JP3787387B2 - 病院内物品搬送用コンテナ管理方法及び病院内物品搬送処理システム - Google Patents

病院内物品搬送用コンテナ管理方法及び病院内物品搬送処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は病院において、カルテ等の書類、薬品、病理器具、検査組織等を無人で搬送する病院内物品の搬送システムに係り、特に、物品の搬送に使用されるコンテナ内に搭載される搬送品及びその行き先等をコンテナ外部で容易に判定できる病院内物品搬送用コンテナ管理方法と病院内物品搬送処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
病院においては、各医局、診察室、処置室、薬局、看護婦室、病室等の間をカルテ等の書類、薬品、病理器具、検査組織等を搬送する必要性がある。このような搬送手段として近時は、搬送品を収めたコンテナ類を無人で搬送する無人搬送システムが活用されていて、このような無人搬送システムの各コンテナの無人搬送制御はホストコンピュータが集中的に行っている。
即ち、コンテナには、行き先や搭載物の表示はされず、発送者からの情報はホストコンピュータに集まり、ホストコンピュータからの指令で各コンテナの無人搬送機能が操作されている。
従って、コンテナが到着した部局では、コンテナの内部を見て自己部局に搬送されたものかどうかを判定していた。
【0003】
大病院において平行調剤システム等に用いられる薬剤等を搭載したバケットの入出庫管理のために、バーコードを使用する提案には、例えば、特開平6−316311号公報、特開平6−316312号公報に開示のものがある。特開平6−316311号公報に開示のものは、入庫側に設けられ、搬送されてくるバケットに設けられたバケット識別用のバーコードを読み取るバーコードリーダと、読み取られたバーコードに基づいて、このバケットを所定の棚に収納する入庫用移載装置と、読み取られたバーコードに基づいて、このバケットが収納される棚番号を記憶する棚番号記憶手段と、出庫指示により記憶された棚番号に基づいて収納されたバケットを取り出して出庫する出庫用移載装置を具備するようにしている。
また、特開平6−316312号公報に開示のものは、バケット識別コードと、このバケットに入れられる薬剤を特定するための調剤No.を読み取る調剤バーコードリーダと、整合装置の入庫付近に設けられ、薬剤が入って搬送されるバケットの識別コードを読み取るバーコードリーダと、バケット識別コードに基づいて、このバケットを所定の棚に格納する入庫用移載装置と、同一患者の全てのバケットが棚に格納された時点で、記憶された棚番号に基づいて棚からバケットを取り出して出庫する出庫用移載装置と、同一患者の全てのバケットが出庫された時に調剤No.に基づいて監査用の処方箋を発行するホストコンピュータを具備するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなコンテナに表示をつけないホストコンピュータによる集中管理であると、次のような問題があった。
▲1▼複数の分岐路線上で夫々のコンテナがどこを走っているかの確認が行えなかった。
▲2▼そのために、特定の搬送品を積載したコンテナがどの辺を走っているかが判定できない。
▲3▼何等かの原因でホストコンピュータや無人搬送機能が一時停止すると、各コンテナの位置やコンテナの内容物が不明確になって再確認のために多くの時間と人手を要することになる。
▲4▼また、何等かの原因で間違った場所にコンテナが搬送されるとその発見が容易ではない。そのために、緊急を要する物品の搬送コンテナの行方が不明になると大きな問題となる。
▲5▼特開平6−316311号公報又は特開平6−316312号公報に開示のようにバーコードを使用すると、
目的コンテナの発見は容易になるが、記載できるコード長は、例えば20桁程度という限度があり、対象とする業務を限定すればともかく、病院全体の機能としては適切ではない。
▲6▼また、特開平6−316312号公報に開示のように薬袋等にバーコードを添付すると、
バーコードリーダを自動的に機能させることが無理であり、また、バーコードを適切に張り付ける手間が必要である。
本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、病院内の無人による物品搬送を実施管理できると共に、ホストコンピュータ等の事故停止があっても容易に復帰させることができる病院内物品搬送用コンテナ管理方法と病院内物品搬送処理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明に基づく病院内物品搬送用コンテナ管理方法においては、請求項1に記載のようにカルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する無人搬送システムであって、
各コンテナ表面の所定位置に該コンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュールを搭載し、この電子モジュールへの記録機能と、記録した情報を読み取って表示する機能及び読み取った情報を所定の上位管理機能に報知する機能を夫々備え、記憶機能への所定事項の記録によってコンテナ及びコンテナの搭載品の管理をするようにした。
さらに、請求項2に記載のように、各コンテナ表面の所定位置に該コンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュールを搭載し、コンテナの搭載品の搬送対応地点に上記電子モジュールに記録した情報の読み取り表示機能及び書き込み機能を備え、電子モジュールの記録情報を用いてコンテナ及びコンテナの搭載品を管理するようにした。
上記の読み取り表示機能には、請求項3に記載のように、所定の上位管理機能に読み取り情報を報知する機能を設けるようにするのが望ましい。
さらに、請求項4に記載のように、上記の電子モジュールはカードタイプであって着脱も可能とするのが望ましく、また、請求項5に記載のように、電子モジュールに各コンテナを識別するID番号を割当てて記録し、ID番号によってコンテナを管理するようにした。
【0006】
上記のコンテナ管理方法を適用した病院内物品搬送処理システムにおいては、請求項6に記載のように、カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する病院内物品搬送処理システムであって、表面所定位置に電子モジュール搭載機能を備えた無人搬送コンテナと、この無人搬送コンテナに搭載する搭載品の情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する上記無人搬送コンテナに搭載される記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュール、電子モジュールの無線通信機能と交信する無線通信機能及びこの無線通信機能を介して実行する電子モジュールの記憶機能の記憶内容の読み取り機能と、この読み取り機能の読み取り内容を表示する表示機能を備えたポータブル点検装置を備えるようにした。
さらに、請求項7に記載のように、カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する病院内物品搬送処理システムであって、表面所定位置に電子モジュール搭載機能を備えた無人搬送コンテナ、上記無人搬送コンテナのコンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュール、地上所定位置に配設した電子モジュールの無線通信機能と交信する無線通信機能及びこの無線通信機能を介して実行する上記電子モジュールの記憶機能の記憶内容の読み取り機能及び書き込み機能と、上記の読み取り機能読み取り内容を表示する表示機能を備えた地上ステーションを備え、電子モジュールの記憶機能の記録内容を用いて上記無人搬送コンテナを病人の処置に関連して搬送管理するようにした。
上記の電子モジュールは、請求項8に記載のように、カードタイプであることが望ましい。また、上記の読み取り機能には、請求項9に記載のように、所定の上位管理機能に読み取り内容を報知する機能を設けるのが好ましい。さらに、請求項10に記載のように、電子モジュールは着脱自在にすることが望ましい。
本発明は、上述のような方法にし、また構成したので、コンテナ及びコンテナ搭載品の詳細情報をコンテナと完全に同期をとって搬送できるので、無人搬送コンテナの管理が容易、確実に実行され、ホストコンピュータが停止した後であっても、各所に配設した電子モジュールの記憶機能の記憶内容の読み取り機能によって、自動的速やかに各コンテナ、即ち、搭載品の内容や所在地を把握できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態:
図1は本発明に基づく病院内物品搬送用コンテナ管理方法を適用した病院内物品搬送処理システムの機能構成例を示している。
図1において、1は無人搬送機能(図示せず以下同じ)に形成したコンテナ、2は無人搬送機能を誘導走行する走行路を概念的に示している。
無人搬送機能はリニアモータによって走行するシステムであっても、走行路に展張配設した誘導線に沿って走行する誘導走行システムであっても良い。
即ち、コンテナは適切な駆動機能によって誘導駆動される無人搬送台車に搭載されて移動するシステムであっても、地上にリニアモータの1次側が適切に配設され、コンテナ自体がリニアモータの2次導体を形成するようにしたシステムであっても良い。
3は、ホストコンピュータ装置で、この病院内物品搬送処理システムを含めた情報処理システムを制御管理するもので、操作機能や表示機能等の図示は省略している。
コンテナ1の所定面の表面には、記憶機能と無線通信機能を備えた電子モジュールの一種であるカードタイプのICカード10が搭載されている。11は移動局として機能するICカード10の無線通信機能のための移動局用アンテナで、送信用と受信用を一体にして示している。
【0008】
20は無線通信機能で、各医局、処置室等病院内の所定部局に配設された各部局における業務を実行するためにICカード10とセットになって無線通信を行うものである。21はICカード10と無線通信機能20のための地上局用アンテナで、送信用と受信用を一体にして示している。
無線通信機能20は接続ケーブル20aによって、各室における業務を実行するための単位情報処理機能22に接続している。単位情報処理機能22における情報入力機能や表示機能の図示は省略している。
単位情報処理機能22は接続ケーブル22aによってホストコンピュータ装置3に接続している。ホストコンピュータ装置3に接続する接続ケーブル3aは上記の単位情報処理機能22以外の医局、処置室等病院内の所定箇所に配設されたその他の単位情報処理機能に接続するケーブルを総合して示している。
【0009】
次に、図2によってICカード10と無線通信機能20の機能を説明する。
図2には、本発明を説明するための主要機能要素を示し、搬送波の発振機能、データ処理機能の詳細等その他の機能要素は省略し簡略化して示している。
図2において、20Aは地上に装置した無線通信機能20と単位情報処理機能22を合成して示した地上ステーションの情報処理機能(地上局と記す)である。地上局20Aはホストコンピュータ3Aに接続している。
ホストコンピュータ3Aは、20Aで示す以外の地上局を総括して示す地上局20Nと、無人搬送システム管理用、即ち、各コンテナを搭載した無人搬送機能の制御機能29に接続している。
10AはICカード10の機能要素の構成を示している(移動局と記す)。
地上局20Aにおいて、単位情報処理機能22の主要機能であるデータ処理機能22Aは対人用のインタフェース23を備えている。対人用のインタフェース23によって、例えば処置室において、対応する病人に対する処置の結果データ等を作成し、採取した血液や検体等を搭載するコンテナ1のICカード10に記憶すべきID番号、検査の種類、検査の種類に対応する搬送先名及び血液や検査組織の種類と被採取人名、検査すべき項目等を書き込む。インタフェース23によって地上局20Aに入力されたデータは、所定のコード化された信号として、一時ホールドされる。
処置室以外の地上局においても、搬送すべき物品に係わる情報やデータをインタフェース23によって入力されたデータは、所定のコード化された信号として、一時ホールドされる。
又、地上局20Aにおいて、送信信号作成部24で作成される搬送波を所定の呼びかけ信号をPSK(位相変調)又はFSK(周波数変調)で変調した出力信号を出力増幅機能25aで増幅し、波形成形のフィルタリング機能と送信アンテナ21aとのマッチング機能を備えた出力部25bから送信アンテナ21aに供給する。
送信アンテナ21aは、別に設定したコンテナ接近信号を受けて、コンテナが接近すると、この無線通信システムに対応して、無変調、又は所定の呼びかけ信号を変調した電波が送信されており、後述する所定の条件になると前述した一時ホールドした信号が搬送波に変調される。
上述のコンテナ接近信号は、この地上局近傍に、例えば光センサ等のセンサを配設し、光せンサの検知信号をコンテナ接近信号としても良いし、無人搬送システムの制御機能から与えられるようにしても良い。
しかし、コンテナが頻繁に走行する地上局は常時電波を送信するようにしても良い。
【0010】
移動局10Aにおいて、受信アンテナ11aが地上局20Aが送信する送信電波を受信すると受信機能12で受信波を増幅し復調する。また、整流して直流成分を取り出し蓄電機能13に蓄電する。蓄電機能13で蓄電された電気エネルギーは、移動局10Aの各電気回路を作動するために使用される。受信機能12で復調された信号はデータ処理機能14を操作する。
即ち、地上局20Aが送信する信号を受信機能12で受信すると、データ処理機能14は、所定の応答信号と予め設定されたコンテナ番号を移動局10Aのデータ処理機能14に備えた記憶機能から読み出し、送信機能15で所定周波数の搬送波に、例えばASK(振幅変調)で変調して送信アンテナ11bから送信する。
【0011】
地上局20Aの受信アンテナ21bは移動局10Aの送信する電波を受信すると、受信信号増幅機能26で増幅し、復調機能27で送信された信号を取り出してデータ処理機能22Aに伝送する。
データ処理機能22Aは応答信号を確認すると、一時ホールドした信号に所定の指令信号を付加して送信信号作成部24で作成される搬送波に変調して送信アンテナ21aから送信する。
移動局10Aにおいて、受信アンテナ11aが地上局20Aが送信する送信電波を受信すると受信機能12で復調され、復調された信号は、受信信号に含まれる所定の指令信号に従って処理される。この場合は、データ処理機能14に設けられた記憶機能に記録される。
例えば、処置室において到着している上記の移動局10Aを搭載したコンテナ1に、所定の書類を添付した血液を搭載し、このコンテナ1を搭載した無人搬送機能のスタートスイッチを押す。
一方、地上局20Aでホールドされた信号は上記の移動局10Aへの送信と平行してホストコンピュータ3Aに送信される。
従って、ホストコンピュータ3Aが作動し、無人搬送機能の制御機能29によって、血液を搭載したコンテナ1は、例えば、検査室に搬送される。
【0012】
検査室の地上局20Aにおいても、常時送信アンテナ21aから、無変調又は所定の呼びかけ信号を変調した電波が送信されており、上述のコンテナ1が搬送されて、移動局10Aの受信アンテナ11aが検査室の所属する地上局20Aの信号を受信すると、応答信号とコンテナ番号をこの地上局20Aに送信する。
この地上局20Aは応答信号を受信すると、この地上局20Aに搬送されてきた物品に関する信号を送信するように移動局10Aに通信する。従って、移動局10Aのデータ処理機能14に設けられた記憶機能に記録された搭載品である血液に関する信号が読み取られて地上局20Aに送信される。地上局20Aでは受信された信号をプリントアウトする。
地上局20A(この場合は検査室)の担当者がプリントアウトされたデータを見てコンテナ内部の搬送品を取り出して確認し、こちらから搬出すべき物品がないと、このコンテナを移動させるために無人搬送機能のスタートスイッチを押す。従って、ホストコンピュータ装置3の無人搬送機能の制御機能29によってコンテナは別に設定された地上局の設置室に搬送される。
【0013】
上述の機能の実行中、停電によって無人搬送機能が一時停止する等の原因で各コンテナの所在が不明確になった場合は、再起動後の各コンテナの最寄りの地上局20Aで前述したような機能によって、各コンテナに搭載された移動局に記憶されたコンテナ番号、搭載品名、搬送先等を読み取ることによって早期に正常運転に復帰することができる。
【0014】
第2の実施の形態:
第2の実施の形態は、上記した第1の実施の形態が地上局20Aを各医局、処置室等病院内の各部局に配設したシステムについて説明したが、さらに、コンテナが無人搬送される走行路に沿った所定位置に地上局を配設したものである。
即ち、所定位置に配設された地上局の交信領域を通過するコンテナに搭載する移動局の記録内容を読み取り、上位のホストコンピュータ、又は、無人搬送機能の制御機能に読み取った情報、即ち、この地上局を通過したコンテナの種類を通知する。
無人搬送機能の制御機能、又は/及び、上位のホストコンピュータが、この無人搬送システムの管理に通知された情報で、この地上局を通過するコンテナの監視を実行する。
従って、本実施の形態を実行のために使用する地上局には、移動局に対する書き込み機能は必要でない。
【0015】
第3の実施の形態:
上述した第1の実施の形態はICカードをコンテナに固定しているように説明したが、図3に示すようにICカードを着脱自在にするようにした第3の実施の形態を説明する。
即ち、図3において、10Sはコンテナ1に設けたICカードホルダで、ICカードホルダ10Sに通信機能を設けたICカード10が脱着自在に装着されている。11はICカードのアンテナである。
即ち、地上局を形成しない施設からコンテナ1に搭載した物品を搬出する場合等に、特定のコンテナに対応させて予め対応させるID番号等必要なデータを書き込んだICカードを準備し、必要な時に装着するようにする。また、ICカードが故障した場合にも容易にカードの交換が実行できる。
その他は第1の実施の形態と同一なので説明は省略する。
【0016】
第4の実施の形態:
上述した実施の形態においては、病院内各部局等に配置した地上局と移動局との間の通信機能について説明したが、移動局と交信し、移動局の記憶機能に記録した内容を点検する機能を備えたポータブル点検機能について説明する。
即ち、コンテナの構造や無人搬送機構は第1の実施の形態と同等である。
図4において、30はポータブル点検機能を概念的に示している。31は図1と同様の移動局と通信するアンテナを総合して示し、33は移動局と交信し移動局の記憶機能に記録した内容を読み取って表示部34に表示するための操作スイッチ類である。
1はコンテナ、10はICカードである。また、第3の実施の形態同様カードを着脱自在にしたコンテナであっても良いことは当然である。
【0017】
次に、図5によってポータブル点検機能の機能構成を説明する。
図5において、30Aは図4に示したポータブル点検機能30に装置した無線通信機能と情報処理機能を合成して示している(ポータブル地上局と称す)。
ポータブル地上局30Aは電池によって作動されるが、電池の図示は省略している。
32Aはポータブル地上局30Aのデータ処理機能で、スイッチ機能33Aで操作された信号を入力し、所定の指令信号に変換して送信信号作成部24で変調しアンテナ21aから送信する。10Aは移動局を示している。
アンテナ21aから送信された指令信号を受信アンテナ11aによって受信した移動局10Aは、指令信号に従って移動局10Aのデータ処理機能14に設けられた記憶機能に記録した対応データを送信機能15で変調して送信アンテナ11bから送信する。
送信アンテナ11bから送信された信号はポータブル地上局30Aの受信アンテナ21bで受信され、データ処理機能32Aによって、表示機能34Aに対応させた信号に変換されて表示機能34Aに表示される。
よってポータブル地上局30Aの操作者は、この移動局を搭載したコンテナの内容物やコンテナのID番号等を知ることができる。
上述した以外の符号は図2と同様なので詳細説明は省略している。
【0018】
上述の説明は本発明の技術思想を実現するための基本構成とその働きを説明するための実施の形態を示したものであって、病院内の無人搬送システムとその搬送コンテナの条件等に対応して適切に適用すれば良い。
即ち、コンテナに搭載する電子モジュールはカードのように記したが、その他の形状構成の機能であっても、実施の形態で説明したように、夫々のコンテナに関する情報を詳細に各コンテナ自体に搭載した電子モジュールの記憶機能に記録し、地上との間に形成した無線通信機能によって地上の担当者に報知し、また、地上担当者から入力される情報を記録する機能を設けることができれば良い。
また、コンテナ上に電子モジュールを搭載する位置も、実施の形態では上面であるように説明したが、コンテナの使用条件と無線通信機能の構成手段に対応して、地上局のアンテナ配置条件と対応させて任意適切な箇所に搭載するようにすれば良い。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上記のように要素機能を構成したので、次のような優れた効果を有する。
(1)搬送用コンテナ自体とコンテナに搭載する物品に関する詳細情報を搬送物品と完全に同期をとって搬送できる。
(2)搬送用コンテナ自体と同期をとって搬送されるコンテナに搭載する物品に関する詳細情報が任意のステーションで容易に、確実に把握できる。
(3)搬送物品とこの物品に関する情報が完全に同期をとって搬送でき、容易に、確実に把握できるので、例えば管理部門でコンテナの所在や関連情報が紛失しても、速やかに物品の存在箇所を発見し、コンテナの搭載内容を把握することができる。
(4)電子式の記憶機能に情報を記憶させるので、バーコードのように記載情報量が限定されることがない。例えば、バーコードが20桁程度の情報しか記録できないのに対して、512バイト乃至1024バイト等の記憶容量が容易に得られる。
(5)記憶情報量が限定されないので、詳細な情報を搬送物品に同期をとって搬送できる。
(6)電子式の記憶機能に情報を記憶させるので、バーコードのように搬送情報が変わるたびに張り直す必要がない。
(7)バーコードの場合はバーコードリーダの配置姿勢との関係で貼付位置と方向等が限定されるが、無線通信機能による場合は、使用条件に対応して無線通信機能の方式、例えば周波数や病院建造物から漏洩する漏洩電磁波の許容制限を守るようにすれば地上局の送信電力の設定自由度が高く、広範囲に使用できる。
(8)電子モジュールに各コンテナを識別するID番号を割当て記録するようにすると、搭載内容物の種類が同一であって搭載物の詳細記録の必要がなく、記録内容を書き込む機能を設けないステーションがあるような場合にも、管理部門で各コンテナの管理が確実に実行できる。
(9)電子モジュールをカードタイプにすると、コンテナへの装着を含めた取り扱いが容易になる。
(10)コンテナに対する電子モジュールを着脱自在にすると、電子モジュールへの必要な情報記録を予め行うことができ、電子モジュールの故障の場合の交換が容易になるので、システムとしての管理とメンテナンスが容易に実行できる。
(11)読み取りを実行する地上局を無人走行路の所定位置に配設し通過コンテナの監視をすると複雑な走行路を備えた無人搬送システムであっても、効率の良いコンテナの走行管理ができる。
(12)ポータブル点検機能を使用すると、任意の場所でコンテナの属性や内容物を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく病院内物品搬送用コンテナ管理方法を適用した病院内物品搬送処理システムの基本的構成である第1の実施の形態を説明する概要構成図である。
【図2】本発明を適用した図1に示す実施の形態に対応する無線通信機能における地上局(各室に設けた地上データ処理機能)と移動局(コンテナ上に構成する電子モジュール)夫々を構成する要素機能の概要構成ブロック図である。
【図3】本発明に基づく病院内物品搬送用コンテナ管理方法を適用した病院内物品搬送処理システムの第3の実施の形態を説明するコンテナの概要構成図である。
【図4】本発明に基づく病院内物品搬送用コンテナ管理方法を適用した病院内物品搬送処理システムの第4の実施の形態を説明する概要構成図である。
【図5】本発明を適用した第4の実施の形態に対応する無線通信機能における地上局(各室に設けた地上データ処理機能)と移動局(コンテナ上に構成する電子モジュール)夫々を構成する要素機能の概要構成ブロック図である。
【符号の説明】
1:コンテナ
2:走行路
3:ホストコンピュータ装置
3A:ホストコンピュータ
10:電子モジュール(ICカード)
10A:移動局
10S:電子モジュールホルダ(カードホルダ)
11:移動局用アンテナ
14:移動局のデータ処理機能
20:無線通信機能
20A:地上局
21:地上局用アンテナ
22:単位情報処理機能(情報の読み取り表示機能及び/又は書き込み機能)
22A:地上局のデータ処理機能
29:無人搬送機能の制御機能
30:ポータブル点検機能
30A:ポータブル地上局
31:ポータブル地上局用アンテナ
32A:ポータブル地上局のデータ処理機能
33:操作スイッチ類
33A:スイッチ機能
34:表示部
34A:表示機能

Claims (10)

  1. カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する無人搬送システムであって、
    各コンテナ表面の所定位置に該コンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュールを搭載し、上記電子モジュールへの記録機能と記録した情報を読み取って表示する機能及び読み取った情報を所定の上位管理機能に報知する機能を夫々備え、上記記憶機能への上記所定事項の記録によって、当該コンテナ及び該コンテナ搭載品の管理をするようにしたことを特徴とする病院内物品搬送用コンテナ管理方法。
  2. カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する無人搬送システムであって、
    各コンテナ表面の所定位置に該コンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュールを搭載し、上記コンテナ搭載品の搬送目的地点及び発送地点に上記電子モジュールに記録した情報の読み取り表示機能及び書き込み機能を備え、上記電子モジュールの記録情報を用いて当該コンテナ及び該コンテナ搭載品を管理するようにしたことを特徴とする病院内物品搬送用コンテナ管理方法。
  3. 請求項2記載の読み取り表示機能には、所定の上位管理機能に読み取り情報を報知する機能を設けるようにした病院内物品搬送用コンテナ管理方法。
  4. 請求項1又は2記載の電子モジュールはカードタイプであって、着脱も可能にし得る病院内物品搬送用コンテナ管理方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子モジュールに各コンテナを識別するID番号を割当てて記録し、該ID番号によってコンテナを管理するようにした病院内物品搬送用コンテナ管理方法。
  6. カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する病院内物品搬送処理システムであって、
    表面所定位置に電子モジュール搭載機能を備えた無人搬送コンテナ、該コンテナ搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する上記無人搬送コンテナに搭載される記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュール、上記電子モジュールの無線通信機能と交信する無線通信機能及び該無線通信機能を介して実行する上記電子モジュールの記憶機能の記憶内容の読み取り機能と該読み取り機能の読み取り内容を表示する表示機能を備えたポータブル点検機能を備えるようにしたことを特徴とする病院内物品搬送処理システム。
  7. カルテ等の書類のほか、病人の処置に必要な薬品、病理器具、検査組織をコンテナに搭載して無人で搬送する病院内物品搬送処理システムであって、
    表面所定位置に電子モジュール搭載機能を備えた無人搬送コンテナ、上記無人搬送コンテナの搭載品に関する情報として上記病人に対する処置と関連する上記カルテ等の書類の送付先の情報のほか薬品、病理器具、検査組織に対する処置室での検査の種別、項目についての情報を記録する記憶機能と、対応するポータブルあるいは固定された地上局との間で交信する無線通信機能を備えた電子モジュール、地上所定位置に配設した上記電子モジュールの無線通信機能と交信する無線通信機能及び該無線通信機能を介して実行する上記電子モジュールの記憶機能の記憶内容の読み取り機能及び書き込み機能と該読み取り機能の読み取り内容を表示する表示機能を備えた地上ステーションを備え、
    上記電子モジュールの記憶機能の記録内容を用いて上記無人搬送コンテナを病人の処置に関連して搬送管理するようにしたことを特徴とする病院内物品搬送処理システム。
  8. 請求項6又は7記載の電子モジュールは、カードタイプである病院内物品搬送処理システム。
  9. 請求項6又は7記載の読み取り機能には、所定の上位管理機能に該読み取り内容を報知する機能を設けた病院内物品搬送処理システム。
  10. 上記電子モジュールは着脱自在にした請求項6乃至9のいずれかに記載の病院内物品搬送処理システム。
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