between the mounted optical components is low. Excellent connection reliability as an optical communication device.
[0329]
Since the optical communication device manufacturing method according to the fourth to sixth aspects of the present invention includes the step of forming a glossy metal layer on the wall surface of the optical signal transmission optical path, the optical signal transmitted through the optical signal transmission optical path Therefore, it is possible to suitably manufacture an optical communication device capable of realizing accurate optical communication without causing any loss to the optical signal.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of an optical communication device of the first invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view schematically showing another embodiment of the optical communication device of the first invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of the optical communication device of the second invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of an optical communication device of the third invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view schematically showing another embodiment of the optical communication device of the third aspect of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view schematically showing still another embodiment of the optical communication device of the third invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view schematically showing a part of the method for manufacturing the optical communication device of the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device of the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device of the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view schematically showing part of the manufacturing method of the optical communication device according to the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view schematically showing part of the manufacturing method of the optical communication device of the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view schematically showing a part of the method for manufacturing the optical communication device of the fourth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device according to the fifth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view schematically showing a part of the manufacturing method of the optical communication device of the fifth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 15 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device according to the fifth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 16 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device according to the fifth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 17 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device according to the fifth and sixth aspects of the present invention.
FIG. 18 is a cross-sectional view schematically showing part of the method for manufacturing the optical communication device according to the fifth and sixth aspects of the present invention.
[Explanation of symbols]
100, 200, 300, 400, 500, 600 Multilayer printed wiring board
101, 201, 301, 401, 501, 601 substrate
102, 202, 302, 402, 502, 602 Interlayer resin insulation layer
104, 204, 304, 404, 504, 604 Conductor circuit
107, 207, 307, 407, 507, 607 Via hole
208, 361, 461, 561, 661 Optical path for optical signal transmission
208a, 361a, 461a, 561a, 661a Optical path resin layer
208b, 361b, 461b, 561b, 661b Metal layer
109, 209, 309, 409, 509, 609 Through hole
111, 211 Optical path opening
114, 214, 314, 414, 514, 614 Solder resist layer
118, 218, 318, 418, 518, 618 Optical waveguide
119, 219, 319, 419, 519, 619 Light conversion mirror
120, 220, 320, 420, 520, 620 IC chip mounting substrate
121,221,321,421,521,621 substrate
122, 222, 322, 422, 522, 622 Interlayer resin insulation layer
124, 224, 324, 424, 524, 624 Conductor circuit
127, 227, 327, 427, 527, 627 Via hole
129, 229, 329, 429, 529, 629 Through hole
134, 234, 334, 434, 534, 634 Solder resist layer
137, 237, 337, 437, 537, 637 Solder bump
138, 238, 338, 438, 538, 638
139, 239, 339, 439, 539, 639 Light emitting element
140, 240, 340, 440, 540, 640 IC chip
151,251,451,551,651 Optical path for optical signal transmission
151a, 251a, 451a, 551a, 651a Optical path resin layer
151b, 251b, 451b, 551b, 651b Metal layer
150, 250, 350, 450, 550, 650 Optical communication devices
260 Sealing resin layer
Claims (5)
前記ICチップ実装用基板を構成する基板の両面に形成された導体回路と、
前記導体回路上に積層形成された層間樹脂絶縁層と、
前記ICチップ実装用基板を貫通する光信号伝送用光路と、
前記ICチップ実装用基板の前記多層プリント配線板に対向する側の面とは反対側の面であって、光学素子を実装した際、前記光信号伝送用光路を介して光信号の伝送が可能な位置に配設された光学素子用半田バンプと、
前記ICチップ実装用基板の前記多層プリント配線板に対向する側の面、及び、前記多層プリント配線板の前記ICチップ実装用基板に対向する側の面の両方に設けられ、前記ICチップ実装用基板と前記多層プリント配線板とを電気的に接続する基板接続用半田接続部と、
前記多層プリント配線板の前記ICチップ実装用基板に対向する面の表面に形成されるとともに、前記光信号伝送用光路の直下に位置する光学用開口と、
前記光学用開口の直下であって、前記多層プリント配線板の前記ICチップ実装用基板と対向する側の表面直下に形成された光導波路と、
前記光信号伝送用光路を構成する壁面の一部又は全部に形成された光沢を有する金属層と
を備えることを特徴とする光通信用デバイス。 An optical communication device in which an IC chip mounting substrate and a multilayer printed wiring board are arranged to face each other.
A conductor circuit formed on both sides of the substrate constituting the IC chip mounting substrate;
An interlayer resin insulation layer laminated on the conductor circuit;
An optical path for optical signal transmission penetrating the IC chip mounting substrate;
An optical signal can be transmitted through the optical signal transmission optical path when an optical element is mounted on the surface opposite to the surface facing the multilayer printed wiring board of the IC chip mounting substrate. Solder bumps for optical elements disposed at various positions,
Provided on both the surface of the IC chip mounting substrate facing the multilayer printed wiring board and the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate. A solder connecting portion for connecting a board for electrically connecting the board and the multilayer printed wiring board;
An optical opening that is formed on the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate, and that is located immediately below the optical path for transmitting an optical signal;
An optical waveguide formed immediately below the optical opening and immediately below the surface of the multilayer printed wiring board facing the IC chip mounting substrate;
An optical communication device, comprising: a glossy metal layer formed on a part or all of a wall surface constituting the optical path for transmitting an optical signal .
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