JP3789659B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池 Download PDF

Info

Publication number
JP3789659B2
JP3789659B2 JP31135998A JP31135998A JP3789659B2 JP 3789659 B2 JP3789659 B2 JP 3789659B2 JP 31135998 A JP31135998 A JP 31135998A JP 31135998 A JP31135998 A JP 31135998A JP 3789659 B2 JP3789659 B2 JP 3789659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
sealing plate
aqueous electrolyte
internal pressure
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31135998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000138041A (ja
Inventor
精司 吉村
育郎 米津
晃治 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP31135998A priority Critical patent/JP3789659B2/ja
Publication of JP2000138041A publication Critical patent/JP2000138041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3789659B2 publication Critical patent/JP3789659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解質溶液の調整に非水溶媒を用いる非水電解液電池に関し、特に非水電解液電池の容量維持性を向上させる技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、非水溶媒、特にエチレンカーボネート(以下、「EC」と表記する。)等の非プロトン性有機溶媒に、テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF4)や過塩素酸リチウム(LiClO4)のような塩を溶解した非水電解液を用い、負極活性物質として還元力の強いリチウムを用いるリチウム電池が開発され、その起電力の高さや、長期間安定に動作可能であること等の特徴から、種々の用途に用いられるようになっている。以下、一般的なリチウム電池の構成について説明する。
【0003】
図5は、従来のリチウム電池の構成を示す図である。同図に示されるリチウム電池900は、スパイラル構造の電池と称されるものであって、電池容器902内に、セパレータ905を介してシート状の正極板904及び負極板906がスパイラル状に巻回されてなる電極体が収納され、絶縁ガスケット909を介して封口板908により封口されて構成されている。ここで、電池容器902の底は負極端子901であって、絶縁リング903により正極板904と絶縁されている。
【0004】
負極端子901及び正極端子907は、電池容器902内の前記シート状の電極板904、906と図示しないタブにより適宜接続されることにより、電池外部に電流を取り出すことができる。
ここで、実用化されているリチウム電池では、正極活物質として、例えばフッ化黒鉛や、加熱脱水した二酸化マンガンを用い、負極活物質として、例えば金属リチウムを用いたものが知られている。また、電解液の溶媒としては、上述のECの他、γ―ブチロラクトン、1,2-ジメトキシエタン等が用いられ、それらの有機溶媒(若しくはこれらの混合溶媒)に、上述のテトラフルオロホウ酸リチウム等の電解質を溶解したものが非水電解液として使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般にリチウム電池では、活物質として金属リチウム等を用いているため、電池の内部への水分の混入を嫌うので、電池容器を完全密閉とする必要がある。従来のリチウム電池では、電池容器に電解液を封入した後に、一般的に封口板としてステンレス等の金属性の抜板を用い、非水電解液に対する耐久性のすぐれたポリエチレン又はポリプロピレン製のガスケットを介してかしめる等の方法により密閉している。しかしながら、このような従来のリチウム電池は、保存時に容量の低下が生じるという問題点を有していた。
【0006】
また、一般に密閉式電池では、電池内の圧力上昇の防止のため、電池内部の内圧(若しくは外圧)が上昇した場合に内圧上昇防止弁を作動させるようにしている。このような場合、それが回復可能な内圧上昇防止弁である場合には、一般に水分の浸入等が起こりやすくなるという問題点が生じる。一方、例えば特開平9−293490号公報に開示されているように、金属薄膜等を用いた内圧上昇防止弁を採用すると、水分の浸入を防止することはできるが、一旦内圧上昇防止弁が作動した後の再利用が困難となってしまい、特に二次電池の場合に大きな問題点となる。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、保存に際して、従来為し得なかった良好な容量維持性を実現する非水電解液電池を提供することを第1の目的とする。また、内圧上昇防止弁の作動前の気密性に優れ、且つ、作動後もある程度の気密性を維持することによって一定の容量維持性を保つことが可能な非水電解液電池を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る非水電解液電池は、電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなる非水電解液電池において、前記封口板が、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれか若しくはそれらの混合物を成形したものであることを特徴とする。このような構成にすることで、電池容器と封口板との間の密閉性を向上させることができ、従来為し得なかった容量維持性を実現することが可能となる。なお、本明細書における「容量維持性」の意義については、本発明の実施の形態を説明する際に述べる。
【0009】
本願発明者らは鋭意検討した結果、上記封口板の成形に用いる高分子材料として、ポリイミド、ポリアミド、ポリジメチルシロキサン等、炭素及び水素以外の元素を含有する上記高分子材料のいずれか若しくはそれらの混合物を用いることにより、特に良好な容量維持性が実現されることを見出した。これらの高分子材料が好適である理由についても後述する。
【0010】
また、本発明に係る非水電解液電池は、電池内部と電池外部との間に、電池容器の内圧が上昇した場合に電池容器の密閉状態を解除する内圧上昇防止弁を有する非水電解液電池において、電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなり、前記封口板は、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれかの高分子材料若しくはそれらの混合物を成形したものであり、前記内圧上昇防止弁は、前記封口板に装着され、前記内圧上昇防止弁には、一旦作動した後も再び密閉状態を回復することが可能な回復可能弁と、一旦作動した後は密閉状態を回復することができない回復不可能弁とが、直列して設置されてなる構成とした。
このような構成とすることで、内圧上昇防止弁が作動する前は回復不可能弁により優れた気密性が保たれ、その内圧上昇防止弁が一旦作動した後においても、回復可能弁は作動するため、従来の内圧上昇防止弁と比べて容量維持性を向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面等を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
(1)リチウム電池の構成
図1は、本発明に係る非水電解液電池の一適用例としてのリチウム電池の構成について説明するための概略断面図である。同図の例では、本発明の特徴に関わる部分以外は詳細な図示を省略している。なお、本実施の形態で説明する非水電解液電池の構成は一次電池にも、二次電池にも適用することが可能である。
【0012】
同図1において、101はステンレス等の金属から成る電池容器、102は従来技術として説明したものと同様に正極活物質を含む正極板、負極活物質を含む負極板がセパレータを介して巻回され、非水電解液が含浸された電極体、103は封口板、104は正極端子を示す。電極体102内のシート状の正極板はタブ105により正極端子104と接続されている。
【0013】
本実施の形態のリチウム電池において、封口板103としては、種々の高分子材料を、電池容器101の開口部に合わせた形状に成形したものを用いる。また封口板103は、その中央部にピン状の正極端子104が貫通して設けられ、その外周部は電池容器101の開口縁部にかしめられている。封口板103の作成に用いる高分子材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリシリコン等、若しくはそれらの混合物を用いることが可能であるが、特にポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリシリコン等若しくはそれらの混合物を用いると容量維持性が向上する。各高分子材料を用いた場合の本実施の形態のリチウム電池の容量維持性等については後述する。
【0014】
前述の如く電極体102には、非水溶媒に電解質を溶解させた非水電解液が含まれているが、本実施の形態における非水溶媒としては、上記EC及びジエチルカーボネート(以下、「DEC」と表記する。)の50:50の混合溶媒を用いる。その他の非水溶媒としては、上記EC又はDECを単一で用いる他、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、γ―ブチロラクトン、スルホラン、1,2-ジメトキシエタン、1,2-エトキシメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン等種々の非水溶媒を用いることができる。また、それらの非水溶媒を混合した混合溶媒を用いても良く、特にECと他の有機溶媒との混合溶媒が高い充放電の電流効率を示すことが知られている。
【0015】
一方、上記溶媒に溶解させる電解質としては、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiSO3CF3)、テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF4)、ヘキサフルオロヒ酸リチウム(LiAsF6)、リチウムトリフルオロメタンスルホン酸イミド(LiN(SO2CF3)2)、リチウムトリフルオロメタンスルホン酸メチド(LiC(SO2CF3)3)等を用いることが可能である。
【0016】
また、負極活物質としては、金属リチウムの他、リチウム化合物、リチウム合金(アルミニウム、鉛、スズ、ウッド合金)、及びリチウムの吸蔵・放出が可能な種々の材料(炭素、酸化物、硫化物)を用いることができる。一方、正極活物質としては、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、酸化ニオビウム、酸化バナジウム等を用いることができる。
(2)封口板103の作成
次に本実施の形態のリチウム電池で用いた封口板103の作成方法について簡単に説明する。上述の如く、封口板103としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリシリコン等を用いることが可能であるが、いずれも、例えば一度加熱した後に射出成形を行うことにより形成したり、所定の厚みを有する板から切り出す等、公知の種々の方法を用いて作成することが可能である。直径、厚さ等に特に制限はないが、封口板という性質上、最低でも数mmの厚さを有することが好ましいと考えられる。
【0017】
また、本実施の形態では、封口板103の全体を同一の高分子材料で成形した場合について説明するが、例えば、ステンレス等の金属からなる封口板を用い、図2に示すように電池容器101と当該封口板103との間において、密着させるべき部分に本実施の形態の高分子材料からなるガスケット106を介在させる、あるいはこのような材料からなるシートや塗膜を介在させるようにしてもよい。
【0018】
同図の例のように、電池容器内部と容器外部とを隔てる部分であって、部材を密着させることにより容器を密閉する必要があるような部位において、当該密着させるべき部位に本実施の形態の高分子材料を介在させることができれば、本発明の効果である容器の密閉性の向上、及びそれに基づく容量維持性の向上を図ることができると考えられる。このような構成とする場合でも、公知の種々の方法を用いて封口板103周辺の部材を作成し、本実施の形態の非水電解液電池を構成することは可能である。
【0019】
正極端子104は、断面T字型のピン状であって、封口板103中央部に開設された窓に圧入若しくはねじ込まれている。
(3)リチウム電池の製造方法
次に、本実施の形態のリチウム電池の製造方法について簡単に説明する。なお、正極端子104は、正極板と接続する必要があるため、あらかじめ正極板にタブ105を取り付けておき、負極板にも同様にタブを取り付けておくことが好ましい。
【0020】
まず、電池容器101内に、電極体102を収納するとともに、電極体に接続される負極タブを電池容器101の底に接続する。一方、電極端子104を円板状の封口板103に差し込んだ後、電極体に接続されている正極タブと電極端子104とを溶接して接続する。その後電池容器101内に電解液を充填し、封口板103を、電池容器101の開口縁部に装着してかしめる等の方法により、容易に製造することが可能である。なお、本実施の形態では、非水電解液充填後に封口板103を固定するようにしたが、例えば特開平9−293490号公報に記載されているように、封口板103に溶媒注入孔、及び注入孔蓋を設けておき、封口板103を電池容器101に固定した後に非水電解液を注入するようにしてもよい。
【0021】
なお、電池の内圧上昇防止弁としては、封口板103若しくは電極端子104内にラミネート式のものを設けたり、後述の図4のような機構を設けても良い。
(4)実施例
以下、本実施の形態において、実際に作成したリチウム電池の実施例について説明する。正極板は正極活物質合剤を正極芯体に塗布して作製し、負極板は、負極活物質合剤を負極芯体に塗布して作製する。
(正極活物質合剤)LiCoO2:炭素:PTFE=90:6:4(重量比)
なお、PTFEとは、ポリテトラフルオロエチレンを意味し、ここでは結着剤として用いられている。
(負極活性物質合剤)黒鉛:PTFE(結着剤)=96:4(重量比)
(正極芯体)アルミニウム箔(厚さ20μm)
(負極芯体)銅箔(厚さ20μm)
(電解液)1M LiPF6,EC:DEC=50:50(体積比)
なお、本実施例で作成した電池の寸法は、直径14mm、高さ50mmの円筒形状であり、充放電電流1mA/cm2、充電終止電圧を4.2V、放電終止電圧を3Vとして放電容量を測定した。即ち、まず充電電流1mA/cm2で充電終止電圧が4.2Vに達するまで充電を行い、その後、放電電流1mA/cm2で放電終止電圧が3Vに達するまで放電を行った。この電池を組み立ててすぐの(即ち、保存前の)放電容量は約400mAhであった。
【0022】
他の形状、寸法等の場合について検討した結果については後述する。
(4−1)封口板103としてポリエチレンを用いた場合
低密度ポリエチレン(-(-CH2-CH2-)n-)を高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した、中央部に電極端子104を差し込む孔を有する厚さ3mmの円板状の封口板103を用いて、上述の方法によりリチウム電池を作成した。ここで、電極端子104は、ステンレス鋼製のT字型形状を有し、軸部分の太さは1mmである。
(4−2)封口板103としてポリプロピレンを用いた場合
イソタクチックのポリプロピレン(-(-CH2-CH(CH3)-)n-)を高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した厚さ3mmの封口板103を用いて、上述の方法によりリチウム電池を作成した。
(4−3)封口板103としてポリイミドを用いた場合
化学構造が下記の(化1)に示されるポリイミドを高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した厚さ3mmの封口板103を用いて、上述の方法でリチウム電池を作成した。
【0023】
【化1】
Figure 0003789659
【0024】
(4−4)封口板103としてポリアミドを用いた場合
6−ナイロン(-(-NH-(CH2)5-CO-)n-)を高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した厚さ3mmの封口板103を用いて、上述の方法によりリチウム電池を作成した。
(4−5)封口板103としてフッ素樹脂を用いた場合
ポリテトラフルオロエチレン(-(-CF2-CF2-)n-)を高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した厚さ3mmの封口板103を用いて、上述の方法によりリチウム電池を作成した。
(4−6)封口板103としてポリシリコンを用いた場合
ポリジメチルシロキサン((CH3)3Si-O-[-(CH3)2Si-0-]n-Si(CH3)3)を高分子材料として用い、所定の厚みを有する板から切り出す方法により形成した厚さ3mmの封口板103を用いて、上述の方法によりリチウム電池を作成した。
(5)容量維持性についての考察
以下、上記のように作成された本実施例の各リチウム電池について、その容量維持性について、以下のように種々実験を行ったので、その結果について検討する。なお、ここで、「容量維持性」とは、保存開始前における放電容量と、一定の条件の下で一定期間保存した後における放電容量との比の値をいうものとし、具体的には下記の(数1)にて算出される(単位は(%))。
【0025】
【数1】
Figure 0003789659
【0026】
(5−1)容量維持率に関する封口体103の材質の影響
各材質についての容量維持率等を測定した結果を下記の(表1)に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0003789659
【0028】
上記(表1)において、容量維持率▲1▼とは、60℃で一ヶ月保存した後の容量維持率を、容量維持率▲2▼とは、60℃で二ヶ月保存した後の容量維持率を表す。また、重量減少とは、60℃で一ヶ月保存した後の、保存前と比較した電池重量の減少量であり、浸漬試験とは、各高分子材料を電解液中に60℃で1日浸漬した後の変化(目視)である。なお、比較例として作製したステンレス製封口板を用いた電池において、絶縁ガスケットとしてはポリプロピレンを用いている。
【0029】
同表に示されるように、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂については、電解液中では表面が溶解してしまうため、封口板103の材料としては不適格であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂及びポリシリコンについては、比較例であるステンレス鋼と比較すると重量減少の量が少なく、また、容量維持率についても良好である。特にポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリシリコンを用いた場合については、ポリエチレンやポリプロピレンを用いた場合と比べても顕著な向上が見られた(なお、60℃で一ヶ月保存とは、通常の条件(室温下)では約1年6ヶ月の保存に相当する。)。
【0030】
上記のような結果が生じた理由を考察する。比較例のように、金属板からなる封口板をガスケットを介してかしめる場合は、封口板とガスケットとの間、及びガスケットと外装缶との間の2ヶ所にシール面が存在する。ここで、封口板とガスケットとの間のシール面の面積は、構造上非常に小さくなるため、当該シール面より水分の浸入や電解液の逸散が生じ易いと考えられる。一方、樹脂製の封口板を用いた場合は、封口板と外装缶との間にシール面が存在するだけであるため、樹脂製の封口板を用いた方が気密性に優れると考えられる。
【0031】
また、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、及びポリシリコンを用いた場合に、ポリエチレン、ポリプロピレンと比較しても優れた容量維持率を示したことから、以下の如く考えることができる。即ち、ポリエチレン、ポリプロピレンは炭素及び水素のみからなるため電解液に対して非常に安定である。一方、ポリイミド等、炭素及び水素以外の元素を含む材料に関しては、浸漬試験においてこそ、目視で判別できる程の変化を示しているわけではないが、ポリエチレン等と比較すると、電解液との間に緩やかな化学反応が進行するのではないかと考えられる。これは、炭素と水素以外の元素を含むポリ塩化ビニル等の材料が電解液との間で目視で判別できるほどに反応していることからも推測できることである。
【0032】
このように、上記高分子材料の表面と電解液との間に進行する緩やかな反応により生じた生成物が、電池容器101表面に存在する細かな凹部を被覆する結果となり、従って、電池容器101と封口板103との間の密着性が非常に良くなるのではないかと考える。これにより、保存時の電解液の逸散や、電池容器内への水分の浸入が抑制され、上記のような極めて良好な容量維持率が実現されたものと考えられる。
(5−2)容量維持率に関する電池形状の影響
次に、封口板103の材料としてポリイミドを用いたものについて、電池形状を角形に変化させたものを作製し、円筒型と角型との容量維持率を比較した結果を下記の(表2)に示す。
【0033】
【表2】
Figure 0003789659
【0034】
なお、ここでの容量維持率は、上記(表1)における容量維持率▲1▼に相当するもの(60℃、一ヶ月保存後の容量維持率)である。
上記に示したように、電池形状を角型とした場合には、円筒型と比較して容量維持率に若干の低下が見られた。これは、角型の方がシール部分に直線部と角部があるため、円筒型よりもかしめ封口部分の密着性が劣るという理由によるものと考えられる。しかしながら、角型の場合においても、90%以上の容量維持性が実現されることが明らかとなった。
(5−3)容量維持率に関する電池寸法の影響
次に、封口板103の材料としてポリイミドを用い、円筒形状とした場合において、電池寸法を変化させた場合の容量維持率の結果を下記の(表3)に示す。
【0035】
【表3】
Figure 0003789659
【0036】
ここでの容量維持性も、上記(表2)と同様、60℃、一ヶ月保存後の容量維持率である。
上記に示されるように、電池寸法を大きくするほど容量維持率が向上するという結果が見られた。これは、電池寸法が大きくなり、電池容器内の非水電解液も増加することから、電解液の逸散量や水分の浸入量の、電解液総量に対する相対的な割合が、寸法が大きくなるに従って小さくなるためであると考えられる。特に、放電容量40Ahという大型の電池において、このような優れた容量維持率を実現することができるということは、大きな実用的効果を示唆するものである。即ち、小型の電池を並列に接続して同様の放電容量を得る場合と比較してみると、本実施の形態の非水電解液電池を用いることにより、容量のロスを大きく減少させることができることを意味するものだからである。
(6)まとめ
以上に説明したように、本実施の形態で説明したような高分子材料を用いることにより、従来達成し得なかった容量維持率を実現することが可能となった。なお、本実施例では、ポリエチレンとして低密度のポリエチレンを使用したが、高密度のポリエチレンを使用することもできる。また、本実施例では、ポリプロピレンとしてイソタクチックのポリプロピレンを使用したが、スメクチック及びシンジオタクチックのポリプロピレンを使用することもできる。
【0037】
また、本実施の形態では高分子材料のみから封口板103を形成した場合について種々検討したが、表面に電解液との反応性を有する高分子材料が適している理由を考慮すると、種々の別の実施の形態を考えることも可能である。例えば前述の図2に示すように、封口板103としては、ステンレス鋼等の従来から知られていた材料を用いた場合でも、封口板103と電池容器101とをかしめる部分にポリイミド、ポリアミド等の高分子材料からなる絶縁ガスケット106を介在させることによって、従来のようにポリエチレンやポリプロピレン製のガスケットを用いる場合よりも、容量維持性を向上させることができるものと考えられる。
【0038】
また、本実施例では、ポリアミドの例として6−ナイロンを使用したが、6,6−ナイロン、6,12−ナイロン、芳香族ポリアミド等を用いることも可能である。
さらに、本実施例では、フッ素樹脂の例として、ポリテトラフルオロエチレンを使用したが、ポリフッ化ビニリデン等を用いることも可能である。
【0039】
その他、ポリイミド、ポリシリコンについても、本実施例の例に限定されることなく、種々の材料を用いることができる。
なお、上記容量維持性の実験では、電解液としてヘキサフルオロリン酸リチウムを用いた場合について調べたが、上述したトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiSO3CF3)、テトラフルオロホウ酸リチウム(LiBF4)、ヘキサフルオロヒ酸リチウム(LiAsF6)、リチウムトリフルオロメタンスルホン酸イミド(LiN(SO2CF3)2)、リチウムトリフルオロメタンスルホン酸メチド(LiC(SO2CF3)3)を用いた場合も同様の傾向を示す結果が得られた。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る非水電解液電池について説明する。
(1)リチウム二次電池の構成
図3は、本実施の形態に係る非水電解液電池の一適用例としてのリチウム二次電池の構成について説明するための概略断面図である。なお、同図においても、本発明の特徴に関する以外の部分については図示を省略している。
【0040】
同図に示されるように、本実施の形態のリチウム二次電池は、ステンレス鋼等の金属から成る電池容器201の中に、正極板、負極板及び非水電解液を含む電極体202が収納され、開口部が封口板203で封口されている。電池容器201、電極体202については、第1の実施の形態と同様のものを使用できるので、ここでの詳細な説明は省略する。そして封口板203に内圧上昇防止弁が内装された正極端子が装着されている。正極端子は正極キャップ207及び円筒軸部分からなり、この円筒軸部分が封口板203に圧入若しくはねじ込まれている。
【0041】
内圧上昇防止弁は、バネ等の弾性体を用いることにより、一旦作動した後も、再度電池容器内の密閉状態を回復することを可能とした回復可能弁204、及び一旦作動した後は回復不可能な内圧上昇防止弁が直列に連結されたものであり、回復可能弁204は、図4の拡大図に示されるように、例えばステンレス鋼により成形され、軸212を挿通させる軸孔を有する孔あき板211、及びバネ214、軸212により接続されたバネを受けるための板213と封止板215とから構成される。
【0042】
一方、回復不可能弁は、上記円筒軸の上端に貼り付けられたラミネート膜205等から構成されている。正極キャップ207にはガス抜き孔208が空けられ、その内側には、容器内の内圧が異常に上昇しラミネート膜205が容器外側に向けて膨張した場合に、当該ラミネート膜205を亀裂させる突起206を有している。なお、正極キャップ207と、内圧上昇防止弁が内装される円筒軸部分とは電気的に接続されており、電極体202中の正極板は、タブ209を介して円筒軸部分と接続されている。
【0043】
封止板215の電池容器側の片面(孔空き板211と接触する面)には、例えばポリプロピレン等の高分子材料を張り合わせることで内圧上昇防止弁の密着性を高めるようにしている。また、前述の効果により、ここでもポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、及びポリシリコンの高分子材料を用いることにより、特に内圧上昇防止弁の密着性が得られる。
【0044】
即ち、電池容器201の内圧が通常である場合には、封止板215と孔空き板211とが密着することにより、電池容器外部からの水分の浸入を防止するとともに、容器内圧が上昇した場合には、封止板215と孔空き板211との間に隙間が生じることにより、電池容器201の内部圧力の上昇が防止されることになる。その後、電池容器内圧が通常の状態に復帰した場合には、再度、バネ214の復元力により封止板215と孔空き板211とが密着することとなり、従って、一旦作動した後も回復可能な安全機構が実現される。ただし、気密性は回復不可能弁と比較すると若干劣る。
【0045】
一方、本実施の形態のラミネート膜205は、厚さ10μm程度のアルミニウム箔の両面に、厚さ10μm程度のポリプロピレンを被覆したものであり、被覆されたポリプロピレンが、アルミニウム箔に生じる少数のピンホールを埋めることにより、電池容器内の密閉性を高めるようにされたものである。なお、ここでも、ラミネート膜205の材料としては、アルミニウム箔及びポリプロピレンに限定されるわけではなく、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等、種々の材料からなる薄膜を用いることができる。ラミネート膜205は、一旦亀裂が生じると、再度電池容器の密閉状態を復帰することは不可能であるが、気密性には優れている。
【0046】
このように、回復可能弁と回復不可能弁とが直列に設けられているので、内圧上昇防止弁が作動するまでの間は回復不可能弁により気密性が保たれる。一方、内圧上昇防止弁が作動した後でも、回復可能弁だけは作動するので、ある程度気密性が保たれることになる。これは、本発明の非水電解液電池を二次電池に適用する場合に特に有効である。
(2)リチウム二次電池の製造方法
以下、本適用例のリチウム電池の製造方法について簡単に説明するが、電池容器201内の電極体202については、公知の物質であり、また、第1の実施の形態でも説明したので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0047】
また、回復可能弁及び回復不可能弁を直列に設置した正極端子については、例えば、以下の方法で製造することができる。即ち、バネ214を介して回復可能弁204を構成した孔空き板211を、金属製の管の片端に溶接し、当該管のもう一方の端部にラミネート膜205を貼り付ける。その後、ガス抜き孔208及び突起206を備える正極キャップ207を溶接等により装着することにより、前記金属製の管を軸部分とした正極端子を形成することができる。
【0048】
形成された正極端子を、例えば、第1の実施の形態で説明したような高分子材料を用いた封口板203中央部の挿入孔に挿入、さらに当該正極端子の軸部分をタブ209と溶接した後、非水電解液を充填した電池容器201の開口縁部と封口板203をかしめることによりリチウム電池が製造できる。
(3)実施例
次に、本実施の形態において実際に作成したリチウム電池について、容量維持性を測定した結果について説明する。なお、電極体202の内容については、第1の実施例で説明したものと同様のものを用い、封口板203としてはポリイミドを用いた。
(3−1)二種類の内圧上昇防止弁を直列に設置することによる放電容量への影響
回復可能内圧上昇防止弁、及び回復不可能内圧上昇防止弁の両方を直列に設置した場合、及び、いずれか一方の内圧上昇防止弁のみを設置した場合について、それぞれ内圧上昇防止弁作動前、及び内圧上昇防止弁作動後における放電容量を測定、比較した。下記の(表4)にその結果を示す。
【0049】
【表4】
Figure 0003789659
【0050】
なお、上記(表4)における弁不作動時の容量維持率は、60℃で一ヶ月保存後の容量維持率であり、即ち、いずれの内圧上昇防止弁も作動していない場合の一ヶ月後の容量維持率である。一方、弁作動時の容量維持率とは、100℃にて5時間放置することにより、回復可能弁及び回復不可能弁の両方を作動させた後の放電容量を、保存前の放電容量で除したものである。
【0051】
上記(表4)に示されるように、本実施の形態の電池(両方の内圧上昇防止弁を設置)においては、内圧上昇防止弁が作動しない場合において、回復可能弁のみを用いた場合よりも優れた容量維持率を示すとともに、一旦内圧上昇防止弁が作動した後においても一定の容量維持率が保たれており、これにより従来のものと比較して非常に容量維持率の高い二次電池を構成できることが明らかとなった。
(3−2)電池寸法の放電容量への影響
次に、本実施の形態の非水電解液電池において電池寸法(電池容量)が容量維持率に与える影響について説明する。電池寸法を変化させて、上記と同様に、内圧上昇防止弁不作動時、及び内圧上昇防止弁作動後の容量維持率を測定した結果について、下記の(表5)に示す。
【0052】
【表5】
Figure 0003789659
【0053】
上記(表5)に示されるように、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に寸法の大きい(電池容量の大きい)ものほど容量維持性も大きくなることがわかった。また、大型の電池において、内圧上昇防止弁作動後も良好な容量維持性を保つことができ、本実施の形態の構成が実用上非常に有効な二次電池を提供する手段となることも明らかとなった。
(4)まとめ
以上、回復可能弁と回復不可能弁とを直列に設置した本実施の形態の非水電解液電池について、種々説明してきたが、本発明の技術的範囲が上記実施例において実際に作成したものに限定されないのは勿論であり、前述した以外にも、例えば次のような変形例を考えることができる。
【0054】
即ち、上記に検討した円筒状電池の他、角形電池にも適用することは可能である。また、本実施の形態では電池容器内部に近い側に回復可能弁204を設置し、外側を回復不可能弁で覆う構成としたが、この順番を逆にし、回復不可能弁を電池内部に近い側に設置するようにしても、本発明の効果(弁不作動時に高い容量維持性を実現するとともに、弁作動後も一定の容量維持性を保つ)を得ることは可能である。
【0055】
また、第1、第2の実施の形態においては、ともにスパイラル形の一次電池及び二次電池について説明を行ったが、インサイドアウト形の電池にも適用することは可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る非水電解液電池では、電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなる非水電解液電池において、前記封口板が、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれか若しくはそれらの混合物を成形した構成を有するため、従来為し得なかった良好な容量維持性を実現することができるという効果がある。
【0057】
また、本発明に係る非水電解液電池によれば、電池内部と電池外部との間に、電池容器の内圧が上昇した場合に電池容器の密閉状態を解除する内圧上昇防止弁を有する非水電解液電池において、電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなり、前記封口板は、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれかの高分子材料若しくはそれらの混合物を成形したものであり、前記内圧上昇防止弁は、前記封口板に装着され、前記内圧上昇防止弁には、一旦作動した後も再び密閉状態を回復することが可能な回復可能弁と、一旦作動した後は密閉状態を回復することができない回復不可能弁とが、直列して設置されてなる構成とすることにより、回復不可能弁の作動前には、回復不可能弁により優れた気密性を実現しながら、一旦回復不可能弁が作動した後においても、回復可能弁により一定の容量維持性を保つことが可能になるという効果がある。
【0058】
ここで、封口板として、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれか若しくはそれらの混合物を成形したものを用い、前記内圧上昇防止弁を当該封口板に装着するようにすることによって、極めて気密性に優れ、かつ、回復不可能弁が作動した後においても、繰り返し利用が可能な非水電解液電池を構成することができる。特に、非水電解液二次電池では、長期にわたる保存特性が要求されるので、本発明による効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における非水電解液電池の構成について説明するための概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における非水電解液電池について、その変形例の一例について説明するための概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における非水電解液電池の構成について説明するための概略断面図である。
【図4】図3に示す非水電解液電池における回復可能弁204の拡大図である。
【図5】従来のリチウム電池の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 電池容器
102 電極体
103 封口板
104 電極端子
105 タブ
201 電池容器
202 電極体
203 封口板
204 回復可能弁
205 ラミネート膜
206 突起
207 正極キャップ
208 ガス抜き孔
209 タブ
211 孔空き板
212 円筒軸
213 バネ受け板
214 バネ
215 封止板

Claims (6)

  1. 電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなる非水電解液電池において、
    前記封口板が、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれか若しくはそれらの混合物を成形したものであることを特徴とする非水電解液電池。
  2. 前記高分子材料は、非水電解液と反応して、表面に皮膜を形成する性質を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液電池。
  3. 前記電池容器は金属板からなり、その開口部分が前記封口板の外周にかしめられていることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解液電池。
  4. 電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなる非水電解液電池において、
    前記電池容器と前記封口板との間の境界部分が、ポリジメチルシロキサンにより形成された絶縁ガスケットを介して密封されて成ることを特徴とする非水電解液電池。
  5. 電池内部と電池外部との間に、電池容器の内圧が上昇した場合に電池容器の密閉状態を解除する内圧上昇防止弁を有する非水電解液電池において、
    電池容器の中に、非水電解液が含浸された発電素体が収納され、当該電池容器の開口部が封口板で封口されてなり、
    前記封口板は、ポリイミド、ポリアミド、及びポリジメチルシロキサンから選択されるいずれかの高分子材料若しくはそれらの混合物を成形したものであり、
    前記内圧上昇防止弁は、前記封口板に装着され、
    前記内圧上昇防止弁には、一旦作動した後も再び密閉状態を回復することが可能な回復可能弁と、一旦作動した後は密閉状態を回復することができない回復不可能弁とが、直列して設置されていることを特徴とする非水電解液電池。
  6. 前記回復可能弁は、弾性体を用いることにより、一旦作動した後も密閉状態を回復することを可能とした内圧上昇防止弁であり、
    前記回復不可能弁は、気密性を有する薄膜と、当該薄膜が電池容器の内圧により電池容器外側に膨張した際に、薄膜に亀裂を生じさせる手段とから成ることを特徴とする請求項に記載の非水電解液電池。
JP31135998A 1998-10-30 1998-10-30 非水電解液電池 Expired - Fee Related JP3789659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31135998A JP3789659B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 非水電解液電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31135998A JP3789659B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 非水電解液電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000138041A JP2000138041A (ja) 2000-05-16
JP3789659B2 true JP3789659B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=18016222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31135998A Expired - Fee Related JP3789659B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 非水電解液電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3789659B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023150080A3 (en) * 2022-02-03 2023-09-14 South 8 Technologies, Inc. Cap for electrochemical cell

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6855454B2 (en) 2001-12-20 2005-02-15 Eveready Battery Company, Inc. Electrochemical cell having venting current collector and seal assembly
JP4898138B2 (ja) * 2005-04-25 2012-03-14 三菱重工業株式会社 電池内圧自動調整機構を備えた非水電解質二次電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023150080A3 (en) * 2022-02-03 2023-09-14 South 8 Technologies, Inc. Cap for electrochemical cell

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000138041A (ja) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0140531B1 (ko) 전류차단 밸브를 가진 전지
US6468692B1 (en) Lithium secondary battery with sealed casing members
JP4056346B2 (ja) 非水電解質二次電池
US9825333B2 (en) Polyvinylpyridine additives for nonaqueous electrolytes activating lithium rechargeable electrochemical cells
EP2040322B1 (en) Electrochemical cell with tightly held electrode assembly
US20010053484A1 (en) Secondary cell with high rate pulse capability
KR20150126820A (ko) 리튬이온 이차전지
JP4649113B2 (ja) 非水電解質二次電池
JPH11283588A (ja) 密閉型電池
US10038220B2 (en) Nonaqueous electrolyte for lithium battery safety
JP2000036324A (ja) 非水二次電池
JP3789659B2 (ja) 非水電解液電池
JPH0349155A (ja) 非水電解質二次電池
JP4069988B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JPH06187959A (ja) 非水電解液電池
JP2000357536A (ja) 非水電解質電池
JP3230279B2 (ja) 非水電解液二次電池及びその製造方法
KR100659860B1 (ko) 이차전지용 전극 및 이를 채용한 이차전지
JPH01294372A (ja) 非水電解液二次電池
JP2000277067A (ja) 密閉型電池
JP4827111B2 (ja) 扁平形非水電解質二次電池
JP4208311B2 (ja) 非水電解液電池
JP2002134072A (ja) 扁平形非水電解質二次電池
JP2001313011A (ja) リチウム二次電池
JPH11329443A (ja) リチウム二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060329

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees