JP3791044B2 - 映像信号処理回路およびそれを有するビデオカメラ - Google Patents

映像信号処理回路およびそれを有するビデオカメラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像信号処理回路およびそれを有するビデオカメラに関する。詳しくは、映像信号のブランキング期間にブランキングレベル信号を挿入する際に、映像信号の映像期間とブランキング期間との境界部分をローパスフィルタで形成されるスロープ信号によって滑らかにつなぐことによって、高調波ノイズの発生を軽減しようとした映像信号処理回路等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のビデオカメラでは、撮像素子より出力される撮像信号を処理して映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する映像信号を得た後、その映像信号のブランキング期間にブランキングレベル信号を挿入することが行われている。この場合、映像信号の映像期間とブランキング期間との境界部分における高調波ノイズの発生を軽減するために、その境界部分をスロープ信号でつなぐことが知られている。
【0003】
図13は、映像信号を構成する輝度信号Yinのブランキング期間にブランキングレベル信号を挿入するためのブランキング回路200を示している。
【0004】
ブランキング回路200は、輝度信号Yinが供給される入力端子201と、ブランキング信号LBLKが供給される入力端子202と、入力端子201に供給される輝度信号Yinまたは入力端子202に供給されるブランキング信号LBLKを、ブランキング期間を示すブランキング信号SBLKに基づいて、選択的に取り出す切換スイッチ203とを有している。
【0005】
この場合、切換スイッチ203のa側の固定端子には入力端子201が接続され、そのb側の固定端子には入力端子202が接続される。そして、切換スイッチ203は、映像期間はa側に接続され、ブランキング期間はb側に接続される。また、ブランキング信号SBLKは、図14Cに示すように、映像期間とブランキング期間との境界の前後所定期間、すなわちスロープ期間ではブランキングレベルEBLとホワイトピークレベルEWPとの間で緩やかに変化するスロープ信号とされると共に、その他の期間ではブランキングレベルEBLとされている。なお、図14Aはブランキング期間でローレベル「L」となるブランキング信号SBLKを示し、図14Bはスロープ期間でハイレベル「H」となるスロープ期間信号SSLを示している。
【0006】
また、ブランキング回路200は、入力端子201に供給される輝度信号Yと入力端子202に供給されるブランキング信号SBLKとを比較して小さい方の信号を選択して出力するNAM(Non Additive Mixing)回路204と、切換スイッチ203の出力信号またはNAM回路204の出力信号とをスロープ期間信号SSLに基づいて選択的に取り出す切換スイッチ205と、この切換スイッチ205の出力信号を輝度信号Youtとして導出する出力端子206とを有している。
【0007】
この場合、切換スイッチ205のa側の固定端子は切換スイッチ203の出力側に接続され、そのb側の固定端子はNAM回路204の出力側に接続される。そして、切換スイッチ205は、スロープ期間はb側に接続され、その他の期間はa側に接続される。また、NAM回路204は、スロープ期間信号SSLに基づき、例えばスロープ期間のみ動作するようにされる。
【0008】
次に、図13のブランキング回路200の動作を説明する。入力端子201に図14Dの実線に示すような輝度信号Yinが供給される場合、スロープ期間ではNAM回路204より輝度信号Yinとブランキング信号SBLKを構成するスロープ信号とのうち小さい方の信号が出力される。また、切換スイッチ203では、映像期間には輝度信号Yinが取り出され、ブランキング期間にはブランキング信号SBLKが取り出される。さらに、切換スイッチ205では、スロープ期間にはNAM回路204の出力信号が取り出され、その他の期間には切換スイッチ203の出力信号が取り出される。したがって、出力端子206には、図Eに示すような輝度信号Youtが得られる。
【0009】
同様に、入力端子201に図14Fの実線に示すような輝度信号Yinが供給される場合、出力端子206には図14Gに示すような輝度信号Youtが得られる。また同様に、入力端子201に図14Hの実線に示すような輝度信号Yinが供給される場合、出力端子206には図14Iに示すような輝度信号Youtが得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示すブランキング回路200においては、図14H,Iに示すように、スロープ期間で輝度信号Yinのレベル変化が大きい場合には、輝度信号Youtのスロープ期間にレベルが急激に変化する部分ができ、高調波ノイズが発生し、他の回路に悪影響を与えるという問題点があった。
【0011】
なお、映像信号を構成する色差信号のブランキング期間にブランキングレベル信号を挿入するブランキング回路も、基本的には上述したブランキング回路200と同様に構成されている。ただし、色差信号は正負の値を持つ信号であるため、正または負のスロープ信号を選択的に使用する構成となっており、その分だけ回路構成が複雑となっている。
【0012】
そこで、この発明では、映像信号の映像期間とブランキング期間との境界部分における高調波ノイズの発生を軽減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る映像信号処理回路は、映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する第1の映像信号より映像期間の信号を取り出して出力すると共にブランキング期間にブランキングレベル信号を出力する第1の信号切換手段と、この第1の信号切換手段の出力信号よりスロープ信号を形成するローパスフィルタと、ローパスフィルタにおける信号遅れに対応した時間だけ第1の信号切換手段の出力信号を遅延する信号遅延手段と、ブランキング期間を示すブランキング信号に基づいてスロープ期間を決めるスロープ期間信号を発生するスロープ期間信号発生手段と、このスロープ期間信号発生手段で発生されるスロープ期間信号に基づき、スロープ期間ではローパスフィルタの出力信号を取り出し、スロープ期間を除くブランキング期間ではローパスフィルタの出力信号または信号遅延手段の出力信号を取り出し、スロープ期間を除く映像期間では信号遅延手段の出力信号を取り出して第2の映像信号を得る第2の信号切換手段とを備えるものである。
【0014】
この発明に係るビデオカメラは、固体撮像素子と、この固体撮像素子より出力される撮像信号を処理して映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する第1の映像信号を得る撮像信号処理手段と、撮像信号処理手段より出力される映像信号より映像期間の信号を取り出して出力すると共にブランキング期間にブランキングレベル信号を出力する第1の信号切換手段と、第1の信号切換手段の出力信号よりスロープ信号を形成するローパスフィルタと、ローパスフィルタにおける信号遅れに対応した時間だけ第1の信号切換手段の出力信号を遅延する信号遅延手段と、ブランキング期間を示すブランキング信号に基づいてスロープ期間を決めるスロープ期間信号を発生するスロープ期間信号発生手段と、スロープ期間信号発生手段で発生されるスロープ期間信号に基づき、スロープ期間ではローパスフィルタの出力信号を取り出し、スロープ期間を除くブランキング期間ではローパスフィルタの出力信号または信号遅延手段の出力信号を取り出し、スロープ期間を除く映像期間では信号遅延手段の出力信号を取り出して第2の映像信号を得る第2の信号切換手段とを備えるものである。
【0015】
第1の信号切換手段では、映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する第1の映像信号のブランキング期間にブランキングレベル信号が挿入される。そして、この第1の信号切換手段の出力信号がローパスフィルタに供給されて、映像期間とブランキング期間との境界部分が滑らかに変化するスロープ信号が形成される。また、第1の信号切換スイッチ手段の出力信号はローパスフィルタにおける信号遅れに対応した時間だけ信号遅延手段で遅延される。第2の信号切換手段からは、スロープ期間ではスロープ信号となり、スロープ期間を除くブランキング期間ではブランキングレベル信号となり、スロープ期間を除く映像期間では信号遅延手段の出力信号となる第2の映像信号が得られる。つまり、第2の映像信号は、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープ信号によって滑らかにつながれたものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としてのビデオカメラ100を示している。
【0017】
ビデオカメラ100は、レンズブロック101と、このレンズブロック101を通して入射された光を赤、緑、青の色成分光に分解するための色分解プリズム102と、この色分解プリズム102で分解された赤、緑、青の色成分光が入射されて撮像面上にそれぞれ被写体に係る赤色画像、緑色画像、青色画像が結像されるCCD固体撮像素子103R,103G,103Bとを有している。
【0018】
この場合、解像度向上のために空間画素ずらし法が採用されている。すなわち、図2に示すように、撮像素子103R,103Bは、撮像素子103Gに対して水平方向に1/2画素ピッチ(P/2)だけずらして配置されている。この空間画素ずらし法では、撮像素子103Gより出力される緑色撮像信号のサンプリング点と、撮像素子103R,103Bより出力される赤色撮像信号、青色撮像信号のサンプリング点は180゜の位相差を有するものとなる。
【0019】
また、ビデオカメラ100は、撮像素子103R,103G,103Bよりそれぞれ出力される赤、緑、青の撮像信号に対して相関二重サンプリング処理やレベル制御処理をするアナログプロセス回路104R,104G,104Bを有している。相関二重サンプリング処理をすることでリセット雑音を低減することができる。また、レベル制御処理では、白バランスや黒バランス等のレベル制御が行われる。
【0020】
また、ビデオカメラ100は、アナログプロセス回路104R,104G,104Bより出力される赤、緑、青の色信号R,G,Bをディジタル信号に変換するためのA/D変換器105R,105G,105Bを有している。上述した撮像素子103R,103G,103Bよりfs1(例えば14.31818MHz)のレートで赤、緑、青の撮像信号が出力される場合、A/D変換器105R,105G,105Bでは色信号R,G,Bがサンプリング周波数fs1でサンプルホールドされてディジタル信号に変換される。
【0021】
また、ビデオカメラ100は、A/D変換器105R,105G,105Bより出力される赤、緑、青の色データDR,DG,DBに対して白黒バランス制御、シェーディング補正、欠陥補正等の画像処理を行うプリプロセス回路106と、このプリプロセス回路106より出力される色データDR,DG,DBより2倍のサンプリング周波数2fs1の赤、緑、青の色データDRU,DGU,DBUを得るアップコンバータ107R,107G,107Bとを有している。この場合、サンプリング周波数2fs1の色データDRU,DGU,DBUは、位相が合うように処理される。
【0022】
また、ビデオカメラ100は、アップコンバータ107R,107G,107Bより出力される色データDRU,DGU,DBUに対してリニアマトリックス処理をする色補正回路108を有している。リニアマトリクス処理では、(1)式の演算処理が行われ、撮像画像の色再現性を補正した赤、緑、青の色データDRUc,DGUc,DBUcが得られる。なお、a〜fは係数である。
【0023】
Figure 0003791044
また、ビデオカメラ100は、プリプロセス回路106より出力される色データDR,DGより、画像の輪郭部を強調するための輪郭強調信号Da,Dcを生成するイメージエンハンサ109を有している。この場合、輪郭強調信号Daは高域側を強調するものであり、輪郭強調信号Dcは低域側を強調するものである。
【0024】
また、ビデオカメラ100は、色補正回路108より出力される色データDRUc,DGUc,DBUcにイメージエンハンサ109より出力される輪郭強調信号Dcを加算する加算器110R,110G,110Bと、この加算器110R,110G,110Bより出力される色データDRUc,DGUc,DBUcにニー補正やガンマ補正をするニー・ガンマ補正回路111R,111G,111Bと、この補正回路111R,111G,111Bより出力される色データDRUc,DGUc,DBUcにイメージエンハンサ109より出力される輪郭強調信号Daを加算する加算器112R,112G,112Bとを有している。
【0025】
また、ビデオカメラ100は、加算器112R,112G,112Bより出力される色データDRUc,DGUc,DBUcに対して一定レベルでクリップ処理するクリップ回路113R,113G,113Bと、このクリップ回路113R,113G,113Bより出力される色データDRUc,DGUc,DBUcに対してマトリックス処理をして輝度データDYU、赤色差データDCRU、青色差データDCBUを形成するマトリックス回路114とを有している。
【0026】
また、ビデオカメラ100は、マトリックス回路114より出力されるデータDUY、DCRU、DCBUに対して一定レベルでクリップ処理するクリップ回路115Y,115R,115Bと、このクリップ回路115Y,115R,115Bより出力されるデータDYU、DCRU、DCBUに対してブランキング期間にブランキングレベルEBLのデータ(以下、「ブランキングデータ」という)LBを挿入するブランキング回路116Y,116R,116Bとを有している。
【0027】
また、ビデオカメラ100は、ブランキング回路116Yより出力される輝度データDYUをアナログ信号に変換するD/A変換器117Yと、このD/A変換器117Yの出力信号に帯域制限して輝度信号Yを抽出するポストフィルタ(ローパスフィルタ)118Yと、このポストフィルタ118Yより出力される輝度信号Yを導出する出力端子119Yとを有している。
【0028】
また、ビデオカメラ100は、ブランキング回路116R,116Bより出力される色差データDCRU,DCBUをアナログ信号に変換するD/A変換器117R,117Bと、このD/A変換器117R,117Bの出力信号に帯域制限して赤色差信号CR、青色差信号CBを抽出するポストフィルタ118R,118Bと、このポストフィルタ118R,118Bより出力される色差信号CR,CBを導出する出力端子119R,119Bとを有している。
【0029】
また、ビデオカメラ100は、ブランキング回路116Y,116R,116Bより出力されるデータDYU,DCRU,DCBUより所定サンプリング周波数fsnの輝度データDYn、色差データDCRn,DCBnを得るレートコンバータ120と、このレートコンバータ120より出力されるデータDYn、DCRn,DCBnをビデオデータとして出力する出力端子121Y,121R,121Bとを有している。
【0030】
次に、図1に示すビデオカメラ100の動作を説明する。
【0031】
レンズブロック101を通して入射された被写体からの光は色分解プリズム102に供給されて赤色光、緑色光、青色光に分解され、それぞれ撮像素子103R,103G,103Bに導かれる。撮像素子103R,103G,103Bの撮像面上には、それぞれ被写体に係る赤色画像、緑色画像、青色画像が結像されて撮像が行われる。そして、撮像素子103R,103G,103Bより出力される赤、緑、青の撮像信号はアナログプロセス回路104R,104G,104Bに供給されて相関二重サンプリング処理や白バランス、黒バランス等のレベル制御がされる。
【0032】
また、アナログプロセス回路104R,104G,104Bより出力される赤、緑、青の色信号R,G,BはA/D変換器105R,105G,105Bでfs1レートの色データDR,DG,DBに変換される。この色データDR,DG,DBはプリプロセス回路106に供給されて白黒バランス制御、シェーディング補正、欠陥補正等の画像処理がされる。
【0033】
そして、プリプロセス回路106より出力される色データDR,DG,DBがアップコンバータ107R,107G,107Bに供給され、互いに位相の合った2倍のサンプリング周波数2fs1の赤、緑、青の色データDRU,DGU,DBUが形成される。そして、この色データDRU,DGU,DBUが色補正回路108に供給されてリニアマトリックス処理が行われ、撮像画像の色再現性を補正した赤、緑、青の色データDRUc,DGUc,DBUcが得られる。
【0034】
また、色補正回路108より出力される色データDRUc,DGUc,DBUcに対して、加算器110R,110G,110Bでイメージエンハンサ109より出力される低域側を強調する輪郭強調信号Dcが加算され、またニー・ガンマ補正回路111R,111G,111Bでニー補正およびガンマ補正がされ、さらに加算器112R,112G,112Bでイメージエンハンサ109より出力される高域側を強調する輪郭強調信号Daが加算される。
【0035】
また、加算器112R,112G,112Bより出力される色データDRUc,DGUc,DBUcは、クリップ回路113R,113G,113Bでクリップ処理された後にマトリックス回路114に供給されてマトリックス処理されて、2fs1レートの輝度データDYU,赤色差データDCRU,青色差データDCBUが得られる。そして、マトリックス回路114より出力される輝度データDYU,赤色差データDCRU、青色差データDCBUに対して、クリップ回路115Y,115R,115Bでクリップ処理が行われ、またブランキング回路116Y,116R,116Bでブランキング期間にブランキングデータLBが挿入される。
【0036】
また、ブランキング回路116Yより出力される2fs1レートの輝度データDYUはD/A変換器117YでD/A変換されてポストフィルタ118Yに供給される。そして、このポストフィルタ118Yで抽出される輝度信号Yが出力端子119Yに導出される。また、ブランキング回路116R,116Bより出力される2fs1レートの色差データDCRU,DCBUは、D/A変換器117R,117BでD/A変換されてポストフィルタ118R,118Bに供給される。そして、このポストフィルタ118R,118Bで抽出される赤色差信号CR、青色差信号CBが出力端子119R,119Bに導出される。
【0037】
また、ブランキング回路116Y,116R,116Bより出力されるデータDYU,DCRU,DCBUがレートコンバータ120に供給され、このレートコンバータ120より得られる所定サンプリング周波数fsnの輝度データDYn、色差データDCRn,DCBnが出力端子121Y,121R,121Bに導出される。
【0038】
次に、ブランキング回路116Y,116R,116Bについて、詳細に説明する。図3は、ブランキング回路116Yを示している。
【0039】
ブランキング回路116Yは、輝度データDYUinが供給される入力端子161と、ブランキングデータLBが供給される入力端子162と、入力端子161に供給される輝度データDYUinまたは入力端子162に供給されるブランキングデータLBを選択的に取り出す切換スイッチ163とを有している。この場合、切換スイッチ163のa側の固定端子には入力端子161が接続され、そのb側の固定端子には入力端子162が接続される。切換スイッチ163にはブランキング期間を示すブランキング信号SBLKが切換制御信号として供給される。そして、切換スイッチ163は、映像期間はa側に接続され、ブランキング期間はb側に接続される。なお、上述したブランキング信号SBLKは、図示しない同期信号発生回路より供給される。また、ブランキングデータLBは、図示せずもブランキング回路116Yの内部で形成される。
【0040】
また、ブランキング回路116Yは、切換スイッチ163の出力データDYBよりスロープデータDSLを形成するためのローパスフィルタ164と、このローパスフィルタ164における信号遅れに対応した時間だけ切換スイッチ163の出力データDYBを遅延させる遅延回路165と、ローパスフィルタ164の出力データDSLまたは遅延回路165の出力データDDLを選択的に取り出す切換スイッチ166と、この切換スイッチ166の出力データを輝度データDYUoutとして出力する出力端子167とを有している。この場合、切換スイッチ166のa側の固定端子はローパスフィルタ164の出力側に接続され、そのb側の固定端子は遅延回路165の出力側に接続される。
【0041】
また、ブランキング回路116Yは、ブランキング信号SBLKよりスロープ期間を決めるスロープ期間信号SSLPを発生するスロープ期間信号発生部168を有している。このスロープ期間信号発生部168は、ブランキング信号SBLKをスロープ期間だけ遅延させる遅延回路168aと、この遅延回路168aの出力信号SDLとブランキング信号SBLKとの論理積をとってスロープ期間信号SSLPを得るアンド回路168とより構成される。上述した、切換スイッチ166には、スロープ期間信号発生部168で発生されるスロープ期間信号SSLPが切換制御信号として供給される。そして、切換スイッチ166は、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」である期間はb側に接続され、一方ローレベル「L」である期間はa側に接続される。
【0042】
図4は、図3に示すブランキング回路116Yのローパスフィルタ164、遅延回路165およびスロープ期間信号発生部168の具体的構成例を示している。この場合、スロープ期間は、2fs1レートのクロック信号で4クロック分とされる。
【0043】
図4において、ローパスフィルタ164は、[12221]型フィルタで構成される。すなわち、遅延素子11,12、加算器13、遅延素子14,15、加算器16および加算器17が直列に接続される。また、遅延素子11の入力側は加算器13の入力側に接続され、加算器13の出力側は加算器16の入力側に接続され、遅延素子14の出力側は加算器17の入力側に接続される。この場合、遅延素子11の入力側がローパスフィルタ164の入力部となり、この遅延素子11の入力側は切換スイッチ163の可動端子に接続される。また、加算器17の出力側がローパスフィルタ164の出力部となり、この加算器17の出力側は切換スイッチ166のa側の固定端子に接続される。
【0044】
ここで、遅延素子11,12,14,15は、それぞれ2fs1レートのクロック信号で駆動されるDフリップフロップで構成され、それぞれ1/2fs1の遅延時間を有している。また、加算器13では、遅延素子11の入力側のデータおよび遅延素子12の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。また、加算器16では、遅延素子14の入力側のデータおよび遅延素子15の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。また、加算器17では、遅延素子14の出力側のデータおよび加算器16の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。これにより、遅延素子11,12、加算器13で[101]型フィルタが構成され、遅延素子14,15、加算器16,17で[121]型フィルタが構成され、従ってローパスフィルタ164で[12221]型フィルタが構成される。図5は、ローパスフィルタ([12221]型フィルタ)164の特性を示している。
【0045】
また、遅延回路165としては、上述したローパスフィルタ164を構成する遅延素子11,12が兼用される。ローパスフィルタ164では、2fs1レートのクロック信号で2クロック分のデータ遅延が発生する。そのため、遅延回路165の出力データDDLは、切換スイッチ163の出力データDYBが2fs1レートのクロック信号で2クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0046】
また、スロープ期間信号発生部168を構成する遅延回路168aは、遅延素子21〜24が直列に接続されて構成される。遅延素子21〜24はそれぞれ2fs1レートのクロック信号で駆動されるDフリップフロップで構成され、それぞれ1/2fs1の遅延時間を有している。そのため、遅延回路168aの出力信号は、ブランキング信号SBLKが2fs1レートのクロック信号で4クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0047】
次に、図3、図4に示すブランキング回路116Yの動作を説明する。入力端子161に図6Cに示すような輝度データDYUinが供給される場合を考える。なお、図6Aはブランキング信号SBLKを示しており、図6Bは輝度データDYUinに同期した2fs1レートのクロック信号CLKを示している。
【0048】
この場合、切換スイッチ163は映像期間ではa側に接続され、ブランキング期間ではb側に接続される。そのため、切換スイッチ163の出力データDYBは、図6Dに示すように、映像期間では輝度データDYUinが取り出され、ブランキング期間ではブランキングデータLBが取り出されたものとなる。そして、ローパスフィルタ164の出力データDSLは、図6Eに示すようになる。この図6Eにおいて、データ部分「Y」は輝度データDYUinのみからなるデータであり、ハッチング部分はスロープ期間に対応しており、輝度データDYUinとブランキングデータLBとからなり、輝度データDYUinからブランキングデータLB、あるいはその逆に滑らかに変化したスロープデータとなる。また、遅延回路165の出力データDDLは、図6Fに示すように、切換スイッチ163の出力データDYBがクロック信号CLKの2クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0049】
また、スロープ期間信号発生部168の遅延回路168aの出力信号SDLは、図6Gに示すように、ブランキング信号SBLKがクロック信号CLKの4クロック分だけ遅延されたものとなる。そのため、スロープ期間信号発生部168より出力されるスロープ期間信号SSLPは、図6Hの実線に示すように、ローパスフィルタ164の出力データDSLのスロープデータ(ハッチング部分)およびブランキングデータLBの期間ではローレベル「L」となり、その他の期間ではハイレベル「H」となる。
【0050】
したがって、切換スイッチ166より出力される輝度データDYUoutは、図6Iに示すように、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」の期間で遅延回路165の出力データDDLが取り出され、スロープ期間信号SSLPがローレベル「L」の期間でローパスフィルタ164の出力データDSLが取り出されたものとなる。つまり、輝度データDYUoutは、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなる。
【0051】
図7A〜Iは、図3,図4のブランキング回路116Yの各部の信号波形を示している。図7Aはブランキング信号SBLK、図7Bは入力端子161に供給される輝度データDYUin、図7Cは切換スイッチ165の出力データDYB、図7Dはローパスフィルタ164の出力データDSL、図7Eは遅延回路165の出力データDDLを示している。
【0052】
また、図7Fはスロープ期間信号発生部168を構成する遅延回路168aの出力信号SDL、図7Gはスロープ信号発生部168で発生されるスロープ期間信号SSLP、図7Iは切換スイッチ166より出力される輝度データDYUoutを示している。図7Iより明らかなように、輝度データDYUoutは映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなることがわかる。
【0053】
なお、図3、図4のブランキング回路116Yでは、スロープ期間信号発生部168で発生されるスロープ期間信号SSLPは、ローパスフィルタ164の出力データDSLのブランキングデータLBの期間もローレベル「L」となっているが、この期間は遅延回路165の出力データDDLもブランキングデータLBとなることから、図6Hの2点鎖線に示すようにハイレベル「H」となるようにしてもよい。
【0054】
ブランキング回路116Yは以上のように構成されている。詳細説明は省略するが、色差系に配されるブランキング回路116R,116Bについても同様に構成される。したがって、ブランキング回路116R,116Bより出力される色差データDCRU,DCBUも、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなる。
【0055】
このように本実施の形態においては、ブランキング回路116Y,116R,116Bより出力されるデータDYU,DCRU,DCBUは映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなるため、高周波ノイズの発生を軽減することができる。
【0056】
ところで、図4に示すブランキング回路116Yでは、スロープ期間が2fs1レートのクロック信号CLKの4クロック分とされている。したがって、撮像素子103R,103G,103Bの水平駆動周波数fs1が変化すると、スロープ期間も変化してしまうことになる。
【0057】
図8は、撮像素子103R,103G,103Bが40万画素のもの(fs1=14.31818MHz)、50万画素のもの(fs1=18MHz)、60万画素のもの(fs1=22.5MHz)である場合のそれぞれにおいて、ほぼ同じスロープ期間とすることができるマルチCCD用のブランキング回路170Yを示している。このブランキング回路170Yは、輝度系に使用した例である。この図8において、図3と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0058】
ブランキング回路170Yは、輝度データDYUinが供給される入力端子171と、ブランキングデータLBが供給される入力端子172と、入力端子171に供給される輝度データDYUinまたは入力端子172に供給されるブランキングデータLBを選択的に取り出す切換スイッチ173とを有している。この場合、切換スイッチ173のa側の固定端子には入力端子171が接続され、そのb側の固定端子には入力端子172が接続される。切換スイッチ173にはブランキング期間を示すブランキング信号SBLKが切換制御信号として供給される。そして、切換スイッチ173は、映像期間はa側に接続され、ブランキング期間はb側に接続される。なお、上述したブランキング信号SBLKは、図示しない同期信号発生回路より供給される。また、ブランキングデータLBは、図示せずもブランキング回路170Yの内部で形成される。
【0059】
また、ブランキング回路170Yは、切換スイッチ173の出力データDYBよりスロープデータDSLを形成するためのローパスフィルタ174と、このローパスフィルタ174における信号遅れに対応した時間だけ切換スイッチ173の出力データDYBを遅延させる遅延回路175と、ローパスフィルタ174の出力データDSLまたは遅延回路175の出力データDDLを選択的に取り出す切換スイッチ176と、この切換スイッチ176の出力データを輝度データDYUoutとして出力する出力端子177とを有している。この場合、切換スイッチ176のa側の固定端子はローパスフィルタ174の出力側に接続され、そのb側の固定端子は遅延回路175の出力側に接続される。
【0060】
ここで、ローパスフィルタ174は、以下のように構成される。すなわち、遅延素子31,32、加算器33,34、遅延素子35,36、加算器37、切換スイッチ38、遅延素子39,40、加算器41、切換スイッチ42、遅延素子43,44、加算器45および切換スイッチ46が直列に接続される。また、遅延素子31の入力側は加算器33の入力側に接続され、遅延素子31の出力側は加算器34の入力側に接続される。また、加算器34の出力側は加算器37の入力側に接続され、加算器37の出力側は切換スイッチ38のd側の固定端子に接続され、遅延素子35の出力側は切換スイッチ38のc側の固定端子に接続される。
【0061】
また、切換スイッチ38の可動端子は遅延素子39の入力側に接続されると共に、この切換スイッチ38の可動端子は加算器41の入力側に接続される。また、加算器41の出力側は切換スイッチ42のd側の固定端子に接続され、遅延素子39の出力側は切換スイッチ42のc側の固定端子に接続される。また、切換スイッチ42の可動端子は遅延素子43の入力側に接続されると共に、加算器45の入力側に接続される。また、加算器45の出力側は切換スイッチ46のd側の固定端子に接続され、遅延素子43の出力側は切換スイッチ46のc側の固定端子に接続される。そして、遅延素子31の入力側がローパスフィルタ174の入力部となり、この遅延素子31の入力側は切換スイッチ173の可動端子に接続される。また、切換スイッチ46の可動端子がローパスフィルタ174の出力部となり、この切換スイッチ46の可動端子が切換スイッチ176のa側の固定端子に接続される。
【0062】
ここで、遅延素子31,32,35,36,39,40,43,44は、それぞれ2fs1レートのクロック信号CLKで駆動されるDフリップフロップで構成され、それぞれ1/2fs1の遅延時間を有している。また、加算器33では、遅延素子31の入力側のデータおよび遅延素子32の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。また、加算器34では、加算器33の出力側のデータおよび遅延素子31の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。これにより、遅延素子31,32、加算器33,34で、[121]型フィルタが構成される。
【0063】
また、加算器37では、遅延素子35の入力側のデータおよび遅延素子36の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。これにより、遅延素子35,36、加算器37で、[101]型フィルタが構成される。また、加算器41では、遅延素子39の入力側のデータおよび遅延素子40の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。これにより、遅延素子39,40、加算器41で、[101]型フィルタが構成される。さらに、加算器45では、遅延素子43の入力側のデータおよび遅延素子44の出力側のデータがそれぞれ1/2の係数をもって加算される。これにより、遅延素子43,44、加算器45で、[101]型フィルタが構成される。
【0064】
また、切換スイッチ38,42,46は、それぞれ切換制御信号S1,S2,S3に基づいて切り換え制御される。つまり、切換スイッチ38,42,46は、切換制御信号S1,S2,S3が「0」であるときそれぞれc側に接続され、一方切換制御信号S1,S2,S3が「1」であるときそれぞれd側に接続される。
【0065】
ここで、撮像素子103R,103G,103Bが40万画素のもの(fs1=14.31818MHz)であるとき、切換制御信号[S1,S2,S3]は、図9に示すように[0,0,1]または[0,1,0]または[1,0,0]とされる。これにより、ローパスフィルタ174は、[12221]型フィルタとなり、スロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKで4クロック分(10%〜90%のスロープ期間は約105ns)となると共に、このローパスフィルタ174によるデータ遅延はクロック信号CLKの4クロック分となる。
【0066】
また、撮像素子103R,103G,103Bが50万画素のもの(fs1=18MHz)であるとき、切換制御信号[S1,S2,S3]は、図9に示すように[0,1,1]または[1,0,1]または[1,1,0]とされる。これにより、ローパスフィルタ174は、[1234321]型フィルタとなり、スロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKで6クロック分(10%〜90%のスロープ期間は約110ns)となると共に、このローパスフィルタ174によるデータ遅延はクロック信号CLKの4クロック分となる。
【0067】
また、撮像素子103R,103G,103Bが60万画素のもの(fs1=22.5MHz)であるとき、切換制御信号[S1,S2,S3]は、図9に示すように[1,1,1]とされる。これにより、ローパスフィルタ174は、[124666421]型フィルタとなり、スロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKで8クロック分(10%〜90%のスロープ期間は約110ns)となると共に、このローパスフィルタ174によるデータ遅延はクロック信号CLKの4クロック分となる。
【0068】
また、遅延回路175は、ローパスフィルタ174を構成する遅延素子31,32と、遅延素子47,48とが直列に接続されて構成される。遅延素子47,48も、他の遅延素子と同様に、それぞれ2fs1レートのクロック信号CLKで駆動されるDフリップフロップで構成され、それぞれ1/2fs1の遅延時間を有している。上述したように、ローパスフィルタ174では、2fs1レートのクロック信号で4クロック分のデータ遅延が発生する。そのため、遅延回路175の出力データDDLは、切換スイッチ173の出力データDYBが2fs1レートのクロック信号で4クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0069】
また、ブランキング回路170Yは、ブランキング信号SBLKよりスロープ期間を決めるスロープ期間信号SSLPを発生するスロープ期間信号発生部178を有している。このスロープ期間信号発生部178は、ブランキング信号SBLKを遅延させる遅延回路178aと、この遅延回路178aで所定時間だけ遅延された信号より、撮像素子103R,103G,103Bがそれぞれ40万画素、50万画素、60万画素であるときのスロープ期間信号SLP4,SLP6,SLP8を得るためのアンド回路178b,178c,178dと、このアンド回路178b,178c,178dより出力されるスロープ期間信号SLP4,SLP6,SLP8を選択的に取り出してスロープ期間信号SSLPを得る切換スイッチ178eとを有している。
【0070】
ここで、遅延回路178aは、遅延素子51〜58が直列に接続されて構成される。これら遅延素子51〜58は、他の遅延素子と同様に、それぞれ2fs1レートのクロック信号CLKで駆動されるDフリップフロップで構成され、それぞれ1/2fs1の遅延時間を有している。そして、遅延素子52,56の出力側がアンド回路178bの入力側に接続され、遅延素子51,57の出力側がアンド回路178cの入力側に接続され、遅延素子51の入力側および遅延素子58の出力側がアンド回路178dの入力側に接続される。
【0071】
また、アンド回路178b,178c,178dの出力側は、それぞれ切換スイッチ178eのe側、f側、g側の固定端子に接続される。切換スイッチ178eは、切換制御信号S1,S2,S3に基づいて切り換え制御される。つまり、切換スイッチ178eは、撮像素子103R,103G,103Bが40万画素のもの(fs1=14.31818MHz)であるときはe側に接続され、それが50万画素のもの(fs1=18MHz)であるときはf側に接続され、それが60万画素のもの(fs1=22.5MHz)であるときはg側に接続される。上述した、切換スイッチ176には、スロープ期間信号発生部178で発生されるスロープ期間信号SSLPが切換制御信号として供給される。そして、切換スイッチ176は、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」である期間はb側に接続され、一方ローレベル「L」である期間はa側に接続される。
【0072】
図8に示すブランキング回路170Yの動作を説明する。まず、撮像素子103R,103G,103Bが40万画素のもの(fs1=14.31818MHz)である場合について説明する。この場合、上述したようにローパスフィルタ174では[12221]型フィルタが構成される。また、スロープ期間信号発生部178の切換スイッチ178eはe側に接続され、スロープ期間信号SSLPとしてアンド回路178bより出力されるスロープ期間信号SLP4が出力される。
【0073】
入力端子171に図10Cに示すような輝度データDYUinが供給される場合を考える。なお、図10Aはブランキング信号SBLKを示しており、図10Bは輝度データDYUinに同期した2fs1レートのクロック信号CLKを示している。
【0074】
この場合、切換スイッチ173は映像期間ではa側に接続され、ブランキング期間ではb側に接続される。そのため、切換スイッチ173の出力データDYBは、図10Dに示すように、映像期間では輝度データDYUinが取り出され、ブランキング期間ではブランキングデータLBが取り出されたものとなる。そして、ローパスフィルタ174の出力データDSLは、図10Eに示すようになる。
【0075】
この図10Eにおいて、データ部分「Y」は輝度データDYUinのみからなるデータであり、ハッチング部分はスロープ期間に対応しており、輝度データDYUinとブランキングデータLBとからなり、輝度データDYUinからブランキングデータLB、あるいはその逆に滑らかに変化したスロープデータとなる。
【0076】
また、遅延回路175の出力データDDLは、図10Fに示すように、切換スイッチ173の出力データDYBがクロック信号CLKの4クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0077】
また、スロープ期間信号発生部178の遅延回路178aを構成する遅延素子52,56の出力信号SD2,SD6は、それぞれ図10G、図10Hに示すように、ブランキング信号SBLKがクロック信号CLKの2クロック分、6クロック分だけ遅延されたものとなる。そのため、スロープ期間信号発生部178より出力されるスロープ期間信号SSLP(SLP4)は、図10Iに示すように、ローパスフィルタ174の出力データDSLのスロープデータ(ハッチング部分)およびブランキングデータLBの期間ではローレベル「L」となり、その他の期間ではハイレベル「H」となる。
【0078】
したがって、切換スイッチ176より出力される輝度データDYUoutは、図10Jに示すように、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」の期間で遅延回路175の出力データDDLが取り出され、スロープ期間信号SSLPがローレベル「L」の期間でローパスフィルタ174の出力データDSLが取り出されたものとなる。つまり、輝度データDYUoutは、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなる。そして、この場合のスロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKの4クロック分(10%〜90%のスロープ期間=約105ns)となる。
【0079】
次に、撮像素子103R,103G,103Bが50万画素のもの(fs1=18MHz)である場合について説明する。この場合、上述したようにローパスフィルタ174では[1234321]型フィルタが構成される。また、スロープ期間信号発生部178の切換スイッチ178eはf側に接続され、スロープ期間信号SSLPとしてアンド回路178cより出力されるスロープ期間信号SLP6が出力される。
【0080】
入力端子171に図11Cに示すような輝度データDYUinが供給される場合を考える。なお、図11Aはブランキング信号SBLKを示しており、図11Bは輝度データDYUinに同期した2fs1レートのクロック信号CLKを示している。
【0081】
この場合、切換スイッチ173は映像期間ではa側に接続され、ブランキング期間ではb側に接続される。そのため、切換スイッチ173の出力データDYBは、図11Dに示すように、映像期間では輝度データDYUinが取り出され、ブランキング期間ではブランキングデータLBが取り出されたものとなる。そして、ローパスフィルタ174の出力データDSLは、図11Eに示すようになる。
【0082】
この図11Eにおいて、データ部分「Y」は輝度データDYUinのみからなるデータであり、ハッチング部分はスロープ期間に対応しており、輝度データDYUinとブランキングデータLBとからなり、輝度データDYUinからブランキングデータLB、あるいはその逆に滑らかに変化したスロープデータとなる。
【0083】
また、遅延回路175の出力データDDLは、図11Fに示すように、切換スイッチ173の出力データDYBがクロック信号CLKの4クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0084】
また、スロープ期間信号発生部178の遅延回路178aを構成する遅延素子51,57の出力信号SD1,SD7は、それぞれ図11G、図11Hに示すように、ブランキング信号SBLKがクロック信号CLKの1クロック分、7クロック分だけ遅延されたものとなる。そのため、スロープ期間信号発生部178より出力されるスロープ期間信号SSLP(SLP6)は、図11Iに示すように、ローパスフィルタ174の出力データDSLのスロープデータ(ハッチング部分)およびブランキングデータLBの期間ではローレベル「L」となり、その他の期間ではハイレベル「H」となる。
【0085】
したがって、切換スイッチ176より出力される輝度データDYUoutは、図11Jに示すように、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」の期間で遅延回路175の出力データDDLが取り出され、スロープ期間信号SSLPがローレベル「L」の期間でローパスフィルタ174の出力データDSLが取り出されたものとなる。つまり、輝度データDYUoutは、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなる。そして、この場合のスロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKの6クロック分(10%〜90%のスロープ期間=約110ns)となる。
【0086】
次に、撮像素子103R,103G,103Bが60万画素のもの(fs1=22.5MHz)である場合について説明する。この場合、上述したようにローパスフィルタ174では[124666421]型フィルタが構成される。また、スロープ期間信号発生部178の切換スイッチ178eはg側に接続され、スロープ期間信号SSLPとしてアンド回路178dより出力されるスロープ期間信号SLP8が出力される。
【0087】
入力端子171に図12Cに示すような輝度データDYUinが供給される場合を考える。なお、図12Aはブランキング信号SBLKを示しており、図12Bは輝度データDYUinに同期した2fs1レートのクロック信号CLKを示している。
【0088】
この場合、切換スイッチ173は映像期間ではa側に接続され、ブランキング期間ではb側に接続される。そのため、切換スイッチ173の出力データDYBは、図12Dに示すように、映像期間では輝度データDYUinが取り出され、ブランキング期間ではブランキングデータLBが取り出されたものとなる。そして、ローパスフィルタ174の出力データDSLは、図12Eに示すようになる。
【0089】
この図12Eにおいて、データ部分「Y」は輝度データDYUinのみからなるデータであり、ハッチング部分はスロープ期間に対応しており、輝度データDYUinとブランキングデータLBとからなり、輝度データDYUinからブランキングデータLB、あるいはその逆に滑らかに変化したスロープデータとなる。
【0090】
また、遅延回路175の出力データDDLは、図12Fに示すように、切換スイッチ173の出力データDYBがクロック信号CLKの4クロック分だけ遅延されたものとなる。
【0091】
また、スロープ期間信号発生部178の遅延回路178aを構成する遅延素子58の出力信号SD8は、図12Gに示すように、ブランキング信号SBLKがクロック信号CLKの8クロック分だけ遅延されたものとなる。そのため、スロープ期間信号発生部178より出力されるスロープ期間信号SSLP(SLP8)は、図12Hに示すように、ローパスフィルタ174の出力データDSLのスロープデータ(ハッチング部分)およびブランキングデータLBの期間ではローレベル「L」となり、その他の期間ではハイレベル「H」となる。
【0092】
したがって、切換スイッチ176より出力される輝度データDYUoutは、図12Iに示すように、スロープ期間信号SSLPがハイレベル「H」の期間で遅延回路175の出力データDDLが取り出され、スロープ期間信号SSLPがローレベル「L」の期間でローパスフィルタ174の出力データDSLが取り出されたものとなる。つまり、輝度データDYUoutは、映像期間とブランキング期間との境界部分がスロープデータによって滑らかにつながれたものとなる。そして、この場合のスロープ期間は2fs1レートのクロック信号CLKの8クロック分(10%〜90%のスロープ期間=約110ns)となる。
【0093】
なお、上述実施の形態においては、輝度データや色差データのブランキング期間にブランキングデータをディジタル的に挿入するものであるが、この発明はアナログ的に信号処理をするものにも同様に適用できることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
この発明によれば、映像信号のブランキング期間にブランキングレベル信号を挿入する際に、映像信号の映像期間とブランキング期間との境界部分をローパスフィルタで形成されるスロープ信号によって滑らかにつなぐものであり、高調波ノイズの発生を軽減できる。また、ローパスフィルタに互いに異なる個数の直列的に接続された遅延素子からなる複数のローパスフィルタ部を設け、これらを選択的に使用することで、例えば固体撮像素子の水平駆動周波数が異なってもスロープ期間をほぼ同じくできる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態としてのビデオカメラを示すブロック図である。
【図2】空間画素ずらし法を説明するための図である。
【図3】ブランキング回路を示すブロック図である。
【図4】ブランキング回路を示す図である。
【図5】ローパスフィルタの特性を示す図である。
【図6】ブランキング回路の動作を示す図である。
【図7】ブランキング回路の各部の信号波形を示す図である。
【図8】マルチCCD用のブランキング回路を示すブロック図である。
【図9】マルチCCDに対応したフィルタ構成例を示す図である。
【図10】ブランキング回路の動作(2fs1=28.63636MHz)を示す図である。
【図11】ブランキング回路の動作(2fs1=36MHz)を示す図である。
【図12】ブランキング回路の動作(2fs1=45MHz)を示す図である。
【図13】従来のブランキング回路の一例を示す図である。
【図14】従来のブランキング回路の動作を示す図である。
【符号の説明】
100・・・ビデオカメラ、103R,103G,103B・・・CCD固体撮像素子、104R,104G,104B・・・アナログプロセス回路、105R,105G,105B・・・A/D変換器、106・・・プリプロセス回路、107R,107G,107B・・・アップコンバータ、108・・・色補正回路、111R,111G,111B・・・ニー・ガンマ補正回路、114・・・マトリックス回路、116Y,116R,116B,170Y・・・ブランキング回路、117Y,117R,117B・・・D/A変換器、118Y,118R,118B・・・ポストフィルタ、119Y,119R,119B・・・出力端子、161,162,171,171・・・入力端子、163,166,173,176・・・切換スイッチ、164,174・・・ローパスフィルタ、165,175・・・遅延回路、167,177・・・出力端子、168,178・・・スロープ期間信号発生部

Claims (5)

  1. 映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する第1の映像信号より上記映像期間の信号を取り出して出力すると共に、上記ブランキング期間にブランキングレベル信号を出力する第1の信号切換手段と、
    上記第1の信号切換手段の出力信号よりスロープ信号を形成するローパスフィルタと、
    上記ローパスフィルタにおける信号遅れに対応した時間だけ上記第1の信号切換手段の出力信号を遅延させる信号遅延手段と、
    上記ブランキング期間を示すブランキング信号に基づいてスロープ期間を決めるスロープ期間信号を発生するスロープ期間信号発生手段と、
    上記スロープ期間信号発生手段で発生される上記スロープ期間信号に基づき、上記スロープ期間では上記ローパスフィルタの出力信号を取り出し、上記スロープ期間を除く上記ブランキング期間では上記ローパスフィルタの出力信号または上記信号遅延手段の出力信号を取り出し、上記スロープ期間を除く上記映像期間では上記信号遅延手段の出力信号を取り出して第2の映像信号を得る第2の信号切換手段と
    を備えることを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 上記ローパスフィルタは、互いに異なる個数の直列的に接続された遅延素子からなる複数のローパスフィルタ部と、上記複数のローパスフィルタ部を切り換えるフィルタ切換手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
  3. 固体撮像素子と、
    上記固体撮像素子より出力される撮像信号を処理して映像期間を越えてブランキング期間にまで信号が存在する第1の映像信号を得る撮像信号処理手段と、
    上記撮像信号処理手段より出力される上記映像信号より上記映像期間の信号を取り出して出力すると共に、上記ブランキング期間にブランキングレベル信号を出力する第1の信号切換手段と、
    上記第1の信号切換手段の出力信号よりスロープ信号を形成するローパスフィルタと、
    上記ローパスフィルタにおける信号遅れに対応した時間だけ上記第1の信号切換手段の出力信号を遅延させる信号遅延手段と、
    上記ブランキング期間を示すブランキング信号に基づいてスロープ期間を決めるスロープ期間信号を発生するスロープ期間信号発生手段と、
    上記スロープ期間信号発生手段で発生される上記スロープ期間信号に基づき、上記スロープ期間では上記ローパスフィルタの出力信号を取り出し、上記スロープ期間を除く上記ブランキング期間では上記ローパスフィルタの出力信号または上記信号遅延手段の出力信号を取り出し、上記スロープ期間を除く上記映像期間では上記信号遅延手段の出力信号を取り出して第2の映像信号を得る第2の信号切換手段と
    を備えることを特徴とするビデオカメラ。
  4. 上記ローパスフィルタは、互いに異なる個数の直列的に接続された遅延素子からなる複数のローパスフィルタ部と、上記複数のローパスフィルタ部を切り換えるフィルタ切換手段とを有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のビデオカメラ。
  5. フィルタ切換手段は、上記固体撮像素子の水平駆動周波数に応じて、上記複数のローパスフィルタ部を切り換える
    ことを特徴とする請求項4に記載のビデオカメラ。
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