JP3795064B2 - 光信号符号化装置および復号化装置 - Google Patents

光信号符号化装置および復号化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3795064B2
JP3795064B2 JP2005518118A JP2005518118A JP3795064B2 JP 3795064 B2 JP3795064 B2 JP 3795064B2 JP 2005518118 A JP2005518118 A JP 2005518118A JP 2005518118 A JP2005518118 A JP 2005518118A JP 3795064 B2 JP3795064 B2 JP 3795064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
wavelength
grating
refractive index
sampled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005518118A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006008854A1 (ja
Inventor
仁吾 安達
信一 若林
彰宏 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP3795064B2 publication Critical patent/JP3795064B2/ja
Publication of JPWO2006008854A1 publication Critical patent/JPWO2006008854A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/005Optical Code Multiplex
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/28Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
    • G02B6/293Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means
    • G02B6/29304Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means operating by diffraction, e.g. grating
    • G02B6/29316Light guides comprising a diffractive element, e.g. grating in or on the light guide such that diffracted light is confined in the light guide
    • G02B6/29317Light guides of the optical fibre type
    • G02B6/29319With a cascade of diffractive elements or of diffraction operations
    • G02B6/2932With a cascade of diffractive elements or of diffraction operations comprising a directional router, e.g. directional coupler, circulator
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0227Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
    • H04J14/0227Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
    • H04J14/0241Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02057Optical fibres with cladding with or without a coating comprising gratings
    • G02B6/02076Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings
    • G02B6/02195Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings characterised by means for tuning the grating
    • G02B6/02204Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings characterised by means for tuning the grating using thermal effects, e.g. heating or cooling of a temperature sensitive mounting body

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、OCDMA(Optical Code Division Multiplex Access:光符号分割多重接続)により、波長分割多重光の符号化(encoding)および復号化(decoding)の少なくとも一方を行なう装置に関する。特に、本発明は、ファイバグレーティングを用いてOCDMAによる符号化/復号化を行なう装置に関している。
OCDMAでは、従来、モバイル通信分野で実用化されているCDMA技術と同様の手法により、送信側で光信号を符号化し、受信側では光信号を復号化する。光信号の符号化/復号化は、回折格子、光導波路、またはファイバグレーティングなどの光学素子を用いて行なわれる。
OCDMAでは、符号化された光信号が同一波長帯域にあっても、コードごとに独立しているため、相互に干渉しない。このため、各ユーザに異なるコードを割り当てることにより、同一波長帯域の光信号を用いても、多数のユーザで1つの光信号伝搬媒体を同時に利用することが可能になる。
提案されている符号化方法は、例えば、Frequency−encoding法;Frequency−Hopping法;Fast−Frequency−Hopping法;およびdirect−sequence法に分類することができる。ここで、Frequency−encoding法は、異なる波長に対して光信号の強度を変える符号化、Frequency−Hopping法およびFast−Frequency−Hopping法は、波長および遅延を変える符号化、direct−sequence法は、一つの波長に対し遅延および位相を変える符号化である。
非特許文献1では、波長ごとに異なる遅延が付与されるファイバグレーティングを用いて行なうFast−Frequency−Hopping法(以下、簡単に「FFH法」と称する場合がある。)が提案されている。本発明は、この光符号方法に関連している。この光符号方法は、時間拡散/波長ホップ光CDMA(Time−Spread/wavelength−hop optical CDMA)と称される場合もある。
まず、図1を参照しながら、従来のFFH法による符号化/復号化を説明する。
図1は、非特許文献1におけるFig1(b)に相当する図面である。図1に示される装置は、エンコーダであり、直列的に接続された複数の光ファイバを有している。光ファイバは、相互に同一の構成を有するユニフォームなファイバグレーティング構造を有しており、ピエゾ素子によって光ファイバ毎に異なる張力が付与される。
付与される張力に応じてグレーティング周期が変化するため、光ファイバごとにブラッグ反射を起こす波長帯域がシフトする。このため、入射してきた光信号(ブロードバンドの光パルス)の含まれる各波長成分は、その波長に応じて異なる位置のファイバグレーティングによって反射される。反射位置が異なると、光信号の往復に要する時間が変化するため、光信号の各波長成分は、異なる時間に光ファイバから出力される。すなわち、例えば1つのブロードバンドパルスを図1のエンコーダに入力すると、波長ごとに異なるタイミングで複数の光パルスが出力される。
ここで、N個の光ファイバグレーティングF1〜FNが、それぞれ、中心波長λ1〜λNで光を反射するように光ファイバグレーティングF1〜FNの各々に張力を付与したとする。この場合、反射中心波長λ1〜λNの大きさを小さい順に左から並べると、例えば、以下のように配列され得る。
λ1<λ2<λ3<、・・・、<λN-1<λN
この例では、光ファイバグレーティングF1で反射される光の波長λ1が最も短く、光ファイバグレーティングFNで反射される光の波長λNが最も長くなる。このような反射波長の配列は、N個の光ファイバF1〜FNに付与する張力の組み合わせを変化させることにより、簡単に変化させられる。可能な配列の数は、N!=N×(N−1)×(N−2)×・・・3×2×1個ある。ただし、これらの可能な配列の中には、相互に識別が難しい類似の組が存在するため、後に説明するコードの数は、N!よりも少ない値である。
図1のエンコーダでは、このような反射波長の配列を利用して、光信号の符号化を行なう。すなわち、上述した例では、光ファイバF1で反射される光は最も短い光路で光ファイバの入出力部から出てくるため、遅延が最も短い。
このように、図1のエンコーダでは、遅延の波長依存性の組をN!個の中から選択し、これを符号のパターンとしてエンコーダにプログラムすることができる。
一方、図1の装置を、デコーダとして機能させることも可能である。すなわち、図1の装置の各光ファイバに適切な張力を与えておくと、上述の符号化によって生じた遅延を打ち消すように逆の遅延を生じさせることができる。そのような遅延を与えると、符号化された光信号(異な遅延を有する光信号の列)は、図1に示す装置で元の光信号に復号される。
次に、図2を参照しながら、OCDMAで採用可能なコードパターンを説明する。
図2(a)は、あるコードについて、エンコーダによる光信号の波長と遅延との関係(以下、「遅延パターン」と称する場合がある。)を示す図である。図2(b)は、図2(a)の遅延パターンを持つように符号化された光信号を復号するためのデコーダによる光信号の波長と遅延との関係を示す図である。図2(a)および(b)に示されるように、エンコーダと、これに対応するデコーダとの間では、遅延パターンが相互に反対の関係にある。
"Passive Optical Fast Frequency-Hop CDMA Communications System" Habib Fathallah, Journal of Lightwave Technology, Vol. 17, No.3, March 1999 "Sinc-Sampled Fiber Bragg Gratings for Identical Multiple Wavelength Operation" Morten Ibsen, IEEE Photonics Technology Letters, Vol.10, No.6, June 1998 IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 15, No.8, August 2003, Hojoon Lee, Govind P. Agrawal
図1に示す装置を波長分割多重(WDM)に適用しようとすると、分割された波長帯域ごとに図1の装置を用意する必要がある。図3を参照しながら、このことを説明する。
図3は、分割された4つの波長帯域(波長チャネル)の中心波長λ1〜λ4の各々について、3つのコード(code1、code2、code3)を模式的に示している。OCDMAにWDMを組み合わせることができれば、各チャネルに複数のコードを割り当てることが可能になる。その結果、同一の光信号伝搬媒体を多数のユーザで有効に利用して通信を行うことができる。
しかしながら、OCDMAとWDMとを組み合わせようとすると、波長チャネル数に等しい数だけ、OCDMAのためのエンコーダ/デコーダが必要になる。今後、WDMの波長チャネル数が10を超えて増加し、更には20を超えてゆくと、エンコーダ/デコーダが大型化せざるを得なくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、OCDMAによる波長分割多重光の符号化および/または復号化を簡単な構成で実現できる装置を提供することにある。
本発明の装置は、光符号分割多重接続(OCDMA)により波長分割多重(WDM)光の符号化(encoding)および復号化(decoding)の少なくとも一方を行なう装置であって、前記波長分割多重光の入出力を行なう光入出力部と、前記光入出力部に対して直列的に接続されたN個のファイバグレーティング(Nは2以上の整数)とを備え、前記N個のファイバグレーティングの各々は、サンプルドグレーティング構造を有しており、前記サンプルドグレーティングの反射波長帯域の中心値の間隔ΔTは、前記波長分割多重光における波長帯域における中心波長の間隔Sに等しく、しかも、少なくとも動作中における各反射波長帯域の中心値はファイバグレーティング毎に異なっている。
好ましい実施形態において、異なるファイバグレーティング間に存在する各反射波長帯域の中心値の差異は、各反射波長帯域の帯域幅より大きく、ΔT/Nよりも小さい値を有している。
好ましい実施形態において、ファイバグレーティング毎に前記サンプルドグレーティング構造を制御するコードプログラム素子を備え、前記コードプログラム素子は、各サンプルドグレーティング構造によって規定される前記反射波長帯域の中心値をシフトさせることができる。
前記コードプログラム素子は、熱または応力により、前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調の周期を、ファイバグレーティング毎に変化させることができる。
好ましい実施形態において、前記コードプログラム素子による前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調の周期の変化量は、各反射波長帯域の帯域幅より大きい値に設定される。
好ましい実施形態において、前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調は、シンク関数によって変調されている。
好ましい実施形態において、屈折率変調の振幅が相対的に小さな第2領域における変調周期は、屈折率変調の振幅が相対的に大きな第1領域における変調周期に等しい。
好ましい実施形態において、前記装置はエンコーダとして動作する。
好ましい実施形態において、前記装置はデコーダとして動作する。
好ましい実施形態において、上記の装置によって符号化された信号を復号する。
本発明の符号化復号化システムは、上記エンコーダとして機能する装置およびデコーダとして機能する装置を含む。
サンプルドグレーティング構造を有するファイバグレーティングを用いると、光反射波長帯域を所定の波長間隔で複製(replicate)することができる。光反射波長帯域が相互に異なる複数のサンプルドファイバグレーティングを直列的に接続することにより、波長分割多重化された光信号に対してCDMAの符号化/復号化を行なうことができる。このため、波長チャネルごとに別の符号化/復号化装置を用意する必要が無くなる。
以下、本発明による装置の実施形態を説明する。
(実施形態1)
まず、図5を参照しながら、本発明による装置の第1の実施形態としてエンコーダを説明する。このエンコーダはデコーダとして動作することも可能である。
図5に示すエンコーダは、波長分割多重光のOCDMAによる符号化を行なう装置であり、波長分割多重光の入出力を行なう光入出力部203と、光入出力部203に対して直列的に接続されたN個(この例では、N=3)のファイバグレーティング101、102、103とを備えている。第1のファイバグレーティング101と第2のファイバグレーティング102とは接続部205で光学的に結合されており、第2のファイバグレーティング102と第3のファイバグレーティング103とは、接続部207で光学的に結合されている。接続部205、207の長さはゼロであってもよい。
本実施形態におけるファイバグレーティング101、102、103の各々は、屈折率変調の振幅が相対的に大きな第1領域11〜14、21〜24、31〜34と、屈折率変調の振幅が相対的に小さな第2領域201とが一定の周期Pで交互に配列されたサンプルドグレーティング構造を有している。以下、周期Pを「サンプル周期」と称する。本実施形態では、第2領域201の屈折率は略一定であり、屈折率変調の振幅はゼロであるが、第2領域201の屈折率変調の振幅はゼロである必要はない。
ここで、波長分割多重光における各チャンネルの中心波長の間隔(WDMの各チャンネルの帯域間隔)を「S」と表現すると、上記のサンプルドグレーティング構造は、後に詳しく説明するように、波長分割多重光における各チャネルの中心波長の間隔Sに等しい周期で複製された(replicated)複数の反射波長帯域を形成する。サンプルドグレーティング構造によって複製された反射波長帯域の中心波長の間隔を、「ΔT」で表現すると、本願発明ではΔT=Sが成立する。ブラッグ反射による反射波長帯域が周期ΔTで形成されるのは、サンプルドグレーティングの性質による。ΔTは、以下の式に示すように、サンプル周期Pの逆数に比例する。
ΔT=λB 2/2nP
ここで、λBは、グレーティング周期dのときのブラッグ波長、nは実効屈折率である。
このため、サンプル周期Pを調節することにより、ΔTの大きさを制御することができる。本実施形態では、波長分割多重光の帯域間隔に整合するΔTを実現するサンプル周期Pを求め、サンプル周期Pの屈折率変調を各ファイバグレーティングに付与している。
サンプルドグレーティングでは、グレーティング周期が光伝播方向に沿ってユニフォームではなく、屈折率変調の位相および/または振幅が光伝播方向に沿って一様ではない構造を有している。図4(a)から(c)は、いずれも、サンプルドグレーティング構造の例を示している。これらのグラフの縦軸は屈折率変化δn(z)であり、横軸はファイバグレーティングの長軸(光信号伝搬方向)に沿った位置zである。
図4(a)は、屈折率変調の振幅が周期(サンプル周期)Pで矩形的に変化するサンプルドグレーティング(スーパストラクチャ)のδn(z)を示している。これに対し、図4(b)は、屈折率変調領域における変調位相がファイバ位置に応じて変化するチャープドサンプルドグレーティングのδn(z)を示している。図4(c)は、屈折率変調の振幅が特定の関数によって変調されたシンク関数サンプルドグレーティングのnδ(z)を示している。シンク関数サンプルドグレーティングは、非特許文献2に開示されている。
図4(a)および(b)に示す例では、屈折率変調の振幅が相対的に大きな領域(長さWの領域)がサンプル周期Pで配列されており、屈折率変調の振幅が相対的に小さな領域の振幅はゼロである。すなわち、長さWの領域に挟まれた領域では屈折率変調が行なわれていない(δn(z)=0)。
一方、図4(c)の例では、屈折率変調の振幅が相対的に大きな領域(長さWの領域)がサンプル周期Pで配列されている点では上記の例と同じであるが、屈折率変調の振幅が相対的に小さな領域の振幅はゼロではない。すなわち、長さWの領域に挟まれた領域でも屈折率変調が行なわれている。
本実施形態では、ファイバグレーティング101、102、103の各々における反射波長帯域の中心値を相互にシフトさせるため、ファイバグレーティング毎にグレーティング周期を異なる大きさに設定している。
次に、図7(a)〜(d)を参照しながら、本実施形態のエンコーダによる符号化の方法を説明する。
まず、図7(a)を参照する。図7(a)は、第1のファイバグレーティング101による反射波長帯域(反射帯域)を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸は反射率であり、横軸は波長である。図7(a)に示すとおり、複数の反射帯域211、212、213、214が形成されている。反射帯域211、212、213、214は、波長軸上に周期ΔTで配列されている。反射帯域211、212、213、214の各々の帯域幅は、Δλで表される。
ΔTは、複数の波長分割多重の波長チャネルの周期Sに整合し、かつ、Δλ×N(ファイバグレーティングの数)と同等、または、それよりも大きな値に設定される。
図7(b)は、第2のファイバグレーティング102による反射帯域を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸は反射率であり、横軸は波長である。図7(b)に示すとおり、複数の反射帯域221、222、223、224が形成されている。反射帯域221、222、223、224は、ここでも、波長軸上に周期ΔTで配列されている。反射帯域221、222、223、224の各々の帯域幅も、Δλで表される。
図7(a)および図7(b)を比較すると明らかなように、第2のファイバグレーティング102による反射帯域221、222、223、224は、第1のファイバグレーティング101による反射帯域211、212、213、214に対して、Δλ1だけ長波長側にシフトするように設計されている。
図7(c)は、第3のファイバグレーティング103による反射帯域を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸は反射率であり、横軸は波長である。図7(c)に示すとおり、複数の反射帯域231、232、233、234が形成されている。反射帯域231、232、233、234は、ここでも、波長軸上に周期ΔTで配列されている。反射帯域231、232、233、234の各々の帯域幅も、Δλで表される。
図7(a)および図7(c)を比較すると明らかなように、第3のファイバグレーティング103による反射帯域231、232、233、234は、第1のファイバグレーティング101による反射帯域211、212、213、214に対して、Δλ1×2だけ長波長側にシフトするように設計されている。
図7(d)は、エンコーダの全体の反射率パターンを示すグラフである。この反射率パターンは、第1〜第3のファイバグレーティング101〜103の反射率パターンを重ね合わせたものである。図7(d)において、波長帯域λ1〜λ4は、それぞれ、波長分割多重光において分割された波長帯域(波長チャネル)に相当している。
図7(d)に示す反射率パターンを実現するためには、ΔTを波長チャネルの周期に整合させ、かつ、Δλ1×N(ファイバグレーティングの数)と同等、または、それよりも大きな値に設定する必要がある。
図7(a)から(c)の右側に示すグラフは、それぞれ、ファイバグレーティング101〜103による遅延パターンを示すグラフである。図7(d)から明らかなように、エンコーダの遅延パターンは第1〜第3のファイバグレーティング101〜103の遅延パターンを重ね合わせたものである。
このように、3個のファイバグレーティングを用いて作製した1つのエンコーダにより、4つの波長チャネル(波長λ1、λ2、λ3、λ4)に対応した遅延パターンを形成することができる。このため、エンコーダを大型化することなく、波長分割多重光の符号化を実行することが可能になる。しかも、この符号化は4つの波長チャネルで同時に(一括的に)実行される(multiple operation)。
サンプルドグレーティング構造によって複製された反射帯域の幅Δλは、FFH−CDMAにおける「1チップの帯域」の大きさに相当している。Δλの長さは、0.1nm以上に設定されることが望ましい。
本発明の好ましい実施形態では、光符号FFH−CDMAの符号パターンを構成する各チップを、それに対応するファイバグレーティングにサンプルドグレーティング構造を付与することにより、波長軸上で複製する。また、その複製を各チップで同様に行なうことにより、全体として、複数の波長チャネルの同時符号化を可能にしている。
本発明の装置では、ΔTおよびΔλが前述の条件を満たすように設計された複数のサンプルドファイバグレーティングを用いているが、このサンプルドファイバグレーティングは、図4(a)に示す構造を有するものに限定されず、図4(b)に示すサンプルドチャープグレーティング構造や、図4(c)に示す振幅が変調されたサンプルドグレーティング構造を有していてもよい。
図5に示される例では、3つのファイバグレーティング101、102、103のグレーティング周期が、それぞれ、d1、d2、d3であり、d1<d2<d3の関係が成立している。本実施形態では、前述のように、各ファイバグレーティングによる反射波長帯域の中心波長がΔλ1だけシフトしている。
1つの装置内で直列的に接続されるファイバグレーティングの数は、符号化パターンのチップ数Nに等しい。したがって、図5に示すように3つのサンプルドファイバグレーティングを用いる場合には、符号化パターンのチップ数Nは3に等しくなる。OCDMAにおける符号化パターンは、「FH−sequence」または「one−coincidence」と呼ばれるコードで表現され、チップ数Nは2以上に設定される必要がある。ファイバグレーティング101、102、103の長さは、相互に等しく「L」である。接続部205、207の長さは「I」である。
以下、図5の装置の動作を説明する。
まず、不図示の光源から放射されたシングルモードの光信号が光ファイバ1に入る。光源は、例えば、パルス光源、スーパーコンティニュウム光源、LEDなどの広帯域光源、ファブリペロ型やファイバリングレーザ型のくし型光源であり得る。
光ファイバ1に入射した光信号は、サーキュレータ5を介してファイバグレーティング101に繋がる光入出力部203に入力される。ファイバグレーティング101に進入した光信号の一部は、ファイバグレーティング101で反射され、残りは、ファイバグレーティング102に入射する。ファイバグレーティング101で反射された光は、光入出力部203およびサーキュレータ5を介して、光ファイバ6に入射する。ファイバグレーティング101で反射される光は、光ファイバ1に入射した光信号のうち、グレーティング周期d1によって規定される反射波長帯域の光である。この反射波長帯域は、図7(a)に示すように狭い反射帯域がΔTの周期で複製されている。この反射帯域以外の波長を有する光は、ファイバグレーティング101を通り抜ける。
ファイバグレーティング102に入射した光信号の一部は、ファイバグレーティング102で反射され、残りは、ファイバグレーティング103に入射する。ファイバグレーティング102で反射された光は、ファイバグレーティング101、光入出力部203、およびサーキュレータ5を介して、光ファイバ6に入射する。ファイバグレーティング102で反射される光は、グレーティング周期d2によって規定される反射波長帯域の光である。この反射波長帯域は、図7(b)に示すように狭い反射帯域がΔTの周期で複製されている。この反射帯域以外の波長を有する光は、ファイバグレーティング101を通り抜ける。
ファイバグレーティング103に入射した光信号の一部は、ファイバグレーティング103で反射される。ファイバグレーティング103で反射された光は、ファイバグレーティング102、ファイバグレーティング101、光入出力部203、およびサーキュレータ5を介して、光ファイバ6に入射する。ファイバグレーティング103で反射される光は、グレーティング周期d3によって規定される反射波長帯域の光である。この反射波長帯域は、図7(c)に示すように狭い反射帯域がΔTの周期で複製されている。
好ましい実施形態では、第2のファイバレーティング102の反射帯域と第1のファイバグレーティング101の反射帯域との間のシフト量Δλ1が、複製される個々の矩形反射帯域の幅Δλに等しい。このため、これらの2つのファイバグレーティングによる反射帯域を合わせると、2つの櫛の歯がずれたような形が形成される(図7(b))。同様に、第3のファイバレーティング103の反射帯域と第2のファイバグレーティング102の反射帯域との間のシフト量Δλ1も、複製される個々の矩形反射帯域の幅Δλに等しい。このため、3つのファイバグレーティングによる反射帯域を合わせると、3つの櫛の歯がずれたような形が形成される(図7(d))。
第2のファイバグレーティング102による反射光は、第1のファイバグレーティング101による反射光に比べて、2×(L+I)だけ長い光路を伝播して光ファイバ6に入射する。一方、第3のファイバグレーティング102による反射光は、第1のファイバグレーティング101による反射光に比べて、4×(L+I)だけ長い光路を伝播して光ファイバ6に入射することになる。
したがって、第2のファイバグレーティング102による反射光の遅延は、第1のファイバグレーティング101による反射光の遅延よりも大きい。同様に、第3のファイバグレーティング103による反射光の遅延は、第1および2のファイバグレーティング101、102による反射光の遅延よりも大きい。
装置全体による遅延の波長依存性(遅延パターン)は、図7(d)に示すように、λ1〜λ4の波長チャネルに対応するように周期的に複製されている。
本実施形態では、第1のファイバグレーティング101の反射帯域に対して、第2のファイバグレーティング102および第3のファイバグレーティング103の反射帯域が、それぞれ、Δλ1および2×Δλ1だけシフトしている。このようなエンコーダによると、図3に示すCode1に符号化される。
一般には、直列接続されたN個のファイバグレーティングを考えることができる。この場合、光入出力部に近い側からi番目のファイバグレーティングの反射波長のシフトは、mi×Δλ(miは整数:1≦i≦N)で表され得る。
各コードは、miの組み合わせによって規定されるが、コード間の相関が低くなるようにコードの選択が行なわれる。CDMAでは、「FH−sequence」や「one−coincidence」と呼ばれる手法により、コードが選択される。これにより、コードの独立性が向上し、デコードの誤り率を低減することができる。
図5の例では、3つのファイバグレーティング101〜103が、接続部205、207を介して結合されているが、接続されるファイバグレーティングの個数は、4以上であってもよい。各ファイバグレーティング101〜103は、接続部205,207を介することなく、連続していても良い。すなわち、1本の光ファイバ内に複数のサンプルドグレーティング構造を形成してもよいし、複数のファイバグレーティングを相互に融着してもよい。
図5の例では、各ファイバグレーティングに4つの屈折率変調部11〜14を形成しているが、1つのサンプルドファイバグレーティング構造に含まれる屈折率変調部の数は、2個以上であればよい。
図5に示すエンコーダによって符号化された光信号を復号するためのデコーダは、図5の装置におけるファイバグレーティング101〜103の接続順序を反転させることによって作製できる。すなわち、光入出力部203に近い側からファイバグレーティング103、ファイバグレーティング102、ファイバグレーティング101の順番に直列的に接続する。このようにすることにより、図7(d)に示す遅延パターンと逆の遅延パターンが形成されるため、光信号の復号が可能になる。
次に、図4(b)に示すチャープされたサンプルドファイバグレーティングを使用する場合の効果を説明する。
図8(a)〜(d)は、それぞれ、図7(a)〜(d)のグラフに相当するグラフを示しており、異なる点は、ファイバグレーティングの屈折率変調部がチャープされている点にある。チャープにより、各反射帯域の幅Δλの大きさを変化させることができる。また、図8(a)〜(c)から明らかなように、各反射帯域の遅延に勾配を与えることができる。すなわち、複製された遅延パターンを示す線分が、グラフの横軸に対して平行な線分でなく、傾斜する。
なお、符号化に必要な帯域を確保するため、ΔTは波長分割多重の1チャンネルの帯域以上に設定する必要がある。前述のように、PとΔTとは逆数の関係にあり、Pが大きくなると、ΔTが小さくなる。このため、第1〜第3のファイバグレーティングにおけるサンプル周期Pは、2mm以下に設定することが好ましい。
(実施形態2)
以下、本発明による装置の第2の実施形態を説明する。
本実施形態では、同一構造を有する複数のファイバグレーティングを用いて符号パターンのプログラムを可能にしている。
まず、図6を参照する。図6は、本実施形態の装置構成を示す図である。図示される装置は、波長分割多重光のOCDMAによる符号化を行なう装置であり、波長分割多重光の入出力を行なう光入出力部203と、光入出力部203に対して直列的に接続されたN個(この例でも、N=3)のファイバグレーティング9、10、11とを備えている。ファイバグレーティング9、10、11の各々は、屈折率変調の振幅が相対的に大きな第1領域と、屈折率変調の振幅が相対的に小さな第2領域とが一定のサンプル周期Pで交互に配列されたサンプルドグレーティング構造を有している。
本実施形態では、各ファイバグレーティング9、10、11が、本来的には同一の構造を有しており、各ファイバグレーティング9、10、11のグレーティング周期を独立的に、しかも適応的(adaptively)に調節し得る素子を備えている点で、図5の装置から異なっている。
グレーティング周期は、ファイバグレーティングの温度やファイバグレーティングに付与する張力などによって変更可能であり、グレーティング周期によって反射波長帯域を変化(シフト)させることができる。本実施形態の装置によれば、符号化パターンや復号化パターンのプログラム(装置製造後の任意な変更)が可能になる。
図6に示す装置では、ファイバグレーティング9、10、11が、それぞれ、温調素子112、113、114に熱的に接触している。温調素子112、113、114は、ヒータやペルチェ素子などから構成され、温度制御手段として機能する。温調素子112、113、114は、コントローラ15に接続され、独立してファイバグレーティング9、10、11の温度を調節することができる。
本実施形態では、各ファイバグレーティング9、10、11のグレーティング周期は、室温ではd1に等しく、このままでは、符号化パターンを形成することはできない。
ファイバグレーティング9、10、11に異なる温度を付与することにより、個々のファイバグレーティングによる反射帯域が相互にシフトし、符号化パターンを形成することが可能になる。
以下、図6の装置の動作を説明する。
まず、不図示の光源から放射されたシングルモードの光信号が光ファイバ7に入る。光ファイバ7に入射した光信号は、サーキュレータ8を介してファイバグレーティング9に結合される。ファイバグレーティング9に入射した光信号の一部は、ファイバグレーティング9で反射され、残りは、ファイバグレーティング10に入射する。ファイバグレーティング9で反射された光は、サーキュレータ8を介して、光ファイバ16に入射する。ファイバグレーティング9で反射される光は、光ファイバ7に入射した光信号のうち、温調素子112によってd1から変化したグレーティング周期によって規定される反射波長帯域の光である。
温度調節を行なわないと、グレーティング周期d1によって規定される反射帯域の光がファイバグレーティング9で反射され、他のファイバグレーティング10、11では反射が生じなくなる。
本実施形態では、ファイバグレーティング10、11の温度を、それぞれ、異なるレベルに調節することにより、ファイバグレーティング9を透過してきた光の一部をファイバグレーティング10またはファイバグレーティング11で反射させることができる。
ファイバグレーティング9、10、11は、適切な温度分布を付与されることにより、図7(a)〜(c)に示すように複製された複数の狭い反射帯域を有することになる。
ファイバグレーティング9、10、11の各々における温度の設定により、例えば、図3に示すcode1、code2、またはcode3の符号化パターンを形成することができる。サンプルドグレーティング9、10、11で反射された光は、サーキュレータ8にもどり、光ファイバ16へ出て行く。
本実施形態の装置も、前述の実施形態と同様にエンコーダのみならず、デコーダとしても動作し得る。また、ファイバグレーティングとしてチャープされたサンプルドグレーティングを使用してもよい。なお、ファイバグレーティングの初期のグレーティング構造は同一である必要は無く、図5に示す装置のように、グレーティング周期が相互に異なっていても良い。
以下、本発明の実施形態について行なったシミュレーションおよび実験の結果を説明する。
まず、シミュレーションで必要となる各パラメータの関係について説明する。ファイバグレーティングのサンプル効果によって複製される個々の反射帯域の帯域幅Δλ、複製される反射帯域の周期ΔT、および、符号を構成するチップの数Nは、以下の数1に示す関係を満足する必要がある。
Figure 0003795064
理想的には、個々の反射帯域を規定する反射率パターンの外側にはリップル等が存在せず、個々の反射率パターンは完全な矩形である。しかし、現実には、個々の反射率パターンが完全な矩形でないため、Nは、ΔT/Δλよりも小さく設定する必要がある。
Nが大きいほど、コードの長さが大きくなり、コード数が増加する。コード数が増加すると、同じ波長チャネルを利用できるユーザの数(=コード数)が増えるため、好ましい。
光信号がパルス状である場合、ΔTはパルスの帯域に相当し、通常は、0.6nm以上である。ΔTを大きくするには、サンプル周期Pを小さくすれば良い。また、矩形に近い細い反射帯域を実現し、Δλを小さくするためには、各ファイバグレーティングの全長Lを長くすることが好ましい。
以上のことから、Nを大きくするには、サンプル周期Pを小さくし、かつ、ファイバグレーティングの前長Lを長くすることが好ましい。
一方、サンプルドグレーティング構造によって複製される複数の反射帯域のうち利用可能なものの総数は、サンプルドグレーティング構造における屈折率変調領域の長軸方向長さW(図4参照)に依存する。Wが小さくなるほど、複製される反射帯域群を覆うシンク関数の幅が大きくなり、複製される反射帯域の総数が増加する。
前述したように、複製される個々の反射帯域を完全な矩形に近づけることが好ましい。個々の反射帯域の両側に余計なリップルがあると、図7(d)に示される重ね合わせが行なわれたとき、リップルに相当する波長を有する光が異なる複数のファイバグレーティングによって反射されてしまうからである。このようなリップルを低減し、矩形に近い反射帯域を得るには、アポダイズが重要となる。
[シミュレーション]
次に、図6に示す装置について行なったシミュレーションの結果を説明する。シミュレーションは、モード結合理論に基づき、波長および遅延の関係を符号化/復号化のために最適化して行なった。
図9および図10を参照して、2つの異なるコードに関する結果を説明する。図9(a)および図10(a)は、いずれも、反射率の波長依存性(反射率パターン)を示すグラフである。グラフの横軸は波長[μm]、縦軸は反射率である。図9(b)および図10(b)は、いずれも、遅延の波長依存性(遅延パターン)を示すグラフである。グラフの横軸は波長[μm]、縦軸は遅延[ps]である。
図9(b)に示される遅延パターンでは、波長の増加に伴って遅延が階段状に増加している。一方、図10(b)に示される遅延パターンでは、波長の増加に伴って遅延が増減している。これらの遅延パターンは、それぞれ、異なるコードに相当している。
本シミュレーションの条件は、以下の表1に示す通りである。
Figure 0003795064
図9(b)に示す遅延パターンを得るため、6つのファイバグレーティングの温度を以下の表2に示す通りに設定し、図10(b)に示す遅延パターンを得るため、6つのファイバグレーティングの温度を以下の表3に示す通りに設定した。
Figure 0003795064
Figure 0003795064
いずれの場合も、ファイバグレーティングの熱膨張係数を5.5×10-7、熱光学定数を8.3×10-6に設定して、計算を行なった。
図9(b)および図10(b)の左上には、コードパターンが示されており、遅延パターンは、各コードパターンが複製された形状を有している。複製周期ΔTは約2nmであり、チップ1個分の帯域Δλは約0.26nmである。
本シミュレーションでは、6つのファイバグレーティングの温度を10〜82℃の範囲で6段階の異なるレベルに設定している。チップ数Nを増加させるために、6段階よりも多くのレベルに温度を設定するには、設定温度の最大値を高めることが好ましい。ファイバグレーティング間で温度差が小さくなると、ファイバグレーティング間で反射波長帯域のシフト量が不十分になる可能性がある。このため、最も波長シフト量を大きくするべきファイバグレーティングの温度は、85℃よりも高いレベルに設定することが好ましい。
しかし、ペルチェ素子を用いる場合は、設定可能な最高温度は85℃程度である。また、温度や張力の調節のみによってグレーティング周期を変化させるのには限度がある。このため、グレーティング周期の初期値が異なる複数のファイバグレーティングに温調素子などの素子を組み合わせて用いてもよい。
以下、図11および図12を参照しながら、実験結果を説明する。実験に用いた装置に関する設計パラメータは、以下の表4に示すとおりである。
Figure 0003795064
6つのファイバグレーティングによる反射帯域の中心波長は、Δλ=0.12nmの整数倍だけ相互にシフトしている。図11に示す結果は、6つのファイバグレーティングに異なる温度を与えることにより、反射帯域の中心波長をシフトさせている。
図11(a)は、符号パターン1のマトリックス図である。図11(b)は、反射率パターンの測定結果を示すグラフであり、図11(c)は、遅延パターンの測定結果を示すグラフである。
図11(a)のマトリックス図では、縦軸が遅延時間、横軸が信号光の波長に相当している。横軸が「1」のコラムでは、黒く塗りつぶされた矩形領域は縦軸が「0」に相当するロウに位置している。これは、波長が「1」に対応する帯域にあるとき、最も小さいな遅延が生じることを意味している。一方、横軸が「0」のコラムでは、黒く塗りつぶされた矩形領域は縦軸が「5」に相当するロウに位置している。これは、波長が「0」に対応する帯域にあるとき、最も大きな遅延が生じることを意味している。
エンコーダにより、図11(a)のマリックス図の符号化が行なわれると、まず、まず、波長が「1」の光がエンコーダから出力され、続いて、波長が「4」、「6」、「5」、「2」、「0」の順序で対応する光が出力されることになる。すなわち、単一のパルス光をデコーダに入力しても、波長帯域ごとに細かいパルスに分かれて異なるタイミングで出力される。デコーダの場合は、逆に動作する。
本発明者が行なったシミュレーションによると、図11(c)に示されるように、各々が符号パターン1に対応する3つの遅延パターンが一定間隔で観測された。3つの遅延パターンが、それぞれ、WDMの3つの波長チャンネルに整合している。
このようにサンプルドファイバグレーティングを用いることにより、1つのエンコーダ/デコーダで、複数のWDMチャンネルに含まれる光信号を一括にエンコード/デコードすることができることを確認した。
図11(c)に示す遅延パターンを得るため、6つのファイバグレーティングの温度を以下の表5に示す通りに設定した。
Figure 0003795064
次に、同一の装置を用い、各ファイバグレーティングの温度を以下の表6に示すレベルに変化させた。
Figure 0003795064
このように、ファイバ温度を変化させだけで各ファイバグレーティングによる反射帯域の中心波長をΔλ=0.12nmの整数倍だけシフトさせ、それによって異なる符号パターンを実現することができた。
図11(d)は、符号パターン2のマトリックス図である。図11(e)は、反射率パターンの測定結果を示すグラフであり、図11(f)は、遅延パターンの測定結果を示すグラフである。図11(f)に示されるように、各々が符号パターン2に対応する3つの遅延パターンが一定間隔で観測された。3つの遅延パターンが、それぞれ、3つの波長チャンネルに整合している。
図11(g)は、符号パターン3のマトリックス図である。図11(h)は、反射率パターンの測定結果を示すグラフであり、図11(i)は、遅延パターンの測定結果を示すグラフである。図11(i)に示されるように、各々が符号パターン3に対応する3つの遅延パターンが一定間隔で観測された。3つの遅延パターンが、それぞれ、3つの波長チャンネルに整合している。
上記の実験結果によって確認されたように、異なる符号パターンを実現するために各ファイバグレーティングの温度を変化させると、波長軸で複製された複数の遅延パターンも同時に変更される。すなわち、本発明によれば、多重波長一括光符号プログラムが可能である。
上記の実験では、FFH−CDMAにおける3つの符号パターンかWDMによる3つの波長チャンネルに組み合わせられることにより、合計9チャンネル分のエンコード/デコードが実現されている。各エンコーダまたは各デコーダのファイバグレーティングの数を増加させて、コードのチップ数Nを増加させると、合計チャネル数を更に増加させることが可能である。
前述のように、チップ数Nを増加させるためには、個々のファイバグレーティングによる反射帯域の形状を矩形に近づけることが有効である。反射帯域の形状を矩形に近づけるためには、前述したように、「アポダイズ」が有効である。アポダイズ関数A(z)は、例えば、以下の数式に表させる。
Figure 0003795064
このようなアポダイズ関数A(z)を、例えば図4(a)に示す屈折率変化δn(z)に乗ずることよって得られる屈折率変化をファイバグレーティングに与えると、リップルの発生が抑制された反射帯域を形成することができる。
次に、図4(c)に示すシンク関数によって屈折率変調が行われたサンプルドグレーティング(シンク関数型サンプルドグレーティング)の利点を説明する。
このようなシンク関数型サンプルドグレーティングを用いることにより、より多くのWDMチャンネルに対して、反射帯域の均一な複製を実現し、一括的なエンコード/デコードが可能になる。
シンク関数型サンプルドグレーティングでは、サンプル化によって複数の反射帯域の反射率分布が均一に複製される。図4(c)に示す屈折率変化は、以下の数式でシンク関数と、数式2のアポダイズ関数との積によって示される。
Figure 0003795064
以下、シンク関数型サンプルドグレーティングを用いて作製した本発明の装置によるシミュレーション結果を説明する。本シミュレーションでは、以下の表7に示す条件で作製したファイバグレーティングを用いた。
Figure 0003795064
図12(a)は、符号パターンのマトリックス図を示している。図12(b)は、シミュレーションによって得られたデコーダの反射率パターンを示すグラフであり、図12(c)は、シミュレーションによって得られた遅延パターンを示すグラフである。図12(d)は、図12(b)および(d)の一部を拡大し重ねて表示したグラフである。
図12に示されるように、チップ数Nが10の符号パターンがCバンドの略全域にわたって8つ複製されている。複製の周期ΔT=3.2nmである。これら8つの反射帯域がWDMの8チャンネルとして使用可能である。図12(d)からわかるように、符号パターンに対応する遅延パターンも適切に複製されている。
上記のシミュレーションにより、サンプルドグレーティングを使用すれば、1つの装置で10チップの光信号符号化/復号化を波長分割多重の8チャンネルで一括的に実行できることを確認した。
前述のように、個々の中心反射帯域が初期的にΔλ×整数ずれた異なる構造のグレーティングを使用する代わりに、同一構造のグレーティングの温度や張力を調節することにより、反射帯域の中心波長をシフトさせても良い。例えば、10個のサンプルドファイバグレーティングの温度を、それぞれ、例えば、168℃、96℃、216℃、192℃、144℃、48℃、120℃、0℃、24℃、および72℃に設定すればよい。80℃を超える温度に設定するためには、ペルチェ素子の代わりに他のヒータを用いればよい。10個のサンプルドファイバグレーティングに付与する温度の分布を変えることにより、違う符合パターンをプログラムすることが可能である。
上記の各実施形態では、ファイバグレーティングの温度を調節することにより、反射帯域をシフトさせているが、ファイバグレーティングの反射帯域の変更は、他の素子を用いて行なうこともできる。例えばピエゾ素子を利用することにより、ファイバグレーティングに付与する張力を変化させ、反射波長をシフトするようにしてもよい。重要な点は、ファイバグレーティング単位で各ファイバグレーティングのグレーティング周期を独立して変化させ、それによって、符号化パターンや復号化パターンを任意に変更(プログラム)可能にしている点にある。
なお、サンプルドグレーティング構造には、振幅を変調したものと、位相を変調したものがある。本発明には、上記のいずれのタイプのサンプルドグレーティング構造を用いてもよい。
上記の各本実施形態では、位相を変調したサンプルドグレーティング構造を採用している。位相を変調したサンプルドグレーティング構造を作製する場合は、例えば、図13に示すように屈折率を変調すればよい。図13は、非特許文献3に開示されているサンプルドグレーティング構造を示すグラフである。図13のグラフの縦軸はグレーティングの屈折率n、横軸はグレーティングに長さに平行の位置である。グラフ中の「P」はサンプル周期である。屈折率nは、最大値n+δnと最小値n−δnとの間で変調されている。このように、屈折率変調の振幅ではなく、位相が周期的に変化するようなサンプルドグレーティング構造を利用しても本発明を実現することができる。
本発明の装置は、OCDMAによる波長分割多重光の符号化および/または復号化を簡単な構成で実現できるため、簡単な装置構成でチャネル数の増大に対応できる。
本発明の装置は、携帯端末などのモバイル機器のみならず、通信システムの構成要素として他の公知の構成要素と組み合わせて好適に使用される。
本発明は、エンコーダとして機能する装置およびデコーダとして機能する装置を含む符号化復号化システムに用いられる。
OCDMAのためのエンコーダの従来例を示す図である。 (a)は、符号化のための波長と遅延との関係(遅延パターン)の例を示す図であり、(b)は、復号化のための遅延パターンの例を示す図である。これらの遅延パターンは、コードパターンに対応している。 OCDMAとWDM(波長分割多重)とを組み合わせた場合におけるコードパターンと波長帯域(チャネル)との関係を示す図である。 (a)は、サンプルドユニフォームグレーティングにおける屈折率変化δn(z)とファイバ位置zとの関係を示すグラフであり、(b)は、サンプルドチャープグレーティングにおける屈折率変化δn(z)とファイバ位置zとの関係を示すグラフであり、(c)は、シンク関数に従って変調されたサンプルドユニフォームグレーティングにおける屈折率変化δn(z)とファイバ位置zとの関係を示すグラフである。 本発明による装置の第1の実施形態を示す図である。 本発明による装置の第2の実施形態を示す図である。 (a)、(b)、および(c)は、それぞれ、図5に示されるサンプルドグレーティング101、102、および103による反射率パターン(反射率の波長依存性)と遅延パターンを示す図であり、(d)は、図5に示される装置全体の反射率パターンおよび遅延パターンを示す図である。 (a)、(b)、および(c)は、それぞれ、図6に示されるサンプルドグレーティング101、102、および103による反射率パターンと遅延パターンを示す図であり、(d)は、図6に示される装置全体の反射率パターンおよび遅延パターンを示す図である。 (a)は、あるコードを実現するエンコーダにおける反射率パターンのシミュレーション結果を示すグラフであり、(b)は、そのエンコーダにおける遅延パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。 (a)は、他のコードを実現するエンコーダにおける反射率パターンのシミュレーション結果を示すグラフであり、(b)は、そのエンコーダにおける遅延パターンのシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号1のパターンを示すマトリックス図である。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号1のためのエンコーダによる反射率パターンを示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号1のためのエンコーダによる遅延パターンを示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号2のパターンを示すマトリックス図である。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号2のためのエンコーダによる反射率パターンを示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号2のためのエンコーダによる遅延パターンを示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号3のパターンを示すマトリックス図である。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号3のためのエンコーダによる反射率パターンを示すグラフである。 本発明による符号化の実験結果を示す図であり、符号3のためのエンコーダによる遅延パターンを示すグラフである。 シンク関数型サンプルドグレーティングを利用する本発明による符号化の他のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は、ある符号化パターンを示すマトリックス図であり、(b)は、その符号化パターンのためのエンコーダによる反射率パターンを示すグラフであり、(c)は、そのエンコーダによる遅延パターンを示すグラフであり、(d)は、(b)および(c)のグラフを拡大し、1つにまとめたグラフである。 非特許文献3に開示されているサンプルドグレーティング構造(位相変調型)を示すグラフである。
符号の説明
1 光ファイバ
11、12、13、14、21、22、23、24、31、32、33、34 屈折率変調領域
5 光サーキュレータ
6 光ファイバ
7 光ファイバ
8 光サーキュレータ
9 1番目のサンプルドファイバグレーティング
10 2番目のサンプルドファイバグレーティング
11 3番目のサンプルドファイバグレーティング
15 コントローラ
16 光ファイバ
101 1番目のサンプルドファイバグレーティング
102 2番目のサンプルドファイバグレーティング
103 3番目のサンプルドファイバグレーティング
112 サンプルドグレーティング9のための温調素子
113 サンプルドグレーティング10のための温調素子
114 サンプルドグレーティング11のための温調素子

Claims (11)

  1. 光符号分割多重接続(OCDMA)により波長分割多重(WDM)光の符号化および復号化の少なくとも一方を行なう装置であって、
    前記波長分割多重光の入出力を行なう光入出力部と、
    前記光入出力部に対して直列的に接続されたN個のファイバグレーティング(Nは2以上の整数)と、
    を備え、
    前記N個のファイバグレーティングの各々はサンプルドグレーティング構造を有しており、
    前記サンプルドグレーティングの反射波長帯域の中心値の間隔ΔTは、前記波長分割多重光における波長帯域における中心波長の間隔Sに等しく、しかも、少なくとも動作中における各反射波長帯域の中心値はファイバグレーティング毎に異なっている、装置。
  2. 異なるファイバグレーティング間に存在する各反射波長帯域の中心値の差異は、各反射波長帯域の帯域幅より大きく、ΔT/Nよりも小さい値を有している、請求項1に記載の装置。
  3. ファイバグレーティング毎に前記サンプルドグレーティング構造を制御するコードプログラム素子を備え、
    前記コードプログラム素子は、各サンプルドグレーティング構造によって規定される前記反射波長帯域の中心値をシフトさせることができる、請求項1に記載の装置。
  4. 前記コードプログラム素子は、熱または応力により、前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調の周期を、ファイバグレーティング毎に変化させることができる、請求項3に記載の装置。
  5. 前記コードプログラム素子による前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調の周期の変化量は、各反射波長帯域の帯域幅より大きい値に設定される請求項4に記載の装置。
  6. 前記サンプルドグレーティング構造における屈折率変調は、シンク関数によって変調されている請求項1に記載の装置。
  7. 屈折率変調の振幅が相対的に小さな第2領域における変調周期は、屈折率変調の振幅が相対的に大きな第1領域における変調周期に等しい請求項5に記載の装置。
  8. 前記装置はエンコーダとして動作する請求項1に記載の装置。
  9. 前記装置はデコーダとして動作する請求項1に記載の装置。
  10. 請求項1の装置によって符号化された信号を復号する請求項9に記載の装置。
  11. 請求項1に記載の装置および請求項10に記載の装置を含む符号化復号化システム。
JP2005518118A 2004-07-15 2005-03-16 光信号符号化装置および復号化装置 Expired - Fee Related JP3795064B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004208137 2004-07-15
JP2004208137 2004-07-15
PCT/JP2005/004633 WO2006008854A1 (ja) 2004-07-15 2005-03-16 光信号符号化装置および復号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3795064B2 true JP3795064B2 (ja) 2006-07-12
JPWO2006008854A1 JPWO2006008854A1 (ja) 2008-05-01

Family

ID=35784987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005518118A Expired - Fee Related JP3795064B2 (ja) 2004-07-15 2005-03-16 光信号符号化装置および復号化装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7050676B2 (ja)
JP (1) JP3795064B2 (ja)
WO (1) WO2006008854A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7697805B2 (en) 2006-06-06 2010-04-13 Oki Electric Industry Co., Ltd. Fiber Bragg grating system having a thermo module for supplying or absorbing heat to or from an FBG module

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539230B2 (ja) * 2004-08-23 2010-09-08 沖電気工業株式会社 光符号多重通信システム及び復号装置
JP3938596B2 (ja) * 2004-11-08 2007-06-27 松下電器産業株式会社 光学的cdmaのための符号化器/復号器
JP4487746B2 (ja) * 2004-11-30 2010-06-23 沖電気工業株式会社 ファイバブラッググレーティング装置
JP4784096B2 (ja) * 2005-01-12 2011-09-28 沖電気工業株式会社 光パルス時間拡散器及び光符号分割多重伝送装置
US8700358B1 (en) * 2007-03-07 2014-04-15 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Method for reducing the refresh rate of Fiber Bragg Grating sensors
JP5228646B2 (ja) * 2008-06-19 2013-07-03 沖電気工業株式会社 光パルス時間拡散器
GB2464477B (en) * 2008-10-15 2011-09-07 Insensys Ltd Apparatus for interrogating fibre Bragg gratings
US9165598B2 (en) * 2012-09-25 2015-10-20 Oracle International Corporation Pre-compensated optical tape wobble patterns
US9933554B2 (en) * 2013-07-03 2018-04-03 California Institute Of Technology High-coherence semiconductor light sources

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6292282B1 (en) * 1998-08-10 2001-09-18 Templex Technology, Inc. Time-wavelength multiple access optical communication systems and methods
US6381053B1 (en) * 1998-10-08 2002-04-30 Universite Laval Fast frequency hopping spread spectrum for code division multiple access communication networks (FFH-CDMA)
AUPQ300199A0 (en) 1999-09-21 1999-10-14 University Of Sydney, The A grating design
JP2002101045A (ja) 2000-09-21 2002-04-05 Nec Corp 波長分散補償装置及び光伝送路
JP2002189134A (ja) 2000-10-12 2002-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光波長フィルタ及びその製造方法
JP3868317B2 (ja) 2002-03-19 2007-01-17 三菱電機株式会社 可変分散等化装置
KR100848517B1 (ko) * 2002-11-20 2008-07-25 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 광 신호 변환기, 광 부호기, 광 복호기, 및 광 부호 분할다중화 통신 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7697805B2 (en) 2006-06-06 2010-04-13 Oki Electric Industry Co., Ltd. Fiber Bragg grating system having a thermo module for supplying or absorbing heat to or from an FBG module

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2006008854A1 (ja) 2008-05-01
US7050676B2 (en) 2006-05-23
WO2006008854A1 (ja) 2006-01-26
US20060056764A1 (en) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3795064B2 (ja) 光信号符号化装置および復号化装置
Chen Flexible fiber Bragg grating encoder/decoder for hybrid wavelength-time optical CDMA
WO2000010038A1 (en) Time-wavelength multiple access optical communication systems and methods
JP2010200244A (ja) 符号復号化方法、光パルス時間拡散装置、光分岐挿入装置及び光通信システム
JP4655845B2 (ja) 光パルス時間拡散器
JP3938596B2 (ja) 光学的cdmaのための符号化器/復号器
Chen et al. Transmission filters with multiple flattened passbands based on chirped Moiré gratings
CN101483492A (zh) 光码分复用模块以及光码分复用中的编码方法
Huang et al. Novel multicode-processing platform for wavelength-hopping time-spreading optical CDMA: A path to device miniaturization and enhanced network functionality
WO2009104396A1 (ja) 光符号分割多重アクセスシステム
Mokhtar et al. Simple dynamically reconfigurable OCDMA encoder/decoder based on a uniform fiber Bragg grating
JP4556780B2 (ja) 光導波路装置及び光符号分割多重通信システム
Chen Technologies for hybrid wavelength/time optical CDMA transmission
US7072546B2 (en) Compensation for chromatic dispersion
Castro et al. Compact OCDMA encoders based on the antisymmetric waveguide Bragg grating
Yen et al. Silicon photonics multi-channel Bragg reflectors based on narrowband cladding-modulated gratings
Chung Design and simulation of two-dimensional OCDMA En/decoder composed of double ring add/drop filters and delay waveguides
KR100753825B1 (ko) 광 부호 분할 다중화 방식의 인코더/디코더 및 그 방법
JP2006319717A (ja) 光符号変換器およびそれを用いた光符号変換装置
Chen 4 Optical Code-Division Multiple-Access Enabled by Fiber Bragg Grating Technology
Huang et al. Integrated holographic encoder/decoder for 2D optical CDMA
Huang et al. Integration of dual-code optical CDMA encoder and decoder by holographic Bragg reflectors
Lee et al. Analysis of designing multichannel fiber Bragg gratings with different inverse design algorithms
Tang et al. Advances in developing SOI-based optical CDMA chips
Golmohammadi 32-Channel Optical Interleaver/Deinterleaver Using Fibonacci Quasi-Periodic Structures

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3795064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees