JP3784546B2 - Ultra-small turning machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右にオフセット可能とした超小旋回作業機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超小旋回型作業車においては、マフラー、および、該マフラーから排気を外部へ排出する排気管をボンネット内に配設して、排気がボンネット下方に位置する旋回台等の低い位置がら後方へ排出されるように構成していた。
また、従来から、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右に偏心可能とした超小旋回作業機は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の如く、排気が旋回台等の低い位置から後方へ排出されると、排気の排出方向における超小旋回型作業車近傍で作業を行っている作業者に排気がかかって、不快に感じたり、視界が遮られたりして作業効率が低下することとなるとともに、超小旋回型作業車近傍の草木に排気がかかってっしまうことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0005】
旋回台4上部の一側方には運転席6を配設し、該運転席6の上方をキャノピールーフ7で覆って運転部9を構成し、該旋回台4の後部にエンジン202、該旋回台4の運転部9横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14を設け、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記エンジン202より上方へ、マフラー又は排気管101を配設し、該マフラー又は排気管101の下部は、フレキシブルチューブ101bにより構成し、上部は開口端の上方を、マフラーカバー又は排気管カ バー112により被装し、開口部の開口面を下方に向け、該マフラー又は排気管101は、運転部9部においてキャノピールーフ7の後部支柱7bおよびキャノピールーフ7に沿う形状に構成し、上部はキャノピールーフ7の傾斜面に沿った形状に曲げたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0007】
図1は本発明の超小旋回作業機を示す側面図、図2は同じく後面図、図3はマフラー又は排気管の構成を示す側面図、図4はマフラー又は排気管を装着した運転部の構成を示す正面図、図5は同じく平面図、図6はキャノピールーフのA−A線断面図、図7は同じくB−B線断面図、図8はキャノピールーフの形状を示す斜視図である。
【0008】
図9はマフラーカバー又は排気管カバーの上部構成を示す正面断面図、図10はキャノピールーフの第二実施例をしめす側面図、図11は同じく正面図、図12は同じく斜視図、図13は同じく正面断面図、図14はエンジン配置部のターニングフレームの構成を示す図、図15は従来のエンジン配置部のターニングフレームの構成を示す図である。
【0009】
本発明の超小旋回作業機の構成について説明する。
図1、図2において、左右一対のクローラ走行装置2を装備した走行装置1の上部に、旋回可能に旋回台4を取り付け、該旋回台4上部の一側方には運転席6を配設し、該運転席6の上方をキャノピールーフ7で覆って運転部9を構成し、該運転部9横側方にバックホウ装置5を配置している。運転部9の前方にはバッテリー61及び燃料タンク62が配設され、該バッテリー61及び燃料タンク62はカバー63により覆われている。また、前記走行装置1の、例えば、後端部には、排土板3を装着している。
【0010】
バックホウ装置5は、第一ブーム10を最大限持ち上げるとともに、アーム13及びバケット14を左右にオフセットせずに最大限巻き込んだ状態(図1に示す姿勢にある状態)においては、全体が旋回台4の旋回径内に格納できるように構成している。
そして、バックホウ装置5全体が旋回台4の旋回径内に格納される小旋回格納状態において、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
【0011】
次に、バックホウ装置5について説明する。
前記バックホウ装置5は、旋回台4に上下回動自在に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメントであるバケット14を有し、第二ブーム11の左右方向への回動によりアーム13及びバケット14を左右方向へオフセット可能に構成している。
【0012】
そして、第一ブーム10と旋回台4との間にブームシリンダ29を介装して、該ブームシリンダ29の伸縮により第一ブーム10を上下回動可能とし、第三ブーム12とアーム13との間にアームシリンダ17を介装して、該アームシリンダ14の伸縮によりアーム13を上下回動可能とし、アーム13とバケット14との間にバケットシリンダ48を介装して、該バケットシリンダ48の伸縮によりバケット48を上下回動可能としている。図1における軌跡66は、ブームシリンダ29、アームシリンダ17、及び、バケットシリンダ48等の伸縮に伴ってバケット14の先端が通過する軌跡であり、軌跡66の全範囲において、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
【0013】
第二ブーム11は、その下端部で第一ブーム10の上端部と下部回動軸15により左右回動自在に連結され、該第二ブーム11の上端部は上部回動軸16により第三ブーム12を左右回動自在に連結しており、第二ブーム11と第一ブーム10との間にはオフセットシリンダ31が介装されている。
さらに、第一ブーム10と第三ブーム12との間にはオフセットロッド30が架設され、該オフセットロッド30の両端部は、第一ブーム10及び第三ブーム12にそれぞれ枢着されて、該オフセットロッド30、第一ブーム10、第二ブーム11、及び、第三ブーム12により平行四連リンク機構を構成している。
そして、オフセットシリンダ31を伸縮させることで、バケット14が第一ブーム10に対して偏心して左右方向にオフセットされるが、この場合、平行四連リンク機構により、正面視又は後面視における第一ブーム10と、第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14との角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセットされる。
【0014】
前記第一ブーム10と第二ブーム11とを連結する下部回動軸15、及び、第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心O・Pがお互いに平行となるように配置されており、該下部回動軸15は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態で、該下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも(本実施例においては下部回動軸15の前部が後部よりも)高位置に位置するように構成している。
また、運転席6の上方を覆うキャノピールーフ7は、前部支柱7a及び後部支柱7bにより支持されており、後部支柱7bは略垂直に立設され、前部支柱7aは後方に傾斜して立設されている。
そして、側面視において、該前部支柱7aと前記下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるように構成している。
【0015】
このように構成したバックホウ装置5において、バケット14は、第一ブーム10を最大限持ち上げるとともに、アーム93及びバケット94をオフセットさせないで最大巻き込んだ状態の小旋回格納状態において、側面視において運転部9と干渉しないように構成している。
そして、第二ブーム11を回動してバケット14を左右にオフセットした場合、該バケット14は側面視において、下部回動軸15の軸心Oに対して直角方向に移動する。この場合、キャノピールーフ7の前部支柱7aは、下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるように運転部9の前端に配置されているので、バケット14を左右にオフセットすると、該バケット14は側面視において、前部支柱7aと略平行に移動することとなる。
また、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態で、前記下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置に位置するので、第二ブーム11が下部回動軸15を中心に回動してバケット14が左右にオフセットすると、該バケット14は、側面視において後方から前方へ移動する。
即ち、運転部9の先端に配置したキャノピールーフ7の前部支柱7aを後方に傾斜して立設するとともに、下部回動軸15の軸心Oとなす角度が略直角となるよう構成することにより、バケット14を左右にオフセットすると、該バケット14は前方へ前部支柱7aと略平行に移動するので、バケット14を左右にオフセットすることによって該バケット14が運転部9に近づくことはない。
【0016】
このように、該バケット14は前記小旋回格納状態にて、側面視において運転部9と干渉しないように構成されており、該バケット14が左右方向へオフセットされた場合は、該バケット14が運転部9に近づくことはないので、バケット14と運転部9とは何れの状態においても干渉することはなく、該バケット14を、その動作を規制することなく左右のいずれの方向にもオフセットすることができるのである。
これにより、運転部9とバケット14とが干渉することを避けるために、安全装置や制御装置を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置5の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
【0017】
また、前記第一ブーム10及び第二ブーム11は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、後方に傾斜した姿勢となるように構成されており、第二ブーム11よりも先端側部分に連結される第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14の前方への突出量が小さくなるようにしている。
さらに、第一ブームを最大限持ち上げた状態で、地面に対する第二ブーム11の立設角度が第一ブーム10の立設角度よりも大きくなるように構成している。
【0018】
このように、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、第一ブーム10及び第二ブーム11が後方に傾斜した姿勢となるように構成するとともに、地面に対する第二ブーム11の立設角度が第一ブーム10の立設角度よりも大きくなるように構成することにより、バックホウ装置5の前方及び後方への突出量を小さく抑えて、該バックホウ装置5の旋回半径を小さく構成することが可能となっている。
【0019】
次に、本実施例におけるマフラー又は排気管の取付け構成について説明する。
該マフラー又は排気管101は前記後部支柱7b側面に固設されており、マフラーカバー又は排気管カバー112により被装されている。該マフラー又は排気管101のフレキ管により構成された下部101bおよび放熱を行う中部101mおよび排気ガスを排出する上部101tにより構成されている。該構成においてマフラー又は排気管101は運転部9において後部支柱7bおよびキャノピールーフ7に沿う形状に構成されており、該下部101bが機体内側に屈曲した形状をとっている。
【0020】
該マフラー又は排気管101の上部101tはキャノピールーフ7の傾斜に沿った形状に曲げられており、該上部101tの開口部において、該上部101tの上側面部が下側面部よりも出張るように構成されている。該マフラー又は排気管101は中部101mにおいて前記後部支柱7bに取付けられる構成になっている。該マフラー又は排気管101の下部101bはサイレンサーに接続されており、該サイレンサーより排出される排気ガスをマフラー又は排気管101内に導入可能である。
【0021】
このため、運転部9のフレームが振動しても、前記マフラー又は排気管101の下部101bがフレキシブルチューブにより構成されているため、該下部101bにおいて振動が吸収され、マフラー又は排気管101全体が振動により受けるストレスを減少することができ、該マフラー又は排気管101の耐久性を向上することが出来る。
また、該マフラー又は排気管101はフレキシブルチューブにより構成された下部101bにより、フレームに配設されたサイレンサーに接続されるので、該マフラー又は排気管101を後部フレーム7bに取り付ける際に、取付け位置にズレが生じても、該下部101bにより位置のズレを解消することができる。
【0022】
次に、キャノピールーフ7の形状について、図4乃至図8において説明する。
運転部9には運転席6が配設されており、該運転部9の第一ブーム10と隣接する側には保護壁103が設けられている。運転席6の上方にはキャノピールーフ7が配設されている。該キャノピールーフ7は、運転席6の直上においては水平に構成されており、該水平に配設されたキャノピールーフ7の上面は図7に示すように上に凸に構成されている。
また、該キャノピールーフ7の運転部9の保護壁103側は下方に傾斜した形状になっており、該キャノピールーフ7の傾斜した部分は図6に示すように断面視平坦に構成されている。即ち、該キャノピールーフ7の断面形状においては、前記運転席6の直上部分は上方に緩やかに膨らんだ形状に構成されており、キャノピールーフ7の運転部9の保護壁103側は平坦な構成になっている。
また、該キャノピールーフ7の縁には溝7cが形成されており、キャノピールーフ7に水が掛かった場合に水が該キャノピールーフ7の溝に従いキャノピールーフ7の傾斜部に導かれる構成になっている。また、該運転部9の保護壁103側後方には前記マフラー又は排気管101が配設されており、該マフラー又は排気管101の上端は該キャノピールーフ7の傾斜部に沿う形状になっている。
【0023】
上記の構成をとることにより、降雨時に運転席6の直上のキャノピールーフ7の上に降った雨は、該キャノピールーフ7の縁周部に形成された溝により、運転席6の直上のキャノピールーフ7の縁より落下することなく、キャノピールーフ7の傾斜部に流れ込む。該キャノピールーフ7の傾斜部に流れ込んだ水は前記保護壁103をつたって下方に落ちる。
このため、キャノピールーフ7上に掛かった雨水が、運転席6に座る作業者の正面を通過することが無く、該作業者の視界を妨げる事が無い。また、降雨時の作業中に運転者がキャノピールーフ7より前方に身を乗り出している場合に、該キャノピールーフ7上に掛かった雨水が作業者を直撃することが無く、作業環境が向上する。
また、運転席6に対して前記保護壁103の反対側より作業者が超小旋回機に登場する構成をとるため、作業者が該超小旋回機に登場する際にキャノピールーフ7上に溜まった水が垂れ落ち、作業者に掛かる事が無い。
【0024】
次に、前記マフラー又は排気管101を被装するマフラーカバー又は排気管カバー112の構成について説明する。
図4、図5、図9において、該マフラー又は排気管101を被装するマフラーカバー又は排気管カバー112は、該マフラー又は排気管101の側部を被装する側部マフラー又は排気管カバー112sおよび該マフラー又は排気管101の上部を被装する上部マフラー又は排気管カバー112uにより構成されている。該側部マフラー又は排気管カバー112sには、マフラー又は排気管101の熱を排出するために多数の孔が設けられており、該側部マフラー又は排気管カバー112sは前記後部支柱7bに固設されている。
【0025】
また、上部マフラー又は排気管カバー112uは前記キャノピールーフ7の傾斜部に配設されており、該上部マフラー又は排気管カバー112uの上端部は前記マフラー又は排気管101より排出される排気ガスを排出するため開口している。該構成において、上部マフラー又は排気管カバー112uの上端開口部は平面視、前記マフラー又は排気管101の上端が見えないように構成されている。即ち、該マフラー又は排気管101の上端は上部マフラー又は排気管カバー112uの鉛直下方に位置しており、上部マフラー又は排気管カバー112uの開口部に鉛直下方に位置しない構成になっている。
また、マフラー又は排気管101の上部101tの開口部の開口面は下方に向け開口した構成になっている。該マフラー又は排気管101の開口部の開口端は一平面上に乗る様に構成されており、該平面の開口側の法線ベクトルが運転部9の内側斜め下方に向く構成になっている。即ち、マフラー又は排気管101を上方より見た場合には、該上部101tの開口部より該マフラー又は排気管101の内側面を見ることが出来ない構成になっている。
【0026】
上記のごとくマフラーカバー又は排気管カバー112を構成するため、該マフラーカバー又は排気管カバー112を含む運転部9の形状をスマートに構成可能であり、マフラー又は排気管101およびマフラーカバー又は排気管カバー112による突出部が無く、該マフラー又は排気管101およびマフラーカバー又は排気管カバー112により、超小旋回作業機の旋回半径が大きくなることが無く、運転部9の全高が増す事が無い。該構成において、運転席6上の空間は確保される構成になっており、車体全高を抑え低くすると共に、運転部9における作業空間を広く確保可能である。
また、マフラー又は排気管101を上記のごとく、マフラーカバー又は排気管カバー112により被装するので、該マフラーカバー又は排気管カバー112によりマフラー又は排気管101が保護されるとともに、該マフラー又は排気管101の開口部より雨水が浸入する可能性が低減し、該マフラー又は排気管101の耐久性が向上する。
【0027】
次に、キャノピールーフの第二実施例について説明する。
図11乃至図13において、キャノピールーフ71は運転部9の上方に配設されており、該キャノピールーフ71は略平板状に構成されている。該キャノピールーフ71の右側部後方には凹部71bが構成されており、該凹部71bは側方に向かい傾斜した形状に構成されている。
上記の構成において、凹部71bにはマフラー又は排気管101の上端を配設する構成になっている。該マフラー又は排気管101はキャノピールーフ71を支持する後部支持柱7b側面に固設されており、マフラー又は排気管101を被装するマフラーカバー又は排気管カバー212が後部支持柱7b側面およびキャノピールーフ71の凹部71bに固設され該マフラー又は排気管101を保護する構成になっている。
【0028】
前記キャノピールーフ71の凹部71bの傾斜は、キャノピールーフ71の縁部に向かい下がる傾斜に構成されている。このため、該マフラー又は排気管101の開口部の下部を前記キャノピールーフ71の凹部71bの側方に配設し、該マフラー又は排気管101の開口部の上部をキャノピールーフ71側の斜め上方に延出することにより、該キャノピールーフ71の凹部71b傾斜に沿わせた形状に容易に構成でき、該マフラー又は排気管101より排出された排気ガスが円滑に排出される構成になっている。該キャノピールーフ71の凹部71bに配設されたマフラー又は排気管101を被装するマフラーカバー又は排気管カバー212の上部212tは該キャノピールーフ71の凹部71bに配設されているため、該キャノピールーフ71の上面よりの突出量が減少する。
また、該マフラー又は排気管101の上部がキャノピールーフ71の凹部71bに配設されているので、該マフラー又は排気管101のキャノピールーフ71よりの上方への突出量が減少する。このため、運転部9の全高を減少でき、該運転部9の上方に突出部材が減少し、該超小旋回作業機のブームを倒し、静置した場合の全高を減少するとともに、該運転部9上方において障害物に接触する可能性が減少する。
【0029】
次に、前記旋回台4のターニングフレーム201の構成について、図14において説明する。
従来の構造は、図15に示すように、超小旋回作業機において、ターニングフレーム201上にエンジン202が配設されており、該エンジン202下方のターニングフレーム201にはオイル交換用の開口部が設けられており、該開口部はカバー24により被装されている。上記構成においてターニングフレーム201上にエンジン202が配設されているため、該エンジン202の配設位置は前記ターニングフレーム201よりも上方に位置している。このため、超小旋回作業機の重心を低くするために、カウンターウェイトに凹部を設ける等の構成を取っている。例えば特開平8−72564などである。
上記従来の構成において、ターニングフレーム上にエンジンが配設されているため、該エンジンの配設位置は前記ターニングフレームよりも上方に位置しており、該エンジンをターニングフレームより下方に配置することは困難であり、前記カウンターウェイトに凹部を設けた場合においても、該カウンターウェイトをフレーム上に配設した場合には、該カウンターウェイトの重心が前記ターニングフレームの上方に位置する。
図14の本構成では、旋回台4の後部にはエンジン202が配設されており、該ターニングフレーム201上にはエンジン202が固設されている。該ターニングフレーム201にはエンジン202の下部202bが挿入可能な開口部201aが設けられており、該開口部201aにはエンジン202の下部202bが挿入されている。
本実施例においては、前記エンジン202の下部202bとして該エンジン202のオイルパンが挿入可能に開口部202が構成されているが、該開口部201aをさらに拡大し、該エンジン202のクランクケース部分を挿入可能に構成することもできる。
【0030】
該開口部201a下方には厚板の鉄板により構成されたエンジン下部保護部材203が固設されている。該保護部材203は前記エンジン202の下部202bの下方を被装する構成になっており、該保護部材203のエンジン202のオイルプラグ202f取付け位置には開口部203bがもうけられている。該開口部203bにはカバー204が配設されており、該カバー204は保護部材203の下方より取り外し可能に構成されている。
これにより、該カバー204を取り外す事により、エンジン202のオイルプラグ202fよりオイル交換を容易に行うことが可能である。また、該構成において保護部材203をエンジン下部202bの外壁に沿った形状に構成し、該エンジン下部202bの開口部への挿入量を増加させることも可能である。
【0031】
ターニングフレーム201の開口部201a下方には厚板の鉄板により構成されたエンジン下部保護部材203はエンジン202を保護するに充分な強度を有するとともに、該開口部201aにより減少するターニングフレーム201の強度を充分補充可能に構成されている。これにより、該ターニングフレーム201に開口部201a設け、該開口部201aに保護部材203を装着することにより、ターニングフレーム201の強度が低下することが無い。
また、該保護部材203をカウンターウェイトの一部として使用することもできる。該保護部材203は前記ターニングフレーム201の下面に装着されているため、該ターニングフレーム201の下方に該保護部材203の重心を配置可能であり、超小旋回作業機の重心を低く構成し安定性が向上する。
さらに、ターニングフレーム201の開口部201aを覆う面積の大きい厚板によりカウンターウェイトを兼ねた保護部材203を構成するので、ターニングフレーム201より下方への突出量が少なくても、該保護部材203のカウンターウェイトとしての質量が維持される。
【0032】
上記構成により、エンジン202の配設位置を低く構成可能であり、該エンジン202を配設する超小旋回作業機を低重心に構成可能である。また、エンジン202を低く配設することにより、該超小旋回作業機の全高および運転部9の高さを低く構成可能である。該超小旋回作業機を低重心に構成するため、該超小旋回作業機の安定性が向上するとともに、運転部9において運転席6上方の空間を充分に確保される。また、該超小旋回作業機の全高を低く構成可能であり、ブームを倒し輸送する場合の全高を低く構成できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
旋回台4上部の一側方には運転席6を配設し、該運転席6の上方をキャノピールーフ7で覆って運転部9を構成し、該旋回台4の後部にエンジン202、該旋回台4の運転部9横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14を設け、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記エンジン202より上方へ、マフラー又は排気管101を配設し、該マフラー又は排気管101の下部は、フレキシブルチューブ101bにより構成し、上部は開口端の上方を、マフラーカバー又は排気管カバー112により被装し、開口部の開口面を下方に向け、該マフラー又は排気管101は、運転部9部においてキャノピールーフ7の後部支柱7bおよびキャノピールーフ7に沿う形状に構成し、上部はキャノピールーフ7の傾斜面に沿った形状に曲げて配設したので、従来の如く、排気が旋回台等の低い位置から後方へ排出されると、排気の排出方向における超小旋回型作業車近傍で作業を行っている作業者に排気がかかって、不快に感じたり、視界が遮られたりして作業効率が低下することとなるとともに、超小旋回型作業車近傍の草木に排気がかかってっしまうことが無くなったのである。
また、上記の如くマフラーカバー又は排気管カバー112を構成したので、該マフラーカバー又は排気管カバー112を含む運転部9の形状をスマートに構成可能であり、マフラー又は排気管101およびマフラーカバー又は排気管カバー112による突出部が無く、該マフラー又は排気管101およびマフラーカバー又は排気管カバー112により、超小旋回作業機の旋回半径が大きくなることが無く、運転部9の全高が増すことが無い。
該構成において、運転席6上の空間は確保される構成になっており、車体全高を抑え低くすると共に、運転部9における作業空間を広く確保可能である。
また、マフラー又は排気管101を上記のごとく、マフラーカバー又は排気管カバー112により被装するので、該マフラーカバー又は排気管カバー112によりマフラー又は排気管101が保護されるとともに、該マフラー又は排気管101の開口部より雨水が浸入する可能性が低減し、該マフラー又は排気管101の耐久性が向上する。
【0034】
また、マフラー又は排気管の下部をフレキシブルチューブにより構成したので、該フレキシブルチューブによりマフラー又は排気管とサイレンサとのズレを吸収するため、該マフラー又は排気管の取付けが容易であり、運転部と旋回台の振動に際により生じるズレを該マフラー又は排気管下部のフレキシブルチューブにより吸収するため、該マフラー又は排気管および該マフラー又は排気管に接続した部材の耐久性が向上する。
【0035】
また、マフラー又は排気管の上部開口端の上方をマフラーカバー又は排気管カバーにより被装するとともに、該マフラー又は排気管の開口部の開口面を下方に向けた構成としたので、マフラー又は排気管の上部開口端より雨水が浸入しない。また、ルーフ上部が排気ガスにより汚染されにくい。運転部の全高を低く構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の超小旋回作業機を示す側面図である。
【図2】 同じく後面図である。
【図3】 マフラー又は排気管の構成を示す側面図である。
【図4】 マフラー又は排気管を装着した運転部の構成を示す正面図である。
【図5】 同じく平面図である。
【図6】 キャノピールーフのA−A線断面図である。
【図7】 同じくB−B線断面図である。
【図8】 キャノピールーフの形状を示す斜視図である。
【図9】 マフラーカバー又は排気管カバーの上部構成を示す正面断面図である。
【図10】 キャノピールーフの第二実施例をしめす側面図である。
【図11】 同じく正面図である。
【図12】 同じく斜視図である。
【図13】 同じく正面断面図である。
【図14】 エンジン配置部のターニングフレームの構成を示す図である。
【図15】 従来のエンジン配置部のターニングフレームの構成を示す図である。
【符号の説明】
O (下部回動軸の)軸心
P (上部回動軸の)軸心
1 走行装置
4 旋回台
5 バックホウ装置
7 キャノピールーフ
7a 前部支柱
8 旋回径
9 運転部
71 キャノピールーフ
101 マフラー又は排気管
112 マフラーカバー又は排気管カバー
202 エンジン
203 保護部材
204 カバー
212 マフラーカバー又は排気管カバー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of an ultra-small turning work machine in which a work attachment is mounted on a boom attached to a swivel so that the work attachment can be offset left and right.
[0002]
[Prior art]
In a conventional micro-swivel work vehicle, a muffler and an exhaust pipe for exhausting the exhaust from the muffler to the outside are arranged in the bonnet, and the rear side is located at a low position such as a swivel stand where the exhaust is located below the bonnet. It was configured to be discharged.
Conventionally, there has been known an ultra-small turning work machine in which a work attachment is attached to a boom attached to a swivel so that the work attachment can be eccentric to the left and right.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, when exhaust is exhausted backward from a low position such as a swivel base, exhaust is applied to an operator who is working near the ultra-small turning work vehicle in the exhaust discharge direction, which is uncomfortable. The work efficiency may be reduced due to the feeling or the field of view being blocked, and exhaust may be applied to the vegetation near the ultra-small turning work vehicle.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0005]
A driver's
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0007]
FIG. 1 is a side view showing an ultra-small turning work machine according to the present invention, FIG. 2 is also a rear view, FIG. 3 is a side view showing the configuration of a muffler or an exhaust pipe, and FIG. FIG. 5 is a plan view, FIG. 6 is a sectional view taken along the line AA of the canopy roof, FIG. 7 is a sectional view taken along the line BB, and FIG. 8 is a perspective view showing the shape of the canopy roof. .
[0008]
9 is a front sectional view showing an upper structure of the muffler cover or the exhaust pipe cover, FIG. 10 is a side view showing a second embodiment of the canopy roof, FIG. 11 is a front view, FIG. 12 is a perspective view, and FIG. Similarly, FIG. 14 is a front sectional view, FIG. 14 is a view showing a configuration of a turning frame of an engine placement portion, and FIG.
[0009]
The configuration of the ultra-small turning work machine of the present invention will be described.
1 and 2, a
[0010]
The
The
[0011]
Next, the
The
[0012]
A
[0013]
The lower end of the
Further, an
And by extending and contracting the
[0014]
The
The
And, when viewed from the side, the angle formed between the
[0015]
In the
When the
Further, in the state where the
That is, the
[0016]
Thus, the
Thereby, in order to avoid that the driving |
[0017]
In addition, the
Furthermore, the upright angle of the
[0018]
Thus, in the state which raised the
[0019]
Next, the attachment configuration of the muffler or the exhaust pipe in the present embodiment will be described.
The muffler or
[0020]
The
[0021]
For this reason, even if the frame of the
Further, since the muffler or
[0022]
Next, the shape of the
A driver's
Further, the
Further, a
[0023]
By adopting the above-described configuration, the rain that has fallen on the
For this reason, the rainwater hung on the
In addition, since the worker appears on the micro-swivel machine from the opposite side of the
[0024]
Next, the configuration of the muffler cover or
4, 5, and 9, the muffler cover or
[0025]
The upper muffler or
Moreover, the opening surface of the opening part of the
[0026]
Since the muffler cover or
Further, since the muffler or
[0027]
Next, a second embodiment of the canopy roof will be described.
In FIG. 11 thru | or FIG. 13, the
In the above configuration, the concave portion 71b is configured such that the upper end of the muffler or the
[0028]
The inclination of the recess 71 b of the
Further, since the upper portion of the muffler or
[0029]
Next, the configuration of the
As shown in FIG. 15, the conventional structure is such that an
In the above conventional configuration, since the engine is disposed on the turning frame, the engine is disposed above the turning frame, and the engine is disposed below the turning frame. Even when the counterweight is provided with a recess, when the counterweight is disposed on the frame, the center of gravity of the counterweight is located above the turning frame.
In the present configuration of FIG. 14, an
In this embodiment, an
[0030]
An engine
As a result, by removing the
[0031]
Below the
Further, the
Further, since the
[0032]
With the above configuration, the position where the
[0033]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
A driver's
Further, since the muffler cover or
In this configuration, the space above the driver's
Further, since the muffler or
[0034]
In addition, since the lower part of the muffler or exhaust pipe is composed of a flexible tube, the flexible tube absorbs the displacement between the muffler or exhaust pipe and the silencer, so that the muffler or exhaust pipe can be easily attached and swiveled with the operating part. Since the misalignment caused by the vibration of the table is absorbed by the muffler or the flexible tube below the exhaust pipe, the durability of the muffler or exhaust pipe and the member connected to the muffler or exhaust pipe is improved.
[0035]
Further, the upper part of the upper opening end of the muffler or the exhaust pipe is covered with the muffler cover or the exhaust pipe cover, and the opening surface of the opening part of the muffler or the exhaust pipe is directed downward. Rainwater does not enter from the upper opening edge of the. Further, the upper part of the roof is not easily contaminated by the exhaust gas. The overall height of the driving part can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an ultra-small turning work machine of the present invention.
FIG. 2 is also a rear view.
FIG. 3 is a side view showing a configuration of a muffler or an exhaust pipe.
FIG. 4 is a front view showing a configuration of an operation unit equipped with a muffler or an exhaust pipe.
FIG. 5 is also a plan view.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the canopy roof taken along line AA.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line BB in the same manner.
FIG. 8 is a perspective view showing a shape of a canopy roof.
FIG. 9 is a front sectional view showing an upper structure of a muffler cover or an exhaust pipe cover.
FIG. 10 is a side view showing a second embodiment of a canopy roof.
FIG. 11 is a front view of the same.
FIG. 12 is a perspective view of the same.
FIG. 13 is a front sectional view of the same.
FIG. 14 is a diagram illustrating a configuration of a turning frame of an engine placement unit.
FIG. 15 is a diagram showing a configuration of a turning frame of a conventional engine placement unit.
[Explanation of symbols]
O Axis (of the lower pivot)
P Axis center (upper rotation axis)
1 Traveling device
4 swivel
5 Backhoe device
7 Canopy roof
7a Front strut
8 turning diameter
9 Driving Department
71 Canopy roof
101 Muffler or exhaust pipe
112 Muffler cover or exhaust pipe cover
202 engine
203 Protective member
204 cover
212 Muffler cover or exhaust pipe cover
Claims (1)
前記エンジン202より上方へ、マフラー又は排気管101を配設し、該マフラー又は排気管101の下部は、フレキシブルチューブ101bにより構成し、上部は開口端の上方を、マフラーカバー又は排気管カバー112により被装し、開口部の開口面を下方に向け、該マフラー又は排気管101は、運転部9部においてキャノピールーフ7の後部支柱7bおよびキャノピールーフ7に沿う形状に構成し、上部はキャノピールーフ7の傾斜面に沿った形状に曲げたことを特徴とする超小旋回作業機。 A driver's seat 6 is disposed on one side of the upper part of the swivel base 4, and the driver seat 6 is covered with a canopy roof 7 to form a driver section 9. A first boom 10 that is attached to the lateral side of the driving unit 9 of the base 4 so as to be rotatable up and down, a second boom 11 that is attached to the tip of the first boom 10 so as to be rotatable in the left-right direction, and the second A third boom 12 attached to the boom 11 so as to be pivotable in the left-right direction, an arm 13 attached to the third boom 12 so as to be pivotable in the vertical direction, and a work attachment 14 attached to the tip of the arm 13. In the ultra-small turning work machine configured to be capable of offsetting the work attachment 14 in the left-right direction by turning the second boom 11 in the left-right direction,
A muffler or exhaust pipe 101 is disposed above the engine 202, the lower part of the muffler or exhaust pipe 101 is constituted by a flexible tube 101 b, and the upper part is above the opening end by a muffler cover or exhaust pipe cover 112. The muffler or the exhaust pipe 101 is configured to follow the rear column 7b of the canopy roof 7 and the canopy roof 7 in the operation part 9 and the upper part is the canopy roof 7 An ultra-small turning work machine characterized in that it is bent into a shape along the inclined surface .
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