JP3800049B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンの排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの排気浄化装置として、排気空燃比が理論空燃比よりよりもリーン側のときに排気中のNOxをトラップ(例えば吸収)し、排気中の酸素濃度が低下したときつまり空燃比がストイキあるいはリッチ空燃比に切換わるとそれまでトラップしていたNOxを脱離し、かつ脱離したNOxを排気中のHCやCOなどの還元成分のもとで還元処理する触媒がある(特開平6−336916号公報参照)。
【0003】
ところで一般的にはエンジンの燃料や潤滑油中には硫黄分(浄化能力低下物質)が含まれていて特にリーン空燃比での運転が長く続くようなときに上記触媒に排気中のSOx(硫黄酸化物)が吸収堆積されやすくいわゆる硫黄被毒が進行する。この硫黄被毒が進むと触媒で本来トラップすべきNOxトラップ能力が低下し、それだけ排気組成が悪化してしまうので、この硫黄被毒を解除するようにした装置が特開平8−61052号公報により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで触媒の硫黄被毒を解除するためには一般的に
〈1〉ある程度の触媒内部温度(例えば、650℃以上)を確保すること、
〈2〉理論空燃比よりも若干リッチな空燃比状態での運転を保つこと、
の2つが必要である。
【0005】
このため特開平8−61052号公報においては堆積したSOxにより触媒のNOxトラップ能力が低下したら、〈2〉のために触媒に燃料を供給するとともに該燃料の燃焼を促進し得る量の空気を供給しており、このとき13.7といった若干リッチな平均空燃比となるように各気筒の空燃比を補正している。
【0006】
この場合に空燃比が理論空燃比の状態からこの若干リッチな空燃比へと移行させるのであれば、エンジンの燃焼状態に大きな影響を及ぼすことはないのであるが、硫黄被毒を解除する制御に入るタイミングで理論空燃比での運転が行われている確率は却って低い。すなわち前述のようにリーン空燃比での運転が長く続くようなときに触媒にSOxが吸収堆積されやすいのであるから、リーン空燃比での運転が行われている途中で硫黄被毒解除制御を開始することのほうが多い。このことは硫黄被毒解除制御を開始するタイミングでリーン側の値から若干リッチな値へと空燃比が大きく変化することを意味する。空燃比が大きく変化するとエンジンの燃焼状態が変化しエンジンに負荷変動が生じて運転性に悪影響を及ぼす。
【0007】
また空燃比の切換の前後でエンジンから排出されるガスの体積変化、排気濃度の変化を発生させることになり、空燃比の切換直後は硫黄被毒解除のために狙いとする空燃比の安定性を欠き、結果的に良好な硫黄被毒解除効果が得ることができない可能性がある。
【0008】
そこで本発明は、触媒に付着したSOxなどの浄化能力低下物質を放出すべきタイミングでの空燃比状態に関係なく一気にリッチな空燃比へと切換えるのでなく、いったん理論空燃比に落ち着かせた後でリッチな空燃比へと切換えることにより、触媒に付着した浄化能力低下物質の放出のために狙いとする空燃比の安定性を維持することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、エンジンの排気通路に設けられた触媒と、この触媒への浄化能力低下物質の付着量を推定する手段と、この推定された付着量に基づいて触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミング(例えばSOxによる被毒を解除すべきタイミング)であるかどうかを判定する判定手段と、この判定手段により触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったとき触媒温度を上昇させる昇温手段と、同じく触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったとき触媒の排気空燃比を理論空燃比近傍に維持する空燃比制御手段と、この空燃比制御手段により排気空燃比が理論空燃比近傍に維持された後に排気空燃比を理論空燃比よりもリッチ化する空燃比リッチ化制御手段とを備え、前記空燃比制御手段が、触媒上流の排気空燃比を検出する第1空燃比検出手段と、この第1空燃比検出手段の出力に基づいて第1空燃比フィードバック補正量(例えば空燃比フィードバック補正係数α)を演算する第1空燃比フィードバック補正量演算手段と、触媒下流の空燃比を検出する第2空燃比検出手段と、この第2空燃比検出手段の出力に基づいて第2空燃比フィードバック補正量(例えば比例分修正値PHOS)を演算する第2空燃比フィードバック補正量演算手段と、これら2つの空燃比フィードバック補正量(αとPHOS)でエンジンに供給する燃料量を補正する燃料量補正手段とからなる。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において前記空燃比リッチ化制御手段が、排気空燃比が理論空燃比近傍に維持されたかどうかを判定する判定手段を含んで構成される。
【0012】
第3の発明では、第2の発明において前記判定手段が、前記第2空燃比フィードバック補正量(PHOS)に基づいて学習値(PHLN)を演算する学習値演算手段と、この学習値(PHLN)が収束したかどうかにより触媒下流の排気空燃比が理論空燃比近傍に維持されたかどうかを判定する収束判定手段とからなる。
【0013】
第4の発明では、第1の発明において前記昇温手段が点火時期を遅角させる点火時期遅角化手段である。
【0014】
第5の発明では、第1の発明において前記空燃比リッチ化制御手段が、空燃比を一律にリッチ化する一律リッチ化手段である。
【0015】
第6の発明では、第5の発明において空燃比を一律にリッチ化している途中で排気空燃比がリーンとなった場合に、排気空燃比がリーンとなる前の一律リッチ化の程度より大きくしての空燃比の一律リッチ化を行う。
【0016】
第7の発明では、第5の発明において空燃比を一律にリッチ化している途中で排気空燃比がリーンとなった場合に、そのリーン区間でのみ触媒に付着した浄化能力低下物質の放出に要求されるリッチレベルとなるように空燃比フィードバック制御を行なう。
【0017】
【発明の効果】
第1、第2、第3、第4、第5の発明によれば触媒に付着したSOxなどの浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったときリーン運転中であってもいったん排気空燃比が理論空燃比近傍へと維持された後に触媒に付着した浄化能力低下物質を放出するために要求されるリッチな空燃比へと制御されるので、触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったときリーン運転中であった状態から一気に若干リッチな空燃比へと切換える場合と比較して、触媒に付着した浄化能力低下物質を放出する際の触媒の内部温度と空燃比が安定し、これにより触媒に付着した浄化能力低下物質の放出をより効果的に行うことができる。
【0018】
空燃比リッチ化制御中にも拘わらずエンジン運転状態の変動などにより排気空燃比が一時的に理論空燃比よりもリーンとなることがあり、このときにはその後の浄化能力低下物質の放出が有効に行われない可能性があるのであるが、第6、第7の発明によればエンジン運転状態の変動などにより排気空燃比が一時的に理論空燃比よりもリーンとなることがあっても速やかに浄化能力低下物質の放出に要求されるリッチレベルへと戻すことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に第1実施形態のエンジンの制御システムの構成を示す。同図においてスロットル弁4で計量された空気がエンジン1の燃焼室に吸入され、燃料噴射弁5からの噴射燃料と混合して燃焼室内に所定の空燃比の混合気が形成される。燃料噴射弁5として燃焼室内に直接燃料を噴射するものを示しているが、吸気ポートに燃料を噴射するものであってもかまわない。
【0020】
混合気は点火プラグ6による火花点火により着火燃焼し燃焼ガスは排気として排気通路3に排出される。
【0021】
混合気の目標空燃比は運転領域により予め定められている。例えば大きなエンジン出力が要求されない低負荷側の運転域では燃費向上のためリーン側の空燃比を目標値として運転が行われ、これに対して大きなエンジン出力が要求される高負荷側の運転域なると、理論空燃比を目標として運転が行われる。
【0022】
排気にはHC、CO、NOxの有害三成分が含まれ、理論空燃比での運転時には排気通路3に設けた三元触媒7によりこれら三成分が同時に効率よく浄化されるのであるが、リーン空燃比での運転時になるとNOxが多く発生しこのNOxは三元触媒によっては効率よく浄化できない。そのため排気の空燃比がリーンであるときに排気中のNOxをトラップし、排気の空燃比が理論空燃比またはリッチ側であるときに前記トラップしたNOxを放出するとともにその放出されるNOxをそのときの排気中に多く含まれるCO、HCを還元剤として還元処理するNOxトラップ触媒が三元触媒7と一体化されている。三元触媒7にNOxトラップ触媒が一体化されたものはNOxトラップ型三元触媒といわれるが、以下では略して触媒7という。
【0023】
前記燃料噴射弁5からの燃料噴射量、燃料噴射時期、点火プラグ6による火花点火の時期を運転条件に応じて制御するためエンジンコントローラ11を備える。このコントローラ11は周知のようにマイクロコンピュータを含んで構成される。
【0024】
エンジンコントローラ11にはクランク角センサ12からの回転速度、エアフローメータ13からの吸入空気流量の信号が入力すると共に、触媒7の上流に設置したO2センサ14(第1空燃比検出手段)からの出力、触媒7の下流に設置した広域空燃比センサ15(第2空燃比検出手段)からの出力が入力し、これらに基づいて燃料噴射弁5からの燃料噴射量、噴射時期を制御し、また点火プラグ6による火花点火の時期、さらにはEGR通路21に設けられたEGR弁22の開度を制御する。例えばエンジン回転速度と負荷に応じて目標当量比TFBYAを定め、この目標当量比TFBYAと理論空燃比に対する燃料噴射量Tpとから運転条件毎の基本燃料噴射量を決定する。また、理論空燃比を目標とするときには上流側O2センサ14の出力に基づいて比例分と積分分からなる空燃比フィードバック補正係数α(第1空燃比フィードバック補正量)を演算するとともに、下流側広域空燃比センサ15の出力に基づいて前記比例分に対する修正値(以下「比例分修正値」という。)PHOS(第2空燃比フィードバック補正量)を演算し、これら空燃比フィードバック補正係数αと比例分修正値PHOSとで前記基本燃料噴射量を補正する。このようにして燃料噴射弁5にはTi=Tp×TFBYA×α+Tsの式で与えられる燃料噴射パルス幅Tiを含んだ噴射パルス信号が出力される。なお、上流側O2センサ14は理論空燃比を境に2値を採るものであるが、下流側広域空燃比センサ15のように排気空燃比を広域に検出できるセンサであってもかまわない。
【0025】
またエンジン冷却水温を検出する水温センサ16、アクセル踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ17などからの信号もコントローラ11に入力し、これらに基づいてスロットル弁4の開度を可変的に制御している。
【0026】
コントローラ11では、特にリーン空燃比での運転が継続したときなど触媒7に排気中の硫黄酸化物(SOx)が吸収堆積されてNOxトラップ能力が低下したときには、触媒7の硫黄被毒解除制御を行う。触媒7に付着したSOxを放出させるためには一般的に、
〈1〉ある程度の触媒内部温度(例えば、650℃以上)を確保すること、
〈2〉理論空燃比よりも若干リッチな空燃比状態での運転を保つこと、
が必要である。
【0027】
そこで硫黄被毒解除制御開始条件が成立すると、〈1〉のためにEGR弁22の作動状態をみてEGR弁22が開かれているときにはEGR弁22の作動を停止させEGR弁22を全閉状態とする。このようにEGR弁22の作動を停止する(あるいはEGR量を少なくする)ことで排気温度を上昇させることができる。さらに排気温度を上昇させるために点火時期を燃焼の安定度を損なわないレベルまで最大限に遅角させる。EGR弁22の作動停止は点火時期の遅角化の限界領域を拡大する意味でも効果がある。なお、排気温度を最大限に上昇させるためEGR弁22を全閉としかつ点火時期を遅角させているが、EGR弁22の全閉(あるいはEGR量の減少)もしくは点火時期の遅角のいずれか一方のみで排気温度を上昇させてもよい。
【0028】
また、〈2〉のため空燃比リッチ化制御を行うが、硫黄被毒解除制御開始条件が成立したときリーン空燃比での運転中であることがあるので、排気空燃比を理論空燃比へと維持させた後に行う。
【0029】
コントローラ11で行われるこの制御内容を以下のフローチャートに従って詳しく説明する。
【0030】
図2は硫黄被毒解除要求フラグFLS1の設定を行うためのもので、一定周期で(例えば一定時間毎)行なう。
【0031】
ステップ1ではフラグFLS1をみる。このフラグFLS1はエンジン始動時にゼロに初期設定されている。従って始動当初はステップ2に進み演算周期当たりのSOx付着量を積算する。すなわちSOx付着量(積算値)の前回値であるSzに演算周期当たりのSOx付着量である所定値ΔS1を加算した値を今回のSOx付着量S(始動時にゼロに初期設定する)として算出する。Szは前回値を入れる変数(メモリ)である。Sに付した「z」は前回値を表し、この符号「z」は他でも使用する。
【0032】
ステップ3では演算したSOx付着量Sと上限値(一定値)を比較する。上限値は触媒7へのSOx付着量として許される限界の値である。SOx付着量Sが上限値未満のときにはステップ4、5に進み次回演算のためフラグFLS1=0とするとともに今回のSの値を前回値を表すSzに移す。
【0033】
ステップ2の処理を繰り返しやがてSが上限値以上になるとステップ3よりステップ6に進みフラグFLS1=1とする。
【0034】
このようにSOx付着量Sは触媒7に付着したSOxの量を推定するためのもので、SOx付着量Sが上限値に達したときには硫黄被毒解除要求条件が成立したとして硫黄被毒解除要求フラグFLS1を1にセットする。従ってこのフラグFLS1により硫黄被毒解除要求条件が成立したか否かを判定できる。
【0035】
ここでは簡単のため運転時間に比例してSOx付着量が増加するものと推定しているが、これに限られるものでない。例えばSOx付着量は一般的にエンジン本体の消費燃料積算値に略比例して増加することが知られている。従ってこれに従うときには燃料噴射弁5を駆動する燃料噴射信号(噴射パルス信号)のパルス幅(上記のTi)を積算した値を消費燃料量積算値とし、この消費燃料量積算値に基づいてSOx付着量を推定すればよい。また、図示しない車速センサよりコントローラ11に入力される車速信号から単位時間毎に走行距離を算出し、この走行距離を積算して走行距離積算値を求め、この走行距離積算値に基づいてSOx付着量を推定することも可能である。
【0036】
図3は硫黄被毒解除制御開始フラグFLS2の設定を行うためのもので、これも一定周期で(例えば一定時間毎)行なう。
【0037】
ステップ11では硫黄被毒解除要求フラグFLS1をみる。フラグFLS1=0であるときにはそのまま今回の処理を終了する。フラグFLS1=1であるときにはステップ12に進みフラグFLS2をみる。このフラグFLS2も始動時にFLS2=0に初期設定されている。従ってステップ13に進みリーンフラグFLLNをみる。このリーンフラグFLLNは燃焼噴射制御(図示しない)に用いられるフラグで、FLLN=1のときリーン空燃比での運転を、FLLN=0のとき理論空燃比での運転を指示する。従ってリーンフラグFLLN=0(理論空燃比での運転時)であるときにはそのままステップ15に進み、リーンフラグFLLN=1(リーン空燃比での運転時)であるときには理論空燃比での運転を行わせるためステップ14に進んでリーン運転禁止フラグ(始動時にゼロに初期設定する)=1とする。このリーン運転禁止フラグ=1を受けて図示しない燃焼噴射制御ではリーン空燃比での運転が禁止され、理論空燃比が目標値となる。
【0038】
ステップ15ではエンジン回転速度Ne、燃料噴射量をそれぞれ所定値と比較する。上記の〈1〉のために点火時期を遅角してもそのときの運転条件が例えばアイドル状態にあるのでは触媒よりSOxを放出させるだけの排気温度の十分な上昇が望めないので、こうした運転条件において硫黄被毒解除制御を開始しても触媒7からSOxが放出されてゆかない。かといって点火時期の遅角により排気温度を上昇させるにしてもその遅角させ得る量には自ずと限度がある。そこで点火時期を遅角してもSOxの放出が望めない低負荷低回転速度側の運転域を制御禁止領域として定めておき、この制御禁止領域にあるとき(エンジン回転速度Neが所定値未満であったり燃料噴射量が所定値未満であるとき)には硫黄被毒解除制御の開始を禁止するためステップ15よりステップ16に進んでフラグFLS2=0とし、これに対して制御禁止領域でないとき(つまりエンジン回転速度Neが所定値以上かつ燃料噴射量が所定値以上であるとき)に硫黄被毒解除が可能な運転状態であると判断しステップ15よりステップ17に進みフラグFLS2=1とする。
【0039】
このようにフラグFLS2は理論空燃比を目標値としかつ運転条件(Ne、燃料噴射量)が制御禁止領域にないときFLS2=1となるフラグであり、このフラグFLS2により硫黄被毒解除制御開始条件が成立したか否かを判定できる。
【0040】
図4は硫黄被毒解除制御開始フラグFLS2に基づいて上記〈1〉のための排気温度の上昇と〈2〉のための空燃比制御開始を指示するためのものである。具体的にはEGR弁作動禁止フラグFLEGR、点火時期遅角化フラグ、空燃比制御開始フラグを設定する。これら3つのフラグはいずれも始動時に0に初期設定されている。
【0041】
ステップ21ではフラグFLS2をみる。FLS2=1であればステップ22に進みEGR弁22が作動中であるかどうかみる。図3のステップ13でリーンフラグFLLN=0(理論空燃比での運転時)であるときにはEGR弁22を開いてのEGR制御が行われていることがあるので、ステップ23に進みEGR弁作動禁止フラグFLEGR=1とする。このフラグFLEGR=1により図示しないEGR制御ではEGR弁22が全閉位置に駆動される。一方、EGR弁22の非作動中であればEGR弁22の作動を禁止するまでもないのでステップ22よりステップ24に進みEGR弁作動禁止フラグFLEGR=0とする。
【0042】
ステップ25、26では点火時期遅角化フラグ=1、空燃比制御開始フラグ=1とする。図示しない点火時期制御ではこの点火時期遅角化フラグ=1を受けて点火時期が一定値だけ遅角される。
【0043】
なお、フラグFLS2=0であるときにはステップ21よりステップ27、28、29に進み各フラグともゼロとする。
【0044】
次に上記の空燃比制御開始フラグ=1を受けて排気空燃比が理論空燃比付近に維持されるように空燃比フィードバック制御を行うのであるが、ここでは触媒の上下流に排気濃度を検出するセンサを設けている、いわゆるダブルO2センサシステムであるため、このシステムにおける公知の手法(例えば特開平10−274081号公報参照)を用いて空燃比フィードバック制御を行う。すなわち
▲1▼上流側O2センサ14の出力に基づいて比例分(PL、PR)と積分分(IL、IR)からなる空燃比フィードバック補正係数αを演算しつつ、
▲2▼下流側広域空燃比センサ15の出力に基づいて比例分修正値PHOSを演算し、
▲3▼この比例分修正値PHOSで前記の比例分(PL、PR)を補正する。その際に
▲4▼比例分修正値PHOSに基づいて学習値PHLNを演算し、
▲4▼その学習値PHLNに基づいて学習値が収束したかどうかの判定を行う。
【0045】
図5、図6はこのうち▲2▼〜▲5▼を実行するためのもので、上流側O2センサ14の出力OSR1の反転毎に行なう。
【0046】
図5においてステップ31では空燃比制御開始フラグをみる。空燃比制御開始フラグ=1のときにはステップ32に進み、下流側広域空燃比センサの出力MVRO2を読み込み、このMVRO2をステップ33においてスライスレベルSLRと比較する。MVRO2>SLRであればステップ34でフラグAFR1=1とし、またMVRO2≦SLRであるときにはステップ35でフラグAFR1=0とする。これによってAFR1=0は触媒下流の排気空燃比がリーン側に、またAFR1=1は触媒下流の排気空燃比がリッチ側にあることを表す。
【0047】
ステップ36では空燃比制御開始フラグ=1となった直後(初回)かどうかみる。初回であるあるときはステップ37に進み比例分修正値の初期値PHOS0と学習値(PHLN、PHLN-1、PHLN-2)を初期化する。
【0048】
ステップ38〜41は初回のPHOSを演算する部分である。すなわちステップ38でフラグAFR1=1(リッチ側)であるときにはステップ39で比例分修正値の初期値PHOS0から初回用比例分PHPR0を減算して比例分修正値PHOSを算出し、これに対してフラグAFR1=0(リーン側)であるときにはステップ40で比例分修正値の初期値PHOS0に初回用比例分PHPL0を加算して比例分修正値PHOSを算出する。ステップ41では次回演算のためPHOSの値をPHOSの前回値であるPHOSzに移し、フラグAFR1の値をフラグAFR0に移した後で図5、図6のフローの今回の処理を終了する。一方、空燃比制御開始フラグ=0であるときにはステップ31よりステップ42に進み比例分修正値PHOS=0とする。
【0049】
ステップ36で初回でないときには図6に進む。図6においてステップ43〜50は2回目以降のPHOSを演算する部分である。すなわちステップ43ではフラグAFR0の値を読み込む。AFR0=0は触媒下流の排気空燃比が前回にリーン側にあったことを、またAFR0=1は触媒下流の排気空燃比が前回にリッチ側にあったことを表すので、ステップ44で2つのフラグAFR0、AFR1を比較し両者の値が等しくないとき(つまりリッチからリーンへの反転時またはその反対にリーンからリッチへの反転時)にはステップ45でフラグAFR1をみる。AFR1=0(リッチからリーンへの反転時)のときはステップ46でPHOSの前回値であるPHOSzに比例分PHPLを加えた値をPHOSとすることにより、またAFR1=1(リーンからリッチへの反転時)のときはステップ47においてPHOSの前回値であるPHOSzより比例分PHPRを差し引いた値をPHOSとすることによりそれぞれPHOSを更新する。
【0050】
ステップ44でAFR0とAFR1が等しいときにはステップ48に進み、フラグAFR1の値をみてAFR1=0(前回、今回ともリーン)であるときはステップ49でPHOSの前回値であるPHOSzに積分分PHILを加えた値をPHOSとし、またAFR1=1(前回、今回ともリッチ)であるときはステップ50でPHOSの前回値であるPHOSzより積分分PHIRを差し引いた値をPHOSとすることにより、PHOSを更新する。
【0051】
PHOSの更新に用いた比例分(PHPL、PHPR)と積分分(PHIL、PHIR)はそのときのエンジン回転速度と負荷とから比例分マップ、積分分マップを検索することにより演算する。ここで比例分マップ、積分分マップは回転速度と負荷をパラメータとして比例分(PHPL、PHPR)、積分分(PHIL、PHIR)を割り付けたマップである。
【0052】
次に反転時に限りステップ51で比例分修正値PHOSを用いて
PHLNn=PHOS×k+PHLNn-1×(1−k)、
ただし、k:更新割合、
PHLNn:更新後の学習値、
PHLNn-1:更新前の学習値、
の式により比例分修正値の学習値を更新する。
【0053】
ステップ52では学習データが最新値より3つストアされたかどうかみる。初めてステップ52に進んできたときには学習データは1つ得たばかりであるためステップ53に進み次回演算のため学習値の前回値であるPHLN-1の値を学習値の前前回値であるPHLN-2に、今回の学習値PHLN(=PHLNn)の値を学習値の前回値であるPHLN-1に移す。つまり学習値はPHLN、PHLN-1、PHLN-2に最新値から古い順に3つの値がサンプリングされる。
【0054】
ステップ51での学習値の更新を3度繰り返すと3つの学習データが得られるのでステップ52からステップ55に進み最新値からの3つの学習データが等しいかどうかみる。EGR弁22の作動停止及び点火時期の遅角化を行ってしばらくは過渡時であり3つの学習データは一致しないのでステップ51、55、53の処理を繰り返す。やがて3つの学習データが一致した段階で触媒下流の平均空燃比が理論空燃比付近に維持されたと判断する。このときには空燃比フィードバック制御を終了して空燃比リッチ化制御へと移るためテップ56、57で空燃比制御開始フラグ=0、空燃比リッチ化フラグFRICH=1とする。なお、2回目以降のPHOSの演算時にも図5のステップ41と同様に図6のステップ54の処理を行う。
【0055】
図7は上流側O2センサ出力OSR1に基づいて空燃比フィードバック補正係数αを演算するためのもので、クランク角センサの基準位置信号(Ref信号)の入力毎に実行する。
【0056】
図7においてステップ61で空燃比リッチ化フラグFRICHをみる。空燃比リッチ化フラグFRICH=0であるときにはステップ62以降に進み上流側O2センサの出力OSR1に基づく空燃比フィードバック補正係数αを演算する。ステップ62以降の処理は周知であるため詳述しない。なお、前述の図5、図6の処理は図7のステップ70の内容をなすものである。
【0057】
一方、空燃比リッチ化フラグFRICH=1であるときにはステップ61より図8の処理に進む。図8においてステップ81、82、85は現在理論空燃比付近にある空燃比を運転条件に関係なく一定だけリッチ側にする、一律空燃比リッチ化制御を行う部分である。すなわちステップ81で空燃比リッチ化フラグFRICH=1となった直後(初回)であるかどうかみる。初回であればステップ82に進みそのときの空燃比フィードバック補正係数の前回値であるαzにリッチ化分補正量PRICH(一定値)を加算して今回の空燃比フィードバック補正係数αとしたあとステップ83に、これに対して初回でないときにはステップ82を飛ばしてステップ83に進む。リッチ化分補正量PRICHは硫黄被毒解除制御時に要求されるリッチレベルの空燃比が得られるように予め実験などにより求めた定数である。
【0058】
初回にリッチ化分補正量PRICHだけ大きくされた空燃比フィードバック補正係数αは空燃比リッチ化制御を終了するまで固定され、この一律空燃比リッチ化制御と前述の点火時期の遅角化に伴う触媒温度の上昇により触媒7からSOxが放出されてゆく。
【0059】
このためステップ83ではSOx付着量の前回値であるSz(この値は図2のステップ3の上限値である。)から演算周期当たりのSOx放出量である所定値ΔS2を減算した値を今回のSOx付着量Sとして算出し、ステップ84においてこのSOx付着量Sとゼロを比較する。所定値ΔS2は予め実験などより求めておく。
【0060】
空燃比リッチ化制御を開始した当初はS>0である。このときにはステップ85に進みαの値を前回値であるαzに移すことによりαを一定値に保つ(クランプする)。またステップ86では次回処理のためSの値を前回値であるSzに移す。
【0061】
空燃比リッチ化制御を続ければやがてS=0になる。このときには硫黄被毒解除制御を終了するためステップ84よりステップ87、88に進みαzからリッチ化分補正量PRICHを差し引いた値をαとすることにより、αを空燃比リッチ化制御を行う直前の状態に戻すとともに次回演算に備えてαの値をαzに移す。ステップ89では硫黄被毒解除制御に用いたフラグをすべてゼロとする。
【0062】
なお、空燃比リッチ化制御については、リッチ化された後の空燃比レベルについて排気目標値やエンジン安定度などからの要求により上下限を設けている。下限は例えば硫黄被毒解除が最低限可能な空燃比から定まるリッチレベルαLLで、上限は例えば排気規制から定まるHC,COの値を満たすことが可能な空燃比あるいは失火の発生などエンジンの燃焼安定度を損なわない空燃比から定まるリッチレベルαLHである。
【0063】
ここで本実施形態の作用を図9、図10を参照しながら説明すると、両図の横軸は時間であり、同じ時間スケールで描いている。ただし簡単のためEGRは考えない。また空燃比制御開始直後(初回)に付与される初回のPHOSも考えない。
【0064】
例えばリーン運転時にSOx付着量が上限値に達したt1のタイミングで硫黄被毒解除要求フラグFLS1=1となりそのときの回転速度と燃料噴射量が所定の運転領域にあれば同じt1のタイミングで硫黄被毒解除制御開始フラグFLS2=1となり、硫黄被毒解除制御が開始される。
【0065】
この硫黄被毒解除制御は上述のように〈1〉、〈2〉の2つの条件を満たそうとするものであり、まず〈1〉の条件を満たすため制御開始当初のt1より点火時期が一定値だけ遅角される。
【0066】
また〈2〉の条件を満たすに際しては触媒下流の排気空燃比を理論空燃比へと維持させた後に空燃比リッチ化処理が行われる。すなわちフラグFLS1=1となったタイミングでリーン運転の禁止により目標空燃比が理論空燃比へと切換えられ、理論空燃比を目標値とする空燃比フィードバック制御が開始される。
【0067】
この空燃比フィードバック制御により下流側広域空燃比センサ15の出力に基づいて演算される比例分修正値PHOSが、図10の最下段に示したように比例積分動作で変化し、これによって触媒下流の排気濃度が振動的に変化しつつ平均の空燃比が理論空燃比へと収束してゆく(図10の最上段参照)。t1からのこの理論空燃比への空燃比フィードバック制御と上記の点火時期の遅角とにより排気温度(触媒温度)が上昇することになり(図9の最下段参照)、これに伴い触媒7よりSOxの放出が開始されSOx付着量が低下してゆく(図9の最上段参照)。
【0068】
この場合に空燃比の収束判定が容易になるように比例分修正値PHOSより学習値PHLNを演算しており、この学習値を新しい順に記憶している3つのデータ(最新値PHLN、前回値PHLN-1、前々回値PHLN-2)を用いてこれらが一致するt2のタイミングで学習値が収束した(触媒下流の排気空燃比が理論空燃比に収束した)と判定され、このt2のタイミングで空燃比リッチ化フラグFRICH=1となり空燃比リッチ化制御のため空燃比フィードバック補正係数αに一定値PRICHが加算される。図10の最下段においてt2のタイミングからはαの波形に変更しこの様子を示す。
【0069】
t2のタイミングでは空燃比が理論空燃比からこれより若干リッチ側の空燃比へと変更されるだけなので、t2のタイミングの前後で大きな燃焼状態の変更はなく、従って図9の最下段に示すように触媒温度がt2の直前よりもわずかに上昇して安定する。この安定した高い触媒温度により触媒7からのSOxの放出が進む。やがてSOx付着量Sがt3のタイミングでゼロになると空燃比リッチ化フラグFRICH=0となって硫黄被毒解除制御が終了し、硫黄被毒解除制御の開始前の状態に戻る(フラグFLS1=0、フラグFLS2=0、点火時期の復帰)。
【0070】
このように本実施形態によれば触媒7に付着したSOx(浄化能力低下物質)を放出すべきタイミングになったときリーン運転中であってもいったん排気空燃比を理論空燃比近傍へと維持した後に若干リッチな空燃比へと制御するので、触媒7に付着したSOxを放出すべきタイミングになったときリーン運転中であった状態から一気に若干リッチな空燃比へと切換える場合と比較して、触媒7からSOxを放出する際の触媒7の内部温度と空燃比が安定し、これによりSOxの放出をより効果的に行うことができる。
【0071】
なお、硫黄被毒解除制御中に空燃比リッチ化制御により空燃比を一度リッチ化したにも拘わらず触媒下流側広域空燃比センサの出力がリーンとなることが考えられる(図11、図12のt4以降参照)。これは、硫黄被毒解除制御中のエンジン運転状態の変動などにより一時的なリーン状態が生じるためで、このときにはその後の硫黄被毒解除が有効に行われない可能性がある。そこで図11に示したように下流側広域空燃比センサの出力がリーンを示すt4のタイミングより、t2で加算したリッチ分補正量PRICHよりも大きなリッチ分補正量PRICH2(一定値)を付加することが考えられる(図11の最下段参照)。また、図12のようにリッチ分補正量PRICHを付加した後のリーン判定区間でのみ硫黄被毒解除に要求される空燃比のリッチレベルとなるように空燃比フィードバック制御を行なうようにしてもかまわない(図12の最下段参照)。
【0072】
実施形態ではダブルO2センサシステムを用いて空燃比フィードバック制御を行う場合で説明したが、これに限られるものでなく触媒上流側O2センサの出力のみに基づく空燃比フィードバック制御でもかまわない。
【0073】
実施形態では浄化能力低下物質がSOxの場合で説明したが、これに限られるものでない。
【0074】
実施形態では触媒が、SOxによる排気浄化性能の低下が顕著となるNOxトラップ型三元触媒(あるいはNOxトラップ触媒)である場合で説明したが、三元触媒あるいはSOx触媒であってもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシステム構成を示すブロック図。
【図2】硫黄被毒解除要求フラグの設定を説明するためのフローチャート。
【図3】硫黄被毒解除制御開始フラグの設定を説明するためのフローチャート。
【図4】硫黄被毒解除制御を説明するためのフローチャート。
【図5】サブルーチンを説明するためのフローチャート。
【図6】同じくサブルーチンを説明するためのフローチャート。
【図7】空燃比フィードバック補正係数の演算を説明するためのフローチャート。
【図8】空燃比リッチ化制御を説明するためのフローチャート。
【図9】第1実施形態の作用を示す波形図。
【図10】第1実施形態の作用を示す波形図。
【図11】第2実施形態の作用を示す波形図。
【図12】第3実施形態の作用を示す波形図。
【符号の説明】
7 触媒
11 エンジンコントローラ
14 上流側O2センサ(第1空燃比検出手段)
15 下流側広域空燃比センサ(第2空燃比検出手段)
Claims (7)
- エンジンの排気通路に設けられた触媒と、
この触媒への浄化能力低下物質の付着量を推定する手段と、
この推定された付着量に基づいて触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングであるかどうかを判定する判定手段と、
この判定手段により触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったとき触媒温度を上昇させる昇温手段と、
同じく触媒に付着した浄化能力低下物質を放出すべきタイミングになったとき触媒の排気空燃比を理論空燃比近傍に維持する空燃比制御手段と、
この空燃比制御手段により排気空燃比が理論空燃比近傍に維持された後に排気空燃比を理論空燃比よりもリッチ化する空燃比リッチ化制御手段と
を備え、
前記空燃比制御手段は、触媒上流の排気空燃比を検出する第1空燃比検出手段と、この第1空燃比検出手段の出力に基づいて第1空燃比フィードバック補正量を演算する第1空燃比フィードバック補正量演算手段と、触媒下流の空燃比を検出する第2空燃比検出手段と、この第2空燃比検出手段の出力に基づいて第2空燃比フィードバック補正量を演算する第2空燃比フィードバック補正量演算手段と、これら2つの空燃比フィードバック補正量でエンジンに供給する燃料量を補正する燃料量補正手段とからなる
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。 - 前記空燃比リッチ化制御手段は、排気空燃比が理論空燃比近傍に維持されたかどうかを判定する判定手段を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記判定手段は、前記第2空燃比フィードバック補正量に基づいて学習値を演算する学習値演算手段と、この学習値が収束したかどうかにより触媒下流の排気空燃比が理論空燃比近傍に維持されたかどうかを判定する収束判定手段とからなることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記昇温手段は点火時期を遅角させる点火時期遅角化手段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 前記空燃比リッチ化制御手段は、空燃比を一律にリッチ化する一律リッチ化手段であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 空燃比を一律にリッチ化している途中で排気空燃比がリーンとなった場合に、排気空燃比がリーンとなる前の一律リッチ化の程度より大きくしての空燃比の一律リッチ化を行うことを特徴とする請求項5に記載のエンジンの排気浄化装置。
- 空燃比を一律にリッチ化している途中で排気空燃比がリーンとなった場合に、そのリーン区間でのみ触媒に付着した浄化能力低下物質の放出に要求されるリッチレベルとなるように空燃比フィードバック制御を行なうことを特徴とする請求項5に記載のエンジンの排気浄化装置。
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