JP3789285B2 - 可変変圧器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の変圧器が有する、電圧の変圧、電気回路の絶縁といった基本的な機能に加えて、制御電流の調整により磁気回路の特性を変化させ、交流巻線に鎖交する磁束を磁気抵抗により制御し、高速かつ連続的な、無効電力、位相角、電圧の調整機能と、二次側電流の限流機能とを併せ持つ、多機能な電力用可変変圧器に関する。
本発明による可変変圧器により、従来個別に設置していた電力機器を1つにまとめることや、従来機械的な接点を利用していた制御を高速かつ滑らかに行うことが期待できることから、電力系統の設備合理化と安定化に広く寄与する機器として適用できる。
【0002】
【従来の技術】
近年の経済発展に伴う電力需要の増大、負荷の多様化等により電圧変動に柔軟に対応できるフレキシブルな電力設備が求められつつある。一方、電力自由化の進展により、従来より低コストに電力設備を構成することが必要である。
従来の変圧器は、巻数比に応じて電圧電流を変化させ電力変換を行うものであり、タップ切換機構による電圧調整や、巻線間の電気的な絶縁などを行うものの、基本的に単機能の電力機器である。
【0003】
図20に従来の変圧器の基本構成を示す。この場合、変圧器としての基本特性は、一次巻線14、二次巻線15及び磁心11により定まることから、一次側と二次側の電圧と電流の関係がほぼ固定される。したがって、従来の技術で変圧器の特性を変える場合は、電圧の制御を目的として、一次巻線14、二次巻線15の巻数比を、巻線上に設けた機械的な接点を切換えることで対応してきた。このため、接点部の磨耗や接触不良、動作機構の動作時間遅れなど、保守・性能上の制約があった。
【0004】
また、調相設備についても、シャントリアクトルや電力用コンデンサなど固定容量で単機能の機器が殆どであり、位相変圧器(シフター)や電力用半導体を応用した機器などの一部に複数の機能を有するものがあるものの、単純な主回路構成で高速動作を実現している多機能の電力機器は存在しない。
本出願人は、先に、変圧器の一次巻線と二次巻線の鎖交磁束を制御する鎖交磁束制御形可変変圧器について提案した(特願平10−45443号)。
【0005】
図21は、本出願人が先に提案した鎖交磁束制御形可変変圧器の単相基本構成例を示す斜視図である。この鎖交磁束制御形可変変圧器は、図21に示すように、一次巻線14、二次巻線15、漏洩磁束制御巻線25、主磁束制御巻線26及び捩じれ方向に90度回転させて接触させたU形カットコア21,22並びに捩じれ方向に90度回転させて接触させたU形カットコア23,24で構成される。なお、一般に、カットコア21,22及び23,24のような構造を直交磁心と呼称する。
【0006】
この変圧器の二次側電圧V2は、一次巻線14による磁束φ1-1,φ1-2の内、二次巻線15と鎖交するφ1-2の値によって決まる。二次巻線に負荷電流i2が流れるとφ1-2と逆方向に磁束φ2が生じ、φ1-2はφ1-1の磁気回路側へシフトして減少し、二次側電圧は低下する。そこで漏洩磁束制御巻線25に励磁電流ic1を流すとU形カットコアの接触部27が磁気飽和し、φ1-1の磁気回路の磁気抵抗が大きくなることで、φ1-1,φ1-2の磁束配分が変化するので二次側電圧を上昇させることができる。
無負荷時の場合にあっては、主磁束制御巻線26に励磁電流ic2を流すことによりU形カットコアの接触部28で磁気飽和し、φ1-2の磁気回路の磁気抵抗が大きくなり、φ1-1,φ1-2の磁束配分が変化するので電圧上昇を抑制することができる。
【0007】
しかし、上記の変圧器は、漏洩磁束制御及び主磁束制御用の磁心並びに漏洩磁束制御及び主磁束制御用の巻線を設けなければならず、磁心構造、巻線の巻装が複雑になり、設置容積、重量が増大する。また、直交するU形カットコアの磁心接合面において生ずる渦電流発生の対策として、磁心接合面における積層鋼板間の短絡を防止するため、接合面に絶縁フィルムを挿入しているが、十分な耐久性を持つ絶縁フィルム材料を確保することは困難である。
また、絶縁フィルムを介在させると磁気回路の磁気抵抗が増大し、大きなインダクタンスの変化が困難であるため、電圧可変幅が少なくなるという課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、磁気回路の構造及び巻線の巻装構造を簡単化し、設置容積、重量を通常構造の変圧器に近づけ、かつ、絶縁フィルムを必要をしない可変変圧器を提供するものである。
【0009】
更に、本出願人らが前記出願で提案した、一次巻線と二次巻線との鎖交磁束数を調整し二次巻線の誘起電圧を可変することに加え、磁気抵抗の調整に伴う励磁リアクタンスの変化を無効電力調整に活用したり、主巻線の漏洩リアクタンスの変化を限流装置や移相器として活用することにより、電圧及び無効電力の供給などを高速かつ連続的に制御可能な複合機器としての可変変圧器を実現できるようにしたものである。
【0010】
つまり、従来の一般的な変圧器では固定され制御できなかった磁気抵抗を調整することにより、変圧器の励磁リアクタンスを調整することによる無効電力制御機能、変圧器の漏洩リアクタンスを調整することによる一次側と二次側間の位相制御機能、磁気抵抗の変化により一次巻線と二次巻線間の鎖交磁束数が変化することによる誘起電圧制御機能、磁気抵抗の増加時に一次巻線と二次巻線間の磁気結合が弱くなることで一次巻線と二次巻線間の電力伝達が低下することによる限流機能などを期待できるようにしたものである。
【0011】
したがって、巻線、磁心、そして直流制御電源などから構成される比較的単純な回路構成で、従来の一般的な変圧器では実現できなかった、複数の機能を有する高速動作可能な電力制御機器を実現し、電力系統の安定化と効率的な設備構成に広く資することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、相ごとの一次巻線及び二次巻線を構成する主巻線が同一の磁心脚に配置され、該主巻線に鎖交する主磁束が迂回磁路を有しないひとつの閉回路を形成する変圧器において、主磁束が通る磁路の一部を2分割し、分割した夫々の磁路に制御巻線を巻回し、前記主磁束により両制御巻線に生じる誘起電圧が互いに打消されるように両制御巻線を直列に接続した磁束制御回路を設け、その開放端子側に電流制御回路を接続して直流制御電流を流し、2分割した磁路で形成される閉磁路に制御磁束を還流し、主磁束が通る磁路の一部を磁気飽和させて主磁束が通る磁路の磁気抵抗を制御することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンスを調整し、二次巻線端子電圧、一次巻線と二次巻線端子電圧の位相角、無効電力の供給を高速かつ連続的に可変するものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の可変変圧器において、3相変圧器の各相の主磁束が通る磁路に夫々磁束制御回路を設け、3相変圧器の各相の主磁束が通る磁路の一部を磁気飽和させて各相の主磁束が通る磁路の磁気抵抗を制御することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンスを調整し、二次巻線端子電圧、一次巻線と二次巻線端子電圧の位相角、無効電力の供給を高速かつ連続的に可変するものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は2の可変変圧器において、任意の主巻線に対応する磁束制御回路を主磁束が通る磁路の任意の箇所に複数設け夫々の磁束制御回路を切換えて使用することで、主巻線と制御巻線の幾何学的な位置関係を変化させ主巻線に対する磁束制御回路の作用を調整することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンス特性の制御範囲を拡大することを特徴とするものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの可変変圧器において、磁束制御回路を形成する分割磁路の任意の箇所に楔形のギャップを設け、磁気回路の非線型特性を緩和し入出力電流の波形歪みを改善するものである。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの可変変圧器において、一次巻線又は二次巻線に負荷時切換タップを設け、タップ切換と磁束制御回路との協調制御を行うことで、磁束制御回路の制御損失を軽減し効率の高い制御を可能とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
上述のように、本発明の基本構成は、相ごとの一次巻線及び二次巻線を構成する主巻線が同一の磁心脚に配置され、該主巻線に鎖交する主磁束が迂回磁路を有しないひとつの閉回路を形成する変圧器において、主磁束が通る磁路の一部を2分割し、夫々の磁路に制御巻線を巻回して、主磁束によって発生する誘起電圧が互いに打消すように直列に接続し、直交磁心を用いた場合と同様に制御巻線端に電圧が生じないようにしたものである。
【0018】
本発明の構成によれば、制御巻線に制御電流icを流すと、制御巻線の巻数Ncと制御電流icの積で表わされる起磁力Nc×ic(アンペアターン)で生じる磁束φcによって主磁束が通る磁心の一部を磁気飽和させることができ、一次巻線又は二次巻線の磁気回路の透磁率を低下させ、これにより、変圧器の励磁リアクタンス値が低下するとともに、一次巻線又は二次巻線の漏洩磁束が大きくなり、漏洩リアクタンス値を増加させることができる。
【0019】
即ち、励磁リアクタンスを制御することは、等価回路としてみれば、変圧器の一次側に並列に挿入されたリアクタンスの値が制御されることになり遅れ無効電力が制御され、一次巻線の漏洩リアクタンスを制御することは、等価回路としてみれば、変圧器の一次側に直列に挿入されたリアクタンスの値が制御されることになり、それによって二次巻線電圧V2が制御される。また、二次巻線の漏洩リアクタンスを制御することは、等価回路としてみれば、変圧器の二次側に直列に挿入されたリアクタンスの値が制御されることになり、それによって二次巻線電圧V2が制御される。磁束制御回路の制御電流値を変え、励磁リアクタンス及び漏洩リアクタンス値を制御することは、単相変圧器だけでなく3相変圧器においても同様に行うことができる。
【0020】
また、磁路の飽和により第3高調波を主成分とする高調波が生じるが、3相回路では外部に流出しない。また、磁束制御回路を構成する分割磁路に楔形ギャップを形成することにより、より高次の高調波を抑制することが可能である。更に、単相回路では、変圧器2台の一次巻線に整流器を夫々逆向きにしてプッシュプル接続し、二次巻線にも同様に整流器を夫々逆向きにしてプッシュプル接続することにより、二次巻線に誘起する電圧の合成によって高調波成分を打消すことができる。
【0021】
図1(A)は、本発明による可変変圧器の単相回路の一実施例を示したものであり、磁心11の磁気回路上に一次巻線14と二次巻線15を巻回する。磁心11の磁気回路上の一部には、窓16を設け、窓の2つの辺部に夫々制御巻線12m,12nを巻回し磁束制御回路を構成する。両辺部に巻回した制御巻線12m,12nには夫々誘起電圧が発生するが、誘起電圧が打消されるように直列に接続することで、制御回路13に誘起電圧が加わることはない。
なお、磁束制御回路を構成する制御巻線12m,12nは、窓16による分割磁路が磁気的に対称であれば同一巻回数となるが、必要なことは、両制御巻線に誘起する電圧を打消すことであり、分割磁路が磁気的に対称でなければ当然に両巻線の巻回数は異なるものとなることは明らかである。
【0022】
図1(B)は、図1(A)に示した構成回路の可変変圧器部分の等価回路を示したものであり、‖印部分は通常の変圧器磁心の配列記号を示し、一次巻線14及び二次巻線15と90度回転させて表示した巻線12m,12nは、窓16による分割磁路に夫々巻回した制御巻線を示す。
【0023】
更に、図1(A)は、一次巻線14と二次巻線15とが電気的に絶縁され、絶縁変圧器と同等の構造となっているが、一次巻線14と二次巻線15とが電気的に接続された、単巻変圧器と同等の構造であっても、可変変圧器として成り立つことは明らかである。
【0024】
このように可変変圧器は、制御巻線12m,12n、制御回路13、磁心11上に設けた窓16からなる、制御可能な磁束制御回路を有する以外は、通常の単相変圧器と同様の巻線構成となっていることから、単相変圧器をΔ結線、Y結線、V結線などの3相接続とすることにより、3相可変変圧器として使用できることも明らかである。
【0025】
また、3相接続として使用する場合、各単相可変変圧器の磁束制御回路の制御巻線を夫々独立な制御電源に接続し個別に制御しても、各単相可変変圧器の磁束制御回路の制御巻線を並列もしくは直列に接続し1つの制御電源を制御しても、磁気抵抗を制御できるのは明らかである。
【0026】
図2は、本発明による可変変圧器を、3相内鉄形の三脚磁心からなる3相変圧器に適用した場合の3相回路の一実施例を示したもので、三脚磁心11の各脚11a,11b,11cに3相一次巻線14a,14b,14c、3相二次巻線15a,15b,15cを巻回する。更に、三脚磁心11の各脚11a,11b,11cの一部に窓16a,16b,16cを設け、夫々の窓の両辺部に制御巻線12ma,12na,12mb,12nb,12mc,12ncを誘起電圧が互いに打消し合うよう、制御回路13a,13b,13cに夫々直列接続する。
【0027】
なお、図2の一次巻線と二次巻線は、絶縁変圧器と同等の構造となっているが、単巻変圧器と同等の構造であっても、可変変圧器として成り立つことは、単相可変変圧器の場合と同様に明らかである。
また、図2では、制御巻線12ma,12naと12mb,12nb、および12mc,12ncの組合せを、夫々独立した制御回路13a,13b,13cに接続しているが、制御巻線の組合せを直列もしくは並列に接続し、1つの制御電源で制御することが可能であることと、一次巻線と二次巻線をΔ結線もしくはY結線しても可変変圧器として動作することは、単相可変変圧器を3相接続した場合と同様に明らかである。
【0028】
図3乃至図5は、可変変圧器の、巻線及び磁心の外観例を示す図である。図3は単相カットコアを使用した場合、図4は単相積鉄心を使用した場合を示している。一次巻線と二次巻線は、分離巻構成とすることも重ね巻構成とすることもでき、制御巻線を含む磁束制御回路との位置関係を含め、夫々の空間的な配置は様々な形態とすることが可能であり、更に、磁束制御回路を、磁気回路上に複数設けることができることは明らかである。
【0029】
図5は、3相積鉄心を用いた場合の、巻線及び磁心の外観例を示す図であるが、単相可変変圧器と同様に、各脚一次巻線と各脚二次巻線は、分離巻構成とすることも重ね巻構成とすることもでき、制御巻線を含む磁束制御回路との位置関係を含め、夫々の空間的な配置を様々な形態とすることと、複数の磁束制御回路を設けることが可能である。
要は多機能変圧器においては、相ごとの一次巻線及び二次巻線を構成する主巻線が同一の磁心脚に配置され、該主巻線に鎖交する主磁束が迂回磁路を有しないひとつの閉回路を形成する変圧器において、変圧器の交流磁気回路上の任意の箇所に、磁路上の窓と制御巻線からなる制御可能な磁束制御回路を設けることが肝要であり、磁心構造に拘わらず実現可能であることは明らかである。
【0030】
図6は、多機能変圧器の磁束制御回路の窓16の両辺部に設けた切込み17により、磁気回路の非線形な特性を緩和する楔状のギャップを構成すること示しており、電流歪みの抑制を目的としている(図6(B)は、図6(A)のB部を拡大して(ただし、制御巻線12m,12nを省略して)示す)。この構造は、カットコア、積鉄心、単相可変変圧器、3相可変変圧器の場合に拘わらず、同様に構成することができる。
【0031】
図7は、通常の変圧器の等価回路(図7(A))と、電圧電流ベクトル(図7(B))の関係の一例を表わす図で、図7(B)において、単純化のため、二次巻線/一次巻線=aを、a=1として示す。図示のように、V1,V2間の、電圧の大きさ及び位相の変化は小さく、また、励磁電流I0が小さく、I1,I2の位相差は小さい。したがって、一次側の力率角∠V11と二次側の力率角V22の変化も小さくなっている。換言すれば、励磁電流I0や一次側漏洩リアクタンスx1、二次側漏洩リアクタンスx2が小さいため、V1,V2間の、電圧及び位相の変化と、一次側の力率角(∠V11)と二次側の力率角(∠V22)の差が小さい。
【0032】
図8は、可変変圧器の巻線及び磁心部分の等価回路を示し、図9及び図10は可変変圧器の電圧及び電流ベクトルの関係の一例を表わす図で、図9は、制御有の場合の電圧電流ベクトル図(ただし、単純化のため、二次巻線/一次巻線=aの、aを1として示す)である。
【0033】
図9(A)は磁気結合が強い場合の例で、この場合、V1,V2間の、電圧の大きさの変化は小さく、励磁電流I0によるI1,I2の位相差は大きい。したがって、二次側の力率角∠V22と比較して、一次側の力率角∠V11が大きくなる。
図9(B)は、磁気結合が弱い場合の例で、この場合、直列リアクトル分の影響によりV1,V2間の、電圧の大きさおよび位相の変化は大きくなる。また、励磁電流I0によるI1,I2の位相差が大きいことから、図9(A)と同様に二次側の力率角∠V22と比較して、一次側の力率角∠V11は大きくなる。
【0034】
図10は、制御有無負荷の場合の電圧電流ベクトル図(ただし、二次巻線/一次巻線=aの、aを1として示す)で、
図10(A)は、磁気結合が弱い場合の例で、この場合、一次側漏れリアクタンス:x1が小さく、励磁電流:I1による電圧変化が小さい(aV2≒V1)。また、
図10(B)は、磁気結合が弱い場合の例で、この場合、一次側漏れリアクタンス:x1が大きく、励磁電流:I1による電圧変化が大きい(aV2<V1)。
【0035】
可変変圧器では、制御巻線に制御電流を流すことにより、磁心上の磁気回路の一部が飽和し磁気抵抗が増加するため、磁束φが減少し一次巻線に誘起される逆起電力が低下する。このため一次巻線に流れる励磁電流I0が増加し、磁束φの減少分を補う電流でバランスすることとなる。励磁電流I0の増加分は、一次側電圧V1に対し遅れ電流であり、磁気抵抗の大きさに比例して増える。磁気抵抗は、制御巻線に生ずる磁束の増加に応じて増えることから、励磁電流I0は制御電流により制御できる。
【0036】
このように可変変圧器は、励磁電流I0を、通常の変圧器と同程度の極めて小さな値から、負荷電流と同等以上の極めて大きい値まで、高速かつ連続的に制御することが可能であることから、励磁電流I0の変化に伴う、遅れ無効電力の発生と誘起電圧変化及び位相変化などを、電力制御に活用することができる。
但し、巻線配置や磁束制御回路により磁気結合が変化し、一次側漏洩リアクタンスx1、二次側漏洩リアクタンスx2の値が変化することから、一次側及び二次側のインピーダンスへの励磁電流I0の作用も異なることとなる。
【0037】
一般に、一次巻線と二次巻線とを、重ね巻とした場合には磁気結合が強くなり、分離巻きとした場合には磁気結合が弱くなるため、一次巻線、二次巻線そして磁束制御回路の位置関係によって、一次巻線と二次巻線の磁気結合が大きく変化することから、制御目的に合わせて一次巻線、二次巻線そして磁束制御回路の組合せ方法の選択次第で、様々な機能を有する装置が実現できる。また、複数の磁束制御回路を設けることにより、一次巻線と二次巻線の磁気結合特性を制御目的に合わせて切換えることも可能となる。
【0038】
例えば、図9(A)は、磁気結合が強い場合の一例であるが、一次側及び二次側の直列漏洩リアクタンス成分x1,x2による、インピーダンス電圧の発生が小さいため、図7(B)と同様な制御無の場合と比較すると、V1,V2間の電圧及び位相の変化は小さいが、一次側電流I1には励磁電流I0が重畳するため、二次側の力率角(∠V22)に比べて一次側の力率角(∠V11)は大きくなっている。したがって、遅れ無効電力を主に変化させる制御が可能となる。
【0039】
しかし、図9(B)の例のように、磁気結合が弱い場合は、一次側及び二次側リアクタンスの影響が大きくなることから、図7(B)と同様な制御無の場合と比較すると、励磁電流I0による一次側の力率角(∠V11)の開きが大きくなるだけでなく、V1,V2間の電圧及び位相の変化も大きくなることから、電圧及び位相の制御が可能となる。
【0040】
二次側の負荷が無い場合の可変変圧器の動作を図10(A),(B)に示す。磁気結合が強い場合には一次側の直列漏洩リアクタンス成分x1が小さいことから、制御電流による効果は励磁電流の増加となって現れ、遅れ無効電力は大きく変化するものの出力電圧の変化は小さい。しかし磁気結合が弱い場合には一次側の直列漏洩リアクタンス成分x1が大きくなることから、制御電流による効果は励磁電流の増加と一次巻線と二次巻線の鎖交磁束数の変化となって現れ、遅れ無効電力と出力電圧が大きく変化することとなる。したがって、巻線及び磁束制御回路の配置により装置の特性を様々に変えることができる。なお、3相可変変圧器の場合も、一次巻線、二次巻線そして磁束制御回路の組合せ方法の選択次第で、様々な機能を有する装置が実現できる点は同様である。
このように、可変変圧器を使用することで、無効電力の調整及び誘起電圧の調整により系統電圧の定電圧制御を行ったり、一次側と二次側間の位相調整により定力率制御などを行うことが可能である。
【0041】
図11は、実際に図2に示した3相可変変圧器の電流のオッシロ波形を示した図で、制御巻線電流の制御による起磁力(アンペアターン)の増加による電流の歪みは殆ど変化していないことがわかる。
【0042】
図12は、3相可変変圧器の回路構成の一例である。一次側及び二次側の電圧・電流や、外部機器の接点などの情報を、制御演算回路に取込み制御演算することで、制御巻線への制御電流指令や、電力用コンデンサ用遮断器の開閉指令など、連動して制御する必要のある外部機器を制御する。なお、一次巻線14と並列に開閉器19を介し接続している電力用コンデンサ20は、進み電流補償を行う場合に必要であり、制御目的や設置系統の状況に応じ省略することが可能である。なお、単相可変変圧器の場合にも同様な回路構成が可能であることは明らかである。
【0043】
図13(A),(B)は、可変変圧器の無効電力調整機能を電力用コンデンサの制御に応用した場合の制御動作の一例である。
一般に、電力用コンデンサは、系統に対し段階的に進み無効電力を供給するため、並列用遮断器の投入開放時には、大きな電圧変動を生ずることとなる。可変変圧器は、制御電流により高速化かつ連続的に遅れ無効電力を調整できることから、電力用コンデンサの動作を打消すように制御することで、系統に与えるショックを軽減できる。
【0044】
図13(A)は、電力用コンデンサ切離しの場合で、まず、可変変圧器の遅れ無効電力を緩やかに増加することにより、電力用コンデンサの進み無効電力を事前に打消しておき、続いて、電力用コンデンサ切離しとタイミングを合わせ、可変変圧器の制御電流を急速に減ずることにより、電力用コンデンサ切離しにより系統に見かけ上発生する、遅れ無効電力を緩和するという、制御動作を示している。
【0045】
図13(B)は、電力用コンデンサ投入の場合で、電力用コンデンサ投入とタイミングを合わせ、電力用コンデンサ投入により系統に発生する進み無効電力を、可変変圧器の制御電流を急速に増加することにより緩和した後、少しずつ可変変圧器の制御電流を減ずることで、見かけ上、進み無効電力を徐々に増加させ、系統に与えるショックを軽減するという、制御動作を示している。
【0046】
いずれの場合も、可変変圧器と同一の母線に設置された電力用コンデンサの制御動作だけでなく、系統上の任意の場所に設置されている電力用コンデンサと組合せた場合にも、接点情報、制御指令信号などを用いることにより、同様の効果を得られることは明らかである。
更に、電力用コンデンサだけでなく、送電線の系統充電や、固定リアクトルや誘導機の投入・切離しなど、無効電力の変動に伴う系統電圧変動の抑制に広く適用できることは明らかである。
【0047】
図14は、負荷時切換タップ付可変変圧器の回路構成の一例である。一次巻線14に電圧タップ18を設け、負荷時タップ切換機構を構成すること以外は、前述の多機能電力制御器機とほぼ同様の構成である。
可変変圧器の制御範囲を大きくするには、制御磁束の可変量を大きくすることが必要であり、制御電流の容量の拡大か、制御巻線の巻回数の増加を招くため、制御損失の増大や機器の大型化などが課題となる。一方、負荷時切換タップ付変圧器は、機械的に接点を切換えるため、低速で段階的な制御とならざるを得ない。
負荷時切換タップ付可変変圧器は、可変変圧器の高速かつ連続的な制御と、負荷時切換タップ付変圧器の高効率な電圧制御とを組合せることにより、高効率かつ滑らかな電力制御機器を実現できる。
【0048】
図15,図16は、負荷時切換タップ付可変変圧器の制御動作を説明する図である。
図15はタップ切換のみによる制御の一例であり、出力電圧は、系統電圧の変動に拘わらずタップ切換により、ある制御範囲に収まっていることを示している。しかし、タップ切換により段階的な制御となることは避けられない。
【0049】
図16は、タップ切換による電圧調整と可変変圧器による電力制御との、協調制御を表わしており、タップ切換による段階的な電圧変化を制御電流による制御で補うことで、出力電圧を平滑化できることを示している。この場合、制御回路で発生させる必要のある制御磁束は、タップ電圧に換算して[2タップ分+裕度]となることから、磁束制御回路の負担が非常に小さくなり、制御損失の低減と機器の小型化を図ることができ、高速かつ連続的な制御能力を有する、高効率かつコンパクトな可変変圧器を実現できる。
【0050】
なお、基本的な制御方法として、長時間の大きな電圧変動に対しては、系統電圧を基に比較的大きな不感帯および動作時限を設ける条件でタップ操作により対応し、短時間の小さな電圧変動に対しては、出力電圧を基に不感帯および動作時限を極力小さくした可変変圧器としての制御で対応する方法と、出力電圧を基に動作する可変変圧器の制御電流が、上限値もしくは下限値を一定時間継続した条件でタップ操作指令を出力する方法などが考えられる。
【0051】
上記は電圧一定制御の場合であるが、可変変圧器を移相変圧器として使用した場合において、タップによる段階的な位相調整を連続調整とするなど、従来の負荷時切換タップを有する巻線機器全般について、機械的な接点の切換による段階的な制御を、連続可変制御とすることができることは明らかである。
なお、二次巻線に切換タップを設けた場合にも、同様に制御動作が期待できることと、3相機器構造とした場合にも適用できることは、明らかである。
また、一般に用いられている機械的接点によるタップ切換機構のほか、サイリスタなどの半導体スイッチや真空バルブなどを適用可能であることは明らかである。
【0052】
図17は、一組の単相可変変圧器を整流器29を介してプッシュプル接続し、高調波歪みを軽減する場合の回路構成図である。
図18は、可変変圧器の二次巻線15に電磁鋼板30を巻回して、磁束制御回路の影響による二次巻線15の漏洩磁束φLを生じ易くして、二次巻線の漏洩リアクタンスの制御性を向上させる場合の構成例である。
図19は、可変変圧器の制御巻線に誘起される交流電圧の抑制対策を説明する図である。夫々の磁路に巻回された制御巻線を複数に分割し端子を引出せるよう構成し、分割した制御巻線を夫々の磁路毎に誘起電圧を互いに打消すよう交互に接続することで、巻線の部分毎に誘起される電圧の最大値を、分割した巻線の巻回数に応じた電圧VC'に抑制することができる。このことにより、制御磁束量を確保するため、制御巻線の巻回数NCを増加させた場合にも、特別な絶縁対策が不要となる。
なお、この誘起電圧抑制対策は、二組の制御巻線を誘起電圧が打消されるよう組合せ、制御電流を流すことにより磁気抵抗の変化する、磁束制御回路を構成する全ての交流巻線機器に、広く適用できることは明らかである。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、近年の電力需要の増大や負荷の多様化により顕在化しつつある、系統電圧の変動等の負荷の多様化に対応できる、フレキシブルな電力設備の合理的な提供が図られ、電力系統の安定化と設備合理化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変変圧器の単相回路の一実施例を示す図で、図1(A)は回路構成の一例を示す図、図1(B)は、図1(A)の等価回路の一例を示す図である。
【図2】 可変変圧器の3相回路の一実施例を示す図である。
【図3】 可変変圧器の、単相カットコアの場合の巻線及び磁心部分の構成例を示す図である。
【図4】 可変変圧器の、単相積鉄心の場合の巻線及び磁心部分の構成例を示す図である。
【図5】 可変変圧器の、3相積鉄心の場合の巻線及び磁心部分の構成例を示す図である。
【図6】 楔形ギャップの一構成例を示す図で、図6(A)は巻線及び磁心の全体図、図6(B)は窓部の拡大図である。
【図7】 通常の変圧器の等価回路と電圧電流ベクトルを示す図で、図7(A)は通常の変圧器の等価回路図、図7(B)は通常の変圧器の電圧電流ベクトル図の一例を示す図である。
【図8】 可変変圧器の巻線構成部の等価回路図である。
【図9】 制御有の場合の磁気結合が強い場合の電圧電流ベクトル図(図9(A))の一例、及び磁気結合が弱い場合の電圧電流ベクトル図(図9(B))の一例を示す図である。
【図10】 制御有無負荷の場合の磁気結合が強い場合の電圧電流ベクトル図(図10(A))の一例、磁気結合が弱い場合の電圧電流ベクトル図(図10(B))の一例を示す図である。
【図11】 3相可変変圧器の電流波形の一例である。
【図12】 3相可変変圧器の回路構成の一例を示す図である。
【図13】 可変変圧器の無効電力調整機能を電力用コンデンサの制御に応用した場合の一例を示す図で、図13(A)は、電力用コンデンサの切離し時の制御の一例を示す図、図13(B)は、電力用コンデンサの投入時の制御の一例を示す図である。
【図14】 負荷時切換タップ付可変変圧器の構成例を示す図である。
【図15】 負荷時切換タップ付可変変圧器の制御動作を示す図で、タップ切換のみによる制御の一例を示す図である。
【図16】 負荷時切換タップ付可変変圧器の制御動作を示す図で、タップ切換と可変変圧器による協調制御の一例を示す図で、図16(A)は協調制御の一例、図16(B)は協調制御時の制御電流の一例である。
【図17】 プッシュプル接続した単相可変変圧器の基本構成の一例を示す図である。
【図18】 漏洩磁気回路を追加した可変変圧器の構成の一例を示す図である。
【図19】 可変変圧器の制御巻線における誘起電圧の抑制対策を示す図である。
【図20】 従来の変圧器の単相基本構成例を示す図である。
【図21】 本出願人が先に提案した鎖交磁束制御形可変変圧器の単相基本構成例を示す図である。
【符号の説明】
11…磁心(鉄心)、11a,11b,11c…磁心の脚部、12m,12n,12ma,12na,12mb,12nb,12mc,12nc,12m’,12n’…制御巻線、13,13a,13b,13c…制御回路、14,14a,14b,14c…一次巻線、15,15a,15b,15c…二次巻線、16…磁心に設けた窓、16a,16b,16c…脚部に設けた窓、17…切込み、18…電圧タップ、19…開閉器、20…電力用コンデンサ、21…第1磁気回路の第2U形カットコア、22…第1磁気回路の第1U形カットコア、23…第2磁気回路の第3U形カットコア、24…第2磁気回路の第4U形カットコア、25…漏洩磁束制御巻線、26…主磁束制御巻線、27…第1磁気回路のカットコア接触面、28…第2磁気回路のカットコア接触面、29…整流器、30…電磁鋼板。

Claims (5)

  1. 相ごとの一次巻線及び二次巻線を構成する主巻線が同一の磁心脚に配置され、該主巻線に鎖交する主磁束が迂回磁路を有しないひとつの閉回路を形成する変圧器において、主磁束が通る磁路の一部を2分割し、分割した夫々の磁路に制御巻線を巻回し、前記主磁束により両制御巻線に生じる誘起電圧が互いに打消されるように両制御巻線を直列に接続した磁束制御回路を設け、その開放端子側に電流制御回路を接続して直流制御電流を流し、2分割した磁路で形成される閉磁路に制御磁束を還流し、主磁束が通る磁路の一部を磁気飽和させて主磁束が通る磁路の磁気抵抗を制御することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンスを調整し、二次巻線端子電圧、一次巻線と二次巻線端子電圧の位相角、無効電力の供給を高速かつ連続的に可変することを特徴とする可変変圧器。
  2. 請求項1記載の可変変圧器において、3相変圧器の各相の主磁束が通る磁路に夫々磁束制御回路を設け、3相変圧器の各相の主磁束が通る磁路の一部を磁気飽和させて各相の主磁束が通る磁路の磁気抵抗を制御することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンスを調整し、二次巻線端子電圧、一次巻線と二次巻線端子電圧の位相角、無効電力の供給を高速かつ連続的に可変することを特徴とする可変変圧器。
  3. 請求項1又は2記載の可変変圧器において、任意の主巻線に対応する磁束制御回路を主磁束が通る磁路の任意の箇所に複数設け夫々の磁束制御回路を切換えて使用することで、主巻線と磁束制御回路の幾何学的な位置関係を変化させ主巻線に対する磁束制御回路の作用を調整することにより、変圧器主巻線の漏洩リアクタンス及び変圧器の励磁リアクタンス特性の制御範囲を拡大することを特徴とする可変変圧器。
  4. 請求項1,2又は3記載の可変変圧器において、磁束制御回路を形成する分割磁路の任意の箇所に楔形のギャップを設け、磁気回路の非線型特性を緩和し入出力電流の波形歪みを改善することを特徴とする可変変圧器。
  5. 請求項1,2,3又は4記載の可変変圧器において、主巻線に負荷時切換タップを設け、タップ切換と磁束制御回路との協調制御を行うことで、磁束制御回路の制御損失を軽減し効率の高い制御を可能とすることを特徴とする可変変圧器。
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