JP3800949B2 - 移動体の管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば台車等の移動体を配送する際の管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば台車に荷を積み込んで配送する場合、荷送り側は、配送する荷に関するデータ(荷の種類,名称,数量,納入先等)を伝票等や黒板またはホワイトボード等の看板に手書きで記入し、このような伝票や看板を台車に取り付けて配送(出荷)していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、出荷時、作業者が荷のデータを紙や看板に記入するため、手間がかかった。
【0004】
本発明は、手書きの伝票や看板等を不要にし、データ(情報)を移動体に簡単に書き込むことが可能な移動体の管理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明は、輪体を有する移動体の管理システムであって、
上記輪体に、情報を記憶する記憶手段が設けられ、
書込手段と読取手段とにそれぞれ、上記記憶手段との間で情報の通信を行う通信手段が接続され、
上記輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われ、
通信手段は、床に設けられ、床面よりも間隔をあけて上方に位置している記憶手段に対して情報の受信と送信を行うものである。
【0006】
これによると、輪体が床面を回転しながら移動体が移動し、上記輪体が回転しながら通信手段上を通過する際あるいは上記輪体が通信手段上に停止した際、通信手段が記憶手段に対して情報の受信や送信を行う。これにより、書込手段によって、情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。
【0007】
したがって、従来のように作業者が必要な情報を紙や看板に手書きする必要はなく、上記情報を迅速に移動体側に記憶させることができる。
また、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られるため、移動体側に添付された情報を迅速かつ正確に読み取ることができる。
【0008】
本第2発明は、輪体を有する移動体の管理システムであって、
上記輪体に、情報を記憶する記憶手段が設けられ、
書込手段と読取手段とにそれぞれ、上記記憶手段との間で情報の通信を行う通信手段が接続され、
上記輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われ、
通信手段は、輪体が1回転して移動する距離よりも広い範囲にわたって設けられているものである。
【0009】
これによると、輪体は通信手段上で1回転し得るため、確実に情報の読み取りや書き込みが行える。
本第発明は、読取手段と書込手段とを兼ね備えた読取書込手段が用いられ、
通信手段が上記読取書込手段に接続され、
輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われるものである。
【0010】
これによると、情報を書き込む場合、移動体を移動させて、輪体を通信手段に接近させることにより、読取書込手段によって、情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。
【0011】
また、情報を読み取る場合、移動体を移動させて、輪体を通信手段に接近させることにより、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取書込手段によって読み取られる。
【0012】
本第発明は、移動体は荷を積載する台車であり、
記憶手段は上記荷に関する情報を記録するものである。
これによると、台車を移動させて、輪体を書込手段に接続された通信手段に接近させる。これにより、書込手段によって、荷に関する情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。
【0013】
これにより、従来のように台車に荷を積み込んで配送する際、作業者が荷の情報を紙や看板に手書きする必要はなく、上記情報を迅速に台車側に記憶させることができる。
【0014】
また、配送先で荷と共に台車を受け取った際、台車を移動させて、輪体を読取手段に接続された通信手段に接近させる。これにより、記憶手段に記憶されている荷の情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られる。これにより、台車側に添付された情報を迅速かつ正確に読み取ることができる。
【0015】
本第発明は、記憶手段は輪体の内部に埋め込まれているものである。
これによると、輪体が床面等を回転しながら移動する際、記憶手段が床面等に接触することはない。これにより、記憶手段の損傷を防止することができる。
【0016】
本第発明は、輪体は、回転自在な円輪部材と、この円輪部材の外周に設けられた着地部材とで構成され、
記憶手段は上記円輪部材と着地部材との間に設けられているものである。
【0017】
これによると、輪体が床面等を回転しながら移動する際、着地部材が床面等に着地するため、記憶手段が床面等に接触することはない。これにより、記憶手段の損傷を防止することができる。
【0018】
本第発明は、記憶手段はICチップとアンテナとで構成され、
上記アンテナが輪体の周方向に沿って設けられているものである。
これによると、通信手段と記憶手段のアンテナとの間で情報の通信が行われるため、書込手段によって、情報が通信手段から記憶手段へ送信されて記憶手段に書き込まれ、また、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られる。
【0019】
本第発明は、アンテナは、輪体の周方向に沿って巻き付けられ、輪体の回転軸を中心とした同心円上に配置されており、
通信手段から記憶手段の上記アンテナまでの距離が一定であるものである。
【0020】
これによると、通信手段から記憶手段のアンテナまでの距離が一定に保たれるため、情報の読み取りや書き込み時の精度や信頼性が安定する。
本第発明は、輪体は複数設けられ、
このうちの一部の輪体に記憶手段が設けられているものである。
【0021】
これによると、コストダウンが実施できる。
本第10発明は、輪体は複数設けられ、
このうち少なくとも2個の輪体にそれぞれ記憶手段が設けられているものである。
【0022】
これによると、少なくとも2個の輪体に設けられた各記憶手段に記憶されている情報を読み取り、これら読み取った情報間に食い違いが生じている場合、作業者は、情報に誤りがあることに素早く気付く。これにより、読み取られた情報の正誤の判断を確実かつ迅速に行うことができる。
【0023】
本第11発明は、読取手段は複数の記憶手段に記憶されている情報を同時に読み取り、あるいは、書込手段は複数の記憶手段に情報を同時に書き込むものである。
【0024】
これによると、読み取りや書き込みに要する時間が短縮される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、1は荷20を積載して配送する際に使用される台車(移動体の一例)であり、この台車1の本体2は、左右一対のサイドパネル3と、背面パネル4と、底部材5とで構成されている。上記本体2の四隅には、複数の車輪装置7が設けられている。図2,図3に示すように、これら各車輪装置7は、上記本体2にボルト等で着脱自在に取付けられている取付部材8と、各取付部材8の下端部に設けられている遊転自在な車輪9(輪体の一例)とで構成されている。上記各車輪9は、横軸10を介して取付部材8に遊転自在に取付けられた樹脂製の円輪部材11と、この円輪部材11の外周に成形されたゴム製のタイヤ部材12(着地部材の一例)とで構成されている。
【0026】
図1〜図3に示すように、上記複数の車輪9のうち、いずれか特定Aの1個の車輪9には、上記荷20に関するデータ(荷の種類,名称,数量,行き先等の情報)等を記憶する薄い円盤状のIDタグ14(記憶手段の一例)が埋め込まれている。すなわち、上記円輪部材11の外周面の一箇所を座ぐり加工して取付部15を形成し、この取付部15にIDタグ14を接着し、その後、円輪部材11の外周にタイヤ部材12を成形している。尚、上記IDタグ14は、ICメモリ(図示せず)と超小型のタグ側アンテナ(図示せず)とを内蔵している。
【0027】
また、床17の所定場所には、上記IDタグ14との間で情報の通信を行う地上側アンテナ18(通信手段の一例)が埋設されている。上記地上側アンテナ18にはリーダライタ19(読取書込手段の一例)が接続され、リーダライタ19にはコンピュータ22(パソコン)が接続されている。上記特定Aの車輪9が地上側アンテナ18上に位置することにより、IDタグ14に内蔵されているタグ側アンテナと上記床17の地上側アンテナ18との間で通信が行われ、上記リーダライタ19が、上記地上側アンテナ18を通じてコンピュータ22からのデータをIDタグ14に書き込んだり、あるいはIDタグ14に記憶されているデータを読取ってコンピュータ22へ伝送するように構成されている。尚、上記コンピュータ22は表示画面23やキーボード24等を有している。
【0028】
尚、図1に示すように、上記地上側アンテナ18の長さをLとし幅をWとすると、台車1を地上側アンテナ18上まで移動させた際、上記長さL×幅Wで設定される動作範囲内に全ての車輪9が入るように各寸法が設定されている。また、上記地上側アンテナ18の長さLと幅Wはそれぞれ、IDタグ14を内蔵した特定の車輪9が1回転して移動する距離よりも長く設定されている。
【0029】
また、上記台車1は、図4に示すように送出場所26(送出側の一例)からトラック等に積み込まれて送り出され、図5に示すように受取場所27で受け取られる。図4,図5に示すように、上記地上側アンテナ18とリーダライタ19とコンピュータ22とはそれぞれ上記送出場所26と受取場所27とに設けられている。さらに、図5に示すように、上記受取場所27の天井部には、台車1に積み込まれた荷20の行き先を表示する表示装置28が設けられている。
【0030】
以下、上記構成における作用を説明する。
荷20を台車1に積み込み、台車1を送出場所26からトラック等に積載して配送先の受取場所27へ出荷する場合、先ず、図4の(a)に示すように、送出場所26において、空の台車1を地上側アンテナ18上まで移動させて停止させ、特定Aの車輪9を地上側アンテナ18上に停止させる。その後、作業者がコンピュータ22を操作して納入先のデータを入力することにより、この納入先のデータがリーダライタ19によって地上側アンテナ18からIDタグ14へ送信されIDタグ14に書き込まれるとともに、コンピュータ22の表示画面23上に、積み込むべき荷20を保管しているロケーション(場所)が表示される。
【0031】
その後、作業者は、上記空の台車1を上記ロケーションまで移動し、空の台車1に対して荷20を積み込む。次に、作業者は、荷積みされた台車1を送出場所26の出荷口まで移動させるのであるが、その途中で、図4の(b)に示すように、上記荷積みされた台車1を地上側アンテナ18上まで移動させて一旦停止させ、特定Aの車輪9を地上側アンテナ18上に停止させる。
【0032】
これにより、上記台車1のIDタグ14に書き込まれた納入先のデータが地上側アンテナ18で受信されてリーダライタ19によって読み取られ、この納入先のデータに対応する荷20のデータの内容明細がコンピュータ22の表示画面23に表示される。作業者は、表示画面23に表示された荷20のデータの内容明細に基づいて、実際に台車1に積み込まれている荷20を確認し、誤りが無ければ、コンピュータ22のキーボード24のOKボタンを押す。これにより、上記表示画面23に表示されている荷20のデータの内容明細が、リーダライタ19によって地上側アンテナ18から台車1のIDタグ14へ送信され、上記IDタグ14に書き込まれる。
【0033】
その後、作業者は、台車1を出荷口まで移動させてトラック等に積載し、受取場所27へ出荷する。これにより、荷20を積み込んだ台車1を出荷する際、従来のように作業者が荷20の情報を紙や看板に手書きする必要はなく、荷20のデータを迅速に台車1側に記憶させることができる。
【0034】
また、図5に示すように、受取場所27において、荷20を積み込んだ台車1を入荷する場合、作業者は、台車1をトラック等から降して入荷口から地上側アンテナ18上まで移動させ、この地上側アンテナ18上を通過させる。この際、各車輪9が回転しながら地上側アンテナ18上を通過するため、IDタグ14に記録された荷20のデータの内容明細(荷の種類,名称,数量,行き先等)が、地上側アンテナ18で受信されてリーダライタ19によって読み取られ、コンピュータ22の表示画面23に表示される。さらに、上記のようにして読み取られた荷20のデータのうち、荷20の行き先が表示装置28に表示される。
【0035】
これにより、台車1側に添付された荷20の情報を迅速かつ正確に読み取ることができ、その後、作業者は、上記表示装置28に表示された行き先まで台車1を移動させ、荷20を台車1から所定の棚等に入庫する。
【0036】
また、図2,図3に示すように、IDタグ14は特定Aの車輪9の円輪部材11とタイヤ部材12との間に埋め込まれているため、車輪9が床17を回転しながら移動する際、タイヤ部材12が床17に着地し、IDタグ14が床17に直接に接触することはない。これにより、IDタグ14の損傷を防止することができる。
【0037】
また、地上側アンテナ18の長さLと幅Wはそれぞれ、IDタグ14を内蔵した特定Aの車輪9が1回転して移動する距離よりも長く設定されているため、台車1を地上側アンテナ18上まで移動した際、上記特定Aの車輪9は地上側アンテナ18上で1回転する。これにより、図2に示すように、地上側アンテナ18上の少なくとも1箇所でIDタグ14が最下位となって、IDタグ14から地上側アンテナ18までの上下間距離Bが最小になるため、確実に情報の読み取りや書き込みが行える。
【0038】
尚、万一、IDタグ14や車輪9が損傷した場合、取付部材8を台車1の本体2から取り外し、新品の車輪装置7を本体2に付け替えればよい。
上記第1の実施の形態では、図3の実線で示すように、IDタグ14を円輪部材11の外周面側に設けているが、図3の仮想線で示すように、内周面側に設けてもよく、あるいは、横軸10や取付部材8の上部に設けてもよい。
【0039】
上記第1の実施の形態では薄い円盤状のIDタグ14を用いているが、第2の実施の形態では、図6,図7に示すように、形状の異なったIDタグ36(記憶手段の一例)を用いている。すなわち、上記IDタグ36は、帯状の薄く細長いタグ側アンテナ36aとICチップ36bとを組み合わせて樹脂やゴム等で固めて構成されているものである。上記円輪部材11の外周面に上記タグ側アンテナ36aを巻付け、その上からタイヤ部材12を成形することにより、IDタグ36が特定Aの1個の車輪9に埋め込まれている。尚、上記タグ側アンテナ36aは、車輪9の回転軸心37を中心とした一定半径の同心円上に配置されている。
【0040】
これによると、台車1が地上側アンテナ18上を通過する際、地上側アンテナ18とタグ側アンテナ36aとの間で荷20に関するデータの通信が行われ、リーダライタ19によって、荷20に関するデータがIDタグ36に書き込まれたり、あるいはIDタグ36に記憶されている荷20に関するデータが読み取られる。
【0041】
この際、IDタグ36を内蔵した特定Aの車輪9が地上側アンテナ18上を回転しても、地上側アンテナ18からタグ側アンテナ36aまでの上下間の距離Hは一定に保たれるため、情報の読み取りや書き込み時の精度や信頼性が安定する。
【0042】
上記第2の実施の形態では、図6に示すように、タグ側アンテナ36aを円輪部材11の外周面の一部(全周に満たない範囲)に巻き付けているが、円輪部材11の外周面の全周にわたって巻き付けてもよい。
【0043】
第1および第2の実施の形態では、読取手段と書込手段とを兼ね備えたリーダライタ19(読取書込手段の一例)を用いたが、第3の実施の形態として、図8に示すように、送出場所26に、書き込み専用の書込装置19a(書込手段の一例)を設け、受取場所27に、読み取り専用の読取装置19b(読取手段の一例)を設けてもよい。
【0044】
これによると、配送時、送出場所26において、書込装置19aにより、荷20に関するデータがIDタグ14(又は36)に書き込まれ、受取場所27へ配送される。その後、受取場所27において、読取装置19bにより、IDタグ14(又は36)に記憶されているデータが読み取られる。
【0045】
上記各実施の形態では、通信手段の一例として地上側アンテナ18を用い、書き込み時、データを地上側アンテナ18からIDタグ14(又は36)に向けて送信するとともに、読み取り時、IDタグ14(又は36)に記憶されているデータを地上側アンテナ18で受信しているが、地上側アンテナ18(送受信手段)を送信専用の地上側アンテナ(送信手段)と受信専用の地上側アンテナ(受信手段)とに分け、床17に、これら送信専用の地上側アンテナと受信専用の地上側アンテナとを個別に設けてもよい。
【0046】
上記各実施の形態では、図1に示すように、台車1に設けられた複数の車輪9のうち、特定Aの1個の車輪9にIDタグ14(又は36)を設けているため、コストダウンが実施できる。尚、IDタグ14(又は36)を前方左側の車輪9に設けているが、この位置の車輪9に限定されることはなく、他の位置の車輪9に設けてもよい。
【0047】
上記各実施の形態では、複数の車輪9のうち、特定Aの1個の車輪9のみにIDタグ14(又は36)を設けているが、いずれか2個(または3個以上)の車輪9にIDタグ14(又は36)を設け、これら各々のIDタグ14(又は36)に同時にデータを書き込んだり、あるいは、各々のIDタグ14(又は36)に記憶されているデータを同時に読み取るようにしてもよい。これによると、2個(または3個以上)の車輪9に設けられた各々のIDタグ14(又は36)に記憶されているデータを同時に読み取り、これら読み取ったデータ間に食い違いが生じている場合、作業者は、データに誤りがあることに素早く気付く。これにより、読み取られたデータの正誤の判断を確実かつ迅速に行うことができる。
【0048】
上記各実施の形態では、台車1に4個の車輪9を設けているが、4個(4輪)に限定されることはなく、例えば、3輪や5輪,6輪等であってもよい。
上記各実施の形態では、移動体の一例として図1に示すようにロールボックス式の台車1を挙げたが、平パレット式の台車や手押し式の台車あるいはドーリー台車,コンテナ台車等であってもよく、さらには、台車ではなく、車両等であってもよい。
【0049】
上記各実施の形態において、各車輪9は、鉛直軸心を中心に旋回して方向転換自在なキャスター形式の自由輪であってもよいし、あるいは、向きが固定されている固定輪であってもよい。また、自由輪と固定輪とを混在させてもよい。さらに、ストッパー付きの車輪であってもよく、また、双輪式のキャスター形式であったり、球体(ボール)式のキャスター形式であってもよい。
【0050】
上記各実施の形態では、地上側アンテナ18を床17に埋設しているが、床17の上面に設置してもよい。また、床17の上面と地上側アンテナ18の上面とを面一にして段差を無くしてもよい。
【0051】
上記各実施の形態では、輪体の一例として車輪9を挙げたが、ローラ等であってもよい。
上記各実施の形態では、特定Aの車輪9が地上側アンテナ18の上方に位置することによって、IDタグ14に対してデータの書込みや読取りが行われるが、上記特定Aの車輪9が地上側アンテナ18の側方(横脇)に位置することによって、データの書込みや読取りが行われるようにしてもよい。
【0052】
上記各実施の形態では、円輪部材11を樹脂製にしているが、金属製であってもよい。また、タイヤ部材12をゴム製にしているが、ウレタンや天然ゴムあるいは樹脂製であってもよい。
【0053】
上記各実施の形態では、電池機能を備えていないIDタグ14,36を用いているが、電池機能を内蔵したIDタグを用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本第1発明によると、輪体が床面を回転しながら移動体が移動し、上記輪体が回転しながら通信手段上を通過する際あるいは上記輪体が通信手段上に停止した際、通信手段が記憶手段に対して情報の受信や送信を行う。これにより、書込手段によって、情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。したがって、従来のように作業者が必要な情報を紙や看板に手書きする必要はなく、上記情報を迅速に移動体側に記憶させることができる。
【0055】
また、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られるため、移動体側に添付された情報を迅速かつ正確に読み取ることができる。
【0056】
本第2発明によると、輪体は通信手段上で1回転し得るため、確実に情報の読み取りや書き込みが行える。
本第発明によると、情報を書き込む場合、移動体を移動させて、輪体を通信手段に接近させることにより、読取書込手段によって、情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。
【0057】
また、情報を読み取る場合、移動体を移動させて、輪体を通信手段に接近させることにより、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取書込手段によって読み取られる。
【0058】
本第発明によると、台車を移動させて、輪体を書込手段に接続された通信手段に接近させる。これにより、書込手段によって、荷に関する情報が、通信手段から記憶手段へ送信され、記憶手段に書き込まれる。
【0059】
これにより、従来のように台車に荷を積み込んで配送する際、作業者が荷の情報を紙や看板に手書きする必要はなく、上記情報を迅速に台車側に記憶させることができる。
【0060】
また、配送先で荷と共に台車を受け取った際、台車を移動させて、輪体を読取手段に接続された通信手段に接近させる。これにより、記憶手段に記憶されている荷の情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られる。これにより、台車側に添付された情報を迅速かつ正確に読み取ることができる。
【0061】
本第発明によると、輪体が床面等を回転しながら移動する際、記憶手段が床面等に接触することはない。これにより、記憶手段の損傷を防止することができる。
【0062】
本第発明によると、輪体が床面等を回転しながら移動する際、着地部材が床面等に着地するため、記憶手段が床面等に接触することはない。これにより、記憶手段の損傷を防止することができる。
【0063】
本第発明によると、通信手段と記憶手段のアンテナとの間で情報の通信が行われるため、書込手段によって、情報が通信手段から記憶手段へ送信されて記憶手段に書き込まれ、また、記憶手段に記憶されている情報が、通信手段で受信され、読取手段によって読み取られる。
【0064】
本第発明によると、通信手段から記憶手段のアンテナまでの距離が一定に保たれるため、情報の読み取りや書き込み時の精度や信頼性が安定する。
本第発明によると、コストダウンが実施できる。
【0065】
本第10発明によると、少なくとも2個の輪体に設けられた各記憶手段に記憶されている情報を読み取り、これら読み取った情報間に食い違いが生じている場合、作業者は、情報に誤りがあることに素早く気付く。これにより、読み取られた情報の正誤の判断を確実かつ迅速に行うことができる。
【0066】
本第11発明によると、読み取りや書き込みに要する時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における台車の斜視図である。
【図2】 同、台車のIDタグを内蔵した車輪と地上側アンテナとの図である。
【図3】 同、台車のIDタグを内蔵した車輪の一部分を断面で表示した図である。
【図4】 同、台車の送出場所における作業を説明する図である。
【図5】 同、台車の受取場所における作業を説明する図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態における台車のIDタグを内蔵した車輪と地上側アンテナとの図である。
【図7】 同、台車のIDタグを内蔵した車輪の一部分を断面で表示した図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態における台車の送出場所と受取場所の図である。
【符号の説明】
1 台車(移動体)
9 車輪(輪体)
11 円輪部材
12 タイヤ部材(着地部材)
14 IDタグ(記憶手段)
17 床
18 地上側アンテナ(通信手段)
19 リーダライタ(読取書込手段)
19a 書込装置(書込手段)
19b 読取装置(読取手段)
20 荷
26 送出場所(送出側)
27 受取場所(受取側)
36 IDタグ(記憶手段)
36a タグ側アンテナ
36b ICチップ
37 回転軸心
H 地上側アンテナからタグ側アンテナまでの距離

Claims (11)

  1. 輪体を有する移動体の管理システムであって、
    上記輪体に、情報を記憶する記憶手段が設けられ、
    書込手段と読取手段とにそれぞれ、上記記憶手段との間で情報の通信を行う通信手段が接続され、
    上記輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われ、
    通信手段は、床に設けられ、床面よりも間隔をあけて上方に位置している記憶手段に対して情報の受信と送信を行うことを特徴とする移動体の管理システム。
  2. 輪体を有する移動体の管理システムであって、
    上記輪体に、情報を記憶する記憶手段が設けられ、
    書込手段と読取手段とにそれぞれ、上記記憶手段との間で情報の通信を行う通信手段が接続され、
    上記輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われ、
    通信手段は、輪体が1回転して移動する距離よりも広い範囲にわたって設けられていることを特徴とする移動体の管理システム。
  3. 読取手段と書込手段とを兼ね備えた読取書込手段が用いられ、
    通信手段が上記読取書込手段に接続され、
    輪体が上記通信手段に接近することにより、上記記憶手段に対して情報の読取りまたは書込みが行われることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動体の管理システム。
  4. 移動体は荷を積載する台車であり、
    記憶手段は上記荷に関する情報を記憶することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  5. 記憶手段は輪体の内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  6. 輪体は、回転自在な円輪部材と、この円輪部材の外周に設けられた着地部材とで構成され、
    記憶手段は上記円輪部材と着地部材との間に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  7. 記憶手段はICチップとアンテナとで構成され、
    上記アンテナが輪体の周方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  8. アンテナは、輪体の周方向に沿って巻き付けられ、輪体の回転軸を中心とした同心円上に配置されており、
    通信手段から記憶手段の上記アンテナまでの距離が一定であることを特徴とする請求項7記載の移動体の管理システム。
  9. 輪体は複数設けられ、
    このうちの一部の輪体に記憶手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  10. 輪体は複数設けられ、
    このうち少なくとも2個の輪体にそれぞれ記憶手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の移動体の管理システム。
  11. 読取手段は複数の記憶手段に記憶されている情報を同時に読み取り、あるいは、書込手段は複数の記憶手段に情報を同時に書き込むことを特徴とする請求項10記載の移動体の管理システム。
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