JP3798856B2 - PCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法 - Google Patents

PCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現場打ちされた躯体コンリートと一体化されて構造物の外壁面となるプレキャストコンクリート板を前記躯体コンクリートの打設用型枠として用いるコンクリート構造物の施工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダム堤体等のような大規模なコンクリート構造物の施工技術としては、従来から、予め工場で成形されたプレキャストコンクリート板を躯体コンクリートの現場打ちのための型枠として用いる方法がある。図9乃至図13は、このようなプレキャストコンクリート板からなる型枠(以下、PCa壁面型枠という)を用いたコンクリート構造物の施工方法の典型的な従来技術を示すものである。まず図9において、参照符号101n は地上からn段目に先行打設され既に養生硬化した既設躯体コンクリート、102n はこの既設躯体コンクリート101n の打設の際の型枠として用いられ一体化された地上からn段目の既設PCa壁面型枠である。
【0003】
大規模なコンクリート構造物の施工においては、多くの場合高所作業となるため、労働安全上、施工外周部には墜落防止のための仮設手摺103の設置が義務付けられている。従来、この仮設手摺103は、脚部下端をPCa壁面型枠102n の天端に形成された縦穴104(図10参照)に差し込むことによって立て込んでいる。なお、参照符号105は後述する支保工を固定するために既設躯体コンクリート101n に埋設されたアンカーである。
【0004】
図10に示すように、既設躯体コンクリート101n の上に次リフト(n+1段目)の躯体コンクリートを打ち継ぐ際には、これに先行して、n+1段目のPCa壁面型枠102n+1 をn段目の既設PCa壁面型枠102n の天端部上に設置するが、この作業を行うには、PCa壁面型枠102n 上から仮設手摺103を撤去する必要がある。したがって、仮設手摺103に代わる墜落防止手段として親綱(図示省略)を張り、作業員は腰等に装着した安全帯をこの親綱に繋着することによって安全の確保を図っている。
【0005】
新設されたn+1段目のPCa壁面型枠102n+1 は、図11の斜視図においては、右側から順次立て込まれて行く。すなわち、既設PCa壁面型枠101n 上に設置されたPCa壁面型枠102n+1 は、その内側面に設けられた固定金具106と躯体コンクリート101n に半埋設されたアンカー105に両端を連結した複数の支保工107を介して支保される。これらの支保工107のうち、少なくともPCa壁面型枠102n+1 の両肩を支保する支保工107aには、隣接する他のPCa壁面型枠との出入り調整のためのターンバックルが用いられる。また、このようにして新設したPCa壁面型枠102n+1 上には、予め仮設手摺103を立て込む。なお、PCa壁面型枠102n+1 を支保・固定した後は、親綱や安全帯は不要となるので、取り外す。
【0006】
次に図12に示すように、既設の躯体コンクリート101n 上に、PCa壁面型枠102n+1 のほぼ上端のレベルまで、n+1段目の躯体コンクリート101n+1 を打設する。そしてこの躯体コンクリート101n+1 が経時的に硬化してPCa壁面型枠102n+1 と一体化されたら、図13に示すように、このPCa壁面型枠102n+1 から仮設手摺103を取り外すと共に、これに変わる墜落防止手段としての親綱(図示省略)を張り、躯体コンクリート101n+1 の上に次リフト(n+2段目)のコンクリートを打設するためのn+2段目のPCa壁面型枠102n+2 をPCa壁面型枠102n+1 上に設置し、以下、上述の一連の工程を繰り返して行く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、次のような問題が指摘される。
(1) PCa壁面型枠上に設置した仮設手摺103は、次リフトのPCa壁面型枠を設置する際に取り外さなければならず、また、これに代わる安全確保手段として親綱を張り、作業員がこの親綱に繋着する安全帯を着用しなければならないため、作業が煩雑である。
(2) 設置したPCa壁面型枠の出入り調整手段として、このPCa壁面型枠の両肩を押し引きする少なくとも2本のターンバックルが用いられるため、調整作業が煩雑になり、しかもこのターンバックルは躯体コンクリートの打設の際に埋め殺しになるため、資材コストが上昇する原因になっている。
(3) 打設後の躯体コンクリートの表面クラック等を防止するには散水によるコンクリート養生を行うことが有効であるが、躯体コンクリートはPCa壁面型枠の天端近傍まで打設されているため、上面に散布した水が殆ど流出してしまい、散水を頻繁に行わなければならない。
【0008】
本発明は、上記のような事情のもとになされたもので、その技術的課題とするところは、次リフトのPCa壁面型枠設置の際に仮設手摺を取り外す必要をなくして作業の安全性を向上させると共に、施工の合理化及び施工コストの低減を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本発明によって有効に解決することができる。
すなわち本発明に係るPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法によれば、まず、天端部の内側に手摺取付部材が突設された新設PCa壁面型枠を、この新設PCa壁面型枠と略同一構造であって手摺取付部材に仮設手摺が立設されると共に既設躯体コンクリートの外壁部に一体化された既設PCa壁面型枠の天端部上に設置する。先に述べたように、PCa壁面型枠は、予め工場で成形されたプレキャストコンクリート板からなるものである。
【0010】
既設PCa壁面型枠の天端部上に設置した新設PCa壁面型枠は、その肩部内側面と既設躯体コンクリートとの間に取り付けた伸縮自在な出入り調整治具によって出入り調整し、支保工を介して前記既設躯体コンクリートに支保する。好ましくは、新設PCa壁面型枠にはその左右いずれか一方の肩部から突出する出入り案内金具が予め取り付けられており、前記出入り調整は、この新設PCa壁面型枠に先行して設置及び支保された隣接PCa壁面型枠の肩部に前記出入り案内金具を衝合させるように行われる。このようにすれば、他方の肩部のみを出入り調整治具で押し引き調整することによって容易に出入り調整を行うことができる。また、前記新設PCa壁面型枠と隣接PCa壁面型枠の肩部同士は、前記出入り案内金具を介して互いに連結することができる。また好ましくは、前記出入り調整治具は支保工装着後新設躯体コンクリート打設前に撤去し、これによって何度も繰り返し使用することができる。
【0011】
既設PCa壁面型枠の手摺取付部材に立設されていた仮設手摺は、前記既設PCa壁面型枠の上に設置した新設PCa壁面型枠の手摺取付部材に移設して前記新設PCa壁面型枠の内側面を上方へ延長した位置より内側に立設する。この仮設手摺は、新設PCa壁面型枠の建て込み終了までの間、既設PCa壁面型枠の手摺取付部材に立設されて既設躯体コンクリートの上面外周部を取り囲んだ状態にあるため、作業を安全に遂行することができる。
【0012】
上述の作業後、既設躯体コンクリート上に新設躯体コンクリートを打設する。既設躯体コンクリート及び新設PCa壁面型枠は、打設後養生硬化されて行く新設躯体コンクリートと一体化される。この場合において好ましくは、前記新設躯体コンクリートはその上面レベルが新設PCa壁面型枠の天端部より低くなるように打設される。これによって、打設後のコンクリート養生のために散布された水が新設PCa壁面型枠の上部によって堰き止められ、新設躯体コンクリート上面に溜るので、何度も散水することなく新設躯体コンクリート表面のクラック発生等を有効に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は、本発明に係るPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法の好ましい一実施形態を工程順に示すものである。すなわち、まず図1において、参照符号1n は地上からn段目の高さで先行打設され既に養生硬化した既設躯体コンクリート、2n はこの既設躯体コンクリート1n に一体化された地上からn段目の既設PCa壁面型枠である。
【0014】
既設躯体コンクリート1n の上面外周部からは既設PCa壁面型枠2n の天端部の内側に一体的に突設された手摺取付部材21が露出しており、この手摺取付部材21によって、墜落防止のための仮設手摺3が既設躯体コンクリート1n の上面外周部を取り囲むように立設されている。
【0015】
手摺取付部材21は鋼材等の金属からなるものであって、例えば図2に示すように、既設PCa壁面型枠2に複数のボルト21cによって締着されるフランジ21aと、このフランジ21aに溶接Wされた有底円筒状の差し込み部21bとを備える。したがってこの手摺取付部材21の差し込み部21bに仮設手摺3の脚部31の下端を挿入された仮設手摺3は、既設PCa壁面型枠2n の内側面を真上に延長した位置pよりも内側に立設される。また、前記仮設手摺3は、図4の斜視図にも示すように、その脚部31を段付き状に屈曲した形状とすることによって、前記位置pよりも確実に内側に立設されるようになっている。
【0016】
次に図3に示すように、クレーン等によって、地上からn+1段目に新設されるPCa壁面型枠2n+1 を揚重し、n段目の既設PCa壁面型枠2n の天端部上に設置する。このPCa壁面型枠2n+1 は既設PCa壁面型枠2n と同一構造を有するものであって、その天端部の内側には予め手摺取付部材21が一体的に取り付けられており、内側面には後述する支保工6を連結するための上下2列の複数の固定金具22と、図4に示すように、内側から見て左肩部から略水平に突出した出入り案内金具23が予め取り付けられている。
【0017】
先に述べたように、既設躯体コンクリート1n の上面外周部を取り囲むように立設された仮設手摺3は、既設PCa壁面型枠2n の真上の位置よりも内側に立設されているため、この仮設手摺3は、前記新設PCa壁面型枠2n+1 の設置に際して撤去する必要がなく、したがって作業を安全にかつ円滑に遂行することができる。また、前記設置作業においては、新設PCa壁面型枠2n+1 の下端部に形成された嵌合溝24が、既設PCa壁面型枠2n の天端部に形成された嵌合突条25に嵌合され、これによって、新設PCa壁面型枠2n+1 の下端部が位置決めされる。
【0018】
既設躯体コンクリート1n には、その上面から突出した状態で、新設PCa壁面型枠2n+1 の内側面の各固定金具22と対応する複数のアンカー4が予め埋設されている。なお、この実施形態においては、新設されるn+1段目のPCa壁面型枠2n+1 は、図4の斜視図における右側から順次立て込まれて行くものとする。
【0019】
新設PCa壁面型枠2n+1 を既設PCa壁面型枠2n の天端部上に設置したら、図4に示すように、新設PCa壁面型枠2n+1 の内側面に上下2列に設けられた固定金具22のうち左肩に位置する固定金具22aと、これに対応するアンカー4(4a)との間に伸縮自在な出入り調整治具5の両端を結合し、新設PCa壁面型枠2n+1 を出入り調整することによって、既設PCa壁面型枠2n 上に先行して立て込まれた図中右側の隣接PCa壁面型枠2n+1'と整合させる。この出入り調整は、出入り調整治具5を適宜伸縮させることによって新設PCa壁面型枠2n+1 を押し引きし、その右肩部内側面を、前記隣接PCa壁面型枠2n+1'の左肩部から突出している出入り案内金具23に衝合させることによって行うことができる。このため、従来技術のように新設PCa壁面型枠の左右両肩をそれぞれターンバックル等で押し引きする場合に比較して、短時間で確実に出入り調整を行うことができる。
【0020】
新設PCa壁面型枠2n+1 の右肩部内側面が、その右隣の隣接PCa壁面型枠2n+1'の出入り案内金具23に衝合することによって出入り調整が終わったら、この出入り案内金具23を、前記右肩部内側面にボルト(図示省略)等によって固定すると共に、出入り調整治具5の伸縮を拘束する。次に、出入り調整治具5が取り付けられた左肩の固定金具22a以外の上列の固定金具22と、これに対応するアンカー4との間に金属製の長尺の棒状支保工6を溶接等によって固定する。また、この新設PCa壁面型枠2n+1 の内側に位置して既設PCa壁面型枠2n の天端部内側の手摺取付部材21に立設されていた仮設手摺3は、この時点で撤去し、下列の各固定金具22とこれに対応するアンカー4との間に短い棒状支保工6を溶接固定する。
【0021】
複数の支保工6によって新設PCa壁面型枠2n+1 が支保されたら、左肩の固定金具22aとこれに対応するアンカー4aから出入り調整治具5を取り外し、この固定金具22aとアンカー4aとの間にも棒状支保工6を溶接固定する。一方、撤去した仮設手摺3は新設PCa壁面型枠2n+1 上に移設し、その天端部内側の手摺取付部材21に差し込んで立設する。すなわち、この時点まで、既設躯体コンクリート1n の上面外周部が仮設手摺3で取り囲まれているため、新設PCa壁面型枠2n+1 の設置、出入り調整、支保等の工程において、作業員の墜落防止のために親綱等を張る必要はなく、作業を安全に遂行することができる。
【0022】
上述のような作業を繰り返して、複数の新設PCa壁面型枠2n+1 を既設PCa壁面型枠2n の天端部上に順次設置して支保すると共に互いに連結して行くことによって、既設躯体コンクリート1n の上面外周部を取り囲むn+1段目の全てのPCa壁面型枠2n+2 が立て込まれたら、図5に示すように、既設躯体コンクリート1n の上に新設躯体コンクリート1n+1 を、その上面レベルが新設PCa壁面型枠2n+1 の天端部よりも10〜20cm程度低くなるように打設する。また、このコンクリート打設に際しては、図6に示す次リフト(n+2段目)のPCa壁面型枠2n+2 に対する支保工取付のためのアンカー4が予め組み込まれる。
【0023】
なお、この実施形態においては、手摺取付部材21は、先に説明した図2のように、PCa壁面型枠2(2n+1 )の天端部内側面にボルト21cによって締着されるものであるため、新設躯体コンクリート1n+1 の打設レベルを手摺取付部材21より低くすれば、仮設手摺3を撤去して次リフトのPCa壁面型枠上へ移設する場合に手摺取付部材21ごと取り外して移設し、すなわち仮設手摺3と共に何度も転用することができる。
【0024】
打設された新設躯体コンクリート1n+1 は、経時的に硬化することによってその下段の既設躯体コンクリート1n に一体接合(打ち継ぎ)されると共に、新設PCa壁面型枠2n+1 がこの新設躯体コンクリート1n+1 に一体化されて躯体外壁部を構成する。新設躯体コンクリート1n+1 の打設後、その上面には、養生のための散水が行われる。この散水養生水(図示省略)は、新設躯体コンクリート1n+1 の上面レベルよりも高いPCa壁面型枠2n+1 によって堰き止められて溜まるので、何度も散水を行うことなく前記新設躯体コンクリート1n+1 の上面の乾燥によるクラック発生を有効に防止することができる。
【0025】
新設躯体コンクリート1n+1 が養生硬化したら、クレーン等によって、図6に示すように、次リフト(n+2段目)に新設されるPCa壁面型枠2n+2 を揚重し、n+1段目のPCa壁面型枠2n+1 の天端部上に設置する。この図6は、先の図3に示すn+1段目のPCa壁面型枠設置工程と対応するものであって、すなわちn+2段目の施工においても、図3乃至図5に示す一連の工程と同様に遂行される。
【0026】
なお、上述の実施形態では、仮設手摺3を取り付けるための手摺取付部材21をボルト21cによってPCa壁面型枠に着脱可能とし、何度も転用できるものとしたが、図7の(A)〜(C)に示すような埋設型としても良い。このうち、(A)に示す手摺取付部材21は、鋼管からなる差し込み部21dに埋設用のスタッドジベル21eを溶接又は打ち込んだものであり、(B)は差し込み部21fにクサビ状埋設部21gを一体的に形成したものであり、(C)は差し込み部21hに鉄筋材からなる埋設部21iを溶接したものである。
【0027】
また、上述の実施形態では、手摺取付部材21は、図8(A)に示すようにほぼ鉛直に設置されるPCa壁面型枠2の天端部内側面に設けられているが、例えばダム堤体の構築の場合のように、PCa壁面型枠2が非鉛直に設置されるものである場合は、差し込み部に対し、PCa壁面型枠2への埋設部又は取付フランジ部がPCa壁面型枠2に対応した傾斜面をなすように形成される。
【0028】
また、上述の実施形態では、新設PCa壁面型枠を図4における右側から順に設置して行くものとして説明したが、これは勿論限定されるものではなく、新設PCa壁面型枠の出入り調整のための出入り案内金具23は、左右いずれの肩部に設けても良い。
【0029】
【発明の効果】
本発明によると、次のような効果が実現される。
(1) 仮設手摺は、次リフトのPCa壁面型枠を設置する際に取り外す必要がないため、安全であると共に、施工を円滑に遂行することができる。
(2) 設置したPCa壁面型枠の出入り調整を、その一方の肩部を押し引きするだけで行うことができるので、出入り調整が容易である。
(3) 出入り調整治具は埋め殺しにせず何度も転用されるので資材コストを低減することができる。
(4) 散水された養生水が流出しないので、散水を頻繁に行うことなく新設躯体コンクリートの養生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法の好ましい一実施形態において、n段目の施工完了状態を示す説明図である。
【図2】上記実施形態において、PCa壁面型枠への手摺取付部材の取付構造の一例を示す斜視図である。
【図3】上記実施形態において、n+1段目の新設PCa壁面型枠を、仮設手摺が立設されたn段目の既設PCa壁面型枠の天端部上に設置する工程を示す説明図である。
【図4】上記実施形態において、設置したn+1段目の新設PCa壁面型枠を出入り調整治具によって出入り調整すると共に支保工で支保し、仮設手摺を移設する工程を示す説明図である。
【図5】上記実施形態において、n段目の既設躯体コンクリート上にn+1段目の新設躯体コンクリートを打設する工程を示す説明図である。
【図6】上記実施形態において、n+1段目の施工完了後、n+2段目の新設PCa壁面型枠を搬入している状態を示す説明図である。
【図7】本発明で使用される手摺取付部材の他の形状例を示す斜視図である。
【図8】本発明で使用される手摺取付部材の取付角度の例を示す斜視図である。
【図9】従来技術によるPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法において、n段目の施工完了状態を示す説明図である。
【図10】上記従来技術において、n+1段目の新設PCa壁面型枠を、n段目の既設PCa壁面型枠の天端部上に設置する工程を示す説明図である。
【図11】上記従来技術において、設置したn+1段目の新設PCa壁面型枠をターンバックルで出入り調整すると共に支保工で支保する工程を示す説明図である。
【図12】上記従来技術において、n段目の既設躯体コンクリート上にn+1段目の新設躯体コンクリートを打設する工程を示す説明図である。
【図13】上記従来技術において、n+1段目の施工完了後、n+2段目の新設PCa壁面型枠を搬入している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
n 既設躯体コンクリート
n+1 新設躯体コンクリート
2 PCa壁面型枠
n 既設PCa壁面型枠
n+1 新設PCa壁面型枠
n+1' 隣接PCa壁面型枠
21 手摺取付部材
23 出入り案内金具
3 仮設手摺
4 アンカー
5 出入り調整治具
6 支保工

Claims (4)

  1. 天端部の内側に手摺取付部材が突設された新設PCa壁面型枠を、この新設PCa壁面型枠と略同一構造であって手摺取付部材に仮設手摺が立設されると共に既設躯体コンクリートの外壁部に一体化された既設PCa壁面型枠の天端部上に設置する工程と、
    前記新設PCa壁面型枠をその肩部内側面と前記既設躯体コンクリートとの間に取り付けた伸縮自在な出入り調整治具によって出入り調整する工程と、
    出入り調整した前記新設PCa壁面型枠を支保工を介して前記既設躯体コンクリートに支保する工程と、
    仮設手摺を前記既設PCa壁面型枠の手摺取付部材から前記新設PCa壁面型枠の手摺取付部材に移設して前記新設PCa壁面型枠の内側面を上方へ延長した位置より内側に立設する工程と、
    前記既設躯体コンクリート上に新設躯体コンクリートを打設する工程と、
    からなることを特徴とするPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法。
  2. 請求項1の記載において、
    新設PCa壁面型枠にはその左右いずれか一方の肩部から突出する出入り出入り案内金具が予め取り付けられており、
    出入り調整治具による前記新設PCa壁面型枠の出入り調整がこの新設PCa壁面型枠に先行して設置及び支保された隣接PCa壁面型枠の肩部に前記出入り案内金具を衝合させるように行われ、
    前記新設PCa壁面型枠と隣接PCa壁面型枠の肩部同士が前記出入り案内金具を介して互いに連結されることを特徴とするPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法。
  3. 請求項1又は2の記載において、
    出入り調整治具は支保工装着後新設躯体コンクリート打設前に撤去することを特徴とするPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれかの記載において、
    新設躯体コンクリートはその上面レベルが新設PCa壁面型枠の天端部より低くなるように打設されることを特徴とするPCa壁面型枠を用いたコンクリート構造物の施工方法。
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