JP3784510B2 - エレベータ機械室の床構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータ機械室の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エレベータ機械室には、巻上機、制御盤、地震計等の計器類が設置されており、これら各機器間を電気的に接続する配線は、機械室床上に設置した約100mm角の大きさのダクト内を通すようにしている。そのため、ダクトが機械室の床面から突出した状態になり、機械室内で保守作業する作業者がそのダクトにつまずいて転倒するなどの危険があった。
【0003】
この危険を解消するために、従来のエレベータ機械室の床構造は、コンクリート床面をはつってダクトを埋設させたり、配線作業の終了後に機械室床面上にコンクリートを打設してコンクリート内にダクトを埋設させたりして、機械室床面上の突出物をなくすようにしていた。つまり、図2に示すように、制御盤4と信号盤14とを電気的に接続する配線を通すダクト15や、制御盤4と図示しない巻上機との電気的接続を行なう配線を通す可撓性ダクト16は、床9の上面のはつり作業によって形成した凹部内に配置した後、新しくコンクリートを打設してこれらを埋設しながら床面を平坦にし、機械室内で保守作業する作業者の安全を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエレベータ機械室の床構造は、上述の如く新しくコンクリートを打設するため、機械室の床9の重量が大きくなって、エレベータを設置した建物の許容強度に影響を及ぼしてしまったり、制御盤4などの配線を撤去する必要が生じた場合には再度はつり作業が必要となり、作業が複雑化すると共に費用や労力も多くかかってしまう。
【0005】
本発明の目的とするところは、簡単かつ短時間に配線作業を行なうことができるエレベータ機械室の床構造を提供することにある。
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、機械室の床に配設した巻上機を含む機器と、この機器を電気的に接続する配線を有したエレベータ機械室の床構造において、
上記機械室の床に設置され、前記巻上機よりも長い寸法を有し、前記巻上機と前記床との間に設けられたマシンビームの少なくとも最下段よりも高い高さ寸法を有するパネル設置体と、これらのパネル設置体上に複数枚設置されるパネルとを備え、上記床とパネルの間に形成した空間を通して上記配線を設けたことを特徴とする。
【0007】
上述したように本発明のエレベータ機械室の床構造は、複数のパネル載置体上にパネルを載置して床とパネル間に所定間隔を保つようにし、その空間部を利用して配線を通すようにしたため、配線作業のために従来のようにはつり作業やコンクリート打設作業を行なう必要がなくなり、簡単かつ短時間に配線作業を行なうことができる。さらに、前記パネル載置体の高さを、巻上機より長いマシンビームの少なくとも最下段よりも高い高さ寸法とするため、制御盤と巻上機との空間が見かけ上広くなり、作業者が足下に注意を払う床面積を実質的に広くすることができ、機械室での保守点検作業を一層円滑に行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるエレベータ機械室の床構造を示す斜視図である。
建物内に設置されたエレベータ1は、図示しない乗りかごなどを昇降可能に配置した昇降路2と、巻上機3や制御盤4などの機器を設置した機械室5とを有している。巻上機3は、最上段のマシンビーム6と、中段のマシンビーム7と、最下段のマシンビーム8を介して機械室5の床9に固定されている。床9の上面9aには、所定の高さを有する複数個のパネル載置体10が所定間隔で配置されており、これら各パネル載置体10は、それらの表面を防錆塗装したアルミニウムや鉄などの金属製の円筒部10aと台座部10bとを有して構成され、台座部10bの下部面を合成樹脂製の接着剤などを用いて上面9aに固定している。この複数個のパネル載置体10のうち、例えば4つのパネル載置体10を用いて1枚のパネル11を載置して支持し、全体のパネル載置体10の上に複数枚のパネル11を並設している。複数個のパネル11のうち少なくとも一つは、各パネル載置体10の上に取り外し可能に載置しているので、必要に応じてそのパネル11を除去することができる。各パネル11は、巻上機3や制御盤4などの機器をできるだけ包囲するように大きさや形状を選定すると良い。
【0009】
このようにして、パネル11と床9の上面9aとの間には、パネル載置体10の軸長によって決まる所定間隔Gが形成されており、この所定間隔Gは、巻上機3の最下段のマシンビーム8がパネル11で覆われる状態となるように設定している。こうしてパネル11の下部に形成した所定間隔Gの空間部には、巻上機3と制御盤4とを電気的に接続するための配線12と、制御盤4と昇降路2内の各機器とを電気的に接続するための配線13とを通して布線するようにしており、新たな床となるパネル11には配線12,13が配置されていない。
【0010】
このようにエレベータ機械室の床構造は、床9の上面9aに所定間隔Gを保って複数枚のパネル11を設け、所定間隔Gの空間部を利用して配線12,13を通すようにしたため、作業後の床となるパネル11上には配線12,13がないから、作業者がつまずくことがない。また従来のように配線作業のためのはつり作業やコンクリート打設作業を行なう必要がないので、作業は簡単になりリニューアル後の床9の重量を増大することもない。また、複数枚のパネル11を敷設するに際して、巻上機3の最下段のマシンビーム8を覆うような高さで敷き詰めるようにしたため、制御盤4と巻上機3との空間が見かけ上広くなり、作業者が足下に注意を払う床面積を実質的に広くすることができるので、機械室5での保守点検作業を一層円滑に行なうことができる。また、巻上機3や制御盤4等の機器を撤去する際には、取り外し可能なパネル11の必要部分をパネル載置枠体10から取り外すことによって、はつり作業をすることなく配線12や13を撤去することができる。
【0011】
尚、上述した実施の形態では、巻上機3の最下段のマシンビーム8をパネル11で覆うようにしたが、パネル11の高さは任意に設定することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるエレベータ機械室の床構造は、床の上面に所定高さの複数個のパネル載置体を配置し、これらのパネル載置体上に複数枚のパネルを載置し、床の上面とパネル間に形成した空間部を利用して配線するようにしたため、従来のように配線作業のためのはつり作業やコンクリート打設作業を行なう必要がなくなり、簡単かつ短時間に配線作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるエレベータ機械室の床構造を示す斜視図である。
【図2】従来のエレベータ機械室の床構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 巻上機
5 機械室
8 マシンビーム
9 床
9a 上面
10 パネル載置体
11 パネル
12,13 配線
Claims (2)
- 機械室の床に配設した巻上機を含む機器と、この機器を電気的に接続する配線を有したエレベータ機械室の床構造において、
上記機械室の床に設置され、前記巻上機よりも長い寸法を有し、前記巻上機と前記床との間に設けられたマシンビームの少なくとも最下段よりも高い高さ寸法を有するパネル設置体と、これらのパネル設置体上に複数枚設置されるパネルとを備え、上記床とパネルの間に形成した空間を通して上記配線を設けたことを特徴とするエレベータ機械室の床構造。 - 請求項1記載のものにおいて、
上記パネルの少なくとも一枚は、上記パネル載置体上に取り外し可能に載置したことを特徴とするエレベータ機械室の床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26023897A JP3784510B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | エレベータ機械室の床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26023897A JP3784510B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | エレベータ機械室の床構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192063A JPH1192063A (ja) | 1999-04-06 |
JP3784510B2 true JP3784510B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=17345281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26023897A Expired - Lifetime JP3784510B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | エレベータ機械室の床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3784510B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20080302611A1 (en) * | 2004-09-03 | 2008-12-11 | Gerard Sirigu | Machine Room with a Raised Work Platform in Front of the Controller for Elevators and Elevator Equipped Therewith |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP26023897A patent/JP3784510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1192063A (ja) | 1999-04-06 |
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