JP3788819B2 - 排気ガス浄化触媒用メタル担体 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車等の排気ガス浄化に使用される触媒の基本となるメタル担体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車用の触媒装置には排気ガスの初期浄化性能が優れていて、排気抵抗の小さいメタル担体が使用されることが多くなっている。
従来、この種のメタル担体としては、金属平箔と金属平箔を長さ方向に波型形状の塑性加工した金属波箔を重ね合わして、これを例えば渦巻状に巻回して円筒形のハニカム体、若しくは平箔と波箔を平面的に交互に積層してハニカム体を構成し、これを金属外筒などのケーシングに組み込んだ上に相互に接合したものが知られており、該メタル担体に触媒を担持して自動車排気ガス浄化装置として使用している。
【0003】
一般に、ハニカム体を構成する金属箔はCr−Al−Feからなる高耐熱フェライト系ステンレス鋼が多く使用されており、これは箔中のAlが表面で選択酸化されてAl2 O3 として形成されることによって耐酸化性が向上するからである。このため金属箔中のAl量がメタル担体の耐久性に重要な影響を及ぼすことになる。
【0004】
また、ハニカム体内部の接合は、Ni系の粉状ろう剤を金属平箔、金属波箔の接触部にバインダー等の有機物を介在させて固着し、真空炉内でろう付け処理を施すことよって行なわれている。この場合には金属箔中のAlはろう剤中のNiと極めて強固に結合する傾向があり、ろう付け部近傍にAlが偏析する。一方、その偏析箇所周辺のAlは逆に欠乏し、局所的に耐酸化性が劣化することがある。更に、製造コスト面からみても、ろう剤は大変高価であり、安価なメタル担体をユーザーに供給することを阻害している。
【0005】
そこで、ろう剤を使用しないでメタル担体を製造する方法が提案されている。例えば、特開平1−266978号公報には、処理温度1200℃(請求項では850℃〜1200℃)、真空度10-6Torr(請求項では10-2〜10-6Torr)で金属平箔と金属波箔を固相拡散接合法で接合することによって、ハニカム体を製造する方法が開示されている。しかし、この方法ではエンジン耐久に必要とされる耐久性を確保することができなかった。このため特開平5−168947号公報では、さらに高温(1400℃)で処理する方法が提案されているが、Al蒸発防止用治具を装着しているため、量産を考慮すると、この方法は生産性・コストの面で問題が残る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ハニカム体の接合方法に関しては、Ni系のろう剤を使用する手段が一般的であるが、ろう剤とメタル担体用金属箔が接合すると、上述の如く金属箔中のAlとろう剤中のNiとの強固な親和性により、接合時において波箔と平箔のメニスカス近傍にはAlが偏析すると共に、その周辺には逆にAlが欠乏した状態が生じることから、耐久性に問題が生じる。そのため、ろう剤を使用しないで金属平箔と金属波箔を接合する方法が前述のように提案されているが、いずれも耐久性と安価な製造方法が両立されていない。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果得られたもので、金属平箔及び金属波箔の少なくとも一方を、特定の条件下で真空処理を行うことによりハニカム体を形成することで、排気ガス浄化性能、エンジン耐久性、製作コストのいずれも従来よりも有利なメタル担体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、金属平箔と金属平箔を波形状に塑性加工した金属波箔を円筒状に巻回して形成したハニカム体、若しくは金属平箔と金属波箔を交互に積層して形成したハニカム体を、金属外筒内に組み込んでなる排気ガス浄化触媒用メタル担体において、金属平箔と金属波箔のうち少なくとも一方の箔として厚さが40μm未満の金属箔を使用し、熱処理後の金属箔全体に対するAl量が、4.0%(質量%であり、以下のAl量も全て同じである。)以上残留する条件のもとで固相拡散接合したことを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体、及び
上述のハニカム体において、前記ハニカム体が、箔厚が10〜35μmの金属平箔と、波箔とで成ることを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体、及び
固相拡散接合させる熱処理条件が、処理温度1200℃〜1250℃で処理時間が30分以上90分以下で処理温度到達時の真空度が3×10−4Torr〜5×10−5Torrであることを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体
にある。
【0009】
拡散接合は主として二つの面の接触面で表面エネルギーを減じる方向に原子が拡散することによって接合が得られるもので、一般に、接合条件因子として考えられるものは、表面処理、金属表面の粗度、処理温度、処理時間、接合面の圧力などのほか、材料の機械的、冶金的因子も重要である。従来の発明では主に処理温度と処理時間に重きをおいた技術であるため、Alの金属蒸発は免れられなかった。
【0010】
これに対し本発明においては、特に、材料の機械的因子に注目したものである。通常、メタル担体を構成する金属箔の厚みは40μm〜100μmであり、平箔と波箔を重ねて巻回するとき、金属平箔に張力を付加して巻くのが一般的であった。従って、このような厚みの金属箔を巻回して拡散接合する場合、箔厚起因の剛性によって波箔と平箔の接触部におけるなじみが不良となり、拡散接合処理時に金属箔のクリープ現象、原子の相互拡散が発生しにくい状況となり、良好な固相拡散現象が生じ難い、という不都合がある。
【0011】
本発明においては、金属平箔と金属波箔の少なくとも一方を厚み40μm未満の金属箔を使用しハニカム体を固相拡散接合法で製造するとした。厚み40μm未満の金属箔を、ある一定の張力で巻回したとき、波箔の頂上部が平箔につぶされて変形し、また、波箔にそって平箔が変形することにより、平箔と波箔が接触している部分の面積がマクロ的に広くなり、相互拡散現象を促進する。
【0012】
さらに、35μm以下の金属箔を1200℃以上の高温に保持した時、母体体積の減少により、両箔の接触部分において表面粗さがもたらす表面エネルギーの高さが相対的に大きくなり、原子の拡散を生じる駆動力となって表面の凹凸を埋める程度のミクロ的な変形が生じ、接触面積が飛躍的に増加すると推定される。上述のマクロ的な変形とミクロ的な変形により、厚み40μm以下の金属箔では固相拡散接合性が大幅に向上することが認められた。
【0013】
箔厚が35μmを超して40μmに近づくと、表面の凹凸を埋める程度のミクロ的な変形が減少し処理時間が長くなるが、平箔、波箔の両方の箔厚が35μm以下になると、ミクロ的な変形が増大し、接触部のなじみが大幅に改善され、処理時間が短くなる。また、箔厚が10μm未満では巻回する時の箔の剛性が維持できずハニカム体製造に支障を来す問題と、箔自体の製造時の困難性の問題とにより、箔厚の下限は10μmが実用的である。従って、本発明では平箔と波箔の厚みは10μm〜35μmの範囲とすることがもっとも好ましい。
【0014】
さらに、本発明担体の金属箔中のAl量を4.0%以上残存していることを特徴とした。本発明者らは、5%Al−20%Cr−Feの高耐熱フェライト系ステンレス鋼箔(箔厚さが10μm)で製造したメタル担体を実車に搭載し、約10万km走行試験を行った。その結果によると試験開始前は金属箔中のAl量が4.95%であったが、試験終了後は0.96%であった。すなわち、耐久試験中に約4.0%のAlが消費されていることがわかった。金属箔の有するAlの絶対量は箔の厚さによって変化するが、エンジン耐久試験中に消費するAlの量は同じである。従って、箔厚が薄ければ薄いほど耐久寿命は短くなる。さらに、担体の搭載位置はエンジン始動時の浄化性能を向上させるためにエンジンに出来る限り近付ける傾向があるため、担体の使用環境は厳しくなってきている。酸化に対する耐久性は金属箔の厚さに影響されるが、実用的でかつ最も薄い10μmの箔のAlの消費量を基準とした。上記の理由により、本発明担体の金属箔中のAl量を4.0%以上残存していることを特徴とした。
【0015】
さらに、本発明では真空処理条件を、処理温度1200℃〜1250℃で処理時間が30分以上90分以下で処理温度到達時の真空度が3×10-4Torr〜5×10-5Torrであることを規定している。この下限の値は固相拡散接合をさせるための条件である。この値の上限はAl量を4.0%以上残存させるための条件である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明において金属平箔と金属波箔とを固相拡散接合してハニカム体を形成する場合に、金属箔中のAlが顕著に減少しない真空処理条件を選択することが必要とされる。ハニカム体の金属箔として最も一般的に広く使用されている5%Al−20%Cr−Feの高耐熱フェライト系ステンレス鋼からなる箔(厚み50μm程度)で製造したメタル担体の場合、平箔及び波箔を拡散接合する際、その真空処理条件としては比較的高温・長時間で低真空度の条件が必要とされていた。例えば、1300℃の温度で1×10-6Torrの真空度で90分という条件が代表的なものとされる。しかし、このような条件では金属箔中のAlが顕著に減少(金属蒸発)してしまい、メタル担体の耐久性にとって好ましくない。
【0017】
そこで本発明者らはAlが4%以上残存する条件を求めた。この結果を以下に示す。50μm箔の場合を図1、36μm〜39μm箔の場合を図2、10μm〜35μm箔の場合を図3に示す。図1によると、処理温度が1250℃以上、かつ、処理時間が90分以上で処理を実施すると(図中の×印を付した条件)、Alが1%以上蒸散することが確認された。つづいて、50μm以上の箔が固相拡散接合する条件を求めた。この結果を図4に示す。これによると、処理温度及び処理時間が1290℃以上かつ90分以上必要であることが明らかになった。図1のデータとあわせて考察すると、50μmの箔は金属箔中に4%以上Alが残存する真空処理条件では固相拡散接合が不可能である。なお、図1〜図3において、○印はAlが4%以上残存する場合、×印はAlが4%以上残存しない場合であり、実線はその境界を示す。
【0018】
同様に波箔、平箔のいずれかが厚み40μm未満の箔の場合について、固相拡散接合する条件を求めた。この結果を図5に示す。これと図2とを合わせて考察し、波箔、平箔のいずれかが40μm未満の箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存し、かつ、固相拡散接合する条件を図7に示す。この結果によると、波箔、平箔の少なくともいずれかが厚み40μm未満の箔の場合は、処理温度が1220℃〜1250℃、かつ、処理時間が60分から90分の範囲で適正な条件が得られた。
【0019】
さらに、波箔、平箔の両方とも厚み35μm未満の箔の場合について、固相拡散接合する条件を求めた。この結果を図6に示す。これと図3を合わせて考察し、波箔、平箔の両方が35μm未満の箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存し、かつ、固相拡散接合する条件を図8に示す。この結果によると、波箔、平箔の両方とも厚み35μm未満の箔の場合は、処理温度が1200℃〜1250℃、かつ、処理時間が30分から90分の範囲で適正な条件が得られた。
【0020】
次に、本発明において厚み40μm未満の金属箔を使用する理由について説明する。
本発明においてメタル担体を製作する場合、図9に示すように、まず、金属平箔2及び金属波箔3を重ね合わせて渦巻状に巻回した後、これを真空炉に入れて所定条件下で両箔を固相拡散接合して一定径のハニカム体を形成し、次いで、該ハニカム体を円筒状の金属外筒1内に挿入し結合して製作する。
【0021】
本発明において、厚み40μm未満の金属箔を用いるのは、金属平箔及び金属波箔のいずれか一方で十分であるが、平箔と波箔の両方共に厚み40μm未満、特に、厚み35μm未満の金属箔を使用することがさらに好ましい。例えば、厚み40μm未満の金属波箔3と従前と同じ厚み40μm以上の金属平箔2とを一定の張力下で巻回してハニカム体を形成するとき、剛性のある平箔によって波箔の頂上部がつぶされて変形し、両箔の接触面積が広がり、その結果両箔の密着性が良くなる(図10(a)参照)。反対に厚み40μm未満の金属平箔2と厚み40μm以上の金属波箔3を用いたときには、剛性のある波箔の頂上部にそって平箔が変形し、同様に両箔の密着性が向上する(図10(b)参照)。
【0022】
更に、両箔がいずれも厚み35μm未満で1200℃以上の高温に保持したとき、母体体積の減少により、両箔の接触部分において表面粗さがもたらす表面エネルギーの高さが相対的に大きくなり、原子の拡散を生じる駆動力となって表面の凹凸を埋める程度のミクロ的な変形が生じ、接触面積が飛躍的に増加すると推定される。
【0023】
この推定を確認するため以下の実験を実施した。図11は表面粗度Raを示す。図11(a)に示すように熱処理前の箔表面には圧延ロールの研磨疵を転写して鋭いすじ状の疵が金属箔表面に存在するが、真空熱処理によって図11(b)に示す通りRaが低下した。このRaが0.1μm以下になるときの温度を求めた。なお、粗度の測定は触診式粗度計、走査距離は3mmとした。
【0024】
5%Al−20%Cr−Feで箔の粗度が#400メタル担体用素材で箔厚さが10μm〜60μmの金属箔を温度1200℃から1300℃で真空度1×10-5Torrの条件で熱処理を実施した。熱処理後に箔表面のロール疵が表面拡散により消失する温度を求めた。これらの結果を図12に示す。図12より、箔厚さが35μm未満の時に表面拡散が顕著、すなわちミクロ的な変形となり、拡散接合性を向上させることが確認された。
【0025】
上述のマクロ的な変形により、40μm未満の金属箔では固相拡散接合性が大幅に向上することが認められた。更に箔厚が35μm以下になると、ミクロ的な変形が増大し、接触部のなじみが大幅に改善され、処理時間等が短くなる。
【0026】
また、箔厚が10μm未満では巻回す時の箔の剛性が維持できず、ハニカム体製造に支障を来す問題と、箔自体の製造時の困難性の問題とにより、箔厚が10μm未満では箔の製造上の問題が生じ実用的でないことと、薄くなり過ぎてハニカム体としての剛性が期待できないので、金属箔の厚みの下限は10μmとした。従って、本発明では平箔と波箔の厚みは10μm〜35μmの範囲とすることが最も好ましい。
【0027】
【実施例】
(実施例1)
箔厚50μm(A箔)、40μm(B箔)、35μm(C箔)、30μm(D箔)、20μm(E箔)の高耐熱フェライト系ステンレス鋼(5%Al−20%Cr−Fe)からなる、幅120mmの平箔と波箔(波高さ1.25mm、ピッチ2.5mmの疑似サインカーブ状に加工)を重ねて平箔に約5kgの張力を付加しながら巻回し、直径86mm、長さ120mmの円筒状のハニカム体を形成し、これを内径86mm、厚さ1.5mm、長さ120mmの外筒内に装入し、固相拡散接合処理にて接合してメタル担体を製作した。ハニカム体を形成したときの平箔と波箔の拡散接合条件は次の通りである。
[拡散接合条件]
加熱温度:1220℃
真空度 :1.4×10-4Torr
保持時間:60分
【0028】
処理後の固相拡散接合性を調査するために、各メタル担体を20mm厚みの輪状に切断して、円錐型のポンチと台座でハニカム体の押し試験を実施した。押し試験機の概要を図5に示す。また、その試験結果を表1に示す。表1からも分かるように、両箔にA箔およびB箔を用いたものは、箔相互の接合が不適で図13の押し試験で図14(b)のようなハニカム体に脱落部が発生した。これに対し両箔の少なくとも一方にC箔、D箔、E箔を用いたメタル担体は、押し試験によっても図14(a)に示すハニカム形状を保持し、固相拡散接合特性が優れていることが確認できた。なお、各箔の接触部を拡大してみた場合、C箔、D箔、E箔で接触部の拡大が確認された。
【0029】
【表1】
【0030】
また、このようにして得られた箔厚み50μmと30μmのメタル担体を、200ccのガソリンエンジンの排気系統に使用し、加熱サイクル試験(800℃〜60℃間で1000サイクル)を行って、エンジンの耐久性を調べた。箔厚み50μmのメタル担体は、70サイクルでハニカムコアのずれが発生して試験を中断したのに対し、30μmのメタル担体は、1000サイクルでもハニカムの接合状態が良好で、エンジン耐久性試験に合格した。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のメタル担体によれば、優れた固相拡散接合性が得られるため、エンジン耐久性および浄化性能が向上すると同時にコスト的にも安価であって、産業上寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】50μm箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存する真空処理条件(真空度1×10-4Torr)を示す図。
【図2】40μm未満箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存する真空処理条件(真空度1×10-4Torr)を示す図。
【図3】35μm未満箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存する真空処理条件(真空度1×10-4Torr)を示す図。
【図4】50μm箔厚で固相拡散接合する条件を求めた結果を示す図。
【図5】波箔、平箔のいずれかが厚み40μm未満の箔厚で固相拡散接合する条件を求めた結果を示す図。
【図6】波箔、平箔の共に35μm以下の箔厚で固相拡散接合する条件を求めた結果を示す図。
【図7】波箔、平箔のいずれかが厚み40μm未満の箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存し、かつ、固相拡散接合する条件を求めた結果を示す図。
【図8】波箔、平箔の共に35μm未満の箔厚で金属箔中のAlが4%以上残存し、かつ、固相拡散接合する条件を求めた結果を示す図。
【図9】本発明に係るメタル担体の一例を示す断面説明図。
【図10】(a)〜(d)はハニカム体を構成する平箔と波箔の接合状態の種々の例を示す拡大説明図であり、(a)と(b)は箔厚差を強調して示している。
【図11】金属箔の表面粗度を示し、(a)は真空熱処理前、(b)は真空熱処理後を示している。
【図12】表面拡散と箔の厚さの関係を示す図。
【図13】メタル担体の押し試験機の概要図。
【図14】図13の押し試験により得られたメタル担体のハニカム体押し出し形状の模式図で、(a)が脱落のない場合、(b)が脱落が生じた場合を示している。
【符号の説明】
1 金属外筒
2 金属平箔
3 金属波箔
Claims (4)
- 金属平箔と金属平箔を波形状に塑性加工した金属波箔を円筒状に巻回して形成したハニカム体、若しくは金属平箔と金属波箔を交互に積層して形成したハニカム体を、金属外筒内に組み込んでなる排気ガス浄化触媒用メタル担体において、金属平箔と金属波箔のうち少なくとも一方の箔として厚さが40μm未満の金属箔を使用し、熱処理後の金属箔全体に対するAl量が、4.0質量%以上残留する条件のもとで固相拡散接合したことを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体。
- 前記ハニカム体が、箔厚が10〜35μmの金属平箔と、波箔とで成ることを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化触媒用メタル担体。
- 固相拡散接合させる熱処理条件が、処理温度1220℃〜1250℃で処理時間が60分以上90分以下で処理温度到達時の真空度が3×10 −4 Torr〜5×10 −5 Torrであることを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化触媒用メタル担体。
- 固相拡散接合させる熱処理条件が、処理温度1200℃〜1250℃で処理時間が30分以上90分以下で処理温度到達時の真空度が3×10−4Torr〜5×10−5Torrであることを特徴とする請求項2記載の排気ガス浄化触媒用メタル担体。
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