JP3799505B2 - 映像表示装置付き自動車 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は映像表示装置付き自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、小型の液晶テレビが一般化するにつれ、これを自動車に搭載するケ−スが多くなっている。また、余暇を利用したレジャ−も盛んになり、多目的自動車も天井にル−フテントを搭載したキャンピング仕様の自動車などが一部のメ−カ−から発売されている。特にワゴン車においてはやや大きめのテレビを搭載し、旅行先やキャンプ場などで、その日撮影したビデオを再生して多人数で楽しんだり、テレビを見たりすることが一般的になりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記自動車に搭載できるテレビの大きさはせいぜい14インチクラスまでで、多人数で見るには小さすぎる。また、上記ル−フテントを搭載したキャンピング仕様の自動車のル−フテントの使用頻度はせいぜい年に数回で、有効に使用できる別の用途が期待されている。
【0004】
本発明はかかる点に鑑み、ル−フテント付きで映像表示装置付きの自動車を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために以下の構成としたものである。
1.開閉自在のル−フテントの内側にプロジェクタ−を配置し、ル−フテントの映像投影面に透過型(または反射型)スクリ−ンを構成し、ル−フテントの内側からプロジェクタ−の映像を投影するようにしたものである。
2.開閉自在のル−フテントの開閉部にスクリ−ンを配置し、ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようル−フ部にプロジェクタ−を配置したものである。
3.開閉自在のル−フテントの開閉部にスクリ−ンを配置し、ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようにプロジェクタ−を配置し、かつ、座席からスクリ−ンが見えるように自動車の座席とル−フテントとの仕切り板を収納する(板を取はずしたり、すだれ状に巻いたり、アコ−デェオン状に折りたたんだり、サンル−フのようにスライドする)機構を設けたものである。
4.開閉自在のル−フテントの開閉部にスクリ−ンを配置し、ル−フテントを開いた場合、プロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようル−フ部または座席とル−フテントとの仕切り板の固定部にプロジェクタ−を配置し、かつ、仕切り板の可動部を座席からスクリ−ンが見えるようにル−フ側に跳ねあげた状態で、上記プロジェクタ−とスクリ−ンの光路を確保できるよう仕切り板に透光部または開閉自在の蓋を設けたものである。
【0006】
【作用】
本発明は上記の構成により以下の作用がある。
上記1により、ル−フテントのスクリ−ンに大画面の映像を表示することができ、内側または外側からこの映像を見ることができる。
上記2の構成により、プロジェクタ−がル−フテントの床面にないのでテント内が広く使用できる。
上記3により、自動車の座席にすわったままスクリ−ン上の大画面の映像を見ることができる。
上記4により、光路確保の蓋を開き、仕切り板を跳ねあげるという簡単な操作で、自動車の座席にすわったままスクリ−ン上の大画面の映像を見ることができる。
【0007】
【実施例】
以下本発明の実施例を図1〜図5により説明する。
【0008】
図1は、本発明による表示装置をル−フテント付き自動車で実施した実施例で(A)はル−フテントを閉じた場合(B)はル−フテントを開いた場合を示す。(B)において、開閉自在のル−フテントの開閉部にスクリ−ン1を構成し、ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−2の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようル−フ3にプロジェクタ−2を配置したものである。
スクリ−ン1は透過型の場合、自動車の内側と外側のどちらからでも投影映像を見ることができる。なお、スクリ−ンは白色系の布や高分子シ−トなどのテント材料や多層膜やビ−ズ処理のスクリ−ン材料で構成してもよい。
【0009】
図2は本発明の別実施例で、ル−フテントと座席との仕切り板の可動部を跳ね上げる構成としたものである。
(A)は仕切り板の可動部を閉じた場合で、プロジェクタ−2を投影すると、自動車の外側から透過形のスクリ−ン1により大画面を見ることができる。
(B)は仕切り板の可動部を跳ね上げて、自動車の座席からスクリ−ンを見るようにした場合である。開閉自在のル−フテントの開閉部に反射形のロ−ルスクリ−ン4を配置し、ル−フテントを開いた場合にプロジェクタ−2の投影位置とロ−ルスクリ−ン4の位置が一致するようル−フ3にプロジェクタ−2を配置し、かつ、自動車の座席5とル−フテントとの仕切り板の可動部6を座席5からロ−ルスクリ−ン4が見えるようにル−フ3側に跳ねあげた状態で、上記プロジェクタ−2からロ−ルスクリ−ン4までの光路を確保できるよう、仕切り板の可動部6に開閉自在の蓋7を設けたものである。なお、蓋7は仕切り板の可動部6を閉じた場合の座席とル−フテントの通路としても使用できる。
また、蓋7を透明の材料で形成することにより蓋を閉めたままでもスクリ−ンに映像を投影できる。
【0010】
上記において、スクリ−ン1以外のテントを遮光性材料で構成し、反射形のロ−ルスクリ−ン4を下ろすことにより、ル−フテント内は暗くなり、かつ、自動車のカ−テンを閉じることにより座席周辺もやや暗くなるため、昼間でも60インチクラスの大画面を鮮明に見ることができる。また、自動車に搭載されているオ−ディオ機器と接続することにより映画館のような映像と音の臨場間を得ることができる。
なお、座席とル−フテントの仕切り板は、分割して取はずしたり、すだれのように構成して巻いたり、アコ−ディオンのように構成して折りたたんだり、サンル−フのようにスライドする機構を設けて構成してもよいことは言うまでもない。また、映像目的のみで使用する場合、仕切り板はなくても差し支えない。
また、プロジェクタ−2の取り付け位置は仕切り板の固定部10でも良い。
【0011】
図3は本発明の実施例におけるプロジェクタ−とル−フとの取付方法の実施例で、(A)はル−フ3を閉じた場合で、プロジェクタ−2は仕切り板6により支えられている。(B)はル−フ3を開いた場合で、プロジェクタ−2は蝶番8とベルト9により保持されてスクリ−ンの方向を向くようにしたものである。
なお、最初からル−フを開いた場合にスクリ−ンの方向を向くようプロジェクタ−をル−フに固定しても差し支えない。
【0012】
図4と図5は自動車へ後付けの場合のル−フテントの構成を示す。
図4は、自動車のル−フにキャリア−を介して取りつけるル−フテントで、横方向が開閉するように構成したものである。(A)はル−フテントを閉じた場合を示し(B)はル−フテントを開いた場合を示す。
図5は図4の内部構成図で、開閉自在のル−フテントの開閉部に透過形のロ−ルスクリ−ン11を配置し、ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−12の投影位置とロ−ルスクリ−ン11の位置が一致するようル−フ13にプロジェクタ−12を配置したものである。
横方向にスクリ−ンがあるため自動車のサイド方向から大画面を見れるという特徴があり、屋台や宣伝カ−にも利用できるという効果がある。
【0013】
以上の実施例において、プロジェクタ−は、外側から見る場合と内側から見る場合は映像の左右が反転するので、左右反転機能を有することが好ましい。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ル−フテントを上記のように映像表示装置として用いることにより、ル−フテントの使用頻度が多くなるとともに、映画やビデオ等のソフト鑑賞に興味のあるより多くの人に利用されるという効果がある。
また、図1と図2の(A)の構成によりにより、ル−フテントの内側または外側から大画面の映像を見ることができる。さらに、プロジェクタ−がル−フテントの床面にないのでル−フテント内が広く、テントとして使用する場合の使い勝手が良い。
また、図2の構成により、光路確保の蓋を開き仕切り板の可動部を跳ねあげるという簡単な操作で、カ−オ−ディオと併用することにより、座席にすわったまま従来とは別格の大画面の映像と臨場感のある音を楽しむことができる。
図3の構成によりプロジェクタ−の使用時は光軸がスクリ−ンに合い、収容時はコンパクトにル−フ内に収容できる。
図4の構成により自動車のサイドから大画面を見ることができるため屋台や宣伝カ−にも利用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による映像表示装置付き自動車をル−フテント付き自動車で実施した実施例で(A)はル−フテントを閉じた場合、(B)はル−フテントを開いた場合の概略図である。
【図2】 本発明の別実施例で、(A)は仕切り板の可動部を閉じた場合で、(B)は仕切り板の可動部を跳ね上げた場合の概略断面図である。
【図3】 プロジェクタ−のル−フへの取付方法の実施例で、(A)はル−フを閉じた場合で、(B)はル−フを開いた場合の概略断面図である。
【図4】 本発明の別実施例で、自動車のル−フにキャリア−を介して取りつけるル−フテントの概略図である。
【図5】 図4の実施例の内部構成図である。
【符号の説明】
1 スクリ−ン
2 プロジェクタ−
3 ル−フ
4 ロ−ルスクリ−ン
5 座席
6 仕切り板の可動部
7 蓋
8 蝶番
9 ベルト
10 仕切り板の固定部
11 ロ−ルスクリ−ン
12 プロジェクタ−
13 ル−フ
Claims (4)
- 自動車の開閉式ルーフ部であって、自動車のルーフの全体を覆っている閉状態から、ルーフ部の車両後方側の端部を支点としてルーフ部の車両前方側が上方に移動する開状態に移行することによって、車両の前方かつ上方の空間が開放され、この開放された開口部がテントで覆われるように構成されている開閉式ルーフ部と、
前記開閉式ルーフ部が開状態にあるとき、前記テントの前記開口部を覆う部分に配置され且つその平面が車両の座席からスクリ−ンが見えるように鉛直方向に対して斜め方向に配置されているスクリーンと、
前記開閉式ルーフ部の内側の車両後方側に配置され、前記スクリーンに所定の映像を投射するためのプロジェクターと、
を備えたことを特徴とする映像表示装置付き自動車。 - ルーフの開口部を開閉するポップアップルーフと、前記開口部を覆うテントとで構成したルーフテントを有した自動車において、
ポップアップル−フを開いたときの前記テントの前記開口部を覆う部分に形成された透過型または反射型のスクリーンと、
ルーフテントを開いた場合はプロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致し、ルーフテントを閉じた場合はルーフと平行になるように可動自在に取り付けしたプロジェクターと、
を備えたことを特徴とした映像表示装置付き自動車。 - ルーフの開口部を開閉するポップアップルーフと、前記開口部を覆うテントとで構成したルーフテントを有した自動車において、
ポップアップル−フを開いたときの前記テントの前記開口部を覆う部分を白色のスクリーンとするか、または、前記部分の内側に配置したスクリ−ンと、
ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようル−フテント内に固定または可動自在に配置したプロジェクタ−と、
自動車の座席からスクリ−ンが見えるように一部または全部を取り外すかもしくは収納する機構を設けた、自動車の座席とルーフテントの仕切り板と、
を備えることを特徴とした映像表示装置付き自動車。 - ルーフの開口部を開閉するポップアップルーフと、前記開口部を覆うテントとで構成したルーフテントを有した自動車において、
ポップアップル−フを開いたときの前記テントの前記開口部を覆う部分を白色のスクリーンとするか、または、前記部分の内側に配置したスクリ−ンと、
ポップアップル−フ部の、ル−フテントを開いた場合プロジェクタ−の投影位置とスクリ−ンの位置が一致するようルーフテント内側のスクリーンと対向する位置に、配置したプロジェクタ−と、
自動車の座席とルーフテントとを仕切っている仕切り板であって、座席からスクリ−ンが見えるようにポップアップル−フ側に跳ね上げ可能に構成された仕切り板と、
仕切り板が跳ね上げられたときに上記プロジェクタ−からスクリ−ンへの光路を確保できるように、仕切り板に設けられた透光部または開閉自在の蓋と、
を備えることを特徴とした映像表示装置付き自動車。
Priority Applications (1)
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JP15139695A JP3799505B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 映像表示装置付き自動車 |
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1995
- 1995-06-19 JP JP15139695A patent/JP3799505B2/ja not_active Expired - Fee Related
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