JP3793279B2 - 自動レンズ墨塗り装置の教示方法及び装置 - Google Patents

自動レンズ墨塗り装置の教示方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動レンズ墨塗り装置に備えた墨塗りヘッドによりレンズの外周面及び端面を墨塗りする際、墨塗りヘッドに対する複数の動作位置データを、墨塗りするレンズの形状データから自動計算して墨塗りヘッドの動作を決定する自動レンズ墨塗り装置の教示方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動レンズ墨塗り装置の技術は、特開平3−296459号公報で公開されている。この技術では墨塗りヘッドの駆動にエアシリンダを用いており、停止位置はストッパ位置を手動で調整することにより決定される。
【0003】
また、一般的に墨塗りヘッドの駆動に位置決め制御可能なモータを使用することは容易に考えられる技術である。上記モータの動作位置を教示させるための一般的な方法としては、モータをJOG送りで回転させることにより墨塗りヘッドを所望の位置へ移動させ、その位置を記憶させる方法がある。または、上記所望の位置を墨塗りヘッドの原点位置から人が計算、または計測することにより求め、その求められたデータを入力し、位置データとして記憶させる方法がある。上記のいずれの方法にあっても、新たに墨塗りヘッドの動作位置データを教示させるには、人がストッパ位置の調整、またはモータのJOG送りによる位置教示、または所望位置の計算、計測結果の入力といったいずれかの作業を行わなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
今日、あらゆる分野のほとんどの製品の生産形態は多品種少量生産であり、レンズの場合も例外ではなく、日々形状の違うレンズが小ロットで生産されている。こうした状況の中、自動レンズ墨塗り装置に要求されることは、複数の形状の違ったレンズに対応した墨塗りヘッドの動作位置データの複数記憶機能と、その複数記憶された動作位置データからレンズの形状に対応したデータを選択する選択機能はもちろんのこと、新規に墨塗りヘッドの動作位置を教示する場合に於いて、いかに少ない作業で、迅速かつ正確に教示を行えるかである。しかし、前記従来技術では、人が墨塗りヘッドの停止位置を手動にて調整するか、或いは、位置決め制御用モータのJOG送りという作業を経て所望位置を決定するか、または、前記所望位置を計算または計測により求めるという作業を経て入力しなければならず大変面倒である。また人の介入時間に比例してミスする確率も増えてくる。
【0005】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、墨塗りするレンズの形状を入力することにより、墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することが可能な自動レンズ墨塗りヘッド装置の教示方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の自動レンズ墨塗り装置の教示方法は、吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示方法において、墨塗りするレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力し、予め設定されたプログラムにより上記レンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径に基づいて墨塗りヘッドを搭載したX−Yテーブルの複数の移動位置データを計算し、該計算値に基づいて上記墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする。
また、本発明の自動レンズ墨塗り装置の教示方法は、吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面および端面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示方法において、墨塗りするレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力し、予め設定されたプログラムにより上記レンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径に基づいて墨塗りヘッドを搭載したX−Yテーブルの複数の移動位置データを計算し、該計算値に基づいて上記墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の自動レンズ墨塗り装置の教示装置は、吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示装置において、レンズの光軸方向と平行な面上を移動可能なX−Yテーブルと、該X−YテーブルをX方向且つ、Y方向に位置決めを動作可能にする2軸のサーボモータと、該2軸のサーボモータを位置決め制御するサーボモータドライバと、上記2軸のサーボモータを指定位置へ動作させるため、上記サーボモータドライバに指定パルス列を送出し、且つ、予め設定されたプログラムにより上記サーボモータを順次動作可能にするモータコントローラと、上記X−Yテーブル上に固定され、レンズ外周面に墨塗りを行うための墨塗りヘッドと、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するための入力装置と、該入力装置から入力されたレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径から上記X−Yテーブルを動作させるための複数の移動位置データを計算し、且つ、該計算結果を上記モータコントローラへ送出する計算装置とを有し、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力することにより、墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする。
また、本発明の自動レンズ墨塗り装置の教示装置は、吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面および端面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示装置において、レンズの光軸方向と平行な面上を移動可能なX−Yテーブルと、該X−YテーブルをX方向且つ、Y方向に位置決め動作可能にする2軸のサーボモータと、該2軸のサーボモータを位置決め制御するサーボモータドライバと、上記2軸のサーボモータを指定位置へ動作させるため、上記サーボモータドライバに指定パルス列を送出し、且つ、予め設定されたプログラムにより上記サーボモータを順次動作可能にするモータコントローラと、上記X−Yテーブル上に固定され、レンズ外周面及び端面に墨塗りを行うための墨塗りヘッドと、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するための入力装置と、該入力装置から入力されたレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径から、上記X−Yテーブルを動作させるための複数の移動位置データを計算し、且つ、該計算結果を上記モータコントローラへ送出する計算装置とを有し、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力することにより、墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする。
【0008】
上記構成からなる本発明の作用を説明する。
上記構成により、入力装置へ入力されたレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径に基づき計算装置が、レンズ墨塗り用のデータ、すなわち墨塗りヘッドの動作位置を計算する。さらにモータコントローラは上記計算結果に従い、2軸のサーボモータを駆動させる。これによりX−Yテーブルはある一平面上を平行移動し、加えてX−Yテーブル上の上記墨塗りヘッドもある一平面上を平行移動する。この結果、上記墨塗りヘッドはレンズの外周面及び端面の少なくとも一方に接近する位置へ移動する。以上の作用によりレンズ外周面及び端面の少なくとも一方の墨塗りを行える。
【0009】
さらに、新規に墨塗りヘッドの動作位置を教示する場合に於いても、上記入力装置からレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するだけで、上記計算装置が墨塗りヘッドの動作位置データを計算し、その計算結果に基づいてレンズの墨塗りを行える。すなわち、最小限の人の介入により新規レンズに対する墨塗り動作の教示が行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施形態によりレンズの墨塗りを行う自動レンズ墨塗り装置の概略について図1に基づいて説明する。図1は自動レンズ墨塗り装置1の全体構成を示す斜視図である。
【0011】
上記自動レンズ墨塗り装置1は、基台2に各構成ユニットであるレンズ吸着回転ユニット10と墨塗りユニット20が組み付けられている。上記基台2は、その表面に上記レンズ吸着回転ユニット10と墨塗りユニット20が組み付けられてもそれらの荷重に耐え、変形することの無い一様に平面な板である。
【0012】
上記レンズ吸着回転ユニット10には、レンズ13を吸着するための、中空でかつ円筒状をした吸着筒11が、基台2の上面または表面と平行して取り付けられ、その端面でレンズ13を図1に示すように基台2に対して垂直な向きに吸着保持する。この吸着筒11には、レンズ13の吸着保持側とは反対側の端部にプーリ15aが取り付けられている。このプーリ15aは、ベルト16とプーリ15bを介してモータ14に連結されており、モータ14が回転することにより上記吸着筒11もその軸線回りに回転可能となっている。また、上記基台2の表面と垂直方向で、且つ、上記吸着筒11を挟んでそれぞれ上下動自在な芯出しヘッド12a、12bが上下に対向配置されており、上記吸着筒11に保持されたレンズ13を上下から挟み込むことにより芯出しが可能となっている。上記芯出しヘッド12bは、上記レンズ13の外周面と対向する先端にV字型の爪を有しており、その可動上限位置は、上記レンズ13の外周面が上記V字型の爪のV状になっている2面に接すると、レンズ13の中心軸と上記吸着筒11の回転軸が一致するような位置に調整されている。すなわち、上記芯出しヘッド12bの可動上限位置を調整することにより、上記レンズ13の径の変化に対応して芯出し動作が行える。
【0013】
上記墨塗りユニット20の構成要素の一つにX−Yテーブル23があり、X−Yテーブル23の面は上記基台2の面と平行に配置されている。X−Yテーブル23の任意の表面上には、記吸着筒11に保持されたレンズ13の外周面を墨塗りするための墨塗りヘッド24が上記吸着筒11の位置する方向へ向くようにして固定されている。墨塗りヘッド24はチューブ27aを介して、墨塗り用塗料が貯留された塗料カ−トリッジ25に接続されており、墨塗り用塗料の供給を受けている。さらに、塗料カ−トリッジ25は、チューブ27bを介してディスペンサ26に接続され、上記墨塗りヘッド24へ塗料を供給させるための圧力を受けている。上記X−Yテーブル23はY軸21に取り付けられ、このY軸21はX軸22に直交して取り付けられており、さらにX軸22は上記基台2に固定されている。すなわち、上記X−Yテーブル23はX方向とY方向へ自由に移動可能となっている。尚、上記Y軸21、X軸22は共にサーボモータ、カップリング、ボールネジ、ガイドレール等(それぞれ図示省略)からなり、Y軸21、X軸22で、一般的なX−Y直交座標型のロボットを構成している。また、上記X−Yテーブル23の表面上には、上記墨塗りヘッド24の位置とは別の任意の位置28にも墨塗りヘッド24と同等のものが取り付け可能となっており、レンズ13の面取部分の墨塗りを行え得るようになっている。
【0014】
次に、上記構成からなる自動レンズ墨塗り装置1の概略動作を説明する。
先ず、吸着筒11によりレンズ13が保持され、保持されたレンズ13が吸着筒11の中心軸線に一致するように、一対の芯出しヘッド12a、12bによりレンズ13の芯出しが行われ、その後芯出しされたレンズ13がモータ14により吸着筒11と共に回転される。一方、X−Yテーブル23は、Y軸21、X軸22の駆動により、墨塗りヘッド24がレンズ13の外周面に当接する位置へ移動する。これにより、レンズ13の墨塗りが行われる。
【0015】
次に、本発明の実施形態の墨塗りヘッド24の動作を決定する教示装置を説明する。
図2は、本発明の特徴となる構成要素のブロック図であり、各構成要素は図示するように電気的にそれぞれ接続されている。入力装置30は、数値データ及び文字列データの入力が可能で、計算装置31に入力結果を送出可能に接続されている。計算装置31には、墨塗りするレンズ形状に応じた計算式が複数プログラムされており、入力装置30から入力されたレンズ形状データと、上記計算式の指定により、図1に示すX−Yテーブル23の動作位置データを計算する。さらに、計算装置31は、計算の結果から導き出された前記動作位置データを、モータコントローラ32に送出可能に接続されている。モータコントローラ32は、予め格納されているプログラムと、上記計算装置31からの上記動作位置データに基づいて、サーボモータ34、35を動作させるためのパルス列を、サーボドライバ33へ送出可能に接続されている。サーボドライバ33は、上記モータコントローラ32からのパルス列に応じて、サーボモータ34、35を駆動させるための電流を発生させている。サーボモータ34、35は、それぞれ図1のY軸21、X軸22の構成部品である。
【0016】
次に、本発明の実施形態1の教示方法において入力するレンズ形状データ及び墨塗り位置等を図3、図4に基づいて説明する。
図3は吸着筒11に両面とも凹面のレンズ13が吸着されている例であり、図中のアルファベットについて説明する。Cは吸着筒11とレンズ13の接触している面の径であり、Dはレンズ13の吸着されている面の曲率半径である。Eはレンズ13の吸着されていない面の曲率半径であり、Fはレンズ13の中肉厚である。さらに、Gはレンズ13の外径であり、Hはレンズ13の総肉厚である。Pは、図1のX−Yテーブル23が原点復帰したときの、墨塗りヘッド24の位置であり、Pを図3のX−Y座標の基準点(0,0)とする。点(I,J)は吸着筒11の中心軸線Tと、レンズ13が吸着筒11と接した線(点線S)との交点の座標であり、上記P点を原点とする座標である。Kは、点(I,J)からレンズ13の、吸着筒11に吸着されている側の外周面端点までの、y方向の距離であり、Lは、点(I,J)からレンズ13の、吸着されていない面の外周面端点までのY方向の距離である。図4は、図3と同じ様子を表し、図4中の点▲1▼、点▲2▼は図1の墨塗りヘッド24の墨塗り動作位置である。
【0017】
次に図1、図2、図3、図4を用いて本実施形態の教示方法を説明する。
図3、図4のような両面凹面レンズ13の外周面を墨塗りする場合、X−Yテーブル23は、墨塗りヘッド24が原点位置P点から点▲1▼へ、さらに点▲2▼へ移動するよう動作する。そのための、点▲1▼、点▲2▼のX,Y座標を求めるために、先ずレンズ13の形状データである中肉厚F、外径G、両面の曲率半径D、Eと、吸着筒11のレンズ接触面径Cを入力装置30から入力する。さらに、入力装置30から、墨塗りするレンズ13が両面凹面レンズであるということを入力する。入力装置30は、前記入力事項を計算装置31に送出する。すると計算装置31では、与えられた上記レンズ13の形状データに基づいて、両面凹面レンズ用の数1の計算を行う。
【0018】
【数1】
Figure 0003793279
【0019】
以上の計算結果により、点▲1▼のX座標M、Y座標Nと、点▲2▼のX座標Q、Y座標Rが導き出される。尚、上記I、Jは、吸着筒11のY方向の長さが変わらなければ、半固定的に決まった定数である。計算装置31は、上記計算結果をモータコントローラ32に送出し、それを受けてコントローラ32は、点▲1▼、▲2▼のX座標、Y座標に応じたパルス列をサーボドライバ33へ順次送出し、さらにそれを受けてサーボドライバ33は、サーボモータ34、35を駆動し、結果的に墨塗りヘッド24を制御する。
【0020】
次に、両面面レンズについての計算例と、動作について図1、図2、図5、図6を用いて説明する。尚、図中のアルファベットの意味は図3、4と同じである。
図5、図6のようなレンズ13の外周面を墨塗りする場合、X−Yテーブル23は、墨塗りヘッド24が原点位置P点から点▲1▼へ、さらに点▲2▼へ移動するよう動作する。そのための、点▲1▼、点▲2▼のX,Y座標を求めるために、先ずレンズ13の形状データである中肉厚F、外径G、両面の曲率半径D、Eと、吸着筒11のレンズ接触面径Cを入力装置30から入力する。さらに入力装置30から、レンズ13が両面凸面レンズであるということを入力する。入力装置30は、前記入力事項を計算装置31に送出する。すると計算装置31では、与えられた上記レンズ13の形状データに基づいて、両面凸面レンズ用の数2の計算を行う。
【0021】
【数2】
Figure 0003793279
【0022】
以上の計算結果により、点▲1▼のX座標M、Y座標Nと、点▲2▼のX座標Q、Y座標Rが導き出される。尚上記I、Jは、吸着筒11のY方向の長さが変わらなければ、半固定的に決まった定数である。また、総肉厚Hは中肉厚Fと同じとなる。計算装置31は、上記計算結果をモータコントローラ32に送出し、それを受けてコントローラ32は、点▲1▼、▲2▼のX座標、Y座標に応じたパルス列をサーボドライバ33へ順次送出し、さらにそれを受けてサーボドライバ33は、サーボモータ34、35を駆動し、結果的に墨塗りヘッド24を制御する。
【0023】
次に、両面凹面かつスラスト面を有するレンズについての計算例と、動作について図1、図2、図7、図8を用いて説明する。
このレンズ13の場合、図1の墨塗りヘッド24を墨塗りヘッドAとすると、それと同様に、X−Yテーブル23上の位置28に設置された墨塗りヘッドを墨塗りヘッドBとし、墨塗りヘッドA、Bの2つのヘッドを用いて墨塗りを行う。尚、設置方向は墨塗りヘッドAが図1においてY方向に平行ならば、墨塗りヘッドBはX方向に平行となるように設置する。これにより、本実施形態では墨塗りヘッドAでレンズ11の外周面を、墨塗りヘッドBでスラスト面をそれぞれ墨塗りする。
【0024】
すなわち、図7、図8のようなレンズ13の外周面及びスラスト面を墨塗りする場合、X−Yテーブル23は、先ず墨塗りヘッドAが原点位置P点から点▲1▼へ、さらに点▲2▼へ移動させるため動作し、次に墨塗りヘッドAをレンズ外周面から逃がし、墨塗りヘッドBが点▲4▼へ直線移動できる位置点▲3▼へ移動させ、引き続きレンズ13のスラスト面の墨塗りを行うため、墨塗りヘッドBを点▲4▼から点▲5▼へ移動させるために動作する。そのための、点▲1▼、点▲2▼、点▲3▼、点▲4▼、点▲5▼のそれぞれのX座標、Y座標を求めるために、先ずレンズ13の形状データである中肉厚F、外径G、スラスト面内径T、両面の曲率半径D、Eと、吸着筒11のレンズ接触面径Cを入力装置30から入力する。さらに入力装置30から、レンズ13が両面凹面かつスラスト面有りのレンズであるということを入力する。入力装置30は、前記入力事項を計算装置31に送出する。すると計算装置31では、与えられた上記データに基づいて、両面凹面かつスラスト面有りのレンズ用の数3の計算を行う。
【0025】
【数3】
Figure 0003793279
【0026】
以上の計算結果により、墨塗りヘッドAの移動位置点▲1▼のX座標M、Y座標Nと、点▲2▼のX座標Q、Y座標Rと、墨塗りヘッドBの移動位置点▲4▼のX座標U、Y座標Vと、点▲5▼のX座標W、Y座標Xが導き出される。尚、上記I、Jは、吸着筒11のY方向の長さが変わらなければ、半固定的に決まって定数である。上記Hはレンズ13の総肉厚、Y、Zは墨塗りヘッドAと墨塗りヘッドBとの取付位置の違いによる移動ポイントの補正値である。点▲3▼の座標は、その座標を(S,V)とすると、墨塗りヘッドA、Bともレンズ13に接触せず墨塗りヘッドBの塗り開始位置点▲4▼へ直線移動できる。計算装置31は、上記計算結果をモータコントローラ32に送出し、それを受けてコントローラ32は、点▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼のX座標、Y座標に応じたパルス列をサーボドライバ33へ順次送出し、さらにそれを受けてサーボドライバ33は、サーボモータ34、35を駆動し、結果的に墨塗りヘッドAを制御する。
【0027】
以上のことにより、本発明の実施形態によれば、レンズ13のレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するだけで、形状が両凹面でも両凸面あるいはスラスト面があっても、計算結果から墨塗りヘッド24あるいは墨塗りヘッド24、28の動作位置データを教示することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の自動レンズ墨塗り装置の教示方法及び装置によれば、入力装置からレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するだけで、墨塗りヘッドの動作位置データを計算装置が自動で計算し、且つ、モータコントローラにその計算結果を送出することで墨塗りヘッドの動作位置を決定する教示を行うことができる。すなわち、少ない作業で迅速、且つ、正確に自動レンズ墨塗り装置の教示を行うことができる。また、多品種少量の墨塗りを効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に使用する自動レンズ墨塗り装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に用いるレンズの形状データを示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態の墨塗り位置を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に用いるレンズの形状データを示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態の墨塗り位置を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に用いるレンズの形状データを示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態の墨塗り位置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 吸着筒
12a、12b 芯出しヘッド
13 レンズ
21 Y軸
22 X軸
23 X−Yテーブル
24 墨塗りヘッド
30 入力装置
31 計算装置
32 モータコントローラ
33 サーボドライバ
34、35 サーボモータ

Claims (4)

  1. 吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示方法において、墨塗りするレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力し、予め設定されたプログラムにより上記レンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径に基づいて墨塗りヘッドを搭載したX−Yテーブルの複数の移動位置データを計算し、該計算値に基づいて上記墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする自動レンズ墨塗り装置の教示方法。
  2. 吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面および端面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示方法において、墨塗りするレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力し、予め設定されたプログラムにより上記レンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径に基づいて墨塗りヘッドを搭載したX−Yテーブルの複数の移動位置データを計算し、該計算値に基づいて上記墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする自動レンズ墨塗り装置の教示方法。
  3. 吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示装置において、レンズの光軸方向と平行な面上を移動可能なX−Yテーブルと、該X−YテーブルをX方向且つ、Y方向に位置決め動作可能にする2軸のサーボモータと、該2軸のサーボモータを位置決め制御するサーボモータドライバと、上記2軸のサーボモータを指定位置へ動作させるため、上記サーボモータドライバに指定パルス列を送出し、且つ、予め設定されたプログラムにより上記サーボモータを順次動作可能にするモータコントローラと、上記X−Yテーブル上に固定され、レンズ外周面に墨塗りを行うための墨塗りヘッドと、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するための入力装置と、該入力装置から入力されたレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径から上記X−Yテーブルを動作させるための複数の移動位置データを計算し、且つ、該計算結果を上記モータコントローラへ送出する計算装置とを有し、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力することにより、墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする自動レンズ墨塗り装置の教示装置。
  4. 吸着手段を有した吸着筒にレンズを保持したまま芯出しを行った後、墨塗りヘッドをレンズに接近させ、レンズを回転しながらレンズ外周面および端面に塗装する自動レンズ墨塗り装置の教示装置において、レンズの光軸方向と平行な面上を移動可能なX−Yテーブルと、該X−YテーブルをX方向且つ、Y方向に位置決め動作可能にする2軸のサーボモータと、該2軸のサーボモータを位置決め制御するサーボモータドライバと、上記2軸のサーボモータを指定位置へ動作させるため、上記サーボモータドライバに指定パルス列を送出し、且つ、予め設定されたプログラムにより上記サーボモータを順次動作可能にするモータコントローラと、上記X−Yテーブル上に固定され、レンズ外周面および端面に墨塗りを行うための墨塗りヘッドと、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力するための入力装置と、該入力装置から入力されたレンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径から上記X−Yテーブルを動作させるための複数の移動位置データを計算し、且つ、該計算結果を上記モータコントローラへ送出する計算装置とを有し、レンズのレンズ形状及びレンズ形状データである中肉厚、外径、両面の曲率半径並びに吸着筒のレンズ接触面径を入力することにより、墨塗りヘッドの動作を自動的に決定することを特徴とする自動レンズ墨塗り装置の教示装置。
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