JP3785313B2 - ステッピングモータ装置、ステッピングモータ用制御装置及び、ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ装置、ステッピングモータ用制御装置及び、ステッピングモータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステッピングモータ装置、ステッピングモータ用制御装置及び、ステッピングモータに係わり、特に、複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転を制御する制御装置とを備えるステッピングモータ装置、当該ステッピングモータ装置に用いられるステッピングモータ用制御装置及び、当該ステッピングモータ装置に用いられるステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述したステッピングモータ及び、ステッピングモータ用制御装置を組み込んだステッピングモータ装置として、例えば、図10に示すようなものが知られている。上記ステッピングモータ装置は、2つの励磁コイル1a1、1a2と、NS極が5極づつ着磁され、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態の変化に追従して回転する回転子1bとを有するステッピングモータ1と、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御して、回転子1bを正逆回転させるマイクロコンピュータ2a(以下、μCOM2a)から構成される制御装置2とを備える。
【0003】
上記μCOM2aは、プログラムに従って各種の処理を行う中央演算ユニット(CPU)2a1と、CPU2a1が行う処理プログラムなどを格納した読み出し専用メモリであるROM2a2と、CPU2a1での各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM2a3などを内蔵し、これらが図示しないバスラインによって相互接続されている。
【0004】
上述したステッピングモータ装置が、例えば車速計の指針駆動に用いられている場合、制御装置2には、車速センサが計測した車速情報D1が供給される。そして、制御装置2内のCPU2a1が、車速情報D1に基づき、指針の指示位置である目標位置θと、現位置θ′との差である移動量θ−θ′を、角度情報として算出する。その後、CPU2a1は、算出した角度情報に応じた時間、励磁コイル1a1、1a2の一端又は、他端に対して、各々位相の異なるパルス信号を出力する。このパルス信号の印加により、励磁コイル1a1、1a2の励磁状態が変化し、この変化に追従して回転子1bが回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記ステッピングモータ装置は、一般的に、ステッピングモータ1が指針などの被駆動部材付近に設けられ、制御装置2が基板上に設けられる。従って、制御装置2から出力される信号を、信号線を介してステッピングモータ1に供給する必要がある。しかしながら、上記ステッピングモータ装置は、各励磁コイル1a1及び、1a2の両端に対して各々異なる位相のパルス信号を出力している。このため、ステッピングモータ1−制御装置2間を、励磁コイル×2本の信号線で接続する必要がある。
【0006】
従って、ステッピングモータ1−制御装置2間の信号線の配線に手間がかかり、コスト的に問題となる。また、ステッピングモータ1内の励磁コイル数の増加に伴って、信号線の本数も増加するため、より一層配線に手間がかかるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、ステッピングモータから引き出す信号線を減らすことにより、コストダウンを図ったステッピングモータ装置、該ステッピングモータ装置に用いられるステッピングモータ用制御装置及び、該ステッピングモータ装置に用いられるステッピングモータを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転を制御する制御装置とを有するステッピングモータ装置において、前記制御装置は、前記ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号を、繰り返し出力すると共に、前記角度情報に応じて、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を、繰り返し出力する信号発生手段を有し、前記ステッピングモータは、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する印加手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端を、接地する接地手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、前記第2信号を供給する第2信号供給手段とを有することを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、制御装置内において、信号発生手段が、ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号を、繰り返し出力すると共に、角度情報に応じて、所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を、繰り返し出力する。ステッピングモータにおいて、印加手段が、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する。接地手段が、第2信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端を接地する。第2信号供給手段が、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端に、第2信号を供給する。このため、各励磁コイルが予め定めた励磁状態に順次変化し、この変化に応じて回転子が回転する。
【0010】
従って、励磁コイルの数が増えても、ステッピングモータからは、制御装置から出力される第1信号及び、第2信号を供給する多くても2本の信号線と、所定の直流電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との多くても4本を引き出して、接続するだけでよい。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のステッピングモータ装置であって、前記ステッピングモータは、前記各励磁コイルの一端及び、他端に各々設けられ、当該各励磁コイルに供給される信号又は、電圧を増幅する増幅手段をさらに備えることを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、各励磁コイルの一端及び、他端に各々設けられた増幅手段が、各励磁コイルの一端又は、他端に供給される信号又は、電圧を増幅する。従って、マイクロコンピュータ(以下、μCOM)により第2信号を出力した場合において、μCOMから直接励磁コイルの一端に第2信号が供給されることがなく、第2信号は必ず一増幅手段を介して励磁コイルに供給されるため、μCOMに大電流ポートを設ける必要がない。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は、2記載のステッピングモータ装置であって、前記信号発生手段は、前記第1信号と、前記第2信号とを重畳した重畳信号を出力し、前記ステッピングモータは、前記重畳信号から、前記第2信号を取り出す取出手段をさらに備え、前記印加手段、前記接地手段及び、前記第2信号供給手段は、前記重畳信号を、前記第1信号として流用することを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、信号発生手段が、第1信号と、第2信号とを重畳した重畳信号を出力する。ステッピングモータ内において、取出手段が、重畳信号から、第2信号を取り出す。印加手段、接地手段及び、第2信号供給手段が、重畳信号を第1信号として流用する。従って、第1信号と、第2信号とを重畳した重畳信号を出力することにより、ステッピングモータからは、制御装置から出力される重畳信号を供給する信号線と、所定電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との3本を引き出して、接続するだけでよい。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項記載のステッピングモータ装置であって、前記第2信号の実効電流は、TAN関数で増加し、−TAN関数で減少することを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、第2信号の実効電流は、TAN関数で増加し、−TAN関数で減少する。従って、各励磁コイルの励磁電流の位相を、90゜づつずらすことができ、回転子を均等な回転角度でスムーズに回転することができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載のステッピングモータ装置であって、前記信号発生手段は、所定時間で、デューティ比が増幅し、次の所定時間でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力することを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、信号発生手段は、所定時間で、デューティ比が増加し、次の所定時間でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力する。従って、パルス信号のデューティ比を増減するだけで、実効電流が増減する第2信号を、簡単に出力することができる。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項3記載のステッピングモータ装置であって、前記信号発生手段は、前記角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なるディジタル値を示すディジタル信号を出力すると共に、所定時間で、デューティ比が増幅し、次の所定時間内でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力するマイクロコンピュータと、前記ディジタル信号が示すディジタル値に対応して、予め定めた一定電圧に、前記第2信号を重畳した信号を重畳信号として出力する重畳手段とを備えることを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、信号発生手段内において、マイクロコンピュータが、角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なるディジタル値を示すディジタル信号を出力する。マイクロコンピュータはさらに、ディジタル信号の出力と共に、所定時間で、デューティ比が増幅し、次の所定時間でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力する。重畳手段が、ディジタル信号が示すディジタル値に対応して、予め定めた一定電圧に、前記第2信号を重畳することにより、第1信号と第2信号を重畳した重畳信号を出力することができる。従って、マイクロコンピュータが出力するディジタル値に応じた電圧値に、第2信号を重畳することにより、簡単に重畳信号を出力することができる。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のステッピングモータ装置であって、前記制御装置は、前記第2信号を平滑する平滑手段を更に有することを特徴とするステッピングモータ装置に存する。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、平滑手段が、第2信号を平滑する。従って、励磁コイルにはパルス信号が直接印加されることがなく、パルス信号の立ち下がり、又は立ち上がり時に発生する高調波が輻射されて、ラジオ局などから受信する電波を妨害することがない。
【0023】
請求項8記載の発明は、複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータの回転を制御するステッピングモータ用制御装置において、一定周期内で、所定時間毎に各々異なる電圧値となる第1信号を、前記ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じた時間、繰り返し出力すると共に、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流値を有する第2信号を、前記角度情報に応じた時間、繰り返し出力する信号発生手段を備えるステッピングモータ用制御装置に存する。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、信号発生手段が、一定周期内で、所定時間毎に各々異なる電圧値となる第1信号を、ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じた時間、繰り返し出力すると共に、所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流値を有する第2信号を、角度情報に応じた時間、繰り返し出力する。
【0025】
従って、ステッピングモータにおいて、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、所定電圧を印加し、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端を、接地すると共に、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、第2信号を供給するよれば、励磁コイルの数が増加しようと、ステッピングモータからは、制御装置から出力される第1信号及び、第2信号を供給する信号線2本と、所定電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との4本を引き出して、接続するだけでよい。
【0026】
請求項9記載の発明は、複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータにおいて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する印加手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端を、接地する接地手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を供給する第2信号供給手段とを備えることを特徴とするステッピングモータに存する。
【0027】
請求項9記載の発明によれば、印加手段が、所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する。接地手段が、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた励磁コイルの一端を、接地する。第2信号供給手段が、第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流値を有する第2信号を供給する。従って、励磁コイルの数が増加しようと、ステッピングモータからは、第1信号及び、第2信号を供給する多くとも2本の信号線と、所定電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との4本を引き出して、接続するだけでよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施形態においては、図1に示すように、一定時間t1毎に、デューティ比が変化するパルスが繰り返し、ステッピングモータ1内の各励磁コイル1a1及び、1a2の+SIN端子a1、−SIN端子b1、+COS端子a1及び、−COS端子a2(図3参照)に各々供給される。ここでは、例えば、1周期で32ステップの回転を得られる場合について説明する。なお、デューティ比0〜1までの増加は、TAN関数に応じて増加し、デューティ比1〜0までの減少は、−TAN関数に応じて減少する。
【0029】
図1に示すデューティ比の変化について、詳細に説明すると、図2に示すように、励磁ステップ1〜4までの間は、励磁コイル1a1の+SIN端子a1に、デューティ比が増加するパルス(PWMで示す)が供給される。一方、−SIN端子b1にはLレベルの信号(デューティ比0)が、+COS端子a2にはHレベルの信号(デューティ比1)が、−COS端子b2にはLレベルの信号(デューティ比0)が各々供給される。
【0030】
そして、次の励磁ステップ5〜8までの間は、励磁コイル1a2の+COS端子a2に、デューティ比が減少するパルス(=PWM)が供給される。一方、+SIN端子a1にはHレベルの信号(デューティ比1)が、−SIN端子b1にはLレベルの信号(デューティ比0)が、−COS端子b2にはLレベルの信号(デューティ比0)が各々供給される。
【0031】
その後、励磁ステップが9〜12→…→29〜32と進む毎に、図3に示すように、+SIN端子a1、−SIN端子b2、+COS端子a2又は、−COS端子b2の何れか1つにデューティ比が増減するパルスが供給される。そして、残りの3つの端子のうち何れか1つに、Hレベルの信号が供給され、残りの2つの端子にLレベルの信号が供給される。なお、図3のPWMの隣の矢印は、デューティ比の増減を表すものであり、上向きの矢印はデューティ比の増加を示し、下向きの矢印はデューティ比の減少を示す。
【0032】
すなわち、図2に示すような、デューティ比のパルスを各励磁コイル1a1、1a2に供給すると、励磁コイル1a1、1a2の何れか一方に流れる励磁電流がTAN関数で増減し、励磁コイル1a1、1a2の他方に流れる励磁電流が一定となる。このため、式(1)に示すように、各励磁コイル1a1、1a2の何れか一方にSIN関数で変化する励磁電流を流し、他方にCOS関数で変化する励磁電流を流すのと同様に、各励磁コイルに流れる励磁電流の位相を90゜ずらすことができ、回転子1bを1ステップ毎に均一に回転させることができる。
∵1:TAN=1:(SIN/COS)=COS:SIN…(1)
【0033】
従って、回転子1bを回転させるには、図2に示すように、32からなる励磁ステップを8つの事象に分割し、事象が変化する毎に、デューティ比が増減するパルス(=PWM)、Hレベルの信号及び、Lレベルの信号を供給する端子を予め定めた順番で順次切り替えればよい。
【0034】
以上のことに着目し、本発明のステッピングモータ装置は、制御装置2を、所定時間T1(図1参照)毎に8つの各々異なる電圧値となる第1信号と、所定時間T1で増加し、次の所定時間T2で減少するデューティ比のパルスから構成されるPWM信号とを重畳した重畳信号を出力させる回路構成とした。一方、ステッピングモータ1には、励磁コイル1a1、1a2、回転子1b以外に、重畳信号の電圧値に対応して予め定めた端子に、HLレベルの信号及び、PWM信号を供給するような回路を組み込んだ。
【0035】
以上のようにステッピングモータ装置を構成することにより、ステッピングモータ1からは、制御装置2から出力される重畳信号が供給される信号線と、Hレベルの信号すなわち、所定の直流電圧を得るための信号線と、Lレベルの信号すなわち、グランドが供給される信号線との3本を引き出して、接続するだけでよい。
【0036】
従って、励磁コイルが2つの場合、従来は、+SIN端子a1、−SIN端子b1、+COS端子a2及び、−COS端子b2に対応した4本の信号線をステッピングモータ1から引き出して、制御装置2と接続する必要があったが、本発明では信号線を3本に減らすことができ、配線動作を軽減して、コストダウンを図ることができる。
【0037】
上述したステッピングモータ装置の詳細について、図面を参照して説明する。図3は、本発明のステッピングモータ及び、ステッピングモータ用制御装置(以下、単に制御装置)を組み込んだステッピングモータ装置の一実施の形態を示す回路図である。同図において、図10について上述した従来と同等の部分には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。本発明の実施形態において、制御装置2内のCPU2a1には、外部からステッピングモータ1の回転子1bの回転角度を示す角度情報DBが供給されている。
【0038】
そして、制御装置2内のCPU2a1は、所定時間T1毎に、予め定めた8つの異なるディジタル値を示すディジタル信号S1を、角度情報DBに応じた時間繰り返し、その出力端子D0〜D2から出力する(図4(a)参照)。この8つのディジタル値が上述した8つの事象に相当する。また、CPU2a1は、所定時間T1で、デューティ比が0〜1まで増加し、次の所定時間T1でデューティ比が1〜0まで減少するパルス信号をPWM信号P1(=請求項中の第2信号に相当する)として、角度情報DBに応じた時間繰り返し、その出力端子PWMから出力する(図4(b)参照)。なお、PWM信号P1のデューティ比は、詳しくは一定時間t1(<T1)経過する毎に、TAN関数に応じて段階的に増加し、一定時間t1経過する毎に、−TAN関数に応じて段階的に減少する。
【0039】
これらディジタル信号S1及び、PWM信号P1は、ディジタル信号S1が示すディジタル値に対応した電圧値と、PWM信号P1とを重畳した重畳信号S2を出力する重畳手段としての重畳回路2bに対して出力される。上記重畳回路2bは、図5に示すように、8つのスイッチング回路2b1〜2b8と、ディジタル信号S1及び、PWM信号P1が供給されると共に、ディジタル信号S1のディジタル値に対応して予め定めたスイッチング回路2b1〜2b8に対して、PWM信号P1を出力するロジック回路2b9と、スイッチング回路2b1〜2b8からの出力を増幅する増幅器2b10とを備えている。
【0040】
上記スイッチング回路2b1は、ロジック回路2b9からの出力がベースに接続されるスイッチングトランジスタ(以下、SWトランジスタ)Q11を有する。SWトランジスタQ11は、そのコレクタが抵抗R11を介して基準電圧Vrefと接続され、そのエミッタが接地されている。また、この抵抗R11とSWトランジスタQ11とから構成される直列回路に、3つの抵抗R12〜R14から構成される直列回路が、並列に接続されている。
【0041】
また、この抵抗R12−抵抗R13間の接点と、増幅器2b10の+入力端との間に、SWトランジスタQ12のコレクタ−エミッタが接続されている。さらに、抵抗R13−R14間の接点と、増幅器2b10の+入力端との間に、SWトランジスタTr3のエミッタ−コレクタが接続されている。上記SWトランジスタQ12のベースには、SWトランジスタQ11のコレクタが接続され、SWトランジスタ13のベースには、SWトランジスタQ14のコレクタが接続されている。なお、SWトランジスタQ14は、そのベースがSWトランジスタQ11のコレクタに接続され、そのエミッタが接地されている。
【0042】
他のスイッチング回路2b2〜2b8も上記スイッチング回路2b1と同様に、4つの抵抗と、4つのSWトランジスタを有し、同様に接続されている。また、ロジック回路2b9は、図6に示すように、ディジタル値「000」のとき、SWトランジスタQ11に、ディジタル値「001」のとき、SWトランジスタQ21に…ディジタル値が「111」のとき、SWトランジスタQ81に対してPWM信号P1を供給するように、論理回路が組まれている。従って、ディジタル信号S1のディジタル値が変化する毎に、すなわち事象が変化する毎に、PWM信号P1を供給するSWトランジスタが切り替わる。
【0043】
上述した構成の重畳回路2bの動作について、以下説明する。まず、μCOM2aからディジタル値「000」を示すディジタル信号S1が重畳回路2bに供給されると、ロジック回路2b9は、PWM信号P1をスイッチング回路2b1内のSWトランジスタQ11に対して供給する。
【0044】
従って、このPWM信号P1のHレベルに応じて、SWトランジスタQ11は、オンする。そして、SWトランジスタQ11のオンに応じて、そのコレクタが接地されるため、SWトランジスタQ12がオンし、SWトランジスタQ14がオフする。そして、このSWトランジスタQ14のオフに応じて、SWトランジスタQ13がオフする。従って、増幅器2b10には、
Vref・(R13+R14)/(R12+R13+R14)の電圧値が供給される。
【0045】
一方、このPWM信号P1のLレベルに応じて、SWトランジスタQ11は、オフする。そして、SWトランジスタQ11のオフに応じて、そのコレクタは基準電圧Vrefと接続されるため、SWトランジスタQ12がオフし、SWトランジスタQ14がオンする。そして、このSWトランジスタQ14のオフに応じて、SWトランジスタQ13がオンする。従って、増幅回路2b10には、
Vref・R14/(R12+R13+R14)の電圧値が供給される。
【0046】
その後、ディジタル値「001」、…、「111」を示すディジタル値が重畳回路2bに順次供給されると、ロジック回路2b9は、PWM信号P1をSWトランジスタQ21、…、SWトランジスタQ81に順次出力する。スイッチング回路2b2〜2b8内のSWトランジスタのオンオフは上記スイッチング回路2b1と同様である。すなわち、PWM信号P1のHレベルに応じて、SWトランジスタQ11、Q12、…Q81、Q82がオンし、SWトランジスタQ13、Q14、…、Q83、Q84がオフする。
【0047】
従って、増幅回路2b10には、
Vref・(R23+R24)/(R22+R23+R24)、…
Vref・(R83+R84)/(R82+R83+R84)の電圧値が各々供給される。
【0048】
一方、PWM信号P1のLレベルに応じて、SWトランジスタQ11、Q12、…、Q81、Q82がオフし、SWトランジスタQ13、Q14、…、Q83、Q84がオンし、増幅回路2b10には、
Vref・(R24)/(R22+R23+R24)、…
Vref・(R84)/(R82+R83+R84)の電圧値が各々供給される。
【0049】
従って、
Vref・(R13+R14)/(R12+R13+R14)
=4/5Vref+α(αは定数)
Vref・R14/(R12+R13+R14)
=4/5Vref+α+β(βは定数)

Vref・(R83+R84)/(R82+R83+R84)
=1/10Vref+α
Vref・R14/(R12+R13+R14)
=1/10Vref+α+β
となるように各スイッチング回路2b1〜2b8の抵抗値を設定すれば、図7に示すような重畳信号S2を、増幅器2b10の+入力端に供給することができる。
【0050】
この重畳信号S2は、図7からも明らかなように、ディジタル信号S1が示すディジタル値に応じた8つの異なる高さとなる電圧信号である第1信号と、電圧値βのPWM信号P1とを重畳したような波形となる。そして、この重畳信号S2は、信号線Lを介して、ステッピングモータ1内の駆動回路1cに供給される(図3参照)。以上から明らかなように、μCOM2a及び、重畳回路は、請求項中の信号発生手段に相当することがわかる。
【0051】
次に、ステッピングモータ1内の駆動回路1cの構成について、図8を参照して以下説明する。同図において、駆動回路1cは、+入力端子に4/5Vref、7/10Vref、…、1/5Vrefが、−入力端に重畳信号S2が各々供給される7つの比較器OP1〜OP7を備える。各比較器OP1〜OP7は、重畳信号S2と、+入力端に供給される比較電圧とを比較し、重畳信号S2>比較電圧のとき、Lレベルの信号を、重畳信号S2<比較電圧のとき、Hレベルの信号を各々出力する。
【0052】
駆動回路1cはまた、−入力端に基準電圧Vrefを、抵抗Raと可変抵抗部1c1の抵抗値とで分圧した分圧電圧が供給され、+入力端に重畳信号S2が供給される比較器OP8を備えている。この比較器OP8は、重畳信号S2と、−入力端に供給される比較電圧とを比較し、重畳信号S2>比較電圧の時、Hレベルの信号を、重畳信号S2<比較電圧のとき、Lレベルの信号を各々出力する。
【0053】
上記可変抵抗部1c1は、抵抗Rbと、該抵抗Rbに各々並列接続された抵抗Rc−SWトランジスタQc、抵抗Rd−SWトランジスタQd、…、抵抗Ri−SWトランジスタQiから構成される7つの直列回路から構成されている。従って、オンするSWトランジスタの数が多いほど、可変抵抗部1c1の並列合成抵抗値が小さくなり、比較器OP8の+入力端に供給される分圧電圧が小さくなる。
【0054】
駆動回路1cはさらに、励磁コイル1a1、1a2の端子に供給する信号を増幅する増幅手段としての4つの増幅器1c2〜1c5と、ロジック回路1c6とを備えている。上記ロジック回路1c6は、図9に示すように、比較器OP1〜OP7の比較結果に対応して、予め定めたSWトランジスタQc〜Qiのベースに対してHレベルのオン信号を出力する論理回路が組まれている。
【0055】
ロジック回路1c6はまた、励磁コイル1a1、1a2のab端のうち、比較器OP1〜OP7の比較結果に対応して予め定めた何れか1つに、比較器OP8の出力する論理回路と、残りの何れか1つにHレベルの信号を出力する論理回路と、残りの2つにLレベルの信号を出力する論理回路とが組まれている。
【0056】
上述した構成の駆動回路1cの動作について、以下説明する。駆動回路1cには、図7に示すような波形の重畳信号S2が、角度情報DBに応じた時間繰り返し供給される。まず、電圧値4/5Vref+αの第1信号に、電圧値βのPWM信号P1が重畳した重畳信号S2が供給されると、各比較器OP1〜OP7は全てLレベルの信号を出力する(図9の事象1参照)。このとき、ロジック回路1c6は、SWトランジスタQc〜Qiの何れにもHレベルの信号を出力しない。従って、比較器OP8の+入力端には、基準電圧Vrefを抵抗Ra及び、Rbで分圧した電圧が供給される。
【0057】
その後、電圧値7/10Vref+α、…、1/10Vref+αの第1信号に、PWM信号P1が重畳した重畳信号S2が順次供給されると、各比較器OP1〜OP7は図9に示すような、比較結果を所定時間T1毎に順次出力する。このとき、ロジック回路1c6は、この比較結果に応じてSWトランジスタQc〜Qiに順次Hレベルの信号を出力する。この結果、比較器OP8の+入力端には、基準電圧Vrefを抵抗Raと、抵抗Rb、Rcの並列合成抵抗で分圧した電圧、…抵抗Raと、抵抗Rb〜Riの並列合成抵抗で分圧した電圧が順次供給される。
【0058】
従って、
4/5Vref+α<Vref・Rb/(Ra+Rb)<4/5Vref+α+β

1/10Vref+α
<Vref・(Ra//…//Ri)/(Ra+(Ra//…//Ri))
<1/10Vref+α+β
となるように、可変抵抗部1c1内の各抵抗値を設定すれば、重畳信号S2に重畳しているPWM信号P1がHレベルのときは、重畳信号S2>比較電圧となり、比較器OP8の出力をHレベルにすることができる。一方、Lレベルのときは、重畳信号S2<比較電圧となり、比較器OP8の出力をLレベルにすることができる。即ち、PWM信号P1と同じデューティ比のパルス信号をPWM信号P1′として比較器OP8から出力することができる。以上のことから比較器OP8は、請求項中の取出手段として働くことがわかる。
【0059】
そして、この比較器OP8から出力されたPWM信号P1′信号は、ロジック回路1c6に供給される。そして、ロジック回路1c6が、比較器OP1〜OP7の比較結果に応じて、図2に示すように、予め定めた端子に上記PWM信号P1′を供給する。ロジック回路1c6はさらに、比較器OP1〜OP7の比較結果に応じて、図2に示すように、予め定めた端子に所定の直流電圧(すなわちHレベルの信号)を供給し、予め定めた端子を接地する(すなわち、Lレベルの信号を供給する)。
【0060】
このようにすれば、図1に示すデューティ比のパルスを各端子に印加することができ、励磁コイル1a1、1a2の何れか一方に流れる励磁電流がTAN関数で増減し、励磁コイル1a1、1a2の他方に流れる励磁電流が一定となるため、回転子1bが回転する。以上のことから明らかなように、ロジック回路1c6は、請求項中の印加手段、接地手段及び、第2信号供給手段として働くことがわかる。
【0061】
上述したように、各励磁コイル1a1、1a2の端子に、増幅器1c2〜1c5を設けることにより、μCOMのCPU2a1から直接励磁コイル1a1、1a2の一端にPWM信号P1が供給されることがなく、PWM信号P1は必ず増幅器1c2〜1c5を介して励磁コイル1a1、1a2に供給されるため、CPU2a1に大電流ポートを設ける必要がない。
【0062】
なお、上述した実施形態では、ステッピングモータ1内において、比較器OP8が出力するPWM信号P1′のパルスを直接、励磁コイル1a1、1a2の各端子に出力していた。しかしながら、例えば、比較器OP8の出力と、ロジック回路1c6との間に、PWM信号P1′を平滑する平滑手段としての平滑回路を設け、PWM信号P1′を平滑して得た、デューティ比に応じた高さの電圧を各端子に供給するようにしても良い。このようにすれば、パルス信号の立ち下がり、又は立ち上がり時に発生する高調波が輻射されて、ラジオ局などから受信する電波を妨害することがない。
【0063】
また、上述した実施形態では、励磁コイルが2つの場合について説明したが、励磁コイルの数は2つに限られるものでなく、例えば互いに90度をなす位置に配置された4つの励磁コイルにより回転させる場合であっても適用することができる。この場合は、上述したように、上記第1信号と、PWM信号P1とを重畳した重畳信号を出力しなくても、第1信号と、PWM信号P1とを並列に出力して、信号線数を4本にしても、ステッピングモータ1から4*2本の信号線を出して制御装置2と接続する場合に比べれば、信号線数を減らすことができる。
【0064】
また、上述した実施形態では、PWM信号P1のデューティ比をTAN、−TAN関数に応じて増減させていたが、単にデューティ比が増減するものであれば、直線的に増減するものであっても良い。しかしこの場合、励磁コイル1a1、励磁コイル1a2に流れる励磁電流の位相差を正確に90゜に保つことができず、各励磁ステップ毎に均一に回転させることができない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、8又は、9記載の発明によれば、励磁コイルの数が増えても、ステッピングモータからは、制御装置から出力される第1信号及び、第2信号を供給する多くても2本の信号線と、所定の直流電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との多くても4本を引き出して、接続するだけでよいので、配線作業が軽減し、コストダウンを図ったステッピングモータ装置、ステッピングモータ用制御装置及び、ステッピングモータを得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、マイクロコンピュータ(以下、μCOM)により第2信号を出力した場合において、μCOMから直接励磁コイルの一端に第2信号が供給されることがなく、第2信号は必ず一増幅手段を介して励磁コイルに供給されるため、μCOMに大電流ポートを設ける必要がないので、コストダウンを図ったステッピングモータ装置を得ることができる。
【0066】
請求項3記載の発明によれば、第1信号と、第2信号とを重畳した重畳信号を出力することにより、ステッピングモータからは、制御装置から出力される重畳信号を供給する信号線と、所定電圧が供給される信号線と、グランドが供給される信号線との3本を引き出して、接続するだけでよいので、より一層配線動作が軽減され、コストダウンを図ったステッピングモータ装置を得ることができる。
【0067】
請求項4記載の発明によれば、各励磁コイルの励磁電流の位相を、90゜づつずらすことができるので、回転子を均等な回転角度でスムーズに回転することができるステッピングモータ装置を得ることができる。
【0068】
請求項5記載の発明によれば、パルス信号のデューティ比を増減するだけで、実効電流が増減する第2信号を、簡単に出力することができるので、構成が簡単となりコストダウンを図ったステッピングモータ装置を得ることができる。
【0069】
請求項6記載の発明によれば、マイクロコンピュータが出力するディジタル値に応じた電圧値に、第2信号を重畳することにより、簡単に重畳信号を出力することができるので、構成が簡単となりコストダウンを図ったステッピングモータ装置を得ることができる。
【0070】
請求項7記載の発明によれば、励磁コイルにはパルス信号が直接印加されることがなく、パルス信号の立ち下がり、又は立ち上がり時に発生する高調波が輻射されて、ラジオ局などから受信する電波を妨害することがないステッピングモータ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において、各励磁コイルの端子に供給されるパルスのデューティ比を示すタイムチャートである。
【図2】図1のタイムチャートの詳細を説明するための表である。
【図3】本発明のステッピングモータ及び、制御装置を組み込んだステッピングモータ装置の一実施の形態を示す回路図である。
【図4】図3のステッピングモータ装置を構成するCPUが出力する信号のタイムチャートである。
【図5】図3のステッピングモータ装置を構成する重畳回路の詳細を説明するための回路図である。
【図6】図5の重畳回路の動作を説明するための図である。
【図7】図5の重畳回路が出力する重畳信号のタイムチャートである。
【図8】図3のステッピングモータ装置を構成する駆動回路の詳細を説明するための回路図である。
【図9】図8の駆動回路の動作を説明するための図である。
【図10】従来のステッピングモータ装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a1 励磁コイル
1a2 励磁コイル
1b 回転子
1 ステッピングモータ
2 制御装置
1c6 ロジック回路(印加手段、接地手段及び、第2信号供給手段)
OP8 比較器(取出手段)
2b 重畳回路(重畳手段)
2a マイクロコンピュータ

Claims (9)

  1. 複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転を制御する制御装置とを有するステッピングモータ装置において、
    前記制御装置は、前記ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号を、繰り返し出力すると共に、前記角度情報に応じて、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を、繰り返し出力する信号発生手段を有し、
    前記ステッピングモータは、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する印加手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端を、接地する接地手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、前記第2信号を供給する第2信号供給手段とを有する
    ことを特徴とするステッピングモータ装置。
  2. 請求項1記載のステッピングモータ装置であって、
    前記ステッピングモータは、前記各励磁コイルの一端及び、他端に各々設けられ、当該各励磁コイルに供給される信号又は、電圧を増幅する増幅手段を
    さらに備えることを特徴とするステッピングモータ装置。
  3. 請求項1又は、2記載のステッピングモータ装置であって、
    前記信号発生手段は、前記第1信号と、前記第2信号とを重畳した重畳信号を出力し、
    前記ステッピングモータは、前記重畳信号から、前記第2信号を取り出す取出手段をさらに備え、
    前記印加手段、前記接地手段及び、前記第2信号供給手段は、前記重畳信号を、前記第1信号として流用する
    ことを特徴とするステッピングモータ装置。
  4. 請求項1〜3何れか1項記載のステッピングモータ装置であって、
    前記第2信号の実効電流は、TAN関数で増加し、−TAN関数で減少する
    ことを特徴とするステッピングモータ装置。
  5. 請求項1〜4何れか1項記載のステッピングモータ装置であって、
    前記信号発生手段は、所定時間で、デューティ比が増幅し、次の所定時間でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力する
    ことを特徴とするステッピングモータ装置。
  6. 請求項3記載のステッピングモータ装置であって、
    前記信号発生手段は、前記角度情報に応じて、所定時間毎に、予め定めた複数の異なるディジタル値を示すディジタル信号を出力すると共に、所定時間で、デューティ比が増幅し、次の所定時間内でデューティ比が減少するパルス信号を第2信号として出力するマイクロコンピュータと、前記ディジタル信号が示すディジタル値に対応して、予め定めた一定電圧に、前記第2信号を重畳した信号を重畳信号として出力する重畳手段と
    を備えることを特徴とするステッピングモータ装置。
  7. 請求項5又は6記載のステッピングモータ装置であって、
    前記制御装置は、前記第2信号を平滑する平滑手段を更に有する
    ことを特徴とするステッピングモータ装置。
  8. 複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータの回転を制御するステッピングモータ用制御装置において、
    前記ステッピングモータの回転所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号を、前記ステッピングモータの回転角度を示す角度情報に応じた時間、繰り返し出力すると共に、前記角度情報に応じて、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を、繰り返し出力する信号発生手段
    を備えることを特徴とするステッピングモータ用制御装置。
  9. 複数の励磁コイル及び、NS極が複数着磁され、前記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子を有するステッピングモータにおいて、
    所定時間毎に、予め定めた複数の異なる電圧値を順次示す第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、所定の直流電圧を印加する印加手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端を、接地する接地手段と、前記第1信号の電圧値に応じて、予め定めた前記励磁コイルの一端に、前記所定時間で増加し、次の所定時間で減少する実効電流を有する第2信号を供給する第2信号供給手段と
    を備えることを特徴とするステッピングモータ。
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