JP3797290B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリントデータに基づいて画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、会社などのオフィスでは、複数のPC(Personal Computer)等のクライアント端末と、プリンタなどの画像形成装置をLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続し、画像形成装置を共有するシステムを導入しているところが多い。
【0003】
このような画像形成装置では、通常、クライアント端末からのプリント要求を受け付けると、受付順にプリント出力(印刷)していくようになっている。
ところで、大規模オフィス等では、画像形成装置がクライアント端末から遠く離れたところに設置されている場合がある。このような場合、クライアント端末のユーザは、何度も画像形成装置のところへ印刷物を取りに行くのが面倒なことから、急ぎでなければ印刷を実行してもすぐには取りに行かずに、何かのついでや、後でまとめて取りに行ったりすることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなユーザは、印刷物を後でまとめて取りに行こうと思っていても、実際には行くのを忘れてしまうことが多々あり、結局、印刷物が画像形成装置の排出トレイ上に放置されたままになって廃棄されてしまうといった問題が生じる。
【0005】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであって、印刷物を後で取りに行くようにしても、用紙が無駄になるといったことが生じない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、クライアント端末とネットワークを介して接続され、クライアント端末から受信したプリントデータに基づいて画像形成を行う画像形成手段を備える画像形成装置であって、プリントデータの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末が、所定の範囲内に入ったか否かを検出する検出手段と、前記画像形成手段を制御して、前記携帯端末が所定の範囲内に入ったことが検出されるまで、前記プリントデータに基づく画像形成を開始させずに待機させ、所定の範囲内に入ったことが検出されると、その待機状態を解除させる制御手段と、を備え、前記検出手段は、実行すべき画像形成の量に関する情報に基づいて、前記所定の範囲を変更する変更手段を有することを特徴とする。
【0007】
こで、前記画像形成の量に関する情報は、画像形成に要すると予想される処理時間、画像形成すべき枚数、プリントデータのサイズ等を含む概念である。
さらに、前記制御手段は、実行すべき画像形成の量に関する値が所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする。
【0008】
ここで、前記画像形成の量に関する値は、画像形成に要すると予想される予想処理時間の長さ、画像形成すべき枚数、プリントデータのサイズ等を含む概念である。
また、前記画像形成の量に関する値は、画像形成に要すると予想される予想処理時間の長さのことであり、前記制御手段は、前記プリントデータのサイズに基づいて予想処理時間を算出する算出手段を備え、当該算出手段により算出された予想処理時間が前記所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、クライアント端末とネットワークを介して接続され、クライアント端末から受信したプリントデータに基づいて画像形成を行う画像形成手段を備える画像形成装置であって、プリントデータの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末が、所定の範囲内に入ったか否かを検出する検出手段と、前記画像形成手段を制御して、前記携帯端末が所定の範囲内に入ったことが検出されるまで、前記プリントデータに基づく画像形成を開始させずに待機させ、所定の範囲内に入ったことが検出されると、その待機状態を解除させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、実行すべき画像形成の量に関する値が所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする。
また、前記画像形成の量に関する値は、画像形成に要すると予想される予想処理時間の長さのことであり、前記制御手段は、前記プリントデータのサイズに基づいて予想処理時間を算出する算出手段を備え、当該算出手段により算出された予想処理時間が前記所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする。
さらに、操作者からの、待機状態の解除の指示入力を受け付ける受付手段を備え、前記制御手段は、前記受付手段が待機状態の解除の指示入力を受け付けると、待機状態を解除させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
(1−1.全体構成)
図1は、本発明に係る画像形成装置を含む画像処理システム(以下、単に「システム」という。)の構成を示す図である。
【0011】
同図に示すように、このシステムは、画像形成装置1、クライアント端末5、6、7・・がネットワーク、ここではLAN(Local Area Network)4を介して接続されると共に、画像形成装置1と、携帯端末8、9・・が無線通信、ここではBluetooth規格による無線通信により接続されて構成され、互いにデータをやり取りすることができるようになっている。
【0012】
クライアント端末5は、PCからなり、例えば文書やグラフィックス作成用のアプリケーションソフトなどにより作成した文書や画像などを用紙にプリント(印刷)する処理を画像形成装置1に要求することができる。具体的には、ここではプリント対象となるデータ(プリントデータ)に、用紙サイズ、プリント枚数、プリントジョブの要求元(プリントデータの送信元)のクライアント端末(すなわち、自装置)を識別するための識別番号(ユーザID)等の付帯情報を付加したデータをジョブデータとして画像形成装置1に送信することにより行う。このユーザIDとしては、例えばユーザにより予め登録されたパスワード等が用いられる。
【0013】
この構成は、他のクライアント端末6、7等についても、同様である。ここでは、クライアント端末5は、ユーザAが使用しているものであり、クライアント端末6は、ユーザBが使用するものとする。
画像形成装置1は、装置本体2とプリンタコントローラ3とからなる、多機能デジタル複写機(Multiple Function Peripheral)であり、セットされた原稿の画像を読取って画像のデータを得るスキャンジョブ、そのデータに基づいて画像形成を行う(印刷する)コピージョブの他、クライアント端末5等から受信したプリントデータに基づいて画像形成を行うプリントジョブ等を実行する。
【0014】
携帯端末8、9・・は、無線通信機能を有する、いわゆるモバイル型携帯情報端末(PDA)である。ここでは、携帯端末8は、ユーザAが所有し、携帯端末9は、ユーザBが所有するものとする。
以下、プリントデータに基づいて画像形成を行うことを「プリントジョブを実行」といい、ジョブデータを受信する(プリントジョブの実行要求を受け付ける)ことを「プリントジョブを受信」と、ジョブデータを送信する(プリントジョブの実行を要求する)ことを「プリントジョブを送信」という場合がある。
【0015】
本実施の形態では、クライアント端末5、6・・の各ユーザが、それぞれ自身の携帯端末8、9・・を常時携帯しており、画像形成装置1は、例えばユーザAが使用するクライアント端末5からプリントジョブを受信すると、そのプリントジョブを直には実行せずに一旦待機状態とし、ユーザAが携帯する携帯端末8が所定の距離まで画像形成装置1に接近すると、ユーザAが印刷物を取りに来たとして、待機状態を解除し、そのプリントジョブを実行するようにしている。これにより、従来のような取り忘れによる用紙の廃棄を防止できるようになる。
【0016】
以下、各装置の構成およびその処理内容を詳細に説明するが、各クライアント端末は、基本的に同一の構成(使用者が異なるだけ)なので、ここではクライアント端末5について説明し、クライアント端末6等については、その説明を省略するものとする。同様に、各携帯端末も基本的に同一の構成なので、携帯端末8についてのみ説明し、携帯端末9等については、その説明を省略する。
【0017】
(1−2.画像形成装置1の構成)
図2は、画像形成装置1の装置本体2の構成を示す図である。
装置本体2は、大きく分けて、原稿画像を読み取るイメージリーダ(IR)部22と、このIR部22で読み取ったデータ、もしくはLAN4を介してクライアント端末5等から送られて来たプリントデータに基づいて画像を形成するプリンタ部23とからなる。
【0018】
IR部22は、プラテンガラス221にセットされた原稿を照射してスキャンするスキャナ222と、当該原稿からの反射光を受光して、それを光電変換するCCDセンサ223等を備える。CCDセンサ223により光電変換された信号は原稿の画像データとして制御部100に送られる。
プリンタ部23は、公知の電子写真方式により画像形成を行う装置であり、プリントヘッド231、感光体ドラム232、現像部233、転写ドラム234、定着部235および給紙部236等を備える。
【0019】
プリントヘッド231は、制御部100からの駆動信号に基づいてレーザ光を発し、感光体ドラム232上を露光する。この露光により、感光体ドラム232上には、静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像部233に配された、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)色の現像ユニットにより各色ごとに順次現像され、トナー像が形成される。一方、給紙部236からは、転写ドラム234に向けて用紙が給送され、その用紙は、転写ドラム234に巻き付けられる。感光体ドラム232上に形成された各色のトナー像は、順次、転写ドラム234に巻き付けられた用紙上に重ねられるように転写されていき、転写が終了すると、その用紙は転写ドラム234から剥がされて、定着部235に送られる。用紙上のトナー像は、定着部235のヒータ(不図示)により用紙に定着され、定着部235を通過した用紙は、排紙トレイ237に排出される。このIR部22とプリンタ部23の動作制御は、制御部100により行われる。
【0020】
図3は、制御部100の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部100は、マルチCPU(Central Processing Unit)で制御される装置であり、個々のCPUに対応した4つの制御モジュール200〜500を備える。ここで、モジュールとはCPUもしくはCPUを含む制御回路を含めた、その制御機能を実行する機能ブロックを示すものである。
【0021】
制御モジュール200は、CPU201、Flash(フラッシュ)ROM202、ワークエリアを構成するS−RAM203、NV−RAM204、距離検出部205、無線通信部206、シリアルI/F207〜209、ビデオI/F210および操作パネル211を備える。
CPU201は、制御モジュール300〜500との間で制御コマンド等を送受信し、装置本体2の全体制御を行う。また、画像形成の実行中には「ビジー信号」を、画像形成が可能な状態では「レディ信号」をプリンタコントローラ3に送出する。
【0022】
FlashROM202は、電気的に内容を書換え可能な不揮発性メモリであり、CPU201の動作のためのファームウェアを記憶している。
NV−RAM204は、各種設定値を格納するメモリであり、また小サイズジョブテーブルが格納されている。
図4は、小サイズジョブテーブル215の内容の一例を示す図である。
【0023】
同図に示すように、小サイズジョブテーブル215には、クライアント端末、携帯端末、ポーリングフラグ、実行フラグの各欄が設けられている。
「クライアント端末」欄には、各クライアント端末に登録されているユーザIDと同じ番号が、「携帯端末」欄には、各携帯端末に登録されている携帯端末ID(後述)と同じ番号が、それぞれ同一ユーザのものが対応付けされて登録されている。例えば、同図の1番上のレコードは、あるユーザのクライアント端末に登録されているユーザIDが(019681)であり、そのユーザの携帯端末に登録されている携帯端末IDが(0192394822)であることを示し、2番目のレコードは、別のユーザのクライアント端末に登録されているユーザIDが(020089)であり、そのユーザの携帯端末に登録されている携帯端末IDが(0293877393)であることを示している。
【0024】
このように各ユーザについて、そのユーザが使用するクライアント端末(ユーザID)と携帯端末(携帯端末ID)とを対応付けて管理するのは、プリントジョブを送信したクライアント端末のユーザが、何番の携帯端末IDの携帯端末を携帯しているのかを知るためである。この小サイズジョブテーブル215は、各ユーザが予め操作パネル211から自身のユーザIDと携帯端末IDとを登録することにより作成され、後述のポーリング処理において利用される。
【0025】
「ポーリングフラグ」欄および「実行フラグ」欄には、「ON」「OFF」を示す値が書き込まれるようになっており、その内容および書き込まれるタイミングについては、後述する。
図3に戻って、シリアルI/F207は、制御モジュール300と、シリアルI/F208は、制御モジュール400と、制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
【0026】
シリアルI/F209は、プリンタコントローラ3と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
操作パネル211は、コピージョブ等の選択入力を受付けるためのキーや、テンキー、プリントキーおよび入力された内容などを表示する表示部等を備えており、ユーザが操作しやすい位置に配されている。
【0027】
ビデオI/F210は、プリンタコントローラ3から画像データを受信すると、それを制御モジュール500に出力する。
無線通信部206は、Bluetooth規格のGAP(Generic Access Profile)等に基づき、一もしくは複数の携帯端末と無線により通信を行う。
距離検出部205は、装置本体2と携帯端末間の距離を検出する。具体的には、無線通信部206が受信した電波の電界強度を、所定の間隔、例えば約1秒毎に検出することにより、ユーザ(携帯端末)が装置本体2(正確には距離検出部205)からどれだけ離れているかを検出する。ユーザが装置本体2から所定の距離、例えば約1(m)の距離内に入ると、その旨を示す情報をCPU201に送る。例えば、携帯端末が約1(m)まで近づいたときの電界強度の値を閾値として実験等から予め把握しておけば、検出値がその閾値を越えたときにユーザが約1(m)の距離内に入ったことを判断することができる。また、携帯端末に対し、その携帯端末が受信した電波の電界強度の値を示すデータの送信を要求し、その携帯端末から送られて来る電波の電界強度の値と、無線通信部206がその携帯端末に出力した電波の電界強度の値との差分を計算し、その差分から距離を求める方法も考えられる。
【0028】
なお、この距離検出は、例えば赤外線通信を用いて行うこともできる。すなわち、装置本体2と携帯端末が赤外線により通信できるように構成し、受信した赤外線の強度を検出するものである。
制御モジュール300は、CPU301、FlashROM302、ワークエリアを構成するS−RAM303、各種設定値を格納するNV−RAM304、プリント負荷制御部305、およびシリアルI/F306、307を備える。
【0029】
シリアルI/F307は、制御モジュール200と、シリアルI/F306は、制御モジュール500と、制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
プリント負荷制御部305は、プリントヘッド231、感光体ドラム232などの画像形成動作に関係する部材の駆動制御を行う駆動制御回路であり、CPU301から動作指示を受けると、制御モジュール500から送られて来る、画質補正がなされた画像データを受信して、そのデータに基づいてプリントヘッド231等の部材を駆動し、画像形成を実行させる。
【0030】
CPU301は、プリント負荷制御部305に感光体ドラム232などの画像形成動作に関係する部材等の動作指示を行い、画像形成全体の制御を行う。
FlashROM302は、上記FlashROM202と同様の不揮発性メモリであり、CPU301の動作のためのファームウェアを記憶している。
制御モジュール400は、CPU401、FlashROM402、ワークエリアを構成するS−RAM403、各種設定値を格納するNV−RAM404、シリアルI/F405およびIR負荷制御部406を備える。
【0031】
シリアルI/F405は、制御モジュール200と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
IR負荷制御部406は、IR部22のスキャナ222など原稿読み取り動作に関係する部材の駆動制御を行う。また、IR部22のCCDセンサ223を駆動して、光電変換された原稿の画像データに対して、公知のシェーディング補正、MTF補正、濃度補正、誤差拡散等の2値化処理などの各種画像処理を施し、その画像データを制御モジュール500に出力する。
【0032】
CPU401は、IR負荷制御部406にスキャナ222のスキャン動作等を指示し、原稿画像の読み取り処理の全体制御を行う。
FlashROM402は、上記FlashROM202と同様の不揮発性メモリであり、CPU401の動作のためのファームウェアを記憶している。
制御モジュール500は、CPU501、FlashROM502、ワークエリアを構成するS−RAM503、各種設定値を格納するNV−RAM504、画質補正制御部505およびシリアルI/F506を備える。
【0033】
画質補正制御部505は、制御モジュール200、400から送られて来る画像データに対して、スムージング、中間調階調再現などの画質補正処理を施して、制御モジュール300に出力する。
CPU501は、画質補正制御部505に画質補正処理等を指示し、画像補正と補正されたデータの出力処理の全体制御を行う。
【0034】
FlashROM502は、上記FlashROM202と同様の不揮発性メモリであり、CPU501の動作のためのファームウェアを記憶している。
シリアルI/F506は、制御モジュール300と制御コマンド等を送受信するためのインターフェースである。
図5は、プリンタコントローラ3の構成を示すブロック図である。
【0035】
同図に示すように、プリンタコントローラ3は、CPU31、EP−ROM32、ワークエリアを提供するS−RAM33、NV−RAM34、固定記憶装置35、シリアルI/F36、ビデオI/F37、NIC(Network Interface Card)38および画像展開部39を備えている。
CPU31は、クライアント端末5等からのプリントジョブの受信、プリントジョブ、コピージョブ等の装置本体2における実行順序等の管理、印刷画像の画像処理の制御等を行う。
【0036】
EP−ROM32は、不揮発性メモリであり、CPU31の動作のための制御プログラムを格納している。
NIC38は、LANカード、LANボードといったLAN4に接続するためのインターフェースである。
固定記憶装置35は、ハードディスクなどからなる不揮発性メモリであり、クライアント端末5等から受信したプリントデータなどを一時的に格納する。格納されたプリントデータは、CPU31により、画像形成の時期になると画像展開部39に送られる。
【0037】
画像展開部39は、ページ記述言語(PDL)で記述されたプリントデータをビットマップ形式のデータ(画像データ)に展開して、それをビデオI/F37を介して装置本体2に送信する。
シリアルI/F36は、装置本体2のシリアルI/F209と接続されており、制御コマンドの送受信を制御モジュール200と行うためのインターフェースとして用いられる。
【0038】
ビデオI/F37は、装置本体2のビデオI/F210と接続されており、制御モジュール200と画像データ等の送受信を行うためのインターフェースとして用いられる。
NV−RAM34には、各種設定値、ジョブ管理テーブル341(図8参照)などが格納されている。
【0039】
(1−3.携帯端末8の構成)
図6は、携帯端末8の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、携帯端末8は、通信部81、操作パネル82、制御部83および記憶部84を備えている。
通信部81は、画像形成装置1とBluetooth規格に基づき無線通信を行う。
【0040】
記憶部84は、例えばEEPROM等の不揮発性のメモリにより構成され、当該携帯端末8の識別コード(携帯端末ID)が格納(登録)されている。
操作パネル82は、表面にタッチパネルが積層された液晶表示部からなり、制御部83からの指示を受けると、携帯端末IDの入力を受け付けるためのID入力受付画面(不図示)等を表示させる。ユーザは、その画面から任意の携帯端末IDを入力することができる。
【0041】
制御部83は、主としてCPUにより構成され、各部の動作を統一的に制御し、画像形成装置1との通信等を円滑に実行させる。また、操作パネル82に指示して上記ID入力受付画面を表示させ、ユーザから携帯端末IDが入力されると、そのデータを記憶部84に書き込む(登録する)。さらに、画像形成装置1から携帯端末IDの送信要求を受けると、記憶部84に書き込まれている内容(データ)を読み出し、通信部81に指示して、画像形成装置1へ送信させる。
【0042】
(1−4)画像形成装置1において実行される処理の内容
図7は、プリンタコントローラ3において実行される処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、プリンタコントローラ3のCPU31は、まず電源が投入されると、S−RAM33その他の内部メモリや各種パラメータなどの初期化処理を行う(ステップS1)。
【0043】
そして、クライアント端末5等からプリントジョブを受信したか否かを判断する(ステップS2)。
プリントジョブを受信したと判断すると(ステップS2で「Y」)、そのプリントジョブをスプール、ここでは一旦固定記憶装置35に格納する(ステップS3)と共に、ジョブサイズを判定する(ステップS4)。このジョブサイズは、ジョブの大きさ(実行すべき画像形成の量)を示すものであって、ここでは、受信したプリントデータに基づく画像形成を開始してから終了するまでに要すると予想される時間(予想処理時間)Tを、予め決めておいた閾値となる時間Pと比較し、T>Pの場合には「大」、T≦Pの場合には「小」サイズと判定する。本ステップにより「大」サイズと判定されると、後述のように当該画像形成は直に実行され、「小」と判定されると、当該プリントジョブを要求したユーザが装置本体2に所定の距離近づくまで当該画像形成を待機状態とするようになっている。
【0044】
予想処理時間Tは、プリント枚数Kを、指定されたサイズの用紙に1分間にプリント可能な枚数Qで除する(T=K/Q)ことにより求められる。このQの値は、用紙サイズ毎に予め実験等から求められて、EP−ROM32に格納されており、予想処理時間Tの算出時に読み出されるものであるが、プリンタ部23における画像形成の動作(すなわち、プリントヘッド231による露光から用紙排出までの処理)時間だけでなく、画像データの転送に要する時間(具体的には、プリンタコントローラ3からシリアルインターフェースを介して装置本体2へ転送するときに要する時間)等も合わせて考慮した上で求められることが望ましい。
【0045】
また、閾値Pの値としては、例えば2、3枚程度の少量の用紙に連続して画像形成を行う際に要する処理時間が予め求められて、EP−ROM32に格納される。
なお、上記では、予想処理時間Tを画像形成の量に関する値として求め、これを閾値Pと比較して大小を判定したが、この方法に限られず、例えばプリントすべき枚数やプリントデータのサイズ等を画像形成の量を表すものとして用い、その枚数やサイズ等を所定値と比較して大小を判定する方法も考えられる。この場合、予想処理時間そのものを算出する必要がなくなるので、処理を簡素化できる。
【0046】
ジョブサイズの判定が終了すると、受信したプリントジョブをジョブ管理テーブル341に登録する(ステップS5)。
図8は、ジョブ管理テーブル341の内容の一例を示す図である。
同図に示すように、ジョブ管理テーブル341には、番号(ジョブ番号)、アドレス、サイズ判定、ユーザIDの各欄が設けられており、新たなプリントジョブを受信する毎にそのジョブを示すレコードが現在の最下段にあるレコードの下に順次追加されていく。したがって、「ジョブ番号」がプリントジョブの受信(受け付け)順を示していることになる。
【0047】
「アドレス」欄には、固定記憶装置35内におけるジョブデータの格納場所を示す格納アドレスが書き込まれる。
「サイズ判定」欄には、ステップS4における判定結果が書き込まれる。
「ユーザID」欄には、受信したジョブデータに含まれるユーザID(すなわち、そのプリントジョブの送信元となるクライアント端末の識別番号)が書き込まれる。
【0048】
このジョブ管理テーブル341は、プリントジョブの管理に用いられるものであり、CPU201は、このジョブ管理テーブル341を参照して装置本体2にプリントジョブの実行を指示し、そのプリントジョブのレコードをジョブ管理テーブル341から削除していく。したがって、未だ実行されていない、すなわち待機中となっているプリントジョブだけがジョブ管理テーブル341に残ることになる。
【0049】
図7に戻って、ステップS6において、受信したプリントジョブが小サイズの場合には、ジョブ管理テーブル341の、そのプリントジョブに対応するレコードの「ユーザID」欄に書き込まれている値を読み出して、それを装置本体2に通知する。なお、受信したプリントジョブが大サイズの場合には、当該通知を行わない。
【0050】
一方、ステップS2において、プリントジョブを受信していないと判断すると(ステップS2で「N」)、ステップS7に移って、現在、待機中になっている大サイズのプリントジョブがあるか否かを判断する。この判断は、ジョブ管理テーブル341の「サイズ判定欄」を参照することにより行われる。
大サイズのプリントジョブがないと判断すると(ステップS7で「N」)、ステップS11に移る。大サイズのプリントジョブがあると判断すると(ステップS7で「Y」)、装置本体2がプリントジョブを受信可能か否かを判断する(ステップS8)。この判断は、装置本体2からの「レディー信号」を受信した場合には受信可能、「ビジー信号」を受信した場合には受信不可とすることにより行われる。受信不可と判断すると(ステップS8で「N」)、ステップS11に移る。
【0051】
受信可能と判断すると(ステップS8「Y」)、ジョブ管理テーブル341に登録されている大サイズのプリントジョブの内、ジョブ番号が最小のプリントジョブのジョブデータを固定記憶装置35から読み出す(ステップS9)。そして、そのジョブデータを装置本体2へ送信するデータ送信処理を行う(ステップS10)。
【0052】
図9は、装置本体2へのデータ送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、画像展開部39に指示して、ジョブデータに含まれるプリントデータを画像データに展開させ、それをビデオI/F37を介して装置本体2に送信させると共に、用紙サイズ、プリント枚数等の付帯情報をシリアルI/F36を介して送信させる(ステップS101、S102)。装置本体2側の処理については、後述する。
【0053】
そして、そのプリントジョブのレコードをジョブ管理テーブル341から削除して(ステップS103)、リターンする。
図7に戻って、ステップS11では、装置本体2からジョブデータの送信要求があったか否かを判断する。後述するように、装置本体2は、待機中になっている小サイズのプリントジョブを送信したクライアント端末のユーザが、装置本体2に接近すると、プリンタコントローラ3に対し、そのプリントジョブのジョブデータの送信を、当該クライアント端末のユーザIDを指定して要求するようになっており(図10のステップS29参照)、ここでは当該送信要求を受信したか否かを判断する。
【0054】
送信要求があったと判断すると(ステップS11で「Y」)、ユーザIDが、指定されたユーザID(指定ユーザID)と一致するプリントジョブを、ジョブ管理テーブル341の「ユーザID」欄を参照して特定し、その内の、ジョブ番号が最小のプリントジョブのジョブデータを「アドレス欄」の格納アドレスを参照して固定記憶装置35から読み出す(ステップS12)。指定ユーザIDとして、例えば「019681」が指定されると、図8において、ジョブ番号1のプリントジョブのジョブデータが読み出されることになる。
【0055】
そして、ステップS13の装置本体へのデータ送信処理を行う。この処理は、上記ステップS10と同じ処理である。
装置本体へのデータ送信処理が終了すると、ステップS14において、ユーザIDが上記指定ユーザIDと一致するプリントジョブのジョブデータの送信が全て終了したか否かを、ジョブ管理テーブル341のユーザID欄を参照して判断する。
【0056】
例えば、指定ユーザIDが上記例の「019681」であれば、ジョブ番号1のプリントジョブについては、そのレコードは現時点ですでに削除されており、ジョブデータの送信は終了済みとなるが、まだジョブ番号4のプリントジョブが残っているので、全て終了ではないと判断する。
まだ終了していないと判断すると(ステップS14で「N」)、装置本体2がジョブデータを受信可能か否かを判断する(ステップS15)。この判断は、上記ステップS8と同じ方法により行われる。
【0057】
そして、受信可能と判断すると(ステップS15で「Y」)、ステップS12に戻って、ユーザIDが、上記指定ユーザIDと一致する次のプリントジョブのジョブデータを読み出して、装置本体2へのデータ送信処理を実行する。
ユーザIDが、上記指定ユーザIDと一致するプリントジョブがジョブ管理テーブル341からなくなるまで、すなわちその指定ユーザIDのクライアント端末が送信した全プリントジョブのジョブデータの送信が終了するまで、ステップS12〜S15の処理を繰り返し行い、終了したと判断すると(ステップS14で「Y」)、ステップS2に戻る。
【0058】
次に装置本体2において実行される処理の内容を説明する。
図10は、装置本体2において実行される処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、装置本体2の制御部100は、まず電源が投入されると、S−RAM203等のメモリや各種パラメータなどの初期化処理を行う(ステップS21)。
【0059】
続いて、各種信号等の入力受付を行う(ステップS22)。ここで、各種信号等とは、操作パネル211のキー操作等による入力信号および装置本体2内の各所に設置されたセンサ群(不図示)からの信号、プリンタコントローラ3からのジョブデータ等を含むものである。
そして、ステップS23において、原稿読取、画像形成等の処理に必要な動作制御を行ってコピージョブ、大サイズのプリントジョブ等を実行する。当該処理には、例えば原稿読取制御、給紙制御、露光制御、感光体ドラムの回転制御、現像器の動作制御、濃度制御、定着温度制御等の各種作動部群の制御が含まれる。例えば、入力受付においてコピージョブの開始がユーザにより指示されると、コピージョブに必要な動作制御を行ってコピージョブを実行する。また、プリンタコントローラ3から大サイズのプリントジョブのジョブデータを受信(上記ステップS10の処理によりプリンタコントローラ3から送られて来る画像データおよび付帯情報を受信)すると、その付帯情報(プリント枚数や用紙サイズ等の情報)およびその画像データに基づいて画像形成を実行する。
【0060】
続いて、プリンタコントローラ3からユーザIDを受信したか否かを判断する(ステップS24)。
ユーザIDを受信したことを判断すると(ステップS24で「Y」)、ステップS25に移り、小サイズジョブテーブル215において、当該ユーザIDに対応するレコードの「ポーリングフラグ」欄の値を「ON」にして、ステップS26のポーリング処理に移る。例えば、受信したユーザIDが「008976」であった場合、3番目のレコードの「ポーリングフラグ」欄の値を「ON」に変える。
【0061】
一方、ユーザIDを受信していない場合には(ステップS24で「N」)、ステップS26に移る。
図11は、ポーリング処理におけるサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず小サイズジョブテーブル215の「ポーリングフラグ」欄を各レコードについて参照し、「ON」のものがあるか否かを判断する(ステップS261)。
【0062】
ポーリングフラグが「ON」のものがあると判断すると(ステップS261で「Y」)、ポーリングフラグが「ON」となっているレコードの内、ジョブ番号が最小(先頭)のもの(一つしかない場合には、そのレコード)の「携帯端末」欄に書き込まれている携帯端末IDを読み出す(ステップS262)。
そして、各携帯端末へのポーリングを行う(ステップS263)。具体的には、携帯端末と接続するための信号を送出し、その信号に応答のあった一つもしくは複数の携帯端末と接続するものである。続いて、接続した携帯端末に対し、登録されている携帯端末IDの送信要求を行い(ステップS264)、各携帯端末から携帯端末IDを受信して、その受信した携帯端末IDの番号がステップS262で読み出した携帯端末IDと一致する携帯端末が、現に接続している各携帯端末の中に存在するか否かを判断する(ステップS265)。なお、各携帯端末について、登録されている携帯端末IDの値が異なるので、一致する携帯端末は一つとなる。
【0063】
一致する携帯端末が存在すると判断すると(ステップS265で「Y」)、その携帯端末が、当該プリントジョブの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末であるとして、当該携帯端末(そのユーザ)が装置本体2からどれだけ離れているかを検出し(ステップS266)、所定の範囲内、ここでは上記したように装置本体2から約1(m)の距離内に入っている(すなわち、ユーザが印刷物を取りに来ている)と判断すると(ステップS267で「Y」)、上記レコードにおいて「実行フラグ」欄の値を「ON」に、「ポーリングフラグ」欄の値を「OFF」にする(ステップS268)。なお、所定の範囲内にいないと判断すると(ステップS267で「N」)、そのままステップS269に移る。
【0064】
一方、携帯端末が存在しないと判断すると(ステップS265で「N」)、ステップS269に移る。
そして、ステップS269において、ポーリングフラグが「ON」のものがまだあるか否かを判断し、まだある場合には(ステップS269で「Y」)、ステップS270に移り、ポーリングフラグが「ON」になっている次のレコードの携帯端末IDを読み出して、ステップS263に戻る。
【0065】
ポーリングフラグが「ON」のものがなくなるまで、ステップS263〜S270までの処理を繰り返し行い、ポーリングフラグが「ON」になっているレコードがないと判断すると(ステップS269で「N」)、メインルーチンにリターンする。
図10に戻って、ステップS27では、実行すべき小サイズのプリントジョブがあるか否かを判断する。この判断は、小サイズジョブテーブル215の「実行フラグ」欄を参照し、「ON」になっているレコードがあるか否かにより行う。実行フラグ「ON」のものがない場合には(ステップS27で「N」)、ステップS22に戻って、S22〜S27までの処理を繰り返し行う。
【0066】
ここで、各レコードの内、ポーリングフラグが「ON」で実行フラグが「OFF」になっているもの、例えば図4で2番目のものは、ユーザIDとして「020089」が登録されているクライアント端末のユーザがプリントジョブの実行要求したものの、まだ印刷物を取りには来ていないことを示している。その逆に、ポーリングフラグが「OFF」で実行フラグが「ON」のもの、例えば一番上のものは、そのユーザIDとして「019681」が登録されているクライアント端末のユーザが印刷物を取るためすぐ近くまで(約1(m)の距離まで)来ていることを示している。また、ポーリングフラグ、実行フラグ共に「OFF」のもの、例えば3番目のものは、そのユーザIDとして「008976」が登録されているクライアント端末のユーザが小サイズのプリントジョブの実行要求をしていないことを示している。
【0067】
実行フラグが「ON」になっているものがあると、実行すべき小サイズのプリントジョブがあると判断し(ステップS27で「Y」)、実行フラグが「ON」になっているレコードの内、ジョブ番号が最小(先頭)のもの(一つしかない場合には、そのレコード)の「クライアント端末」欄に書き込まれているユーザIDを読み出す(ステップS28)。
【0068】
そして、プリンタコントローラ3に対し、読み出したユーザIDを指定して、そのユーザIDのクライアント端末から送信されて、現在スプールされているプリントジョブのジョブデータの送信要求を行う(ステップS29)。
プリンタコントローラ3からジョブデータ(画像データおよび付帯情報)が送られて来ると、それを受信して(ステップS30で「Y」)、その画像データに基づく画像形成を実行する(ステップS31)。プリントジョブが複数ある場合には(ステップS32で「Y」)、ステップS30に戻り、次のプリントジョブについての画像形成を順次実行していく。
【0069】
図4の例のように、実行フラグが「ON」のユーザIDが「019681」の場合には、プリンタコントローラ3からは、図8のジョブ管理テーブル341のジョブ番号1と4のプリントジョブにかかる画像データが順次送られて来るので、各ジョブについての画像形成をその順に実行していくことになる。
次に実行すべきプリントジョブがないと判断すると(ステップS32で「N」)、実行済みのレコードの「実行フラグ」欄の値を「OFF」にして(ステップS33)、他に実行フラグが「ON」になっているレコードがあるか否かを判断する(ステップS34)。実行フラグが「ON」のものがあると判断すると(ステップS34で「Y」)、次のレコードの「クライアント端末」欄に書き込まれているユーザIDを読み出し(ステップS35)、ステップS29に戻り、実行フラグが「ON」のものがなくなるまで、ステップS29〜S35までの処理を繰り返し実行する。一方、実行フラグが「ON」のものがないと判断すると(ステップS34で「N」)、ステップS22に戻る。
【0070】
図12は、小サイズのプリントジョブを実行する場合における各装置間でのデータの授受の様子を示す図である。
同図に示すように、クライアント端末は、プリントジョブのジョブデータをプリンタコントローラ3に送信する(C1)。
プリンタコントローラ3は、受信したジョブデータをスプールし(待機状態)、そのジョブサイズを判定して、ジョブ管理テーブル341へ登録した後、クライアント端末のユーザIDを装置本体2に送信する(C2)。この処理は、上記ステップS2〜S6において行われる。
【0071】
装置本体2は、プリンタコントローラ3から上記ユーザIDを受信した後、携帯端末へのポーリングを行い(C3)、通信可能な携帯端末に対し、登録されている携帯端末IDの送信を要求する(C4)。この処理は、上記ステップS263、S264において行われる。
上記送信要求を受けた携帯端末は、登録されている携帯端末IDを読み出して、それを装置本体2に送信する(C5)。
【0072】
装置本体2は、各携帯端末から受信した携帯端末IDの内、上記ユーザIDに対応して予め登録されている携帯端末ID(図4の場合、例えばユーザIDが「019681」であれば、対応している携帯端末IDは「0192394822」となる。)と一致する携帯端末(プリントジョブを送信したクライアント端末に対応する携帯端末)と、装置本体2との離間距離を検出する。そして、その携帯端末が所定の(約1(m))の範囲内に入っていると判断すると、その携帯端末を携帯するユーザ、すなわちクライアント端末のユーザが印刷物を取りに来ているとみなして、プリンタコントローラ3に対し、上記ユーザIDに対応するプリントジョブのジョブデータの送信を要求する(待機状態の解除)(C6)。この処理は、上記ステップS265〜S269、S27〜S29において行われる。
【0073】
プリンタコントローラ3は、指定されたユーザIDに対応するプリントジョブのジョブデータを装置本体2に送信する(C7)。この処理は、上記ステップS11〜S13において行われる。
装置本体2は、ジョブデータを受信すると、それに含まれるプリントデータに基づく画像形成を実行する。
【0074】
このように、本実施の形態の画像形成装置1は、受信したプリントジョブが小サイズであれば、当該プリントジョブを直には実行せずに待機状態にする。そして、当該プリントジョブを送信したクライアント端末のユーザが携帯端末を携帯して約1(m)の距離内に入ると、その待機状態を解除して、当該プリントジョブを実行するようにしている。したがって、従来のような、単に受信したプリントジョブを実行していく構成のため、ユーザが後で取りに行くのを忘れてしまって、結局、印刷物が放置されたままになって廃棄されてしまうといった問題が生じることがなく、用紙の無駄を防止できるという効果を奏する。
【0075】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、携帯端末が画像形成装置1等とBluetooth規格に基づき無線通信を行う構成としたが、本実施の形態では、携帯端末が、GPS(Global Positioning System)機能付きの携帯電話機としての機能を有する構成となっており、その点が大きく異なっている。ここでは、第1の実施の形態と同じ部分については、その説明を省略し、相違している部分を中心に説明することにする。また、同一の機能を有する部材については、同符号を付するものとする。
【0076】
図13は、本実施の形態の装置本体2の制御部100を示すブロック図であり、同図に示すように制御モジュール200の無線通信部212が第1の実施の形態と異なっている。ここでの無線通信部212は、携帯電話機として携帯端末6等と電話網を介しての無線通信を行うための携帯電話インターフェースであり、各ユーザが携帯する携帯端末と通信して、当該携帯端末からGPSにより測定された位置情報を取得する。また、NV−RAM204には、装置本体2の設置場所を示す位置情報(具体的には、緯度、経度、高度等を示す情報)が格納されている。この位置情報は、例えば画像形成装置1の管理者等によって操作パネル211から入力されてNV−RAM204に格納される。
【0077】
制御部100は、携帯端末から位置情報(すなわち、ユーザの位置情報)を取得すると共に、装置本体2の位置情報をNV−RAM204から読み出す。そして、両者の位置から、携帯端末(そのユーザ)が装置本体2からどれだけ離れているか、すなわち所定の範囲内に存在するか否かを検出するようにしている。具体的には、緯度、経度等について、双方の位置の差分をとることにより行う。なお、本実施の形態では、携帯端末から位置情報を取得する構成なので、第1の実施の形態における距離検出部205は設けられていない。
【0078】
図14は、本実施の形態の小サイズジョブテーブル216の例を示す図である。
同図に示すように、小サイズジョブテーブル216は、「携帯端末」欄に各ユーザが携帯する携帯端末の電話番号が、そのユーザのユーザIDに対応付けされて書き込まれており、その点が第1の実施の形態と異なっている。
【0079】
これにより、装置本体2は、クライアント端末のユーザが携帯している携帯端末の電話番号を特定でき、その携帯端末と通信して位置情報を取得すれば、そのユーザが装置本体2からどれだけ離れているかを知ることができる。
図15は、本実施の形態のポーリング処理の内容を示すフローチャートである。
【0080】
同図に示すように、小サイズジョブテーブル215の「ポーリングフラグ」欄を各レコードについて参照し、「ON」のものがあるか否かを判断する(ステップS81)。
ポーリングフラグが「ON」のものがあると判断すると(ステップS81で「Y」)、ポーリングフラグが「ON」となっているレコードの内、ジョブ番号が最小(先頭)のもの(一つしかない場合には、そのレコード)の「電話番号」欄に書き込まれている電話番号を読み出す(ステップS82)。
【0081】
そして、その電話番号にダイアルし、データ通信等により携帯端末に対し、現在位置を示す情報としての位置情報の送信要求を行う(ステップS83)。ここで、本実施の形態の携帯端末は、GPS衛星からの信号を受信するためのアンテナを備え、定期的、例えば5秒毎に受信信号に基づいて現在位置(緯度、経度、高度)を検出すると共に、その現在位置を示す位置情報の送信要求を受け付けると、検出した位置情報を要求元(画像形成装置1)に送信するように構成されている。
【0082】
制御部100は、当該携帯端末から送られて来る位置情報を受信(取得)すると(ステップS84で「Y」)、装置本体2の位置情報をNV−RAM204から読み出して、その携帯端末と装置本体2の位置を示す緯度、経度等の値に基づいて装置本体2とその携帯端末(そのユーザ)との離間距離を検出し(ステップS85)、所定の距離内(例えば、約1(m)の範囲内)に存在するか否かを判断する(ステップS86)。所定の範囲内であると判断すると(ステップS86で「Y」)、上記レコードにおいて「実行フラグ」欄の値を「ON」に、「ポーリングフラグ」欄の値を「OFF」にする(ステップS87)。
【0083】
そして、ステップS88において、ポーリングフラグが「ON」のものがまだあるか否かを判断し、まだある場合には(ステップS88で「Y」)、ステップS89に移り、次のレコードの電話番号を読み出して、ステップS83に戻る。ポーリングフラグが「ON」のものがなくなるまで、ステップS83〜S89までの処理を繰り返し行い、ポーリングフラグが「ON」になっているレコードがないと判断すると(ステップS88で「N」)、メインルーチンにリターンする。
【0084】
このように本実施の形態では、位置検出手段としてGPSを利用しているので、より正確な位置検出を行えるようになる。
なお、携帯端末の位置情報の取得手段としては、GPSによるものに限られず、例えば携帯電話機の基地局を利用して携帯端末の位置を測位する方法等を用いることもできる。
【0085】
(3)変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(3−1)上記実施の形態では、所定の範囲内を装置本体2から約1(m)の距離内としたが、これに限定されるものでないのはいうまでもない。また、その距離は画像形成装置1の設置環境等に応じて管理者等によって設定変更可能に構成されることが好ましい。例えば、画像形成装置1がユーザのデスク近辺に設置されているような場合には、ユーザが常時その通信領域内に入ったままになる恐れもあることから、その範囲を狭く、例えば50(cm)等とすればよく、逆に画像形成装置1が専用のコピー室等に設置されているような場合には、適当な範囲とすればよい。
【0086】
(3−2)また、所定の範囲(距離)を上記予想処理時間T(すなわち、画像形成に要すると予想される処理時間)に基づいて変更する構成とすることもできる。
具体的には、仮にユーザがオフィス内を歩く速度を約1(m/秒)とした場合、例えば予想処理時間が10(秒)であれば、画像形成装置1は、ユーザが10(m)のところまで近づいて来たときに画像形成を開始すれば、そのユーザが丁度画像形成装置1の前まで来たときに画像形成が終了することになり、ユーザは装置の前で待たされることなく印刷物を持ち帰ることができようになる。同様に、例えば予想処理時間が20(秒)であればそのユーザが20(m)のところまで近づいて来たときに画像形成を開始すれば、同じ効果が得られる。これは、例えば図16に示すような「予想処理時間」と「距離」とを対応付けたテーブル217を予め記憶しておき、そのテーブル217を参照して、予想処理時間Tに対する距離(範囲)を決定するようにすれば実現できる。この構成とする場合でも、テーブル217の値を管理者等によって設定変更可能とすることが好ましい。画像形成装置1の設置環境によってはユーザの歩く速度も微妙に変わると考えられ、ユーザが画像形成装置1の前に来たときに丁度画像形成が終わるようにテーブル217の値を最適な値に設定できれば、ユーザの待ち時間もより少なくなって使い勝手が良くなる。
【0087】
また、例えば予想処理時間が10秒以内のプリントジョブについては、一律に所定の距離を10(m)、10秒〜20秒のものの場合には、20(m)、20秒を越える場合には、待機させないというようにして、処理を簡素化することも可能である。なお、上記では予想処理時間を用いたが、ジョブのサイズ(画像形成の量)に関するものであれば良く、例えばプリントすべき枚数やプリントデータのサイズ等を用いるとしてもよい。
【0088】
(3−3)上記実施の形態では、大サイズのプリントジョブは、ユーザが直に取りに来る可能性が高いとして、小サイズのプリントジョブだけを待機させるとしたが、サイズに関係なく全てについて待機させる構成としてもよい。
(3−4)上記実施の形態では、ユーザが自身の携帯端末を携帯していることを前提としているが、例えばうっかり携帯端末を携帯するのを忘れてしまう場合も考えられる。そこで、ユーザが装置本体2の操作パネル211から、待機中になっているプリントジョブを強制的に実行(強制処理)させる構成を設けるようにすることもできる。
【0089】
図17は、強制処理の内容を示すフローチャートである。ここでは、ユーザが携帯端末を忘れた場合に、強制的にプリントジョブを実行させるための強制処理モードを操作パネル211において選択することができるようになっており、当該処理は、その強制処理モードが選択されたときに制御部100が実行する処理である。
【0090】
同図に示すように、制御部100は、現在、待機中になっている小サイズのプリントジョブに対応するユーザIDを、操作パネル211の表示部に一覧表示させる(ステップS91)。これは、ジョブ管理テーブル341の「サイズ判定欄」が「小」になっているレコードの「ユーザID」欄に書き込まれているユーザIDを全て読み出すことによって行われる。
【0091】
そして、一覧表示されたユーザIDの中からキー等によって一つもしくは複数のユーザIDがユーザによって選択されたことを判断すると(ステップS92で「Y」)、そのユーザIDの選択入力を受け付け、小サイズジョブテーブル215の各レコードの内、「クライアント端末」欄に書き込まれているユーザIDが、上記選択されたユーザIDと一致するレコードの「ポーリングフラグ」欄の値を「OFF」に、「実行フラグ」欄の値を「ON」にして(すなわち、待機状態を解除して)(ステップS93)、当該処理を終了する。例えば、ユーザIDとして「019681」が選択された場合には、小サイズジョブテーブル215の1番上のレコードの「実行フラグ」が「ON」に、「ポーリングフラグ」が「OFF」に変更されることになる。実行フラグが「ON」にされたプリントジョブは、上記ステップS27〜S31の処理により実行されることになる。
【0092】
一方、ユーザIDが選択されず、終了ボタン(不図示)が押されたと判断すると(ステップS92で「N」、S94で「Y」)、当該処理を終了する。
これにより、たとえユーザが自身の携帯端末を携帯せずに画像形成装置1のところに印刷物を取りに行った場合でも、待機状態を強制的に解除させることができるので、携帯端末を取りに戻るといった面倒なことを行わずとも、必要な印刷物を持って帰ることができるようになり、より使い勝手が良くなる。
【0093】
(3−5)上記実施の形態では、携帯端末が所定の範囲内に入ったことを検出すると、待機状態を解除するとしたが、その範囲内に入ったとしても、例えばユーザが画像形成装置1の前を通過しただけという場合も想定される。そこで、例えば図11におけるステップS267の処理を、ユーザが所定の範囲内に入り、かつ所定時間(例えば5秒間)以上その範囲内に留まっていることを検出した場合にのみS268に移るという処理とすれば、通過したような場合を除くことが可能になり、ユーザが印刷物を取りに来たか否かをより正確に判断できるようになる。
【0094】
(3−6)上記実施の形態では、画像形成装置1がクライアント端末と携帯端末とを対応付けた情報(小サイズジョブテーブル215等)を予め備えているとしたが、その情報を他の装置、例えばクライアント端末から取得する構成とすることもできる。具体的には、クライアント端末がプリントジョブのジョブデータ送信する際に、ユーザIDと携帯端末IDとを付帯情報に含めて画像形成装置1に送信し、画像形成装置1において、そのユーザIDと携帯端末IDを対応付けてテーブル等に登録するものである。
【0095】
また、クライアント端末におけるプリンタドライバにおいて、ユーザが印刷指示する際にキーボード等を用いて携帯端末IDを設定入力(登録)できるようにし、入力された携帯端末IDをジョブデータに含める構成としてもよい。
(3−7)上記実施の形態では、画像形成装置1と携帯端末がBluetooth規格等により通信するとしたが、無線通信により上記した処理を行えれば良く、例えば赤外線通信(IrDA(Infrared Data Association))、IEEE802.11などの無線通信方式を用いることもできる。また、ネットワークとしては、LANに限られずインターネット、WAN(Wide Area Network)等の通信網とすることもでき、さらに有線、無線に限定されることもない。
【0096】
(3−8)また、上記の各変形例を2もしくは3つ以上を組み合わせる構成としてもよい。
(3−9)上記実施の形態では、本発明にかかる画像形成装置1をMFPとしたが、プリントデータに基づいて画像形成を行う装置であれば良く、例えばプリンタ等とすることもできる。また、画像形成装置1は、装置本体2とプリンタコントローラ3が接続されて構成されているが、装置本体2にプリンタコントローラ3を内蔵したものを画像形成装置として捉えることもできる。
【0097】
また、プリントデータをページ記述言語(PDL)で記述されたデータとしたが、プリントに用いられるべきデータであれば良く、例えばビットマップ形式のデータをプリントデータとして受信して、そのデータに基づいて画像形成を行う構成とすることもできる。
(3−10)上記実施の形態では、本発明を画像形成装置に適用した場合の例を説明したが、本発明は、これに限られず、コンピュータに上記のような処理を実行させるためのプログラムであるとしてもよい。
【0098】
また、本発明は、前記プログラムをコンピュータで読取可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、上記の本発明のプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやOS(Operating System)に含まれるプログラムなど、別途にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置は、プリントデータの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末が、所定の範囲内に入ったか否かを検出する検出手段と、前記画像形成手段を制御して、前記携帯端末が所定の範囲内に入ったことが検出されるまで、前記プリントデータに基づく画像形成を開始させずに待機させ、所定の範囲内に入ったことが検出されると、その待機状態を解除させる制御手段と、を備えることを特徴としている。したがって、上記携帯端末を携帯するユーザが画像形成装置から見て所定の範囲内に入るまで画像形成は実行されず、従来のような、単にプリントデータを受信すると、その画像形成を実行していく構成のため、ユーザが後で取りに行くのを忘れてしまって、結局、印刷物が放置されたままになって廃棄されてしまうといった問題が生じることがなく、用紙の無駄を防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】画像形成装置1の装置本体2の構成を示す図である。
【図3】装置本体2の制御部100の回路構成を示すブロック図である。
【図4】小サイズジョブテーブル215の内容の一例を示す図である。
【図5】画像形成装置1のプリンタコントローラ3の構成を示すブロック図である。
【図6】携帯端末8の構成を示すブロック図である。
【図7】プリンタコントローラ3において実行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】ジョブ管理テーブル341の内容の一例を示す図である。
【図9】 装置本体へのデータ送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図10】装置本体2において実行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】ポーリング処理におけるサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図12】小サイズのプリントジョブを実行する場合における各装置間でのデータの授受の様子を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の装置本体2の制御部100を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態の小サイズジョブテーブル216の例を示す図である。
【図15】 第2の実施の形態のポーリング処理におけるサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図16】変形例における「予想処理時間」と「距離」とを対応付けたテーブル217の構成例を示す図である。
【図17】変形例における強制処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 装置本体
3 プリンタコントローラ
4 LAN
5、6、7 クライアント端末
8、9 携帯端末
23 プリンタ部
82、211 操作パネル
83、100 制御部
200、300、400、500 制御モジュール
205 距離検出部
206、212 無線通信部
215、216 小サイズジョブテーブル
217 テーブル
341 ジョブ管理テーブル

Claims (6)

  1. クライアント端末とネットワークを介して接続され、クライアント端末から受信したプリントデータに基づいて画像形成を行う画像形成手段を備える画像形成装置であって、
    プリントデータの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末が、所定の範囲内に入ったか否かを検出する検出手段と、
    前記画像形成手段を制御して、前記携帯端末が所定の範囲内に入ったことが検出されるまで、前記プリントデータに基づく画像形成を開始させずに待機させ、所定の範囲内に入ったことが検出されると、その待機状態を解除させる制御手段と、を備え
    前記検出手段は、実行すべき画像形成の量に関する情報に基づいて、前記所定の範囲を変更する変更手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、実行すべき画像形成の量に関する値が所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成の量に関する値は、画像形成に要すると予想される予想処理時間の長さのことであり、
    前記制御手段は、前記プリントデータのサイズに基づいて予想処理時間を算出する算出手段を備え、当該算出手段により算出された予想処理時間が前記所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. クライアント端末とネットワークを介して接続され、クライアント端末から受信したプリントデータに基づいて画像形成を行う画像形成手段を備える画像形成装置であって、
    プリントデータの送信元のクライアント端末に対応する携帯端末が、所定の範囲内に入ったか否かを検出する検出手段と、
    前記画像形成手段を制御して、前記携帯端末が所定の範囲内に入ったことが検出されるまで、前記プリントデータに基づく画像形成を開始させずに待機させ、所定の範囲内に入ったことが検出されると、その待機状態を解除させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、実行すべき画像形成の量に関する値が所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像形成の量に関する値は、画像形成に要すると予想される予想処理時間の長さのことであり、
    前記制御手段は、前記プリントデータのサイズに基づいて予想処理時間を算出する算出手段を備え、当該算出手段により算出された予想処理時間が前記所定値以下の場合にのみ、画像形成を待機させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 操作者からの、待機状態の解除の指示入力を受け付ける受付手段を備え、
    前記制御手段は、前記受付手段が待機状態の解除の指示入力を受け付けると、待機状態を解除させることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成装置。
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