JP3800169B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、レーザプリンタ等、記録媒体にトナー像を形成し、それを加熱定着する定着装置並びに画像形成装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来においては、画像形成装置内に設けられたトナー像形成手段にて記録用紙に未定着トナー像を、定着装置における加熱ローラと加圧ローラとの間を通過させて定着させる。そして、その定着された記録用紙がカールするのを防止する構成として、その搬送下流側に配置したピンチローラが排出ローラの外周面に沿って移動できるように構成し、且つこのピンチローラを、紙厚に応じて選択的に移動させて排出ローラに対するピンチローラの圧接位置を変位させる移動手段を設けたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−105277号公報(第3頁、第1図及び第3図参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記定着装置においては、排紙ローラに対向するピンチローラの位置が変わることで、排紙ローラから排出される記録用紙の姿勢(方向)が変わってしまい、排紙ローラの下流での用紙搬送経路上で、記録用紙の先端が搬送部材に引っ掛かったり、記録用紙の先端角部分が折れ曲がったりすることがある。また、加熱ローラと加圧ローラとの間を通過した後、排紙ローラとピンチローラとのニップ部に、記録用紙の先端を案内する機構がないため、記録用紙を円滑にニップ部に挿入することが難しいので、ピンチローラの位置を大幅に変更することは難しく、いろいろな剛性(厚み)の記録用紙に対して、最適のカール除去性能を発揮することが困難であった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、カール除去が確実にできる定着装置並びに画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の定着装置は、記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着装置において、前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に加熱ローラと押圧ローラとからなる定着部と、前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとからなる排紙部と、前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段と、前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したものである。
【0008】
【0009】
【0010】
請求項に記載の発明の画像形成装置は、搬送される記録媒体に画像を形成するための画像形成手段と、記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段を、前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に配置された加熱ローラと押圧ローラとから構成し、前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に、排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとを配置し、前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたものである。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1は本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す中央縦断面図、図2は定着装置の断面図、図3(a)はローラホルダ体の下面図、図3(b)は側面図、図4は作用説明のための側面図である。
【0015】
本実施形態のレーザプリンタ1における本体ケース2内には、その上側にスキャナユニット4が配置され、その下方に、搬送される用紙3に所定のトナー像を形成するためのトナー像形成手段としてのプロセスユニット5及び定着手段としての定着装置6等が備えられている。前記プロセスユニット5及び定着装置6の下方には前記本体ケース2の隔壁2cと、その下方に配置されたカバープレート18とが一体的に形成されている。
【0016】
前記カバープレート18より下方に、後述する再搬送経路と、記録媒体としての用紙(カットシート)3を給紙するための着脱可能な給紙トレイ7とが配置されている。本体ケース2内の一側部における前記給紙トレイ7の上方には、略半月形状の間欠1回転する給紙ローラ9および分離パッド手段10とからなる給紙部が備えられている。
【0017】
給紙トレイ7内に配置された用紙押圧板8は、用紙3を積層状にスタック可能であり、給紙ローラ9に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされている。また、用紙押圧板8は、その裏側からばね8aによって上方向に付勢されている。給紙ローラ9および分離パッド手段10は、互いに対向状に配設され、分離パッド手段10のパッド支持体の裏側に配設されるばね10aによって、用紙との摩擦係数が比較的大きい部材からなる分離パッド10bが給紙ローラ9に向かって押圧されている。
【0018】
なお、分離パッド手段10及び給紙ローラ9は、用紙3の搬送方向に直交する方向の幅寸法が当該用紙3の幅寸法より短く形成され、給紙時において、用紙3の幅方向の略中央部のみと接触するように配置されている。
【0019】
そして、給紙ローラ9から画像形成位置(後述する感光体ドラム23と転写ローラ25との接触部、つまり感光体ドラム23上のトナー像が用紙3に転写される転写位置)までの用紙3の搬送経路Hは、図1に示すように、隔壁2cの上面と前記プロセスユニット5のケースの底部との間に形成され、該搬送経路Hには、給紙ローラ9より搬送下流側に、搬送ローラ対11と、前記画像形成位置の直前に配置されたレジストローラ対12とが適宜間隔にて配置されている。
【0020】
用紙押圧板8上に積層された用紙3のうち最上位にある用紙3は、給紙ローラ9に向かって押圧され、その給紙ローラ9の回転によって分離パッド手段10にて捌かれつつ、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ対11及びレジストローラ12に順次送られ、用紙3の先端部がレジストされた後に、画像形成位置に送られる。前記搬送ローラ対11の上方(給紙部より上方位置の本体ケース2の前カバー側)には、用紙3を手差しにて供給するための手差しトレイ13が折り畳み可能に装着されている。
【0021】
スキャナユニット4は、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21a及び21b、反射鏡22などを備えており、形成する画像データに基づいて、レーザ発光部から所定のタイミングで発光されたレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過あるいは反射させて、プロセスユニット5における感光体ドラム23の表面上に高速走査にて照射させている。
【0022】
画像形成手段の一部としてのプロセスユニット5は、感光体としての感光体ドラム23、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器37、転写手段としての転写ローラ25等を有するドラムカートリッジと、そのドラムカートリッジに着脱自在な現像カートリッジ24とから構成されている。現像カートリッジ24は、トナー収容部26、現像手段としての現像ローラ27、層厚規制ブレード(図示せず)、トナー供給ローラ29等を備えている。
【0023】
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーがトナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、この時、トナー供給ローラ29と現像ローラ27との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ27上に供給されたトナーは、現像ローラ27の回転に伴って、層厚規制ブレードの摺擦により一定厚さの薄層として現像ローラ27上に担持される。一方、回転する感光体ドラム23は現像ローラ27と対向して配置され、アルミニウム等からなる素管ドラム本体が接地されると共に、その表面が有機系感光体材料を、ポリカーボネートなどの樹脂中に分散させて、塗装、乾燥させてから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0024】
帯電手段としてのスコロトロン型帯電器37は、感光体ドラム23の上方に、感光体ドラム23に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。スコロトロン型帯電器37は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0025】
そして、感光体ドラム23の表面は、その感光体ドラム23の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、スキャナユニット4からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0026】
次いで、現像ローラ27の回転により、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム23に対向して接触する時に、感光体ドラム23の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム23の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによってトナー像が形成される。
【0027】
転写ローラ25は、感光体ドラム23の下方において、この感光体ドラム23に対向するように配置されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、半導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス印加電源から転写バイアスが印加されるように構成されている。感光体ドラム23の表面上に担持されたトナー像は、該転写バイアスによる電界力により用紙3が感光体ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。
【0028】
次に、定着手段としての定着装置6の構成について説明する。定着装置6は、図1に示すように、プロセスユニット5より側方の搬送方向下流側に配設され、1つの加熱ローラ30と、この加熱ローラ30に押圧するように配置された1つの加圧ローラ31とからなる定着部Aと、これらの搬送方向下流側に設けられる排紙ローラ32と、この排紙ローラ32に押圧する第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34とからなる排紙部Bを備えている。
【0029】
定着装置6のケースは、図2に示すように、耐熱性合成樹脂にて形成された下ケース19aと上ケース19bとが用紙3の搬送経路を上下に挟むように分離可能に構成され、上下ケース19a,19bの左右両側端部位に設けられた係合爪にて係脱可能に合わせ装着できる構成である。下ケース19aにおける搬送経路の上流側には、軟質の耐熱性ゴム等の弾性体層が被覆された加圧ローラ31と、該加圧ローラ31の表面上に付着する可能性のあるトナーや紙粉等の汚れをクリーニングするためのクリーナーローラ50a,50bが配置され、クリーナーローラ50a、50bの各支軸は捩じりバネ等の付勢手段51a,51bにて支持されている。
【0030】
上ケース19bの上流側には、ハロゲンランプ等のヒータ52が内径部に挿入されたアルミ等の金属筒製の加熱ローラ30が回転自在に支持され、図示しない駆動系の伝動歯車を介して回転駆動される。なお、加熱ローラ30の搬送下流側周面に摺接する用紙剥離爪53が配置されている。
【0031】
前記下ケース19aの定着部Aの搬送下流側には、排紙部Bにおける排紙ローラ32が配置され、図示しない駆動手段により回転駆動される。上ケース19bの内面側には、前記第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34とが装着されたローラホルダ体55が配置されている(図2参照)。
【0032】
図3(a)及び図3(b)に示すように、合成樹脂製のローラホルダ体55には、その本体55aから下向きに複数の第1支持ブラケット55bと第2支持ブラケット55cとが突設されている。複数の第1支持ブラケット55には、複数の第1ピンチローラ33が適宜間隔で取付けられた支持軸33aが回転のみ自在に軸支されている。また、複数の第2支持ブラケット55cには、前記排紙ローラ32の円周と略平行に延びる長孔56が穿設されており、この長孔56に、複数の第2ピンチローラ34が適宜間隔で取付けられた支持軸34aが挿入されている。これにより、第2ピンチローラ34は前記排紙ローラ32の円周面に沿って移動可能になる。換言すれば、第1ピンチローラ33に対する第2ピンチローラ34の配置間隔が広狭可能であり、且つ第2ピンチローラ34はローラホルダ体55に回転可能に支持されている。
【0033】
また、第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34とは、それぞれ支持軸33a、34aを挟んで櫛歯状に配置されており、且つ、第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34とが両外周円より内径側に重なり合うことが可能(第2ピンチローラ34の外周が第1ピンチローラ33の外周よりも軸心に近い側に接近可能)となるように、食い違い状に配置されている。
【0034】
ローラホルダ体55にはその本体55aから突出するホルダ爪55dが、前記上ケース19bに穿設された係合孔57に係合して落下不能に保持されている。さらに、前記本体55aから上向きに突出する案内軸55eが上ケース19bに穿設された案内孔(図示せず)に嵌挿されて、ローラホルダ体55が排紙ローラ32に対して遠近動可能に支持されている。前記案内軸55eと上ケース19の下面との間には、加圧調節手段としてのコイルばね等の付勢ばね54が配置されており、ローラホルダ体55に装着された前記第1及び第2ピンチローラ33、34が排紙ローラ32の円周面に押圧されるようになっている。これによって、記録媒体の材質や厚さに応じてカール矯正・除去の作用を調節することができる。
【0035】
次に、第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34との配置間隔を調整するための調整手段及びその調整位置の保持手段について説明する。図2及び図4に示すように、前記上ケース19bの上面側に配置した回転自在な支軸58には、調整手段として側面視略L字状の調整レバー59が固定されている。この調整レバー59の先端片59aには、前記第2支持ブラケット55cにおける長孔56と略直交する方向(排紙ローラ32の半径方向)に延びる規制用長孔60が穿設形成されており、この規制用長孔60を前記第2ピンチローラ34の支持軸34aに係合させる。また、前記調整レバー59と一体的に回転可能なホイール61の外周面には円周方向に適宜間隔で複数の係合溝62が形成されている。他方、上ケース19bには、ストッパー体63の基端が回動可能に装着され、該ストッパー体63の先端の係合爪63aが前記係合溝62に係合し得るように図示しない付勢手段にて弾力付勢されている。前記係合溝62付きのホイール61とストッパー体63とが保持手段の一例である。
【0036】
この構成により、前記プロセスユニット5にてトナー像が転写された用紙3は、定着装置6における加熱ローラ30と加圧ローラ31との間を通過することにより、トナー像が用紙3に熱定着される。次いで、前記用紙3が排紙ローラ32と2つのピンチローラ33、34との間を通過して、用紙3のカールを矯正、除去することができる。
【0037】
即ち、紙厚さの薄い通常紙の場合、前記調整レバー59の他端(上端)の把手部59bを図2の実線状態の位置に回動させる。これにより、第2ピンチローラ34の支持軸34aは、調整レバー59の先端片59aにおける規制長孔60を介して第1ピンチローラ33の支持軸33aに近づくように強制移動される。これによって、第2ピンチローラ34と第1ピンチローラ33との間隔が狭い状態(実施形態では、排紙ローラ32の回転中心軸を挟んで、前記支持軸33aと34aとの夾角θが略45度)となり、また、この状態でホイール61における一方の係合溝62にストッパー体63の係合爪63aが係合し、この状態が保持される。この状態では、排紙ローラ32の外周面における第2ピンチローラ34の外周面との当接位置から第1ピンチローラ33の外周面との当接位置までの距離を短くでき、よって、用紙3を排紙ローラ32の外周面に強制的に沿わせる距離が短くなり(ひいては用紙挟持角度θを小さくなって)、厚さの薄い用紙3に適したカール矯正ができる。
【0038】
他方、用紙3の厚さが前記通常紙より厚い場合には、調整レバー59の把手部59bを図2の二点鎖線状態(図4の実線状態)に回動させると、先端片59aにおける規制用長孔60が第1ピンチローラ33の支持軸33aから排紙ローラ32の円周方向に略沿って遠ざかる。これにより、第2ピンチローラ34と第1ピンチローラ33との間隔が広い状態(実施形態では、前記夾角θが略75度)となる。そして、調整レバー59の回動に連動してホイール61も所定の方向に回動してその外周の別の位置の係合溝62に前記係合爪63aが係合保持され、前記両ピンチローラ33、34の配置間隔が保持できる。紙厚さが厚い場合には、前記第2ピンチローラ34から第1ピンチローラ33までの、排紙ローラ32の外周面に対する強制的な挟持範囲(用紙挟持角度θ)を大きくすることにより、当該用紙3のカールを矯正して、略平面状にすることができる。
【0039】
その後、用紙3は、本体ケース2における後カバー体の内側の排紙パスにおける最終排紙ローラ36まで搬送され、その後排紙トレイ38上に排紙される。
【0040】
また、本実施形態においては、用紙3の表裏両面に画像を形成するための再搬送手段40を備えている(図1参照)。再搬送手段40は、用紙3の搬送方向を反転させる反転機構と、反転経路41と、前記搬送手段としての給紙ローラ9の近くに配置された別の搬送手段45の箇所に前記用紙3を搬送させるための再搬送経路とを含む。反転機構として、前記最終排紙ローラ36が選択的に正回転と逆回転が可能に構成されている。
【0041】
再搬送手段40における再搬送経路のうち、カバープレート18と給紙トレイ7の上面との間に配置された略水平な再搬送経路40aは、図1に示すごとく、給紙トレイ7の上面に着脱自在に配置可能な再搬送トレイ42上に形成される。
【0042】
なお、図示しないが、再搬送トレイ42上にて再搬送される用紙3の幅方向の片側には、当該用紙3の非印刷面(下面)を支持する静止ガイド面を有し、再搬送トレイ42の他方の片側には、用紙3の再搬送方向に沿って前記別の搬送手段45に向かって延びる基準ガイド板が固定されている。この基準ガイド板には、用紙の側縁を当接させることで、当該用紙3をガイドする基準ガイド部が形成されている。そして、基準ガイド板を上下に挟むようにして複数対の再搬送ローラ対43が適宜間隔にて配置されている。
【0043】
かかる構成により、用紙3に両面印刷する場合には、一方の面に画像形成されて搬送された用紙3の後端縁が、最終排紙ローラ36の個所で挟持された状態で一旦停止し、その後、該最終排紙ローラ36を逆回転させると、用紙3は前記反転経路41に送られる。次いで、前記カバープレート18の下面側に配置された前記再搬送トレイ42上の再搬送ローラ対43により、基準ガイド板の基準ガイド部に用紙3の側縁が当接されながら用紙3は搬送される。これにより、用紙3の一側縁(再搬送方向と直交する側縁)の位置を規制して、用紙3の再搬送方向に対する傾きを修正できる。そして、再搬送ガイド板44を介して、別の搬送手段45の箇所に戻される。これにより、レジストローラ12の箇所では、用紙3の非印字面が上面に向くように反転される結果、その状態で画像形成位置を通過させると、用紙3の裏面に画像形成できることになる。
【0044】
前述のように、前記定着装置6における排紙部の1つの排紙ローラ32と2つのピンチローラ33、34とによる挟持範囲の広狭調整にて用紙3のカールを除去することで、当該用紙3は平坦となっているから再搬送の場合にも紙ジャムが発生しないのである。
【0045】
本発明では、用紙3の搬送上流側に位置固定的な第1ピンチローラ33を配置し、搬送下流側の第2ピンチローラ34を前記第1ピンチローラ33に対して遠近調整するように構成しても良い。また、複数の第1ピンチローラ33または/及び第2ピンチローラ34を排紙ローラ32の外周面の円周方向に沿って配置しても良い。
【0046】
さらに、前記調整レバー59を手動ではなく、図示しないアクチュエータにより回動させるように構成し、オペレータが紙厚または/及び紙質を指定すると、図示しないCPU等の制御手段により、前記アクチュエータを作動させて紙厚もしくは紙質に応じて第1ピンチローラ33と第2ピンチローラ34との配置間隔を自動的に広狭調整するように構成しても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明の定着装置は、記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着装置において、前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に加熱ローラと押圧ローラとからなる定着部と、前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとからなる排紙部と、前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたものである。
【0048】
従って、定着された記録媒体の先端とピンチローラとの接触角度を容易に変更することができ、設計の自由度が向上する。また、排紙部を記録媒体が通過するときの第1ピンチローラと第2ピンチローラとによる挟持範囲を大小調整して、記録媒体のカールを矯正、除去でき、定着装置からの排紙を確実にできる。また、上記効果に加えて、カール矯正・除去作業中に調整位置が不用意に変更されず、所定の記録媒体に対するカール矯正・除去作用が安定するという効果を奏するのである。
【0049】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したものである。
【0050】
このように2つのピンチローラのうち第1ピンチローラの位置を固定的とし、第2ピンチローラのみ調整レバーにて移動調整するように構成すれば、調整手段の構造を簡素化できるので、請求項1に記載の発明による効果に加えて、定着装置の製造コストも低減できるという効果を奏する。
【0051】
【0052】
【0053】
請求項に記載の発明の画像形成装置は、搬送される記録媒体に画像を形成するための画像形成手段と、記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段を、前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に配置された加熱ローラと押圧ローラとから構成し、前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に、排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとを配置し、前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたものである。
【0054】
従って、記録媒体の材質や厚に応じて、排紙ローラの円周面に沿う方向の第1ピンチローラと第2ピンチローラとの間隔を広狭調整することにより、排紙部を記録媒体が通過するときの第1ピンチローラと第2ピンチローラとによる記録媒体の挟持範囲を大小調整して、記録媒体のカールを矯正・除去できるのであり、画像形成装置からの排紙作業を確実にできるという効果を奏する。また、上記効果に加えて、カール矯正・除去作業中に調整位置が不用意に変更されず、所定の記録媒体に対するカール矯正・除去作用が安定するという効果を奏するのである。
【0055】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したものであるから、2つのピンチローラのうち第1ピンチローラの位置を固定的とし、第2ピンチローラのみ調整レバーにて移動調整するように構成すれば、調整手段の構造を簡素化できるので、請求項5に記載の発明による効果に加えて、定着装置ひいては画像形成装置の製造コストも低減できるという効果を奏する。
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの概略縦断面図である。
【図2】 本発明の定着装置の側断面図である。
【図3】 (a)ローラホルダ体の下面図、(b)は側面図である。
【図4】 第2ピンチローラの調整の作用を説明する側面図である。
【符号の説明】
A 定着部
B 排紙部
3 記録媒体としての用紙
19 定着装置
19a 下ケース
19b 上ケース
30 加熱ローラ
31 加圧ローラ
32 排紙ローラ
33 第1ピンチローラ
33a 支持軸
34 第2ピンチローラ
34a 支持軸
54 付勢ばね
55 ローラホルダ体
55b 第2支持ブラケット
56 長孔
58 支軸
59 調整レバー
60 規制長孔
61 ホイール
62 係合溝
63 ストッパー体
63a 係合爪

Claims (4)

  1. 記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着装置において、
    前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に加熱ローラと押圧ローラとからなる定着部と、
    前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとからなる排紙部と、
    前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段と、
    前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 搬送される記録媒体に画像を形成するための画像形成手段と、記録媒体に形成された画像を加熱定着するための定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段を、前記記録媒体の搬送経路を挟んで上流側に配置された加熱ローラと押圧ローラとから構成し、
    前記記録媒体の搬送経路を挟んで下流側に、排紙ローラと、該排紙ローラの周面に加圧する第1ピンチローラと第2ピンチローラとを配置し、
    前記第1ピンチローラと第2ピンチローラとの前記排紙ローラの周面に沿った配置間隔広狭調整をし、記録媒体が前記排紙ローラに沿って挟持される挟持範囲を変更するための調整手段と、
    前記調整手段によって調整された前記第1ピンチローラに対する第2ピンチローラの広狭配置間隔を保持するための保持手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第1ピンチローラは、ローラホルダ体に回転可能に支持され、前記第2ピンチローラは、前記ローラホルダ体に、第1ピンチローラとの配置間隔が広狭可能で且つ回転可能に支持され、前記調整手段における調整レバーにより、前記第2ピンチローラの位置を、前記第1ピンチローラに対して変更調整するように構成したことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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