JP3788310B2 - 複合主塔及びその施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吊橋や斜張橋に用いられる複合主塔及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、長大な吊橋の橋梁主塔(以下、単に主塔という)を構成する塔柱の断面形状は通常矩形であり、設計にあたっては、耐風性と耐震性が問題となる。耐風性については、静的風荷重に耐え、カルマン渦に起因する渦励振をはじめとする空力振動を許容値内に収めるような工夫が求められ、断面剛性の増加、断面形状の変更などによる耐風安定化対策が講じられる。
【0003】
また、耐震性については、予想される地震力に対して、発生応力、発生変位が許容値内に収まるような工夫が講じられ、一般的には、剛性を上げて応力、変位を小さくする方法、制振装置の設置による方法、長周期化することにより地震力の低減を図る方法などが講じられている。
【0004】
鋼とコンクリートから構成された複合主塔は、新しい構造形式として近年注目を集めている。この複合主塔は、鋼製主塔より重量が大で渦励振に対して有利である一方、鉄筋コンクリート(RC)主塔より軽量であるため、地震時の基礎への負担が小さいなどの特長を有すると共に、鋼製主塔、RC主塔より設計の自由度に富むため、経済的に優れた主塔を提供することができると考えられている。
【0005】
このような複合主塔の一例として、神、津村、高尾:「長大吊橋における複合構造主塔の試設計」(土木学会第54回年次学術講演会、I−A134、pp.268−269、平成11年9月)がある。
この複合主塔は、図10に示すように、30は橋軸直角方向の両側に対向して設置された一対の主塔(図には一方の主塔30のみ示してある)で、この主塔30(例えば、高さ200m)は、橋軸直角方向に所定の間隔(例えば、中心部の間隔26m)を隔てて設置された一対の塔柱31と、主塔30の上下方向に所定の間隔で設けられて両塔柱31を連結する複数の水平部材38とからなっている。
【0006】
そして、両塔柱31は、内壁面に複数のスタッド等34が設けられた断面矩形状(例えば、長辺7m、短辺6m)の外鋼板32と、外壁面に複数のスタッド等35が設けられて外鋼板32内に設置された断面矩形状(例えば、長辺5m、短辺4m)の内鋼板33と、これら外鋼板32と内鋼板33との間に形成された空間部36内に充填されたコンクリート37とから構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
外鋼板32と内鋼板33とかなるサンドウイッチ構造からなる塔柱31を採用した上記の主塔30は種々特長を有するが、このような構造では、外鋼板32と内鋼板33がそれぞれ座屈から定まる最小板厚を確保する必要があるため、鋼材料の低減が困難である。
また、現地接合のため外鋼板32と内鋼板33との間に人が入れる大きさの空間部36を設ける必要があり、このため、強度的に必要な量以上のコンクリート37を充填しなければならない。
さらに、外鋼板32、内鋼板33をそれぞれ現地接合しなければならず、これらにより架設費用が高額になる等の問題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、軽量で輸送、ハンドリングが容易でかつ安価であって、耐風性、耐震性にすぐれた複合主塔及びその施工方法を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る複合主塔は、橋軸方向と平行に、橋軸直角方向に対向配設された一対の第1の鋼部材と、橋軸直角方向と平行に、橋軸方向に対向配設された一対の第2の鋼部材とを組込んで断面ほぼ四角形の筒状体を構成し、該筒状体を鉛直方向に積み上げて個別に又は複数の筒状体ごとに前記第1の鋼部材の橋軸方向と平行な対向する領域にコンクリートを打設したものである。
【0010】
(2)また、本発明に係る複合主塔は、上記(1)の第1の鋼部材をほぼ溝形鋼状に形成すると共に、第2の鋼部材をほぼリップ溝形鋼状に形成し、前記第1の鋼部材のフランジに前記第2の鋼部材のリップを接合して断面ほぼ四角形の筒状体を構成し、該筒状体を鉛直方向に積み上げて個別に又は複数の筒状体ごとに前記第1の鋼部材の対向するウェブの内壁面又は外壁面にコンクリートを打設したものである。
【0012】
(3)また、本発明に係る複合主塔は、上記(1)又は(2)の第1の鋼部材のウェブの内壁面又は外壁面にあらかじめコンクリートを打設したものである。
【0013】
(4)さらに、本発明に係る複合主塔は、上記(1),(2)又は(3)の第1の鋼部材と第2の鋼部材で構成した筒状体の四隅の鉛直方向に隅切り部を設けたものである。
【0014】
(5)本発明に係る複合主塔の施工方法は、内壁面又は外壁面にコンクリートが打設された一対の第1の鋼部材を前記コンクリートを橋軸方向と平行にして橋軸直角方向に対向配置すると共に、これら第1の鋼部材に橋軸直角方向と平行にして橋軸方向に対向配置された第2の鋼部材を接合して断面ほぼ四角形の筒状体を構成する工程と、該筒状体を順次鉛直方向に積み上げて下段の筒状体と接合する工程とからなるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
一般に、主塔のように高い塔状構造物では長周期化されていることが多いため、耐震設計に着目すれば、主塔は剛性を小さくして長周期化を図ればよい。しかしながら、橋梁における橋軸直角方向には、桁やケーブルに作用する風荷重を主塔で支える必要があることから、橋軸直角方向の剛性を高くする必要がある。すなわち、橋軸方向の断面二次モーメントよりも、橋軸直角方向の断面二次モーメントを大きくすることが合理的である。したがって、複合主塔において、コンクリートを打設して鋼板と合成させる場所は、主塔を形成する鋼板の中で橋軸方向に平行な鋼板に沿った部分のみでよいと云える。
【0018】
さらに、コンクリートの打設を簡略化し、架設を簡単にするためにはパネル架設が望ましい。これは、主塔を構成する筒状体の1要素である鋼板を別々に現地で組み上げる方法である。このように構成することにより、1つの部材の重量が小さくなるため、架設用クレーンが小型化され、ハンドリングも容易になる。また、隅切り形状も容易に形成できるため、カルマン渦励振対策としても効果的である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る複合主塔を有する吊橋の模式図、図2は図1のA−A断面図(但し、一方の複合主塔のみ示してある)、図3は図2のB−B断面図、図4は図3の分解斜視図である。
図において、1は橋梁、2は上面に床版を有する補剛桁、3は橋軸直角方向の両側に対向配置された一対の複合主塔(以下、単に主塔という)、22は主塔3の上端部に張られたケーブル、23は補剛桁2とケーブル3との間に設けられたハンガーである。なお、21は主塔3が設置される基礎である。
【0020】
主塔3は、橋軸直角方向に所定の間隔で基礎21上に設置された一対の塔柱5a,5b(以下、塔柱を単に5と記すことがある)と、その上下方向において両塔柱5a,5bを連結する複数の水平部材4等から構成されている。主塔3を構成する塔柱5a,5bの構造を図3、図4により説明する。なお、両塔柱5a,5bは同じ構造なので、以下、一方の塔柱5aについて説明する。
【0021】
6a,6bは塔柱5の橋軸直角方向に対向配置された一対の鋼部材(以下、第1の鋼部材といい、単に6と記すことがある)で、鋼板からなるウェブ61とその両端部に設けたフランジ62からなり、これらは溶接接合されて溝形鋼とほぼ同様の断面形状に形成されており、フランジ62の自由端側の長手方向には、複数のボルト挿通穴63が設けられている。64は後述のコンクリート8の付着力を増大し、第1の鋼部材6とコンクリート8を合成断面として機能させるために、ウェブ61の内壁面及びフランジ62のウェブ61側の内壁面に設けた例えばスタッドの如きずれ止め材、8は第1の鋼部材6の内面側に対向して打設されたコンクリートである。
【0022】
7a,7bは塔柱5の橋軸方向に対向配置された一対の鋼部材(以下、第2の鋼部材といい、単に7と記すことがある)で、鋼板からなるウェブ71、その両端部に設けたフランジ72及びフランジ72の先端部にウェブ71と平行に設けたリップ73からなり、これらは溶接接合されてリップ溝形鋼とほぼ同様の断面形状に形成されており、リップ73の長手方向には、第1の鋼部材6のフランジ62に設けたボルト挿通穴63に対応してボルト挿通穴74が設けられている。
【0023】
上記のような第1,第2の鋼部材6,7は、トラック等で輸送可能の長さLの各部材(鋼板)を工場等においてそれぞれ溶接接合して構成される(この場合、コンクリート8は打設されていない)。
そして、後述のように、現地において組立てられて断面がほぼ四角形で中空の筒状体10が形成されるが、第1の鋼部材6の幅W3は塔柱5の橋軸方向の幅W1より狭く、また、第2の鋼部材7の幅W4は塔柱5の橋軸直角方向の幅W2より狭く形成されており、これにより、塔柱5の四隅の鉛直方向には隅切り部9が形成される。
【0024】
次に、本実施の形態に係る主塔3の施工手順の一例を、図5により説明する。先ず、第1,第2の鋼部材6,7を現地に輸送する。そして、第1の鋼部材6a,6bを、図5(a)に示すように、基礎21上の橋軸直角方向に所定の間隔(W2)で、開口部を対向させて設置する。ついで、図5(b)に示すように、第1の鋼部材6a,6bの橋軸方向、したがって、フランジ62に第2の鋼部材7a,7bのリップ73をそれぞれ当接し、フランジ62とリップ73に設けたボルト挿通穴63,74を利用して、ボルトにより両者を一体に接合する。これにより、平面ほぼ四角形で中空の最下段の筒状体10が構成され、四隅の鉛直方向には隅切り部9が形成される。この場合、第1,第2の鋼部材6,7は鋼板を接合したので軽量で輸送やハンドリングが容易であり、また、第1,第2の鋼部材6,7の接合にあたっては筒状体10内に大きな空間部11が存在するため、作業がきわめて容易である。
【0025】
次に、図5(c)に示すように、筒状体10の空間部11内に、第1の鋼部材6a,6bのウェブ61との間にコンクリート8を打設する領域、すなわち橋軸方向と平行な充填空間部65を残して移動型枠12を設置し、筒状体10の上部開口部から充填空間部65内にコンクリート8を打設する。
そして、コンクリート8が固化したのち移動型枠12を撤去すれば、図5(d)に示すように、空間部11の橋軸直角方向の両側において、橋軸方向と平行にコンクリート8が打設された筒状体10が構成される。なお、型枠に例えば発泡スチロール等を用いれば、コンクリート8の固化後に型枠を撤去することなく、そのまま残置してもよい。
【0026】
次に、基礎21上に設置した最下段の筒状体10上に、上述の要領で第1,第2の鋼部材6,7を設置し、下段の筒状体10と溶接又はボルトにより接合して2段目の筒状体10を設け、前記と同様にコンクリート8を打設する。以後、上記の要領により順次3段目、4段目……の筒状体10を積み上げて塔柱5を構成する。そして、塔柱5a,5bを複数の水平部材4で連結することにより主塔3が構築される。
なお、上記の説明では、各筒状体10ごとにコンクリート8を打設する場合を示したが、複数の筒状体10を積み上げたのち空間部11に移動型枠13等を設置し、充填空間部65にコンクリート8を打設してもよい。
【0027】
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る主塔を構成する塔柱の断面説明図である。実施の形態1では、現地において筒状体10にコンクリート8を打設する場合を示したが、本実施の形態においては、第1の鋼部材6にあらかじめ工場等においてコンクリート8を打設して、現地に輸送するようにしたものである。
【0028】
図6(a)において、66は第1の鋼部材6の両フランジ61間において、ボルト挿通穴63のウェブ側にウェブ61と平行に溶接接合した隔壁で、ウェブ61との間に充填空間部65が形成される。そして、この充填空間部65にあらかじめ工場等においてコンクリート8を打設して、コンクリート付きの第1の鋼部材6を構成したものである。
【0029】
本実施の形態の施工方法も実施の形態1の場合とほぼ同様であり、第1,第2の鋼部材6,7を接合することにより、図6(b)に示すような筒状体10が構成されるが、第1の鋼部材6にはあらかじめコンクリート8が打設されているので、現地において筒状体10にコンクリート8を打設する工程を省略することができる。
なお、状況によっては、隔壁66を設けた第1の鋼部材6と第2の鋼部材7を現地に輸送し、筒状体10を構成したのち充填空間部65にコンクリート8を打設してもよく、また、隔壁66に代えて着脱可能の型枠を設けてもよい。
【0030】
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係る主塔を構成する塔柱の断面説明図である。
本実施の形態は、実施の形態1,2のように第1の鋼部材6の内壁面に設けたずれ止め材64を省略し、第1の鋼部材6のウェブ61の外壁面にずれ止め材64を設け(図示せず)、この外壁面に沿ってコンクリート8を打設したものである。
【0031】
すなわち、図7(a)に示すように、工場等において、第1の鋼部材6のウェブ61の外壁面に沿って型枠(図示せず)を設置し、この型枠内にコンクリート8を打設してコンクリート8が固化したのち型枠を撤去する。そして、コンクリート8が設けられた第1の鋼部材6及び第2の鋼部材7を現地に輸送し、実施の形態1,2の場合と同様に基礎21上で組立てて筒状体10を形成し、順次積み上げて塔柱5を構成したものである。
【0032】
上記の説明では、工場等において第1の鋼部材6のウェブ61の外壁面にコンクリート8を打設して現地に輸送する場合を示したが、ウェブ61の外壁面にずれ止め材64を設けた第1の鋼部材6と第2の鋼部材7を、実施の形態1の場合と同様に現地に輸送し、基礎21上で組立てて筒状体10を形成したのち第1の鋼部材6のウェブ61の外壁面に型枠を設置し、この型枠内にコンクリート8を打設するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、図7(b)に示すように、塔柱5の四隅に2段の隅切り部9a,9bを設けることができるので、耐風性をさらに向上することができる。
【0033】
[実施の形態4]
実施の形態1〜3においては、塔柱5の四隅に隅切り部9を設けた場合を示したが、本実施の形態は、隅切り部9を省略し、塔柱5の断面形状を四角形に形成したものである。
図8(a)は本実施の形態に係る塔柱の平断面図である。本実施の形態は、図8(b)に示すように、第1の鋼部材6の幅W3を塔柱5の橋軸方向の幅W1より狭く形成すると共に、第2の鋼部材7の幅W4を塔柱5の橋軸直角方向の幅W2とほぼ等しく形成する。
【0034】
そして、第1の鋼部材6のフランジ62に第2の鋼部材7のリップ73をボルト接合して筒状体10を構成し、第1の鋼部材6のウェブ61とフランジ62で囲まれた領域にコンクリート8を打設したもので、施工手順は実施の形態1の場合と同様である。
この場合、第1の鋼部材6を橋軸方向に配置し、第2の鋼部材7を橋軸直角方向に配置して筒状体10を構成し、第2の鋼部材7のウェブ71、フランジ72及びリップ73で囲まれた領域にコンクリート8を打設してもよい。
【0035】
図9(a)は実施の形態2の場合と同様に、第1の鋼部材6のフランジ62の間にウェブ61と平行に隔壁66を設け、あらかじめ工場等でウェブ61、フランジ62及び隔壁66で囲まれた領域にコンクリート8を打設したものである。本例における塔柱5の施工手順は、実施の形態2の場合と同様である。
また、図9(b)は実施の形態3の場合と同様に、第1の鋼部材6のウェブ61の外壁面にコンクリート8を打設したもので、その施工手順は実施の形態3の場合と同様である。
【0036】
本発明は、上述のように、順次積み上げて塔柱5を構成する筒状体10を、鋼板からなる第1,第2の鋼部材6,7を工場等で製作して現地で組立てるようにしたので、軽量で輸送及びハンドリングが容易である。
また、筒状体10を構成する第1の鋼部材6の横軸方向と平行な鋼板にコンクリート8を打設して合成断面を形成したので、橋軸方向の剛性が比較的低く、橋軸直角方向の剛性が高い複合主塔の塔柱5を構成することができ、耐風性、耐震性にすぐれた複合主塔を実現することができる。
さらに、実施の形態1〜3においては、主塔1を構成する塔柱5の四隅に隅切り部9を設けて渦励振対策を施したので、より耐風性にすぐれた複合主塔を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る複合主塔及びその施工方法は、鋼板からなる第1,第2の鋼部材を工場等において製作し、現地で組立てるようにしたので軽量で輸送及びハンドリングが容易であり、また、橋軸方向と平行な鋼板にコンクリートを打設して合成断面を構成したので、耐風性及び耐震性にすぐれた複合主塔を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る複合主塔を有する吊橋の模式図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】実施の形態1の施工手順の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2の塔柱の平断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3の塔柱の平断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4の塔柱の平断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4の他の例の平断面図である。
【図10】従来の複合主塔の一例の正面図及びそのC−C断面図である。
【符号の説明】
3 主塔
5 塔柱
6 第1の鋼部材
7 第2の鋼部材
8 コンクリート
9 隅切り部
10 筒状体

Claims (5)

  1. 吊橋、斜張橋等の橋に用いられる主塔であって、
    橋軸方向と平行に、橋軸直角方向に対向配設された一対の第1の鋼部材と、橋軸直角方向と平行に、橋軸方向に対向配設された一対の第2の鋼部材とを組込んで断面ほぼ四角形の筒状体を構成し、該筒状体を鉛直方向に積み上げて個別に又は複数の筒状体ごとに前記第1の鋼部材の橋軸方向と平行な対向する領域にコンクリートを打設したことを特徴とする複合主塔。
  2. 第1の鋼部材をほぼ溝形鋼状に形成すると共に、第2の鋼部材をほぼリップ溝形鋼状に形成し、前記第1の鋼部材のフランジに前記第2の鋼部材のリップを接合して断面ほぼ四角形の筒状体を構成し、該筒状体を鉛直方向に積み上げて個別に又は複数の筒状体ごとに前記第1の鋼部材の対向するウェブの内壁面又は外壁面にコンクリートを打設したことを特徴とする請求項記載の複合主塔。
  3. 第1の鋼部材のウェブの内壁面又は外壁面にあらかじめコンクリートを打設したことを特徴とする請求項1又は2記載の複合主塔。
  4. 第1の鋼部材と第2の鋼部材で構成した筒状体の四隅の鉛直方向に隅切り部を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の複合主塔。
  5. 吊橋、斜張橋等の橋に用いられる主塔の施工方法であって、
    内壁面又は外壁面にコンクリートが打設された一対の第1の鋼部材を前記コンクリートを橋軸方向と平行にして橋軸直角方向に対向配置すると共に、これら第1の鋼部材に橋軸直角方向と平行にして橋軸方向に対向配置された第2の鋼部材を接合して断面ほぼ四角形の筒状体を構成する工程と、
    該筒状体を順次鉛直方向に積み上げて下段の筒状体と接合する工程とからなることを特徴とする複合主塔の施工方法。
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