JP3788868B2 - マルチディスプレイ用フィルタ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示機能を備えたビデオプロジェクタ(以下、プロジェクタと略記)を複数台組み合わせてシステム構成してマルチ的に画像表示可能なマルチディスプレイ装置に関し、特に冷却時に使用する防塵フィルタを一カ所に集中配置することでメンテナンスに伴う作業時間の短縮化、作業の簡易化及び作業効率の向上化を可能にしたマルチディスプレイ用フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像表示装置の大画面化に伴い、スクリーン等の画面に拡大投射して入力信号に基づく画像を表示する画像表示機能を備えたプロジェクタが注目されている。
【0003】
このようなプロジェクタを搭載した画像表示装置には、例えば液晶パネルに形成した入力信号に基づく画像を拡大投射することによりスクリーン等の画面に表示するものや、3原色のRGB映像光を投射管によってそれぞれ出射し画面等に結像して表示するという方式のものがある。このような画像表示装置はユーザの使用目的に応じてその機種が自由に選択することができ、また大画面表示も可能であることから、その需要が大きく、また幅広く普及している。
【0004】
このような画像表示装置としては、一般の家庭にて使用される背面投射型テレビジョン受像機や、前面投射型プロジェクタ等の画像表示装置は周知であるが、その他に、例えば企業の宣伝等、あるいは各種イベントのディスプレイ用としてそれぞれの入力信号に基づく画像を大画面に拡大表示し、あるいは必要に応じて大画面を分割した画面にそれぞれ異なる画像を表示することのできるマルチディスプレイ装置も実用化されており、今後の需要が期待されている。
【0005】
マルチディスプレイ装置は、例えば液晶パネルを用いた前面投射型液晶プロジェクタを複数台組み合わせた構成されたものもあり、例えば9台、16台等、大きいシステムのものでは100台の液晶プロジェクタのセットを組み合わせて構成されるものがある。
【0006】
通常、各液晶プロジェクタには、その表示性能を保持するために冷却手段がそれぞれ設けられており、この冷却手段によって、装置内に搭載された発熱部品等の影響で発生する熱を効果的に冷却することで、プロジェクタ本来の表示性能、あるいは光学系特性を保持して、表示映像の品質劣化を防止するようにしている。
【0007】
ところで、各液晶プロジェクタの冷却手段を用いて効果的に装置内部を冷却するためには、冷却ファン等によりプロジェクタ本体に設けられた吸気孔を介して強制的に新鮮な空気を本体内部に取り込む必要がある。しかし、取り込む空気には、ゴミや塵等が含まれている場合もあるため、何もせずに取り込んでしまうと、精密機器であるプロジェクタはごみや塵等の装置内への進入の起因して正常に動作せず誤動作、あるいは故障してしまう虞れもある。そこで、通常は各液晶プロジェクタの冷却手段毎に、ゴミや塵等を取り除くための防塵用フィルタを用いてこのような問題を防止するようにしている。
【0008】
図2は上述したように防塵用フィルタを備えた液晶プロジェクタを複数第組み合わせて構成されたマルチディスプレイ装置の概略構成を示す断面図である。
【0009】
図2に示すように、マルチディスプレイ用フィルタ装置11は、一般にマルチディスプレイ装置(図中にはマルチディスプレイと記載)12内に搭載されている。マルチディスプレイ12は、筐体内に複数台の前面投射型の液晶プロジェクタ13,13n…(nは整数)を縦横方向に組み合わせて配設することにより構成される。これらの各液晶プロジェクタ13,13n…は、図示はしないが入力信号に基づき液晶パネル上に形成した映像光を投射レンズ等によって拡大投射することにより、スクリーン14上に拡大映像を映出させる。
【0010】
各液晶プロジェクタ13,13n…には、図示はしないが冷却手段が設けられている。各冷却手段は、冷却ファンやそれを制御するのに必要な制御回路部等で構成されており、例えば該冷却ファンによる回転作用にて液晶プロジェクタ本体の側面あるいは下面に設けられた吸入孔より新鮮な空気を吸入することで、液晶プロジェクタ内部に籠もっている熱を冷却するようにしている。
【0011】
また、各液晶プロジェクタ本体の各吸入孔近傍には、これらの吸入孔を塞ぐように防塵用フィルタ14,14n…(nは整数)がそれぞれ設けられている。これらの防塵用フィルタ14,14n…は、空気のみを通過させてゴミや塵等の装置内の進入を防止するフィルタ特性を備えている。したがって、冷却の際には、これら防塵用フィルタ14,14nにるフィルタ特性により、強制的に吸入される空気にはゴミや塵等が混入しないため、ゴミや塵等に起因する故障を防止することができ、効率良く装置内を冷却することが可能である。
【0012】
ところで、マルチディスプレイ12は大型であり、また設置個所も過酷な環境に設置されることも少なくなくないことから、該ディスプレイ性能を正常なものに保つためには、様々なメンテナンスが必要である。中でも、上記冷却手段に関するメンテナンスは、マルチディスプレイが少なくとも動作中、常に駆動しているため、冷却手段に取付らたれ防塵用フィルタには多くのゴミや塵が付着することが予想されることから、定期的に行う必要がある。このため、このメンテナンスに伴う作業では、作業時間の短縮化、作業工程の簡略化及び作業効率の向上化が望まれている。
【0013】
しかしながら、従来の図2中のマルチディスプレイ用フィルタ装置では、上述したように、各液晶プロジェクタ毎にフィルタ装置が設けられていることから、フィルタ装置を点検、あるいは交換するためには、それぞれの液晶プロジェクタについてメンテナンスを実施しなくてはならず、このため、作業内容が煩雑で且つ作業時間も大幅に増大してしまい、結果として作業効率を向上させることができないという問題点があった。特に大型のマルチディスプレイになればなるほど、その問題は顕著である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来のマルチディスプレイ用フィルタ装置では、各液晶プロジェクタ毎にフィルタ装置が設けられているため、フィルタ装置を点検あるいは交換するためのメンテナンスを行う場合には、それぞれの液晶プロジェクタについて実施しなくてはならず、このため、作業内容が煩雑で且つ作業時間も大幅に増大してしまい、結果として作業効率を向上させることができないという問題点があった。
【0015】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、フィルタに関するメンテナンスを1つの所定箇所で実施可能な構造を採用することにより、その作業内容の簡略及び作業時間の短縮化を可能にして、作業効率の向上化を図ることのできるマルチディスプレイ用フィルタ装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によるマルチディスプレイ用フィルタ装置は、複数の投射型表示装置をマトリックス状に組み合わせて構成したマルチディスプレイ装置において、1つの吸気口を有するとともに、前記複数の投射型表示装置にそれぞれ対向配置した複数の排気口を有し、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口を介して前記複数の投射型表示装置にそれぞれ送風して各投射型表示装置を冷却するためのダクトと、前記ダクトの吸気口に取り付けた防塵用フィルタと、前記防塵用フィルタを介して前記ダクトの吸気口から各排気口へ外気を送風する送風手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0017】
本発明においては、複数の投射型表示装置をマトリックス状に組み合わせて構成したマルチディスプレイ装置において、1つの吸気口を有するとともに、前記複数の投射型表示装置にそれぞれ対向配置した複数の排気口を有し、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口を介して前記複数の投射型表示装置にそれぞれ送風して各投射型表示装置を冷却するためのダクトと、前記ダクトの吸気口に取り付けた防塵用フィルタと、前記防塵用フィルタを介して前記ダクトの吸気口から各排気口へ外気を送風する送風手段とを具備して構成している。このため、フィルタ装置の点検、あるいは防塵フィルタの交換等のメンテナンスでは、上記マルチディスプレイ装置を集中管理している1つのフィルタ装置のみについて行えば良いので、作業内容も容易となり、作業時間も大幅に短縮させることができるため、作業効率を向上させることが可能になる。また、前記フィルタ装置と前記複数の投射型プロジェクタとの間に冷却風を搬送するための複数の吸気用ダクトを設けて構成しているので、勿論確実に各プロジェクタ内を冷却することができ、冷却効率も向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明に係るマルチディスプレイ用フィルタ装置の一実施の形態を示し、マルチディスプレイに採用された該フィルタ装置の概略構成を説明するためのマルチディスプレイの側面図である。
【0020】
尚、図1は説明簡略化のために複数台の液晶プロジェクタで構成されるシステムの内、2つの液晶プロジェクタに対応した構成例について示されている。
【0021】
本実施の形態のマルチディスプレイ用フィルタ装置は、複数台の液晶プロジェクタを組み合わせて構成されるマルチディスプレイでも、冷却に伴い使用される防塵用フィルタ及びフィルタ装置の点検あるいは交換等のメンテナンスを簡単に且つ短時間で行うことができ且つ作業効率の向上化を図ることの可能な構造が採用されている。
【0022】
具体的な全体構成としては、図1に示すように、マルチディスプレイ用フィルタ装置1を備えたマルチディスプレイ2は、筐体内に複数台(n台)の前面投射型の液晶プロジェクタ3,3n…(nは整数)のそれぞれのセットを、縦横方向に組み合わせて配設することにより構成されている。図中では、縦方向2台の液晶プロジェクタ3が配設された場合を示しているが、これに限らず垂直方向及び水平方向にn台の液晶プロジェクタ3nを設けて構成されたシステムでも対応可能である。
【0023】
これらの各液晶プロジェクタ3,3n…は、図示はしないが入力信号に基づき液晶パネル上に形成した映像光を投射レンズ3aによって拡大投射することにより、スクリーン14上に拡大映像を映出させる表示機能を有している。
【0024】
本実施の形態では、マルチディスプレイ2の筐体背面側の所定位置には、1台のフィルタ装置5が配置して設けられている。このフィルタ装置5は、冷却手段として冷却機能を備え、各n台の液晶プロジェクタ3,3nの有する筐体内へと冷却風を強制的に取り込むための冷却ファン5aと、該冷却ファン5aの回転作用による空気の吸気時に、吸気される空気のゴミや塵を吸収すると同時に空気のみを通過させるための防塵フィルタ5bと、図示はしないが前記冷却ファンの駆動を制御するための制御回路等を具備して構成されている。
【0025】
また、上記フィルタ装置1と各液晶プロジェクタのそれぞれの所定位置には、図示はしないが冷却時における冷却風を取り込むための冷却用孔が設けられており、フィルタ装置1の冷却用孔と各液晶プロジェクタ3,3nの冷却用孔との間は、新たに設けられた吸気用ダクト6,6nによって連通されるようになっている。
【0026】
該吸気用ダクト6,6nは、例えばパイプ状に形成されたもので、上記フィルタ装置1を起点に枝状に分岐するような形状で配管されており、それらの基端部は各液晶プロジェクタ3,3nのそれぞれの冷却孔に接続されることで上記フィルタ装置1の冷却孔と各液晶プロジェクタの冷却孔とが連通状態となる。
【0027】
これらの吸気用ダクト6,6nは、上記フィルタ装置5の冷却ファン5aにより強制的に取り込んだ空気を、案内するとともに各液晶プロジェクタ3,3nの冷却用孔を介して装置内に供給する役割を有している。つまり、冷却時にフィルタ装置1の冷却ファン5aによって取り込まれた外部の空気は、図中に示すように防塵フィルタ5b,各吸気用ダクト6,6nを介して、各液晶プロジェクタ3,3n内に送風される。
【0028】
尚、上記吸気用ダクト3,3nの長さは、上記フィルタ装置5と接続される液晶プロジェク3,3nとの距離に応じた長さで設けられており、液晶プロジェクタの設置個所が遠く成ればなるほど、それに応じて吸気用ダクト3nも長くなる。また、吸気用ダクト3,3nの形状は、その管内に流れる空気が効果的に流れるような形状となっており、このため、フィルタ装置の1の冷却ファン5aにより送られる空気は少なくとも均一の圧力で送風されるようになっている。
【0029】
したがって、上記のような構成によれば、n台の複数の液晶プロジェクタ3,3nを組み合わせて構成される大型のマルチディスプレイ2でも、1枚の防塵フィルタ5bを備えた1台のフィルタ装置5によって、冷却手段に伴うフィルタ機能を集中的に管理することが可能となる。
【0030】
さらに、フィルタ装置1と各液晶プロジェクタ3,3nとの間の空気搬送を行う吸気用ダクト6,6nによって、各液晶プロジェクタ3,3n内に冷却するための空気を効果的に供給することができるため、冷却効率を向上させ、また、冷却風供給時には、1枚の防塵フィルタ5bによって確実にゴミや塵を取り除くことができるため、各液晶プロジェクタ3,3n内へのゴミ等の進入を防止することが可能であり、ゴミ等の進入に起因する故障等の発生も防止することが可能となる。
【0031】
次に、冷却時における動作及びメンテナンスを行う場合の交換方法について説明する。
【0032】
いま、図1に示すマルチディスプレイ2を起動したものとする。すると、各液晶プロジェクタ3,3nは、その表示機能を起動して、各液晶パネルに形成した映像光を投射レンズ3aによってそれぞれ拡大投射することで、スクリーン4上に拡大映像を表示する。
【0033】
このとき、各液晶プロジェクタ3,3n内は、内部の光学系部品や発熱部品等の電子回路部品によって少なくとも熱が発生し、発生した熱によって内部の空気が上昇することになる。
【0034】
このため、各液晶プロジェクタ3,3n内の温度上昇を防止するために、冷却手段としてのフィルタ装置5は、上記マルチディスプレイ2の起動と連動して、その冷却機能が起動する。
【0035】
すると、フィルタ装置5の図示しない制御回路による駆動制御によって冷却ファン5aが回転し、この冷却ファン5aの回転作用により、フィルタ装置1に設けられた吸入孔(図示せず)を介して外部の空気が強制的に取り入れられる。
【0036】
この取り入れられた空気は、防塵フィルタ5bによって、外部の空気に含まれるゴミや塵等が吸収され、空気のみが通過する。したがって、防塵フィルタ5b以降の空気の搬送経路については、ゴミや塵が含まれない空気が供給されることになる。
【0037】
その後、防塵フィルタ5bを通過した空気は、それぞれの液晶プロジェクタ3,3nの冷却孔と連通状態になっているそれぞれの吸気用ダクト6,6nを介して、各液晶プロジェクタ3,3n内に強制的に供給される。これにより、各液晶プロジェクタ3,3n内は供給された空気によって、内部に籠もっていた熱風が冷却され、つまり、この冷却作用によって、各液晶プロジェクタ3,3n内の電子回路部品を正常に動作させることが可能となり、結果として本来の表示機能を保持し、映像品質の劣化を防止することを可能にする。
【0038】
この場合、各吸気用ダクト6,6nは、均一の圧力で送風されるように設計され、さらに、冷却ファンの回転が制御回路による制御によって最適に行われていることから、冷却効率も良好である。
【0039】
いま、図1に示すマルチディスプレイ2のフィルタ装置の点検、あるいは交換作業等のメンテナンスを実施するものとする。この場合、図1に示すように防塵フィルタ5bを有するフィルタ装置1は、マルチディスプレイ2の筐体背面側に配置して、該マルチディスプレイ2全体の冷却機能を集中的に管理しているので、該1台のフィルタ装置1のみのメンテナンスを行えばよい。
【0040】
このとき、例えば記フィルタ装置5の防塵フィルタ5bがかなり汚れている場合には、この1枚の防塵フィルタ5bを新たなものと交換すればよい。
【0041】
このように、作業者はフィルタ装置の防塵フィルタの交換作業を簡単に行うことが可能となる。
【0042】
したがって、従来技術では、防塵フィルタの交換作業等のメンテナンスをそれぞれの液晶プロジェクタ毎に行わなくてはならなかったのに対し、本実施の形態では、1回の作業で完了することが可能となる。これにより、冷却に伴うフィルタ装置の点検、あるいは防塵フィルタ交換等のメンテナンスを、より簡単に行うことができるとともに、それにかかる詐欺用時間も大幅に短縮することができ、結果として作業効率を向上させることが可能となる。
【0043】
また、防塵フィルタは1枚のみで実施可能であるため、その消費枚数も大幅に低減することができるため、管理コストの面で低コスト化に大きく寄与する。
【0044】
尚、本発明に係る実施の形態においては、システムを構築する液晶プロジェクタの数は言及してはいないが、本発明は複数の液晶プロジェクタで構成される全てのシステムについて適用することが可能であり、上記同様の効果を得ることは明らかである。
【0045】
また、本実施の形態では、吸気用ダクト6,6nの形状は、柔軟に材質を用いて筐体内部を自由自在にその管径を保持した状態で配管可能な材質のもので形成されたものであっても良く、あるいはある程度の固さを有する材質のものを用いて配管可能な形状のものを用いても良い。また、その管径は冷却に必要とされる空気圧が得られるように管径を有していれば良い。
【0046】
さらに、本実施の形態では、1つのフィルタ装置を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マルチディスプレイの大型に応じて必要な数のフィルタ装置を設けるようにしても良い。例えば、吸気用ダクトを介して配管された何台か液晶プロジェクタのブロック毎にフィルタ装置を設置するように構成しても良く、その場合、フィルタ設置数の数だけメンテナンスを行うことが必要となるが、冷却効果はより効果的に得られることが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、n台の複数の液晶プロジェクタを組み合わせて構成されるマルチディスプレイでも、防塵フィルタを有するフィルタ装置に関するメンテナンスを1つの所定箇所で実施可能な構造を作用していることにより、その作業内容の簡略化及び作業時間の短縮化を可能にして、作業効率を向上させることが可能となる。また、防塵フィルタの消費量も低減することができるので、管理コスト上のコスト低減も図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチディスプレイ用フィルタ装置の一実施の形態の概略構成を示す側面図。
【図2】従来のマルチディスプレイ用フィルタ装置の構成例を示す側面図。
【符号の説明】
1…マルチディスプレイフィルタ装置、
2…マルチディスプレイ、
3,3n…液晶プロジェクタ、
4…スクリーン、
5…フィルタ装置、
5a…冷却ファン、
5b…防塵フィルタ、
6,6n…吸気用ダクト。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示機能を備えたビデオプロジェクタ(以下、プロジェクタと略記)を複数台組み合わせてシステム構成してマルチ的に画像表示可能なマルチディスプレイ装置に関し、特に冷却時に使用する防塵フィルタを一カ所に集中配置することでメンテナンスに伴う作業時間の短縮化、作業の簡易化及び作業効率の向上化を可能にしたマルチディスプレイ用フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像表示装置の大画面化に伴い、スクリーン等の画面に拡大投射して入力信号に基づく画像を表示する画像表示機能を備えたプロジェクタが注目されている。
【0003】
このようなプロジェクタを搭載した画像表示装置には、例えば液晶パネルに形成した入力信号に基づく画像を拡大投射することによりスクリーン等の画面に表示するものや、3原色のRGB映像光を投射管によってそれぞれ出射し画面等に結像して表示するという方式のものがある。このような画像表示装置はユーザの使用目的に応じてその機種が自由に選択することができ、また大画面表示も可能であることから、その需要が大きく、また幅広く普及している。
【0004】
このような画像表示装置としては、一般の家庭にて使用される背面投射型テレビジョン受像機や、前面投射型プロジェクタ等の画像表示装置は周知であるが、その他に、例えば企業の宣伝等、あるいは各種イベントのディスプレイ用としてそれぞれの入力信号に基づく画像を大画面に拡大表示し、あるいは必要に応じて大画面を分割した画面にそれぞれ異なる画像を表示することのできるマルチディスプレイ装置も実用化されており、今後の需要が期待されている。
【0005】
マルチディスプレイ装置は、例えば液晶パネルを用いた前面投射型液晶プロジェクタを複数台組み合わせた構成されたものもあり、例えば9台、16台等、大きいシステムのものでは100台の液晶プロジェクタのセットを組み合わせて構成されるものがある。
【0006】
通常、各液晶プロジェクタには、その表示性能を保持するために冷却手段がそれぞれ設けられており、この冷却手段によって、装置内に搭載された発熱部品等の影響で発生する熱を効果的に冷却することで、プロジェクタ本来の表示性能、あるいは光学系特性を保持して、表示映像の品質劣化を防止するようにしている。
【0007】
ところで、各液晶プロジェクタの冷却手段を用いて効果的に装置内部を冷却するためには、冷却ファン等によりプロジェクタ本体に設けられた吸気孔を介して強制的に新鮮な空気を本体内部に取り込む必要がある。しかし、取り込む空気には、ゴミや塵等が含まれている場合もあるため、何もせずに取り込んでしまうと、精密機器であるプロジェクタはごみや塵等の装置内への進入の起因して正常に動作せず誤動作、あるいは故障してしまう虞れもある。そこで、通常は各液晶プロジェクタの冷却手段毎に、ゴミや塵等を取り除くための防塵用フィルタを用いてこのような問題を防止するようにしている。
【0008】
図2は上述したように防塵用フィルタを備えた液晶プロジェクタを複数第組み合わせて構成されたマルチディスプレイ装置の概略構成を示す断面図である。
【0009】
図2に示すように、マルチディスプレイ用フィルタ装置11は、一般にマルチディスプレイ装置(図中にはマルチディスプレイと記載)12内に搭載されている。マルチディスプレイ12は、筐体内に複数台の前面投射型の液晶プロジェクタ13,13n…(nは整数)を縦横方向に組み合わせて配設することにより構成される。これらの各液晶プロジェクタ13,13n…は、図示はしないが入力信号に基づき液晶パネル上に形成した映像光を投射レンズ等によって拡大投射することにより、スクリーン14上に拡大映像を映出させる。
【0010】
各液晶プロジェクタ13,13n…には、図示はしないが冷却手段が設けられている。各冷却手段は、冷却ファンやそれを制御するのに必要な制御回路部等で構成されており、例えば該冷却ファンによる回転作用にて液晶プロジェクタ本体の側面あるいは下面に設けられた吸入孔より新鮮な空気を吸入することで、液晶プロジェクタ内部に籠もっている熱を冷却するようにしている。
【0011】
また、各液晶プロジェクタ本体の各吸入孔近傍には、これらの吸入孔を塞ぐように防塵用フィルタ14,14n…(nは整数)がそれぞれ設けられている。これらの防塵用フィルタ14,14n…は、空気のみを通過させてゴミや塵等の装置内の進入を防止するフィルタ特性を備えている。したがって、冷却の際には、これら防塵用フィルタ14,14nにるフィルタ特性により、強制的に吸入される空気にはゴミや塵等が混入しないため、ゴミや塵等に起因する故障を防止することができ、効率良く装置内を冷却することが可能である。
【0012】
ところで、マルチディスプレイ12は大型であり、また設置個所も過酷な環境に設置されることも少なくなくないことから、該ディスプレイ性能を正常なものに保つためには、様々なメンテナンスが必要である。中でも、上記冷却手段に関するメンテナンスは、マルチディスプレイが少なくとも動作中、常に駆動しているため、冷却手段に取付らたれ防塵用フィルタには多くのゴミや塵が付着することが予想されることから、定期的に行う必要がある。このため、このメンテナンスに伴う作業では、作業時間の短縮化、作業工程の簡略化及び作業効率の向上化が望まれている。
【0013】
しかしながら、従来の図2中のマルチディスプレイ用フィルタ装置では、上述したように、各液晶プロジェクタ毎にフィルタ装置が設けられていることから、フィルタ装置を点検、あるいは交換するためには、それぞれの液晶プロジェクタについてメンテナンスを実施しなくてはならず、このため、作業内容が煩雑で且つ作業時間も大幅に増大してしまい、結果として作業効率を向上させることができないという問題点があった。特に大型のマルチディスプレイになればなるほど、その問題は顕著である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来のマルチディスプレイ用フィルタ装置では、各液晶プロジェクタ毎にフィルタ装置が設けられているため、フィルタ装置を点検あるいは交換するためのメンテナンスを行う場合には、それぞれの液晶プロジェクタについて実施しなくてはならず、このため、作業内容が煩雑で且つ作業時間も大幅に増大してしまい、結果として作業効率を向上させることができないという問題点があった。
【0015】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、フィルタに関するメンテナンスを1つの所定箇所で実施可能な構造を採用することにより、その作業内容の簡略及び作業時間の短縮化を可能にして、作業効率の向上化を図ることのできるマルチディスプレイ用フィルタ装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によるマルチディスプレイ用フィルタ装置は、複数の投射型表示装置をマトリックス状に組み合わせて構成したマルチディスプレイ装置において、1つの吸気口を有するとともに、前記複数の投射型表示装置にそれぞれ対向配置した複数の排気口を有し、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口を介して前記複数の投射型表示装置にそれぞれ送風して各投射型表示装置を冷却するためのダクトと、前記ダクトの吸気口に取り付けた防塵用フィルタと、前記防塵用フィルタを介して前記ダクトの吸気口から各排気口へ外気を送風する送風手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0017】
本発明においては、複数の投射型表示装置をマトリックス状に組み合わせて構成したマルチディスプレイ装置において、1つの吸気口を有するとともに、前記複数の投射型表示装置にそれぞれ対向配置した複数の排気口を有し、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口を介して前記複数の投射型表示装置にそれぞれ送風して各投射型表示装置を冷却するためのダクトと、前記ダクトの吸気口に取り付けた防塵用フィルタと、前記防塵用フィルタを介して前記ダクトの吸気口から各排気口へ外気を送風する送風手段とを具備して構成している。このため、フィルタ装置の点検、あるいは防塵フィルタの交換等のメンテナンスでは、上記マルチディスプレイ装置を集中管理している1つのフィルタ装置のみについて行えば良いので、作業内容も容易となり、作業時間も大幅に短縮させることができるため、作業効率を向上させることが可能になる。また、前記フィルタ装置と前記複数の投射型プロジェクタとの間に冷却風を搬送するための複数の吸気用ダクトを設けて構成しているので、勿論確実に各プロジェクタ内を冷却することができ、冷却効率も向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明に係るマルチディスプレイ用フィルタ装置の一実施の形態を示し、マルチディスプレイに採用された該フィルタ装置の概略構成を説明するためのマルチディスプレイの側面図である。
【0020】
尚、図1は説明簡略化のために複数台の液晶プロジェクタで構成されるシステムの内、2つの液晶プロジェクタに対応した構成例について示されている。
【0021】
本実施の形態のマルチディスプレイ用フィルタ装置は、複数台の液晶プロジェクタを組み合わせて構成されるマルチディスプレイでも、冷却に伴い使用される防塵用フィルタ及びフィルタ装置の点検あるいは交換等のメンテナンスを簡単に且つ短時間で行うことができ且つ作業効率の向上化を図ることの可能な構造が採用されている。
【0022】
具体的な全体構成としては、図1に示すように、マルチディスプレイ用フィルタ装置1を備えたマルチディスプレイ2は、筐体内に複数台(n台)の前面投射型の液晶プロジェクタ3,3n…(nは整数)のそれぞれのセットを、縦横方向に組み合わせて配設することにより構成されている。図中では、縦方向2台の液晶プロジェクタ3が配設された場合を示しているが、これに限らず垂直方向及び水平方向にn台の液晶プロジェクタ3nを設けて構成されたシステムでも対応可能である。
【0023】
これらの各液晶プロジェクタ3,3n…は、図示はしないが入力信号に基づき液晶パネル上に形成した映像光を投射レンズ3aによって拡大投射することにより、スクリーン14上に拡大映像を映出させる表示機能を有している。
【0024】
本実施の形態では、マルチディスプレイ2の筐体背面側の所定位置には、1台のフィルタ装置5が配置して設けられている。このフィルタ装置5は、冷却手段として冷却機能を備え、各n台の液晶プロジェクタ3,3nの有する筐体内へと冷却風を強制的に取り込むための冷却ファン5aと、該冷却ファン5aの回転作用による空気の吸気時に、吸気される空気のゴミや塵を吸収すると同時に空気のみを通過させるための防塵フィルタ5bと、図示はしないが前記冷却ファンの駆動を制御するための制御回路等を具備して構成されている。
【0025】
また、上記フィルタ装置1と各液晶プロジェクタのそれぞれの所定位置には、図示はしないが冷却時における冷却風を取り込むための冷却用孔が設けられており、フィルタ装置1の冷却用孔と各液晶プロジェクタ3,3nの冷却用孔との間は、新たに設けられた吸気用ダクト6,6nによって連通されるようになっている。
【0026】
該吸気用ダクト6,6nは、例えばパイプ状に形成されたもので、上記フィルタ装置1を起点に枝状に分岐するような形状で配管されており、それらの基端部は各液晶プロジェクタ3,3nのそれぞれの冷却孔に接続されることで上記フィルタ装置1の冷却孔と各液晶プロジェクタの冷却孔とが連通状態となる。
【0027】
これらの吸気用ダクト6,6nは、上記フィルタ装置5の冷却ファン5aにより強制的に取り込んだ空気を、案内するとともに各液晶プロジェクタ3,3nの冷却用孔を介して装置内に供給する役割を有している。つまり、冷却時にフィルタ装置1の冷却ファン5aによって取り込まれた外部の空気は、図中に示すように防塵フィルタ5b,各吸気用ダクト6,6nを介して、各液晶プロジェクタ3,3n内に送風される。
【0028】
尚、上記吸気用ダクト3,3nの長さは、上記フィルタ装置5と接続される液晶プロジェク3,3nとの距離に応じた長さで設けられており、液晶プロジェクタの設置個所が遠く成ればなるほど、それに応じて吸気用ダクト3nも長くなる。また、吸気用ダクト3,3nの形状は、その管内に流れる空気が効果的に流れるような形状となっており、このため、フィルタ装置の1の冷却ファン5aにより送られる空気は少なくとも均一の圧力で送風されるようになっている。
【0029】
したがって、上記のような構成によれば、n台の複数の液晶プロジェクタ3,3nを組み合わせて構成される大型のマルチディスプレイ2でも、1枚の防塵フィルタ5bを備えた1台のフィルタ装置5によって、冷却手段に伴うフィルタ機能を集中的に管理することが可能となる。
【0030】
さらに、フィルタ装置1と各液晶プロジェクタ3,3nとの間の空気搬送を行う吸気用ダクト6,6nによって、各液晶プロジェクタ3,3n内に冷却するための空気を効果的に供給することができるため、冷却効率を向上させ、また、冷却風供給時には、1枚の防塵フィルタ5bによって確実にゴミや塵を取り除くことができるため、各液晶プロジェクタ3,3n内へのゴミ等の進入を防止することが可能であり、ゴミ等の進入に起因する故障等の発生も防止することが可能となる。
【0031】
次に、冷却時における動作及びメンテナンスを行う場合の交換方法について説明する。
【0032】
いま、図1に示すマルチディスプレイ2を起動したものとする。すると、各液晶プロジェクタ3,3nは、その表示機能を起動して、各液晶パネルに形成した映像光を投射レンズ3aによってそれぞれ拡大投射することで、スクリーン4上に拡大映像を表示する。
【0033】
このとき、各液晶プロジェクタ3,3n内は、内部の光学系部品や発熱部品等の電子回路部品によって少なくとも熱が発生し、発生した熱によって内部の空気が上昇することになる。
【0034】
このため、各液晶プロジェクタ3,3n内の温度上昇を防止するために、冷却手段としてのフィルタ装置5は、上記マルチディスプレイ2の起動と連動して、その冷却機能が起動する。
【0035】
すると、フィルタ装置5の図示しない制御回路による駆動制御によって冷却ファン5aが回転し、この冷却ファン5aの回転作用により、フィルタ装置1に設けられた吸入孔(図示せず)を介して外部の空気が強制的に取り入れられる。
【0036】
この取り入れられた空気は、防塵フィルタ5bによって、外部の空気に含まれるゴミや塵等が吸収され、空気のみが通過する。したがって、防塵フィルタ5b以降の空気の搬送経路については、ゴミや塵が含まれない空気が供給されることになる。
【0037】
その後、防塵フィルタ5bを通過した空気は、それぞれの液晶プロジェクタ3,3nの冷却孔と連通状態になっているそれぞれの吸気用ダクト6,6nを介して、各液晶プロジェクタ3,3n内に強制的に供給される。これにより、各液晶プロジェクタ3,3n内は供給された空気によって、内部に籠もっていた熱風が冷却され、つまり、この冷却作用によって、各液晶プロジェクタ3,3n内の電子回路部品を正常に動作させることが可能となり、結果として本来の表示機能を保持し、映像品質の劣化を防止することを可能にする。
【0038】
この場合、各吸気用ダクト6,6nは、均一の圧力で送風されるように設計され、さらに、冷却ファンの回転が制御回路による制御によって最適に行われていることから、冷却効率も良好である。
【0039】
いま、図1に示すマルチディスプレイ2のフィルタ装置の点検、あるいは交換作業等のメンテナンスを実施するものとする。この場合、図1に示すように防塵フィルタ5bを有するフィルタ装置1は、マルチディスプレイ2の筐体背面側に配置して、該マルチディスプレイ2全体の冷却機能を集中的に管理しているので、該1台のフィルタ装置1のみのメンテナンスを行えばよい。
【0040】
このとき、例えば記フィルタ装置5の防塵フィルタ5bがかなり汚れている場合には、この1枚の防塵フィルタ5bを新たなものと交換すればよい。
【0041】
このように、作業者はフィルタ装置の防塵フィルタの交換作業を簡単に行うことが可能となる。
【0042】
したがって、従来技術では、防塵フィルタの交換作業等のメンテナンスをそれぞれの液晶プロジェクタ毎に行わなくてはならなかったのに対し、本実施の形態では、1回の作業で完了することが可能となる。これにより、冷却に伴うフィルタ装置の点検、あるいは防塵フィルタ交換等のメンテナンスを、より簡単に行うことができるとともに、それにかかる詐欺用時間も大幅に短縮することができ、結果として作業効率を向上させることが可能となる。
【0043】
また、防塵フィルタは1枚のみで実施可能であるため、その消費枚数も大幅に低減することができるため、管理コストの面で低コスト化に大きく寄与する。
【0044】
尚、本発明に係る実施の形態においては、システムを構築する液晶プロジェクタの数は言及してはいないが、本発明は複数の液晶プロジェクタで構成される全てのシステムについて適用することが可能であり、上記同様の効果を得ることは明らかである。
【0045】
また、本実施の形態では、吸気用ダクト6,6nの形状は、柔軟に材質を用いて筐体内部を自由自在にその管径を保持した状態で配管可能な材質のもので形成されたものであっても良く、あるいはある程度の固さを有する材質のものを用いて配管可能な形状のものを用いても良い。また、その管径は冷却に必要とされる空気圧が得られるように管径を有していれば良い。
【0046】
さらに、本実施の形態では、1つのフィルタ装置を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マルチディスプレイの大型に応じて必要な数のフィルタ装置を設けるようにしても良い。例えば、吸気用ダクトを介して配管された何台か液晶プロジェクタのブロック毎にフィルタ装置を設置するように構成しても良く、その場合、フィルタ設置数の数だけメンテナンスを行うことが必要となるが、冷却効果はより効果的に得られることが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、n台の複数の液晶プロジェクタを組み合わせて構成されるマルチディスプレイでも、防塵フィルタを有するフィルタ装置に関するメンテナンスを1つの所定箇所で実施可能な構造を作用していることにより、その作業内容の簡略化及び作業時間の短縮化を可能にして、作業効率を向上させることが可能となる。また、防塵フィルタの消費量も低減することができるので、管理コスト上のコスト低減も図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチディスプレイ用フィルタ装置の一実施の形態の概略構成を示す側面図。
【図2】従来のマルチディスプレイ用フィルタ装置の構成例を示す側面図。
【符号の説明】
1…マルチディスプレイフィルタ装置、
2…マルチディスプレイ、
3,3n…液晶プロジェクタ、
4…スクリーン、
5…フィルタ装置、
5a…冷却ファン、
5b…防塵フィルタ、
6,6n…吸気用ダクト。
Claims (2)
- 複数の投射型表示装置をマトリックス状に組み合わせて構成したマルチディスプレイ装置において、
1つの吸気口を有するとともに、前記複数の投射型表示装置にそれぞれ対向配置した複数の排気口を有し、前記吸気口から取り込んだ空気を前記排気口を介して前記複数の投射型表示装置にそれぞれ送風して各投射型表示装置を冷却するためのダクトと、
前記ダクトの吸気口に取り付けた防塵用フィルタと、
前記防塵用フィルタを介して前記ダクトの吸気口から各排気口へ外気を送風する送風手段とを具備したことを特徴とするマルチディスプレイ用フィルタ装置。 - 前記送風手段は、外気を前記防塵用フィルタを介して前記ダクトへ送風する冷却ファンで成ることを特徴とする請求項1に記載のマルチディスプレイ用フィルタ装置。
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