JP3784730B2 - Whitening cosmetics - Google Patents

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JP3784730B2
JP3784730B2 JP2002048739A JP2002048739A JP3784730B2 JP 3784730 B2 JP3784730 B2 JP 3784730B2 JP 2002048739 A JP2002048739 A JP 2002048739A JP 2002048739 A JP2002048739 A JP 2002048739A JP 3784730 B2 JP3784730 B2 JP 3784730B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、小麦胚芽、火棘(Pyracantha fortuneana)、オリーブ(Olea europaeaL.)、アンズから得られる植物抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを含有する色素沈着の発生を防止する等、皮膚に対する優れた美白効果を有し、かつ皮膚刺激性が低く、使用性が良好な化粧品、医薬部外品に関する。
【0002】
【従来の技術】
肌のしみやそばかす等は、一般に日光の紫外線暴露による刺激、ホルモンの異常又は遺伝的要素等によってメラノサイトが活性化され、その結果メラノサイトにて合成されたメラニン色素が皮膚内に異常沈着することにより発生する。このようなメラニン色素の異常沈着を予防又は改善することを目的とする美白化粧料には、L−アスコルビン酸又はその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸のピロン類、プラセンタエキス等の胎盤抽出物、グルタチオンやコロイドイオウ等が配合されている。
【0003】
これらは、メラニン生成の抑制、生成したメラニンの淡色漂白作用等の効果を有し、美白効果を有する物質として広く知られている。しかし、これらの物質にはメラニン生成抑制効果が低いものや、酸化されやすく不安定なもの、更に特有の異臭や沈殿が生じる等、製剤中で変質して所期の薬効が得られない場合が多く、皮膚に対する美白効果が必ずしも十分とはいえなかった。
【0004】
例えばL−アスコルビン酸及びその誘導体は保存安定性が十分ではなく、特に水中で熱や酸化に対して極めて弱く、不安定でその効果が十分に発揮されない、また、化粧料において経時的に分解して着色する等の問題点がある。また、アルブチンは熱や酸化に対する安定性は改善されてはいるが、効果の面等で必ずしも満足できるものではなかった。
【0005】
更に、これらの物質に加えて、紫外線防止剤、抗炎症剤、又はプラセンタエキス等の美白効果を有する他の有効成分を併用し、相乗効果を狙った化粧料(例えば、特開平5−186324号公報等)や、L−アスコルビン酸及び水溶性L−アスコルビン酸に尿素を配合することによりアスコルビン酸の皮膚浸透性を向上させ、相乗効果を狙った美白化粧料(特開平5−229927号公報)等も開示されている。しかし、これらの化粧料は、使用性、保存安定性に劣り、高い美白効果を発揮するのは難しいものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人等は、ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物には、高いチロシナーゼ活性阻害効果を有し、かつこの抽出物は皮膚安全性が高く、保存安定性に優れたものであることを確認している(特許第3072267号)。しかしながら、実用的に十分な美白効果を得るためには、さらなる効果の向上が求められているのが実状である。
【0007】
本発明の目的は、紫外線による炎症を防ぎ紫外線障害によるメラニン産生を抑制するとともにメラニン色素の排泄を促すことにより、短期間で優れた美白効果を発現し、かつ使用性、保存安定性の良好な美白化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の欠点を解消すべく鋭意検討を行った結果、(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、小麦胚芽、火棘(Pyracantha fortuneana)、オリーブ(Olea europaeaL.)、アンズから得られる植物抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを併用することにより、単独で用いた場合よりも紫外線障害によるメラニン産生を抑制するとともにメラニン色素の排泄を促し、相乗的に美白効果を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、小麦胚芽、火棘(Pyracantha fortuneana)、オリーブ(Olea europaeaL.)、アンズから得られる植物抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを含有することを特徴とする美白化粧料である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、美白化粧料である。以下、本発明の構成について詳述する。
【0011】
本発明に用いられるジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)は、中央アメリカやインドで自生又は栽培されているヤマノイモ科、ジオスコリア属の植物である。前記ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物は、以下の式(I):
【0012】
【化1】

Figure 0003784730
〔式中、R1〜R4はそれぞれ独立にH又は−CORを示し、Rは1〜20個の炭素原子を有するアルキル基を示す〕で表されるハイドロカルコン誘導体を有効成分として含有するものである。
【0013】
ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から抽出物を得るための溶媒としては、一般的には水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等のエーテル類及びベンゼン等の芳香族化合物の1種又は2種以上の混合物が使用される。
【0014】
ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)は、一般的には乾燥又は生植物を、そのまま又は裁断して使用し、好ましくは、これらの乾物換算当り5〜50部に対し上記抽出溶媒100部が用いられる。
【0015】
また抽出方法は、常温抽出又は加熱抽出が用いられ、その方式としては通常抽出、ソックスレー抽出等がある。抽出時間に制限はないが一般的に1時間〜1週間が好ましい。
【0016】
これらの抽出物はそのまま用いてもよいが、必要により更に濃縮処理及び/又は分画・精製処理したものを用いることができる。例えばこれらを常圧若しくは減圧下で濃縮した濃縮液、又は更に該濃縮液中の溶媒を蒸発乾固させた固形物等を挙げることができる。更に濃縮液から晶折後濾別乾燥した固形物、又は濃縮液を凍結乾燥し固形物としたものでもよい。
【0017】
ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)からの抽出物の乾物換算当りの美白化粧料への配合量は特に限定されないが、美白化粧料の総量を基準として、好ましくは0.00001〜10質量%、より好ましくは0.0001〜5質量%、更に好ましくは0.001〜1質量%である。この範囲内であると、本発明の効果を得るために充分であり、しかも使用性も良好で、個々の剤型を安定に保つことができる。また、抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の配合量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
【0018】
本発明に用いられるオタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)の抽出物としては、根から得られるものが好ましい。オタネニンジンの根の有効成分は、n−ヘキサンで抽出後、濃縮、更にサフラワー油又はスクワランで抽出される。
【0019】
本発明に用いられる小麦胚芽の有効成分は、水、プロピレングリコール、濃グリセリン又はこれらの混液で抽出される。
【0020】
本発明に用いられる火棘(Pyracantha fortuneana)は、バラ科ピラカンタ属の1種である。抽出物としては、果実から得られるものが好ましい。火棘の果実(漢方名「赤陽子」)の有効成分は、水、若しくはメタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール、又はそれらの混液により抽出される。
【0021】
本発明に用いられるオリーブ(Olea europaeaL.)の抽出物としては、枝及び/又は葉から得られるものが好ましい。オリーブの枝及び/又は葉の有効成分は、水、若しくはメタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール、又はそれらの混液により抽出される。
【0022】
本発明に用いられるアンズの抽出物としては、ホンアンズ(Prunus armeniaca L.)、モウコアンズ(Prunus sibirica L.)、マンシュウアンズ(Prunus mandshurica L.)又はその近縁植物の果実から得られるものが好ましい。これらの果実の有効成分は、果実を圧搾、又は水や、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、その他の低級アルコール、若しくはこれらの混液にて抽出される。
【0023】
これら植物抽出物は、そのまま美白化粧料に配合することも可能であるが、これらを凍結乾燥法やスプレードライ法等で粉末化して使用するほうが好ましい。また、抽出液を液液分配、吸着クロマトグラフィー等の手段で精製して、液状のもの又は粉末化したものを配合することができる。その配合量は、特に制限されないが、美白化粧料全量中、抽出物の乾燥固形物量に換算して0.0001〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量%、更に好ましくは0.01〜2質量%である。この範囲内であれば、個々の剤型を安定に保つことができ、かつ高い美白効果が得られる。また、抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の配合量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
【0024】
本発明では、更に通常の化粧品、医薬部外品に用いられる美白剤、紫外線防御剤、酸化防止剤、保湿剤、血行促進剤等を含有するのが好ましい。
【0025】
前記美白剤としては、水溶性又は油溶性アスコルビン酸及びその誘導体、アルブチン、グルタチオン、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽出物等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいものとしては、水溶性アスコルビン酸誘導体が挙げられる。水溶性アスコルビン酸誘導体として、例えば、L−アスコルビン酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパンノールアミン塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパンノールアミン塩;L−アスコルビン酸−2−硫酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパンノールアミン塩;L−アスコルビン酸−2−O−グルコシドなどのアスコルビン酸糖誘導体等が挙げられる。これらの水溶性アスコルビン酸誘導体のうち、L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−O−グルコシドが特に好ましい。
【0026】
これらの配合量は、(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)美白化粧料全量中0.001〜30質量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜10質量%である。この範囲内であれば充分な美白効果が得られると共に、使用性及び保存安定性に優れ、好ましい。
【0027】
前記紫外線防御剤としては、無機系と有機系の紫外線防御剤が挙げられる。無機系の例としては、例えば二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の金属酸化物;水酸化鉄等の金属水酸化物;板状酸化鉄、アルミニウムフレーク等の金属フレーク類;炭化珪素等のセラミック類が挙げられる。
これらの粉末は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理(パーフルオロアルキルリン酸エステル処理やパーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理が好ましい)、シリコーン処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理が好ましい)、シリコーン樹脂処理(トリメチルシロキシケイ酸処理が好ましい)、ペンダント処理(気相法シリコーン処理後にアルキル鎖等を付加する方法)、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理(アルキルシランやアルキルシラザン処理が好ましい)、油剤処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理(ステアリン酸やミリスチン酸塩が好ましい)、アクリル樹脂処理、金属酸化物処理等で表面処理されていることが好ましく、更に好ましくは、これらの処理を複数組み合わせて用いることが好ましい。また、有機系紫外線防御剤の例としては、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体等が挙げられる。
【0028】
これらの紫外線防御剤は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、これらの配合量は、美白化粧料全量中0.1〜40質量%、特に0.1〜30質量%、更に1〜20質量%とするのが好ましい。この範囲内であれば充分な美白効果が得られると共に、使用性及び保存安定性に優れ、好ましい。これらの紫外線防止剤のうち、特に好ましいものとしては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、薄片状酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、ベンゾフェノン系、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0029】
酸化防止剤としては、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール等のトコフェロール;α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、リコピン、クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン等のカロチノイド;ルチン等のフラボノイド;タンニン酸、エピカテキン、エピカロカテキン、エピカテキンガレート、エピカロカテキンガレート等のタンニン;ウアバイン、ウアバゲニン、オレアンドリン、プロッシラリジン、セルベロシド、セルベリン、カロトロピン、ジギトキシン、ジギトニン、ジコニン、ジギタリン等のサポニン等が挙げられる。
【0030】
これらの酸化防止剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、これらの配合量は、(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)美白化粧料全量中、好ましくは0.00001〜5質量%、より好ましくは0.0001〜3質量%である。この範囲内であれば、高い美白効果が期待でき、かつ使用性にも優れた美白化粧料が得られる。更に、これら酸化防止剤と共にアスコルビン酸、クエン酸、コハク酸、マロン酸、マイレン酸等と併用するのが好ましく、抗酸化性が著しく向上し、相乗的に美白効果が高まり、かつ使用性、保存安定性が良好な美白化粧料を得られる。
【0031】
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、イソプレングリコール、POEメチルグルコシド等の多価アルコール;ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、牛顎下腺ムチン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;混合異性化糖、トレハロース、硫酸化トレハロース、プルラン、マルトース等の糖;その他、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、トリメチルグリシン等が挙げられる。また、更に油成分として動植物油脂、炭化水素、エステル類、シリコーン、フッ素油、皮脂成分や細胞間脂質の類似物質(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール及びその誘導体、リン脂質及びその誘導体)等が挙げられる。更に、ε−アミノアプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチジン等の抗炎症剤も挙げられる。
【0032】
これらの保湿剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、これらのうち多価アルコール、油成分以外の保湿剤の配合量は、(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)美白化粧料全量中0.001〜10質量%とするのが好ましく、特に0.01〜8質量%、更に0.01〜5質量%とすると、使用性及び保存安定性の点で好ましい。また、多価アルコール、油成分の場合、美白化粧料全量中0.01〜75質量%配合するのが好ましく、特に0.01〜50質量%、更に0.05〜20質量%配合すると、使用性、保存安定性の点でより好ましい。
【0033】
血流促進剤としては、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、また植物抽出物としては、センブリエキス、オトギリソウエキス、イチョウエキス、アルニカエキス、キナエキス、ハマメリスエキス、トウキンセンカエキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、サルビアエキス、ハマボウフウエキス、サンショウエキス、米胚芽油、ボダイジュエキス、ショウキョウチンキ、チョウジ抽出液等が挙げられる。
【0034】
これらの血流促進剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、これらの配合量は、(植物抽出物の場合は乾燥固形分として)美白化粧料全量中、0.001〜10質量%とするのが好ましく、特に0.01〜5質量%、更に0.05〜3質量%とすると、高い美白効果が期待でき、かつ使用性、保存安定性にも優れた美白化粧料が得られる。
【0035】
本発明の美白化粧料には、上記の原料の他に、界面活性剤、粘剤、粉末、顔料、色剤、防腐剤、殺菌剤、香料等を、本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
【0036】
前記界面活性剤としては、例えば脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ酸型等の両イオン性界面活性剤;レシチン、リゾフォスファチジルコリン等の天然系界面活性剤等が挙げられる。
【0037】
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、界面活性剤の配合量は、美白化粧料全量中0.01〜20質量%、特に0.1〜5質量%とするのが好ましい。この範囲内であれば使用性及び保存安定性に優れ、好ましい。
【0038】
前記粘剤の例としては、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、スメクタイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系粘剤等が挙げられる。
【0039】
また、他の粘剤として、油溶性ゲル化剤があり、例えば、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン;N−ラウロイル−L−グルタミン酸、ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体;ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイト、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムモンモリナイト等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0040】
これらの粘剤は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。これら粘剤の配合量は、美白化粧料全量中0.01〜30質量%、特に0.1〜15質量%とすることが好ましい。この範囲内であれば保湿効果、使用性及び保存安定性に優れ、好ましい。
【0041】
前記粉末としては、特に制限されず、無機微粉末、有機微粉末のいずれでもよく、またその形状も球状、平板状、粒状、針状、棒状、無定形等のいずれでもよい。無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ボロン、シリカ等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末等が挙げられる。
【0042】
これらの粉体は、適宜1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、シリコーン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理、N−アシルグルタミン酸処理、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理等によるフッ素処理等の表面処理を行ったものであってもよい。これらの粉体の配合量は、美白化粧料全量中0.001〜50質量%、特に0.005〜30質量%とするのが好ましい。この範囲内ならば、使用性、保存安定性に優れ、好ましい。
【0043】
前記顔料、色剤としては、具体的に有色顔料として、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料;マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;紺青、群青等の無機青色系顔料;タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等;微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム、微粒子二酸化ケイ素等の微粒子粉体;金属粉末顔料として、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素として、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、青色1号、青色2号、青色201号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
【0044】
これらの顔料、色剤は適宜1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、これらの顔料、色剤の配合量は、美白化粧料全量中0.001〜50質量%、特に0.005〜30質量%とするのが好ましい。この範囲内ならば、使用性、保存安定性に優れ、好ましい。
【0045】
前記防腐剤としては、例えばメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸等が挙げられる。これらは適宜1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0046】
殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。これらは適宜1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0047】
本発明の美白化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の美白化粧料は、一般の美白化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品も包含するものであり、その剤型も目的に応じて任意に選択することができ、クリーム状、軟膏状、乳液状、ローション状、溶液状、ゲル状、パック状、パウダー状、スティック状等とすることができる。
【0048】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳述する。また、以下の実施例で用いた香料は下記のものである。
【0049】
【表1】
Figure 0003784730
【0050】
調製法
以下実施例で用いた植物抽出物の調製法は以下の通りであるが、本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。
【0051】
(オタネニンジン抽出物の調製法)
オタネニンジンの根を粉砕したもの10gに水とエタノールとの混液(50:50)100mLを加え、室温下、ときどき攪拌しながら、24時間抽出した。これを濾過し、減圧濃縮した後、凍結乾燥して乾燥粉末2.5gを得た。
【0052】
(小麦胚芽抽出物の調製法)
小麦胚芽50gを水1Lに浸漬して1昼夜攪拌しながら放置する。得られた液を濃縮した後ろ過した。これにより小麦胚芽抽出物15.7g(固形物換算:0.16g)を得た。
【0053】
(火棘抽出物の調製法)
火棘の乾燥果実5.00gを90℃の熱水50mLに浸漬し、3時間煮沸の後に濾過し、得られた抽出液をダイヤイオンHP−20[三菱化成工業社製]のカラム(Φ3cm×11cm,Vt=80mL)に負荷後、800mLの10%エタノ−ル水溶液で洗浄した。ついで、400mLの40%エタノ−ル水溶液で溶出し、溶出液を減圧濃縮した後、凍結乾燥して固形物1.04gを得た。
【0054】
(オリーブ葉抽出物の調製法)
オリーブの枝及び葉50gを50vol%エチルアルコールにて還流抽出後、ろ過し、減圧濃縮した後、凍結乾燥して固形物2.1gを得た。
【0055】
(アンズ抽出物の調製法)
ホンアンズ(Prunus armeniaca L.)の果実50gを圧搾し、得られた果汁を減圧濃縮してアンズ果汁10.2g(固形物換算:1.2g)を得た。
【0056】
(ジオスコリア・コンポジータ抽出物の調製法)
乾燥したジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)100gを水/エタノール(1:1、容量比)溶媒(1リットル)中に入れ、室温で24時間撹拌しながら抽出を行った後、濾過し濾液を採取しこれを凍結乾燥し、粉状固形物28gを得た。
【0057】
実施例に記載の皮膚色明度回復試験法、官能試験(美白効果)は下記の通りである。
【0058】
(1)皮膚色明度回復試験法
被験者20名の背部皮膚にUV−B領域の紫外線を最小紅斑量の2倍照射し、試料塗布部位と非塗布部位を設定して各々の皮膚の基準明度(V0値,V0’値)を測定した。引きつづいて塗布部位には試料を1日2回ずつ15週間連続塗布した後、3,6,9,12,15週間後の塗布部位及び非塗布部位の皮膚の明度(Vn値,Vn’値)を測定し、下記の判断基準にしたがって皮膚色の回復を評価した。尚、皮膚の明度(マンセル表色系V値)は高速分光色彩計で測定して得られたX,Y,Z値より算出した。また評価は被験者20名について、3週間後の評価点の平均値で示した。
Figure 0003784730
【0059】
(2)官能試験
被験者20名が試料を10日間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、美白効果のアンケート項目に対し、「美白効果が感じられた」と回答した人数で示した。
【0060】
実施例1〜5,比較例1〜6
表2の処方に従い、常法によりスキンクリームを調製した。各々について前記の試験を実施し、その結果を表3に示した。
【0061】
【表2】
Figure 0003784730
【0062】
【表3】
Figure 0003784730
【0063】
特性
本発明の実施例1〜5のスキンクリームは、前記諸試験において良好な結果を示した。しかも、前記スキンクリームを0℃、及び45℃の恒温槽に入れて経日観測を行ったが、4ヶ月経過後においても変色、変臭、相分離等の異常は見られなかった。更に、被験者に副作用は見られず、皮膚刺激性、感作性においても優れていた。一方、比較例1〜6のスキンクリームは、十分な効果が認められず、本発明の実施例に比べて劣っていた。
【0064】
実施例6(スキンローション)
表4の処方に従い、常法によりスキンローションを調製した。
【0065】
【表4】
Figure 0003784730
【0066】
特性
この実施例6のスキンローションは、前記諸試験において良好な結果を示し、かつ、低温、高温下での保存安定性、使用性においても優れたものであった。
【0067】
実施例7(デイエッセンス)
表5の処方に従い、常法によりデイエッセンス(日中用美容液)を調製した。
【0068】
【表5】
Figure 0003784730
【0069】
特性
この実施例7のデイエッセンスは、前記諸試験において良好な結果を示し、かつ、低温、高温下での保存安定性、使用性においても優れたものであった。
【0070】
実施例8(2層式ローション)
表6の処方に従い、常法により2層式ローションを調製した。
【0071】
【表6】
Figure 0003784730
【0072】
特性
この実施例8の2層式ローションは、前記諸試験において良好な美白効果を示し、かつ、低温、高温下での保存安定性、使用性においても優れたものであった。
【0073】
実施例9(日焼け止めクリーム)
表7の処方に従い、常法により日焼け止めクリームを調製した。
【0074】
【表7】
Figure 0003784730
【0075】
特性
この実施例9の日焼け止めクリームは、前記諸試験において良好な美白効果を示し、かつ、低温、高温下での保存安定性、使用性においても優れたものであった。
【0076】
実施例10(パック)
表8の処方に従い、常法によりパックを調製した。
【0077】
【表8】
Figure 0003784730
【0078】
特性
この実施例10のパックは、前記諸試験において良好な美白効果を示し、使用性においても優れたものであった。
【0079】
【発明の効果】
以上記載したように、本発明の美白化粧料は、(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、小麦胚芽、火棘(Pyracantha fortuneana)、オリーブ(Olea europaeaL.)、アンズから得られる植物抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを併用することにより、紫外線による炎症を防ぎ紫外線障害によるメラニン産生を抑制するとともにメラニン色素の排泄を促し、短期間で優れた美白効果を発現し、かつ使用性、保存安定性に優れたものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes (A) an extract obtained from a Dioscorea composita, (B) Panax ginseng CAMeyer, wheat germ, Pyracantha fortuneana, olive (Olea europaea L.), apricot. It has an excellent whitening effect on the skin, such as preventing the occurrence of pigmentation containing one or more selected from the group consisting of plant extracts obtained from the above, and has low skin irritation and usability Relates to good cosmetics and quasi drugs.
[0002]
[Prior art]
Skin spots, freckles, etc. are generally caused by melanocytes being activated by stimulation by ultraviolet exposure to sunlight, hormonal abnormalities, genetic factors, etc., resulting in abnormal deposition of melanin pigments synthesized in melanocytes. appear. Whitening cosmetics intended to prevent or improve such abnormal deposition of melanin include L-ascorbic acid or derivatives thereof, hydroquinone derivatives, pyrone of kojic acid, placenta extracts such as placenta extract, glutathione And colloidal sulfur.
[0003]
These are widely known as substances having effects such as suppression of melanin production and light color bleaching of the produced melanin, and whitening effect. However, these substances may not have the desired medicinal effects due to alteration in the formulation, such as those that have a low melanin production inhibitory effect, those that are easily oxidized and unstable, and those that have a characteristic odor and precipitation. In many cases, the whitening effect on the skin was not always sufficient.
[0004]
For example, L-ascorbic acid and its derivatives are not sufficiently stable in storage, are extremely weak against heat and oxidation, especially in water, are unstable and do not sufficiently exert their effects, and decompose over time in cosmetics. There are problems such as coloring. Although arbutin has improved stability against heat and oxidation, it is not always satisfactory in terms of effects.
[0005]
Furthermore, in addition to these substances, other active ingredients having a whitening effect such as ultraviolet ray inhibitors, anti-inflammatory agents, or placenta extract are used in combination, and cosmetics aiming at a synergistic effect (for example, JP-A-5-186324) Whitening cosmetics that improve the skin permeability of ascorbic acid by blending urea with L-ascorbic acid and water-soluble L-ascorbic acid, and aim for a synergistic effect (JP-A-5-229927) Etc. are also disclosed. However, these cosmetics are inferior in usability and storage stability, and it is difficult to exert a high whitening effect.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Applicants have found that the extract obtained from Dioscorea composita has a high tyrosinase activity inhibitory effect, and has high skin safety and excellent storage stability. It has been confirmed (Japanese Patent No. 3072267). However, in order to obtain a practically sufficient whitening effect, further improvement of the effect is required.
[0007]
The purpose of the present invention is to prevent the inflammation caused by ultraviolet rays, suppress the production of melanin due to ultraviolet ray damage, and promote the excretion of melanin pigments, thereby exhibiting an excellent whitening effect in a short period of time and having good usability and storage stability. The purpose is to provide whitening cosmetics.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to eliminate the above-mentioned drawbacks, the present inventor has found that (A) an extract obtained from a Dioscorea composita, (B) Panax ginseng CAMeyer, wheat germ, By using one or more species selected from the group consisting of Pyracantha fortuneana, olives (Olea europaea L.), and plant extracts obtained from apricots, it causes more UV damage than when used alone. It was found that the production of melanin was suppressed and the excretion of melanin pigment was promoted, and the whitening effect was synergistically expressed, and the present invention was completed.
[0009]
That is, the present invention includes (A) an extract obtained from a Dioscorea composita, (B) Panax ginseng CAMeyer, wheat germ, Pyracantha fortuneana, olive (Olea europaea L.), A whitening cosmetic comprising one or more selected from the group consisting of plant extracts obtained from apricots.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The embodiment of the present invention is a whitening cosmetic. Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail.
[0011]
The Dioscorea composita used in the present invention is a plant of the genus Dioscorea and Dioscorea genus that is native or cultivated in Central America and India. The extract obtained from the Dioscorea composita has the following formula (I):
[0012]
[Chemical 1]
Figure 0003784730
[Wherein R 1 to R 4 each independently represents H or —COR, and R represents an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms] It is.
[0013]
As a solvent for obtaining an extract from a Dioscorea composita, in general, alcohols such as water, methanol, ethanol, isopropyl alcohol, ethylene glycol, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, etc. One kind or a mixture of two or more kinds of aromatic compounds such as polyhydric alcohols, ketones such as acetone, esters such as ethyl acetate, ethers such as diethyl ether and benzene are used.
[0014]
In general, a Dioscorea composita is used as it is or after cutting dry or live plants, and preferably 100 parts of the extraction solvent is used for 5 to 50 parts per dry matter. .
[0015]
As the extraction method, room temperature extraction or heat extraction is used, and examples thereof include normal extraction and Soxhlet extraction. Although there is no restriction | limiting in extraction time, Generally 1 hour-1 week are preferable.
[0016]
These extracts may be used as they are, but if necessary, those obtained by further concentration treatment and / or fractionation / purification treatment can be used. For example, a concentrated solution obtained by concentrating them under normal pressure or reduced pressure, or a solid product obtained by evaporating the solvent in the concentrated solution to dryness can be used. Further, a solid obtained by crystallization from a concentrated solution and dried by filtration, or a concentrate obtained by freeze-drying a solid may be used.
[0017]
The blending amount of the extract from the dioscorea composita into the whitening cosmetic per dry matter is not particularly limited, but is preferably 0.00001 to 10% by mass based on the total amount of the whitening cosmetic. Preferably it is 0.0001-5 mass%, More preferably, it is 0.001-1 mass%. Within this range, it is sufficient to obtain the effects of the present invention, and the usability is also good, so that individual dosage forms can be kept stable. Moreover, when using an extract, if the compounding quantity of the dry solid content which is a solute is in the said range, the extract concentration will not be limited at all.
[0018]
The extract of Panax ginseng CAMeyer used in the present invention is preferably obtained from roots. The active ingredient of the ginseng root is extracted with n-hexane, concentrated, and further extracted with safflower oil or squalane.
[0019]
The active ingredient of wheat germ used in the present invention is extracted with water, propylene glycol, concentrated glycerin or a mixture thereof.
[0020]
The fire spine (Pyracantha fortuneana) used in the present invention is a member of the genus Pyracantha. The extract is preferably obtained from fruit. The active ingredient of the fire thorn fruit (Chinese name “red proton”) is extracted with water, lower alcohol such as methanol, ethanol, propanol, or a mixture thereof.
[0021]
As an extract of olive (Olea europaea L.) used in the present invention, an extract obtained from branches and / or leaves is preferable. The active ingredient of the olive branch and / or leaf is extracted with water, a lower alcohol such as methanol, ethanol, propanol, or a mixture thereof.
[0022]
As an extract of apricot used in the present invention, an apricot extract (Prunus armeniaca L.), moucoanthus (Prunus sibirica L.), manshu apricot (Prunus mandshurica L.) or a related plant fruit is preferable. The active ingredients of these fruits are extracted by pressing the fruits, or water, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, other lower alcohols, or a mixture thereof.
[0023]
These plant extracts can be directly blended into the whitening cosmetic, but it is preferable to use them by pulverizing them by freeze drying or spray drying. Further, the extract can be purified by means such as liquid-liquid distribution, adsorption chromatography, etc., and liquid or powdered can be blended. The blending amount is not particularly limited, but is 0.0001 to 10% by mass, preferably 0.001 to 5% by mass, more preferably 0.01 in terms of the dry solid amount of the extract in the total amount of the whitening cosmetic. It is -2 mass%. Within this range, individual dosage forms can be kept stable and a high whitening effect can be obtained. Moreover, when using an extract, if the compounding quantity of the dry solid content which is a solute is in the said range, the extract concentration will not be limited at all.
[0024]
In the present invention, it is preferable to further contain a whitening agent, a UV protection agent, an antioxidant, a moisturizing agent, a blood circulation promoter and the like used for ordinary cosmetics and quasi drugs.
[0025]
Examples of the whitening agent include water-soluble or oil-soluble ascorbic acid and derivatives thereof, arbutin, glutathione, placenta extract, yukinoshita extract, yokuinin extract, ougon extract, seaweed extract and the like. Among these, water-soluble ascorbic acid derivatives are particularly preferable. Examples of water-soluble ascorbic acid derivatives include L-ascorbic acid and its sodium salt, potassium salt, magnesium salt, calcium salt, barium salt, ammonium salt, monoethanolamine salt, diethanolamine salt, triethanolamine salt, monoisopropanolamine salt , Triisopropanolanolamine salt, sodium salt of L-ascorbic acid-2-phosphate, potassium salt, magnesium salt, calcium salt, barium salt, ammonium salt, monoethanolamine salt, diethanolamine salt, triethanolamine salt, mono Isopropanolamine salt, triisopropanolanolamine salt; sodium salt, potassium salt, magnesium salt, calcium salt, barium salt, ammonium salt, monoethanolamine of L-ascorbic acid-2-sulfuric acid , Diethanolamine salt, triethanolamine salt, monoisopropanolamine salt, tri isopropane alkanolamine salts; ascorbic acid sugar derivatives such as L- ascorbic acid -2-O-glucoside, and the like. Of these water-soluble ascorbic acid derivatives, sodium L-ascorbate phosphate, magnesium L-ascorbate phosphate, and L-ascorbic acid-2-O-glucoside are particularly preferred.
[0026]
These compounding amounts are preferably 0.001 to 30% by mass, more preferably 0.1 to 10% by mass in the total amount of the whitening cosmetic (as a dry solid in the case of a plant extract). Within this range, a sufficient whitening effect can be obtained, and the usability and storage stability are excellent, which is preferable.
[0027]
Examples of the UV protection agent include inorganic and organic UV protection agents. Examples of inorganic materials include metal oxides such as titanium dioxide, low-order titanium oxide, zinc oxide and cerium oxide; metal hydroxides such as iron hydroxide; metal flakes such as plate-like iron oxide and aluminum flakes; Examples thereof include ceramics such as silicon carbide.
These powders are conventionally known surface treatments such as fluorine compound treatment (perfluoroalkyl phosphate treatment, perfluoroalkylsilane treatment, perfluoropolyether treatment, fluorosilicone treatment, fluorinated silicone resin treatment are preferred), silicone Treatment (methylhydrogenpolysiloxane treatment, dimethylpolysiloxane treatment, vapor phase tetramethyltetrahydrogencyclotetrasiloxane treatment is preferred), silicone resin treatment (trimethylsiloxysilicate treatment is preferred), pendant treatment (vapor phase silicone) Method of adding alkyl chain after treatment), silane coupling agent treatment, titanium coupling agent treatment, silane treatment (alkyl silane or alkylsilazane treatment is preferred), oil agent treatment, polyacrylic acid treatment, gold Soap treatment (stearic acid or myristic acid salts are preferred), acrylic resin treatment, preferably subjected to a surface treatment with a metal oxide treatment or the like, more preferably, it is preferable to use a combination of a plurality of these processes. Examples of organic UV protection agents include, for example, 2-methoxyhexyl paramethoxycinnamate (also known as octyl paramethoxycinnamate), 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone- 5-sulfuric acid, 2,2′-dihydroxy-4-methoxybenzophenone, p-methoxyhydrocinnamic acid diethanolamine salt, paraaminobenzoic acid (hereinafter abbreviated as PABA), ethyldihydroxypropyl PABA, glyceryl PABA, homomenthyl salicylate, methyl- O-aminobenzoate, 2-ethylhexyl-2-cyano-3,3-diphenyl acrylate, octyldimethyl PABA, octyl salicylate, 2-phenyl-benzimidazole-5-sulfate, triethanolamine salicylate, 3- (4-methylbenzylidene) camphor, 2,4-dihydroxybenzophenine, 2,2 ′, 4,4′-tetrahydroxybenzophenone, 2,2′-dihydroxy-4,4′-dimethoxybenzophenone, 2-hydroxy- 4-N-octoxybenzophenone, 4-isopropyldibenzoylmethane, butylmethoxydibenzoylmethane, octyltriazone, 4- (3,4-dimethoxyphenylmethylene) -2,5-dioxo-1-imidazolidinepropionic acid 2 -Ethylhexyl, these polymer derivatives, a silane derivative, etc. are mentioned.
[0028]
These UV protection agents can be used alone or in combination of two or more. Moreover, these compounding quantities are 0.1-40 mass% in the whitening cosmetics whole quantity, Especially 0.1-30 mass%, It is preferable to set it as 1-20 mass% further. Within this range, a sufficient whitening effect can be obtained, and the usability and storage stability are excellent, which is preferable. Among these ultraviolet ray preventives, particularly preferred are fine particle titanium oxide, fine particle zinc oxide, flaky zinc oxide, fine particle iron oxide, 2-dimethylhexyl paradimethylaminobenzoate, 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate, Benzophenone, 4-tert-butyl-4′-methoxy-dibenzoylmethane, 2,4,6-trianilino-p- (carbo-2′-ethylhexyl-1′-oxy) 1,3,5-triazine, butyl Examples include methoxydibenzoylmethane, oxybenzone, and benzophenone ultraviolet absorbers.
[0029]
Antioxidants include α-tocopherol, β-tocopherol, γ-tocopherol, δ-tocopherol and other tocopherols; α-carotene, β-carotene, γ-carotene, lycopene, cryptoxanthin, lutein, zeaxanthin, isazeaxanthin, rhodo Carotenoids such as xanthine, capsanthin, crocetin; flavonoids such as rutin; tannins such as tannic acid, epicatechin, epicacatechin gallate, epicatechin gallate, etc .; Examples thereof include saponins such as carotropin, digitoxin, digitonin, dikonin, and digitalin.
[0030]
These antioxidants can be used alone or in combination of two or more, and the amount of these antioxidants is preferably 0.0001 in the total amount of the whitening cosmetic (as a dry solid in the case of a plant extract). -5 mass%, More preferably, it is 0.0001-3 mass%. If it is in this range, a high whitening effect can be expected, and whitening cosmetics excellent in usability can be obtained. Furthermore, it is preferable to use in combination with these antioxidants with ascorbic acid, citric acid, succinic acid, malonic acid, maleic acid, etc., the antioxidant property is remarkably improved, the whitening effect is synergistically enhanced, and the usability, storage A whitening cosmetic with good stability can be obtained.
[0031]
As the humectant, polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, polyethylene glycol, sorbitol, isoprene glycol, POE methyl glucoside; sodium hyaluronate, sodium chondroitin sulfate, collagen, elastin, chitin, chitosan, Biopolymers such as bovine submandibular gland mucin and hydrolyzed eggshell membrane; sugars such as mixed isomerized sugar, trehalose, sulfated trehalose, pullulan and maltose; other amino acids, sodium lactate, urea, sodium pyrrolidonecarboxylate, trimethylglycine Etc. In addition, as oil components, animal and vegetable oils, hydrocarbons, esters, silicone, fluorine oil, sebum components and intercellular lipid analogues (for example, sphingolipids, ceramides, cholesterol and derivatives thereof, phospholipids and derivatives thereof), etc. Can be mentioned. Furthermore, anti-inflammatory agents such as ε-aminoaproic acid, glycyrrhizic acid, β-glycyrrhetinic acid, lysozyme chloride, guaiazulene and hydrocortidine are also included.
[0032]
These moisturizers can be used alone or in combination of two or more. Among these, the blending amount of the moisturizer other than the polyhydric alcohol and oil component is (in the case of a plant extract, as a dry solid content). It is preferable to set it as 0.001-10 mass% in the whitening cosmetics whole quantity, and when it is especially 0.01-8 mass% and also 0.01-5 mass%, it is preferable at the point of usability and storage stability. In the case of polyhydric alcohol and oil component, it is preferable to blend 0.01 to 75% by mass in the total amount of the whitening cosmetic, particularly 0.01 to 50% by mass, and further 0.05 to 20% by mass. Is more preferable from the viewpoint of stability and storage stability.
[0033]
As a blood flow promoting agent, γ-oryzanol, vitamin E derivative, tocopherol nicotinate, tocopherol acetate, and as a plant extract, assembly extract, hypericum extract, ginkgo biloba extract, arnica extract, quina extract, clam extract, tokinsenka extract, Examples include Maronnier extract, Enmezo extract, Salvia extract, Hamaboufu extract, Salamander extract, Rice germ oil, Bodaiju extract, Ginger tincture, Clove extract.
[0034]
These blood flow promoters can be used singly or in combination of two or more, and their blending amount is 0.001 to 0.001 in the total amount of whitening cosmetic (as a dry solid in the case of a plant extract). 10% by mass, particularly 0.01 to 5% by mass, and more preferably 0.05 to 3% by mass, can be expected to have a high whitening effect, and is excellent in usability and storage stability. Is obtained.
[0035]
In the whitening cosmetics of the present invention, in addition to the above-mentioned raw materials, surfactants, adhesives, powders, pigments, colorants, preservatives, bactericides, fragrances and the like are within the scope of achieving the object of the present invention. It can mix | blend suitably.
[0036]
Examples of the surfactant include anionic surfactants such as fatty acid soap, sodium cetyl sulfate, and sodium N-stearoyl-L-glutamate; polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene polyhydric alcohol Nonionic surfactants such as fatty acid esters, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, polyhydric alcohol fatty acid esters, and polyglycerin fatty acid esters; cationic surfactants such as tetraalkylammonium salts, betaine type, sulfobetaine type, sulfone Examples thereof include amphoteric surfactants such as amino acid type; natural surfactants such as lecithin and lysophosphatidylcholine.
[0037]
These surfactants can be used alone or in combination of two or more. Moreover, the compounding quantity of surfactant is 0.01-20 mass% in the whitening cosmetics whole quantity, and it is preferable to set it as 0.1-5 mass% especially. Within this range, the usability and storage stability are excellent and preferable.
[0038]
Examples of the adhesive include gum arabic, tragacanth, arabinogalactan, locust bean gum (carob gum), guar gum, caraya gum, carrageenan, pectin, agar, quince seed (quince), starch (rice, corn, potato, wheat) , Alge colloids, plant gum, locust bean gum, and other plant polymers; xanthan gum, dextran, succinoglucan, pullulan, and other microbial polymers; collagen, casein, albumin, and other animal polymers; carboxymethyl starch, methylhydroxy Starch polymers such as propyl starch; methyl cellulose, ethyl cellulose, methyl hydroxypropyl cellulose, carboxymethyl cellulose, hydroxymethyl cellulose, hydroxypropyl cell Cellulose polymers such as cellulose, nitrocellulose, sodium cellulose sulfate, sodium carboxymethyl cellulose, crystalline cellulose, cellulose powder; alginic acid polymers such as sodium alginate and propylene glycol alginate; polyvinyl methyl ether, polyvinyl pyrrolidone, carboxyvinyl polymer, etc. Polyoxyethylene polymers such as polyethylene glycol; Polyoxyethylene polyoxypropylene copolymer polymers; Acrylic polymers such as sodium polyacrylate, polyethyl acrylate, polyacrylamide, etc .; polyethylene Imine, cationic polymer, bentonite, magnesium aluminum silicate, laponite, smectite, saponite, hectorite, silicic anhydride, etc. Inorganic viscosity agents and the like.
[0039]
Other viscous agents include oil-soluble gelling agents, such as metal soaps such as aluminum stearate, magnesium stearate and zinc myristate; amino acids such as N-lauroyl-L-glutamic acid and di-n-butylamine Derivatives; dextrin fatty acid esters such as dextrin palmitic acid ester, dextrin stearic acid ester, dextrin 2-ethylhexanoic acid palmitic acid ester; sucrose fatty acid esters such as sucrose palmitic acid ester and sucrose stearic acid ester; monobenzylidene sorbitol, di Benzylidene derivatives of sorbitol such as benzylidene sorbitol; dimethylbenzyl dodecyl ammonium montmorillonite clay, dimethyl dioctadecyl ammonium montmorillonite, octadecyl dimethyl Organically-modified clay minerals such as Le benzyl ammonium montmorillonite and the like.
[0040]
These adhesives can be used alone or in combination of two or more. The blending amount of these adhesives is preferably 0.01 to 30% by mass, particularly 0.1 to 15% by mass, based on the total amount of the whitening cosmetic. Within this range, the moisturizing effect, usability and storage stability are excellent and preferable.
[0041]
The powder is not particularly limited, and may be any of inorganic fine powder and organic fine powder. The shape may be any of spherical, flat, granular, needle-like, rod-like, and amorphous. Inorganic powders include titanium oxide, zirconium oxide, zinc oxide, cerium oxide, magnesium oxide, barium sulfate, calcium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, silicic acid, anhydrous silicic acid, aluminum silicate, magnesium silicate , Magnesium aluminum silicate, calcium silicate, barium silicate, strontium silicate, metal tungstate, hydroxyapatite, vermiculite, hydrite, bentonite, montmorillonite, hectorite, zeolite, ceramic powder, dicalcium phosphate, alumina, water Aluminum oxide, boron nitride, silica, etc .; organic powders include polyamide powder, polyester powder, polyethylene powder, polypropylene powder, polystyrene Powder, polyurethane powder, benzoguanamine powder, polymethylbenzoguanamine powder, polytetrafluoroethylene powder, polymethyl methacrylate powder, cellulose, silk powder, nylon powder, 12 nylon, 6 nylon, styrene / acrylic acid copolymer, divinylbenzene / styrene Examples thereof include copolymers, vinyl resins, urea resins, phenol resins, fluororesins, acrylic resins, melamine resins, epoxy resins, polycarbonate resins, microcrystalline fiber powders, and starch powders.
[0042]
These powders can be used singly or in combination of two or more. Further, it may be subjected to surface treatment such as fluorine treatment by silicone treatment, metal soap treatment, amino acid treatment, fatty acid treatment, alkyl phosphate ester treatment, N-acyl glutamic acid treatment, perfluoroalkyl phosphate ester treatment, etc. Good. The blending amount of these powders is preferably 0.001 to 50% by mass, particularly 0.005 to 30% by mass, based on the total amount of the whitening cosmetic. Within this range, the usability and storage stability are excellent and preferable.
[0043]
Specific examples of the pigment and colorant include colored red pigments, inorganic red pigments such as iron oxide, iron hydroxide, and iron titanate; inorganic brown pigments such as γ-iron oxide, yellow iron oxide, and ocher. Inorganic yellow pigments; inorganic black pigments such as black iron oxide and carbon black; inorganic purple pigments such as manganese violet and cobalt violet; inorganic green pigments such as chromium hydroxide, chromium oxide, cobalt oxide and cobalt titanate; Inorganic blue pigments such as bitumen and ultramarine blue; those obtained by lacquering tar pigments, those obtained by lacquering natural pigments, and synthetic resin powders obtained by combining these powders; fine particle titanium oxide, fine particle zinc oxide, Fine particle powder such as fine particle cerium oxide, fine particle silicon dioxide; metal powder pigment, aluminum powder, copper powder, stainless steel powder, etc .; Color No. 3, Red 104, Red 106, Red 201, Red 202, Red 204, Red 205, Red 220, Red 226, Red 227, Red 228, Red 230, Yellow 4 No. 5, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Yellow No. 204, Blue No. 1, Blue No. 2, Blue No. 201, Green No. 3, Green No. 201, Green No. 204, Green No. 205, Orange No. 201, Orange No. 203, Orange No. 204, Orange No. 206, Orange No. 207, etc .; Examples of natural pigments include carminic acid, laccaic acid, calsamine, bradylin, and crocin.
[0044]
These pigments and colorants can be used singly or in combination of two or more. Moreover, it is preferable that the compounding quantity of these pigments and colorants shall be 0.001-50 mass% in the whitening cosmetics whole quantity, especially 0.005-30 mass%. Within this range, the usability and storage stability are excellent and preferable.
[0045]
Examples of the preservative include paraoxybenzoic acid esters such as methyl paraben, ethyl paraben, propyl paraben, and butyl paraben, phenoxyethanol, ethanol, and dehydroacetic acid. These can be used singly or in combination of two or more.
[0046]
Examples of the disinfectant include benzalkonium chloride, isopropylmethylphenol, triclosan, trichlorocarbanilide, chlorhexidine hydrochloride, benzethonium chloride and the like. These can be used singly or in combination of two or more.
[0047]
The whitening cosmetic composition of the present invention can be produced according to a conventional method. Further, the whitening cosmetic of the present invention is not limited to general whitening cosmetics, but also includes quasi drugs, and the dosage form can be arbitrarily selected according to the purpose, A cream, ointment, emulsion, lotion, solution, gel, pack, powder, stick or the like can be used.
[0048]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on examples and comparative examples. Moreover, the fragrance | flavor used in the following Examples is the following.
[0049]
[Table 1]
Figure 0003784730
[0050]
Preparation method The preparation method of the plant extract used in the following examples is as follows, but the scope of the present invention is not limited thereto.
[0051]
(Preparation method of ginseng extract)
100 mL of a mixture of water and ethanol (50:50) was added to 10 g of the ground ginseng root and extracted for 24 hours at room temperature with occasional stirring. This was filtered, concentrated under reduced pressure, and then lyophilized to obtain 2.5 g of a dry powder.
[0052]
(Method for preparing wheat germ extract)
50 g of wheat germ is immersed in 1 L of water and left stirring for one day. The obtained liquid was concentrated and then filtered. As a result, 15.7 g of wheat germ extract (solid matter conversion: 0.16 g) was obtained.
[0053]
(Method for preparing fire thorn extract)
5.00 g of dried dried thorn fruits are immersed in 50 mL of hot water at 90 ° C., boiled for 3 hours, filtered, and the resulting extract is filtered through a column of Diaion HP-20 [Mitsubishi Kasei Kogyo Co., Ltd.] (Φ3 cm × 11 cm, Vt = 80 mL), and then washed with 800 mL of 10% aqueous ethanol. Subsequently, elution was performed with 400 mL of 40% ethanol aqueous solution, and the eluate was concentrated under reduced pressure, followed by lyophilization to obtain 1.04 g of a solid.
[0054]
(Preparation method of olive leaf extract)
50 g of olive branch and leaves were refluxed and extracted with 50 vol% ethyl alcohol, filtered, concentrated under reduced pressure, and lyophilized to obtain 2.1 g of a solid.
[0055]
(Preparation method of apricot extract)
50 g of fruit of Prunus armeniaca L. was squeezed, and the obtained fruit juice was concentrated under reduced pressure to obtain 10.2 g of apricot fruit juice (solid equivalent: 1.2 g).
[0056]
(Preparation method of geoscoria compositor extract)
100g of dried Dioscorea composita in water / ethanol (1: 1, volume ratio) solvent (1 liter), extracted with stirring for 24 hours at room temperature, filtered and collected filtrate This was freeze-dried to obtain 28 g of a powdery solid.
[0057]
The skin color lightness recovery test method and sensory test (whitening effect) described in the examples are as follows.
[0058]
(1) Skin lightness recovery test method The back skin of 20 subjects was irradiated with UV rays in the UV-B region twice as much as the minimum erythema amount, the sample application site and the non-application site were set, and the standard brightness of each skin ( V0 value, V0 ′ value) were measured. Subsequently, after the sample was applied to the application site twice a day for 15 weeks continuously, the lightness (Vn value, Vn ′ value) of the application site and non-application site after 3, 6, 9, 12, and 15 weeks. ) And the recovery of skin color was evaluated according to the following criteria. The lightness of the skin (Munsell color system V value) was calculated from X, Y, and Z values obtained by measurement with a high-speed spectral colorimeter. Moreover, evaluation was shown with the average value of the evaluation score after 3 weeks about 20 test subjects.
Figure 0003784730
[0059]
(2) Sensory test The characteristics of the samples after 20 test subjects were used for 10 days were evaluated. Evaluation was shown by the number of people who answered that "whitening effect was felt" to the questionnaire item of whitening effect.
[0060]
Examples 1-5, Comparative Examples 1-6
A skin cream was prepared by a conventional method according to the formulation in Table 2. The above test was carried out for each, and the results are shown in Table 3.
[0061]
[Table 2]
Figure 0003784730
[0062]
[Table 3]
Figure 0003784730
[0063]
Characteristics The skin creams of Examples 1 to 5 of the present invention showed good results in the above tests. Moreover, although the skin cream was placed in a thermostat at 0 ° C. and 45 ° C. and observed over time, abnormalities such as discoloration, odor change and phase separation were not observed even after 4 months. Furthermore, the subject had no side effects and was excellent in skin irritation and sensitization. On the other hand, the skin creams of Comparative Examples 1 to 6 were inferior to the examples of the present invention because sufficient effects were not recognized.
[0064]
Example 6 (skin lotion)
A skin lotion was prepared by a conventional method according to the formulation shown in Table 4.
[0065]
[Table 4]
Figure 0003784730
[0066]
Characteristics The skin lotion of Example 6 showed good results in the above tests, and was excellent in storage stability and usability at low and high temperatures.
[0067]
Example 7 (Day Essence)
In accordance with the formulation shown in Table 5, a day essence (daytime serum) was prepared by a conventional method.
[0068]
[Table 5]
Figure 0003784730
[0069]
Characteristics The day essence of Example 7 showed good results in the above tests, and was excellent in storage stability and usability at low and high temperatures.
[0070]
Example 8 (two-layer lotion)
In accordance with the formulation shown in Table 6, a two-layer lotion was prepared by a conventional method.
[0071]
[Table 6]
Figure 0003784730
[0072]
Characteristics The two-layer lotion of Example 8 showed a good whitening effect in the above tests, and was excellent in storage stability and usability at low and high temperatures.
[0073]
Example 9 (sun cream)
A sunscreen cream was prepared by a conventional method according to the formulation in Table 7.
[0074]
[Table 7]
Figure 0003784730
[0075]
Characteristics The sunscreen cream of this Example 9 showed a good whitening effect in the above tests, and was excellent in storage stability and usability at low and high temperatures.
[0076]
Example 10 (pack)
According to the formulation in Table 8, a pack was prepared by a conventional method.
[0077]
[Table 8]
Figure 0003784730
[0078]
Characteristics The pack of Example 10 showed a good whitening effect in the above tests and was also excellent in usability.
[0079]
【The invention's effect】
As described above, the whitening cosmetic composition of the present invention comprises (A) an extract obtained from Dioscorea composita, (B) Panax ginseng CAMeyer, wheat germ, fire spine (Pyracantha fortuneana) ), Olives (Olea europaea L.), and one or more selected from the group consisting of plant extracts obtained from apricot, prevent inflammation caused by ultraviolet rays and suppress melanin production due to ultraviolet ray damage, as well as melanin It promotes excretion of pigments, exhibits an excellent whitening effect in a short period of time, and has excellent usability and storage stability.

Claims (1)

(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)、小麦胚芽、火棘(Pyracantha fortuneana)、オリーブ(Olea europaeaL.)、アンズから得られる植物抽出物(但し、オリーブ抽出物は、その枝及び/又は葉から得られるものであり、且つ水、若しくはメタノール、エタノール、プロパノールから選択される低級アルコール、又はその混液により抽出されたものである)からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを含有することを特徴とする美白化粧料。(A) An extract obtained from Dioscorea composita, and (B) a plant obtained from Panax ginseng CAMeyer, wheat germ, Pyracantha fortuneana, olive (Olea europaea L.), apricot Extract (however, olive extract is obtained from its branches and / or leaves and extracted with water, lower alcohol selected from methanol, ethanol, propanol, or a mixture thereof) A whitening cosmetic comprising one or more selected from the group consisting of:
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