JP3801441B2 - 排泄物処理方法 - Google Patents
排泄物処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3801441B2 JP3801441B2 JP2000333641A JP2000333641A JP3801441B2 JP 3801441 B2 JP3801441 B2 JP 3801441B2 JP 2000333641 A JP2000333641 A JP 2000333641A JP 2000333641 A JP2000333641 A JP 2000333641A JP 3801441 B2 JP3801441 B2 JP 3801441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- excrement disposal
- disposal material
- granular excrement
- granular
- excretion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、人又は動物用の排泄物処理方法に関し、特に粒状排泄物処理材を使用する人又は動物用の排泄物処理方法に関する。また、本発明は、動物、特に、猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状排泄物処理材を使用する排泄物処理方法に関し、特に、粒状排泄物処理材を繰り返し使用する、動物、特に、猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等用の排泄物処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜、愛玩動物等の動物の排泄物処理材、特に屋内での排泄物処理材としては、砂、ベントナイト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジなどを小塊状に成形して使用されている。
この種の愛玩動物の排泄物処理材は、例えば室内で使用されるところから、清潔で、衛生的であることが望まれ、使用後、清潔さ及び衛生上の点から、廃棄処理され易いのが望まれる。しかし、砂、ゼオライト、ベントナイトなどの無機物の場合は、使用時、砕けて埃となり易く、また、使用後放置する間に汚臭を発生しても、非可燃物であるため焼却処理を行うことができず、また下水等に流すこともできない。そこで、消臭効果が低く、価格が高いが、吸水能に優れ、可燃物であるところから、製紙用パルプ及び紙粉の小塊状成形物が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、製紙用パルプ及び紙粉は、製紙その他の用途に使用され、使い捨ての粒状排泄物処理材の原材料とするには、高価であり、その量も限られており、粒状排泄物処理材の原料とするのは問題である。そこで、本発明者は、繰り返して使用できる粒状排泄物処理材を提案した。粒状排泄物処理材を繰り返し使用するには、排泄物で汚れた粒状排泄物処理材を清浄化する工程が不可欠である。本発明は、粒状排泄物処理材の繰り返し使用を可能にする、排泄物で汚れた粒状排泄物処理材の取り出しが容易で且つ衛生的である便器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、排泄に使用された粒状排泄物処理材の取り出しを自動的に行うことができる便器を提供することを目的としている。
即ち、本発明は、排泄物が付着している使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部から、該排泄部より下方に位置し、該排泄部とは開閉扉(28)により仕切られている連絡路(31)に、前記開閉扉(28)を開いて、排泄部の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、前記連絡路(31)に移動した前記使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記連絡路(31)とは開閉扉(35)により仕切られている使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に、前記開閉扉(35)を開いて、転動させて移動させ、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に収容された使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)から、開閉扉(39)を開いて、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、取り出し、洗浄及び乾燥して、清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材とし、この清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部と仕切られている搬送路(12)を上方に搬送して排泄部に供給することを特徴とする排泄物処理方法にある。
【0005】
また、本発明は、排泄物が付着している使用済みの耐食性、耐摩耗性で非吸水性の球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部から、該排泄部より下方に位置し、該排泄部とは開閉扉(28)により仕切られている連絡路(31)に、前記開閉扉(28)を開いて、排泄部の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、前記連絡路(31)に移動した前記使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記連絡路(31)とは開閉扉(35)により仕切られている使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に、前記開閉扉(35)を開いて、転動させて移動させ、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に収容された使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)から、開閉扉(39)を開いて、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、取り出し、洗浄及び乾燥して、清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材とし、この清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部と仕切られている搬送路(12)を上方に搬送して排泄部に供給することを特徴とする排泄物処理方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、排泄物処理方法及び装置は、人及び動物用である。排泄に使用された使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材(以下、使用済みの粒状排泄物処理材という)は、排泄部からその底面の傾斜面に沿って、使用済み粒状排泄物処理材収容部に移動させて、使用済みの粒状排泄物処理材収容部に収容される。この収容部において一定時間収容され、又は使用済み粒状排泄物処理材が一定量となったところで、収容部から使用済み粒状排泄物処理材を取り出し、使用済みで、排泄物で汚れた粒状排泄物処理材は水又は洗浄液により洗浄され、乾燥されて、清浄となり、排泄部に供給して繰り返して使用される。排泄物は、洗浄時に球体又は球状の粒状排泄物処理材(以下、粒状排泄物処理材という)から分離し除去することができる。
【0007】
本発明の便器は、人及び動物用であり、平面形状が、角型、楕円型又は円型の排泄部及び粒状排泄物処理材収容部を備えており、これらは何れも、粒状排泄物処理材が収容できるように箱型に形成される。なお、人用とする場合には、箱型の排泄部の上方に便座が配置されることになる。この箱型の排泄部及び使用済み粒状排泄物処理材収容部を備える排泄物処理装置に使用される排泄物処理材は、非吸水性で滑らかな表面を有する粒状排泄物処理材であり、10mm以下の粒度の粒状物に形成される。本発明において、このような粒状排泄物処理材は、水や洗浄溶液等による洗浄を安定して行うことができるように、耐食性を有する材料製とすることができる。本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材の形状は、水や洗浄溶液で容易に洗浄できて、付着する汚物が容易に分離できるように、滑らかな表面を有するものとするのが好ましい。
【0008】
本発明において、排泄物処理装置に使用される粒状排泄物処理材は、例えば、転動等により容易に移動できるように、例えば球体、楕円体又は円筒体のような、少なくとも一つの断面が回転体形状に形成されるのが好ましい。特に、球体又は球状物の場合は、全方向に転動できるので好ましい。粒状排泄物処理材の粒度は、従来の動物用排泄物処理材と同様に、6mm以下の粒度の粒状物に形成することができる。このような粒度の粒状物としては、例えば、6mm乃至3.5mmの粒度の粒状物に形成することができる。しかし、粒状排泄物処理材の粒度が小さく、またその比重が小さい場合には、排泄前後に、猫の体に付着したりして、排泄後に持ち出され易くなるので、ガラス等の比較的比重の比較的小さい材料製の場合で、このような動物の脚や体への付着による排泄物処理装置からの粒状排泄物処理材の持ち出しを避けるために、3.5mm以上の粒度の粒状物とするのが好ましい。
【0009】
しかし、例えば、ステンレス鋼球のように比重の大きい材料製の粒状排泄物処理材の場合には、動物の体や毛に付着しても粒状物が重いために、落ち易く、付着し難いので、例えば、2mm以上の粒度であっても使用することができる。排泄物処理装置における粒状排泄物処理材の配置は、比較的大きい球体又は球状物を上部に配置し、比較的小さい球体又は球状物を下部層に配置すると、猫の爪との間に入ることを避けて保水性を大きくすることができる。
【0010】
本発明において、排泄物処理装置に使用される粒状排泄物処理材は、その粒度が、6mm乃至10mmの範囲内に形成することができる。このように粒度が6mm乃至10mmの粒状排泄物処理材において、その粒子の保水性は、例えば、表面が滑らかな球状物の場合、これより粒度が小さい粒子に比して良くないが、粒状排泄物処理材に付着する糞等の固形排泄物についての洗浄等による除去が容易である。本発明において、使用済みの粒状排泄物処理材は、排泄物処理装置から取り出して洗浄される。この粒状排泄物処理材の洗浄工程において、粒度が、6mm乃至10mmの範囲内の粒状排泄物処理材の場合には、その粒子に付着した糞等の固形排泄物は、粒状排泄物処理材の粒度が大きく、表面が滑らかであるので、粒度が小さい粒子に比して、容易に取り除くことができ、使用済みの粒状排泄物処理材を短時間の洗浄作業で清浄にすることができ、使用後、比較的短時間で再使用することができる。
【0011】
6mm乃至10mmの粒度の比較的大きい粒状排泄物処理材の場合には、尿に対しては、粒状排泄物処理材の表面が、滑らかで、且つ、撥水性を有する場合には、尿の表面等に付着する量が少なくなるために、使用済み粒状排泄物処理材を清浄な粒状排泄物処理材と入れ替える頻度を少なくでき、しかも、一回の洗浄による清浄化が容易である。しかも、例えば、猫の爪との間に入ったり、毛に付着することが避けることができ、周囲を汚すことが少なくすることができ、衛生的である。
【0012】
本発明において、粒状排泄物処理材の表面に、例えば、ガラス表面を撥水性とするのに、使用される撥水剤、例えば、シラン系化合物、シリコーン、パラフィン、フッ素系樹脂又はアクリル樹脂、その他有機系及び無機系防水剤を塗布して、粒状排泄物処理材の表面に撥水性を付与することができる。このようにすることにより、粒状排泄物処理材表面に付着する尿等の量を少なくすることができる。
【0013】
本発明においては、消臭剤を、粒状排泄物処理材面、排泄部壁面又は粒状排泄物処理材収容部壁面の少なくとも何れか一つに使用して消臭することができる。ここで使用する消臭剤としては、市販の消臭剤がある。
本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材は洗浄処理されて、繰り返し使用可能にするために、耐食性材料で形成されるのが好ましく、また、使用時に粒子同士が互いに接触して、摩擦による摩耗が避けられないところから、更に、耐摩耗性であるのが好ましい。
【0014】
本発明において、粒状物は、耐食性を有する材料、例えば、プラスチック材料、ガラス材料、金属、合金特にステンレス鋼材又は溶融スラグ等のセラミック材料などで形成することができる。この粒状物は、コンクリート廃材、プラスチック廃材、ガラス廃材,溶融スラグ廃材又は金属廃材を用いて製造することができる。
本発明において、粒状排泄物処理材は、それに付着した尿や糞を水や消毒液による洗浄により簡単に洗い流せるように、非吸水性の滑らかな表面、即ち、非吸水性乃至吸水性が乏しく滑らかな表面を有する粒状物を使用するのが好ましい。
【0015】
このような吸水性を持たないか又は吸水性の乏しい滑らかな表面を有する粒状物としては、例えば、加熱処理により得られるプラスチック材料製粒状物、ガラス材料製粒状物、陶器製粒状物、溶融スラグ粒状物若しくはステンレス鋼製粒状物、又はプラスチック廃材製粒状物、ガラス廃材料製粒状物、陶器廃材製粒状物、溶融スラグ廃材粒状物若しくはステンレス鋼廃材製粒状物等がある。しかし、多孔質材料製の粒状物であっても、表面加工により、又は、表面をプラスチック材料膜等で被覆して、非吸水性表面とすることにより、本発明の粒状排泄物処理材とすることができる。このような表面加工若しくは被膜処理されて非吸水性の粒状排泄物処理材とされる粒状芯材としては、例えば、素焼き材料製の粒状物、磁器製粒状物、シリカゲル製粒状物、アルミナ製粒状物及び無機質材料焼成粒状物等の多孔質粒状物がある。
【0016】
表面加工、撥水加工又はプラスチック等による被膜処理されて、非吸水性粒状排泄物処理材とされる粒状物としては、プラスチック材料製若しくはプラスチック廃材製の粒状物、ガラス材料製若しくはガラス廃材製の粒状物、陶器製若しくは廃陶器製の粒状物、溶融スラグ粒状物、又はステンレス鋼製若しくはステンレス鋼廃材製の粒状物などがある。
【0017】
本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材は、従来の動物用の箱型便器等の排泄物処理装置の排泄部内に配置されて使用される。本発明の排泄物処理装置の排泄部には、粒状排泄物処理材が、その側壁部の一方の側から排泄部に導入され、排泄部の他方の側から排出されるように、粒状排泄物処理材の導入口及び粒状排泄物処理材の排出口を設けることができ、特に、排泄部の粒状排泄物処理材の排出口には、開閉扉等の開閉部材を備えて、開閉可能に形成することができる。もとより、排泄部の粒状排泄物処理材の導入口についても、開閉扉等の開閉部材を備えて、開閉可能に形成することができる。このように、粒状排泄物処理材導入口を開閉可能に形成すると、所定量の清浄な粒状排泄物処理材を溜めておくことができるので、使用済みの粒状排泄物処理材を排泄部から排出後、直ちに排泄部に清浄な粒状排泄物処理材を導入することができるので好ましい。
本発明においては、粒状排泄物処理材の排出口又は粒状排泄物処理材の導入口及び排出口を、開閉扉等を備えることにより開閉可能に形成するので、排泄部内に、所定量の粒状排泄物処理材を配置及び排出することすること及び所定高さに粒状排泄物処理材を配置することを容易に行うことができる。
【0018】
本発明において、排泄物処理装置には、耐食性、耐摩耗性及び非吸水性材料で製造され、排泄部及び該排泄部の下方に形成される使用済みの粒状排泄物処理材収容部により構成されている。排泄部は、粒状排泄物処理材の導入口及び排出口が形成されており、使用済みの粒状排泄物処理材収容部においても、排泄部と同様に、粒状排泄物処理材の導入口及び排出口が設けられている。これらの粒状排泄物処理材の導入口及び排出口は、開閉扉等を備えて開閉可能に形成される。特に、使用済みの粒状排泄物処理材収容部において、使用済み粒状排泄物処理材の導入口及び排出口を開閉扉等を備えて開閉可能に形成すると、使用済みの粒状排泄物処理材収容部からの臭気等を遮断できるので好ましい。開閉扉の周辺には、センサを設けて、センサにより開閉扉の開閉を、自動的に行うことができる。
【0019】
本発明において、排泄部から使用済み粒状排泄物処理材収容部に、使用済み粒状排泄物処理材を確実に搬送するために、排泄部の底部に使用済み粒状排泄物処理材排出口を開閉可能に形成し、この排出口を、使用済み粒状排泄物処理材収容部の使用済み粒状排泄物処理材導入口として兼用することにより、排泄部の使用済み粒状排泄物処理材を、該排出口から直接使用済み粒状排泄物処理材を導入することができる。しかし、この場合、排泄部の底部の使用済み粒状排泄物処理材排出口に接続して案内路を形成し、排泄部の底部に開閉可能に形成された排出口を開いて、該排出口から案内路を介して、使用済み粒状排泄物処理材収容部に使用済み粒状排泄物処理材を導入することができる。排泄部の底部に排出口を設けないで、排泄部の一方の側に、使用済み粒状排泄物処理材の移動部を別途設けることができる。この場合は、排泄部の使用済み粒状排泄物処理材の排出口を前記使用済み粒状排泄物処理材の移動部の上部に接続し、使用済み粒状排泄物処理材収容部の使用済み粒状排泄物処理材導入口を、該移動部の下部に接続して、該移動部を介して、排泄部から収容部に、使用済み粒状排泄物処理材を移動させることができる。この場合、前記排泄部の使用済み粒状排泄物処理材排出口と前記収容部の使用済み粒状排泄物処理材導入口を、箱型便器の同じ側部に形成すると、使用済み粒状排泄物処理材の移動路が垂直方向に形成することができるので好ましい。しかし、前記排出口と導入口を箱型便器の異なる側部に形成して、使用済み粒状排泄物処理材の移動部を斜め方向に形成することができる。本発明において、使用済み粒状排泄物処理材の移動部は管状又は樋状の通路とすることができる。
【0020】
清浄な粒状排泄物処理材を排泄部に導入するために、排泄部の導入口側に、清浄な粒状排泄物処理材の移動部を形成することができる。この清浄な粒状排泄物処理材の移動部は、排泄部から排出された量の粒状排泄物処理材を排泄部に確実に補うために、清浄な粒状排泄物処理材を外部から供給するための清浄な粒状排泄物処理材の供給口と、排泄部の清浄な粒状排泄物処理材の導入口を接続して、清浄な粒状排泄物処理材移動部を形成することができる。この場合、前記排泄部の清浄な粒状排泄物処理材導入口と前記清浄な粒状排泄物処理材供給口を、例えば箱型便器の同じ側部に形成すると、清浄な粒状排泄物処理材の移動路が垂直方向に形成することができるので好ましい。しかし、前記清浄な粒状排泄物処理材の導入口と供給口を箱型便器の異なる側部に形成して、清浄な粒状排泄物処理材の移動部を斜め方向に形成することができる。本発明において、清浄な粒状排泄物処理材の移動部は管状又は樋状の通路とすることができる。
この清浄な粒状排泄物処理材動部における粒状排泄物処理材の移動を確実に行うために、清浄な粒状排泄物処理材移動部には、粒状物搬送用の搬送装置を設けることができる。粒状物搬送用、特に垂直搬送用の搬送装置としては、持ち上げ装置や積み下ろし装置等を使用することができる。このような搬送装置としては、例えば、バケットエレベータ及びスクリューコンベヤ装置等のコンベヤ装置がある。
【0021】
本発明において、排泄部及び使用済み粒状排泄物処理材収容部の床部は、粒状排泄物処理材の導入口から排出口に向けて下方に傾斜、即ち、前のめりに傾斜させることができる。このように排泄部の床を傾斜させることにより、導入口又は排出口の開閉部材の開閉により、粒状排泄物処理材を排泄部から自重により導入又は排出することができる。
本発明において、使用後、糞等の固形排泄物が付着した粒状排泄物処理材は、直ちに、排泄物処理装置内から取り出される。しかし、尿の場合には、排泄された尿は、その一部が非吸水性の粒状排泄物処理材に付着して、その残部が、排泄物処理装置の床部に付着するので、排泄物処理装置の排泄部及び収容部を清浄に保つために、該排泄部及び収容部の壁面は、洗浄可能に形成されるのが好ましい。このように該排泄部及び収容部の壁面を形成することにより、排出毎に又は数回排出した後に洗浄して使用することができる
【0022】
本発明において、排泄物処理装置は、上部に排泄部を形成し、その下方に、又はその下に重ねて使用済み粒状排泄物処理材収容部を形成することができる。重ねる場合には、排泄部と使用済み粒状排泄物処理材収容部とは、板部材で上下に仕切って、即ち、排泄部の床部材と、使用済み粒状排泄物処理材収容部の天井部材とを兼用して形成することができる。この場合、使用済み粒状排泄物処理材を、排泄部から使用済み粒状排泄物処理材収容部へ自重で、確実に移動させることができるように、排泄部の床部材に使用済み粒状排泄物処理材の排出口を、収容部の使用済み粒状排泄物処理材導入口と兼用させて形成することができる。また、この場合、排泄部の使用済み粒状排泄物処理材排出口と、使用済み粒状排泄物処理材収容部の使用済み粒状排泄物処理材導入口を結んで使用済み粒状排泄物処理材移動部を形成し、また、清浄な粒状排泄物処理材供給口と排泄部の粒状排泄物処理材導入口を結んで、清浄な粒状排泄物処理材移動部を形成することができる。
【0023】
本発明において、排泄物処理装置、例えば便器の排泄部は、その面積を大きく保つために、排泄部の底部を、例えば、3°以上の角度で傾斜させて、好ましくは、5°以上10°以下の角度で僅かに傾斜させて形成するのが好ましい。このように、排泄物処理装置の非吸水性の粒状排泄物処理材を配置する箇所の底部を傾斜させると、粒状排泄物処理材の排出口又は取出し口を開放することにより、粒状排泄物処理材を転がらせて容易に排出口又は取出し口から排出させることができる。このように、該粒状排泄物処理材を配置する排泄部及び収容部の底部を傾斜させ、且つ、例えば、夫々の底部表面を、撥水加工すると、排泄部底部が水に濡れ難くなって、尿及び洗浄液は、傾斜する底部に沿って流下するので、排泄物及び収容部における洗浄水等を含む汚水を低い方の側に集めることができる。したがって、例えば、便器等の排泄物処理装置の排泄部の底部に付着する尿等の汚水の量を減らすことができ、排泄物処理装置を衛生的に保つ上で好ましい。
【0024】
本発明の排泄物処理装置において、排泄部に粒状排泄物処理材を掻き集めるための掻き具、例えば、櫛型の歯を有する掻き具又は掻き寄せ板を有する掻き具を設けることができる。この場合、掻き具を傾斜床面に沿って移動させることができるように、駆動装置及び掻き具を案内する案内部材を排泄部側壁に沿って設けることができる。
【0025】
本発明は、排泄物が付着する使用済みの粒状排泄物処理材を、排泄部の傾斜底面に沿って、使用済み粒状排泄物処理材収容部に移動させて、該使用済み粒状排泄物処理材収容部に収容された使用済みの粒状排泄物処理材を取り出し、洗浄及び乾燥して排泄部に供給するので、排泄物で汚れた粒状排泄物処理材を、洗浄し乾燥することにより、清浄な粒状排泄物処理材に再生するので、排泄物は粒状排泄物処理材の洗浄過程で、粒状排泄物処理材から分離されて下水等に送られる。また本発明においては、粒状排泄物処理材の表面が非吸水性で且つ滑らかに形成されるので、排泄物が付着する非吸水性で表面が滑らかな粒状排泄物処理材を、排泄部内で又は排泄物処理装置外で洗浄水で洗浄して、付着する排泄物を非吸水性の粒状排泄物処理材から分離することができる。しかも、排泄物が分離された非吸水性の粒状排泄物処理材に付着する洗浄水の量は、極めて少量であるから、室内乾燥を可能にし、排泄部内に配置した侭でも比較的短時間で乾燥することができる。そして、排泄後、粒状排泄物処理材に付着する汚水や汚物は、洗浄により分離されて、使用済み粒状排泄物処理材収容部に排出されるので、排泄物処理装置を長時間に亘って衛生的に使用することを可能にし、使用後の粒状排泄物処理材の処理に煩わされない。
【0026】
【実施例】
以下に、図面を参照して、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の例示及び説明により何ら限定されるものではない
図1は、本発明の便器の一実施例について一部破断してその概略を模式的に示す概略の正面側断面図である。図2は、図1に示す実施例の便器について、その概略を示す概略の平面図である。図3は、図1及び図2に示す実施例の便器について一部を破断してその概略を示す概略の側面側断面図である。図4は、図1乃至図3に示す実施例と相違する、本発明の便器の他の一実施例について一部破断してその概略を模式的に示す概略の断面図である。図1乃至図4において、対応する個所には同一の符号が付されている。
【0027】
図1乃至図3に示す実施例において、ステンレス製の便器1は、箱型に形成されており、その側壁部2は、ステンレス製の板部材により形成されている。この箱型の便器1には、上部底壁部3、中間底壁部4及び下部底壁部5が設けられており、上部底壁部3上には、清浄な粒状排泄物処理材導入路6、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の導入口8及び排泄部9が形成されており、中間底壁部4上には、使用済み粒状排泄物処理材の収容部10が形成されている。本例において、粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7に隣接して、清浄な粒状排泄物処理材搬送装置11を備える清浄な粒状排泄物処理材搬送部12が設けられており、該粒状排泄物処理材搬送部12は、内部側壁部13により、使用済み粒状排泄物処理材収容部9と仕切られ、また、内部側壁部14により、排泄部9及び使用済み粒状排泄物処理材収容部10と仕切られている。
【0028】
本例において、清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端供給部15は、粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7に接続しており、該粒状排泄物処理材導入路6は、それより下方に位置する該粒状排泄物処理材導入口8に向けて、例えば、5°の角度で下方に傾斜している。排泄部9において、上部底壁部3は、前記粒状排泄物処理材導入路6の入口部7より下方に位置する使用済み粒状排泄物処理材排出口16に向けて、例えば、5°の角度で下方に傾斜して設けられている。本例において、使用済み粒状排泄物処理材排出口16は、例えば、電動機又はエアシリンダー(図示されていない)により、自動的に又は手動により開閉可能に設けられた開閉扉17を設けることができる。図1において、開閉扉17は、開いた状態で示されており、図3においては閉じた状態で示されている。
本例の排泄部9において、粒状排泄物処理材18は、重ねて配置される。図1において、粒状排泄物処理材は、粒度に関わりなく、一点鎖線で模式的に粒度より大きい球状物に描かれている。
【0029】
本例において、清浄な粒状排泄物処理材搬送部12には、搬送装置として、複数の深皿状のバケット19をチェーン20にアタッチメント21を介して所定ピッチで取り付けたバケットエレベータ装置22が設けられている。バケットエレベータ装置22は、箱型便器1の下部に設けられている清浄な粒状排泄物処理材18の供給口23を有する清浄な粒状排泄物処理材供給部24から、箱型便器1の上部に設けられている清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端供給部15に、清浄な粒状排泄物処理材18を搬送可能に設けられている。
【0030】
本例は以上のように構成されているので、先ずバケットエレベータ装置22を作動させて、清浄な粒状排泄物処理材供給部24に供給されている清浄な粒状排泄物処理材18を、バケット19内に掬い入れて、清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端供給部15に搬送し、そこでバケット19を傾斜させて、バケット19内の清浄な粒状排泄物処理材18を、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7に供給する。該導入路6の入り口部7に供給された清浄な粒状排泄物処理材18は、入り口部7の傾斜面に沿って移動して、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の供給口8から、上部底壁部3の傾斜面に沿って移動し、層状に配置されて、排泄部9が形成される。
【0031】
本例の箱型便器において、清浄な粒状排泄物処理材18が層状に配置された排泄部9が排泄に使用される。排泄後、排泄物により汚れた粒状排泄物処理材が生じるが、排泄物により汚れた粒状排泄物処理材は、例えば、猫等の排泄後の動作により、清浄な粒状排泄物処理材により覆われるか、又は、飼い主等により、排泄物が付着した粒状排泄物処理材を取り除くか、若しくは、尿等で汚れた粒状排泄物処理材を、清浄な排泄物処理材18で覆い隠すなどして、排泄部9の表面部を清浄な粒状排泄物処理材として、再度の使用を可能にし、複数回の繰り返し使用を可能にさせる。本例においては、排泄部9の清浄な粒状排泄物処理材は、適宜の回数の排泄に使用されて、例えば使用に耐えなくなったところで、使用済み粒状排泄物処理材として、電動機17’(図1及び図3には省略されて図示されていない)を駆動して開閉扉17を開けて、使用済み粒状排泄物処理材排出口16から、使用済み粒状排泄物処理材の収容部10の中間底壁部4上に排出される。使用済みの粒状排泄物処理材18が排泄部9から排出され終えたところで、バケットエレベータ22を作動させて、清浄な粒状排泄物処理材18を、導入部21から、バケットエレベータ装置22により、バケットエレベータ装置22の上端供給部15に送る。上端供給部15に送られた清浄な粒状排泄物処理材は、そこから、清浄な粒状排泄物処理材18の導入路6の入り口部7に供給され、上部底壁部3の傾斜面上に沿って移動して、層状に配置されて、排泄部9が形成される。
【0032】
開閉扉を開いて、使用済み粒状排泄物処理材排出口16から使用済み粒状排泄物処理材の収容部10に排出された粒状排泄物処理材は、中間底壁部4の傾斜に沿って移動し、側壁部2の下部に形成されている使用済み粒状排泄物処理材取出し口25から取出され、再使用可能に洗浄される。
本例において、粒状排泄物処理材としては、非吸水性で容易に移動可能とするために、ガラス球が使用されている。しかし、比較的表面が平滑なプラスチック製等の球状物又はステンレス鋼製の球状物とすることができる。
【0033】
図4に示す実施例は、図1乃至図3に示した実施例に対し、バケットコンベヤ装置に代えてスクリューコンベヤ装置を使用した点、排泄部と使用済み粒状排泄物処理材収容部との連絡路を設けた点並びに粒状排泄物処理材の供給口及び排出口に開閉扉を設けた点で相違するに止まり、その他の点は同様に形成されている。
即ち、図1乃至図3に示した実施例と同様に、図4に示す実施例においても、ステンレス製の便器1は、箱型に形成されており、その側壁部2は、ステンレス製の板部材により形成されている。この箱型の便器1には、上部底壁部3、中間底壁部4及び下部底壁部5が設けられており、上部底壁部3上には、清浄な粒状排泄物処理材導入路6、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の導入口8及び排泄部9が形成されている。上部底壁部3の下方に位置する中間底壁部4上には、使用済み粒状排泄物処理材の収容部10が形成されている。本例において、粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7に隣接して、清浄な粒状排泄物処理材搬送装置11を備える清浄な粒状排泄物処理材搬送部12が設けられている。該粒状排泄物処理材搬送部12は、内部側壁部13により、使用済み粒状排泄物処理材収容部10と仕切られている。
【0034】
本例においても、図1乃至図3に示された実施例と同様に、清浄な粒状排泄物処理材の搬送部12の上端供給部15は、清浄な粒状排泄物処理材の導入路6の入り口7に接続しており、該導入路6は、それより下方に位置する該粒状排泄物処理材の導入口8に向けて、例えば、5°の角度で下方に傾斜している。排泄部9において、上部底壁部3は、前記導入口8より下方に位置する使用済み粒状排泄物処理材の排出口26に向けて、例えば、5°の角度で下方に傾斜して設けられている。
【0035】
本例において、排泄部9の下方端部27には前記使用済み粒状排泄物処理材の排出口27が設けられており、該排出口26には開閉扉28が設けられている。排泄部9の下方端部26には、さらにセンサ29が設けられており、このセンサ29は、排泄部9に配置されている粒状排泄物処理材18について、排泄に使用された回数を検出する。このセンサ29は、粒状排泄物処理材の排泄に使用された回数が所定値に達したことを検出して、開閉扉28に設けられている電動機又はエアシリンダー等の開閉用駆動源30を作動させて、開閉扉28を自動的に開き、使用済み粒状排泄物処理材を、使用済み粒状排泄物処理材の収容部10への連絡路31に落下させる。開閉扉28は排泄部9内に粒状排泄物処理材のが検出されなくなったところで閉ざされる。図4において、開閉扉28は、閉じた状態で示されている。
【0036】
本例において、前記使用済み粒状排泄物処理材の収容部への連絡路31の下部32には排出口33が設けられており、該排出口33には、開閉用の電動機又はエアシリンダー等の開閉用駆動源34を備える開閉扉35が設けられている。連絡路31の側壁部の排出口33より高い位置にセンサ36が設けられており、このセンサ36は連絡路31内に排出された使用済み粒状排泄物処理材の堆積高さが所定値に達したことを検出して、開閉扉35に設けられている開閉用の電動機又はエアシリンダー等の開閉用駆動源34を作動させて、開閉扉35を自動的に移動させて、排出口33を開き、使用済み粒状排泄物処理材を、使用済み粒状排泄物処理材収容部10の中間底壁部4上に移動させる。開閉扉35は連絡路31内に粒状排泄物処理材が検出されなくなったところで閉ざされる。図4において、開閉扉35は、閉じた状態で示されている。
【0037】
使用済み粒状排泄物処理材収容部10の中間底壁部4の下方端部37には、使用済み粒状排泄物処理材を中間底壁部4から排出する排出口38が設けられており、該排出口38には開閉扉39が設けられている。本例において、開閉扉39上端部にはセンサ40が設けられており、このセンサ40は中間底壁部4上に排出された使用済み粒状排泄物処理材の堆積高さが所定値に達したことを検出して、開閉扉39に設けられている開閉用の電動機又はエアシリンダー等の開閉用駆動源41を作動させて、開閉扉39を自動的に移動させて、排出口38を開き、使用済み粒状排泄物処理材収容部10の中間底壁部4上の使用済み粒状排泄物処理材を、使用済み粒状排泄物処理材収容部10の排出口38から排出する。開閉扉39は、使用済み粒状排泄物処理材収容部10の中間底壁部4上に粒状排泄物処理材が検出されなくなったところで、センサがこれを検出して、前記開閉用駆動源を作動させて閉ざされる。図4において、開閉扉37は、閉じた状態で示されている。
【0038】
本例において、清浄な粒状排泄物処理材の搬送部12には、搬送装置として、管42内にねじ軸43を回転可能に有するスクリューコンベヤ装置44が設けられている。スクリューコンベヤ装置44は、電動機45の作動によるねじ軸43の回転により、箱型便器1の清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の下部に設けられている清浄な粒状排泄物処理材導入部24から、箱型便器1の上部に設けられている清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端供給部15に、清浄な粒状排泄物処理材18を搬送することができる。
【0039】
本例は以上のように構成されているので、先ずスクリューコンベヤ装置44を作動させて、清浄な粒状排泄物処理材導入部24に貯溜されている粒状排泄物処理材18を、ねじ軸43のスクリュー羽根46により拾い上げて、清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端供給部15に搬送し、スクリュー羽根46に保持されている清浄な粒状排泄物処理材18を、清浄な粒状排泄物処理材導入路6の入り口部7に供給する。該導入路6の入り口部7に供給された清浄な粒状排泄物処理材18は、入り口部7の傾斜面に沿って移動して、清浄な粒状排泄物処理材供給路6の導入口8から、上部底壁部3の傾斜面に沿って移動し、層状に配置されて、排泄部9が形成される。
【0040】
本例の箱型便器1において、清浄な粒状排泄物処理材18が層状に配置された排泄部9が排泄に使用される。排泄により、排泄物により汚れた粒状排泄物処理材が生じるが、図1乃至図3に示した実施例の場合と同様に、排泄物により汚れた粒状排泄物処理材は、例えば、猫等の排泄後の動作により、清浄な粒状排泄物処理材により覆われるか、又は、飼い主等により、排泄物が付着した粒状排泄物処理材を取り除くか、若しくは、尿等で汚れた粒状排泄物処理材を、清浄な排泄物処理材18で覆い隠すなどして、排泄部9の表面部を清浄な粒状排泄物処理材として、再度の使用を可能にし、複数回の繰り返し使用を可能にさせる。
【0041】
本例においては、排泄部9で排泄に使用された粒状排泄物処理材は、適宜の回数、例えば5回の排泄に使用されたところで、その排泄に使用した回数を、センサ29により検出して、電動機30を作動させて開閉扉28を開け、使用済み粒状排泄物処理材を、排出口26から、使用済み粒状排泄物処理材収容部10への連絡路31内に排出させる。使用済みの粒状排泄物処理材が排泄部9から、収容部10への連絡路31内に排出され終えて、排泄部9内に粒状排泄物処理材が検出されなくなったところで、センサ29は開閉用作動源30を作動させて、開閉扉28を閉じる。開閉扉28が閉ざされたところで、センサ29は、電動機45を作動させて、スクリューコンベヤ装置44を作動させる。清浄な粒状排泄物処理材18を、その導入部24から、スクリューコンベヤ装置44により、スクリューコンベヤ装置44の上端供給部15に送る。上端供給部15に送られた清浄な粒状排泄物処理材18は、そこから、搬走路6の入り口部7に供給され、上部底壁部3の傾斜面上に沿って移動して、層状に配置されて、排泄部9が形成される。
【0042】
排泄部9から収容部10への連絡路31に排出された使用済み粒状排泄物処理材は、前記連絡路31の中間底壁部4の傾斜面上に、堆積される。該連絡路31の側壁部2の下部に設けられている、前記連絡路31の中間底壁部4の傾斜面上に堆積した使用済み粒状排泄物処理材の高さが所定値に達したことを検出して、センサ36は、開閉用駆動源30を作動させて、開閉扉35を開き、前記連絡路31内の使用済み粒状排泄物処理材を、使用済み粒状排泄物処理材収容部10内に排出する。前記センサ36は、連絡路31から、使用済み粒状排泄物処理材が排出され終えたことを検出して、開閉用駆動源34を作動させて、開閉扉35を閉じる。
【0043】
使用済み粒状排泄物処理材は、連絡路31から排出されて、中間底壁部4上に堆積されるが、センサ40は、中間底壁部4上の使用済み粒状排泄物処理材の堆積高さを検出して、その検出値が所定値に達したことを確認して、開閉扉39の開閉用駆動源41を作動させて、開閉扉39を開き、使用済み粒状排泄物処理材収容部10内の使用済み粒状排泄物処理材を排出口38から排出する。センサ40は、使用済み粒状排泄物処理材が前記収容部から排出されたことを検出して、開閉用駆動源41を作動させ、開閉扉39を閉じる。排出口38から排出された、使用済み粒状排泄物処理材は、洗浄装置に送られて洗浄及び乾燥して再度使用される。
洗浄されて清浄となった粒状排泄物処理材は、再度使用するために、スクリューコンベヤ44の清浄な粒状排泄物処理材18の導入部24に供給される。
【0044】
本例において、排泄物処理装置は、排泄物処理装置は、使用態様に応じて種々の異なる大きさとすることができる。例えば、猫等の小動物用としては、長さ600mm、幅400mm及び高さ300mmであり、使用済み粒状排泄物処理材の収容部への連絡路及び清浄な粒状排泄物処理材搬送部は、共に、長さ100mm、幅400mm、高さ300mmに形成することができる。また、本例において、排泄物処理材は、粒状排泄物処理材であるが、粒状排泄物処理材としては、比較的表面が平滑なガラス製又はプラスチック製等の球状物が使用されたが、ステンレス鋼製の球状物とすることができる。
本例においては、粒状排泄物処理材以外の使用については説明していないが、必要に応じて、消臭剤、芳香剤及び消毒剤等を使用することができる。消臭剤、芳香剤及び消毒剤等については、球状物等の粒状排泄物処理材の表面に付着させるか、上部底壁部、中間底壁部又は下部底壁部に付着させて使用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、使用済みの粒状排泄物処理材を、排泄部の傾斜底面に沿って、使用済み粒状排泄物処理材収容部に移動させて、使用済みの粒状排泄物処理材収容部に収容された使用済み粒状排泄物処理材を取り出し、洗浄及び乾燥して排泄部に供給するので、従来の排泄物処理方法と相違して、排泄物処理材は、廃棄されることなく繰り返し使用することができ、分離された排泄物は下水に送られ、下水処理場の負担を軽減することができる。さらに、本発明においては、粒状排泄物処理材の表面が非吸水性で且つ滑らかに形成されるので、従来の使い捨てタイプの粒状排泄物処理材とは、その使用態様が全く逆であり、廃物としての粒状排泄物処理材の処分を必要としないので、その焼却等の処分を必要としない。本発明において、排泄物は、粒状排泄物処理材に付着するが、粒状排泄物処理材は、洗浄分離し易い材料で作製することが可能であり、洗浄分離して下水に流すことができる。資源を有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の便器の一実施例について一部破断してその概略を模式的に示す概略の正面側断面図である。
【図2】 図1に示す実施例の便器について、その概略を示す概略の平面図である。
【図3】 図1及び図2に示す実施例の便器について一部を破断してその概略を示す概略の側面側断面図である。
【図4】 図1乃至図3に示す実施例と相違する、本発明の便器の他の一実施例について一部破断してその概略を模式的に示す概略の断面図である。
【符号の説明】
1 箱形の便器
2 側壁部
3 上部底壁部
4 中間底壁部
5 下部底壁部
6 清浄な粒状排泄物処理材導入路
7 清浄な粒状排泄物処理材導入路6の入口部
8 清浄な粒状排泄物処理材導入路6の導入口
9 排泄部
10 使用済み粒状排泄物処理材収容部
11 清浄な粒状排泄物処理材搬送装置
12 清浄な粒状排泄物処理材搬送部
13、14 内部側壁部
15 清浄な粒状排泄物処理材搬送部12の上端導入部
16 使用済み粒状排泄物処理材排出口
17、28、35、39 開閉扉
17’、45 電動機
18 粒状排泄物処理材
19 バケット
20 チェーン
21 アタッチメント
22 バケットエレベータ装置
23 清浄な粒状排泄物処理材供給口
24 清浄な粒状排泄物処理材供給部
25 使用済み粒状排泄物処理材取出し口
26 排泄部9の下方端部
27 排泄部9の使用済み粒状排泄物処理材排出部
29、36、40 センサ
30、34、41 開閉用駆動源
31 使用済み粒状排泄物処理材の収容部への連絡路
32 連絡路31の下部
33 連絡路31の排出口
37 中間底壁部4の下方端部
38 中間底壁部4の下方端部37の排出口
42 管
43 ネジ軸
44 スクリューコンベヤ装置
46 スクリュー羽根
Claims (2)
- 排泄物が付着している使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部から、該排泄部より下方に位置し、該排泄部とは開閉扉(28)により仕切られている連絡路(31)に、前記開閉扉(28)を開いて、排泄部の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、前記連絡路(31)に移動した前記使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記連絡路(31)とは開閉扉(35)により仕切られている使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に、前記開閉扉(35)を開いて、転動させて移動させ、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)に収容された使用済みの球体又は球状の粒状排泄物処理材を、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)から、開閉扉(39)を開いて、前記使用済み粒状排泄物処理材収容部(10)の傾斜する底壁部に沿って転動させることにより移動させ、取り出し、洗浄及び乾燥して、清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材とし、この清浄な球体又は球状の粒状排泄物処理材を、排泄部と仕切られている搬送路(12)を上方に搬送して排泄部に供給することを特徴とする排泄物処理方法。
- 粒状排泄物処理材が、耐食性、耐摩耗性で非吸水性の球体又は球状物であることを特徴とする請求項1に記載の排泄物処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000333641A JP3801441B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 排泄物処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000333641A JP3801441B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 排泄物処理方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005107893A Division JP4827119B2 (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 動物の排泄物処理方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002136236A JP2002136236A (ja) | 2002-05-14 |
JP3801441B2 true JP3801441B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=18809681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000333641A Expired - Fee Related JP3801441B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 排泄物処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3801441B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK1681919T3 (da) * | 2003-09-30 | 2013-07-22 | Radio Systems Corp | Selvrensende strøelsesbakke |
KR101188524B1 (ko) | 2010-10-29 | 2012-10-05 | 김익환 | 애완동물 배설물 자동처리장치 |
JP2021090393A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 花王株式会社 | ペット採尿用敷設材及びこれを備えるペット用トイレ、並びにペット用トイレの使用方法 |
CN116078710B (zh) * | 2022-11-21 | 2024-02-13 | 江苏沪美智能家具制造有限公司 | 一种红木家具用抗菌防霉清洗装置 |
-
2000
- 2000-10-31 JP JP2000333641A patent/JP3801441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002136236A (ja) | 2002-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5184575A (en) | Sanitary facility for cats | |
US4120264A (en) | Sanitary facility for pets | |
CN113163730A (zh) | 一种高效去除动物粪便的垃圾收集装置及其方法 | |
US5823137A (en) | Litter box and pivotal sifting device | |
US6827035B2 (en) | Self-refreshening litter box | |
US7669555B2 (en) | Self-cleaning pet litter box assembly with reciprocating bars | |
US7013835B2 (en) | Cat litter device | |
JP2000514648A (ja) | リッターボックス | |
KR102303771B1 (ko) | 반려동물 배변 처리장치 | |
CN211322464U (zh) | 一种水处理组件以及宠物厕所 | |
US4844011A (en) | Cat waste disposal system | |
US20150327508A1 (en) | Kitty Katch Cat Litter Box | |
KR20190073048A (ko) | 반려동물 배변 자동 처리 장치 | |
KR101348148B1 (ko) | 애완동물 배설물 자동처리장치 및 그 방법 | |
JP3801441B2 (ja) | 排泄物処理方法 | |
US8109238B2 (en) | Litter box interface junction cover | |
JP4827119B2 (ja) | 動物の排泄物処理方法及び装置 | |
JP3801436B2 (ja) | 粒状排泄物処理材並びに該処理剤を使用する排泄物処理方法及び装置 | |
KR20080096270A (ko) | 분뇨를 분리하여 자동으로 이동시키는 축사 구조물 | |
JP2011120488A (ja) | 自動すくい上げ猫用トイレ | |
JP4674322B2 (ja) | 粒状排泄物処理材並びに該処理剤を使用する排泄物処理方法及び装置 | |
KR101110615B1 (ko) | 화장실 분뇨 처리 및 유기질 비료제조 장치 | |
JP4596669B2 (ja) | 動物のサニタリー飼育装置 | |
JP2000188988A (ja) | ペット用トイレ | |
KR101188524B1 (ko) | 애완동물 배설물 자동처리장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050404 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050922 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051208 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20051213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060425 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3801441 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |