JP3796799B2 - 三次元画像構成方法及び装置 - Google Patents

三次元画像構成方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は三次元画像構成方法及び装置に係り、特にX線CT装置、MRI装置等から得られる多数の断層像を積み重ねてなるボリューウム画像を、任意の方向から見るための視点面に透視変換して二次元画像を得るとともに、この二次元画像に陰影付けを行って三次元画像(ここでの三次元画像は、二次元配列の各画素に濃度を付けて三次元的に見せた画像を示す)として構成する三次元画像構成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の三次元画像構成方法としては、図10に示すように被検査体を見るための表示画面に相当する視点面20を適宜設定し、被検査体の各断層像30に対して視点面20からの仮想の平行光源によって照明される輪郭点を抽出し、この抽出した輪郭点の集合である被検査体の二次元画像に陰影付けアルゴリズムにしたがって陰影付けを行う方法がある。
【0003】
即ち、視点面20から見える被検査体の輪郭点を抽出し、その輪郭点を視点面20の座標系に透視変換するとともに、透視変換した輪郭点の明るさを輪郭点と視点面との距離に基づいて決定するようにしている。例えば、視点面に近い輪郭点は明るくし、視点面から遠い輪郭点は暗くする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような三次元画像構成方法では、平行光源が被検査体の外側にあるため、例えば気管、食道、胃、腸などの対象臓器を、その外側から見た三次元画像として構成するのには有効であるが、その内部の情報を得ることができないという問題があった。即ち、図10中の丸で囲まれた突起部(即ち、病巣部)の情報を得ることができなかった。
【0005】
これに対し、従来の三次元画像構成方法は、被検査体の内部に視点を置き、投影面への各断層像の投影に中心投影による座標変換を用い、被検査体をその内側から見た画像を構成するようにしている。しかし、この方法よって構成される画像は、被検査体を内視鏡で見ているような画像となり、観察範囲が狭いという問題がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、平行投影される二次元画像に被検査体の内部形状に応じた陰影付けを行うことができ、被検査体の内部形状を広範囲にわたって視認可能な三次元画像構成方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明は前記目的を達成するために、多数の断層像を積み重ねてなるワールド座標系で表現されるボリューウム画像のうち内部空間を有する被検査体を任意の視点面での座標系に透視変換して二次元画像を得るとともに、該二次元画像に前記被検査体の外側の輪郭点と前記視点面との距離に基づいて陰影付けを行い三次元画像として構成する三次元画像構成方法において、各断層像毎に前記被検査体の内側の輪郭点を抽出し、前記被検査体の内部に仮想の線光源を設け、各断層像上における前記光源の位置と前記内側の輪郭点との距離を算出し、前記算出した距離に基づいて前記被検査体の二次元画像に対して更に陰影付けを行うようにしたことを特徴としている。即ち、前記三次元画像構成方法において透視変換及び陰影付けを行うに際し、透視変換は従来通りの方法で行い、陰影付けに関しては各断層像毎に被検査体の内部の仮想の光源からの距離で計算された陰影付けアルゴリズムにしたがって被検査体の外部に施すようにしている。これにより、被検査体の三次元画像を構成した際に、被検査体の外側面に被検査体内部における陰影付けがなされるため、外面を見ることにより内部の凹凸を確認することができ、内部情報が得られる。
【0008】
また、本発明の他の実施の態様によれば、多数の断層像を積み重ねてなるワールド座標系で表現されるボリューウム画像を任意の視点面での座標系に透視変換して二次元画像を得るとともに、該二次元画像に陰影付けを行って三次元画像として構成する三次元画像構成方法において、各断層像毎に内部空間を有する被検査体の内側の輪郭点を抽出し、前記抽出した輪郭点を前記視点面の座標系に透視変換するとともに、ワールド座標系の輪郭点と視点面との距離を算出し、前記視点面での座標系の同一位置における2つの輪郭点のうち視点面から遠い方の輪郭点を選択するとともに、その選択した輪郭点に対して視点面との距離に対応した濃度を付けることにより被検査体を切断した内側の二次元画像に陰影付けを行うようにしたことを特徴としている。即ち、被検査体をその中心を通る平面によって切断し、その切断した内側の輪郭点を視点面に透視変換するとともに陰影付けアルゴリズムにしたがった陰影付けを行うようにしている。これにより、被検査体の切断された内側の凹凸を確認することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る三次元画像構成方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
まず、本発明に係る三次元画像構成方法の原理について図1乃至図4に基づいて説明する。図1に示すように視点面20に透視変換される被検査体の各断層像30から例えば対象臓器として胃を取り出す。この場合、胃以外の臓器の画素を無視して透視変換を行うことにより胃のみを取り出すことができる。
【0010】
この胃(被検査体)に対して、その内部を貫通する仮想の線光源Cを設定する。この線光源は、各断層像30上では点光源となる。尚、この線光源の位置は、例えば各断層像30の内部の重心位置を貫通するように計算によって設定してもよいし、操作手段によって各断層像30の内部の重心の近似位置に設定してもよい。
【0011】
そして、対象臓器内部に設定した光源によって照明される対象臓器内側の画素を対象に陰影付け計算を行い、その陰影付け計算における結果から内部情報を確認できるようにする。これを図2及び図3を用いて説明する。ここで、ワールド座標系(x,y,z)で表現される断層像30上の曲線21で囲まれる範囲を対象臓器とし、その対象臓器の内部に操作側で任意に与えた点光源の位置をc(x0,y0,z0)とする。また、位置cからの距離をr、その距離rの増加分をΔr、位置cから方向をθ、臓器内側の輪郭点をp1(x1,y1,z1)、外側の輪郭点をp2(x2,y2,z2)とする。尚、p1、p2は、c、r及びθにより与えられる。
【0012】
図3に示すように対象臓器の内側の輪郭点p1を抽出すると、そのときの距離rを光源cからの距離Rとして記憶する。また、輪郭点p1と同方向の外側の輪郭点p2を抽出すると、その輪郭点p2と視点面20との距離NRDを求めるとともに、輪郭点p2の視点面20上の点p′2を求める。
ここで、輪郭点p2と視点面20との距離NRDは以下のようにして求める。
【0013】
ワールド座標系における原点Oを視点面20に投影した点をO′とし、線分OO′の距離をNEZ、線分OO′がxz平面となす角をα、線分OO′のxz平面への射影がx軸となす角をβ、点p2が存在する断層像をy2とすると、点p2と視点面20との距離NRDは、次式、
【0014】
【数1】
NRD=NEZ−x2・cos βcos α−y2・cos βsin α−z2・sin β …(1)
で求められる。
また、視点面20上に投影された点p2の座標はワールド座標系であるが、その座標を視点面20におけるXY座標系に変換するには、以下の式を用いる。
【0015】
【数2】
X=x2・cos α−z2・sin α …(2)
【0016】
【数3】
Y=x2・sin αsin β+y2・cos β+z2・cos αsin β …(3)
一方、視点面20のXY座標系に透視変換された点p2の濃度値を、次式によって算出する。
【0017】
【数4】
視点面の濃度値=定数・R・NRD …(4)
以上の処理を図4のように計算する断層像の対象臓器領域全てに対して行うと、視点面20のXY座標系の同一位置に対して2つの輪郭点が重なるが、視点面20から見える被検査体の輪郭点は、視点面20に近い方の輪郭点であるため、視点面20に近い方の輪郭点のデータを選択する。尚、光源は対象臓器内部では重心を通る曲線光源となり、対象臓器の内部情報を含む陰影付けのための濃度値が計算されることになる。そして、この濃度値を対象臓器外部の陰影付けに用いることにより、対象臓器の外部とともに臓器内部の情報も得ることができる三次元画像を構成することができる。即ち、この構成画像において、対象臓器の内面の凹凸P0は、対象臓器の表面上に陰影P0′として表示されることになる。
【0018】
図5は本発明が適用されるハードウェア構成を示すブロック図である。同図において、50は中央処理装置(CPU)、51はメインメモリ、52は磁気ディスク、53は表示メモリ、55はマウスコントローラで、これらは共通バス58に接続されている。磁気ディスク52には、多数の断層像を積み重ねてなるワールド座標系で表現されるボリューウム画像、座標変換や陰影付けのためのプログラムなどが格納されている。
【0019】
CPU50は、後述するように多数の断層像及び座標変換や陰影付けのためのプログラムを読み出し、メインメモリ51を用いて被検査体にその内側の形状に関する陰影付けが施された三次元画像を構成し、その結果を表示メモリ53に送り、CRT54に表示させる。マウスコントローラ55に接続されたマウス56及びキーボード57は、三次元画像を構成する際の視点面や光源位置などを指定する。また、得られた三次元画像は、必要に応じて磁気ディスク52に格納される。
【0020】
次に、上記CPU50の処理内容について図6及び図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、初期設定時に距離値を格納するZバッファメモリに十分大きな値を設定するとともに、視点面、対象臓器領域、及び輪郭抽出用の閾値などが設定される(ステップS10)。続いて、所定の位置(y0)に対応した断層像を磁気ディスク52から読み出すとともに、その読み出した断層像に対する光源の位置となる基準値c(x0,y0,z0)を求める(ステップS12)。この場合、読み出した断層像の重心位置を算出し、その重心位置を基準位置とする。
【0021】
次に、角度θ=0、距離r=0に初期化し(ステップS14)、基準値c及びθ、rに基づいて点p1を、次式、
【0022】
【数5】
p1(x1,y1,z1)=(x0+r・cos θ,y0,z0+r・sin θ)…(5)
により算出する(ステップS16)。このようにして求めた点p1の画素値(X線CT装置による断層像の場合にはCT値)が、被検査体の内側の輪郭点としての閾値の条件を満たすか否かを判定する(ステップS18)。
【0023】
点p1の画素値が閾値の条件を満たさない場合には、距離rを微小量Δrだけ大きくし、これを新たな距離rとする(ステップS20)。そして、この距離rが最大値でない場合(対象臓器領域内の場合)には、ステップS16に戻り、点p1の画素値が閾値の条件を満たすまで、又は距離rが最大値になるまでステップS16からステップS22の処理を実行する。
【0024】
一方、点p1の画素値が閾値の条件を満たす場合には、そのときの距離rを基準値cから被検査体の内側の輪郭点までの距離Rとして格納し(ステップS24)、また、点p1と視点面との間の距離NRDを求める(ステップS26)。この距離NRDが初期設定したZバッファ値よりも小さいか否かを判定し(ステップS28)、小さい場合にはこの距離NRDをZバッファメモリに格納する(ステップS30)。
【0025】
次に、図7に示すように上記距離rを微小量Δrだけ大きくし、これを新たな距離rとし(ステップS32)、基準値c及びθ、rに基づいて点p2を、次式、
【0026】
【数6】
p2 (x2,y2,z2)=(x0+r・cos θ,y0,z0+r・sin θ)…(6)
により算出する(ステップS34)。このようにして求めた点p2の画素値が、被検査体の外側の輪郭点としての条件を満たすか否かを判定する(ステップS36)。この場合には、点p2の画素値が閾値から最初に外れたか否かによって判定される。点p2の画素値が外側の輪郭点としての条件を満たさない場合には、距離(NRD−Δr・cos θ)を新たな距離NRDとして算出し(ステップS38)、ステップS28、ステップS30に戻り、Zバッファメモリに格納されている距離NRDの内容を書き換える。
【0027】
一方、ステップS36において、点p2の画素値が外側の輪郭点としての条件を満たすと判定された場合には、その輪郭点の視点面における濃度値(1画素の濃度がドット数で表される場合にはそのドット数)を前述した(4)式により算出する(ステップS40)。また、ワールド座標系における点p2の位置を、視点面のXY座標系に変換し(上記(2)式及び(3)式)、その座標位置に対応して上記算出した濃度値及び距離NRDを記憶する(ステップS42)。
【0028】
次に、角度θを微小角度Δθだけ大きくする(θ=θ+Δθ)とともに、距離r=0にし(ステップS44)、θ>2πか否かを判定する(ステップS46)。θ>2πでない場合には、図6のステップS16に戻る。即ち、基準点cからの走査する方向を変えて再び被検査体の内側及び外側の輪郭点の抽出し、その輪郭点の濃度値の算出や座標変換等を行う。
【0029】
一方、θ>2πの場合には、1つの断層像に対して、その断層像における被検査体の内側及び外側の全ての輪郭点の抽出、濃度値の算出、座標変換等が行われたことになる。従って、この場合には、被検査体(対象臓器領域)の全ての断層像の処理が終了したか否かを判別する(ステップS48)。全ての断層像の処理が終了しない場合には、図6のステップS12に戻り、次の断層像を磁気ディスク52から読み出し、上記と同様な処理を実行する。
【0030】
このようにして対象臓器領域の全ての断層像に対する処理が終了すると、ステップS50に進む。このステップS50では、視点面のXY座標系に座標変換された輪郭点は、XY座標系の同一座標位置に2点存在するため、そのうちの視点面に近い方の輪郭点に対応して取り込んだ濃度値(NRDの小さい方の輪郭点の濃度値)を採用し、これを表示メモリ53に記憶させる。これにより、対象臓器の外部を抽出しながら臓器内部の情報も得る三次元画像の構成が終了する。このようにして構成された三次元画像は、表示メモリ53に記憶された視点面上の各画素の濃度値に基づいて輝度信号を生成し、この輝度信号をCRT54に出力することにより、対象臓器の表面にその内部の凹凸等の情報が反映された画像をCRT54の画面の表示することができる。また、表示メモリ53をハードコピー装置に接続することにより、上記画像のハードコピーを得ることもできる。
【0031】
次に、本発明の他の実施の形態について図8及び図9のフローチャートを参照しながら説明する。尚、図6及び図7に示したフローチャートと共通する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態は、被検査体の内部に光源を設けずに被検査体を視点面と平行な平面によって切断し、その内部の輪郭点を視点面に透視変換するとともに陰影付けアルゴリズムにしたがった陰影付けを行い、被検査体の内部を直接確認できるようにしている。
【0032】
まず、Zバッファ値、視点面などを初期設定したのち(ステップS10)、所定の位置(y0)に対応した断層像を磁気ディスク52から読み出すとともに、その読み出した断層像に対する基準値c(x0,y0,z0)を求める(ステップS12)。この場合の規準値cは、断層像の内側の輪郭線を抽出するためのスキャンの基準位置であり、断層像の内側にあればよく、断層像の重心になくてもよい。続いて、角度θ=0、距離r=0に初期化し(ステップS14)、基準値c及びθ、rに基づいて点p1を算出する(ステップS16)。そして、このようにして求めた点p1の画素値が、閾値の条件を満たすか否かを距離rを変えながら判定し、これにより被検査体の内側の輪郭点を抽出する(ステップS16〜ステップS22)。
【0033】
点p1の画素値が閾値の条件を満たす場合には、その点p1と視点面との間の距離NRDを求め(ステップS26)、この距離NRDが初期設定したZバッファ値よりも小さい場合には、これをZバッファメモリに格納する(ステップS28、ステップS30)。次に、上記輪郭点として抽出した点p1の視点面における濃度値を、その点p1と視点面との距離NRDにより算出する(ステップS100)。また、ワールド座標系における点p1の位置を、視点面のXY座標系に変換し、その座標位置に対応して上記算出した濃度値及び距離NRDを記憶する(ステップS42)。
【0034】
次に、角度θを微小角度Δθだけ大きくするとともに、距離r=0にし(ステップS44)、θ>2πか否かを判定する(ステップS46)。θ>2πでない場合には、図8のステップS16に戻る。即ち、基準点cからの走査する方向を変えて再び被検査体の内側の輪郭点の抽出し、その輪郭点の濃度値の算出や座標変換等を行う。
【0035】
一方、θ>2πの場合には、1つの断層像に対して、その断層像における被検査体の内側の全ての輪郭点の抽出、濃度値の算出、座標変換等が行われたことになる。従って、この場合には、被検査体の全ての断層像の処理が終了したか否かを判別し(ステップS48)、全ての断層像の処理が終了しない場合には、図8のステップS12に戻り、次の断層像を磁気ディスク52から読み出し、上記と同様な処理を実行する。
【0036】
このようにして対象臓器領域の全ての断層像に対する処理が終了すると、ステップS102に進む。このステップS102では、視点面のXY座標系に座標変換された輪郭点は、XY座標系の同一座標位置に2点存在するため、そのうちの視点面から遠い方の輪郭点に対応して取り込んだ濃度値(NRDの大きい方の輪郭点の濃度値)を採用し、これを表示メモリ53に記憶させる。これにより、対象臓器をその中心を通る面で切断し、その切断した対象臓器の内側を視点面に透視変換するとともに、陰影付けしてなる三次元画像の構成が終了する。
【0037】
尚、この実施の形態では、被検査体の全周の輪郭を抽出してから実際に陰影付けを行う輪郭を選択するようにしたが、これに限らず、視点面の設定に基づいて輪郭の抽出範囲(図3に示した角度θ)を決定するようにしてもよい。また、前述したステップS100において、輪郭点として抽出した点p1の視点面における濃度値を決定する際に、光源と輪郭点との距離rをパラメータとして追加するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、平行投影される二次元画像に被検査体の内部形状に応じた陰影付けを行うようにしたため、本来被検査体の外部からは得られない被検査体の内部の情報(形状)を確認することができ、また、平行投影される二次元画像であるため、被検査体の内部を内視鏡で見るような画像に比べて観察範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明するために用いた図である。
【図2】図2は本発明の原理を説明するために用いたワールド座標系で表された断層像と視点面とを示す図である。
【図3】図3は内部空間を有する被検査体の内側及び外側の輪郭抽出を説明するために用いた図である。
【図4】図4は本発明によって被検査体が視点面に透視変換されて三次元画像が構成される様子を示す図である。
【図5】図5は本発明が適用されるハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】図6は図5に示したCPUの処理内容を説明するために用いたフローチャートである。
【図7】図7は図5に示したCPUの処理内容を説明するために用いたフローチャートである。
【図8】図6は図5に示したCPUの処理内容の他の実施の形態を説明するために用いたフローチャートである。
【図9】図7は図5に示したCPUの処理内容の他の実施の形態を説明するために用いたフローチャートである。
【図10】図10は従来の三次元画像構成方法の一例を説明するためい用いた図である。
【符号の説明】
20…視点面
30…断層像
50…CPU
51…メインメモリ
52…磁気ディスク
53…表示メモリ
54…CRT
56…マウス
57…キーボード57
c…基準値(光源位置)
NRD…輪郭点と視点面との距離
R…光源と内側の輪郭点との距離

Claims (6)

  1. 内部空間を有する被検査体の多数の断層像を積み重ねてなるボリューム画像を生成する画像生成ステップと、
    このステップにより生成されたボリューム画像の外部にそのボリューム画像を透視変換させるための任意の視点面を設定する視点面設定ステップと、
    前記ボリューム画像における前記断層像毎の内側の輪郭点を抽出する内輪郭点抽出ステップと、
    前記被検査体の各断層像の外側の輪郭点を抽出する外輪郭点抽出ステップと、
    前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点を挟んで前記視点面設定ステップにより設定された視点面と対向配置され前記視点面に透視変換する仮想の線光源若しくは点光源を設定する光源設定ステップと、
    このステップにより設定された線光源若しくは点光源から前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点を前記視点面設定ステップにより設定された視点面へ透視変換すると共に、前記外輪郭点抽出ステップにより抽出された外輪郭点を前記視点面設定ステップにより設定された視点面へ透視変換する透視変換ステップと、
    前記光源設定ステップにより設定された線光源若しくは点光源と前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点との第1の距離を算出すると共に、前記視点面と断層像毎の外側の輪郭点との第の距離を算出する算出ステップと、
    前記透視変換ステップにより透視変換された内輪郭点と外輪郭点とを三次元画像として構成する三次元画像構成ステップであって、前記視点面の同一位置にある内輪郭点と外輪郭点のうち前記視点面に近い方の輪郭点を選択し、その選択した輪郭点に対して前記第1の距離及び第2の距離に対応して陰影付けして三次元画像を構成する三次元画像構成ステップと、
    を備えたことを特徴とする三次元画像構成方法。
  2. 内部空間を有する被検査体の多数の断層像を積み重ねてなるボリューム画像を生成する画像生成ステップと、
    このステップにより生成されたボリューム画像の外部にそのボリューム画像を透視変換させるための任意の視点面を設定する視点面設定ステップと、
    前記ボリューム画像における前記断層像毎の内側の輪郭点を抽出する内輪郭点抽出ステップと、
    前記被検査体の各断層像の外側の輪郭点を抽出する外輪郭点抽出ステップと、
    前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点を挟んで前記視点面設定ステップにより設定された視点面と対向配置され前記視点面に透視変換する仮想の線光源若しくは点光源を設定する光源設定ステップと、
    このステップにより設定された線光源若しくは点光源から前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点を前記視点面設定ステップにより設定された視点面へ透視変換すると共に、前記外輪郭点抽出ステップにより抽出された外輪郭点を前記視点面設定ステップにより設定された視点面へ透視変換する透視変換ステップと、
    前記光源設定ステップにより設定された線光源若しくは点光源と前記内輪郭点抽出ステップにより抽出された内輪郭点との第1の距離を算出すると共に、前記視点面と断層像毎の外側の輪郭点との第の距離を算出する算出ステップと、
    前記透視変換ステップにより透視変換された内輪郭点と外輪郭点とを三次元画像として構成する三次元画像構成ステップであって、前記視点面の同一位置にある内輪郭点と外輪郭点のうち前記視点面から遠い方の輪郭点を選択し、その選択した輪郭点に対して前記第1の距離及び第2の距離に対応して陰影付けして被検査体を切断した内側の二次元画像を構成する三次元画像構成ステップと、
    を備えたことを特徴とする三次元画像構成方法。
  3. 前記内輪郭点の抽出は、被検査体の内部の基準点からの距離及び方向を変えながら断層像をスキャンし、そのスキャンした断層像を示す画素値に基づいて内輪郭点を抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元画像構成方法。
  4. 内部空間を有する被検査体の多数の断層像を積み重ねてなるボリューム画像を生成する画像生成手段と、
    前記生成されたボリューム画像の外部にそのボリューム画像を透視変換させるための任意の視点面を設定する視点面設定手段と、
    前記ボリューム画像における前記断層像毎の内側の輪郭点を抽出する内輪郭点抽出手段と、
    前記抽出された内輪郭点を挟んで前記視点面設定手段により設定された視点面と対向配置され前記視点面に透視変換する仮想の線光源若しくは点光源を設定する光源設定手段と、
    前記設定された線光源若しくは点光源から前記内輪郭点抽出手段により抽出された内輪郭点を前記視点面設定手段により設定された視点面へ透視変換する第1の透視変換手段と、
    前記被検査体の各断層像の外側の輪郭点を抽出する外輪郭点抽出手段と、
    前記外輪郭点抽出ステップにより抽出された外輪郭点を前記視点面設定手段により設定された視点面へ透視変換する第2の透視変換手段と、
    前記光源設定手段により設定された線光源若しくは点光源と前記内輪郭点抽出手により抽出された内輪郭点との第1の距離と共に、前記視点面と断層像毎の外側の輪郭点との第2の距離を算出する演算手段と、
    前記第1の透視変換手段及び第2の透視変換手段によってそれぞれ透視変換された内輪郭点と外輪郭点とを三次元画像として構成する三次元画像構成手段であって、前記視点面の同一位置にある内輪郭点と外輪郭点のうち前記視点面に近い方の輪郭点を選択し、その選択した輪郭点に対して前記第1の距離及び第2の距離に対応して陰影付けして三次元画像を構成する三次元画像構成手段と、
    を備えたことを特徴とする三次元画像構成装置。
  5. 内部空間を有する被検査体の多数の断層像を積み重ねてなるボリューム画像を生成する画像生成手段と、
    前記生成されたボリューム画像の外部にそのボリューム画像を透視変換させるための任意の視点面を設定する視点面設定手段と、
    前記ボリューム画像における前記断層像毎の内側の輪郭点を抽出する内輪郭点抽出手段と、
    前記抽出された内輪郭点を挟んで前記視点面設定手段により設定された視点面と対向配置され前記視点面に透視変換する仮想の線光源若しくは点光源を設定する光源設定手段と、
    前記設定された線光源若しくは点光源から前記内輪郭点抽出手段により抽出された内輪郭点を前記視点面設定手段により設定された視点面へ透視変換する第1の透視変換手段と、
    前記被検査体の各断層像の外側の輪郭点を抽出する外輪郭点抽出手段と、
    前記外輪郭点抽出ステップにより抽出された外輪郭点を前記視点面設定手段により設定された視点面へ透視変換する第2の透視変換手段と、
    前記光源設定手段により設定された線光源若しくは点光源と前記内輪郭点抽出手により抽出された内輪郭点との第1の距離と共に、前記視点面と断層像毎の外側の輪郭点との第2の距離を算出する演算手段と、
    前記第1の透視変換手段及び第2の透視変換手段によってそれぞれ透視変換された内輪郭点と外輪郭点とを三次元画像として構成する三次元画像構成手段であって、前記視点面の同一位置にある内輪郭点と外輪郭点のうち視点面から遠い方の輪郭点を選択し、その選択した輪郭点に対して前記第1の距離及び第2の距離に対応して陰影付けして被検査体を切断した内側の二次元画像を構成する三次元画像構成手段と、
    を備えたことを特徴とする三次元画像構成装置。
  6. 前記内輪郭点抽出手段は、被検査体の内部の基準点からの距離及び方向を変えながら断層像をスキャンし、そのスキャンした断層像を示す画素値に基づいて内輪郭点を抽出することを特徴とする請求項4又は5に記載の三次元画像構成装置。
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