JP3071787B1 - 三相単相変換装置。 - Google Patents
三相単相変換装置。Info
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- JP3071787B1 JP3071787B1 JP11275801A JP27580199A JP3071787B1 JP 3071787 B1 JP3071787 B1 JP 3071787B1 JP 11275801 A JP11275801 A JP 11275801A JP 27580199 A JP27580199 A JP 27580199A JP 3071787 B1 JP3071787 B1 JP 3071787B1
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Abstract
【要約】
【課題】 単相大容量負荷に対して三相電力からの直接
供給を行うことができ、また逆に単相電力を三相電力に
返還することも可能な三相単相変換装置を提供する。 【解決手段】 三相に対応する各相変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの
一次側結線を三相結線とし、二次側結線は、Ｂ相のみ極
性を逆にして、且つＢ相二次側巻線の巻き数比を、他の
二相の１／２として、三相を直列結線し、極性逆接続と
した相以外の他の相の各二次側巻線又は一次巻線に、相
電圧と負荷電流の位相差を改善する無効電力調整回路
１，２を並列接続してなる。
供給を行うことができ、また逆に単相電力を三相電力に
返還することも可能な三相単相変換装置を提供する。 【解決手段】 三相に対応する各相変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの
一次側結線を三相結線とし、二次側結線は、Ｂ相のみ極
性を逆にして、且つＢ相二次側巻線の巻き数比を、他の
二相の１／２として、三相を直列結線し、極性逆接続と
した相以外の他の相の各二次側巻線又は一次巻線に、相
電圧と負荷電流の位相差を改善する無効電力調整回路
１，２を並列接続してなる。
Description
【０００１】
【産業上の技術分野】本発明は、変圧器を以て三相単相
の変換を行う三相単相変換装置に関するものである。
の変換を行う三相単相変換装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】相変換を
行う電力変換装置としては、所謂インバータ回路が知ら
れており、現在多用されている。しかしインバータ回路
（半導体部品によるスイッチ回路）による電力変換装置
にあっては、変換電力が大きい場合には、部品能力の限
界による変換容量に限界がある。そこで負荷が鉄道車両
のような大きな変換容量が必要な場合には、スコット結
線や、二次側巻線を２組の三相三角結線としたウッドブ
リッジ結線（特公昭５１−３３７２号）で、単相電力を
供給している。
行う電力変換装置としては、所謂インバータ回路が知ら
れており、現在多用されている。しかしインバータ回路
（半導体部品によるスイッチ回路）による電力変換装置
にあっては、変換電力が大きい場合には、部品能力の限
界による変換容量に限界がある。そこで負荷が鉄道車両
のような大きな変換容量が必要な場合には、スコット結
線や、二次側巻線を２組の三相三角結線としたウッドブ
リッジ結線（特公昭５１−３３７２号）で、単相電力を
供給している。
【０００３】前記スコット結線並びにウッドブリッジ結
線は、３相−２相変換であり、２相出力は、そのまま各
独立して消費するので、各相の負荷バランスが著しく相
違すると、三相電力供給の不平衡が大きくなる。そこで
本発明は、三相電力をそのまま単相に直接変換したり、
或いは逆変換可能な装置を提案したものである。
線は、３相−２相変換であり、２相出力は、そのまま各
独立して消費するので、各相の負荷バランスが著しく相
違すると、三相電力供給の不平衡が大きくなる。そこで
本発明は、三相電力をそのまま単相に直接変換したり、
或いは逆変換可能な装置を提案したものである。
【０００４】
【課題を解決する手段】本発明に係る三相単相変換装置
は、三相に対応する各相変圧器の一次側結線を三相結線
とし、二次側結線は、一相のみ極性を逆にして、且つ当
該相二次側巻線の巻き数比を、他の二相の１／２とし
て、三相を直列結線し、極性逆接続とした相以外の他の
相の各二次側巻線又は一次巻線に、当該相電圧と負荷電
流の位相差を改善する無効電力調整回路を並列接続して
なることを特徴とするものである。
は、三相に対応する各相変圧器の一次側結線を三相結線
とし、二次側結線は、一相のみ極性を逆にして、且つ当
該相二次側巻線の巻き数比を、他の二相の１／２とし
て、三相を直列結線し、極性逆接続とした相以外の他の
相の各二次側巻線又は一次巻線に、当該相電圧と負荷電
流の位相差を改善する無効電力調整回路を並列接続して
なることを特徴とするものである。
【０００５】従って図２のベクトル図のとおり、一次巻
線側に三相電圧を印加すると、各相変圧器（単相変圧器
Ａ，Ｂ，Ｃ３個か又は三相変圧器を使用しての各Ａ，
Ｂ，Ｃ相分）の出力となる二次電圧Ｖａ（２ｅ），Ｖｂ
（ｅ），Ｖｃ（２ｅ）は、それぞれ１２０度の位相差と
なる。そしてＢ変圧器（Ｂ相）の二次側を逆接続して変
圧器Ａ，Ｂ，Ｃの各出力端子を直列接続すると、出力端
子には、（−Ｖｂ）と同相の二次電圧Ｅ（＝３ｅ）が表
れ、単相電力として使用できる。特に逆接続したＢ変圧
器（Ｂ相）は、Ｖｂの巻線比率を１／２とすることで、
Ｖａ、Ｖｃの出力電圧Ｖとの同相分電圧が同一となる。
即ち負荷力率を１とした場合には、有効電力の分担が各
変圧器（三相変圧器の各相分）が同一となる。また極性
逆接続としたＢ変圧器（Ｂ相）以外のＡ，Ｃ変圧器
（Ａ，Ｃ相）の一次側或いは二次側の当該変圧器巻線
に、一次側電圧ＶＡ，ＶＣ又は二次側電圧Ｖａ，Ｖｃの
相電圧と負荷電流の位相差を改善する無効電力調整回路
を並列接続すると、単相三相変換によって生ずる変圧器
の無効電力分担が解消する。
線側に三相電圧を印加すると、各相変圧器（単相変圧器
Ａ，Ｂ，Ｃ３個か又は三相変圧器を使用しての各Ａ，
Ｂ，Ｃ相分）の出力となる二次電圧Ｖａ（２ｅ），Ｖｂ
（ｅ），Ｖｃ（２ｅ）は、それぞれ１２０度の位相差と
なる。そしてＢ変圧器（Ｂ相）の二次側を逆接続して変
圧器Ａ，Ｂ，Ｃの各出力端子を直列接続すると、出力端
子には、（−Ｖｂ）と同相の二次電圧Ｅ（＝３ｅ）が表
れ、単相電力として使用できる。特に逆接続したＢ変圧
器（Ｂ相）は、Ｖｂの巻線比率を１／２とすることで、
Ｖａ、Ｖｃの出力電圧Ｖとの同相分電圧が同一となる。
即ち負荷力率を１とした場合には、有効電力の分担が各
変圧器（三相変圧器の各相分）が同一となる。また極性
逆接続としたＢ変圧器（Ｂ相）以外のＡ，Ｃ変圧器
（Ａ，Ｃ相）の一次側或いは二次側の当該変圧器巻線
に、一次側電圧ＶＡ，ＶＣ又は二次側電圧Ｖａ，Ｖｃの
相電圧と負荷電流の位相差を改善する無効電力調整回路
を並列接続すると、単相三相変換によって生ずる変圧器
の無効電力分担が解消する。
【０００６】
【実施の形態】次に本発明の実施形態について説明す
る。図１及び図２は本発明の第一実施形態で、この実施
形態は、同一特性の３個の変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの結線で実
施されるものである。各変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの一次側はΔ
結線として三相配電線Ｕ，Ｖ，Ｗと接続する。二次側
は、Ｂ変圧器のみ巻線比率を他の相に対して１／２とし
て、更に極性を逆にし、Ａ，Ｂ，Ｃの順で直列に接続す
る。更に変圧器Ａ，Ｃの二次側巻線に並列に無効電力調
整回路１，２を並列接続してなる。この無効電力調整回
路１，２は、リアクトルや電力コンデンサを使用して、
進相補償用と遅相補償用とを備え、三相側から単相負荷
への供給時と、単相側から三相側への電力返還時にその
切り替えを行うものである。
る。図１及び図２は本発明の第一実施形態で、この実施
形態は、同一特性の３個の変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの結線で実
施されるものである。各変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの一次側はΔ
結線として三相配電線Ｕ，Ｖ，Ｗと接続する。二次側
は、Ｂ変圧器のみ巻線比率を他の相に対して１／２とし
て、更に極性を逆にし、Ａ，Ｂ，Ｃの順で直列に接続す
る。更に変圧器Ａ，Ｃの二次側巻線に並列に無効電力調
整回路１，２を並列接続してなる。この無効電力調整回
路１，２は、リアクトルや電力コンデンサを使用して、
進相補償用と遅相補償用とを備え、三相側から単相負荷
への供給時と、単相側から三相側への電力返還時にその
切り替えを行うものである。
【０００７】従って一次側に三相電圧ＶＡ，ＶＢ，ＶＣ
を印加すると二次側にそれぞれ図２に示す電圧Ｖａ（２
ｅ），Ｖｂ（ｅ），Ｖｃ（２ｅ）が誘起され、直列接続
すると、変圧器Ｂの電圧Ｖｂの逆相３倍の電圧Ｅ（３
ｅ）が現れ、単相配電線Ｐ，Ｎに接続して単相負荷に供
給できる。
を印加すると二次側にそれぞれ図２に示す電圧Ｖａ（２
ｅ），Ｖｂ（ｅ），Ｖｃ（２ｅ）が誘起され、直列接続
すると、変圧器Ｂの電圧Ｖｂの逆相３倍の電圧Ｅ（３
ｅ）が現れ、単相配電線Ｐ，Ｎに接続して単相負荷に供
給できる。
【０００８】そして単相負荷に負荷電流Ｉ（力率１）が
供給されると、各変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの電力分担は、負荷
電流Ｉと、各Ａ，Ｂ，Ｃ相の電圧Ｖａ，Ｖｂ，Ｖｃとの
同相分の積であり、各々（ｅ・Ｉ）の同一電力量の分担
となる。ところで、無効電力調整回路１，２を接続して
いない場合には、Ａ相及びＣ相の巻線電流は同一とな
り、各々の変圧器は、（√３・ｅ・Ｉ）の無効電力の負
担となり、三相配電線Ｕからの線電流はゼロとなり、単
相負荷を三相均等に分担させたとはいえない。そこで無
効電力調整回路１，２を接続して、Ａ，Ｃの二次巻線の
電流を、相電圧と同相に近づけるものである。即ち図３
に示すように負荷電流Ｉが、相電圧Ｖａ（或いはＶｃ）
と同相分Ｉ１と、遅相分（進相分）Ｉ２に分岐するよう
に、負荷電力に対応して無効電力の調整回路のインピー
ダンスを選択すればよい。
供給されると、各変圧器Ａ，Ｂ，Ｃの電力分担は、負荷
電流Ｉと、各Ａ，Ｂ，Ｃ相の電圧Ｖａ，Ｖｂ，Ｖｃとの
同相分の積であり、各々（ｅ・Ｉ）の同一電力量の分担
となる。ところで、無効電力調整回路１，２を接続して
いない場合には、Ａ相及びＣ相の巻線電流は同一とな
り、各々の変圧器は、（√３・ｅ・Ｉ）の無効電力の負
担となり、三相配電線Ｕからの線電流はゼロとなり、単
相負荷を三相均等に分担させたとはいえない。そこで無
効電力調整回路１，２を接続して、Ａ，Ｃの二次巻線の
電流を、相電圧と同相に近づけるものである。即ち図３
に示すように負荷電流Ｉが、相電圧Ｖａ（或いはＶｃ）
と同相分Ｉ１と、遅相分（進相分）Ｉ２に分岐するよう
に、負荷電力に対応して無効電力の調整回路のインピー
ダンスを選択すればよい。
【０００９】尚負荷力率と、前記の電力調整回路のイン
ピーダンス調整を同時に行おうとすると、調整が煩雑と
なるので、負荷力率１となるように予め単相配電線に力
率改善処置の為の回路を組み込んでおく。
ピーダンス調整を同時に行おうとすると、調整が煩雑と
なるので、負荷力率１となるように予め単相配電線に力
率改善処置の為の回路を組み込んでおく。
【００１０】従って変圧器Ａ，Ｂ，Ｃは、同一電力を分
担して、且つ二次巻線電流は、各々巻線電圧と同相とな
るので、三相側の分担も均一となり、三相配電線からの
単相負荷供給が実現するものである。
担して、且つ二次巻線電流は、各々巻線電圧と同相とな
るので、三相側の分担も均一となり、三相配電線からの
単相負荷供給が実現するものである。
【００１１】更に単相配電線Ｐ，Ｎから三相配電線Ｕ，
Ｖ，Ｗへの電力融通に際しても、負荷電流Ｉと逆方向の
返還電流ｉが、無効電力調整回路の進相遅相の切り替え
によって、各変圧器Ａ，Ｃの巻線には、単相電源Ｅと６
０度位相差の電圧が現れ、Ｂ変圧器では、一次側に１８
０度位相差の電圧が現れることになるので、単相から三
相への逆変換も可能となるものである。
Ｖ，Ｗへの電力融通に際しても、負荷電流Ｉと逆方向の
返還電流ｉが、無効電力調整回路の進相遅相の切り替え
によって、各変圧器Ａ，Ｃの巻線には、単相電源Ｅと６
０度位相差の電圧が現れ、Ｂ変圧器では、一次側に１８
０度位相差の電圧が現れることになるので、単相から三
相への逆変換も可能となるものである。
【００１２】尚前記実施形態は、一次側結線をΔ結線と
したが、Ｙ結線でも良いし、また無効電力調整回路は、
二次側巻線に並列に接続したが、一次側に接続しても良
い。
したが、Ｙ結線でも良いし、また無効電力調整回路は、
二次側巻線に並列に接続したが、一次側に接続しても良
い。
【００１３】
【発明の効果】以上のように本発明は、所謂インバータ
回路を採用せず、大電力対応可能な変圧器やリアクトル
及び電力コンデンサを使用して、三相電力の単相電力へ
の変換並びに逆変換を可能としたもので、単相大電力を
消費する負荷に対して、従前のような二相電力の使用バ
ランスを考慮することなく供給できたものである。
回路を採用せず、大電力対応可能な変圧器やリアクトル
及び電力コンデンサを使用して、三相電力の単相電力へ
の変換並びに逆変換を可能としたもので、単相大電力を
消費する負荷に対して、従前のような二相電力の使用バ
ランスを考慮することなく供給できたものである。
【図１】本発明の実施形態の回路例図。
【図２】同二次側のベクトル図。
【図３】同無効電力調整の説明回路図。
Ａ，Ｂ，Ｃ 変圧器 Ｕ，Ｖ，Ｗ 三相配電線 Ｐ，Ｎ 単相配電線 １，２ 無効電力調整回路
Claims (2)
- 【請求項１】 三相に対応する各相変圧器の一次側結線
を三相結線とし、二次側結線は、一相のみ極性を逆にし
て、且つ当該相二次側巻線の巻き数比を、他の二相の１
／２として、三相を直列結線し、極性逆接続とした相以
外の他の相の各二次側巻線又は一次巻線に、当該相電圧
と負荷電流の位相差を改善する無効電力調整回路を並列
接続してなることを特徴とする三相単相変換装置。 - 【請求項２】 無効電力調整回路に、進相補償用回路と
遅相補償用回路とを備え、いずれかの切り替えを行う請
求項１記載の三相単相変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11275801A JP3071787B1 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 三相単相変換装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11275801A JP3071787B1 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 三相単相変換装置。 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3071787B1 true JP3071787B1 (ja) | 2000-07-31 |
| JP2001103759A JP2001103759A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=17560609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11275801A Expired - Fee Related JP3071787B1 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 三相単相変換装置。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3071787B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2847397B1 (fr) * | 2002-11-19 | 2005-02-04 | Thuillier M C A | Dispositif de conversion d'une source electrique triphasee en une alimentation electrique monophasee |
| FR2902944B1 (fr) * | 2006-06-26 | 2009-02-20 | Omegawatt Sarl | Arrangement pour l'alimentation de recepteurs monophases a partir d'un reseau electrique triphase |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP11275801A patent/JP3071787B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001103759A (ja) | 2001-04-13 |
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