JP3799573B2 - 消火用ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、大型展示場、アトリウム、体育館等に用いられる消火用ヘッドに関するものであり、更に述べると、広い矩形状の消火領域、例えば、幅5m×長さ20m、の消火領域に均等に散水できる消火用ヘッドに関するものである。
【0002】
従来、広い矩形状の消火領域に均等に散水するために、射程距離の異なる複数のノズルを上下に配設した消火用ヘッドを用いている。この消火用ヘッドのノズルには、上から順に、遠投用ノズル、該遠投用ノズルより射程距離の小さい中投用ノズル、該中投用ノズルより射程距離の小さい近投用ノズル、が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の消火用ヘッドは、次の様な問題がある。
(1)近投用ノズルから噴射される放水流が空気を引き込み中投用ノズルから噴射される放水流を引き込み、又、中投用ノズルから噴射される放水流も空気を引き込み、遠投用ノズルから噴射される放水流を引き込む。そのため、各ノズルの射程距離が設計より短くなるので、20m級の広い矩形状の散水領域に満遍なく散水することができない。
【0004】
(2)散水領域が、遠投用ノズルは遠距離地点、中投用ノズルは中間地点、と決まっているために粒子径の大きさが場所により異なる。
【0005】
(3)各ノズルの散水地点が決まっているため、きれいな矩形放水等で均一に散水することが困難である。
【0006】
(4)1ケ所から遠方へ矩形散水する場合、複数のジェットノズルを用い、散水形成に合せ、ノズル相互間に適宜角度を配置している。しかし、この方法では個々のノズルからの放水量が同一である場合、前方左右の角度では所定の散水量を得ることができない。そのため、矩形の散水領域を均等に散水することができない。
【0007】
この発明は上記事情に鑑み、矩形状の散水領域を均等に散水できるようにすることを目的とする。本発明者は、ノズルからの放水流は外側ほど空気抵抗による影響を受けやすいので、該外側のノズルの放水量を多くすれば前記問題が解決できることに気がついた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、消火用ヘッドの中心軸が水平になるように、大空間の側壁に取り付けられ、前記中心軸に対して下向きに傾斜して、消火用ヘッドの近傍の放水領域に散水する近投用ノズルを備えた消火用ヘッドであって、前記近投用ノズルは、上端面に案内リングを有する外ノズルと、該外ノズル内に設けられるデフレクタとを有し、前記デフレクタの上方放水域に対応する部分と側方放水域に対応する部分を外ノズルの案内リングで囲むと共に、前記外ノズルの案内リングの下方部分に切欠部を設けて、前記デフレクタの下方周縁部に形成した下方切欠部を、前記案内リングの切欠部と対向する位置に設け、前記デフレクタの規制を受けながら案内リングの切欠部から放出される散水が前記放水領域の前記側壁側の散水を受け持つ下方散水域を構成することを特徴とする消火用ヘッド、又は、ヘッドの中心軸が水平になるように、大空間の側壁に取り付けられる消火用ヘッドであって、それぞれ射程距離が異なる、第1ノズル、第2ノズル及び第3ノズルからなる3つのノズルを上方から下方に向かって順に配設し、前記第1ノズルは、同一水平線上に一対設けられ、該一対のノズルは、前記中心軸に対して開くように設けられると共に、前記中心軸に対して上向きに傾斜して設けられ、前記第2ノズルは、水平方向に間隔をあけて配設された、前記第1ノズルよりも多い複数の放水孔から構成され、前記第3ノズルは、放水口と切欠部を有するデフレクタとを有しており、該第3ノズルは、消火用ヘッドの近傍の放水領域に散水する近投用ノズルであって、該放水領域の前記側壁側の散水を受け持ち、前記第1ノズルは、近投用ノズルよりも射程距離が長い中投用ノズルであり、前記第2ノズルは、前記中投用ノズルよりも射程距離が長い遠投用ノズルであり、前記中投用ノズルから噴出される放水流の散水領域の欠落を補う働きをするノズルであることを特徴とする消火用ヘッド、により上記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】
消火用ヘッドに消火用水を圧送すると、各放水口から放水流が噴出する。この時、外側の大径放水口からは大量の放水流が放出されるので空気抵抗による影響を受けないとともに、該放水流は他の放出口からの放水流に干渉し、それらの放水流の射程距離を伸ばす。又、真中の中径放水口から放出される中流量は偏った散水を防止する。更に小径放水口から放出される小流水は真中と端との間の散水を補充する。
【0010】
【実施例】
この発明の実施例を図1〜図23により説明する。消火用ヘッド1には上方から下方に向かって順に中投用ノズル100、遠投用ノズル200、近投用ノズル300が配設されている。
【0011】
該中投用ノズル100の中心軸100cと遠投用ノズル200の中心軸200cとは平行であり、該遠投用ノズル200cは、消火用ヘッド1の中心軸1cに対し角度θ1傾斜している。この角度θ1は散水領域を考慮して適宜選択されるが、例えば、角度θ1=26゜が選ばれる。
【0012】
近投用ノズル300の軸心300Cは,前記消火用ヘッド1の中心軸1cに対し、角度θ2傾斜している。この角度θ2は、散水領域を考慮して適宜選択されるが、例えば、角度θ2=43゜が選ばれる。
【0013】
該中投用ノズル100は、遠投用ノズル200よりも射程距離が短く、かつ、近投用ノズル300よりも射程距離が長い扇状ノズルである。該ノズル100を1本単独で使用した場合には、射程距離Lは約8.5〜約16m、散水幅Wは約2〜3mであり、図21Aに示す散水流域S1を形成する。
【0014】
この中投用ノズル100は、消火用ヘッド1の中心軸1cを挟んで同一水平線F1上に一対設けられている。この両ノズル100の中心軸100Cの交差角θ3は適宜選択されるが、例えば、交差角θ3=14゜である。該ノス゛ル100は出口101に向かって拡径しており、その出口101は長方形状に形成されている(図5〜図7参照)。
【0015】
該遠投用ノズル200は、中投用ノズル100、近投用ノズル300よりも射程距離が長く、従って、各ノズル中で一番射程距離が長いジェットノズルである。該ノズル200を単独で使用した場合には、射程距離Lは約7〜約22m、散水幅Wは約2〜約5mであり、図21Bに示す散水領域S2を形成する。
【0016】
この遠投用ノズル200は、同一水平線F2上に間隔をあけて配設された複数の放水孔201を備えている。この放水孔201は中央部の中径孔202と、該中径孔202の両側に配設された大径孔203と、該中径孔202と該大径孔203との間に配設された小径孔204と、から構成されている。該中径孔202の中心軸200cは、消火用ヘッドの中心軸1cと交差している(図8〜図10参照)。
【0017】
該各孔202〜204の口径は、互いに相違しているが、それは次の理由による。
(1)ノズルからの水流は外側ほど空気抵抗による影響を受けやすいので、その影響を受けないようにするために外側のノズルを大流量にしなければならないこと。
【0018】
(2)真中の水流を大流量にすると真中に偏った散水をする。この偏った散水を防止するために、真中のノズルには、中流量を放水しなければならないこと。
(3)真中のノズルと両側のノズルとの間のノズルには、均一散布するために真中と両側端の散水をフォローさせる必要があること。
【0019】
上記事情を考慮し、各孔202〜204の口径の大きさは、例えば、大径孔203対小径孔204対中径孔202を7:4:5の比になる様に形成するが、この比率は必要に応じて適宜変更されることは勿論である。
【0020】
この遠投用ノズル200は、前記中投用ノズル100から噴出される放水流の散水領域の欠落を補う働きをする。
【0021】
該近投用ノズル300は、該中投用ノズル100、遠投用ノズル200よりも射程距離が短く、従って、各ノズル中で一番射程距離が短い。この近投用ノズル300を単独で使用した場合には、射程距離Lは後方約1mから前方約6m、散水幅Wは約4〜5mであり、図21Cに示す散水領域S3を形成する。
【0022】
この近投用ノズル300は、内ノズル301と、該内ノズル301に嵌着される外ノズル310と、該内ノズル301と外ノズル310との間に介在せしめたデフレクタ320と、を備えている。
【0023】
内ノズル301の後端部には、オリフィス収納部302が設けられ、又、その胴部309には、外ノズル310の放出口311と連通する複数の給水孔303が設けられている(図13、図14参照)。
【0024】
該内ノズル301の先端部には、絞り部305が設けられている。この絞り部305の角度θ5は必要に応じて適宜決定されるが、例えば、角度θ5=90゜である。なお、308は工具等の係合段部を示す。
【0025】
該内ノズル301の放水口306は、放射状に形成されているが、その放射角度θ6は、必要に応じて適宜決定されるが、例えば、放射角度θ6=120゜である。前記絞り部305と給水孔303との間には、スパイラル収納部307が形成されている。
【0026】
該外ノズル310の上端面には、案内リング312と抵抗リング313とが同心状に形成されている。この両リング312、313間には環状流路315が設けられている。該案内リング312の内面は、外方に向かって傾斜している。その傾斜角度θ8は必要に応じて適宜決定されるが、例えば、傾斜角度θ8=45゜である(図15、図16参照)。
【0027】
該案内リング312の前半部分には、切欠部314が設けられており、この切欠部314からの散水は下方放水域E3を構成する。この放水域の放水角E3は必要に応じて適宜決定されるが、例えば、角度E3=125゜である。
【0028】
抵抗リング313は、円周方向に間隔をおいて配設された複数の扇状の突起片316からなる。下方放水域E3に対応する部分には該突起片が欠如しており、側方放水域E2に対応する部分には隙間L6をおいて複数の側方突起片317が設けられ、又、上方放水域E1に対応する部分の中央部には中央突起片318が設けられている。
【0029】
この中央突起片318は、側方突起片317より大きく形成され、又、中央突起片318と側方突起片317との隔間L7は前記間隔L6より広く形成されている。側方放水域E2および上方放水域E1の放水域角E2、E1はそれぞれ必要に応じて適宜選択されるが、例えば、放水域角E2=45゜放水域角E1=90゜である。なお、319は内ノズル301を嵌入せしめる通路である。
【0030】
該デフレクタ320の中央部には、内ノズル301の嵌合口321が形成されており、その周縁部には、切欠部322、323が形成されている。切欠部322は下方切欠部で、分散片325の幅L11と略同じ幅L10のU字状溝を構成している。この切欠部322は前記下方放水域E3に対応する全範囲にわたり等間隔に複数形成されている。この切欠部322の形状や個数は必要に応じて適宜選択される(図17参照)。
【0031】
切欠部323は上方切欠部で、前記上方放水域E1に対応する部分に形成されている。この上方切欠部323の切欠角度L13は必要に応じて決定されるが、例えば、切欠角度L13=60゜である。
【0032】
該デフレクタ320の周縁部の前記側方放水域E2に対応する部分326には切欠部は設けられていない。
【0033】
前記内ノズル301にはスパイラル330とオリフィス340とが設けられている。スパイラル330は、その側壁に螺旋状に形成された溝331を備えており、消火用水を攪拌し旋回流を形成させる。なお、332は通水孔である(図18参照)。
【0034】
オリフィス340は、リング341に形成され、その出口342側内面343は円錐角αの円錐台状に形成されている。その円錐角αは必要に応じて適宜選択されるが、例えば、円錐角α=90゜である。このオリフィス340は放水流の圧力を低下させ、放水粒径を大きくさせる。なお、345は入口である(図19、図20参照)。
【0035】
次に本実施例の作動につき説明する。図1に示す様に消火用ヘッド1を国際展示場などの大空間の側壁500に取り付ける。この時、消火用ヘッド1の中心軸1cは水平であり、中投用ノズル100、遠投用ノズル200は上向きとなり、例えば、該中心軸1cに対して傾斜角度θ1=26゜上向きとなる。又、該近投用ノズル300は、下向きとなり、例えば、該中心軸1cに対して傾斜角θ2=43゜下向きとなる。
【0036】
図示しない消火設備の主弁が開き、消火用ヘッド1に所定圧力、例えば3.5kgf/cm2 の消火用水600が圧送されると、図22に示す様に該消火用水600は、各ノズル100、200、300から放出される。
【0037】
中投用ノズル100からの放水流610は、扇状に広がりながら、放物線状に落下するが、地点Pで遠投用ノズル200からの棒状の放水流620と衝突する。そのため、棒状の放水流620のエネルギは放水流610に奪われるとともに、該放水流610は、前記放水流620に乗るようにしながら射程距離Lを伸ばすとともに、中投用ノズル100の散水領域S5の中心線SC上にも前記散水流620が散水されるので、中投用ノズル610の散水領域S5は図23に示す形状となる。
【0038】
放水流610によりエネルギを奪われた棒状の放水流620は、単独で用いられる場合に比べその射程距離Lが短くなり、図23に示す散水領域S6となるが、その射程距離Lは20m以上に及ぶ。
【0039】
前述の様に、前記放水流610と放水流620との衝突により棒状の放水流620の射程距離Lが短くなるが、その半面、互いの放水流610、620がデフレクタの役目を果たすことになるので、均一に、かつ、広く散水することができる。
【0040】
この遠投用ノズル200は互いに口径の異なる大径孔203、小径孔204、中径孔202を水平方向に間隔をおいて配設しているので、一定の広がりをもって散布できると共に各孔から放出した放水流は真中で収束することはない。
【0041】
最も大きい口径の大径孔203を両側に配置したので、一番射程距離Lの長い大径孔203からの放水流は、他の孔202、204から放出された射程距離の短い放水流に干渉し、それらの放水流は単独で放出されるよりも射程距離Lが伸びる。これにより、一定の広がりをもって散布することがより確実に行われることになる。
【0042】
中央に中径孔202を設け、その両側に大径孔203を配設し、両孔202、203間に小径孔204を設けたので、中径孔202からの放水流は他の孔203、204からの放水流の干渉を受けることが少なくなる。又、大径孔203と中径孔202からの放水流だけにより散水領域を形成すると、散水分布に粗密が生じるが、この不都合は小径孔204の放水流により解消することができる。
【0043】
近投用ノズル300の各放水域E1、E2、E3から放出される放水流630は放物線を描きながら落下し、消火用ヘッド1近傍の放水領域S7に散水される。この近投用ノズル300には、オリフィス340が設けられており、消火用ヘッド1に供給され、かつ、近投用ノズル300に分流供給される消火用水600はこのオリフィス340により所定圧力、例えば、2.5kg/cm2、に減圧されるので、流速が遅くなる。
【0044】
そのため、近投用ノズル300からの放水流630は、遠投用ノズル200や中投用ノズル100から放出される放流水610、620に影響を与えることがなくなるとともに、散水粒径も大きくなり消火効果をあげることができる。
【0045】
このオリフィス340を通った消火用水600は、スパイラル330により旋回流にされながら、絞り部305で絞り込まれた後、内ノズル301からの放水流630となり円錐状に放出される。
【0046】
前記オリフィス340を通った消火用水600の一部は、給水孔303、通路350を通り、デフレクタ320、突起片316、317、318、案内リング312の規制を受けながら切欠部314、隙間L6、L7から放出される放水流630となり、外ノズル310から上方放水域E1、側方放水域E2及び下方放水域E3の全域にわたり散水される。
【0047】
この上方散水域E1は、主に放水領域S7の中央部300Cの散水を受け持ち、又、側方散水域E2は主に前記放水領域S7の側方300Bの散水を受けもち、更に、下方散水域E3は主に前記放水領域S7の後端300A側の散水を受け持つ。
【0048】
このようにして各ノズル100、200、300からの放水流610、620、630は、全体として大きな矩形状の散水領域Sを形成すると共に、その長さLは20mを超え、幅Wも5mを超える。そのため、この消火用ヘッド1はアトリウム等の大空間を備えた建築物の消火を効率良く行うことができる。
【0049】
この発明の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、図24、図25に示す様に、遠投用ノズル200の両側に中投用ノズル100を設け、該遠投用ノズル200の下方に近投用ノズル300を設けることもできる。図25において、θ3は中投用ノズル200の中心軸200cの交差角度で、例えば、交差角θ3=14゜である。尚、図24、図25において各ノズル100、200、300、は上記と同様の構成のものであり、図1〜図23と同一物には同一符号が付されている。
【0050】
【発明の効果】
この発明は、以上の様に構成したので、次の様な顕著な効果を奏する。
(1)両側端の放水口の径を他の放水口のそれより大きくしたので、外側の放水口からは内側のそれより大量の放水流が散布される。従って、該外側の放水口からの放水流は、空気抵抗の影響を受けることがないとともに、内側の放水口からの放水流に干渉し、それらの放水流の射程距離を伸ばす。そのため、一定の広がりをもって散布することが確実にできる。
【0051】
(2)中径放水口の両側に大径放水口を配設し、該中径放水口と大径放水口との間に小径放水口を設けたので、大径放水口からの放水流は空気抵抗の影響をあまり受けないとともに、他のノズルからの放水流に干渉し、その射程距離を伸ばす。そのため、全体としての射程距離を20m以上にすることができる。又、小径放水口からの放水流は、大径放水口及び中径放水口からの放水流では十分に散水できない範囲にも散布されるので、矩形の散水領域は確実に均一に散水される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す正面図で、取付状態を示す図である。
【図2】取付前の消火用ヘッドを示す正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】中投用ノズルの正面図である。
【図6】図5のVI-VI線断面図である。
【図7】図5のVII-VII線断面図である。
【図8】遠投用ノズルの側面図である。
【図9】遠投用ノズルの平面図である。
【図10】遠投用ノズルの正面図である。
【図11】近投用ノズルの正面図である。
【図12】図11のXII-XII線断面図である。
【図13】近投用ノズルの内ノズルの正面図である。
【図14】図13のIVX-IVX線断面図である。
【図15】近投用ノズルの外ノズルの正面図である。
【図16】図15のXVI-XVI線断面図である。
【図17】近接用ノズルのデフレクタの平面図である。
【図18】近投用ノズルのスパイラルの平面図である。
【図19】近投用ノズルのオリフィスの平面図である。
【図20】図19のXX-XX線断面図である。
【図21】各ノズルを単独で用いた場合の散水領域を示す図で、Aは中投用ノズルのそれ、Bは遠投用ノズルのそれ、Cは近投用ノズルのそれを、示す。
【図22】各ノズルの放水流の状態を示す図である。
【図23】各ノズルの放水流により形成された矩形状の散水領域を示す図である。
【図24】他の実施例を示す正面図である。
【図25】図24の一部断面平面図である。
【符号の説明】
1 消火用ヘッド
100 中投用ノズル
200 遠投用ノズル
300 近投用ノズル

Claims (4)

  1. 消火用ヘッドの中心軸が水平になるように、大空間の側壁に取り付けられ、前記中心軸に対して下向きに傾斜して、消火用ヘッドの近傍の放水領域に散水する近投用ノズルを備えた消火用ヘッドであって、
    前記近投用ノズルは、上端面に案内リングを有する外ノズルと、該外ノズル内に設けられるデフレクタとを有し、
    前記デフレクタの上方放水域に対応する部分と側方放水域に対応する部分を外ノズルの案内リングで囲むと共に、前記外ノズルの案内リングの下方部分に切欠部を設けて、前記デフレクタの下方周縁部に形成した下方切欠部を、前記案内リングの切欠部と対向する位置に設け、
    前記デフレクタの規制を受けながら案内リングの切欠部から放出される散水が前記放水領域の前記側壁側の散水を受け持つ下方散水域を構成することを特徴とする消火用ヘッド。
  2. 前記放水領域の中央部の散水を受け持つ上方散水域と、前記放水領域の側方の散水を受け持つ側方散水域とを近投用ノズルに設け、
    前記上方散水域、側方散水域、及び下方散水域から放出される放水流により消火用ヘッド近傍の放水領域に散水することを特徴とする請求項記載の消火用ヘッド。
  3. ヘッドの中心軸が水平になるように、大空間の側壁に取り付けられる消火用ヘッドであって、
    それぞれ射程距離が異なる、第1ノズル、第2ノズル及び第3ノズルからなる3つのノズルを上方から下方に向かって順に配設し、
    前記第1ノズルは、同一水平線上に一対設けられ、該一対のノズルは、前記中心軸に対して開くように設けられると共に、前記中心軸に対して上向きに傾斜して設けられ、
    前記第2ノズルは、水平方向に間隔をあけて配設された、前記第1ノズルよりも多い複数の放水孔から構成され、
    前記第3ノズルは、放水口と切欠部を有するデフレクタとを有しており、
    該第3ノズルは、消火用ヘッドの近傍の放水領域に散水する近投用ノズルであって、該放水領域の前記側壁側の散水を受け持ち、
    前記第1ノズルは、近投用ノズルよりも射程距離が長い中投用ノズルであり、
    前記第2ノズルは、前記中投用ノズルよりも射程距離が長い遠投用ノズルであり、前記中投用ノズルから噴出される放水流の散水領域の欠落を補う働きをするノズルであることを特徴とする消火用ヘッド。
  4. 前記第1ノズル、第2ノズル及び第3ノズルからの放水流は、それぞれがあわさって、全体として大きな矩形状の散水領域を形成することを特徴とする請求項記載の消火用ヘッド。
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