JP3790791B2 - 滑走体、特にスキー又はランナー - Google Patents
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Description
本発明は、特に雪上、氷上並びに水上スポーツ用の、器具及び乗り物において使用されるような滑走体、特にスキー又はランナーに関する。
背景技術
滑走性のために並びに方向安定性のためにもしくは操向性又は機動性のために及び衝撃的な振動負荷に対する耐久性のために、滑走体の振動挙動もしくは滑走媒介(Gleitmedium)を介して交互に負荷される滑走体外側部分の振動挙動が重要である。この場合従来技術によればほぼ、極めて低い振動数範囲の振動挙動のみが考慮される。これよって大空間的なもしくは巨視的な現象が考慮されるが、従来では種種の最適条件に関する要望は未解決である。
発明の開示
本発明の課題は、上記観点に関して一層改善された滑走体を提供することにある。この場合本発明の解決策の基本思想は、平均的な及び高い振動数範囲もしくは固有振動数及び特にこれらの範囲の共振スペクトルを考慮することにある。
前記課題は本発明によれば、請求の範囲第1項の特徴部分に記載のもしくは後続の請求項に記載の本発明による滑走体によって解決された。従属請求項では本発明にとって重要な主要構成部分もしくは改良構成を記載している。この場合これら請求項の要件はそれぞれ個々に、しかし特に有利には種種の可能な組み合わせで使用可能である。
本発明の基本思想は、少なくとも1つの連続するマーキングされた立体範囲、面範囲又は線範囲を有する少なくとも1つの振動に反応する配列構造の実現にあり、前記範囲はそれぞれ少なくとも1つの隣接範囲に関連して又は範囲自体内で異なって配分もしくは分布した少なくとも1つの振動パラメータ、特に局部的な立体又は面・質量密度、曲げ・変形剛性又は減衰特性を有している。この場合有利には、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する、少なくとも1つの連続する多数のマーキングされた範囲が設けられている。更に重要な特徴は、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する、少なくとも1つの周期的に連続するマーキングされた範囲が設けられていることにある。特に、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する、少なくとも1つの連続する、ほぼ滑走体の表面に沿って延びるマーキングされた範囲が設けられていて、この範囲は例えば、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する、少なくとも1つの連続する、ほぼ滑走体内部で延びるマーキングされた範囲、及び、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する、少なくとも1つの連続する、多次元的に延びるもしくは多数の三次元又は二次元方向に延びるマーキングされた範囲を有している。
本発明の別の構成では、異なって配分もしくは分布した振動パラメータを有する連続するマーキングされた範囲が延びる種種の次元もしくは三次元又は二次元方向に、前記マーキングされた範囲間及び/又は範囲毎変化する異なる振動パラメータ間の少なくとも部分的に異なる間隔順序が配属されている。この場合特に、異なる振動パラメータのマーキングされた範囲は滑走体の少なくとも1つの面、特に表面区分に列状に又は網目状に分布して配置されている。
異なる振動パラメータのマーキングされた範囲は滑走体の中空室の少なくとも1つの壁区分内及び/又は少なくとも1つの表面区分内に、もしくは、滑走体の少なくとも1つの縁部に沿って分布して配置されている。別の構成では、マーキングされた立体範囲、面範囲又は線範囲は少なくとも1つの区分を有していて、この区分はその周辺の少なくとも一部に比して高い1つの又は複数の振動パラメータ値を有している。
本発明の別の構成では、区分周辺の少なくとも一部に比して高い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する区分は、滑走体表面内の隆起部によって形成され、この隆起部は特に、リブ状、波状又は円頭状に及び有利には滑走体表面範囲の取付け部材として形成されている。有利な構成では、区分周辺の少なくとも一部に比して高い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する区分は、基礎材料内の埋込み部材によって形成されている。この埋込み部材は例えば、基礎材料とは異なる少なくとも1つの材料、特に高密度もしくは高弾性係数の材料、有利には重金属から形成されている。
重要な構成では立体範囲又は面範囲は、区分周辺の少なくとも一部に比して低い1つ又は複数の振動パラメータ値を有する少なくとも1つの区分、特に区分周辺の少なくとも一部に比して低い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する区分を備えている。例えばこのような区分は滑走体表面内の切欠き又は貫通部として形成され、特に切込み部又は球欠部形状の凹所としても形成されている。更に、区分周辺の少なくとも一部に比して低い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する区分を、基礎材料内の埋込み部材によって形成するという可能性も重要である。このような埋込み部材は基礎材料とは異なる少なくとも1つの材料、特に低密度もしくは低弾性係数の材料、有利には軽金属から形成される。
更に本発明の構成では、振動に反応する区分化された少なくとも1つの表面層もしくは少なくとも1つの層区分が、特に有利には金属を含有した粒体、ラック及び/又はフィルム被覆として設けられている。
更に重要な本発明の構成では、振動に反応する配列構造の少なくとも一部内で、連続するマーキングされた立体範囲、面範囲又は線範囲の中間間隔又は連続するマーキングされた範囲の所定の区分間の間隔が、少なくともほぼ等しく配分されている。この場合、振動に反応する配列構造の少なくとも一部内で、それぞれ連続するマーキングされた範囲内の少なくとも1つの振動パラメータの限界値又は平均値又は値の分布が少なくともほぼ等しく配分されていると、有利である。しかし最適化のためには、振動に反応する配列構造の少なくとも一部内で、連続するマーキングされた範囲の中間間隔又は連続するマーキングされた範囲の所定の区分間の間隔が、所定の連なり方向に関連して異なって配分されている。
この場合、使用条件に応じて所定の有利な効果を得るために、振動に反応する配列構造の少なくとも一部内で、連続するマーキングされた範囲の中間間隔又は連続するマーキングされた範囲の所定の区分間の間隔が、所定の連なり方向で次第に増大又は減少するように異なって配分されている。更にこの場合、振動に反応する配列構造の少なくとも一部内で、それぞれ連続するマーキングされた範囲内の少なくとも1つの振動パラメータの限界値又は平均値又は値の分布が、所定の連なり方向に関連して異なって配分されることも重要である、つまり特別の作用を得るために、所定の連なり方向に関連して次第に増大又は減少するように、特に例えば少なくとも区分毎に同じように異なる間隔順序もしくは値順序として、異なることも重要である。特に、少なくとも区分毎に振動するよう異なる間隔順序もしくは値順序も考慮される。これに関連して別の特に重要な構成では、マーキングされた範囲が所定の列の値に相応して滑走体の全寸法及び/又は部分寸法を分割している。
精密な実際の検査及び実験から明らかなように、間隔順序及び/又は分割順序及び/又は値順序は少なくともほぼ調和級数(harmonische Reihe)、特別なケースでは場合によっては幾何級数(geometrische Reihe)に相応して配分される。
本発明の別の有利な構成では、少なくとも1つの振動に反応する配列構造は、少なくとも2つの間隔順序及び/又は分割順序及び/又は値順序を有する少なくとも1つの線状、面状又は立体的に延びる重畳構造を備えている。この場合これに関連した変化構成では、少なくとも1つの振動に反応する配列構造が、少なくとも2つの等間隔順序を有する少なくとも1つの線状、面状又は立体的に延びる重畳構造を備えている。
連続するマーキングされた範囲内の少なくとも1つの振動パラメータの値及び/又は分布が、例えばそれぞれ1つの等間隔順序内で、少なくともほぼ等しく配分されているが、有利には、前記値は少なくとも区分毎に少なくとも1つの調和級数又は少なくとも1つの幾何級数に相応して又はこのような級数の重畳に相応して配分されている。
特に本発明の構成は、スキーもしくはランナーにおいて精密にチェックされかつ最良に適合された。この場合重要なのは、少なくとも1つの振動に反応する配列構造が、スキー又はランナー本体の縦方向もしくは走行方向に沿って延びる少なくとも1つの連続するマーキングされた立体範囲及び/又は面範囲及び/又は線範囲を有し、この範囲が、少なくとも1つの隣接範囲に対して又は範囲自体内で異なって配分もしくは分布したそれぞれ少なくとも1つの振動パラメータを有するように、構成することにある。
更に本発明の共通の原則について述べる。本発明では配列構造は振動に反応し、この配列構造の、特に相互連結で配置された連続するマーキングされた範囲もしくは周辺と異なって構成された範囲は、その固有の振動パラメータに関しもしくは周辺との連結によって与えられた振動パラメータに関し、固有振動数範囲に、又は、出発対象物(Ausgangsobjekt)として与えられた部体又は所定の特性をもって実現される部体の固有振動数スペクトルの範囲に位置する。従って振動反応性の量的な制限はその都度の使用ケースの条件に従って調整されねばならない。この制限は自体公知の基準に基づいて理論的に、もしくは計算的に又は経験的に検出可能であるが、自明である。従ってこのような振動に反応する配列構造の作用は固有振動数スペクトルの所望の形態に調整される。この場合、例えば固有振動数の圧縮、即ち、所定振動数範囲での固有振動数の数の増大、もしくは、新たな振動数の創造並びに1つ又は複数の振動数範囲の共振振幅経過の均一化、増大又は低下を目的とする。このこと全ては、滑走体の滑り及び走行特性及び/又は操向性もしくは機動性並びに動的負荷に対する耐久性に関し滑走体を目的通り制御するのに使用される。
特に例えばスキー及びランナーのために、また基本的にはボード胴体等のような媒介(Medien)内で動く支持及び推進体のために表面摩擦を減少することが所望される。このために、滑走体の表面範囲内での比較的高い固有振動数の増強又は創造が役立つ。
他面、滑走体は運転中に、程度の差こそあれ衝撃的な圧縮力及び/又は曲げモーメント及び/又はねじりモーメントを有する不変で不均一な、即ち、全く周期的でない負荷にさらされる。これによって、滑走体の固有振動数によって相応の不均一な連続する短時間の自由振動(周期的な強制振動ではない)が励起される。
相応の弾性変形は特に低振動数範囲において、この振動数範囲での減衰が比較的困難であるという不都合な作用を生ぜしめる。この場合、適当に配分された振動に反応する配列構造を用いて高振動数範囲に固有振動数を変位させること又はこの範囲で共振振幅を増大させることが、僅かな費用で実現される防護手段となる。特に、連続する衝撃的な負荷による励振エネルギは滑走体の固有振動数にある程度分配されて吸収されることが、確認された。従って、(本発明の構成の適用によって簡単に達成できるように)比較的多数の固有振動数もしくは増大した固有振動数密度は発生する最大振動振幅もしくは変形振幅をほぼ減少させるのに利用され、この場合有利には、振動エネルギは障害とならない振動数範囲に変位させられる。
【図面の簡単な説明】
次に図示の実施例につき本発明を説明する。
第1図では滑走体壁RBにずれに耐えるように結合された縦長の振動エレメントSEとしての補強リブが図示されている。滑走体を補強する静的な支持機能の他に振動エレメントSEは滑走体全体の主要構成部材として共振スペクトル及び振動挙動に著しい影響を及ぼす。特にこの場合、ビーム長さに亘って不均一に縦成形体の配列構造Gが分配されている。この配列構造Gは成形高さに関し付加された、4つの等間隔の連続体R1乃至R4を重畳して構成されている。それぞれの連続体は曲げ・変形剛性を高められた範囲A1,A2,A3,A4並びにこの範囲と交互に配置された曲げ・変形剛性を減少された範囲B1,B2等を有している。付加的な措置によって(例えば切欠き又は貫通部の形状で横断面高さの中間範囲で横断面を減少又は成形幅を減少すること)質量増大の補償又は過補償が行われない限りにおいて、補強範囲では大きなビーム横断面に基づき大きな振動質量被覆が形成される。
共振体の振動波形は一般に異なる波長及び振幅の定常波の種種の重畳により形成される。この場合、節範囲では僅かなもしくは消滅する弾性曲げ変形がかつ腹範囲では最大の弾性曲げ変形が生ずる。従って、増大したもしくは減少した曲げ弾性のこれら範囲では振動節もしくは振動腹の形成が促進される。増大したもしくは減少した曲げ剛性の単純な等間隔をおいた分布によって定常波形成は共振振動数範囲に集中してのみ促進され、これによっていずれにせよ共振スペクトル内で既に所定の所望の強調が得られ、種種の等間隔をおいて配置された増大及び減少した曲げ剛性範囲の連続体の重畳によって対応する振動帯域が強調される。
互いに重畳された連続体の間隔値D1,D2等(第1図参照)及び連続体の相互関係を選択することによって、強調を現出する共振スペクトルの範囲を申し分なく得ることができかつ再現可能に調節できる。補償されるスペクトル経過及び連続移行の所望の調節のために個々の連続体内の剛性差は異なって配分、有利には、連続体毎のこのような差が間隔値と同じように段階付けされるように、配分される。このような構成は第1図で実線で図示の成形輪郭によって図示されている。このために連続体R1,R2の部分輪郭は鎖線で図示されている。他面、特にソフトな移行のために剛性差はそれぞれの連続体内で、例えば振動エレメント又は振動エレメント区分の中間点から出発して両側に向けて減少するように、変化させることもできる。この場合、例えば第1図で一点鎖線で図示されているような配列構造が得られる。
第2図では両表面側に重畳配列構造G3を備えたプレート状の振動エレメントSE2が図示されている。この配列構造の成形横断面は既に記述した第1図の縁部・重畳配列構造Gに相応している。この場合、増大したもしくは減少した曲げ剛性の範囲は、並んで位置する縦長の櫛状範囲もしくはトラフ状範囲のグループから構成されていて、この櫛状範囲もしくはトラフ状範囲はその縦方向に対して横方向で記述の重畳連続体を形成する。
第3図では概略的に別の簡単な表面・重畳配列構造を図示しており、この場合配列構造は、プレート状の振動エレメントSE3の表面側で交差する剛性の増大した2つの櫛状範囲A1,A2,A3のグループを有していて、この範囲は第2図の形式で2つの重畳配列構造G3,G4を成している。櫛状範囲の間には曲げ剛性の減少したトラフ状の表面範囲(図面を明瞭にするために図示せず)が形成される。この形式の配列構造によって二次元的な定常波形態に所望のように影響を及ぼすことができかつ十分効果的に特に膨張した共振形態を考慮できる。肉薄なプレート共振器において特に僅かな横断面厚さを有する個所を回避しようとする場合には、プレートの両表面側にそれぞれ1つの櫛状・トラフ状配列構造を交差して配置すると有利である。
配列構造の相応の効果は基本的に、特にプレート共振器の場合、不均一な質量分布によっても得られる。この場合、変形剛性が均一に分布されると仮定して、波節と波腹との有利な位置が逆転する、即ち、増大した振動質量の範囲で有利には波腹がかつ減少した振動質量の範囲で波節が生ずる。当然、振動エレメント区分の境界条件及び端末条件はこのような構成と統合されねばならなず、このことは同じ様な様式で剛性配列構造にも該当する。この状態を考慮して有利には組み合わされた剛性及び質量配列構造も使用可能である。更に、記述のように、不均一な質量分布は一般的に不均一な剛性分布の場合にも生ずる。しかしながら、曲げ振動体の横断面高さの適当な配分に基づき一般に使用される剛性バリエーションにおいては増大した横断面高さの範囲で質量増大の作用が減退する。それというのも、剛性は横断面高さの高いべき指数(Potenz)をもって横断面・断面二次モーメントとの関連性に基づいて作用するからである。この場合質量増大はしばしば無視されるが、いずれにせよ通常妨げにはならない。
他面、質量配列構造は剛性に著しい影響を及ぼすことなしに、振動表面内部であらゆる側で制限された、つまり班点状の隆起部もしくは凹所によって製作技術的に有利に得ることができる。このために、凹所は特に、プレート状の振動エレメント内部の面膨張を減少する貫通部の形状でも構成できる。これに対して、高い振動質量被覆の範囲のために有利には付加質量の取り付けが考慮される。このようにして剛性及び質量配列構造を互いに増強された作用を統合して配置することができる。
第4図では、プレート状の振動エレメントSE4の表面に亘って延びる網目状の質量配列構造G5を図示しており、この配列構造は例えば振動質量の増大した円形の範囲AA1,AA2等及び振動質量の減少した円形の範囲BB1,BB2等を有している。このような網目状分布は基本構造の点で第3図による交差する線グループに沿った二次元の配列構造に相応している。
第5図では横断面図で、肉薄なプレートエレメント内部の孔の形状の範囲BB1,BB2等の構成及び付加エレメントZM1,ZM2,ZM3等の形状の増大した質量の範囲の構成を図示している。付加エレメントは例えば簡単な形状のボタン状のエレメントとして接着される。しかし製作の点で、付加エレメントZM2,ZM3において暗示された、高密度の材料から成る薄い層の形状での取り付けの可能性が特に有利である。このために、重金属及び相応の合金、特に貴金属が考慮される。付加エレメントはフィルム区分の形状で製作して接着でき、しかも、金属を充填させた成形質量体又はラックの形状で取り付けることもできる。ラックは製作技術的に簡単であるという利点をもたらす。
第6図による補強リブの横断面形状は、比較的コンパクトな構成においても固体内で著しい横振動が発生するという認識、つまりこの場合、特に横断面に対して平行に種種の方向で曲げ振動が生ずるという、認識に基づいている。この場合リブ縦方向に対して横方向が縦方向である定常波の形成は、調和級数に相応して、重畳配列構造G8a,G8b,G8cに従って分布した曲げ剛性の増大もしくは減少した範囲によって促進される。相応の作用は第7図のリブ構成による、振動する固体内に埋め込まれた高密度の範囲もしくはエレメントEDによって達成され、第7図のリブ構成は直角に貫通する2つの重畳配列構造G9a,G9aの形状で配置されている。
第8図では、縁部もしくは横断面・高さ配列構造G10aを有しかつ横断面高さを端部に向けて平均的に減少されしかも全体的にアーチ状の構成を有する補強リブが図示されている。この配列構造G10aに付加的にリブの側面に、リブ高さの方向に延びる波状もしくはバリ状の凹所VTもしくは隆起部EHを有する重畳配列構造G10bが設けられている。この場合配列構造の縦方向の延びは第6図の配列構造G8aに対して直角にずらされている。
第9図ではリブ状の取付け・補強エレメントAVを有する偏平なプレートエレメントに設けられた重畳配列構造が図示されている。この場合、配列構造はリブに対して横方向でのみ延びている。この場合個々のリブは、当該重畳連続体の間隔・分割比の分母に相応する適当な調和の序数1乃至8でのみ図示されている。リブ高さひいては補強作用は序数に伴って減少する。このことは特に使用条件に従って補償される共振経過に寄与する。ほぼ一次元的なこのような配列構造はプレートの一方向でのみ定常波形成を促進する。
本発明の配列構造によって(特別な構成に応じて)定常波節もしくは定常波腹を所望のように形成できるようになるばかりでなく、振動減衰作用を所望のように分布させることもできる。このために振動に反応する配列構造内で適当な減衰エレメントが使用される。
第10図乃至第14図では別の実施例としてスキーに設けられる本発明による振動に反応する種類の配列構造を図示している。第10図及び第11図は第1図の基本的な構成に従った横断面隆起部及び凹所を有する縦配列構造LXを概略的に図示している。このような構成は特にスキーの曲げ振動挙動に影響を及ぼす。第12図及び第13の実施例はスキーの幅方向に延びる振動に反応する配列構造を備えていて、この配列構造はスキー本体・横断面の内側もしくは上側に設けられたスキー縦方向に延びるストリップ状の凹所又は隆起部として構成されている。切欠き形状においては容易に推測されるように、振動に反応する作用を有する必要のない適当なカバーが設けられる。第14図では同様に概略的にスキー横断面の高さ方向に延びる、スキー本体内の薄片状の補強作用を有する及び/又は質量を増大する嵌込み体の形状の振動に反応する配列構造HXが図示されている。全ての実施例において配列構造の構造、即ち、第1図の形式の複式・重畳配列構造の構造が重要である。重畳された個々の連続体の等間隔は、スキー本体の長さ部分もしくは横断面幅部分もしくは横断面高さ部分で測定して、個々の連続体のために整数で記入されている。第12図乃至第14図による配列構造は特にねじり振動に関するスキーの挙動に影響を及ぼす。実際の実験、特にレース形式のテスト運転において明らかなように、異なる基本構造のスキーに設けられた本発明による配列構造によって、操向性が改善されると共に、荒れたコース上でのスムースな走行並びにシュプール安定性に関しても著しく改善される。更にその都度の滑走路特性と滑走者との良好な感覚的な接触も得られる。上記形式の滑走体は特に有利には、異なる分割の5つまでの重畳された連続体から構成された配列構造を備えることができる。この場合連続体の間隔は、有利には第1図による等間隔をおいて配置された連続体のように、調和級数又は幾何級数に従って配分される。
媒介・滑走体の範囲で申し分なく使用するための一例として、第15図及び第16図でボート本体が横断面図もしくは縦断面図で概略的に図示されている。この場合、それぞれ左舷/右舷・方向もしくはキール方向に延びる重畳配列構造BSXもしくはKLXが設けられている。このような振動に反応する配列構造は例えば胴体内壁に結合されたマーキングされた範囲としての縦もしくは横リブから形成される。
最後の実施例として第17図では同様に第1図の形式で振動に反応する配列構造KOX及びKSXが図示されていて、この配列構造はスケートランナーの内側もしくは外側に位置する縁部範囲に沿って延びる隆起部及び凹所を有している。この場合特にランナー本体の比較的高振動数の変形振動の強調に基づいて摩擦が減少される。
Claims (14)
- 滑走体、特にスキー又はランナーであって、少なくとも1つの配列に従った連続(R1,R2,R3,R4)で配置された複数の立体範囲又は面範囲(B1,B2,B3,B4)を有しており、これらの立体範囲又は面範囲がそれぞれ隣接範囲の少なくとも一部に対して異なる質量、質量密度、変形剛性又は減衰特性を有している形式のものにおいて、
前記連続(R1,R2,R3,R4)のうちの1つの少なくとも一部において、前記立体範囲又は面範囲(B1,B2,B3,B4)の間隔(D1,D2,D3,D4)が、多数の固有振動数を有する滑走体の、振動に反応する配列構造が生じるように、調和級数に相応して異なって配分されていることを特徴とする、滑走体。 - 滑走体、特にスキー又はランナーであって、少なくとも1つの配列に従った連続(R1,R2,R3,R4)で配置された複数の立体範囲又は面範囲(B1,B2,B3,B4)を有しており、これらの立体範囲又は面範囲がそれぞれ隣接範囲の少なくとも一部に対して異なる質量、質量密度、変形剛性又は減衰特性を有している形式のものにおいて、
前記連続(R1,R2,R3,R4)のうちの1つの少なくとも一部において、連続する前記立体範囲又は面範囲(B1,B2,B3,B4)内の質量、質量密度、変形剛性又は減衰特性の限界値又は平均値又は値の分布が、多数の固有振動数を有する滑走体の、振動に反応する配列構造が生じるように、調和級数に相応して異なって配分されていることを特徴とする、滑走体。 - 少なくとも1つの振動に反応する配列構造(G)が、前記立体範囲又は面範囲の少なくとも2つの連続を有する少なくとも1つの線状、面状又は立体的に延びる重畳構造を備えていることを特徴とする、請求項1又は2項記載の滑走体。
- 前記重畳構造が、互いに異なる少なくとも2つの、ほぼ等しい間隔の連続及び/又は配列の連続及び/又は値の連続を有していることを特徴とする、請求項3記載の滑走体。
- 可変の特に調和的に又は幾何学的に可変の、多次元的に延びるもしくは多数の三次元又は二次元方向に延びる、それぞれの隣接範囲に関連して異なる少なくとも1つの振動パラメータを有する範囲の少なくとも1つの連続が設けられていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の滑走体。
- それぞれの隣接範囲に関連して異なる少なくとも1つの振動パラメータを有する範囲の、振動に反応する可変な連続が延びる種々の次元もしくは三次元又は二次元方向に対応して、前記少なくとも1つの振動パラメータを有する範囲間の少なくとも部分的に異なる連続間隔が配属されており、及び/又はこれらの範囲間及び/又はこれらの範囲内における異なる振動パラメータ変化が配属されていることを特徴とする、請求項5記載の滑走体。
- 振動に対する少なくとも1つの、調和的に又は幾何学的に可変な、少なくとも5分割に亘って延びる配列構造、特に多数のこのような振動に反応する配列構造が互いに重畳されて設けられていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の滑走体。
- 滑走体の幅方向に延びる、振動に反応する少なくとも1つの可変な配列構造が設けられていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の縦長の滑走体。
- 滑走体の長さ及び幅によって規定された平面に対して少なくともほぼ直角に延びる少なくとも1つの、振動に反応する可変な配列構造が設けられていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の縦長の滑走体。
- 滑走体の少なくとも1つの縁部に沿って分布して配置された、振動に反応する可変な、それぞれの隣接範囲に関連して種々異なる振動パラメータを有する範囲の列が設けられていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の滑走体。
- 区分周辺の少なくとも一部に比して低い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する、振動に反応する範囲が、滑走体表面内の、特に切り込み部又は球欠部の形状の切欠又は貫通部によって形成されていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の滑走体。
- 区分周辺の少なくとも一部に比して高い又は低い少なくとも1つの振動パラメータ値、特に単位面積に関連した局部的な質量被覆又は局部的な変形剛性を有する、振動に反応する範囲が、埋め込み部材によって形成されていることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の滑走体。
- 埋め込み部材が、それぞれの基礎材料とは異なる少なくとも1つの材料、特に高密度若しくは低密度及び/又は高弾性係数もしくは低弾性係数の材料より形成されていることを特徴とする、請求項12記載の滑走体。
- 振動に反応する区分化された少なくとも1つの表面層もしくは少なくとも1つの層区分が、金属を含有した粒体、ラック及び/又はフィルム被覆を備えていることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載の滑走体。
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