JP3793807B2 - 魚類の保護方法及びそれに用いる人工浮島 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川、湖沼等の水面に浮かべて、魚類を保護・育成する人工浮島による魚類の保護方法及びそれに用いる人工浮島に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、魚食性鳥類増加及び内水域への分布拡大に伴って、該鳥類による小型魚類の捕食による被害が増加し、ブラックバス等の外来魚による捕食被害と共に、内水面漁業資源の枯渇及び河川生態系破壊の原因とみなされている。特にカワウは、放流魚の5〜9割を捕食し、漁業協同組合等の内水面漁業者に大きな被害をもたらしている。
【0003】
従来、上記カワウ等による被害対策として、水面より僅かに上方にネットやロープ等を張り渡すか、又は爆音発生器や案山子等を河岸に設置して、カワウを嚇かして採食地から追い払う、いわゆるカワウオドシによる方法がある。また、対象水面又はその上空部分に、該水面を覆うようにネットを張る方法がある。更に、水中又は水面に、流れに直交してピアノ線等の線を張るか、又は該線に多数のテープ又はリボンをノレン状に取付ける方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記カワウオドシによる方法は、カワウがじきに慣れてしまい、効果が継続せず、またネット、ロープ及び爆音等が、釣人を含む河川利用者の障害となったり、更に野鳥等の野生生物がネット等に絡まり死亡する虞れがある等の問題を有する。また、水面を覆う方法は、養魚場等の限られた内水面では高い効果を有するが、河川や湖沼等の水面にあっては、広範囲の水面を覆うことは困難であり、また同様に、野鳥等の野生生物がネットに絡まり死亡する等の問題があり、稚魚の放流時に放流箇所付近に一時的に設置する等の極めて限られた状況を除き、河川等に採用される事例はない。更に、上記水中・水面での張り線等は、ある程度の効果があるとしても、該張り線に流下ゴミが引っ掛りやすく、頻繁にゴミを取り除く等の多大なメンテナンスを要する他、上述と同様に、河川利用者の障害となる等の問題もある。
【0005】
また、漁協職員等が採食地を巡回し、カワウを発見次第、威嚇音等により追い払うことも行なわれており、この方法は、一時的かつ部分的には高い効果があり、かつ上述した問題点も少ないが、カワウの主なる採食時間帯が未明から早朝である関係上、全ての採食地をカバーすることは、人員確保及び経費の面から負担が大きく、河川、湖沼において全面的に採用することは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、カワウおどしのように、有害鳥類の追い出しを図るのではなく、簡単な構造の人工浮島を作ることにより、カワウ等から放流魚等が見えにくくまた逃げ得る隠れ場を形成し、もって上述した課題を解決した魚類の保護方法及びそれに用いる人工浮島を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、枠組(5)に保持部材(12,13)を張って固定し、該保持部材に粗朶類(15)を差込んで固定した人工浮島(1)を水面(20)に浮かべて係留し、
該人工浮島の粗朶類(15)により、カワウ等の有害採魚鳥類から魚類を保護することを特徴とする、魚類の保護方法にある。
【0008】
請求項2に係る本発明は、上記人工浮島(1)は、カワウ等の大形有害採魚鳥類が止まることができず、かつカイツブリ、カワセミ等の小形鳥類が止まることのできる浮力を有してなる、
請求項1記載の魚類の保護方法にある。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記保持部材の平面視外縁部分に、コサギ等の浅水部待ち受け型水鳥が止まることのできないように、粗朶類を上向きに差込んで固定してなる、
請求項1又は2記載の魚類の保護方法にある。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記人工浮島(1)は、該人工浮島と陸地(21)とを結ぶ複数の係留用ロープ(16)により所定水面に係留・保持し、かつ該係留用ロープの中程に錘(19)を連結して、該係留用ロープを沈めてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の魚類の保護方法にある。
【0011】
請求項5に係る本発明は、可撓性を有する2本の主骨部材(2,2)を弓状に湾曲してその両端部を結束すると共に、両主骨部材の間に補助骨部材(3,4)を掛け渡して、平面視木の葉状の枠組(5)を形成し、
前記枠組に、ネット(12)又はロープ(13)等の保持部材を張って固定し、該保持部材に、枝部が水面下になるように粗朶類(15)を下向きに差込んで固定してなる、
人工浮島にある。
【0012】
請求項6に係る本発明は、カワウ等の大形有害採魚鳥類が止まることができず、かつカイツブリ、カワセミ等の小形鳥類が止まることができるように浮力を調整した浮き部材(11)を、前記枠組(5)に固定してなる、
請求項5記載の人工浮島にある。
【0013】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、人工浮島の粗朶類により、カワウ等の有害採魚鳥類が上空から又は水面から放流稚魚等の魚類を見えにくいように隠して、またカワウ等に追われた魚類が粗朶類の間に逃げ込んで補食から免れるようにして、魚類を有害採魚鳥類の補食から護って育生することができる。
【0015】
また、人工浮島からなるので、野鳥等の野生生物が絡まって死亡するようなことはなく、釣りやカヌー等での川遊び等の河川等利用者に障害となることは少なく、更に河川、湖沼等の広範囲な内水面における淵等の必要箇所に必要箇数設置し、かつ稚魚が成長する間の期間等の必要時期に設置して、河川等の広範囲で様々な利用者がいる環境においても、有効に適用することができ、また人工浮島を係留するだけで足り、メンテナンスも容易である。
【0016】
請求項2に係る本発明によると、カワウ等の大形の採魚鳥類は、補食量も多く、その分布拡大と相俟って魚業資源及び生態系に対する影響が大きいが、該大形採魚鳥類に対しては、人工浮島は止まることができない浮力からなり、魚類に対する保護を有効に行うことができるものでありながら、減少が心配されるカイツブリや、カワセミ等のむしろ保護すべき鳥類に対しては、人工浮島に止まって餌場としたり営巣地となることが可能であり、小形の水鳥の補食量が少ないことも相俟って、河川生態系のバランスを向上することができる。
【0017】
請求項3に係る本発明によると、コサギ等の浅水部待ち受け型鳥類に対しては、人工浮島の外縁部に上向きに粗朶類を差込んで、止まることができないようにして、人工浮島がこれら鳥類の餌場となることを防止して、魚類の保護を図ることができる。
【0018】
請求項4に係る本発明によると、人工浮島は、係留用ロープにより所定水面に係留・保持するので、魚類の保護に有効な水面に該人工浮島を浮かべて、河川等の広範囲な水面での魚類の保護を有効に行うことができ、また出水期等の該人工浮島が不要な場合、容易に撤去することが可能である。また、係留用ロープは、錘により沈められているので、該係留用ロープが、魚類や鳥類、更には釣人、カヌー等の河川利用者の障害となることは無く、また流下ゴミが引っ掛かりにくく、メンテナンスも容易となる。
【0019】
請求項5に係る本発明によると、竹等の可撓性を有する部材を主骨部材として、補助骨部材及びネット,ロープ等の保持部材を含めて、入手が容易であると共に現地への持込みが容易であり、特に魚類の隠れ部となる主要材料に粗朶類を用いて、現地で調達可能であり、組立てが現地で容易にできることと相俟って、上述した魚類を保護・育生するための人工浮島を簡単かつ容易に作成し、必要箇所に設置することができると共に、該人工浮島の撤去も容易に行うことができる。
【0020】
また、該人工浮島は、平面視木の葉状からなり、河川の水流に対して抵抗の少ない形状からなり、河川等での所定水面への係留・保持が容易であると共に、流下ゴミの引っ掛かりを少なくして、メンテナンスが容易である。更に、万一、増水して流された場合でも、ゴミとなる部分は僅かであり、粗朶類等の主要部分は、朽ちて自然に帰り、環境にも優しく、また流下する間にバラけて、治水上の問題となることもない。
【0021】
請求項6に係る本発明によると、人工浮島の浮力を容易に調整して、カワウ等の大形鳥類による魚類の保護・育生を図ると共に、カイツブリ、カワセミ等の小形鳥類の保護をも同時に図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本人工浮島を河川に設置した状態を示す側面図、図2は、その枠組の平面図であり、人工浮島1は、竹等の可撓性のある部材からなる2本の主骨部材2と、竹、木(可撓性を必要としない)等からなる補助骨部材3,4を有する。2本の主骨部材2,2は、その両端部2a,2aが耐水性の紐又はロープ等により互いに結束されると共に、その可撓性により、中央部分が最も開くように広げられ、その間に所定数の補助骨部材(副骨3,中央桁4)が掛け渡されて結束され、全体で木の葉状の枠組5が形成される。
【0023】
具体的には、上記2本の主骨部材2,2の中央部分に中央桁4を掛け渡し、その前後略々中央部分にそれぞれ副骨3を掛け渡し、各主骨部材2を弓状に湾曲した状態に保持する。上記主骨部材2と各補助骨部材(副骨3,中央桁4)との連結は、図3(a)に示すように、ロープ7により結束する方法、図3(b)に示すように、塩化ビニール等のプラスチック製のT字継手パイプ9を用い、その直線部に主骨部材2を通すと共に直交部に補助骨部材3,4を挿入して連結する方法、図3(c)に示すように、補助骨部材を木製にして凹溝10を形成し、該凹溝7に主骨部材2を位置決め載置して結束する方法等がある。なお、上記連結方法及び補助骨部材の数等は、上記具体例に限らず、必要に応じて任意な方法で連結し、また任意な数の補助骨部材を用いてもよい。
【0024】
また、浮き部材11として、上記補助骨部材2,3に空ペットボトル等が固定される。図2には、浮き部材11が中央桁4に2個、副骨3にそれぞれ1個設けられているが、これは、人工浮島1全体の浮力の関係で任意に設定することができ、該浮き部材の数及び大きさにより人工浮島の浮力を調整することができる。また、人工浮島に浮き部材を必要としない浮力があれば、用いる必要はない。なお、主骨部材2の長さを3[m]程度、中央桁4でのスパンで1[m]程度が望ましく、この場合、枠組5による覆水面積が約1.7[m2 ]となるが、上記数値は、必要に応じて任意に設定可能である。
【0025】
そして、上記枠組5の下面側には、後述する粗朶類を差込んで保持する保持部材が張られて固定されている。具体的には、図4に示すように、その全面にナイロン製等の耐水性網(ネット)12が張られて固定される。なお、上記枠組5に張られる保持部材は、図5に示すように、耐水性のロープ13が、枠組5の全面に亘って綾状に張り渡されてもよく、また図6に示すように、中央部分(両副骨3,3の間)にネット12が張られ、かつその前後部分にロープ13が張り渡されるようにしてもよい。上記ネット12は、2〜3[cm]の網目のものが望ましく、またネット12及びロープ13は、充分な強度及び耐水性を有するものが使用される。
【0026】
更に、図1に示すように、上記枠組5に張られたネット12又はロープ13(保持部材)には、下方から木の枝先、粗朶、葦の根部分(以下これらを粗朶類という)15が差し込まれ、枝部分が下方に広がるように下向きに固定される。そして、このようにして組立てられた人工浮島1は、粗朶類15の枝部分を下方にして水面下に位置するように、河川、湖沼20等に浮かべられ、2本の係留用ロープ16の一端部が枠組5に結ばれ、その2本の他端部が両岸21に打込まれた係留杭17にそれぞれ結ばれ、かつロープの中程に石又は砂利等を詰めたペットボトルからなる錘19を結んで係留される。
【0027】
上記人工浮島1は、粗朶類15、主骨部材2、錘19及び補助骨部材3,4等の材料の多くの部分は現地で調達可能なものを用いるのが好ましく、現地調達以外のものでも、安価で容易に手に入り易く、かつ軽くて持ち込み易いものが好ましく、更に万一流下した場合でも、自然に朽ちて消滅する自然物が望ましい。特に、粗朶類15は、河川等に自生している自然物からなり、就中ニセアカシア等の現地調達が容易で河川環境に影響しにくいものを用いることが望ましい。また、主に非出水期に用いられるため、可能な限り軽微なものからなり、組立、設置、撤去が容易なものが好ましく、更に万一流出しても、治水及び環境上に支障とならず、かつゴミとならないものが好ましく、また河川利用者や野鳥にとって目立つものが好ましい。なお、より視認性を高め、かつ追い払い効果を期待して、旗等の目立つものを中央部分に立ててもよい。
【0028】
本人工浮島1は、以上のような構成からなるので、非出水期の淵等の静水部、特に稚魚の放流期及び稚魚が採食されにくい大きさに育つまでの時期にあわせて、所定内水面に必要とする数を浮かべて係留する。鮎等の稚魚は、人工浮島1の密に差込まれた粗朶類15の下方に隠れて、カワウが上空からも水面、水中からも見えにくい状態にあり、またカワウ等に追われた魚は、人工浮島1の粗朶類15の間に逃げ込み、カワウの採食から逃げ切れる。なお、カワウに限らず、サギ等の他の有害採魚鳥類にも効果があり、上記粗朶類15の間隔、密度及び枝の長さ等を忌避対象鳥類又は保護対象魚類に合せて調整することで、より効果的な魚類の保護が可能となる。
【0029】
また、カワウ等の比較的大形な鳥類は、人工浮島1上、特に採魚食のためにその縁部分(主骨部材2部分)に止まると、人工浮島1は、上記鳥類の重さにより沈んで傾き、安定して鳥類が止まり得ることを阻止して、餌場となることを防止する。また、コサギ等の比較的小形の採魚食類に対しては、外縁部分のネット12等に、上向きに粗朶等15を差込むことにより、これら浅水部待ち受け型水鳥の餌場となることを防止し得る。更に、カイツブリ等の減少が確認され、今後保護が必要となる小型水鳥やカワセミ等は、軽量故に上記人工浮島1上に止まることができ、該人工浮島が営巣地や餌場となることが可能であり、カイツブリやカワセミを保護することができ、かつ小型なために採魚食による被害は軽微である。
【0030】
更に、本人工浮島1は、粗朶類等現地調達なものが多く、竹、ロープ、ネット等の簡単な部材を現地に持込んで容易に組立て可能であり、必要に応じて適宜水面に浮かべて容易に係留・設置でき、非出水期等の半年程度の必要な時期、係留・保持される。該係留している間の人工浮島は、水の抵抗の少ない木の葉形状からなり、河川の水流に対して容易に所定水面に係留・保持が可能であると共に、ゴミ等が引っ掛りにくく、また、係留用ロープ16の中程に錘19を取り付けることにより、該係留用ロープ16が魚類や鳥類、及び河川利用者の支障となることはなく、また流下ゴミが係留用ロープに引っ掛りにくい。そして、使用期間終了後、片岸の係留用ロープ16を弛めることにより自然に対岸に接岸して容易に撤去することができ、これらが相俟ってメンテナンスが容易である。なお、本人工浮島1は、上述した対象水鳥に対しての忌避効果を発揮した後、漁礁としても機能し、この場合、使用期間終了後、粗朶類15に魚類の卵が付着している可能性が高いので、岸に引き上げずに、そのまま放置するか又は河川に流すことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本人工浮島を魚類の保護を目的として使用した状態を示す断面図。
【図2】本発明に係る人工浮島の枠組を示す平面図。
【図3】(a)(b)(c)は、主骨部材に補助骨部材を連結するそれぞれ異なる実施の形態を示す図。
【図4】枠組にネットを張った人工浮島を示す平面図。
【図5】枠組にロープを張った人工浮島を示す平面図。
【図6】枠組にネット及びロープを張った人工浮島を示す平面図。
【符号の説明】
1 人工浮島
2 主骨部材
3,4 補助骨部材
5 枠組
11 浮き部材
12,13 保持部材(ネット,ロープ)
15 粗朶類
16 係留ロープ
19 錘
Claims (6)
- 枠組に保持部材を張って固定し、該保持部材に粗朶類を差込んで固定した人工浮島を水面に浮かべて係留し、
該人工浮島の粗朶類により、カワウ等の有害採魚鳥類から魚類を保護することを特徴とする、魚類の保護方法。 - 上記人工浮島は、カワウ等の大形有害採魚鳥類が止まることができず、かつカイツブリ、カワセミ等の小形鳥類が止まることのできる浮力を有してなる、
請求項1記載の魚類の保護方法。 - 前記保持部材の平面視外縁部分に、コサギ等の浅水部待ち受け型水鳥が止まることのできないように、粗朶類を上向きに差込んで固定してなる、
請求項1又は2記載の魚類の保護方法。 - 前記人工浮島は、該人工浮島と陸地とを結ぶ複数の係留用ロープにより所定水面に係留・保持し、かつ該係留用ロープの中程に錘を連結して、該係留用ロープを沈めてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の魚類の保護方法。 - 可撓性を有する2本の主骨部材を弓状に湾曲してその両端部を結束すると共に、両主骨部材の間に補助骨部材を掛け渡して、平面視木の葉状の枠組を形成し、
前記枠組に、ネット又はロープ等の保持部材を張って固定し、該保持部材に、枝部が水面下になるように粗朶類を下向きに差込んで固定してなる、
人工浮島。 - カワウ等の大形有害採魚鳥類が止まることができず、かつカイツブリ、カワセミ等の小形鳥類が止まることができるように浮力を調整した浮き部材を、前記枠組に固定してなる、
請求項5記載の人工浮島。
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