JP3801436B2 - 粒状排泄物処理材並びに該処理剤を使用する排泄物処理方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、人及び動物の粒状の排泄物処理材及び該粒状排泄物処理材を使用する排泄物処理方法に関し、特に、繰り返し使用可能な排泄物処理材及び該粒状排泄物処理材を使用する排泄物処理方法に関する。
また、本発明は、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等に使用される粒状の排泄物処理材及び該粒状排泄物処理材を使用する排泄物処理方法に関し、特に、コンクリート廃材、プラスチック廃材、ガラス廃材,溶融スラグ廃材及び金属廃材などの各種廃材の有効利用を図ることができる、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の繰り返し使用可能の粒状の排泄物処理材及び該粒状排泄物処理材を使用する排泄物処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜、愛玩動物等の動物の排泄物処理材、特に屋内での排泄物処理材としては、砂、ベントナイト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジ、紙粉及び木粉などを、例えばペレット状等の粒状又は小塊状に成形して使用されている。この種の愛玩動物の排泄物処理材は、例えば室内で使用されるところから、清潔で、衛生的であることが望まれ、使用後、清潔さ及び衛生上の点から、廃棄処理され易い形状のものが望まれる。
そこで、消臭効果が低く、価格が高いが、吸水能に優れ、可燃物であるところから、製紙用パルプ及び紙粉の粒状又は小塊状成形物が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、製紙用パルプ及び紙粉は、使用後は廃棄されるために、資源の活用を図る上で問題である。また、パルプ廃材及び廃物の紙粉を使うとしても、それらの廃材の再生利用が図られるようになると、それらを排泄物処理材用の原料とすることが難しくなり、問題である。
本発明は、従来の使い捨ての排泄物処理材に係る問題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、表面が滑らかな球体であっても、球体間に保水できることを発見して、本発明に至った。
本発明は、従来使い捨てであった排泄物処理材を、繰り返し使用可能に形成して、資源の有効利用を図った排泄物処理材を提供することを目的とする。
即ち、本発明は、加熱処理により作られ2.5mm乃至6mmの粒度のガラス廃材製球体又は溶融スラグ製球体の表面が、耐食性及び非吸水性のプラスチック材料製の被膜層で覆われて、耐食性で、非吸水性の表面を有する球体に形成されていることを特徴とする球体の排泄物処理材にある。
【0005】
また本発明は、排泄物が付着する、耐食性で、非吸水性の表面を有する加熱処理により作られ2.5mm乃至6mmの粒度のガラス廃材製球体又は溶融スラグ製球体の表面が、耐食性及び非吸水性のプラスチック材料製の被膜層で覆われて球体の排泄物処理材を、便器内で洗浄水により洗浄して、付着する排泄物を非吸水性の球状の排泄物処理材から分離し、乾燥することを特徴とする排泄物処理方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、非吸水性で滑らかな表面を有する粒状排泄物処理材は、人及び動物用の排泄物処理材であり、10mm乃至6mmの粒度、又は6mm以下の粒度の粒状物に形成される。本発明において、粒状排泄物処理材は、水や洗浄溶液等による洗浄を安定して行うことができるように、耐食性を有する材料製とすることができる。本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材の形状は、水や洗浄溶液で容易に洗浄できて、付着する汚物が容易に分離できるように、滑らかな表面を有するものとするのが好ましい。
【0007】
本発明において、粒状排泄物処理材は、例えば、転動等により容易に移動できるように、例えば球体、楕円体又は円筒体のような、少なくとも一つの断面が回転体形状に形成されるのが好ましい。特に、球体又は球状物の場合は、全方向に転動できるので好ましい。粒状排泄物処理材の粒度は、従来の動物用排泄物処理材と同様に、6mm以下の粒度の粒状物に形成することができる。このような粒度の粒状物としては、例えば、6mm乃至2.5mmの粒度の粒状物、2.5mm乃至1mmの粒度の粒状物又は1mm以下の粒度の粒状物に形成することができる。しかし、排泄前後に、猫の爪の間に挟まったり、又は毛に付着したりして、排泄後に持ち出され易くなるので、比重の小さい材料製の場合は、2.5mm以上の粒度の粒状物とするのが好ましい。
【0008】
しかし、非吸水性の粒状排泄物処理材の保水率は、粒度が小さくなるほど大きくなるので、1mmの篩の篩下、即ち、1mm未満の小さい粒度であるのが好ましい。この場合、粒状排泄物処理材の下限の粒度は、洗浄及び乾燥の際に、洗浄水の通過が良く、乾燥時間が短くて済むように設定される。例えば、1mm乃至0.3mmの粒度、即ち、1mm篩下で0.3mm篩上の球体、又は、1mm乃至0.5mmの粒度、即ち、1mm篩下で0.5mm篩上の球体を使用するのが好ましい。粒状排泄物処理材としては、例えば、ガラス製の球体であるのが、入手しやすいので好ましい。粒状排泄物処理材がガラス球の場合、粒度は、例えば、1mm乃至0.3mm、好ましくは、1mm乃至0.5mmとすることができ、また例えば、2.5mm乃至5.5mmとすることができる。
【0009】
しかし、例えば、ステンレス鋼球のように比重の大きい材料の粒状物、特に球体の場合には、爪との間や毛に付着し難いので、例えば、1mm乃至0.5mmの範囲内の球体、1.5mm乃至2.5mmの範囲内の球体を使用することができる。爪との間に入り込まないような比較的大きい球体又は球状物を上部に配置し、比較的小さい球体又は球状物を下部層に配置すると、猫の爪との間に入ることを避けて保水性を大きくすることができる。
【0010】
本発明において、粒状排泄物処理材は、6mm乃至10mmの範囲内の粒度の粒状物に形成することができる。このように6mm乃至10mmの粒状排泄物処理材は、粒子間の保水性は、例えば、表面が滑らかな球状物の場合、これより小さい粒度の粒子に比して小さいが、粒状排泄物処理材に付着する糞等の固形排泄物についての分離除去が容易である。6mm以下の小さい粒子の場合と同様に、糞等の固形排泄物が付着した部分を取り除いて洗浄することが、短時間で清浄にすることができるが、洗浄水により洗い流しても簡単に分離することができる。
【0011】
6mm乃至10mmの粒状排泄物処理材の場合には、尿に対しては、表面が滑らかで、撥水性を有する場合には、尿の表面等に付着する量が少なくなるために、粒状排泄物処理材の洗浄頻度を少なくでき、しかも、一回の洗浄による清浄化が容易である。しかも、粒状排泄物処理材を支持する網等の多孔板部材の孔径が大きくでき、小さい粒状排泄物処理材に比して洗浄が容易である。しかも、猫の爪との間に入ったり、毛に付着することが避けることができ、周囲を汚すことが少なくすることができ、衛生的である。
【0012】
本発明において、粒状排泄物処理材の表面に、例えば、ガラス表面を撥水性とするのに、使用される撥水剤、例えば、シラン系化合物、シリコーン、パラフィン、フッ素系樹脂又はアクリル樹脂、その他有機系及び無機系防水剤を塗布して、粒状排泄物処理材の表面に撥水性を付与することができる。このようにすることにより、粒状排泄物処理材表面に付着する尿等の量を少なくすることができる。
本発明においては、消臭剤を粒状排泄物処理材及び/又は汚水収容部に使用して消臭することができる。消臭剤としては、市販の消臭剤を使用することができる。
本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材は洗浄処理されて、繰り返し使用可能にするために、耐食性材料で形成されるのが好ましく、また、使用時に粒子同士が互いに接触して、摩擦による摩耗が避けられないところから、更に、耐摩耗性であるのが好ましい。
【0013】
本発明において、粒状物は、耐食性を有する材料、例えば、プラスチック材料、ガラス材料、ステンレス鋼材又は溶融スラグ等のセラミック材料などで形成することができる。この粒状物は、コンクリート廃材、プラスチック廃材、ガラス廃材,溶融スラグ廃材又は金属廃材を用いて製造することができる。
本発明において、粒状排泄物処理材は、それに付着した尿や糞を水や消毒液による洗浄により簡単に洗い流せるように、非吸水性の滑らかな表面、即ち、非吸水性乃至吸水性が乏しく滑らかな表面を有する粒状物を使用するのが好ましい。
【0014】
このような吸水性を持たないか又は吸水性の乏しい滑らかな表面を有する粒状物としては、例えば、加熱処理により得られるプラスチック材料製粒状物、ガラス材料製粒状物、陶器製粒状物、溶融スラグ粒状物若しくはステンレス鋼製粒状物、又はプラスチック廃材製粒状物、ガラス廃材料製粒状物、陶器廃材製粒状物、溶融スラグ廃材粒状物若しくはステンレス鋼廃材製粒状物等がある。しかし、多孔質材料製の粒状物であっても、表面加工により、又は、表面をプラスチック材料膜等で被覆して、非吸水性表面とすることにより、本発明の粒状排泄物処理材とすることができる。このような表面加工若しくは被膜処理されて非吸水性の粒状排泄物処理材とされる粒状芯材としては、例えば、素焼き材料製の粒状物、磁器製粒状物、シリカゲル製粒状物、アルミナ製粒状物及び無機質材料焼成粒状物等の多孔質粒状物がある。
【0015】
表面加工、撥水加工又はプラスチック等の被膜処理されて、非吸水性粒状排泄物処理材とされる粒状芯部材としては、プラスチック材料製若しくはプラスチック廃材製の粒状物、ガラス材料製若しくはガラス廃材製の粒状物、陶器製若しくは廃陶器製の粒状物、溶融スラグ粒状物、又はステンレス鋼製若しくはステンレス鋼廃材製の粒状物などがある。
【0016】
本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材は、従来の動物用箱型便器内に配置されて使用される。本発明の箱型便器は、側壁の一部に、粒状排泄物処理材の排出用の開口部が形成される。開口部は、粒状排泄物処理材が配置されたときに、該粒状排泄物処理材が、便器内に収容されるように、該側壁部の開口部は、開閉扉又は引き戸等の開閉部材を備えて開閉可能に形成される。また、本発明の箱型便器は、多孔板部材を介して上下を仕切ることにより、上方に排泄部が形成し、下方に汚水収容部が形成することができる。
【0017】
本発明において、多孔板部材は、糞、尿及び洗浄水等を含む汚水が通過できる、間隙又は孔を有するものである。このような多孔部材としては、すのこ、孔開き板又は網等があり、例えば、すのこ、孔開き板又は網状部材で作られた受け皿を使用することができる。この場合には、使用後、汚れた粒状排泄物処理材を水で洗浄することにより、清浄にすることができ、しかも、洗浄後、天日干しなどにより乾燥して便器に入れても良く、又は、洗浄後直ちに便器にいれても、次の使用時までに、簡単に乾燥でき、繰り返し使用することができる。
【0018】
本発明において、非吸水性の粒状排泄物処理材は、また、例えば、吸水紙の上に配置して使用することができる。この場合は、使用後、汚物の付着した粒状排泄物処理材は、便器内から取り出される。しかし、尿の場合には、排泄された尿は、その一部が非吸水性の粒状排泄物処理材に付着して、その残部が、粒状排泄物処理材の下に敷かれた吸水紙等に吸収されるので、粒状排泄物処理材は一回毎洗浄して使用しても良いが、数回にわたって使用後に洗浄して使用することができる。しかも、吸水紙には、粒状排泄物処理材に付着されない尿が吸収されることとなるために、排泄時の吸水紙への尿の付着量は、粒状排泄物処理材に付着した分だけ軽減される。したがって、吸水紙の使用回数を増加することができ、例えば、1日に取り替える吸水紙の枚数を、粒状排泄物処理材を使用しない場合に比して、数分の一に減らすことができる。
【0019】
本発明において、粒状排泄物処理材を直に便器内に配置する場合は、便器の粒状排泄物処理材を入れる部分の底部を、僅かに傾斜させて、例えば、3°以上、好ましくは、5°以上10°以下の角度で傾斜して形成されるのが好ましい。このように、非吸水性の粒状排泄物処理材を配置箇所の底部を傾斜させると、粒状排泄物処理材の出口を開放することにより、粒状排泄物処理材を転がらせて容易に排泄部から排出することができる。また、この場合、排出部の底部を多孔板部材で形成することにより、尿等の排泄物を、多孔板部材の下方に形成されている室内、例えば、洗浄済み液溜部等の汚水収容部内に分離することができる。このように、該粒状排泄物処理材を配置する排泄部の底部を傾斜させ、且つ該排泄部の底部の表面を、撥水加工すると、排泄部底部が水に濡れ難くなって、傾斜に沿って流下するので、尿等の汚水を低い方の側に集めることができ、便器底部に付着する尿等の汚水の量を減らすことができるので好ましい。
【0020】
このように、粒状排泄物処理材を配置する箇所の底部を傾斜させる場合に、便器の内部を、粒状排泄物処理材を入れる部分と、排泄物や使用済み洗浄排水等を収容する汚水溜め部分を中間仕切り部材を介して分けることが好ましい。この場合、中間仕切り部材を網等の多孔板部材で形成すると、粒状排泄物処理材を入れる部分が、中間仕切り部材を介して汚水溜め部と連通するために、便器内に粒状排泄物処理材を配置した侭で、簡単に、洗浄及び乾燥することができ、次の排泄時に備えて、粒状排泄物処理材を供給し直す手間を省くことができ、便器の取り扱いが簡単且つ容易となり、衛生的に繰り返し使用することができる。しかも、この場合、粒状排泄物処理材を入れる部分の底部が多孔板で形成されているので、付着する尿や糞は、洗浄水により流されて、洗浄済み排水と共に、便器底部の汚水溜めに集められるので、例えば、数回分を纏めて汚水溜めから下水等に排出することができるので好ましい。
【0021】
本発明の便器において、排泄部に粒状排泄物処理材を掻き集めるための掻き具、例えば、櫛型の歯を有する掻き具又は掻き寄せ板を有する掻き具を設けることができる。この場合、掻き具を傾斜面に沿って移動させることができるように、駆動装置及び掻き具を案内する案内部材を排泄部側壁に沿って設けることができる。
【0022】
本発明は、粒状排泄物処理材の表面が非吸水性で且つ滑らかに形成されるので、排泄物が付着する非吸水性で表面が滑らかな粒状排泄物処理材を、便器内で又は便器外で洗浄水で洗浄して、付着する排泄物を非吸水性の粒状排泄物処理材から分離することが容易である。しかも、排泄物が分離された非吸水性の粒状排泄物処理材に付着する洗浄水の量は、極めて少量であるから、室内乾燥を可能にし、便器内に配置た侭でも比較的短時間で乾燥することができる。そして、排泄後、粒状排泄物処理材に付着する汚水や汚物は、洗浄により、汚水溜めに分離されて排出されるので、便器を繰り返し使用することを可能にし、衛生的であり、使用後の粒状排泄物処理材の処理に煩わされない。
【0023】
【実施例】
以下に、図面を参照して、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の例示及び説明により何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例において使用する便器の概略を模式的に示す概略の模式断面図であり、粒状排泄物処理材については、右側では省略され示されていない。
【0024】
図1に示す実施例において、ステンレス製の便器1は、ステンレス製の多孔板部材2を介して、粒状排泄物処理材3の配置部4及び汚水収容部5に分離されている。粒状排泄物処理材が配置される配置部4の一方の側には、開閉扉6を備えて開閉可能に形成されている粒状排泄物処理材の取出し用開口部7が形成されている。汚水溜めの汚水収容部5には、汚水排出口8が形成されており、この汚水排出口8には、開閉弁9を備えて、汚水を随時取出し可能に形成されている汚水排出管10が設けられている。
【0025】
本例において、開閉扉6を移動して粒状排泄物処理材の取出し用開口部7を閉め、また、汚水収容部5から汚水が流出しないように、汚水排出管10の開閉弁9を閉じる。このように便器1をセットして、一定の量の粒状排泄物処理材3を粒状排泄物処理材の配置部4に入れて、粒状排泄物処理材を配置し、便器1内に粒状排泄物処理材層11を形成する。
【0026】
排泄は、粒状排泄物処理材層11の上部において行われ、尿等の汚水は、粒状排泄物処理材層11の一部を通過し、多孔板部材2を通って汚水収容部5に入り、該汚水の一部は、粒状排泄物処理材層11内に留まる。排泄後、粒状排泄物処理材層11の排泄箇所を中心に散水して、粒状排泄物処理材3を洗浄し、清浄にすることができる。汚水収容部5に溜まった、尿や洗浄水等を含む汚水は、開閉弁9を開いて汚水排出管10から便器1の外に排出される。本例においては、ステンレス製の便器を使用し、便器内にステンレス製の多孔板部材2を配置した構造としたが、共にプラスチック製の便器及び多孔板部材とすることができる。
【0027】
例1
本例においては、1.5乃至2.5mmの粒度を有するガラス球を使用した。便器として、直径が150mm及び高さ150mmのテスト用の円筒状ガラス容器を使用した。猫の排泄用として、前記ガラス容器内にガラス球2kgを敷いた。前記ガラス球の高さは、容器底部よりの80mmであった。
本例において、吸水紙の上に、ガラス球を2kg配置し、30mlの生理食塩水を15秒に亙って一点に注いだ。濡れた吸水紙の重量を計って、生理食塩水で濡れたガラス球に付着した生理食塩水の量を求めた。ガラス球間に保持された生理食塩水の量は、23.34mlであった。
【0028】
例2
本例において、例1の場合と同様に、2.5乃至3.5mmの粒度を有するガラス球を使用した。便器として、直径が150mm及び高さ150mmの円筒状ガラス容器を使用した。猫の排泄用として、前記ガラス容器内にガラス球2kgを敷いた。前記ガラス球の高さは、容器底部よりの82mmであった。
ガラス容器底部の上に、吸水紙を敷き、その上に、本例のガラス球を2kg配置し、30mlの生理食塩水を15秒に亙って一点に注いだ。濡れた吸水紙の重量を計って、生理食塩水で濡れた粒状排泄物処理材に付着した生理食塩水の量を求めた。ガラス球間に保持された生理食塩水の量は、23.141mlであった。
【0029】
例3
本例においては、1.5mm乃至2.5mmの粒度を有するガラス球を使用した。
本例においては、例1及び例2の場合と異なり、市販の猫用便器(長さ430mm、幅310mm及び高さ135mm)を使用した。しかし、本例においては、底部より20mmの高さに、網を張って、その上に、40mmの高さになるように、前記ガラス球8kgを夫々敷いて猫の排便時に使用した。本例において、猫は、排便を従来の粒状排泄物処理材の場合と同様に行った。
本例においてはガラス球に付着する排泄物の量を測定することを目的として、猫用便器の底部に、吸水紙を敷き、網の上に本例のガラス球を8kg配置した。ガラス球の層の高さは40mmであった。このガラス球の上に、30mlの生理食塩水を15秒に亙って一点に注いだ。濡れた吸水紙の重量を計って、生理食塩水で濡れた粒状排泄物処理材に付着した生理食塩水の量を求めた。ガラス球間に保持された生理食塩水の量は、例1及び例2と同様であった。網を使用したために、粒状排泄物処理材の吸水紙への付着による取出しの困難さは解消された。
【0030】
例4
本例においては、2.5乃至3.5mmの粒度を有するガラス球を使用した。本例においては、例1及び例2の場合と異なり、市販の猫用便器(長さ430mm、幅310mm及び高さ135mm)を使用した。しかし、本例においては、底部より20mmの高さに、網を張って、その上に、42mmの高さになるように、前記ガラス球8kgを敷いて猫の排便時に使用した。本例においても、猫は、排便を従来の粒状排泄物処理材の場合と同様に行った。
本例においてはガラス球に付着する排泄物の量を測定することを目的として、猫用便器の底部に、吸水紙を敷き、網の上に本例のガラス球を8kg配置した。ガラス球の層の高さは42mmであった。このガラス球の上に、30mlの生理食塩水を15秒に亙って一点に注いだ。濡れた吸水紙の重量を計って、生理食塩水で濡れた粒状排泄物処理材に付着した生理食塩水の量を求めた。ガラス球間に保持された生理食塩水の量は、例1及び例2と同様であった。網を使用したために、粒状排泄物処理材の吸水紙への付着による取出しの困難さは解消された。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、粒状排泄物処理材を非吸水性に形成して、排泄物が付着する非吸水性の粒状排泄物処理材を、便器内に入れて使用するものであり、粒状排泄物処理材は、使用後、便器内に配置された状態で又は便器外に取り出して、洗浄水で洗浄することにより、粒状排泄物処理材に付着する排泄物を該粒状排泄物処理材から除去し、排泄物が分離除去された非吸水性の粒状排泄物処理材を、天日又は自然乾燥後、便器内に配置して再使用することができる。したがって、本発明の粒状排泄物処理材は、従来の粒状排泄物処理材と相違して、繰り返し使用して、衛生的であり、資源の有効利用に資するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例において使用する便器の概略の構造を模式的に示す概略の模式断面図であり、粒状排泄物処理材については、右側では省略され示されていない。
【符号の説明】
1 便器
2 多孔板部材
3 粒状排泄物処理材
4 粒状排泄物処理材の配置部
5 汚水収容部
6 開閉扉
7 開口部
8 汚水排出口
9 開閉弁
10 汚水排出管
Claims (2)
- 加熱処理により作られ2.5mm乃至6mmの粒度のガラス廃材製球体又は溶融スラグ製球体の表面が、耐食性及び非吸水性のプラスチック材料製の被膜層で覆われて、耐食性で、非吸水性の表面を有する球体に形成されていることを特徴とする球体の排泄物処理材。
- 排泄物が付着する、耐食性で、非吸水性の表面を有する加熱処理により作られ2.5mm乃至6mmの粒度のガラス廃材製球体又は溶融スラグ製球体の表面が、耐食性及び非吸水性のプラスチック材料製の被膜層で覆われて球体の排泄物処理材を、便器内で洗浄水により洗浄して、付着する排泄物を非吸水性の球状の排泄物処理材から分離し、乾燥することを特徴とする排泄物処理方法。
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