JP3783684B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信装置に関し、例えば、送信と受信の周波数が同一である半二重方式の無線LAN装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
無線通信装置は、一般に送信部と受信部とを備え、送信部の送信電力を制御するとともに、受信部の受信電力を制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、半二重方式の無線LAN装置の構成の一例を示すと、図5に示すようになる。
【0003】
この無線LAN装置は、図5に示すように、受信部1と、送信部2と、CPU(制御部)3を備え、切り替えスイッチ4によりアンテナ5、6と受信部1(または送信部2)の切り替えを行うようになっている。
受信部1は、高周波増幅回路11、バンドパスフルタ12、ミキサ13、バンドパスフィルタ14、可変利得増幅回路15、復調回路16、A/Dコンバータ(ADC)17、レベル検出回路18、A/Dコンバータ19、およびD/A(DAC)コンバータ20を備えている。
【0004】
送信部2は、D/Aコンバータ21、変調回路22、バンドパスフィルタ23、可変利得増幅回路24、ミキサ25、バンドパスフィルタ26、電力増幅回路27、D/Aコンバータ28、分配回路29、レベル検出回路30、およびA/Dコンバータ31を備えている。
さらに、受信部1と送信部2とは、共通に使用する発振器32と発振器33とを備えている。
【0005】
次に、このような構成からなる無線LAN装置の動作について、図5を参照して説明する。
受信部1の受信時には、切り替えスイッチ4によりアンテナ5(またはアンテナ6)と受信部1の高周波増幅回路11とが接続される。
この受信時には、アンテナ5の受信電波が高周波増幅回路11で増幅されたのちバンドパスフィルタ14でフィルタ処理され、さらにミキサ13で所定の周波数に変換される。ミキサ13の出力はバンドパスフィルタ14でフィルタ処理されたのち、可変利得増幅回路15で増幅される。その可変利得増幅回路15の出力中から復調調回路16でデータが復調され、その復調データがA/Dコンバータ17でA/D変換されてCPU3に供給される。
【0006】
これらの動作に並行して、レベル検出回路18は、バンドパスフィルタ14の出力レベル(受信電力レベルに相当)を検出し、この検出レベルがA/Dコンバータ19でA/D変換されてCPU3に供給される。CPU3は、その供給された検出レベルに応じて可変利得増幅回路15に供給すべき制御電圧を求め、この求めた制御電圧をD/Aコンバータ20を介して可変利得増幅回路15に供給する。
【0007】
このように受信電力の大きさに応じて可変利得増幅回路15の利得を制御することにより、受信部1は、その受信電力が時間的に変動しても可変利得増幅回路15から一定の出力が得られ安定な受信動作ができる。
一方、送信部2の送信時には、切り替えスイッチ4によりアンテナ5(またはアンテナ6)と送信部2の電力増幅回路27とが接続される。
【0008】
この送信時には、CPU3からの送信データがD/Aコンバータ21でD/A変換されて変調回路22に供給される。変調回路22では、その送信データが発振器33からの搬送波により変調され、この変調波はバンドパスフィルタ23を経て可変利得増幅回路24で増幅される。可変利得増幅回路24の出力は、ミキサ25およびバンドパスフィルタ26を経て電力増幅回路27で電力増幅され、アンテナ5に供給される。
【0009】
これらの動作に並行して、電力増幅回路27の出力の一部が分配回路29で分配されて取り出され、この取り出された出力がレベル検出回路30で検出され、この検出レベルがA/Dコンバータ31でA/D変換されてCPU3に供給される。CPU3は、その供給された検出レベルに応じて可変利得増幅回路24に供給すべき制御電圧を求め、この求めた制御電圧をD/Aコンバータ28を介して可変利得増幅回路24に供給する。
【0010】
このように送信電力の大きさに応じて可変利得増幅回路24の利得を制御することにより、送信部2は、チャネル間の送信電力差を調整して送信電力を一定にすることができる。
【0011】
【特許文献1】
特表平10−510965号公報(図1)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図5に示すような従来の無線LAN装置では、受信部1の受信時には受信電力の制御を行い、この制御は安定な受信を図るために受信中は継続する必要がある。このため、受信部1では、レベル検出回路18、A/Dコンバータ19、およびD/Aコンバータ20などを備える必要がある。
【0013】
一方、送信部2では、送信時に送信電力の制御を行い、このために分配回路29、レベル検出回路30、およびA/Dコンバータ31などを備えている。
しかし、送信部の送信電力の制御は、送信中に送信電力を常にモニタして制御する必要は必ずしもないと考えられる。
そこで、本発明は上記の点に着目したものであり、その目的は、送信部の送信電力の制御を確保しつつ、送信部に係る送信電力の制御部分の構成の簡略化を図るようにした無線通信装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、本発明はそれぞれ以下のように構成した。
すなわち、第1発明の無線通信装置は、アンテナで受信した受信電波に含まれる情報を復調する受信部と、情報を搬送波で変調してその変調波を前記アンテナで送信電波として送信する送信部と、前記受信部および前記送信部と連携して動作する制御部と、を有し、半二重通信方式で通信を行う無線通信装置であって、前記受信部は、前記受信電波を増幅するとともにその利得を可変自在な受信用の可変利得増幅回路と、前記受信電波の受信レベルを検出するレベル検出回路と、を少なくとも含み、前記送信部は、前記変調波を増幅するとともに制御データに対応する制御電圧に基づいてその利得が可変自在な送信用の可変利得増幅回路を少なくとも含み、前記制御部は、前記送信部の実際の送信に先立って、前記送信部に送信電力調整のための増幅した前記変調波の送信出力を、互いに周波数の異なる複数のチャネルのそれぞれについて行わせて、前記受信部の前記受信用の可変利得増幅回路に入力させ、前記レベル検出回路でその送信電力のレベルを前記複数のチャネル毎に検出し、その検出レベルに基づいて、前記送信用の可変利得増幅回路の送信時における利得を送信電力が一定となるように制御するための制御電圧に対応する前記制御データを前記各チャネル毎に記憶する送信電力調整モードを有するとともに、前記送信電力調整モード時に、前記受信用の可変利得増幅回路の入力が飽和すると予測される場合に、前記受信用の可変利得増幅回路の電源を切って減衰回路として動作させ、前記レベル検出回路において適正な動作が行われるようにすることを特徴とするものである。
【0015】
第2発明の無線通信装置は、第1発明の無線通信装置において、前記受信部は、前記受信電波または前記送信部の出力を増幅する高周波増幅回路と、前記高周波増幅回路からの出力を増幅するとともにその利得が可変自在な第1の可変利得増幅回路と、前記第1の可変利得増幅回路の出力のレベルを検出するレベル検出回路と、を少なくとも含み、記送信部は、前記変調波を増幅するとともにその利得を可変自在な第2の可変利得増幅回路と、前記第2の可変利得増幅回路の出力を電力増幅する電力増幅回路と、を少なくとも含み、前記制御部は、受信モード時には、前記アンテナの受信電波を前記高周波増幅回路に導くとともに、前記レベル検出回路の検出レベルに応じて前記第1の可変利得増幅回路の利得を制御し、送信電力調整モード時には、前記各チャネル毎に前記電力増幅回路の出力を前記高周波増幅回路に導くとともに、前記レベル検出回路で前記高周波増幅回路の出力を検出し、この検出レベルに応じて前記制御データを求めて記憶し、
送信モード時には、前記電力増幅回路の出力を前記アンテナに導くとともに、前記第2の可変利得増幅回路の利得を送信に用いる前記チャネルに応じた前記制御データに基づいて制御することを特徴とするものである。
【0016】
第3発明の無線通信装置は、第2発明の無線通信装置において、前記高周波増幅回路は、利得が可変自在な可変利得増幅回路からなり、前記制御部は、前記送信電力調整モード時に、前記可変利得増幅回路の利得を低下させることを特徴とするものである。
第4発明の無線通信装置は、第2発明の無線通信装置において、前記制御部は、前記前記送信電力調整モード時に、前記送信部に供給するデータのレベルを低下させ、または前記第2の可変利得増幅回路の利得を低下させることを特徴とするものである。
【0017】
第5発明の無線通信装置は、第1発明乃至第4発明のうちのいずれかの無線通信装置において、前記無線通信装置は、無線LAN装置からなることを特徴とするものである。
このような構成により、本発明では、送信部の送信時に、その送信時に先立って送信電力を受信部側で受信させてその送信電力のレベルを検出し、その検出レベルに基づいて送信用の可変利得増幅回路の送信時における利得を制御するための制御データを求めることができる。また、送信部の送信時には、その求めた制御データにより送信電力を制御できる。
【0018】
このため、本発明によれば、送信時には、チャネル(周波数)にかかわらず送信電力を一定に制御できる。さらに送信部の送信電力の制御を確保しつつ、その送信電力制御のための構成を簡略化することができ、その構成のための実装面積の低減化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の無線通信装置を半2重通信方式の無線LAN装置に適用した実施形態の構成を示すブロック図である。
この実施形態は、図1に示すように、アンテナ5で受信した電波に含まれる情報を復調する受信部7と、情報を搬送波で変調してその変調波をアンテナ5で送信する送信部8と、受信部7および送信部8と連携して動作する制御部9とを備え、3接点の切り替えスイッチ10の接点の切り替え動作によりアンテナ5、受信部7、および送信部8の間の任意の接続ができるようになっている。
【0020】
受信部7は、図1に示すように、可変利得増幅回路71、バンドパスフィルタ72、ミキサ73、バンドパスフィルタ74、可変利得増幅回路75、復調回路76、A/Dコンバータ(ADC)77、レベル検出回路78、A/Dコンバータ79、およびD/Aコンバータ(DAC)80を備えている。
送信部8は、図1に示すように、D/Aコンバータ81、変調回路82、バンドパスフィルタ83、可変利得増幅回路84、ミキサ85、バンドパスフィルタ86、電力増幅回路87、およびD/Aコンバータ88を備えている。
【0021】
さらに、受信部7と送信部8とは、共通に使用する発振器92と発振器93とを備えている。
可変利得増幅回路71は、アンテナ5の受信電波などの高周波増幅を行うとともに、その利得が後述のように制御部9からの制御信号S3により可変(制御)できるようになっている。
【0022】
ここで、利得可変増幅回路71は、上記のように利得を可変できない単なる高周波増幅回路であっても良い。
可変利得増幅回路75は、バンドパスフィルタ74の出力を増幅するとともに、その利得が後述のように制御部9からの制御信号S4をD/Aコンバータ80でD/A変換した制御電圧によって可変できるようになっている。
【0023】
レベル検出回路78は、バンドパスフィルタ74の出力、すなわち受信部7における受信電力のレベルを検出し、その検出レベルに応じたアナログ電圧を生成し、この生成電圧はA/Dコンバータ79でA/D変換されて制御部9に供給されるようになっている。
可変利得増幅回路84は、バンドパスフィルタ83から出力される変調波の増幅を行うとともに、その利得が後述のように制御部9からの制御信号S5をD/Aコンバータ88でD/A変換した制御電圧によって可変できるようになっている。
【0024】
制御部9は、例えばCPU(中央処理装置)、RAM、ROMなどからなり、後述のように、各動作モードに応じて後述のように各部の制御などを行うようになっている。
次に、このような構成からなる実施形態の動作例について、図1〜図4を参照して説明する。
【0025】
まず、受信モード時の動作について、図1および図2を参照して説明する。ここで、図2は、受信モード時における制御部9の制御動作を説明する図であり、その制御に不要な部分の構成は省略されている。
この受信モード時には、制御部9は、制御信号S1、S2により切り替えスイッチ10の切り替え接点10a、10bのみを閉状態にする。これにより、図2に示すように、アンテナ5と受信部7の可変利得増幅回路71とが電気的に接続された状態となる。
【0026】
これにより、アンテナ5の受信電波が可変利得増幅回路71で増幅されたのちバンドパスフィルタ72でフィルタ処理され、さらにミキサ73で所定の周波数に変換される。ミキサ73の出力はバンドパスフィルタ74でフィルタ処理されたのち、可変利得増幅回路75で増幅される。その可変利得増幅回路75の出力中から復調回路76でデータが復調され、その復調データがA/Dコンバータ77でA/D変換されて制御部9に供給される。
【0027】
これらの動作に並行して、レベル検出回路78は、バンドパスフィルタ14の出力レベル(受信電力レベルに相当)を検出し、この検出レベルに応じたアナログ電圧を生成し、この生成電圧がA/Dコンバータ79でA/D変換されて制御部9に供給される。制御部9は、その供給電圧に基づいて可変利得増幅回路75に供給すべき制御電圧を求め、この求めた制御電圧をD/Aコンバータ80を介して可変利得増幅回路75に供給する。
【0028】
このように、受信モード時には、受信電力の大きさに応じて可変利得増幅回路75の利得を制御することにより、受信部7は、その受信電力が時間的に変動しても可変利得増幅回路75から一定の出力が得られ安定な受信動作ができる。
次に、送信電力調整モード時の動作について、図1および図3を参照して説明する。ここで、図3は、送信電力調整モード時における制御部9の制御動作を説明する図であり、その制御に不要な部分の構成は省略されている。
【0029】
なお、送信電力調整モードは、後述の送信モードに先立って行われるものである。
この送信電力調整モード時には、制御部9は、制御信号S1、S2により切り替えスイッチ10の切り替え接点10b、10cのみを閉状態にする。これにより、図3に示すように、送信部8の電力増幅回路87と受信部7の可変利得増幅回路71とが電気的に接続された状態となる。
【0030】
これにより、制御部9からの送信データがD/Aコンバータ81でD/A変換されて変調回路82に供給される。変調回路82では、その送信データが発振器93からの搬送波により変調され、この変調波はバンドパスフィルタ83を経て可変利得増幅回路84で増幅される。可変利得増幅回路84の出力は、ミキサ85およびバンドパスフィルタ86を経て電力増幅回路87で電力増幅され、受信部7の可変利得増幅回路71に供給される。
【0031】
さらに、可変利得増幅回路71の出力は、バンドパスフィルタ72、ミキサ73、およびバンドパスフィルタ74を経てレベル検出回路78に供給される。レベル検出回路78は、その送信電力のレベルを検出し、この検出レベルに応じたアナログ電圧を生成し、この生成電圧がA/Dコンバータ79でA/D変換されて制御部9に供給される。制御部9は、その供給電圧に基づいて送信部8の可変利得増幅回路84に供給すべき制御電圧を求め、この求めた制御電圧を図示しないRAM(メモリ)に記憶させる。
【0032】
そして、これらの一連の動作をチャネル毎に繰り返し、各チャネルに対応する上記の制御電圧をRAMに記憶させておく。
なお、上記の送信電力調整モード時には、可変利得増幅回路71に入力される送信部8の送信電力が大きすぎてその出力が飽和し、レベル検出回路78の適正な検出動作が行われないおそれがある。
【0033】
このような不都合に対処するために、制御部9により以下のような第1〜第3の制御を行うようにしても良い。
第1の制御は、制御部9が、その飽和を予測して、D/Aコンバータ81へ出力するデータの出力レベルを下げ、可変利得増幅回路71への入力レベルを下げるように制御する。
【0034】
第2の制御は、制御部9が、その飽和を予測して、可変利得増幅回路84の利得を下げるための制御電圧をD/Aコンバータ88を介して可変利得増幅回路84に供給し、可変利得増幅回路71への入力レベルを下げるように制御する。
第3の制御は、制御部9が、その飽和を予測して、制御信号S3により可変利得増幅回路71の電源を切ってアッテネータ(減衰回路)として動作させ、レベル検出回路78が適正な検出動作が行われるようにする。
【0035】
なお、これらの第1〜第3制御は個別でも良く、これらを適宜組み合わせるようにしても良い。
次に、送信モード時の動作について、図1および図4を参照して説明する。ここで、図4は、送信モード時における制御部9の制御動作を説明する図であり、その制御に不要な部分の構成は省略されている。
【0036】
この送信モード時には、制御部9は、制御信号S1、S2により切り替えスイッチ10の切り替え接点10a、10cのみを閉状態にする。これにより、図4に示すように、送信部8の電力増幅回路87とアンテナ5とが電気的に接続された状態となる。
これにより、制御部9からの送信データがD/Aコンバータ81でD/A変換されて変調回路82に供給される。変調回路82では、その送信データが発振器93からの搬送波により変調され、この変調波はバンドパスフィルタ83を経て可変利得増幅回路84で増幅される。可変利得増幅回路84の出力は、ミキサ85およびバンドパスフィルタ86を経て電力増幅回路87で電力増幅され、アンテナ5に供給される。
【0037】
制御部9は、図示しないRAMに記憶されている各チャネルに対応する制御電圧のうち、現在されているチャネル(周波数)に対応する制御電圧を読み出し、この読み出した制御電圧をD/Aコンバータ88を介して可変利得増幅回路84に供給する。
これにより、送信モード時には、チャネル(周波数)にかかわらず送信電力を一定に制御することができる。
【0038】
以上説明したように、この実施形態では、送信電力調整モード時には、送信部8の送信電力を受信部7側で受信させてその送信電力のレベルを検出し、その検出レベルに基づいて送信部8側の可変利得増幅回路84の制御電圧を求め、この求めた制御電圧をメモリに記憶するようにした。また、送信モード時には、そのメモリに記憶してある制御電圧を使用して可変利得増幅回路84の利得を制御するようにした。
【0039】
このため、この実施形態によれば、図5に示す従来装置に必要な分配回路29、レベル検出回路30、A/Dコンバータ31などを削減できる。すなわち、この実施形態によれば、送信部8の送信電力の制御を確保しつつ、その送信電力の制御のための構成を簡略化することができ、その構成のための実装面積の低減化を図ることができる。
【0040】
なお、上記の実施形態は、本発明を半2重通信方式の無線LAN装置に適用したものである。しかし、本発明は、受信電力の制御が必要な受信部と、送信電力の制御が必要な送信部とを有する無線通信装置であれば、上記の無線LAN装置以外のものにも適用可能であること勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信時には、チャネル(周波数)にかかわらず送信電力を一定に制御できる。さらに送信部の送信電力の制御を確保しつつ、その送信電力制御のための構成を簡略化することができ、その構成のための実装面積の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信装置を半2重通信方式の無線LAN装置に適用した実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】この実施形態の受信モード時における制御部の制御動作を説明する説明図である。
【図3】この実施形態の送信電力調整モード時における制御部の制御動作を説明する説明図である。
【図4】この実施形態の送信モード時における制御部の制御動作を説明する説明図である。
【図5】従来装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
5はアンテナ、7は受信部、8は送信部、9は制御部、10は切り替えスイッチ、71は可変利得増幅回路、75は可変利得増幅回路、78はレベル検出回路、79はA/Dコンバータ、80はD/Aコンバータ、84は可変利得増幅回路、88はD/Aコンバータである。
Claims (5)
- アンテナで受信した受信電波に含まれる情報を復調する受信部と、情報を搬送波で変調してその変調波を前記アンテナで送信電波として送信する送信部と、前記受信部および前記送信部と連携して動作する制御部と、を有し、半二重通信方式で通信を行う無線通信装置であって、
前記受信部は、前記受信電波を増幅するとともにその利得を可変自在な受信用の可変利得増幅回路と、前記受信電波の受信レベルを検出するレベル検出回路と、を少なくとも含み、
前記送信部は、前記変調波を増幅するとともに制御データに対応する制御電圧に基づいてその利得が可変自在な送信用の可変利得増幅回路を少なくとも含み、
前記制御部は、前記送信部の実際の送信に先立って、前記送信部に送信電力調整のための増幅した前記変調波の送信出力を、互いに周波数の異なる複数のチャネルのそれぞれについて行わせて、前記受信部の前記受信用の可変利得増幅回路に入力させ、前記レベル検出回路でその送信電力のレベルを前記複数のチャネル毎に検出し、その検出レベルに基づいて、前記送信用の可変利得増幅回路の送信時における利得を送信電力が一定となるように制御するための制御電圧に対応する前記制御データを前記各チャネル毎に記憶する送信電力調整モードを有するとともに、前記送信電力調整モード時に、前記受信用の可変利得増幅回路の入力が飽和すると予測される場合に、前記受信用の可変利得増幅回路の電源を切って減衰回路として動作させ、前記レベル検出回路において適正な動作が行われるようにする、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 前記受信部は、
前記受信電波または前記送信部の送信出力を増幅する高周波増幅回路と、
前記高周波増幅回路からの出力を増幅するとともにその利得が可変自在な第1の可変利得増幅回路と、
前記第1の可変利得増幅回路の出力のレベルを検出するレベル検出回路と、を少なくとも含み、
前記送信部は、
前記変調波を増幅するとともにその利得を可変自在な第2の可変利得増幅回路と、
前記第2の可変利得増幅回路の出力を電力増幅する電力増幅回路と、を少なくとも含み、
前記制御部は、
受信モード時には、前記アンテナの受信電波を前記高周波増幅回路に導くとともに、前記レベル検出回路の検出レベルに応じて前記第1の可変利得増幅回路の利得を制御し、
送信電力調整モード時には、前記各チャネル毎に前記電力増幅回路の出力を前記高周波増幅回路に導くとともに、前記レベル検出回路で前記高周波増幅回路の出力を検出し、この検出レベルに応じて前記制御データを求めて記憶し、
送信モード時には、前記電力増幅回路の出力を前記アンテナに導くとともに、前記第2の可変利得増幅回路の利得を送信に用いる前記チャネルに応じた前記制御データに基づいて制御することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記高周波増幅回路は、利得が可変自在な可変利得増幅回路からなり、前記制御部は、前記送信電力調整モード時に、前記可変利得増幅回路の利得を低下させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
- 前記制御部は、前記前記送信電力調整モード時に、前記送信部に供給するデータのレベルを低下させ、または前記第2の可変利得増幅回路の利得を低下させることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
- 前記無線通信装置は、無線LAN装置からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の無線通信装置。
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