JP3793458B2 - 高さ可変型スノーポール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高さ可変型スノーポールに関する。
【0002】
【従来の技術】
スノーポールとは、雪国の道路脇に一定間隔で設置され、積雪があった場合でも光源からの光が発せられるポールの頭部は雪に埋もれないようにしたものであるこのスノーポールは、光源と、この光源を収納し、光源からの光を頭部の発光窓から発するポールとを有している。かかるスノーポールは積雪のある道路の路肩を示すものである。
【0003】
また、中央分離帯にも同様のスノーポールが設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このスノーポールが設置されるような場所は、吹雪が発生しやすい場所でもあるため、ポールの高さは積雪により埋もれないような寸法、例えば2.5mに設定されている。このため、降雪のない夏季等においては、走行する車両の乗員にとっては路肩や中央分離帯に立ったスノーポールは目障りなものとなっていた。しかし、スノーポールのポールの高さを夏季等において目障りにならないようなものにすると、降雪時には埋もれてしまうため、どうしても積雪量を基準とした高いものにならざるをえないのである。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、高さを可変とすることによって、降雪のない夏季等においては目障りにならず、降雪のある冬季においては積雪によって埋もれないような高さ可変型スノーポールを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高さ可変型スノーポールは、光源と、この光源を収納し、光源からの光を頭部の発光窓から発するポールと、前記光源とこの光源に電力を供給する電源との間を接続する電線とを備えており、前記ポールは、下側ポールと、この下側ポールに連結され、下側ポールに対して伸縮可能になった上側ポールとを有しており、前記電線は、スパイラル状のもの以外であり、ポールの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されているとともに、一部に重りが取り付けられ、この重りより下方でポールに対して固定されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールを最も高くした状態の概略的断面図、図2は本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールを最も低くした状態の概略的断面図、図3は本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールにおける固定手段を示す概略的断面図である。
【000 】
図1乃至図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポール100Cについて説明する。
【000 】
本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポール100Cは、図1及び図2に示すように、光源110Cと、この光源110Cを収納し、光源110Cからの光を上側ポール122Cの発光窓130Cから発するポール120Cとを備えており、前記ポール120Cは、地面GLに固定される下側ポール124Cと、この下側ポール124Cに連結され、下側ポール124Cに対して伸縮可能になった上側ポール122Cとを有している。
【000 】
前記光源110Cは、複数個の発光ダイオードランプ111Cと、この発光ダイオードランプ111Cが実装された基板112Cとから構成される。
【000 】
前記下側ポール124Cは、両端が開放された丸パイプである。この下側ポール124Cの下端部には前記地面GLに固定するためのフランジ部163Cが形成されている。また、この下側ポール124Cの上端部は、図1等に示すように、外周面がなだらかに細くなっている。これは、上側ポール122Cとの間で段差を形成しないようにするためである。もし、下側ポール124Cと上側ポール122Cとの間に段差があれば、降雪があった場合にその段差に雪が付着し、場合によっては上側ポール122Cの発光窓130Cを覆ってしまうためである。段差がなければ、発光窓130Cが雪によって覆われるおそれを減少させることができる。
【000 】
また、この下側ポール124Cの上端部の内側には、上側突出部161Cが形成されている。この上側突出部161Cは、後述する上側ポール122Cのフランジ部160Cと対応して、上側ポール122Cが下側ポール124Cから抜けないようにするためのものである。
【000 】
さらに、この下側ポール124Cの中腹部の内側には、下側突出部162Cが形成されている。この下側突出部162Cは、上側ポール122Cが下側ポール124Cに沈み込んで最も低くなった場合に、上側ポール122Cのフランジ部160Cと対応して、上側ポール122Cがそれ以上、下側ポール124Cに沈み込まないようにするためのものである。なお、最も低くなったとしても、上側ポール122Cに形成されている発光窓130Cは、下側ポール124Cから突出していることは勿論である。
【000 】
また、ポール120Cを構成する上側ポール122Cの上端側の周面には開口128Cが形成されている。しかも、その開口128Cには透光性を有するカバー129Cが水密、気密に嵌め込まれている。このカバー129Cが嵌め込まれた開口128Cが発光窓130Cとなるのである。前記光源110Cは、発光ダイオードランプ111Cがこの発光窓130Cに正対するようにして上側ポール122Cに収納されている。
【000 】
前記上側ポール122Cは、上端が閉塞された丸パイプである。この上側ポール122Cの下端部には、上側ポール122Cが下側ポール124Cから抜けないようにするためのフランジ部160Cが形成されている。すなわち、このフランジ部160Cは、前記下側ポール124Cの上側突出部161Cと対応する部分である。
【000 】
前記下側ポール124Cの内径は、上側ポール122Cのフランジ部160Cの外径より若干大きく設定されている。従って、上側ポール122Cは、下側ポール124Cの内側に入り込むことができるようになっている。
【000 】
かかる下側ポール124Cと上側ポール122Cとの間には、図3に示すように、上側 ポール122Cの下側ポール124Cに対して固定するための固定手段170Cが設けられている。この固定手段170Cとしては、下側ポール124Cの周面に貫通して開設された雌ねじ171Cと、この雌ねじ171Cに噛合する雄ねじ172Cとがある。すなわち、前記雄ねじ172Cを雌ねじ171Cに螺合させることによって、雄ねじ172Cの先端が上側ポール122Cの外周面に圧接され、これによって上側ポール122Cが下側ポール124Cに固定されるのである。
【000 】
例えば、最も高くなった状態を考慮すると、図1に示すように、前記雌ねじ171Cは上側ポール122Cのフランジ部160Cに対向する位置に設ける必要がある。この位置に雌ねじ171Cを設けておけば、最も低くなった状態でも対応することが可能である。また、この雌ねじ171Cは一箇所だけではなく、複数箇所に設けると、上側ポール122Cを下側ポール124Cに対してより強固に固定することができるので望ましい。
【000 】
また、前記光源110Cと電源としてのトランス180Cとの間は、スパイラル状以外の、すなわち通常の電線140Cで接続されている。すなわち、この高さ可変型スノーポール100Cは、上側ポール122Cが下側ポール124Cに対して伸縮するため、最も高くなった場合でも、最も低くなった場合でも光源110Cとトランス180Cとの間の電気的接続を確保することが必要になるためである。従って、この電線140Cは、ポール120Cの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されている電線である。
【000 】
なお、この電線140Cは、高さ可変型スノーポール100Cを最も低くした状態では最も縮んだ状態となり、高さ可変型スノーポール100Cを最も高くした状態では最も伸びた状態となるようになっている。
【000 】
なお、前記電線140Cの一部141Cを下側ポール124Cの内面に固定するとともに、固定された部分より上側において重り142Cを付けておき、電線140Cはこの重り142Cが付けられた部分から必ず折れ曲がるようにする。この重り142Cを付けた電線140Cは、ポール120Cの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されている電線である。
【000 】
かかる高さ可変型スノーポール100Cの下側ポール124Cと上側ポール122Cとの高さ寸法は、この高さ可変型スノーポール100Cが設置される場所の積雪量と道路から除雪される雪の量とに応じてその長さが決定されている。最も高くした場合には、除雪された道路上の雪が積み上げられても、少なくとも発光窓130Cがある位置にまでは達することがないように設定されている。
【000 】
降雪のある冬季には、図1に示すように、上側ポール122Cを最も伸ばして、すなわち高さ可変型スノーポール100Cの高さを最も高くして使用する。すると、積雪があっても、発光窓130Cは積雪に埋もれることはない。また、降雪のない夏季等にあっては、図2に示すように、上側ポール122Cを最も縮めて、すなわち高さ可変型スノーポール100Cの高さを最も低くして使用する。すると、走行する車両の乗員にとって目障りになることがない。
【000 】
なお、上述した実施の形態に係る高さ可変型スノーポール100Cでは、光源110Cに発光ダイオードランプ111Cを使用したが、それ以外のものであってもよいことは勿論である。
【000 】
【発明の効果】
本発明に係る高さ可変型スノーポールは、光源と、この光源を収納し、光源からの光を 頭部の発光窓から発するポールと、前記光源とこの光源に電力を供給する電源との間を接続する電線とを具備しており、前記ポールは、下側ポールと、この下側ポールに連結され、下側ポールに対して伸縮可能になった上側ポールとを有しており、前記電線は、ポールの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されているとともに、一部に重りが取り付けられ、この重りより下方でポールに対して固定されている。
【000 】
従って、この高さ可変型スノーポールであれば、降雪のある冬季には、頭部を最も伸ばして、上側ポールを下側ポールに対して最も長く伸ばすことで最も高くして使用する。すると、積雪があっても、発光窓は積雪に埋もれることはない。また、降雪のない夏季等にあっては、上側ポールを下側ポールに対して最も短く縮めることで、すなわち高さ可変型スノーポールの高さを最も低くして使用する。すると、走行する車両の乗員にとって目障りになることがない。
【000 】
特に、前記高さ可変型スノーポールにおいては、前記光源と、この光源に電力を供給する電源との間を接続する電線は、ポールの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されている。
【000 】
このため、ポールの高さを変更しても、光源と電源との間の電気的接続は確実に確保されるのである。
【000 】
さらに、前記ポールには、光源に電力を供給する電源が内蔵されており、この電線と前記光源とがスパイラル状の電線以外の電線で接続されており、電線の一部に重りを付けている。
【000 】
かかる電線であると、高さ可変型スノーポールを最も低くした場合に、内部において電線が絡まったりそれに起因する断線等の問題が発生しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールを最も高くした状態の概略的断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールを最も低くした状態の概略的断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る高さ可変型スノーポールにおける固定手段を示す概略的断面図である。
【符号の説明】
100C 高さ可変型スノーポール
120C ポール
130C 発光窓
Claims (1)
- 光源と、この光源を収納し、光源からの光を頭部の発光窓から発するポールと、前記光源とこの光源に電力を供給する電源との間を接続する電線とを具備しており、前記ポールは、下側ポールと、この下側ポールに連結され、下側ポールに対して伸縮可能になった上側ポールとを有しており、前記電線は、スパイラル状のもの以外であり、ポールの高さの変更に対応できるだけの余裕のある長さに設定されているとともに、一部に重りが取り付けられ、この重りより下方でポールに対して固定されていることを特徴とする高さ可変型スノーポール。
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