JP3789041B2 - 半田付け性測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、試料保持部により保持された小型電子回路部品等とされる試料を、溶融状態におかれた半田と接触させ、その試料についての半田付け性の測定を行う半田付け性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の電子回路部品が印刷配線基板等に半田付けされるに際しては、各電子回路部品についての半田付け性が予め把握され、それらが、各種の電子回路部品の印刷配線基板等への半田付けが適正に行われるようになす設定のための基礎データとして用いられる状況が、しばしば見られる。電子回路部品についての半田付け性に関する予めの把握に際しては、当該電子回路部品を試料として溶融半田に接触させ、その試料についての半田付け性が測定されるようになす半田付け性測定装置が用いられる。
【0003】
このような半田付け性測定装置にあっては、試料保持部により保持された、例えば、電子回路部品とされる試料が、溶融状態におかれた測定用半田に接触した状態にあるとき試料に作用する力を検出し、検出された力に応じて試料についての半田付け性を測定する測定部が備えられるとともに、試料についての半田付け性の測定に際しての方法、即ち、半田付け性の測定方法に応じた利用態様がとられる半田槽が備えられる。試料についての半田付け性の測定方法としては、日本電子機械工業会(EAJ)等により規格化されている、グロビュール法に属する半田小球平衡法,メニスコグラフ法に属する半田平衡法及びソルダーペースト平衡法等が知られている。
【0004】
そして、このような規格化された各種の測定方法毎に、溶融半田を貯留して昇降可能とされる半田槽を備えた、当該方法に専用の半田付け性測定装置が設定される。即ち、試料保持部により保持された試料についての半田付け性の測定が、例えば、グロビュール法に属する半田小球平衡法に従って行われる場合には、試料保持部により保持された試料との接触状態におかれる測定用半田を保持するグロビュール台が内部に配された半田槽を備えた専用の半田付け性測定装置が使用され、また、メニスコグラフ法に属する半田平衡法に従って行われる場合には、溶融半田を貯留し、その溶融半田が試料保持部により保持された試料との接触状態におかれる測定用半田として利用されることになる半田槽を備えた専用の半田付け性測定装置が使用され、さらに、メニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法に従って行われる場合には、溶融半田を貯留するとともに、試料保持部により保持された試料との接触状態におかれる測定用半田を保持して昇降せしめられる、半田保持機構が組み合わされた半田槽を備えた専用の半田付け性測定装置が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くに、試料保持部により保持された試料についての半田付け性の測定にあたり、測定方法毎に、溶融半田を貯留した各種の半田槽が昇降可能に備えられる専用の半田付け性測定装置が使用される状況のもとにあっては、複数種の測定方法が選択的に実施されることが要される場合、複数種の測定方法の夫々に対応する半田槽を備えた専用の半田付け性測定装置が複数個備えられることになる。そして、通常、各種の半田付け性測定装置は、夫々が比較的大掛りで複雑なものとされて高価である。従って、複数種の測定方法の夫々に対応する専用の半田付け性測定装置が複数個備えられるもとでは、測定装置についての設置コストが著しく嵩む結果がまねかれるとともに、半田付け性の測定方法毎に測定装置を交換して設定する煩わしい作業が要求され、しかも、その作業に比較的長い時間が必要とされることになるという問題がある。
【0006】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、試料保持部により保持された試料についての半田付け性の測定にあたり、複数種の測定方法に対応できる半田槽を備えていて、複数種の測定方法を選択的に実施することが可能とされ、複数種の測定方法の夫々に対応する半田槽を備えた専用の半田付け性測定装置が複数個備えられる場合に比して、測定装置についての設置コストの大幅な低減が図られるとともに、測定に要される作業が簡略化されて容易なものとされ、作業時間も大幅に短縮されることになる半田付け性測定装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置は、試料を保持する試料保持部と、試料保持部により保持された試料が溶融状態におかれた測定用半田との接触状態におかれたとき、その接触状態にある試料に作用する力を検出して、試料の半田付け性についての測定結果を得る測定部と、測定用半田を保持する半田保持部が着脱可能に取り付けられ取り付けられた半田保持部により保持された測定用半田と試料保持部により保持された試料との間隔を調整すべく昇降することができる可動支持部と、溶融半田を貯留して試料保持部の下方に配され、可動支持部から半田保持部が取り外されて、溶融半田と試料保持により保持された試料との間に測定用半田が配されないもとで、溶融半田を測定用半田として利用されるものとなすため、溶融半田と試料保持部により保持された試料との間隔を調整すべく昇降することができるとともに可動支持部に半田保持部が取り付けられて、溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に測定用半田が配されるもとで、溶融半田を測定用半田に対する加熱用熱源として利用されるものとなすため、溶融半田と測定用半田との間隔を調整すべく昇降することができる半田槽部とを備え、半田槽部が、溶融半田が貯留される内槽、及び、内槽が着脱可能に収納され槽を有して成る二重槽とされ、内槽と外槽との間に内槽に貯留される溶融半田を加熱する加熱手段が設けられるものとされて、構成される。
【0008】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項3,4または5に記載された発明に係る半田付け性測定装置は、半田槽部が、その内槽及び外槽の間に、内槽に貯留される溶融半田より融点が低い低融点合金が溶融状態におかれて貯留される空隙が形成されたものとされて構成される。
【0009】
また、特に、本願の特許請求の範囲における請求項7から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置は、測定部による測定結果の誤りを検知するための誤り検知手段が備えられ、自己診断機能を有するものとされて構成される。
【0010】
上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置にあっては、試料保持部により保持された試料についての半田付け性を測定するに際し、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱を行うことによって、半田槽部における内槽内に貯留された溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に測定用半田が配される状態、及び、半田槽部における内槽内に貯留された溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に測定用半田が配されない状態が、選択的にとられる。また、半田槽部における内槽の交換を行うことによって、半田槽部における内槽内に溶融半田のみが貯留された状態、及び、内槽内に、例えば、測定用半田を配置する保持手段が配される状態が、選択的にとられる。
【0011】
それにより、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱、さらには、半田槽部における内槽の必要に応じた交換が行われることにより、半田付け性の測定のための複数種の測定方法の夫々に対応できるものとされる。従って、半田付け性の測定にあたり、複数種の測定方法の夫々に対応する専用の半田付け性測定装置が複数個備えられることなく、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱、さらには、半田槽部における内槽の必要に応じた交換を含む簡略化されて容易な作業が比較的短い時間行われるだけで、複数種の測定方法の夫々が選択的に実施可能とされる。
【0012】
また、特に、本願の特許請求の範囲における請求項3,4または5に記載された発明に係る半田付け性測定装置においては、半田槽部における内槽と外槽の間に形成された空隙に、内槽に貯留される溶融半田より融点が低い低融点合金が溶融状態におかれて貯留され、その低融点合金を介して、内槽に貯留された溶融半田が加熱される。それにより、内槽に貯留された溶融半田の加熱が、効果的かつ安全に行われることになる。
【0013】
さらに、本願の特許請求の範囲における請求項6から請求項9のいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置においては、例えば、試料保持部を測定部に連結する連結部材に着脱可能に取り付けられる複数の錘を含むものとされる誤り検知手段により、試料保持部を測定部に連結する連結部材あるいは測定部に狂い,損傷等が生じて、測定部に得られる測定結果が誤ったものとなる事態が、事前に検知され、装置の各部の再設定が喚起される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置の一例を示す。
【0015】
図1に示される例にあっては、測定部11,電子回路部品等とされる試料12を保持する試料保持部13、及び、試料保持部13を測定部11に連結する連結部材14が、モータ15の回転によって駆動される昇降機構16及び昇降機構16を駆動するモータ15とは別のモータ17の回転によって駆動される昇降機構18の上方に配されている。昇降機構16には、半田槽部19が取り付けられており、半田槽部19は、昇降機構16により昇降せしめられて、試料保持部13に近接する状態と試料保持部13から離隔する状態とをとる。また、昇降機構16の近傍に配された昇降機構18には、半田ポットユニット20を着脱可能に支持する可動支持部21が設けられており、可動支持部21は、昇降機構18により昇降せしめられて、支持した半田ポットユニット20に試料保持部13に近接する状態と試料保持部13から離隔する状態とをとらせる。
【0016】
半田ポットユニット20は、可動支持部21に着脱可能に取り付けられるホルダー部22と、ホルダー部22により保持されて、試料保持部13と半田槽部19との間に配される半田ポット部23とを有している。半田ポット部23は、ホルダー部22に対して着脱可能とされ、また、半田ポット部23には、所謂、ソルダーペーストと称されるクリーム半田を測定用半田24として収容する半田ポット(半田溜)が形成されている。
【0017】
測定部11,試料12を保持する試料保持部13及び連結部材14は、それらの具体例が図2に示されてる。図2に示される具体例にあっては、試料保持部13が一端側部分に設けられたシャフト部材41が備えられており、シャフト部材41の他端側部分に、連結部43が設けられている。連結部43は、連結部材14の一端側部分に設けられた連結部46に着脱可能に連結されている。そして、連結部材14の他端側部分には、環状部材47とその環状部材47に固定された針状係合部材48とを有して成る係合部49が設けられている。
【0018】
連結部43は、磁性材料により形成されて、連結部材14側に向かって突出する円錐状の凸部が設けられたものとされている。一方、連結部46は、連結部43に設けられた円錐状の凸部に対応する形状を有した凹部が設けられるとともに、その凹部に近接して配された磁石66を内蔵したものとされている。そして、連結部43に設けられた円錐状の凸部が連結部46に設けられた凹部に係合せしめられることにより、連結部46に内蔵された磁石66が磁性材料により形成された連結部43に及ぼす磁気吸引力によって、連結部43が、それに設けられた円錐状の凸部の連結部46に設けられた凹部との係合が維持されるもとで、連結部46に連結される。このようにして連結部43が連結部46に着脱可能に連結されることにより、シャフト部材41が連結部材14に連結される。
【0019】
係合部49は、それに備えられた針状係合部材48の先端が、測定部11が備える弾性板状部材51の上面から上方に突出する円柱状部材52の上端部に当接せしめられて、測定部11に係合するものとされる。
【0020】
測定部11は、弾性板状部材51が係合せしめられた抵抗ブリッジ形のトランスジューサを内蔵しており、弾性板状部材51に連結部材14を介して伝達され、弾性板状部材51の変位を生じさせる力を、トランスジューサにより検出するとともに、検出結果に応じた検出出力信号SDを、一対の出力端子53A及び53B間に発生する。
【0021】
シャフト部材41の一端側部分に設けられた試料保持部13は、弾性体によって形成され、電子回路部品等とされる試料12を保持する役割を果たす弾性保持部材56と、弾性保持部材56を包囲して配される可動スリーブ部材57と、シャフト部材41に嵌装され、シャフト部材41の他端側部分に設けられた連結部43と可動スリーブ部材57との間に配されて、可動スリーブ部材57を付勢するコイルスプリング部材58とを含んで構成されている。
【0022】
連結部材14には、連結部46と係合部49との間となる部位において、3個の揺動防止部材60,61及び62が取り付けられている。揺動防止部材60,61及び62の夫々は、略直角に屈曲された細長い板状体によって形成されており、揺動防止部材60が略直交する水平部60Hと垂直部60Vとを有し、揺動防止部材61が略直交する水平部61Hと垂直部61Vとを有し、揺動防止部材62が略直交する水平部62Hと垂直部62Vとを有している。
【0023】
揺動防止部材60における水平部60H,揺動防止部材61における水平部61H、及び、揺動防止部材62における水平部62Hは、連結部材14から、それを中心にして約120度の角度間隔を置いて突出している。そして、揺動防止部材60における水平部60Hに連なる垂直部60V,揺動防止部材61における水平部61Hに連なる垂直部61V、及び、揺動防止部材62における水平部62Hに連なる垂直部62Vは、各々が連結部材14に沿って伸びて各々の面を連結部材14側に向ける状態におかれ、それらの先端部分が、容器63に貯留された高粘度オイル,容器64に貯留された高粘度オイル、及び、容器65に貯留された高粘度オイルに夫々浸けられている。それにより、揺動防止部材60,61及び62の夫々は、連結部材14の、垂直部60V,61V及び62Vの連結部材14側に向けられた面に直交する方向の移動に抗するように作用する。
【0024】
連結部材14に設けられた連結部46と、各々がシャフト部材41に設けられた連結部43と同様な形状を有し、互いに重さを異にする、例えば、3個の磁性材料で成る錘が利用されて、測定部11,連結部材14あるいはシャフト部材41の狂い,損傷等が生じて、測定部11における一対の出力端子53A及び53B間に得られる測定結果の誤りを検知するための誤り検知手段が形成される。
【0025】
このような誤り検知手段が形成される際には、図3に示される如く、連結部材14に設けられた連結部46に、シャフト部材41に設けられた連結部43に代えて、3個の磁性材料で成る錘70が順次連結される。3個の錘70は、互いに異なる予め設定された重さを有している。
【0026】
斯かる際、測定部11及び連結部材14が正常な状態にあるもとで、3個の70の夫々が連結部46に連結され、それにより、測定部11の一対の出力端子53A及び53B間に導出される検出出力信号SDに基づいて得られる測定値が、基準測定値として設定される。そして、その後に、再度、3個の70の夫々が連結部46に連結され、それにより測定部11の一対の出力端子53A及び53B間に導出される検出出力信号SDに基づいて得られる測定値が、基準測定値と比較される。そして、それにより得られる比較結果に基づいて、測定部11,連結部材14あるいはシャフト部材41の狂い,損傷等に起因する、測定部11における一対の出力端子53A及び53B間に得られる測定結果の誤りが検知される。
【0027】
なお、連結部43が連結される連結部46の一部が磁性材料により形成されるとともに、連結部43に磁石が内蔵され、それにより、連結部43に内蔵された磁石が磁性材料により形成された連結部46に及ぼす磁気吸引力によって、連結部43が、それに設けられた円錐状の凸部の連結部46に設けられた凹部との係合が維持されるもとで、連結部46に連結されるようにされてもよい。斯かる場合には、連結部43に代えて連結部46に連結される複数の錘の夫々が磁石とされ、斯かる複数の錘と連結部46における磁性材料により形成された部分により、測定部11からの測定結果の誤りを検知する検知手段が形成される。
【0028】
半田槽部19は、図4に詳細に示される如くに、溶融半田71が貯留される内槽72と、断熱材部73を介して昇降機構16に載置され、内槽72が着脱可能に収納される外槽74とを有している。外槽74における側周部内には、ヒータ75と熱電対76とが配されている。内槽72における内周側面77は、下方側の相互対向間隔に比して上方側の相互対向間隔が大となる状態をもって、内槽72における内底面78に対して傾斜している。それにより、内槽72は、溶融半田71を貯留した状態で外槽74から取り外されて冷却され、それにより溶融半田71が凝固して固形半田とされたとき、例えば、逆さにされることによって、溶融半田71が凝固して得られる固形半田が、内槽72から極めて容易に取り出されることになるものとされているのである。
【0029】
内槽72と外槽74との間には、溶融状態におかれた低融点合金79が充填されて貯留される空隙が形成されている。低融点合金79は、外槽74に収納された内槽72の外周側面及び外底面にできるだけ大なる面積をもって接触するようにされる。斯かる低融点合金79は、その融点が内槽72内における溶融半田71の融点より低いものとされ、例えば、4元素合金(錫12重量%,インジウム21重量%,ビスマス49重量%,鉛18重量%)とされて、その融点が、例えば、摂氏57.8度とされる。そして、低融点合金79は、内槽72内における溶融半田71に対する加熱熱源として作用すべく、作動状態におかれたヒータ75によって加熱されて溶融状態に維持され、内槽72内における溶融半田71の加熱を、効率良く、しかも、ムラなく行う。
【0030】
外槽74に配された熱電対76は、その測定部76Aが、内槽72と外槽74との間に形成された空隙内に挿入されて、そこに充填されている溶融状態におかれた低融点合金79の温度を内槽72内における溶融半田71の温度をあらわす温度として測定する。
【0031】
半田槽部19における外槽74の側周上端部には、環状凸部80が設けられている。そして、半田槽部19における内槽72には、上部フランジ部81が設けられており、内槽72が外槽74内に収納されるにあたっては、内槽72に設けられた上部フランジ部81が、外槽74に設けられた環状凸部80に係合せしめられて、内槽72の位置決めが行われる。
【0032】
このような半田槽部19が載置される昇降機構16には、半田槽部19における外槽74より外側となる位置に、昇降機構16の昇降方向に沿って伸びるガイドシャフト85に嵌合して、ガイドシャフト85と共にガイド部を形成するガイドブッシュ86が設けられている。
【0033】
半田ポットユニット20は、図5に詳細に示される如くに、一端側部分90A及び他端側部分90Bが夫々二股形状とされた平板状部材90と、平板状部材90における二股形状とされた一端側部分90Aから下方に突出する一対の弾性支持部材91及び92と、屈曲板状部材によって形成されて平板状部材90に取り付けられ、熱電対93の先端部を保持する熱電対保持部94とを含んで成るホルダー部22と、ホルダー部22における一対の弾性支持部材91及び92により、着脱可能に保持される半田ポット部23とを有している。ホルダー部22における一対の弾性支持部材91及び92の夫々の下端部分には、半田ポット部23に対する係合部91A及び92Aが屈曲形成されている。
【0034】
半田ポット部23には、その中央部分に平底の円形凹部とされた半田ポットが形成されており、この半田ポットには、ソルダーペーストである測定用半田24が収容される。
【0035】
このようなもとで、半田ポットユニット20におけるホルダー部22とホルダー部22に設けられた一対の弾性支持部材91及び92によって保持される半田ポット部23とは、測定用半田24を保持する半田保持部を形成している。半田ポットユニット20におけるホルダー部22に含まれる平板状部材90の二股形状とされた他端側部分90Bが、螺子部材95(図1)によって、着脱可能に可動支持部21に取り付けられる。従って、可動支持部21は、測定用半田24を保持する、半田ポットユニット20により形成される半田保持部を、着脱可能に支持することになる。
【0036】
斯かる可動支持部21による半田ポットユニット20の支持は、測定用半田24を収容した半田ポットを有する半田ポット部23が、試料保持部13により保持された試料12と半田槽部19との間に配され、半田ポット部23における測定用半田24を収容した半田ポットが、試料保持部13における試料12を保持する先端部の中心に対応する位置に置かれることになる位置決めがなされて行われる。
【0037】
半田ポットユニット20における熱電対93の先端部を保持する熱電対保持部94は、その熱電対93の先端部を、半田ポットユニット20における一対の弾性支持板部材91及び92の近傍の位置に置くものとされる。そして、斯かる熱電対保持部94にあっては、半田ポットユニット20が可動支持部21により支持されたもとでは、熱電対93の先端部を保持して半田槽部19に対向する下面部の高さ位置が、半田ポットユニット20における一対の弾性支持板部材91及び92により保持される半田ポット部23における、半田槽部19に対向する下面部の高さ位置と略同一とされている。
【0038】
熱電対保持部94によってその先端部が保持された熱電対93は、熱電対保持部94における下面部の温度を、半田ポット部23に設けられた半田ポット内の測定用半田24の温度をあらわす温度として測定する。
【0039】
上述の如くの、外槽74と外槽74に対して着脱可能とされた内槽72とを有する二重槽とされた半田槽部19、及び、可動支持部21に対して着脱可能とされた半田ポットユニット20を備えた、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置の一例にあっては、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定が、例えば、EAJ等により規格化されているメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法のうちの急加熱昇温方法及びプロファイル昇温方法,メニスコグラフ法に属する半田平衡法,グロビュール法に属する半田小球平衡法等に従って行われる。
【0040】
試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定が、メニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法のうちの急加熱昇温方法によって行われる場合の一例においては、予め定められた規格に従うものとされた溶融半田71が半田槽部19における内槽72に貯留されるとともに、半田ポットユニット20が、測定用半田を保持する半田保持部として、可動支持部21により支持される状態とされ、半田ポットユニット20を形成する半田ポット部23に設けられた半田ポットに、予め定められた規格に従うものとされたソルダーペーストが、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定に用いられる測定用半田24として収容される。そして、測定用半田24を半田ポットに収容した半田ポット部23が、半田ポットユニット20における一対の弾性支持板部材91及び92により保持される状態とされる。
【0041】
斯かるもとで、昇降機構18により最下方位置におかれた可動支持部21によって支持された半田ポットユニット20が、測定用半田を保持する半田保持部として、試料保持部13と昇降機構16により最下方位置におかれた半田槽部19との間に配される初期位置に置かれる。それにより、図6のAにより示される如く、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が、試料保持部13により保持された試料12に対応する位置に置かれる。
【0042】
一方、昇降機構16により最下方位置におかれた半田槽部19においては、外槽74に配されたヒータ75が、内槽72に貯留されている溶融半田71を予め設定された温度にまで昇温させるべく作動せしめられる。斯かる溶融半田71の加熱は、内槽72と外槽74との間に形成された空隙に充填された低融点合金79がヒータ75の作動により加熱され、その低融点合金79が加熱熱源とされることによって効率良く、かつ、ムラなく行われる。ヒータ75の動作制御は、外槽74に配された熱電対76から得られる測定値に基づいて行われる。
【0043】
続いて、昇降機構18により、半田ポットユニット20を支持した可動支持部21が、最下方位置から高速上昇せしめられる。それにより、図6のBに示される如く、半田ポット部23が試料保持部13により保持された試料12に近接対向せしめられると、昇降機構18による可動支持部21の上昇が高速上昇から低速上昇へと切り換えられ、可動支持部21が、図6のCに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における測定用半田24が収容された半田ポットの底部に当接するものとなる位置まで、低速上昇せしめられる。
【0044】
試料12が測定用半田24が収容された半田ポットの底部に当接する際に試料12に作用する力が、試料保持部13,シャフト部材41及び連結部材14を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達される(以下、試料保持部13,シャフト部材41及び連結部材14を伝達機構という)。それにより、測定部11から得られる検出出力信号SDが、半田ポット部23における半田ポットの底部が検出されたことをあらわすものとされる。
【0045】
このようにして、測定部11から得られる検出出力信号SDが、半田ポット部23における半田ポットの底部が検出されたことをあらわすものとされると、それに応じて、昇降機構18により可動支持部21が中速で若干下降せしめられ、それにより、図6のDに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における半田ポットの底部に接触することなく、その半田ポットに収容された測定用半田24内における適正な位置に置かれる。
【0046】
試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24内における適正な位置をとるものとされると、昇降機構16により半田槽部19が最下方位置から高速上昇せしめられる。そして、半田槽部19が、図6のEに示される如く、半田ポット部23からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達すると、昇降機構16による半田槽部19の上昇が高速上昇から低速上昇へと切り換えられる。それにより、半田槽部19は、図6のFに示される如く、半田ポット部23が内槽72に貯留されている溶融半田71に浸ることになる位置まで低速上昇せしめられる。
【0047】
その後、半田ポットユニット20を支持する可動支持部21及び半田槽部19は、昇降機構18及び16により、半田ポット部23が内槽72に貯留された溶融半田71に浸される位置を所定時間、例えば、20秒以下の時間だけ維持するものとされる。斯かる所定時間において、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が、内槽72に貯留された溶融半田71により加熱されて充分に溶融せしめられ、それに伴って、試料保持部13により保持された試料12が充分な溶融状態におかれた測定用半田24との接触状態におかれる。
【0048】
そして、所定時間が経過すると、昇降機構18により、半田ポットユニット20を支持する可動支持部21が、最下方位置まで高速下降せしめられて、図6のGに示される如く、半田ポットユニット20における半田ポット部23が初期位置に戻されるとともに、昇降機構16より、半田槽部19も最下方位置まで高速下降せしめられる。
【0049】
このようにして、図6のFに示される如くに、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が充分に溶融せしめられたもとで、試料保持部13により保持された試料12が測定用半田24との接触状態におかれ、その後、図6のGに示される如くに、測定用半田24との接触が解除される状態におかれるとき、試料12には、溶融状態におかれた測定用半田24との接触及び接触解除に起因する力が作用する。斯かる試料12に作用する力は、伝達機構を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、弾性板状部材51には、その変位を生じさせる力が加えられることになる。
【0050】
このとき、測定部11においては、半田槽部19が、図6のEに示される如く、半田ポット部23からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達した後、上述の所定時間が経過するまでの期間において、内蔵されたトランスジューサによる弾性板状部材51の変位を生じさせる力の検出が行われるとともに、検出結果に応じた検出出力信号SDが形成され、それが試料12についての半田付け性の測定の結果をあらわす測定出力信号として、一対の出力端子53A及び53B間に導出される。それにより、試料12についてのメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法における急加熱昇温方法に従った半田付け性の測定が行われたことになる。
【0051】
試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定が、例えば、メニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法におけるプロファイル昇温方法に従って行われる場合の一例においては、予め定められた規格に従うものとされた溶融半田71が半田槽部19における内槽72に貯留されるとともに、半田ポットユニット20が、測定用半田を保持する半田保持部として、可動支持部21により支持される状態とされ、半田ポットユニット20を形成する半田ポット部23に設けられた半田ポットに、予め定められた規格に従うものとされたソルダーペーストが、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定に用いられる測定用半田24として収容される。そして、測定用半田24を半田ポットに収容した半田ポット部23が、半田ポットユニット20における一対の弾性支持板部材91及び92により保持される状態とされる。
【0052】
斯かるもとで、昇降機構18により最下方位置におかれた可動支持部21によって支持された半田ポットユニット20が、測定用半田を保持する半田保持部として、試料保持部13と昇降機構16により最下方位置におかれた半田槽部19との間に配される初期位置に置かれる。それにより、図7のAにより示される如く、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が、試料保持部13により保持された試料12に対応する位置に置かれる。
【0053】
一方、昇降機構16により最下方位置におかれた半田槽部19においては、外槽74に配されたヒータ75が、内槽72に貯留されている溶融半田71を予め設定された温度にまで昇温させるべく作動せしめられる。斯かる溶融半田71の加熱は、内槽72と外槽74との間に形成された空隙に充填された低融点合金79がヒータ75の作動により加熱され、その低融点合金79が加熱熱源とされることによってよって効率良く、かつ、ムラなく行われる。ヒータ75の動作制御は、外槽74に配された熱電対76から得られる測定値に基づいて行われる。
【0054】
続いて、昇降機構18により、半田ポットユニット20を支持した可動支持部21が、最下方位置から高速上昇せしめられる。それにより、図7のBに示される如く、半田ポット部23が試料保持部13により保持された試料12に近接対向せしめられると、昇降機構18による可動支持部21の上昇が高速上昇から低速上昇へと切り換えられ、可動支持部21が、図7のCに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における測定用半田24が収容された半田ポットの底部に当接するものとなる位置まで、低速上昇せしめられる。
【0055】
試料12が測定用半田24が収容された半田ポットの底部に当接する際に試料12に作用する力が、伝達機構を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達される。それにより、測定部11から得られる検出出力信号SDが、半田ポット部23における半田ポットの底部が検出されたことをあらわすものとされる。
【0056】
このようにして、測定部11から得られる検出出力信号SDが、半田ポット部23における半田ポットの底部が検出されたことをあらわすものとされると、それに応じて、昇降機構18により可動支持部21が中速で若干下降せしめられ、それにより、図7のDに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における半田ポットの底部に接触することなく、その半田ポットに収容された測定用半田24内における適正な位置に置かれる。
【0057】
試料保持部13により保持された試料12が、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24内における適正な位置をとるものとされると、昇降機構16により半田槽部19が最下方位置から高速上昇せしめられる。そして、半田槽部19が、図7のEに示される如くの、半田ポット部23からの離隔距離が予め設定された距離となる位置を経て、図7のFに示される如く、半田ポット部23に近接対向せしめられ、それにより、外槽19に配されたヒータ75により加熱される溶融半田71からの輻射熱を半田ポット部23に効果的に作用させることになる位置におかれる。このとき、半田槽部19の半田ポット部23に対する位置は、半田ポットユニット20におけるホルダー部22に配された熱電対93から得られる測定値に基づいて、内槽72に貯留された溶融半田71からの輻射熱により加熱される半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24の温度を、例えば、約150℃に維持させるべく、昇降機構16により半田ポット部23に対して近接もしくは離隔せしめられて調整される。斯かる半田槽部19についての位置調整が所定時間、例えば、60〜120秒行われる。
【0058】
そして、所定時間が経過すると、半田槽部19は、図7のGに示される如く、半田ポット部23が内槽72に貯留された溶融半田71に浸ることになる位置まで上昇せしめられる。
【0059】
その後、半田ポットユニット20を支持する可動支持部21及び半田槽部19は、昇降機構18及び16により、半田ポット部23が内槽72に貯留された溶融半田71に浸される位置を所定時間、例えば、20秒以下の時間だけ維持するものとされる。斯かる所定時間において、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が、内槽72に貯留された溶融半田71により加熱されて充分に溶融せしめられ、それに伴って、試料保持部13により保持された試料12が充分な溶融状態におかれた測定用半田24との接触状態におかれる。このように試料12が接触状態におかれる測定用半田24は、内槽72に貯留された溶融半田24により約225℃にまで昇温される。
【0060】
そして、所定時間が経過すると、昇降機構18により、半田ポットユニット20を支持する可動支持部21が、最下方位置まで高速下降せしめられて、図7のHに示される如く、半田ポットユニット20における半田ポット部23が初期位置に戻されるとともに、昇降機構16より、半田槽部19も最下方位置まで高速下降せしめられる。
【0061】
このようにして、図7のFに示される如くに、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24が充分に溶融せしめられたもとで、試料保持部13により保持された試料12が測定用半田24との接触状態におかれ、その後、図7のHに示される如くに、測定用半田24との接触が解除される状態におかれるとき、試料12には、溶融状態におかれた測定用半田24との接触及び接触解除に起因する力が作用する。斯かる試料12に作用する力は、伝達機構を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、弾性板状部材51には、その変位を生じさせる力が加えられることになる。
【0062】
このとき、測定部11においては、半田槽部19が、図7のEに示される如く、半田ポット部23からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達した後、上述の所定時間が経過するまでの期間において、内蔵されたトランスジューサによる弾性板状部材51の変位を生じさせる力の検出が行われるとともに、検出結果に応じた検出出力信号SDが形成され、それが試料12についての半田付け性の測定の結果をあらわす測定出力信号として、一対の出力端子53A及び53B間に導出される。それにより、試料12についてのメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法におけるプロファイル昇温方法に従った半田付け性の測定が、例えば、図8に示されるグラフ(横軸:時間、縦軸:測定用半田の温度)によりあらわされる予め設定された温度プロファイル特性に従うものとなるように、半田ポット部23における半田ポットに収容された測定用半田24の温度制御がなされるもとで、行われたことになる。
【0063】
また、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定が、メニスコグラフ法に属する半田平衡法に従って行われる場合の一例においては、予め定められた規格に従うものとされた溶融半田71が半田槽部19における内槽72に貯留されるとともに、半田ポットユニット20が可動支持部21から取り外された状態とされる。従って、半田槽部19の内槽72に新たに貯留された溶融半田71と試料保持部13により保持された試料12との間に、測定用半田が置かれないことになる。半田ポットユニット20の可動支持部21からの取外しは、可動支持部21に螺入されている螺子部材95を緩めて、半田ポットユニット20を螺子部材95から外すだけの、極めて容易な作業によって行われる。
【0064】
斯かるもとでは、半田槽部19の内槽72に貯留された溶融半田71が、測定用半田として利用される。そして、図9のAに示される如くに、半田槽部19が昇降機構16により最下方位置におかれたもとで、半田槽部19の外槽74に配されたヒータ75の作動により、内槽72に貯留された溶融半田71が加熱される。斯かる溶融半田71の加熱は、内槽72と外槽74との間に形成された空隙に充填された低融点合金79がヒータ75の作動により加熱され、その低融点合金79が加熱熱源とされることによって効率良く、かつ、ムラなく行われる。ヒータ75の動作制御は、外槽74に配された熱電対76から得られる測定値に基づいて行われる。それとともに、昇降機構16による半田槽部19の最下方位置からの高速上昇が開始される。
【0065】
高速上昇せしめられる半田槽部19が、図9のBに示される如くの、試料保持部13により保持された試料12からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達すると、昇降機構16による半田槽部19の上昇が高速上昇から低速上昇へと切り換えられる。その後、半田槽部19は、図9のCに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が内槽72に貯留された溶融半田71の表面に接触することになる位置まで低速上昇せしめられる。
【0066】
試料保持部13により保持された試料12が溶融半田71の表面に接触すると、それにより試料12に作用する力が、伝達機構を通じて測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、測定部11から得られる検出出力信号SDが、試料12が溶融半田71の表面に接触したことをあらわすものとされる。そして、斯かる検出出力信号SDに応じて、半田槽部19が若干上昇せしめられ、それにより、図9のDに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、内槽72に貯留された溶融半田71内の適正な位置をとって、溶融半田71との接触状態におかれる。
【0067】
その後、試料保持部13により保持された試料12の内槽72に貯留された溶融半田71との接触状態が、所定時間、例えば、20秒以下とされる時間だけ継続される。そして、所定時間が経過すると、昇降機構16により半田槽部19が降下せしめられて、試料保持部13により保持された試料12が、内槽71に貯留された溶融半田71との接触状態から解除される。半田槽部19は、図9のEに示される如く、最下方位置まで高速下降せしめられる。
【0068】
このようにして、図9のDに示される如くに、試料保持部13により保持された試料12が内槽72に貯留された溶融半田71との接触状態におかれ、その後、図9のEに示される如くに、溶融半田71との接触が解除される状態におかれるとき、試料12には、溶融半田71との接触及び接触解除に起因する力が作用する。斯かる試料12に作用する力は、伝達機構を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、弾性板状部材51には、その変位を生じさせる力が加えられることになる。
【0069】
このとき、測定部11においては、半田槽部19が、図9のBに示される如くの、試料保持部13により保持された試料12からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達した後、上述の所定時間が経過するまでの期間において、内蔵されたトランスジューサによる弾性板状部材51の変位を生じさせる力の検出が行われるとともに、検出結果に応じた検出出力信号SDが形成され、それが試料12についての半田付け性の測定の結果をあらわす測定出力信号として、一対の出力端子53A及び53B間に導出される。それにより、試料12についてのメニスコグラフ法に属する半田平衡法に従った半田付け性の測定が行われたことになる。
【0070】
さらに、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測定が、グロビュール法に属する半田小球平衡法に従って行われる場合の一例においては、図10に示される如く、半田槽部19における内槽72が、その内部の中央に、予め定められた規格に従うものとされたグロビュール台97及びそのグロビュール台97を支持するグロビュール台支持部材98が配され、それらの周囲に予め定められた規格に従うものとされた溶融半田71が貯留されたものとされる。
【0071】
そして、半田槽部19における内槽72内に配されたグロビュール台97には、予め定められた規格に従うものとされた半田100が、溶解状態とされるとき比較的小なる球面状の表面を形成する状態をもって収容される。
【0072】
半田槽部19における内槽72についての、グロビュール台97及びグロビュール台支持部材98が配されていないものからグロビュール台97及びグロビュール台支持部材98が配されたものへの交換、あるいは、その逆の交換は、半田槽部19が、外槽74の内部に内槽72が低融点合金79を介在させて着脱可能に配される二重槽とされていることにより、極めて容易な短時間で済む作業によって行われる。
【0073】
また、試料保持部13により保持された試料12についての半田付け性の測 定が、グロビュール法に属する半田小球平衡法に従って行われるにあたっては、半田ポットユニット20が可動支持部21から取り外された状態とされる。従って、半田槽部19における内槽72内のグロビュール台97に収容された球面状表面をなす溶融状態におかれた半田100と試料保持部13により保持された試料12との間に、測定用半田が置かれないことになる。半田ポットユニット20の可動支持部21からの取外しは、可動支持部21に螺入されている螺子部材95を緩めて、半田ポットユニット20を螺子部材95から外すだけの、極めて容易な作業によって行われる。
【0074】
斯かるもとでは、グロビュール台97に収容された、溶融状態とされるとき球面状表面をなす半田100が測定用半田とされる。従って、グロビュール台97及びグロビュール台支持部材98は、半田槽部19における内槽72内に配された、測定用半田を試料保持部13により保持された試料12に対向する位置に配置する保持手段を形成していることになる。
【0075】
そして、図11のAに示される如くに、半田槽部19が昇降機構16により最下方位置におかれたもとで、半田槽部19の外槽74に配されたヒータ75の作動により、内槽72に貯留された溶融半田71が加熱される。斯かる溶融半田71の加熱は、内槽72と外槽74との間に形成された空隙に充填された低融点合金79がヒータ75の作動により加熱され、その低融点合金79が加熱熱源とされることによって効率良く、かつ、ムラなく行われる。ヒータ75の動作制御は、外槽74に配された熱電対76から得られる測定値に基づいて行われる。
【0076】
このようにヒータ75により加熱される溶融半田71により、グロビュール台97に収容された半田100が加熱されて溶融状態とされ、それにより、半田100が、グロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する状態におかれる。斯かるもとで、半田槽部19が昇降機構16により最下方位置から高速上昇せしめられる。
【0077】
高速上昇せしめられる半田槽部19が、図11のBに示される如くの、試料保持部13により保持された試料12からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達すると、昇降機構16による半田槽部19の上昇が高速上昇から低速上昇へと切り換えられる。その後、半田槽部19は、図9のCに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が内槽72内に配されたグロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100の表面に接触することになる位置まで低速上昇せしめられる。
【0078】
試料保持部13により保持された試料12が、グロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100の表面に接触すると、それにより試料12に作用する力が、伝達機構を通じて測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、測定部11から得られる検出出力信号SDが、試料12が比較的小なる球面状表面を形成する半田100の表面に接触したことをあらわすものとされる。そして、斯かる検出出力信号SDに応じて、半田槽部19が若干上昇せしめられ、それにより、図11のDに示される如く、試料保持部13により保持された試料12が、内槽72内に配されたグロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100内の適正な位置をとって、半田100との接触状態におかれる。
【0079】
その後、試料保持部13により保持された試料12の、内槽72内に配されたグロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100との接触状態が、所定時間、例えば、20秒以下とされる時間だけ継続される。そして、所定時間が経過すると、昇降機構16により半田槽部19が降下せしめられて、試料保持部13により保持された試料12が、内槽72内に配されたグロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100との接触状態から解除される。半田槽部19は、図11のEに示される如く、最下方位置まで高速下降せしめられる。
【0080】
このようにして、図11のDに示される如くに、試料保持部13により保持された試料12が、内槽72内に配されたグロビュール台97において比較的小なる球面状表面を形成する半田100との接触状態におかれ、その後、図11のEに示される如くに、比較的小なる球面状表面を形成する半田100との接触が解除される状態におかれるとき、試料12には、比較的小なる球面状表面を形成する半田100との接触及び接触解除に起因する力が作用する。斯かる試料12に作用する力は、伝達機構を通じて、測定部11が備える弾性板状部材51に伝達され、それにより、弾性板状部材51には、その変位を生じさせる力が加えられることになる。
【0081】
このとき、測定部11においては、半田槽部19が、図11のBに示される如くの、試料保持部13により保持された試料12からの離隔距離が予め設定された距離となる位置に到達した後、上述の所定時間が経過するまでの期間において、内蔵されたトランスジューサによる弾性板状部材51の変位を生じさせる力の検出が行われるとともに、検出結果に応じた検出出力信号SDが形成され、それが試料12についての半田付け性の測定の結果をあらわす測定出力信号として、一対の出力端子53A及び53B間に導出される。それにより、試料12についてのグロビュール法に属する半田小球平衡法に従った半田付け性の測定が行われたことになる。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置によれば、試料保持部により保持された試料についての半田付け性を測定するに際し、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱を行うことによって、半田槽部における内槽内に貯留された溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に測定用半田が配さる状態、及び、半田槽部における内槽内に貯留された溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に測定用半田が配されない状態が、選択的にとられ、また、半田槽部における内槽の交換を行うことによって、半田槽部における内槽内に溶融半田のみが貯留された状態、及び、内槽内に、例えば、測定用半田を配置する保持手段が配される状態が、選択的にとられる。
【0083】
従って、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱、さらには、半田槽部における内槽の必要に応じた交換を行うことにより、半田付け性の測定のための複数種の測定方法の夫々に対応できることになる。その結果、半田付け性の測定にあたり、複数種の測定方法の夫々に対応する専用の半田付け性測定装置を複数個備えることなく、可動支持部に対する測定用半田を保持した半田保持部の着脱、さらには、半田槽部における内槽の必要に応じた交換を含む簡略化されて容易な作業を比較的短い時間行うだけで、複数種の測定方法の夫々を選択的に実施することができることになる。しかも、測定装置についての設置コストの大幅な低減を図ることができる。
【0084】
また、特に、本願の特許請求の範囲における請求項3,4または5に記載された発明に係る半田付け性測定装置によれば、田槽部における内槽と外槽の間に形成された空隙に、内槽に貯留される溶融半田より融点が低い低融点合金が溶融状態とされて貯留され、その低融点合金を介して、内槽に貯留された溶融半田が加熱されるので、内槽に貯留された溶融半田の加熱が、効果的かつ安全に行われることになる。さらに、半田槽部における内槽と外槽の間に低融点合金が溶融状態とされて貯留されることになる結果、内槽の外槽内への着脱を、例えば、摂氏80度程度の比較的低い温度のもとで行うことができ、着脱作業が容易になるとともに、火傷等の損傷を負うことになる危険が低減される。
【0085】
さらに、本願の特許請求の範囲における請求項6から請求項9のいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置によれば、例えば、試料保持部を測定部に連結する連結部材に着脱可能に取り付けられる複数の錘を含むものとされる誤り検知手段により、試料保持部を測定部に連結する連結部材あるいは測定部に狂い,損傷等が生じて、測定部に得られる測定結果が誤ったものとなる事態を、事前に検知でき、装置の各部の再設定を時宜に適って行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項9までのいずれかに記載された発明に係る半田付け性測定装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示される例が備える測定部,試料保持部及び連結部材等の具体例を示す斜視図である。
【図3】 図1に示される例が備える誤り検知手段の説明に供される斜視図である。
【図4】 図1に示される例が備える半田槽部の構成を詳細に示す断面図である。
【図5】 図1に示される例が備える半田ポットユニットの構成を詳細に示す斜視図である。
【図6】 図1に示される例が用いられて実施されるメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法のうちの急加熱昇温方法に従った半田付け性測定の一例の説明に供される工程図である。
【図7】 図1に示される例が用いられて実施されるメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法のうちのプロファイル昇温方法に従った半田付け性測定の一例の説明に供される工程図である。
【図8】 図1に示される例が用いられて実施されるメニスコグラフ法に属するソルダーペースト平衡法のうちのプロファイル昇温方法に従った半田付け性測定の一例の説明に供される特性図である。
【図9】 図1に示される例が用いられて実施されるメニスコグラフ法に属する半田平衡法に従った半田付け性測定の一例の説明に供される工程図である。
【図10】 図1に示される例に備えられるグロビュール台が配された内槽を有する半田槽部の構成を示す断面図である。
【図11】 図1に示される例が用いられて実施されるグロビュール法に属する半田小球平衡法に従った半田付け性測定の一例の説明に供される工程図である。
【符号の説明】
11・・・測定部,12・・・試料,13・・・試料保持部,14・・・連結部材,15,17・・・モータ,16,18・・・昇降機構,19・・・半田槽部,20・・・半田ポットユニット,21・・・可動支持部,22・・・ホルダー部,23・・・半田ポット部,24・・・測定用半田,41・・・シャフト部材,43,46・・・連結部,49・・・係合部,51・・・弾性板状部材,53A,53B・・・出力端子,56・・・弾性保持部,57・・・可動スリーブ部材,58・・・コイルスプリング部材,60,61,62・・・揺動防止部材,63,64,65・・・容器,66・・・磁石,70・・・錘,71・・・溶融半田,72・・・内槽,73・・・断熱部材,74・・・外槽,75・・・ヒータ,76,93・・・熱電対,77・・・内周側面,78・・・内底面,79・・・低融点合金,85・・・ガイドシャフト,86・・・ガイドブッシュ,90・・・平板状部材,91.92・・・弾性支持板部材,94・・・熱電対保持部,97・・・グロビュール台,98・・・グロビュール台支持部材,100・・・半田

Claims (9)

  1. 試料を保持する試料保持部と、
    上記試料保持部により保持された試料が溶融状態におかれた測定用半田との接触状態におかれたとき、該接触状態にある上記試料に作用する力を検出して、上記試料の半田付け性についての測定結果を得る測定部と、
    測定用半田を保持する半田保持部が着脱可能に取り付けられ取り付けられた上記半田保持部により保持された測定用半田と上記試料保持部により保持された試料との間隔を調整すべく昇降することができる可動支持部と、
    溶融半田を貯留して上記試料保持部の下方に配され、上記可動支持部から上記半田保持部が取り外されて、上記溶融半田と上記試料保持により保持された試料との間に上記測定用半田が配されないもとで、上記溶融半田を測定用半田として利用されるものとなすため、該溶融半田と上記試料保持部により保持された試料との間隔を調整すべく昇降することができるとともに上記可動支持部に上記半田保持部が取り付けられて、上記溶融半田と上記試料保持部により保持された試料との間に上記測定用半田が配されるもとで、上記溶融半田を上記測定用半田に対する加熱用熱源として利用されるものとなすため、該溶融半田と上記測定用半田との間隔を調整すべく昇降することができる半田槽部と、
    を備え、
    記半田槽部が、上記溶融半田が貯留される内槽、及び、該内槽が着脱可能に収納され槽を有して成る二重槽とされ、上記内槽と外槽との間に該内槽に貯留される溶融半田を加熱する加熱手段が設けられるものとされることを特徴とする半田付け性測定装置。
  2. 半田槽部における内槽の内周側面が、下方側の相互対向間隔に比して上方側の相互対向間隔が大となる状態をもって上記内槽の内底面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の半田付け性測定装置。
  3. 半田槽部における内槽と外槽との間に、該内槽に貯留される溶融半田より融点が低い低融点合金が溶融状態におかれて貯留される空隙が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半田付け性測定装置。
  4. 半田槽部における外槽に、上記半田槽部における内槽と上記外槽との間に貯留される低融点合金の温度を、上記内槽に貯留された溶融半田の温度をあらわす温度として測定する第1の熱電対が配されるとともに、測定用半田を保持する半田保持部に取り付けられた熱電対保持部により保持され、該熱電対保持部の温度を、上記半田保持部により保持された測定用半田の温度をあらわす温度として測定する第2の熱電対が配されたことを特徴とする請求項3記載の半田付け性測定装置。
  5. 熱電対保持部における半田槽部に対向する下端面の位置が、半田保持部における上記半田槽部に対向する下端面の位置と実質的に同じとされることを特徴とする請求項4記載の半田付け性測定装置。
  6. 内槽に貯留された溶融半田と試料保持部により保持された試料との間に半田保持部により保持された測定用半田が配されないもとで、上記試料保持部により保持された試料に対向する位置に測定用半田を配置する保持手段が、上記内槽内に配される状態がとられることを特徴とする請求項1記載の半田付け性測定装置。
  7. 測定部による測定結果の誤りを検知するための誤り検知手段が備えられることを特徴とする請求項1記載の半田付け性測定装置。
  8. 誤り検知手段が、試料保持部を測定部に連結する連結部材に着脱可能に取り付けられる複数の錘を含むものとされることを特徴とする請求項7記載の半田付け性測定装置。
  9. 連結部材に磁石もしくは磁性体部が配されるとともに、複数の錘の夫々が磁性材料もしくは磁石により成るものとされ、上記連結部材に対する上記複数のの夫々の取り付けが、磁気吸着力が利用されて行われることを特徴とする請求項8記載の半田付け性測定装置。
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