JP3407576B2 - 投射型液晶表示装置の防塵構造 - Google Patents
投射型液晶表示装置の防塵構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型液晶表示装
置の防塵構造に関し、装置を大型化することなく簡略な
構成で、防塵性能を格段に向上させ、エアーフィルター
の両面が清掃ができるとともに、エアーフィルターのみ
の交換ができサービス性が向上する投射型液晶表示装置
を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来の投射型液晶表示装置の防
塵構造を表す断面図である。図4は装置全体の概要構成
を示す平面図である。まず、全体の構成について図面を
参照しながら説明する。かかる図において、1は光源ラ
ンプ2のまわりの高温の空気を吸気および換気すること
により、光源ランプ2の高温部を適当に冷却し温度調節
する排気ファンである。光源ランプ箱3は、排気ファン
1による空気流れの上流側に配置され、光源ランプ2を
保持している。光源ランプ箱3には、排気ファン1によ
り吸気された光源ランプ2のまわりの高温の空気を装置
外へ排出するためルーバ形状になった空気の流出口とな
る空気流れの経路が一体的に形成されている。 【0003】また、排気ファン1によって光源ランプ箱
3の内部が負圧的になることによって、光源ランプ2の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
4は、光源ランプ箱3を交換管理できるように脱着自在
に保持できるような案内部を有しキャビネット7あるい
は光学ブロック6に位置決めされて固定されている。光
源ランプ収納部材4は、光源ランプ2から出射される光
束を所定の光軸に位置決め自在となる図示しない位置決
め機構が設けられている。 【0004】また、光源ランプ収納部材4には光源ラン
プ箱3のルーバ形状をした空気流れの経路と対向配置さ
れ、光源ランプ箱3とは対称的なルーバ形状をした空気
流れの経路が一体的に形成されている。また、光源ラン
プ収納部材4には、光源ランプ箱3の上流側の空気の流
入口を経過して、光源ランプ2のリフレクター部分へ空
気が導入されるように上流側には空気の流入口が形成さ
れている。 【0005】また6は光源ランプ2から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。5は光学ブロック6より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。吸気ファ
ン8は光学ブロック6の下方に設置され、キャビネット
外の空気を取り入れ、光源ランプ2からの光束により照
射され高温となる光学ブロック内の図示しない光学素子
部品などを強制的に空冷している。ファンガード10は
吸気ファン8の上流側すなわちキャビネット側に設置さ
れ、エアーフィルター11が一体的に接着されたフィル
ター収納部材9をキャビネット7から外した場合に、人
の指などが吸気ファン8に触れないように保護する役目
をはたしており、流入空気の通路のための開口のため格
子板状になっている。 【0006】次に図を用いて実際の投射型液晶表示装置
の防塵構造のしくみについて詳しく説明する。吸気ファ
ン8によってキャビネット7の外側の空気を矢印のごと
く、フィルター収納部材9の開口部より取り入れ、光学
ブロック6の内部へと外気を導くものであるが、従来よ
り外気の粉塵等の除去を考慮して、エアーフィルター1
1がフィルター収納部材9に一体的に接着固定されて設
置されている。そのため、吸入される空気中の粉塵など
がエアーフィルター11に吸着されて、キャビネット7
の内部には清浄された空気が取り込まれる。次に、キャ
ビネット内に取り込まれた空気は、前述の光学ブロック
6の内部にある図示しない液晶パネルなど光学素子部品
を冷却するとともに、排気ファン1によって光源ランプ
2など所定の部品を冷却調温され後、キャビネット外へ
排出されるしくみになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述の構成の従来の投
射型液晶表示装置の防塵構造においては、エアーフィル
ター1枚がフィルター収納部材に接着固定されているた
め、防塵性能には限界があり、数十〜数百ミクロンまで
の粉塵しか吸着除去できない。また、現在では高精細度
の要求に対し高密度画素ピッチの液晶パネルが使用され
つつあるため、液晶パネルの画素ピッチ間距離が約十ミ
クロン程度となっており、液晶パネル面にエアーフィル
ターで吸着除去されなかった粉塵が付着すると、スクリ
ーン上に投射される画像そのものに欠陥として現れるこ
とがあり大きな問題となっていた。 【0008】また、エアーフィルターに吸着した粉塵を
清掃して管理する場合には、フィルター収納部材にエア
ーフィルターが接着固定されているために、エアーフィ
ルターの外気面すなわちフィルター収納部材との接着面
には多くの粉塵が付着しているにもかかわらず十分な清
掃ができないのが大きな問題となっている。また、使用
時間によりエアーフィルターを交換する場合には、フィ
ルター収納部材を一体的になっているため、セットで交
換しなければならず使用者に対する交換パーツが高額に
なりサービス性が悪いという問題点があった。 【0009】そこで、本発明はこのような従来の問題点
に鑑みてなされたものであって、装置を大型化すること
なく、防塵性能を格段に向上させてなおかつエアーフィ
ルターの清掃管理などのサービス性を向上させることの
できる投射型液晶表示装置の防塵構造を提供することを
目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、白色光を出射する光源ランプと、前記光源
ランプから出射された白色光を光学的に処理して、画像
を生成する光学ブロックと、前記光学ブロックで生成さ
れた画像をスクリーンに拡大投射する投射レンズユニッ
トと、前記光学ブロックまわりの高温となる部材に外気
を強制的に当てて冷却する吸気ファンと、キャビネット
を兼ね、外気の取り入れ口を備えたフィルター収納部材
と、前記フィルター収納部材に収納される第1エアーフ
ィルターと、前記第1エアーフィルターより除去粒子サ
イズの小さい防塵性能を有する第2エアーフィルターを
一体的に形成され、前記第2エアーフィルターより空気
経路の上流側となる前記フィルター収納部材の収納位置
に前記第1エアーフィルターを保持自在なフィルター保
持部材とを備えたことを特徴とする。 【0011】このような特徴を有する本発明によれば、
装置を大型化することなく、防塵性能を格段に向上させ
てなおかつエアーフィルターの清掃管理などのサービス
性を向上させることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の請求項第1項に記載の発
明は、白色光を出射する光源ランプと、前記光源ランプ
から出射された白色光を光学的に処理して、画像を生成
する光学ブロックと、前記光学ブロックで生成された画
像をスクリーンに拡大投射する投射レンズユニットと、
前記光学ブロックまわりの高温となる部材に外気を強制
的に当てて冷却する吸気ファンと、キャビネットを兼
ね、外気の取り入れ口を備えたフィルター収納部材と、
前記フィルター収納部材に収納される第1エアーフィル
ターと、前記第1エアーフィルターより除去粒子サイズ
の小さい防塵性能を有する第2エアーフィルターを一体
的に形成され、前記第2エアーフィルターより空気経路
の上流側となる前記フィルター収納部材の収納位置に前
記第1エアーフィルターを保持自在なフィルター保持部
材とを備えたものであり、装置を大型化することなく、
防塵性能を格段に向上させてなおかつエアーフィルター
の清掃管理などのサービス性を向上させることができる
という作用を有する。 【0013】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態における投射型液晶表示装置の防塵構造の主要部の構
成を示す断面図であり、図2は装置全体の概要構成を示
す平面図である。なお、従来例と同一部分は同一符号を
付けて説明する。まず、全体の構成について説明する。
図1において、1は光源ランプ2のまわりの高温の空気
を吸気および換気することにより、光源ランプ2の高温
部を適当に冷却し温度調節する排気ファンである。光源
ランプ箱3は、排気ファン1による空気流れの上流側に
配置され、光源ランプ2を保持している。光源ランプ箱
3には、排気ファン1により吸気された光源ランプ2の
まわりの高温の空気を装置外へ排出するためルーバ形状
になった空気の流出口となる空気流れの経路が一体的に
形成されている。 【0014】また、排気ファン1によって光源ランプ箱
3の内部が負圧的になることによって、光源ランプ2の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
4は、光源ランプ箱3を交換管理できるように脱着自在
に保持できるような案内部を有しキャビネット7あるい
は光学ブロック6に位置決めされて固定されている。光
源ランプ収納部材4は、光源ランプ2から出射される光
束を所定の光軸に位置決め自在となる図示しない位置決
め機構が設けられている。 【0015】また、光源ランプ収納部材4には光源ラン
プ箱3のルーバ形状をした空気流れの経路と対向配置さ
れ、光源ランプ箱3とは対称的なルーバ形状をした空気
流れの経路が一体的に形成されている。また、光源ラン
プ収納部材4には、光源ランプ箱3の上流側の空気の流
入口を経過して、光源ランプ2のリフレクター部分へ空
気が導入されるように上流側には空気の流入口が形成さ
れている。 【0016】また6は光源ランプ2から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。5は光学ブロック6より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。吸気ファ
ン8は光学ブロック6の下方に設置され、キャビネット
外の空気を取り入れ、光源ランプ2からの光束により照
射され高温となる光学ブロック内の図示しない光学素子
部品などを強制的に送風空冷している。ファンガード1
0は吸気ファン8の上流側すなわちキャビネット側に設
置され、フィルター収納部材9をキャビネット7から外
した場合に、人の指などが吸気ファン8に触れないよう
に保護する役目をはたしており、流入空気の通路のため
の開口のため格子板状になっている。 【0017】第1エアーフィルター101はフィルター
収納部材9に脱着自在に装着されており、フィルター保
持部材103によって、フィルター収納部材9に保持さ
れている。フィルター保持部材103には、空気の流入
が可能になるように大きな開口部を形成しており、開口
部には第1エアーフィルター101より防塵性能が優れ
粉塵の粒子除去サイズの小さな樹脂製のメッシュ布であ
る第2エアーフィルター102が一体的に成形されてい
る。したがって、吸気ファン8によって吸引されたキャ
ビネット7の外部空気は矢印の如く、フィルター収納部
材9の開口部を経て第1エアーフィルター101、第2
エアーフィルター102、ファンガード10、吸気ファ
ン8を経由して光学ブロック6の内部へと導かれる。 【0018】以上のように構成された本実施の形態1に
おける投射型液晶表示装置の防塵構造のしくみについて
図2も併せて説明する。キャビネット7を兼ねたフィル
ター収納部材9の開口部から吸気ファン8によって吸入
された外気により、液晶パネルなど図示しない光学ブロ
ック6の内部の部品の冷却を必要とする箇所および図示
しない電源ブロック等を冷却される。 【0019】かかる防塵構造において、外気の塵埃を含
む空気は第1エアーフィルター101を通過する際に従
来構造と同等な集塵性能によって流入空気は清浄され、
第1エアーフィルター101の除去粒子サイズ以上の粉
塵は除去される。次に、第1エアーフィルター101に
よって集塵され得ない微粒子の粉塵が、第1エアーフィ
ルターの除去粒子サイズよりはるかに小さい除去能力を
もつ第2エアーフィルター102の通過の際に除去さ
れ、光学ブロック6の内部に流入される空気は、非常に
きれいなものとなるのは明らかである。 【0020】また、第1エアーフィルター101の厚み
を小さいものとし、フィルター保持部材103を樹脂成
形の薄板状のものにすれば、薄型設計が可能となり装置
全体が大型化することはない。 【0021】 【発明の効果】以上のように構成された本発明の投射型
液晶表示装置の防塵構造によれば、装置全体を大型化す
ることなくエアーフィルターを2重構成としているので
防塵性能を格段に向上させることができるという利点が
ある。また、使用中のエアーフィルターの空気吸入面及
び排出面の両面が清掃でき、交換時にはエアーフィルタ
ーのみを交換すれば良いため、視聴者へのサービス性を
向上させることのできるという利点を有する。
置の防塵構造に関し、装置を大型化することなく簡略な
構成で、防塵性能を格段に向上させ、エアーフィルター
の両面が清掃ができるとともに、エアーフィルターのみ
の交換ができサービス性が向上する投射型液晶表示装置
を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来の投射型液晶表示装置の防
塵構造を表す断面図である。図4は装置全体の概要構成
を示す平面図である。まず、全体の構成について図面を
参照しながら説明する。かかる図において、1は光源ラ
ンプ2のまわりの高温の空気を吸気および換気すること
により、光源ランプ2の高温部を適当に冷却し温度調節
する排気ファンである。光源ランプ箱3は、排気ファン
1による空気流れの上流側に配置され、光源ランプ2を
保持している。光源ランプ箱3には、排気ファン1によ
り吸気された光源ランプ2のまわりの高温の空気を装置
外へ排出するためルーバ形状になった空気の流出口とな
る空気流れの経路が一体的に形成されている。 【0003】また、排気ファン1によって光源ランプ箱
3の内部が負圧的になることによって、光源ランプ2の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
4は、光源ランプ箱3を交換管理できるように脱着自在
に保持できるような案内部を有しキャビネット7あるい
は光学ブロック6に位置決めされて固定されている。光
源ランプ収納部材4は、光源ランプ2から出射される光
束を所定の光軸に位置決め自在となる図示しない位置決
め機構が設けられている。 【0004】また、光源ランプ収納部材4には光源ラン
プ箱3のルーバ形状をした空気流れの経路と対向配置さ
れ、光源ランプ箱3とは対称的なルーバ形状をした空気
流れの経路が一体的に形成されている。また、光源ラン
プ収納部材4には、光源ランプ箱3の上流側の空気の流
入口を経過して、光源ランプ2のリフレクター部分へ空
気が導入されるように上流側には空気の流入口が形成さ
れている。 【0005】また6は光源ランプ2から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。5は光学ブロック6より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。吸気ファ
ン8は光学ブロック6の下方に設置され、キャビネット
外の空気を取り入れ、光源ランプ2からの光束により照
射され高温となる光学ブロック内の図示しない光学素子
部品などを強制的に空冷している。ファンガード10は
吸気ファン8の上流側すなわちキャビネット側に設置さ
れ、エアーフィルター11が一体的に接着されたフィル
ター収納部材9をキャビネット7から外した場合に、人
の指などが吸気ファン8に触れないように保護する役目
をはたしており、流入空気の通路のための開口のため格
子板状になっている。 【0006】次に図を用いて実際の投射型液晶表示装置
の防塵構造のしくみについて詳しく説明する。吸気ファ
ン8によってキャビネット7の外側の空気を矢印のごと
く、フィルター収納部材9の開口部より取り入れ、光学
ブロック6の内部へと外気を導くものであるが、従来よ
り外気の粉塵等の除去を考慮して、エアーフィルター1
1がフィルター収納部材9に一体的に接着固定されて設
置されている。そのため、吸入される空気中の粉塵など
がエアーフィルター11に吸着されて、キャビネット7
の内部には清浄された空気が取り込まれる。次に、キャ
ビネット内に取り込まれた空気は、前述の光学ブロック
6の内部にある図示しない液晶パネルなど光学素子部品
を冷却するとともに、排気ファン1によって光源ランプ
2など所定の部品を冷却調温され後、キャビネット外へ
排出されるしくみになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述の構成の従来の投
射型液晶表示装置の防塵構造においては、エアーフィル
ター1枚がフィルター収納部材に接着固定されているた
め、防塵性能には限界があり、数十〜数百ミクロンまで
の粉塵しか吸着除去できない。また、現在では高精細度
の要求に対し高密度画素ピッチの液晶パネルが使用され
つつあるため、液晶パネルの画素ピッチ間距離が約十ミ
クロン程度となっており、液晶パネル面にエアーフィル
ターで吸着除去されなかった粉塵が付着すると、スクリ
ーン上に投射される画像そのものに欠陥として現れるこ
とがあり大きな問題となっていた。 【0008】また、エアーフィルターに吸着した粉塵を
清掃して管理する場合には、フィルター収納部材にエア
ーフィルターが接着固定されているために、エアーフィ
ルターの外気面すなわちフィルター収納部材との接着面
には多くの粉塵が付着しているにもかかわらず十分な清
掃ができないのが大きな問題となっている。また、使用
時間によりエアーフィルターを交換する場合には、フィ
ルター収納部材を一体的になっているため、セットで交
換しなければならず使用者に対する交換パーツが高額に
なりサービス性が悪いという問題点があった。 【0009】そこで、本発明はこのような従来の問題点
に鑑みてなされたものであって、装置を大型化すること
なく、防塵性能を格段に向上させてなおかつエアーフィ
ルターの清掃管理などのサービス性を向上させることの
できる投射型液晶表示装置の防塵構造を提供することを
目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、白色光を出射する光源ランプと、前記光源
ランプから出射された白色光を光学的に処理して、画像
を生成する光学ブロックと、前記光学ブロックで生成さ
れた画像をスクリーンに拡大投射する投射レンズユニッ
トと、前記光学ブロックまわりの高温となる部材に外気
を強制的に当てて冷却する吸気ファンと、キャビネット
を兼ね、外気の取り入れ口を備えたフィルター収納部材
と、前記フィルター収納部材に収納される第1エアーフ
ィルターと、前記第1エアーフィルターより除去粒子サ
イズの小さい防塵性能を有する第2エアーフィルターを
一体的に形成され、前記第2エアーフィルターより空気
経路の上流側となる前記フィルター収納部材の収納位置
に前記第1エアーフィルターを保持自在なフィルター保
持部材とを備えたことを特徴とする。 【0011】このような特徴を有する本発明によれば、
装置を大型化することなく、防塵性能を格段に向上させ
てなおかつエアーフィルターの清掃管理などのサービス
性を向上させることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の請求項第1項に記載の発
明は、白色光を出射する光源ランプと、前記光源ランプ
から出射された白色光を光学的に処理して、画像を生成
する光学ブロックと、前記光学ブロックで生成された画
像をスクリーンに拡大投射する投射レンズユニットと、
前記光学ブロックまわりの高温となる部材に外気を強制
的に当てて冷却する吸気ファンと、キャビネットを兼
ね、外気の取り入れ口を備えたフィルター収納部材と、
前記フィルター収納部材に収納される第1エアーフィル
ターと、前記第1エアーフィルターより除去粒子サイズ
の小さい防塵性能を有する第2エアーフィルターを一体
的に形成され、前記第2エアーフィルターより空気経路
の上流側となる前記フィルター収納部材の収納位置に前
記第1エアーフィルターを保持自在なフィルター保持部
材とを備えたものであり、装置を大型化することなく、
防塵性能を格段に向上させてなおかつエアーフィルター
の清掃管理などのサービス性を向上させることができる
という作用を有する。 【0013】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態における投射型液晶表示装置の防塵構造の主要部の構
成を示す断面図であり、図2は装置全体の概要構成を示
す平面図である。なお、従来例と同一部分は同一符号を
付けて説明する。まず、全体の構成について説明する。
図1において、1は光源ランプ2のまわりの高温の空気
を吸気および換気することにより、光源ランプ2の高温
部を適当に冷却し温度調節する排気ファンである。光源
ランプ箱3は、排気ファン1による空気流れの上流側に
配置され、光源ランプ2を保持している。光源ランプ箱
3には、排気ファン1により吸気された光源ランプ2の
まわりの高温の空気を装置外へ排出するためルーバ形状
になった空気の流出口となる空気流れの経路が一体的に
形成されている。 【0014】また、排気ファン1によって光源ランプ箱
3の内部が負圧的になることによって、光源ランプ2の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
4は、光源ランプ箱3を交換管理できるように脱着自在
に保持できるような案内部を有しキャビネット7あるい
は光学ブロック6に位置決めされて固定されている。光
源ランプ収納部材4は、光源ランプ2から出射される光
束を所定の光軸に位置決め自在となる図示しない位置決
め機構が設けられている。 【0015】また、光源ランプ収納部材4には光源ラン
プ箱3のルーバ形状をした空気流れの経路と対向配置さ
れ、光源ランプ箱3とは対称的なルーバ形状をした空気
流れの経路が一体的に形成されている。また、光源ラン
プ収納部材4には、光源ランプ箱3の上流側の空気の流
入口を経過して、光源ランプ2のリフレクター部分へ空
気が導入されるように上流側には空気の流入口が形成さ
れている。 【0016】また6は光源ランプ2から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。5は光学ブロック6より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。吸気ファ
ン8は光学ブロック6の下方に設置され、キャビネット
外の空気を取り入れ、光源ランプ2からの光束により照
射され高温となる光学ブロック内の図示しない光学素子
部品などを強制的に送風空冷している。ファンガード1
0は吸気ファン8の上流側すなわちキャビネット側に設
置され、フィルター収納部材9をキャビネット7から外
した場合に、人の指などが吸気ファン8に触れないよう
に保護する役目をはたしており、流入空気の通路のため
の開口のため格子板状になっている。 【0017】第1エアーフィルター101はフィルター
収納部材9に脱着自在に装着されており、フィルター保
持部材103によって、フィルター収納部材9に保持さ
れている。フィルター保持部材103には、空気の流入
が可能になるように大きな開口部を形成しており、開口
部には第1エアーフィルター101より防塵性能が優れ
粉塵の粒子除去サイズの小さな樹脂製のメッシュ布であ
る第2エアーフィルター102が一体的に成形されてい
る。したがって、吸気ファン8によって吸引されたキャ
ビネット7の外部空気は矢印の如く、フィルター収納部
材9の開口部を経て第1エアーフィルター101、第2
エアーフィルター102、ファンガード10、吸気ファ
ン8を経由して光学ブロック6の内部へと導かれる。 【0018】以上のように構成された本実施の形態1に
おける投射型液晶表示装置の防塵構造のしくみについて
図2も併せて説明する。キャビネット7を兼ねたフィル
ター収納部材9の開口部から吸気ファン8によって吸入
された外気により、液晶パネルなど図示しない光学ブロ
ック6の内部の部品の冷却を必要とする箇所および図示
しない電源ブロック等を冷却される。 【0019】かかる防塵構造において、外気の塵埃を含
む空気は第1エアーフィルター101を通過する際に従
来構造と同等な集塵性能によって流入空気は清浄され、
第1エアーフィルター101の除去粒子サイズ以上の粉
塵は除去される。次に、第1エアーフィルター101に
よって集塵され得ない微粒子の粉塵が、第1エアーフィ
ルターの除去粒子サイズよりはるかに小さい除去能力を
もつ第2エアーフィルター102の通過の際に除去さ
れ、光学ブロック6の内部に流入される空気は、非常に
きれいなものとなるのは明らかである。 【0020】また、第1エアーフィルター101の厚み
を小さいものとし、フィルター保持部材103を樹脂成
形の薄板状のものにすれば、薄型設計が可能となり装置
全体が大型化することはない。 【0021】 【発明の効果】以上のように構成された本発明の投射型
液晶表示装置の防塵構造によれば、装置全体を大型化す
ることなくエアーフィルターを2重構成としているので
防塵性能を格段に向上させることができるという利点が
ある。また、使用中のエアーフィルターの空気吸入面及
び排出面の両面が清掃でき、交換時にはエアーフィルタ
ーのみを交換すれば良いため、視聴者へのサービス性を
向上させることのできるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の投射型液晶表示装置の
防塵構造の概略構成を示す断面図 【図2】同装置全体の概略構成を示す平面図 【図3】従来の投射型液晶表示装置の防塵構造の概略構
成を示す断面図 【図4】同装置全体の概略構成を示す平面図 【符号の説明】 1 排気ファン 2 光源ランプ 3 光源ランプ箱 4 光源ランプ収納部材 5 投射レンズユニット 6 光学ブロック 7 キャビネット 8 吸気ファン 9 フィルター収納部材 10 ファンガード 11 エアーフィルター 101 第1エアーフィルター 102 第2エアーフィルター 103 フィルター保持部材
防塵構造の概略構成を示す断面図 【図2】同装置全体の概略構成を示す平面図 【図3】従来の投射型液晶表示装置の防塵構造の概略構
成を示す断面図 【図4】同装置全体の概略構成を示す平面図 【符号の説明】 1 排気ファン 2 光源ランプ 3 光源ランプ箱 4 光源ランプ収納部材 5 投射レンズユニット 6 光学ブロック 7 キャビネット 8 吸気ファン 9 フィルター収納部材 10 ファンガード 11 エアーフィルター 101 第1エアーフィルター 102 第2エアーフィルター 103 フィルター保持部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 星野 誠
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−218891(JP,A)
特開 平9−130713(JP,A)
特開 平8−257327(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 5/74
G03B 21/14
B01D 46/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】白色光を出射する光源ランプと、 前記光源ランプから出射された白色光を光学的に処理し
て、画像を生成する光学ブロックと、 前記光学ブロックで生成された画像をスクリーンに拡大
投射する投射レンズユニットと、 前記光学ブロックまわりの高温となる部材に外気を強制
的に当てて冷却する吸気ファンと、 キャビネットを兼ね、外気の取り入れ口を備えたフィル
ター収納部材と、 前記フィルター収納部材に収納される第1エアーフィル
ターと、 前記第1エアーフィルターより除去粒子サイズの小さい
防塵性能を有する第2エアーフィルターを一体的に形成
され、前記第2エアーフィルターより空気経路の上流側
となる前記フィルター収納部材の収納位置に前記第1エ
アーフィルターを保持自在なフィルター保持部材とを備
えたことを特徴とする投射型液晶表示装置の防塵構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00200597A JP3407576B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 投射型液晶表示装置の防塵構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00200597A JP3407576B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 投射型液晶表示装置の防塵構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10200837A JPH10200837A (ja) | 1998-07-31 |
JP3407576B2 true JP3407576B2 (ja) | 2003-05-19 |
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ID=11517291
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00200597A Expired - Fee Related JP3407576B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 投射型液晶表示装置の防塵構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3407576B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8388144B2 (en) | 2010-03-01 | 2013-03-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Projection image display device |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100561384B1 (ko) * | 1999-05-24 | 2006-03-16 | 삼성전자주식회사 | 프로젝션 디스플레이장치 및 장착된 에어 필터 교환시기 표시방법 |
JP5352950B2 (ja) * | 2006-09-07 | 2013-11-27 | パナソニック株式会社 | プロジェクター装置 |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP00200597A patent/JP3407576B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8388144B2 (en) | 2010-03-01 | 2013-03-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Projection image display device |
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