JP3800615B2 - 核酸診断用粒子の調製方法および該核酸診断用粒子を用いた検査試料中の標的核酸の検出方法 - Google Patents

核酸診断用粒子の調製方法および該核酸診断用粒子を用いた検査試料中の標的核酸の検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、核酸診断用粒子の調製方法およびそれを用いた標的核酸の検出方法に関する。更に詳しくは、標的核酸の特異的部位を選択的に結合させることが可能な、特に核酸との間のハイブリッド形成を利用した核酸の抽出、分離またその抽出、分離される標的核酸を増幅してから診断するのに適した核酸診断用粒子の調製方法およびそれを用いた標的核酸の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
検査試料中の目的とする特定塩基配列を有する核酸を抽出、分離或いは検出する手段として、核酸のハイブリッド形成が利用されている。このハイブリダイゼーション法における反応では、標識化された或いは固体担体表面上に固定化されたオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド(すなわちプローブ)が、標的核酸と塩基対を形成する。
【0003】
このハイブリダイゼーション法は、組み換えDNA技術分野の研究者等によって開発された方法で、一本鎖に変性されたDNAまたはRNAの核酸が適当な条件下で相補的な塩基配列を含む別の一本鎖核酸と塩基間の水素結合を介してハイブリッドを形成することを利用するものである。
【0004】
一方、DNAを分離し、検出するために固体微粒子を使用することが提案されている。例えば Moyes および Stark は、SV40DNAを、直径0.5〜1.0μmのジアゾ化m−アミノベンジルオキシメチルセルロース粒子に共有結合させて検出に使用することを教示しているが、この場合ハイブリッド形成に約24時間もの長時間を要している[Cell 5:301(1975)]。
【0005】
また、一本鎖核酸をラテックス粒子表面に固定して、ハイブリッド形成試験に使用することが提案されている(特開昭63−27000号公報)。しかしこの試験では、一本鎖核酸のラテックス粒子表面への固定部位を選択することができない。そのためにハイブリッド形成効率が極めて低いので、標的核酸の数が微量な試料には適用できない。
【0006】
上記の核酸固定化法の欠点を解消するために種々の核酸固定化支持体およびその製造方法が提案されている。その中に、核酸を構成するヌクレオチドの配列部分を炭素原子数4〜20の炭素鎖(炭素原子の一部はO、N、Sなどのヘテロ原子で置換されてもよく、“腕”と称される)を介在させて間接的に核酸を固定化した支持体が知られており、該核酸固定化支持体は、固定部位となるヌクレオチド中の塩基の特定部位を予め活性化させ、支持体に設けた“腕”となる反応性基と反応させて共有結合を形成させることにより製造される(特開昭61−130305号公報)。また、ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを固定化した支持体に核酸を酵素反応を利用して連結する方法が知られている(特開昭61−246201号公報)。
【0007】
しかし、前記特開昭61−130305号公報記載の方法は、支持体を活性化させた後、有機溶媒、強アルカリまたは強酸で中間形成体を数回処理する必要があり、反応収率は僅かに11%に過ぎない。その上、この方法は反応時間も数時間から数日を要することがあり、非常に煩雑で時間のかかる操作が必要である。また、特開昭61−246201号公報に記載の方法は、固定化してあるヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの有効量を高めるためには核酸を一定の方向性をもって連結する必要があるが、そのためには特開昭61−130305号公報の方法の場合と同様の著しく煩雑な操作が必要である。また高価な酵素が大過剰に必要であると考えられ、経済的に不利である。従って、上記の2つの方法は、日常的に利用するには実用的でない。
【0008】
さらに、固定化するプローブDNAの相補鎖を予め作成し、これをプローブDNAにアニールさせて固定化する方法も提案されているが、この方法を実施する場合、相補鎖DNAの合成並びにアニールした後のDNAの精製に煩雑な操作を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、一本鎖オリゴヌクレオチドの特定の部位を極めて簡便な方法で、特定の固体微粒子表面に固定し、このDNA固定化粒子を使用して、検査試料中数分子程度の極めて僅かの量の標的核酸を含むに過ぎない検査試料から標的核酸を迅速かつ効率的に抽出し、例えば核酸増幅法を使用して診断することが可能な核酸診断用粒子の調製方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、前記調製方法によって得られた核酸診断用粒子を使用して、検査試料中の微量の標的核酸を簡便な手段でかつ的確に検出する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの研究によれば、前記本発明の目的の1つは、不溶性固体微粒子の表面上のハイブリッド形成性塩基配列が固定化領域を介して固定化されている核酸診断用粒子の調製方法であって、
(a)第1級アミノ基を有する同一種のヌクレオチドが5〜30塩基数連続してなる固定化領域配列と、同一種のヌクレオチドの連続配列が5塩基数未満であるハイブリッド形成性塩基配列とから構成される全長10〜150塩基数の一本鎖オリゴヌクレオチドを準備し、
(b)前記(a)の一本鎖オリゴヌクレオチドを表面上にカルボキシル基を有している不溶性固体微粒子とを接触させ、かくして該固体微粒子と該固体化領域を固定化する、
ことを特徴とする核酸診断用粒子の調製方法によって達成される。
【0012】
また本発明者の研究によれば、本発明の他の目的は前記調製方法によって得られた核酸診断用粒子とを接触させて該標的核酸診断用粒子に前記標的核酸を捕獲せしめることにより前記標的核酸を濃縮および/または精製し、次いで反復増幅法によって前記標的核酸を増幅させた後、前記標的核酸を検出することを特徴とする検査試料中の標的核酸の検出方法によって達成される。
【0013】
以下本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明における粒子における不溶性固体微粒子(以下、単に「微粒子」と称する)を形成する物質としては、有機高分子材料であることが望ましく、その高分子の材料としては例えば、スチレン、クロルスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、スチレンスルホン酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレン、(メタ)アクリル酸グリシジル、エチレングリコール−ジ−(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸トリブロモフェニル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクロレイン、(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ブタジエン、イソプレン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニルなどの芳香族ビニル化合物、α,β−不飽和カルボン酸のエステル類もしくはアミド類、α,β−不飽和ニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、共役ジエン化合物、ならびに低級脂肪酸ビニルエステルからなるビニル系単量体の1種以上を重合して得られる水不溶性の有機高分子材料を示すことができる。さらに他の高分子材料としてアガロース、デキストラン、セルロース、カルボキシメチルセルロースなどの多糖類の架橋体やメチル化アルブミン、ゼラチン、コラーゲン、カゼインなどのタンパク質の架橋体を挙げることができる。
【0014】
本発明における微粒子の比重は、好ましくは1.01〜2g/cm3であり、より好ましくは1.2〜1.7g/cm3である。微粒子の比重が1.01g/cm3未満の場合、微粒子を分離するために、高速遠心が必要となり、また長時間を要する傾向がある。一方比重が2g/cm3を超えると、標的核酸との反応の途中で微粒子が沈降しハイブリダイゼーションが効率よく進行し難くなる。
【0015】
比重が1.01g/cm3以上の微粒子は、前記高分子材料に、さらにハロゲン原子を分子中に含有するモノマーを加えて、重合することにより得ることができる。このハロゲン原子を分子中に含有するモノマーの具体例としては、例えばモノフルオロフェニル(メタ)アクリレート、モノクロロフェニル(メタ)アクリレート、トリクロロフェニル(メタ)アクリレート、ペンタクロロフェニル(メタ)アクリレート、モノブロモフェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、モノイオドフェニル(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−(トリブロモフェノキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(トリブロモフェノキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(ペンタクロロフェノキシ)プロピル(メタ)アクリレートおよび1−(トリブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートを挙げることができる。
【0016】
これらのうち、特に好ましいものは、ペンタクロロフェニルアクリレート、ペンタクロロフェニルメタクリレート、2,4,6−トリブロモフェニルアクリレート、2,4,6−トリブロモフェニルメタクリレート、α−クロロフェニルアクリレートおよびα−クロロフェニルメタクリレートである。
【0017】
これらハロゲン原子を分子中に含有するモノマーは、通常常温で水溶性の固体である。従ってこれらは前記した高分子材料のモノマーと一緒に水性媒体中に微分散させてエマルジョンとし、次いで乳化重合、懸濁重合、シード重合、溶液沈澱重合などを行うことにより、目的とする微粒子を得ることができる。
【0018】
全モノマー中のハロゲン原子を分子中に含有するモノマーの割合は、所望の微粒子の種類、比重などに応じて適宜選択することができるが、重合反応の効率を考慮すると、一般的には、30〜70重量%の範囲が適当である。
【0019】
本発明に用いられる微粒子の表面は非多孔質であることが望ましい。ここで、微粒子の表面が「非多孔質」であることは、長径が0.01μm以上である孔を微粒子の表面に有しないことを意味する。微粒子の表面が非多孔質でないと、即ち、長径で0.01μm以上である孔が微粒子の表面に存在すると、後述の核酸検出法などで用いられる標識プローブが微粒子の内部に捕捉されるなどの原因によりハイブリッド形成分析の感度や精度の向上が望めない。なお、このように、微粒子の表面は非多孔質であることが望ましいが、微粒子の内部に独立気泡などが存在してもよい。
【0020】
本発明に使用する微粒子の平均粒子径は、遠心分離などの簡便な操作で微粒子を回収するために好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5μm以上である。一方、微粒子の単位沈降体積当りの表面積を大きくし、且つハイブリッド形成に適当な条件下で均一に分散する状態を保つことによって高いハイブリッド形成効率を達成するために、好ましくは15μm以下、より好ましくは5μm以下である。
さらに、本発明に用いる微粒子は、水性媒体中で使用するために、水不溶性でなければならない。
【0021】
本発明の核酸診断用粒子は、前記したとおり、微粒子の表面上に、第1級アミノ基を有する同一種のヌクレオチドが5〜30塩基数連続してなる固定化領域を介して結合しており、その微粒子表面とその固定化領域とは、微粒子表面上に存在するカルボキシル基とアミド結合により固定化されている。
【0022】
従って本発明における微粒子は、その表面にアミド結合の形成に関与するカルボキシル基を有する必要がある。もし微粒子がその表面にカルボキシル基を有しない場合には、表面に予めカルボキシル基を導入する必要がある。カルボキシル基は微粒子表面積1nm2当り少なくとも1個存在することが好ましく、より好ましくは3個以上、さらに好ましくは5個以上である。
【0023】
このようなカルボキシル基を表面に有し、前記方法に好適な微粒子としては、例えばイムテックスSSM−60、SSM−58、SSM−57、G0101、G0303、G0302、G0301、G0201、G0202、G0501、L0101、L0102、DRB−F1、DRB−F2、DRB−F3、H1009、H1003、H2001、H0903などの商品名[日本合成ゴム(株)]で市販されているものが挙げられる。前記の表面にカルボキシル基を有する微粒子は、酸素反応に支障なく使用でき、かつ100℃までの耐熱性を有するものである。また、カルボキシル基を有しない微粒子の表面にカルボキシル基を導入するには、従来より知られている種々の方法を利用することができる。
【0024】
次に本発明に使用する一本鎖オリゴヌクレオチドについて説明する。
本発明に用いられる、一本鎖オリゴヌクレオチドは第1級アミノ基を有する同一種のヌクレオチドが5〜30塩基数連続してなる固定化領域配列と、同一種のヌクレオチドの連続配列が5塩基数未満であるハイブリッド形成性塩基配列とから構成される。
【0025】
塩基配列中のアミノ基と微粒子表面のカルボキシル基とのアミド結合は、水溶性カルボジイミドの存在下で実施した場合、塩基配列の配置によって反応性や結合位置が大きく異なるが、本発明によって前記一本鎖オリゴヌクレオチドを使用すれば、その一本鎖オリゴヌクレオチドの特定の部位を高効率かつ特異的に微粒子に固定化することができる。従って本発明の調製方法は、従来の固定化方法に比べて簡単な操作で高い選択率で核酸診断用粒子を得ることが可能となる。
【0026】
本発明において使用する一本鎖オリゴヌクレオチドは全長が10〜150塩基数、好ましくは20〜100塩基数のものである。このオリゴヌクレオチドの塩基数が10塩基数未満であると、プローブとして短かすぎ、標的核酸とのハイブリダイゼーションが充分に行なわれなくなる。一方オリゴヌクレオチドの塩基数が150塩基数を超えるとプローブとして、それ以上長くなることにより利点は少なくなり、逆に一本鎖オリゴヌクレオチド調製の効率が低下する。
【0027】
本発明における固定化領域の配列の長さは、5〜30塩基数であり、好ましくは7〜15塩基数であって、同一種の第1級アミノ基より形成されている。固定化領域の長さが5塩基数未満の場合、微粒子表面へ固定化される効率が低下し、一方30塩基数を超えると、微粒子表面のカルボキシル基との結合反応において不必要に長くなり一本鎖オリゴヌクレオチドの調製の効率が低下する。
【0028】
前記固定化領域配列は、一本鎖オリゴヌクレオチド中の任意の位置に存在していてもよいが、標的核酸とのハイブリダイゼーション反応を効率よく行なわせしめるためには、固定化領域配列は一本鎖オリゴヌクレオチドの末端部位に存在させておくことが好ましい。一方、一本鎖オリゴヌクレオチド中に複数のプローブDNAを含有する場合には、プローブDNAとプローブDNAの間に、すなわち、一本鎖オリゴヌクレオチドの末端部位以外の部位に固定化領域配列を存在させることもできる。
【0029】
本発明の一本鎖オリゴヌクレオチドにおけるハイブリッド形成性塩基配列は、同一種塩基からなる連続配列が5塩基数未満であることが必要である。同一種塩基の連続した配列が5塩基数以上となると、その連続した配列中の第1級アミノ基と、微粒子表面のカルボキシル基の反応性が高くなり、固定化領域配列を高い選択率で固定化できなくなる恐れがある。
【0030】
本発明における第1級アミノ基を有するヌクレオチドとしては、デオキシアデニル酸(dA)、デオキシシチジル酸(dC)およびデオキシグアニル酸(dG)を挙げることができるが、微粒子表面におけるカルボキシル基との反応性が高い点でデオキシアデニル酸(dA)およびデオキシシチジル酸(dC)が好ましい。
【0031】
本発明において、表面にカルボキシル基を有する微粒子と前記一本鎖オリゴヌクレオチドとを接触させる固定化反応は、例えば適当な大きさの反応容器に該微粒子と該一本鎖オリゴヌクレオチドとを仕込んだ後、脱水縮合剤を添加して行なう。
【0032】
ここで脱水縮合剤としては、例えば1−エチル−3−(N,N'−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミド、N−エチル−5−フェニルイソキサゾリウム−3'−スルホネート、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリンなどの水溶性の脱水縮合剤が好ましいものとして挙げられるが、油溶性の脱水縮合剤も使用することができる。これらの脱水縮合剤は、使用する微粒子が表面に有するカルボキシル基1グラム当量に対して、通常、1〜20モル、好ましくは2〜10モル使用する。
【0033】
微粒子の使用量は、一本鎖オリゴヌクレオチド1ミリモル当たり、通常、0.5〜500g、好ましくは5〜50gである。上記反応は、通常pH3〜11程度の水溶性媒体中、例えば水中、4〜70℃において、5分ないし一夜行えばよい。
【0034】
次に本発明により調製された核酸診断用粒子を利用し検査試料中の標的核酸を検出する方法について説明する。
【0035】
本発明により得られた核酸診断用粒子を使用して、試料中の標的核酸を迅速に捕獲するためのハイブリッド形成反応は、それ自体知られている通常の溶液ハイブリッド形成反応条件をそのまま適用して実施することができる。
【0036】
ハイブリッド形成に適当な緩衝液としては、例えば0.5M塩化ナトリウムまたたは10mMのトリス塩酸塩緩衝液に0.5(w/v)%となる量のドデシル硫酸ナトリウム、50(v/v)%となる量のホルムアミドおよび10(w/v)%となる量のサケ精子DNAを混合した水溶液などが挙げられるが、この組成に限定されるものではない。
【0037】
前記したように本発明により得られた核酸診断用粒子は、特に標的核酸を極く微量含有し、試料検体は、血液、だ液、汗或いは尿の如き、夾雑物核酸、蛋白質、脂質などが、標的核酸に比べて大過剰に存在している試料からの標的核酸の抽出、分離、濃縮または検出に極めて適している。例えば血液検体中の極く微量のウイルス細菌などの核酸を迅速且つ的確に、抽出、分離、濃縮または検出するのに有効である。その場合のハイブリッド形成反応の緩衝液としては、例えば0.5M塩化ナトリウム水溶液が挙げられる。
【0038】
ハイブリッド形成反応の温度は0〜80℃、好ましくは15〜70℃の範囲であり、時間は0〜15分で充分である。
【0039】
本発明により得れた核酸診断用粒子の使用により捕獲した標的核酸は、反復増幅法により増幅させてから検出することができる。ここで、反復増幅法としてはポリメラーゼチェーンリアクション法(PCR法)、リガーゼチェーンリアクション法(LCR法)、サイクリングプローブリアクション法(CPR法)、分岐DNAプローブ法などを例示することができるが、特に好ましくはPCR法である。なお前記標的核酸の増幅は標的核酸を微粒子から分離して反復増幅法により増幅してもよく、また分離しないで微粒子に保持された状態で反復増幅法により増幅させてもよい。かくして本発明の核酸診断用粒子は、反復増幅法に利用することにより一層優れた効果が発現される。この点について以下PCR法を挙げ詳細に説明する。
【0040】
一般に検査試料の容量は、その種類によって、数百μlから数十リットルの範囲にある。例えば感染症検査においても、全血サンプルの採血量は数mlから数百mlまでその対象となりうる。これに対し、本発明の核酸診断用粒子を用いて濃縮される目的核酸を含有する試料の容量は、適用する核酸増幅方法の種類によって数μl〜数百μlの間で調整することができる。PCR検出法の場合、通常数μl〜数十μlの範囲である。
【0041】
検査試料中の標的核酸の検出において、本発明の核酸診断用粒子を用いることは、大容量の検査試料中に僅かしか存在しない目的核酸でも漏れなく結合させ濃縮することおよび増幅反応に無用な他の核酸、蛋白質などの生体物質を増幅系から除去することで検出バックグランドを落とし検出感度を高めるという2つの利点が達成できる。
【0042】
本発明の核酸診断用粒子は、標的核酸数が非常に少ないときに特に有効である。具体的には、採取される所定量の検査試料中に、標的核酸が数分子程度しか存在しない場合、通常行なわれるプローブ標識検出法は感度が不足しているため使用できない。また、所定量の検体中の一部を取り、PCR法により増幅して検出するにも、その一部の検体に標的核酸が存在しないことがあり、結果的にPCR法による増幅を行なっても検出できず、時には陰性となり、時には陽性となるような不確実な検出になってしまう。
【0043】
本発明の核酸診断用粒子を用いて上記標的核酸の濃縮および/または精製を行なってから、PCR法による鋳型として使用すれば、例えば1リットルの検体中に数個の分子の標的核酸が存在するに過ぎない場合に、本発明の核酸診断用粒子を用いて数個の分子の標的核酸を10μリットルに濃縮すれば、約105倍のPCR法による感度アップが達成できる。
この場合、他の検体成分との分離、標的核酸の濃縮あるいは精製は具体的にはハイブリッド形成反応によって、標的核酸がプローブDNAと結合することによって核酸診断用微粒子に固定化したものを遠心分離などの手段によって行なうことができる。
【0044】
本発明の核酸診断用粒子を用いて、標的核酸の濃縮および/または精製を行ない、次いで、熱またはアルカリ変性によって標的核酸を核酸診断用粒子から分離してからPCR法により増幅してもよいし、核酸診断用粒子から分離せずに該粒子と共にPCR法により増幅してもよい。この場合、プライマー位置はハイブリッド形成性塩基配列と同じ位置またはより増幅される断片の内側に選定して行なうことはPCR法の反応の効率から好ましい。
【0045】
本発明の核酸診断用粒子を用いて標的核酸の濃縮および/または精製を行なう過程の中で、検体中他の成分との分離、特にPCR法の反応を阻害するインヒビターなどの分離も当然行なわれることになるので、標的核酸の濃縮過程には、有害物質の除去も達成できることになる。
【0046】
【実施例】
以下、実施例に基づき、本発明を具体的に説明する、但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0047】
実施例
(1)プローブDNAの調製
エイズウイルス HIV−1の遺伝子を標的核酸として、下記の塩基配列を合成した。
プローブDNA A(+)
5'CCCCCCCCCCCTTATGTCCAGAATGCTGGTAGGGCTATACATTCTTAC 3'
プローブDNA A(+)はDNA合成装置(パーキンエルマ 391型)を用いてβ−シアノエチルホスホアミダイド法により合成した。合成したポリヌクレオチドの固相からの切り出しおよび採取は、該装置のためのマニュアルに従って行なった。合成したプローブDNAの精製はOPCカラムを用いて行なった(同メーカーマニュアルに従って行なった)。
また、プローブDNA A(+)と同様な方法で、以下のプローブDNA A(+)検定用DNAを合成、精製した。
Figure 0003800615
【0048】
(2)32Pによる標識
(1)で調製したプローブDNA A(+)検定用のDNA、A(−)11、A(−)19、A(−)28、A(−)37、A(−)1およびA(−)をそれぞれ次のように[γ−32P]ATPで標識した。
各精製されたDNA溶液を1μl(ポリヌクレオチド2nmole含有)、T4ポリヌクレオチドキナーゼ(ベーリンガーマンハイム社製)1μl(酵素活性にして8U)、γ−32Pアデノシン三リン酸5μl(放射線量にして50μCi)、10倍濃度の5'−リン酸化用緩衝液5μlおよび滅菌水39μlを、2mlエッペンドルフ遠心管に入れ、混合し、37℃で30分間インキュベートした。
【0049】
次に、反応液からT4ポリヌクレオチドキナーゼをフェノール抽出法("Molecular Cloning", Cold Spring Harbor Laboratories,1982, p. 458 参照)によって除去した後、反応液をTNE緩衝液で膨潤させたセファデックスG−50(ファルマシア社製)カラム(1ml)を用いるゲル濾過に供した。
【0050】
なお、上記で用いた10倍濃度の5’−リン酸化用緩衝液は次の組成を有するものである。
Figure 0003800615
ゲル濾過による溶出液を100μlずつ順に分取し、各画分の放射線量をチェレンコフーカウント法によって測定して素通り画分を判別し集めた。この結果、32Pによって標識した2種のポリヌクレオチドについてのTNE緩衝溶液200μlが得られた。これらは、1μl当り約400,000cpmのカウントの放射線量を有する溶液であった。
【0051】
(3)プローブDNA A(+)の微粒子への固定化
平均粒子径1.0μm、表面積1nm2当り5個のカルボキシル基を有する表面がカルボキシル変性され、比重が1.3g/cm3のポリスチレン系粒子H1003(日本合成ゴム(株)製)の10(w/v)%0.0001N塩酸懸濁液を1000μl、(1)で調製したプローブDNA A(+)を1nmole、1−エチル−3−(N,N’−ジメチルアミノ)プロピルカルボジイミドの0.5(w/v)%0.0001N塩酸溶液を500μlをそれぞれエッペンドルフ遠心管に入れ、10℃に設定した恒温槽中で一晩混合することにより、プローブDNAA(+)を前記粒子にアミド結合させた。その後、3,000rpmで2分間遠心分離し、プローブDNA固定化粒子を沈殿として回収した。次に、結合用緩衝液(10mM トリス塩酸塩緩衝液、pH8、500mM 塩化ナトリウム、0.1(w/v)%ドデシル硫酸ナトリウムおよび1mM エチレンジアミン四酢酸よりなる緩衝液)を1ml添加し、プローブDNA固定化粒子を再分散させた後、3,000rpmで3分間遠心分離し、プローブDNA固定化粒子を回収した。この操作を3回繰り返してプローブDNA固定化粒子を洗浄し、最終的にTNE緩衝液で1000μlに再分散した。(以下、「固定化粒子分散液」という。)
【0052】
(4)固定化部位の確認
固定化粒子分散液100μl(100pmoleのプローブDNA A(+)を含有)をそれぞそれNo.1からNo.6までの6本のエペンドルフチューブに入れた。
(2)で標識したプローブDNA A(+)検定用配列A(−)11、A(−)19、A(−)28、A(−)37、A(−)1およびA(−)をそれぞれNo.1からNo.6のチューブ順に10μl(チェレンコフカウントは約4,000,000cpm、100pmole相当)を入れてから、滅菌蒸留水で全体の容量を180μlとなるように調整した。次にそれぞれのチューブのチュレンコフカウントを測ってそれらの値をそれぞれのチューブのカウント1とした。
【0053】
上記のように調製した6本のエペンドルフチューブを80℃のウォーターバスに入れ、10分間加熱後、直ちに氷水に入れ、5分間静置後に、5M塩化ナトリウム20μlを加えて、40℃のウォーターバスで5分間加温し、ハイブリット形成体を調製した。次に、3,000rpmで3分間遠心分離し、未反応の標的核酸を含む上清を除去し、沈殿分を結合用緩衝液で2回遠心洗浄し、最終的にTNE緩衝液で180μlに再分散し、チュレンコフカウントを測った。それらの値をそれぞれのチューブのカウント2とした。
【0054】
次に、上記試料を遠心分離して、沈殿分を滅菌蒸留水で180μlに再分散し、80℃のウォーターバスに10分間静置後、直ちに氷水により冷却した。5分後3,000rpmで3分間遠心洗浄し、上清を除去した後、沈殿分を滅菌蒸留水で180μlに再分散し、チュレンコフカウントを測った。それらの値をそれぞれチューブのカウント3とした。
【0055】
標的核酸の捕獲率([捕獲核酸量]/[標的核酸量]×100%)および捕獲した核酸の分離率([分離核酸量]/[捕獲核酸量]×100%)を表1にまとめた。
【0056】
【表1】
Figure 0003800615
【0057】
前記表1の結果からプローブDNA A(+)配列の5'末端の(dC)10部分が特異的に微粒子に固定化できたことが理解される。
【0058】
(5)細胞抽出液でのHIV DNAの分離およびPCRによる検出
Hela細胞の抽出液(蛋白質2mg/ml、DNA RNA 50μg/mlおよび脂質、糖その他10μg/mlの混合液)20mlにHIV−DNA全長鎖ゲノムDNA(NY10株より培養)をそれぞれ0、3、5、10、25分子ずつ5本のチューブに添加した。各チューブから、それぞれ10μlを取り、Nested PCRで検出した。続いて固定化粒子分散液2μlおよび5M NaCl 1.0mlをNo.1〜5のチューブに加え、十分攪拌してから、45℃の水温槽で30分間静置した後に、3,000rpmで3分間遠心分離し、粒子を回収した。回収した粒子にPCR反応液50μlを加えて、再分散し、その再分散液50μlを全部PCR反応用チューブに移し、PCR反応による増幅を行なった。PCR法の反応液の組成は、
10x リアクションバッファ(タカラ製) 10μl
dNTP mix(1mM)(タカラ製) 20μl
プライマー SK145A(20mM) 2μl
プライマー SK451A(20mM) 2μl
Taq DNAポリメラーゼ(0.5unit/ml)(タカラ製)5μl
滅菌蒸留水 11μl
ミネラールオイル(シグマ社製) 1drop
である。
【0059】
またPCR反応による増幅は、PERKIN ELMER CETUS社製のサーマルサイクラー モデルJP2000を用いて、次のプログラムで増幅反応を行なった。
94℃ 1分
55℃ 1.5分
72℃ 3分
30サイクル
72℃ 7分
プライマーSK145Aの配列は
5' CCCACAAGATTTAAACACCA 3'
プライマーSK451Aの配列は
5' TGAAGGGTACTAGTAGTTCC 3'
であって、市販のものを使用した。
【0060】
上記PCR法による増幅反応の生成物の10倍希釈液を5μl取り、同様なプログラムで Nested PCR法の反応を行なった。その時のPCR法の反応液の組成は、プライマー SK145Aの代わりにSK145(タカラ製)、SK451Aの代わりにSK451(タカラ製)を使用した以外は同様に行なった。
Nested PCR法の反応増幅産物を2%のアガロースゲル(Agarose 1600、和光純薬製)を用いてTBE緩衝液(50mMホウ酸からなる緩衝液、pH8.2)中でMupid型電気泳動装置で泳動し、エチジウムブロマイド染色後に紫外線(254nm)照射下で検出した。その結果を表2にまとめて示した。
【0061】
尚、本実験におけるHIV DNAの分子数は260nmでの吸光度から濃度を算出し、さらに原液を10倍ずつ順次希釈し、1分子レベルまでNested PCR検出できることを確認したものを使用した。
【0062】
【表2】
Figure 0003800615
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、一本鎖オリゴヌクレオチドの特定の部位を極めて簡便な方法で、特定の不溶性固体微粒子表面に固定し、このDNA固定化粒子を使用して、検査試料中数分子程度の極めて僅かの量の標的核酸を含むに過ぎない検査試料から標的核酸を迅速かつ効率的に抽出し、例えば核酸増幅法を使用して診断することが可能な核酸診断用粒子の調製方法が提供され、またそれを使用した標的核酸の検出方法が提供される。
【0064】
本発明により調製された核酸診断用粒子は一般の病院、血液センター等に備え付けられている血球分離用遠心機で容易に分離することができる。

Claims (2)

  1. 不溶性固体微粒子の表面上にハイブリッド形成性塩基配列が固定化領域を介して固定化されている核酸診断用粒子の調製方法であって、
    (a)第1級アミノ基を有する同一種のヌクレオチドが5〜30塩基数連続してなる固定化領域配列と、同一種のヌクレオチドの連続配列が5塩基数未満であるハイブリッド形成性塩基配列とから構成される全長10〜150塩基数の一本鎖オリゴヌクレオチドを準備し、
    (b)前記(a)の一本鎖オリゴヌクレオチドを表面上にカルボキシル基を有している不溶性固体微粒子とを接触させ、かくして該固体微粒子と該固体化領域を固定化する、
    ことを特徴とする核酸診断用粒子の調製方法。
  2. 標的核酸を含有する検査試料と請求項1記載の方法により調製された核酸診断用粒子とを接触させて該標的核酸診断用粒子に前記標的核酸を捕獲せしめることにより前記標的核酸を濃縮および/または精製し、次いで反復増幅法によって前記標的核酸を増幅させた後、前記標的核酸を検出することを特徴とする検査試料中の標的核酸の検出方法。
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