JP3800607B2 - ヒンジコネクタ、及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話器、PDA(Personal Digital Assistants:個人用デジタルアシスタント)、ノート型パーソナルコンピュータなどの折り畳み機能をもつ電子機器のヒンジ部に取り付けるヒンジコネクタ、及び電子機器に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器としては、例えば、図22に示す折り畳み式の携帯電話器や、図23に示す折り畳み式の携帯電話器のような電子機器がある。なお、図22及び図23に示した折り畳み式の携帯電話器では、いずれも外蓋を外した状態を示している。
【0003】
以下、図22及び図23に示す携帯電話器を同時に説明することにする。電子機器では、キーボードを実装したキーボード側筐体201,201′に搭載されている基板203,203′と、LCDを実装したLCD側の筐体205,205′の基板207,207′とを接続するために、フラットケーブルとしてFPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)209,209′を採用している。
【0004】
電子機器では、FPC209,209′を固定するためにFPC209,209′の両端部の接続をコネクタ210,210′のみで行っている。FPC209,209′は、巻かれた状態で筐体205,205′のヒンジ部211,211′に収めている。
【0005】
また、従来のヒンジコネクタでは、屈曲性のストレスを防ぐために、片面にのみ回路を形成した薄く屈曲性をもつフレキシブルなFPC209,209′を使用している。
【0006】
ところで、折り畳み式の携帯電話器のような電子機器では、ヒンジコネクタを採用している。ヒンジコネクタの従来技術1としては、FPCの中間部分である屈曲部分を第1の部材と第2の部材に収納して保持しているものがある。第1及び第2の部材は、第1及び第2の筐体の第1及び第2のヒンジ部へ収納されることによって、FPCをヒンジコネクタから引き出す部分でヒンジコネクタとFPCとを保持している(例えば、引用文献1を参照)。
【0007】
また、従来技術2における電子機器としては、FPCがヒンジ部の空部内に、回動軸方向に延在しながら、ヒンジ部の回動方向に旋回し且つ相互に重なり合う螺旋部を有するものが開示されている(例えば、引用文献2を参照)。
【0008】
さらに、従来技術3における電子機器としては、FPCをロール状にしてその中心に軸芯ピンを使用し、軸芯ピンを表示キャビに固定し、よじれ及びこすれを防ぐものが開示されている(例えば、引用文献3を参照)。
【0009】
さらに、従来技術4における電子機器としては、FPCがゼンマイ形状のフォーミング部を有し、かつフォーミング部の内側を中空にしてヒンジ部に配設したものが開示されている(例えば、引用文献4を参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−252069号公報(第1頁、図1)
【0011】
【特許文献2】
特開2002−300247号公報(第1頁、図1)
【0012】
【特許文献3】
特開平8−137577号公報(第1頁、図1)
【0013】
【特許文献4】
特許登録第2730331号公報(第1頁、図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1乃至3における電子機器は、FPCがスパイラル状に巻かれており、ねじれる方向へのストレスが加わるので屈曲性が低下してしまい、さらにFPCの巻き回数を多くすると軸方向の寸法が大きくなるため、FPCを1回巻きしかできず、回動時のFPC巻き径の差が大きくなり、第1の部材と第2の部材との細径化が困難であるという問題がある。
【0015】
また、第1の部材と第2の部材は、4体に分割されており、互いに回動する口元部分のみしか係合しないため強度が弱くなるという問題がある。
【0016】
また、FPCを4分割された第1及び第2の部材によって挟み込み固定しているため、円周外にFPCの耳部を保持する固定部を設ける必要があり、4分割された第1の部材と第2の部材でFPCを挟み込んでいたため、組立が煩雑になっていた。
【0017】
また、従来の電子機器は、ヒンジ部の軸方向の一端にダンパーと呼ばれる機構部品を搭載し、もう一旦に空洞を設けてその中に電気信号を通すための、ケーブル及びFPCなどを通している場合が多いいが、ヒンジとしての強度不足や機器の組立が困難であるという問題があった。
【0018】
また、強度不足や組立性を改善するために、ヒンジ部の軸方向の両端ではなく、中央部にケーブルやFPCを通す方法も採用されているが、ヒンジ部に筐体の合わせ目が増えるなど、外観上の問題がある。
【0019】
さらに、従来技術3の電子機器では、機器の組み立て時にFPCを軸に巻く必要があり、組立性が悪く、従来技術4の情報処理装置では、ケーブルの接続部を丸めて円筒部を形成し、その外周にテープを巻いて円筒形状および寸法を保持固定し、ケースのフランジ部に挟み込んで固定しているので、組み立て性に劣るという問題がある。
【0020】
それ故に本発明の課題は、屈曲性に優れ、さらに細径で構成することができるヒンジコネクタ、及び電子機器を提供することにある。
【0021】
また、本発明の他の課題は、組立が容易であり、強度を有し、外観上も優れ、さらに、機器の組み立て性も向上させることができるヒンジコネクタ、及び電子機器を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、第1の部材と、該第1の部材と共通な一軸周りで回動可能に前記第1の部材に組み付けた第2の部材と、前記第1及び第2の部材から外へ延びているフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタにおいて、前記フレキシブル基板の中間部分が巻き付けられるシャフトを有し、該シャフトは、前記第1及び第2の部材に回動自在に収容保持されており、前記フレキシブル基板は、第1の接続部と、該第1の接続部に接続されている第1の連結部と、第2の接続部と、該第2の接続部に接続されている第2の連結部と、前記第1及び第2の連結部間を連結している第3の連結部とを有し、少なくとも前記第1及び第2の連結部の一方が前記シャフトに巻き付けられており、前記第3の連結部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びておりかつ前記シャフトに貼り付け固定されて前記第1及び第2の部材に収容されており、前記シャフトの両端部は、それぞれ前記第1及び第2の部材を貫通し、前記第1及び第2の部材は前記シャフトに回動自在に止め輪によって固定されていることを特徴とするヒンジコネクタが得られる。
【0023】
また、本発明によれば、第1の部材と、該第1の部材と共通な一軸周りで回動可能に前記第1の部材に組み付けた第2の部材と、前記第1及び第2の部材から外へ延びているフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタと、該ヒンジコネクタによって折り畳み可能なケースに搭載されている電子機器間を相互に回路接続している電子機器において、前記ヒンジコネクタは、前記フレキシブル基板の中間部分が巻き付けられるシャフトを有し、該シャフトは、前記第1及び第2の部材に回動自在に収容保持されており、前記フレキシブル基板は、第1の接続部と、該第1の接続部に接続されている第1の連結部と、第2の接続部と、該第2の接続部に接続されている第2の連結部と、前記第1及び第2の連結部間を連結している第3の連結部とを有し、少なくとも前記第1及び第2の連結部の一方が前記シャフトに巻き付けられており、前記第3の連結部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びておりかつ前記シャフトに貼り付け固定されて前記第1及び第2の部材に収容されており、前記シャフトの両端部は、それぞれ前記第1及び第2の部材を貫通し、前記第1及び第2の部材は前記シャフトに回動自在に止め輪によって固定されており、前記ケースは、第1のケースと該第1のケースに回動可能に接続する第2のケースとを有し、前記第1のケースの一端側には、前記ヒンジコネクタを挿入する筒状穴が形成されており、前記第2のケースには、前記筒状穴の軸方向で対応して位置するよう前記ヒンジコネクタの両側部分を挿入する位置決め溝が形成されており、前記ヒンジコネクタ、前記筒状穴及び前記位置決め溝の組立部分がヒンジ部となっていることを特徴とする電子機器が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るヒンジコネクタの第1実施の形態例を説明する。図1及び図2は第1実施の形態例におけるヒンジコネクタを示している。
【0025】
図1及び図2を参照して、ヒンジコネクタ1−1は、フレキシブル基板であるFPC1と、FPC1の中間部分が巻き付けられるシャフト2と、固定側となるカプセル形状の第1の部材3と、第1の部材3と共通な一軸周りで回動可能に第1の部材3に組み付けられている可動側となるカプセル形状の第2の部材4とを有している。
【0026】
FPC1は、第1及び第2の部材3,4内で長手方向における中間部分が屈曲性をもって巻回されて第1及び第2の部材3,4から外へ延びている。FPC1は、図3にも示すように、第1の接続部1aと、第1の接続部1aに接続されている第1の連結部1bと、第2の接続部1cと、第2の接続部1cに接続されている第2の連結部1dと、第1及び第2の連結部1b,1d間を連結している第3の連結部1eとを有している。
【0027】
第1の接続部1aの一面である搭載面には、FPC1の導体が設けられており、導体上に図示しないコネクタが搭載されて接続される。第2の接続部1cの一面である搭載面には、FPC1の導体が設けられており、導体上に図示しないコネクタが搭載されて接続される。
【0028】
この実施の形態例におけるFPC1では、第1乃至第3の連結部1b,1d,1eが帯長形状に作られており、互いに平行な第1及び第2の連結部1b,1d間を直交するように第3の連結部1eによって第1及び第2の連結部1b,1dを接続している。第1乃至第3の連結部1b,1d,1eは平面から見ると略クランク形状を呈している。
【0029】
第2の連結部1dは、図4にも示すようにシャフト2に巻き付けられてり、第3の連結部1eは、シャフト2の軸方向に沿って延びておりかつシャフト2に固定されて第1及び第2の部材3,4に収容されている。さらに、第3の連結部1e側における第1及び第2の連結部1b , 1dは、及び第2の部材3,4に収容されている。第1シャフト2の両端部は、それぞれ第1及び第2の部材3,4を貫通し、第1及び第2の部材3,4はシャフトに回動自在に止め輪5a,5bによって固定されている。
【0030】
なお、第2の連結部1dがシャフト2に巻き付けられているが、第1の連結部1bをシャフト2に巻き付け、かつ第3の連結部1eをシャフト2に固定するようにしてもよい。
【0031】
シャフト2は、第1及び第2の部材3,4に回動自在に収容されて保持されている。図5にも示すように、シャフト2の軸方向における一端側の近傍には、第1の回転止め部2aが形成されている。第1の部材3には、シャフト2の第1の回転止め部2aに対応するように第2の回転止め部3aが形成されている。
【0032】
さらに、固定側となる第1の部材3には、第1及び第2の部材3,4同士が軸方向で重なり合うように嵌め合わされたときに、軸回りの所定位置で回転を止める第1の回転止め部3bが形成されている。可動側となる第2の部材4には、図6にも示すように、第1の部材3の第1の回転止め部3bに係止するように第2の回転止め部4bが形成されている。
【0033】
また、第1の部材3には、第1の回転止め部3bとは軸方向で反対側となる外周面の一部に、第1の部材3を保持する図示しないケース(筐体)との回転を止める凹状の第1の回転止め部3cが形成されている。第2の部材4には、回転止め部4bとは軸方向で反対側となる外周面の一部に、第2の部材4を保持する図示しないケース(筐体)との回転を止める凹状の第1の回転止め部4cが形成されている。なお、第1及び第2の回転止め部3b,4bは、これらの位置を変更することによって回転角度(実施の形態例では180度)を変えることができる。
【0034】
第1の部材3は、第1の連結部1bを通すための第1のスリット3fを有している。第2の部材4は、図6に示すように、第2の連結部1dを通すための第2のスリット4fを有している。
【0035】
また、シャフト2の両端近傍には、シャフト2の外周面に一対の環状溝2f,2gが形成されている。環状溝2f,2gには、第1及び第2の部材3,4をシャフト2に固定するための平板かつE型形状の止め輪5a,5bが嵌め込まれる。
【0036】
図7乃至図9は、ヒンジコネクタ1−1の組立を示している。図1乃至図6とともに図7乃至図9を参照して、ヒンジコネクタ1−1は、予め、両面テープ11を貼り付けた第3の連結部1eをシャフト2に固定する。さらにFPC1の第3の連結部1e側における第2の連結部1dをシャフト2の外周にかつ同心円状に複数回巻き付ける。そして、図7に矢印Aによって示したように、FPC1を巻き付けたシャフト2を第1の部材3に通し軸方向に被せた後、さらに図8に矢印Bによって示したように、図7の矢印A方向とは逆方向に第2の部材4を移動してシャフト2に通す。次に、図9に示した第1及び第2の部材3,4をシャフト2に固定するための止め輪5a,5bをシャフトの環状溝2f,2gに嵌め込むと、図1に示したヒンジコネクタが完成する。
【0037】
ところで、第1実施の形態例によって説明したFPC1は、第1及び第2の接続部1a,1c間に信号線が40芯設けられているものであるが、信号線を80芯としたような多数芯数の場合は、FPC1の第3の連結部1eの一面上に位置している導体の数も多くなるので、第3の連結部1eが幅広となる。このため、シャフト2の円周長さに収まらないため、第1実施の形態例のようなヒンジコネクタ1−1の構成では、FPC1自身が干渉して巻くことができない。
【0038】
そこで、図10及び図11に示すようなヒンジコネクタとする。図10乃至図11は、ヒンジコネクタ1−2の第2実施の形態例を示している。第2実施の形態例において第1実施の形態例のヒンジコネクタ1−1と同じ機能を有する部品については、同じ符号を付して説明する。
【0039】
図12に第2実施の形態例として示したシャフト2は、第1実施の形態例のシャフト2と若干異なるが、機能は同じである。また、図13に第2実施の形態例として示したFPC1は、第2の接続部1c及び第2の連結部1dを第1実施の形態例とは逆に向け、複数回巻くことが可能な形状としている。図13によって示したように、第3の連結部1eは、シャフト2の軸方向に沿って延びており、シャフト2に固定されて前記第1及び第2の部材(3,4)に収容される。
【0040】
ただし、この場合は、例えば、電子機器のボードとボードコネクタ実装面とが第1実施の形態例とは逆に裏側になってしまうので、図10及び図11に示したように、折り曲げ部1fを設けて実装面を合わせている。また、実装面は、FPC1をシャフト2に巻く方向とは逆になるため、回転時のFPC1が締まる状態、もしくは緩む状態は逆になる。他の構成及び組立は第1実施の形態例と同じ構成となる。
【0041】
図14及び図15は、カメラモジュール搭載型電子機器に用いるヒンジコネクタ1−3の第3実施の形態例を示している。第3実施の形態例におけるヒンジコネクタ1−3は、第1実施の形態例のヒンジコネクタ1−1と若干異なるが機能は同じであるため、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0042】
ヒンジコネクタ1−3は、第1の接続部1aと接続している第1の連結部1b′が第1の部材3の軸方向に長い寸法の幅広な形状となっている。第1の接続部1aの一面である搭載面には、カメラモジュール21が搭載されている。
【0043】
図16乃至図18は、第1実施の形態例によって説明したヒンジコネクタ1−1を使用した折り畳み型の電子機器を示している。電子機器は、第1実施の形態例によって説明したヒンジコネクタ1−1と、主表示装置側のケース(第1のケース)6と、キーボード側のケース(第2のケース)7と、ヒンジコネクタ1−1のシャフト2を受けるキャップ8と、ダンパー9と、副(背面)表示装置側のケース10と、バッテリー側に相当するケース11とを有している。なお、図17に示した矢印Cは、電子機器の折り畳み方向を示している。
【0044】
図18の分解した状態にも示すように、主表示装置側のケース6の一端側には、スリット61と筒状穴62とが形成されている。キーボード側のケース7には、位置決め溝71が形成されている。筒状穴62及び位置決め溝71の組立部分はヒンジ部となっている。主表示装置側のケース6に形成されている筒状穴62の奥には、ヒンジコネクタ1−1の第2の回転止め部3cと合わさる凸部が形成されている。キーボード側のケース7における位置決め溝71の奥には、ヒンジコネクタ1−1の第1の回転止め部4cと合わされる凸部が形成されている。
【0045】
なお、第1の回転止め部3c,4cは凹状であるが、第1の回転止め部3c,4cを凸状とした場合には、主表示装置側のケース6に形成されている筒状穴62の奥に凸状の第1の回転止め部3cと合わせる凹部を形成し、キーボード側のケース7の位置決め溝71奥には、凸状の第1の回転止め部4cと合わされる凹部が形成される。
【0046】
以下、図19乃至図21をも参照して、電子機器の組み立てを説明する。図19及び図20に示すように、電子機器の組み立てでは、ヒンジコネクタ1−1の軸方向片側を主表示装置側のケース6のスリット61をもった筒状穴62へ軸方向に挿入し、軸方向のもう片方をキーボード側のケース7の位置決め溝71に挿入する。
【0047】
さらに、図21に示すように、軸方向の外側からヒンジコネクタ1−1のシャフト2を受けるキャップ8を被せ、軸方向のもう一方の外側からダンパー9を挿入してヒンジ部とし、最後に蓋となる副(背面)表示装置側のケース10とバッテリー側に相当するケース11とを装着すると、図16及び図17に示した折畳式の電子機器が完成する。
【0048】
なお、図16乃至図21によって第1実施の形態例によって説明したヒンジコネクタ1−1を使用した折り畳み型の電子機器を説明したが、第2及び第3実施の形態例によって説明したヒンジコネクタ1−2,1−3を図16乃至図21によって説明した電子機器に組み込むことも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上、実施の形態例によって説明したように、本発明に係るヒンジコネクタ、及び電子機器によれば、シャフトの軸方向に沿って延びている第3の連結部をシャフトに貼り付け固定し、第1及び第2の部材に収容し、シャフトの両端部を第1及び第2の部材を貫通し、第1及び第2の部材はシャフトに回動自在に止め輪によって固定されているので、FPCを同心円状にシャフトに巻き付けることにより、フレキシブル基板の長手方向の寸法増加をおさえることができ、ねじれ方向のストレスが発生せず、耐屈曲性に優れた構成となる。また、FPCはシャフトの周りに複数回渦状に巻き付けているため、回転時のFPC巻き径の差が小さくなり屈曲性に優れたヒンジコネクタを細径に構成することができる。
【0050】
また、ヒンジコネクタは、2体で構成された互いに回転する円筒状のカプセルの回転中心をシャフトが貫通しており、そのシャフトに第1及び第2の部材がそれぞれ固定されているため、ヒンジ部品としての十分な強度を有するものとなる。
【0051】
また、ヒンジコネクタは、FPCを両面テープなどでシャフトに固定しており、第1及び第2の部材の2体で構成しているため、コネクタの組立が容易となる。
【0052】
また、ヒンジコネクタ、及び電子機器は、ヒンジとしての強度を有し外観上も優れ、さらに、機器の組み立て性も向上することができる。
【0053】
また、ヒンジコネクタは、予めシャフトに巻かれたFPCを第1及び第2の部材内に納めているため、機器の組み立て性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジコネクタの第1実施の形態例を示す斜視図である。
【図2】図1に示したヒンジコネクタを分解して示した斜視図である。
【図3】図1に示したヒンジコネクタのFPCを展開して示した斜視図である。
【図4】図1に示したヒンジコネクタのシャフトを示す斜視図である。
【図5】図1に示したヒンジコネクタのシャフトに取り付けた第1の部材を示す斜視図である。
【図6】図1示したヒンジコネクタの背面図である。
【図7】図1に示したヒンジコネクタの組立工程を示す斜視図である。
【図8】図1に示したヒンジコネクタの組立工程を示す斜視図である。
【図9】図1に示したヒンジコネクタの組立工程を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るヒンジコネクタの第2実施の形態例を示す斜視図である。
【図11】図10に示したヒンジコネクタを分解して示した斜視図である。
【図12】図10に示したヒンジコネクタのシャフトを示す斜視図である。
【図13】図10に示したヒンジコネクタのFPCを展開して示した斜視図である。
【図14】本発明に係るヒンジコネクタにカメラモジュールを搭載した実施例を示す斜視図である。
【図15】図14に示したヒンジコネクタの背面図である。
【図16】図1に示したヒンジコネクタを電子機器に組み込んだ実施例を示す斜視図である。
【図17】図16に示した電子機器を背面から見た斜視図である。
【図18】図16に示した電子機器を分解して示した斜視図である。
【図19】図16に示した電子機器の組立工程を示す斜視図である。
【図20】図16に示した電子機器の組立工程を示す斜視図である。
【図21】図16に示した電子機器の組立工程を示す斜視図である。
【図22】従来技術1における電子機器を示す斜視図である。
【図23】従来技術2における電子機器を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,209,209′ FPC
1a 第1の接続部
1b,1b′ 第1の連結部
1c 第2の接続部
1d 第2の連結部
1e 第3の連結部
1−1,1−2,1−3 ヒンジコネクタ
2 シャフト
2a,3b,3c,4c 第1の回転止め部
3a,4b 第2の回転止め部
3 第1の部材
3f 第1のスリット
4 第2の部材
4f 第2のスリット
5a,5b 止め輪
6,7,10,11,ケース
8 キャップ
9 ダンパー
21 カメラモジュール
62 筒状穴
71 位置決め溝
201,201′ キーボード側筐体
203,203′,207,207′ 基板
205,205′ 筐体
210,210′ コネクタ
Claims (6)
- 第1の部材と、該第1の部材と共通な一軸周りで回動可能に前記第1の部材に組み付けた第2の部材と、前記第1及び第2の部材から外へ延びているフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタにおいて、
前記フレキシブル基板の中間部分が巻き付けられるシャフトを有し、該シャフトは、前記第1及び第2の部材に回動自在に収容保持されており、前記フレキシブル基板は、第1の接続部と、該第1の接続部に接続されている第1の連結部と、第2の接続部と、該第2の接続部に接続されている第2の連結部と、前記第1及び第2の連結部間を連結している第3の連結部とを有し、
少なくとも前記第1及び第2の連結部の一方が前記シャフトに巻き付けられており、
前記第3の連結部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びておりかつ前記シャフトに貼り付け固定されて前記第1及び第2の部材に収容されており、
前記シャフトの両端部は、それぞれ前記第1及び第2の部材を貫通し、前記第1及び第2の部材は前記シャフトに回動自在に止め輪によって固定されていることを特徴とするヒンジコネクタ。 - 請求項1記載のヒンジコネクタにおいて、前記第1及び第2の部材は、前記第1及び第2の部材の外へ延びる前記第1及び第2の連結部を挿通するスリットを有していることを特徴とするヒンジコネクタ。
- 請求項1記載のヒンジコネクタにおいて、前記シャフトの軸方向における一端側の近傍には、第1の回転止め部が形成されおり、前記第1の部材には、前記第1の回転止め部に対応するように第2の回転止め部が形成されていることを特徴とするヒンジコネクタ。
- 請求項1記載のヒンジコネクタにおいて、前記第1の部材には、前記第1及び第2の部材同士が軸方向で重なり合うように嵌め合わされたときに、軸回りの所定位置で回転を止める第1の回転止め部が形成されており、前記第2の部材には、前記第1の回転止め部に係止する第2の回転止め部が形成されていることを特徴とするヒンジコネクタ。
- 第1の部材と、該第1の部材と共通な一軸周りで回動可能に前記第1の部材に組み付けた第2の部材と、前記第1及び第2の部材から外へ延びているフレキシブル基板とを含むヒンジコネクタと、該ヒンジコネクタによって折り畳み可能なケースに搭載されている電子機器間を相互に回路接続している電子機器において、
前記ヒンジコネクタは、前記フレキシブル基板の中間部分が巻き付けられるシャフトを有し、該シャフトは、前記第1及び第2の部材に回動自在に収容保持されており、前記フレキシブル基板は、第1の接続部と、該第1の接続部に接続されている第1の連結部と、第2の接続部と、該第2の接続部に接続されている第2の連結部と、前記第1及び第2の連結部間を連結している第3の連結部とを有し、
少なくとも前記第1及び第2の連結部の一方が前記シャフトに巻き付けられており、
前記第3の連結部は、前記シャフトの軸方向に沿って延びておりかつ前記シャフトに貼り付け固定されて前記第1及び第2の部材に収容されており、
前記シャフトの両端部は、それぞれ前記第1及び第2の部材を貫通し、前記第1及び第2の部材は前記シャフトに回動自在に止め輪によって固定されており、
前記ケースは、第1のケースと該第1のケースに回動可能に接続する第2のケースとを有し、前記第1のケースの一端側には、前記ヒンジコネクタを挿入する筒状穴が形成されており、前記第2のケースには、前記筒状穴の軸方向で対応して位置するよう前記ヒンジコネクタの両側部分を挿入する位置決め溝が形成されており、前記ヒンジコネクタ、前記筒状穴及び前記位置決め溝の組立部分がヒンジ部となっていることを特徴とする電子機器。 - 請求項5記載の電子機器において、前記第1の部材には、前記第2のケースとの回転を止める第1の回転止め部が形成されており、前記第2の部材には、前記第1のケースの回転を止める第2の回転止め部が形成されていることを特徴とする電子機器。
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