JP3783583B2 - ガスフィルタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスを濾過するためのガスフィルタ装置に係り、特に、使用後の廃棄処分が容易となるように改良されたガスフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
気体濾過用高性能フィルタとしてはジグザグ形状に折り曲げ加工したフィルタ素子をセパレータと称する波形に加工した金属箔をジグザグ形状の山と谷に挿入し直方体のフィルタパックとし、これを枠体に納めてフィルタパックの濾紙端部をウレタン樹脂、シリコン樹脂などの液状シール材を使用して枠体内に固着したものが主流である。
【0003】
しかし、このようなフィルタは液状シール材が硬化してできたシール層が強固にフィルタパックと枠体を接着しているので分解が容易ではなく個々に分別するのは不可能なため、損傷のない枠体も含めて廃棄処分する必要があるばかりか、分別して素材に適した廃棄処分ができず、大量の廃棄物を出してしまうという問題があった。
【0004】
この問題を回避するため、フィルタパックのみを交換して枠体は再利用するタイプのフィルタが最近注目されている。例えば、実開平6−39109号公報に提案されているように、ジグザグ状に折り加工された濾紙両端部分の折りヒダをヒートシールして受け構造を有する枠体に納めることにより濾紙両端部分のシール性を確保しながらフィルタパックを枠体内に保持したり、特開平6−269624号公報に提案されているようにジグザグ状に折り加工された濾紙の外周部に気体シール部材を具備してフィルタパックを形成して、このフィルタパックを枠体内に納めてフィルタとすることにより、フィルタパック部のみ交換が可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平6−39109号公報の方法ではフィルタパックの保持は出来るものの、ジグザグ状に折られた濾紙のジグザグ状側面のシールに関して全く考慮されていない。
【0006】
また、特開平6−269624号公報記載の方法では、気体シール部材と濾紙のシールについての詳しい記述がないが、仮に気体シール部材が濾紙のジグザグ状側面と圧接するだけであれば、濾紙と気体シール部材が直角に圧接する事となり、線状のシール構造となり一般に確実なシール性は得られない。また、濾紙はジグザグに折られているので、圧接により濾紙端部は折れ曲がりができ、ジグザグの山(谷)部では山の左右の二つの折れ曲がりの方向により濾紙が破れる力が働いたり、山部でリークの要因となるトンネルが形成されたりする。仮に気体シール部材が濾紙と接着シールされているとすると、フィルタ枠の中に従来のフィルタをはめ込んだ構成と成ってしまい、廃棄物となったときの処理に改良が見られない。
【0007】
本発明は、従来の液状シール材を用いるのと同等の優れたシール性を有すると共に、フィルタ使用後に容易に部材を分別できるよう構成されたガスフィルタ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と反対の辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、該1次室フレームと、該1次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流入口側の縁部に沿って重なり、該縁部を2次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流入側押えプレートが設けられ、該2次室フレームと、該2次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流出口側の縁部に沿って重なり、該縁部を1次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流出側押えプレートが設けられ、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有することを特徴とするものである。
請求項2のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と反対の辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、前記フィルタ板は、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有することを特徴とするものである
請求項4のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側とは反対の辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流出口となっており、該フィルタ板の周縁部は、該1次室フレーム及び2次室フレームによって挟み付けられており、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有することを特徴とするものである
請求項5のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、該1次室フレームと、該1次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流入口側の縁部に沿って重なり、該縁部を2次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流入側押えプレートが設けられ、該2次室フレームと、該2次室フレームの両枠面に配置された フィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流出口側の縁部に沿って重なり、該縁部を1次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流出側押えプレートが設けられ、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有するものである
請求項6のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、前記フィルタ板は、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有することを特徴とするものである
請求項8のガスフィルタ装置は、流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、該積層体を収容するケーシングとからなるガスフィルタ装置において、該1次室フレームは1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流入口となっており、該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流出口となっており、該フィルタ板の周縁部は、該1次室フレーム及び2次室フレームによって挟み付けられており、該ケーシングは、該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートとを有することを特徴とするものである。
【0009】
かかるガスフィルタ装置によると、各部材を積層し一体化することで高い気密性が得られ、組立に際し各部材を接着したり、シール材を介在させる必要がない。これにより、組立後の分解が容易となり、分解時には各部材をひとつずつ取り外すことができるため、使用後に廃棄される部材の分別もし易い。
【0010】
本発明のガスフィルタ装置では、フィルタ板は、繊維の不織布などからなるフィルタシートだけで構成されてもよいが、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなることが好ましい。このようなフィルタ板においては、フィルタシートが支持板によって強固にバックアップされることから、流入口から多量のガスが流入した場合でもそのガス圧によってフィルタシートが吹き飛ばされたり破れたりすることがない。
【0011】
本発明のガスフィルタ装置では、フィルタ板は、織布と、該織布に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、前記2次室フレームで囲まれた2次室内に該フィルタシートを支えるバックアップ材が配置されている構成とされてもよい。本発明のガスフィルタ装置では、流入口と流出口とが非平行に配置されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、本発明のガスフィルタ装置の構成はこの実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
第1図は本発明の実施の形態に係るガスフィルタ装置の斜視図、第2図はこのガスフィルタ装置のケーシングの分解斜視図、第3図はこのガスフィルタ装置の上面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第4図のV部分の拡大図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う断面図、第7図は第3図のVII−VII線に沿う断面図、第8図は第3図のVIII−VIII線に沿う断面図、第9図は第8図のIX部分の拡大図、第10図は第9図のX部分の拡大図、第11図は第1図のガスフィルタ装置の要部分解斜視図、第12図は第7図XII−XII線に沿う断面図である。
【0014】
このガスフィルタ装置10は、第1,3,4及び5図の通り、ケーシング40と、このケ−シング40内に形成され、その上面側(第1図における上面側。なお、以下の説明において、上下方向の概念は第1図の上下方向に準じるものとし、左右或いは横方向とは、同図においてこの上下方向と直交する方向を指す。)に開放された流入口13を有した複数の1次室11と、同じくケ−シング40内に形成され、その下面側に開放された流出口14を有した複数の2次室12とを備えている。これらの1次室11と2次室12とは、それぞれフィルタ板20を介して、ケ−シング40内において交互に連続して積層状に配列されている。
【0015】
第2図の通り、ケーシング40は、1対のエンドプレート41、1対のサイドプレート42、2枚のトッププレート43及び枠形のボトムプレート44にて構成されている。
【0016】
第6,11図に示す通り、1次室11は、1対の側辺部と、各側辺部の下端側に架橋された下辺部とを有し、上辺側が欠落したコ字形の枠状部材である1次室フレーム31によって囲まれている。この1次室フレーム31の両側の枠面を覆うようにフィルタ板20が配置されることにより、該1次室11が区画されると共に、その上部に流入口13が形成されている。該側辺部及び下辺部は、その延在方向と直交方向の断面がそれぞれ略方形で、1次室フレーム31の両側の枠面がそれぞれ平坦で且つ面一となるように構成されている。
【0017】
この1次室フレーム31は、1対の平行な側辺部材33,33と、各側辺部材33の下端部同士の間に架橋された下辺部材34の合計3本の棒材からコ字形に形成されている。各部材33,34は、いずれもその延在方向と直交方向の断面が略方形であり、1次室フレーム31の両側の枠面が平坦で且つ面一なものとなるように構成されている。これら3本の部材から1次室フレーム31を組み立てるにあたっては、下辺部材34の両端を各側辺部材33の下端部付近に設けられた凹部33aに係合させる。
【0018】
なお、エンドプレート41と接する1次室フレーム31は、第11図に示すように、下辺部材34の下部がボトムプレート44に接する構造とすることが好ましい。このように構成することにより、流出口14の周縁部の気密性が高まり、エアリークを抑制することができる。
【0019】
第7,11図の通り、2次室12は、1対の側辺部と、各側辺部の上端側に架橋された上辺部とを有し、下辺側が欠落したコ字形枠状部材の2次室フレーム35によって囲まれており、この2次室フレーム35の両側の枠面を覆うようにフィルタ板20が配置されることによって1次室11と同様に2次室12が区画され、その下部に流出口14が形成されている。該側辺部及び上辺部は、その延在方向と直交方向の断面がそれぞれ略方形で、2次室フレーム35の両側の枠面がそれぞれ平坦で且つ面一となるように構成されている。
【0020】
なお、本実施の形態では、2次室フレーム35は、1次室フレーム31を上下に反転させた構造及び寸法のものとなっている。
【0021】
即ち、第7図に示す通り、この2次室フレーム35は、1対の側辺部材37,37と、両端を該側辺部材37の凹部37aに係合させて各側辺部材37の上端部同士の間に架橋された上辺部材38の合計3本の棒材から組み立てられている。
【0022】
なお、上記のように1次室フレーム31と2次室フレーム35とを棒材から組み立てる場合には、各棒材が係合する凹部33a,37aにおいて隙間が生じ易い。このため、各棒材の係合部の形状を第22図(a)又は(b)に示す如きくさび状の形状とすることが好ましい。このような形状とすることにより、後述の通り各フレーム31,35の積層体をボトムプレート44とトッププレート43とで押え付けたときに該係合部において泣き割れを生じ難くなり、気密性を高めることができる。
【0023】
このガスフィルタ装置10においては、フィルタ板20を介在させながらこれらの1次室フレーム31と2次室フレーム35とを交互に積層することにより、1次室11と2次室12とが交互に且つガス流通可能に形成される。そして、これらの1次室フレーム31、2次室フレーム35及びフィルタ板20の積層体は、第5,8,9図の通り、その積層方向の両端側からエンドプレート41によって挟み付けられ、一体化される。
【0024】
これら1次室フレーム31及び2次室フレーム35は、共に繊維フェルト或いは発泡合成樹脂等の弾性変形変形可能な材料により構成されており、その表面が他の部材により押されたときには該部材を受け入れるように弾性的に凹むようになっている。このような弾力を有した材質としては、例えば独立気泡ウレタンフォーム、発泡スチロール、ガラス繊維フェルト等が挙げられる。
【0025】
例えば繊維フェルトにより各フレーム31,35を構成した場合には、流入口13から1次室11内に流入したガスはフィルタ板20のみからではなくその一部がフェルト製フレーム31,35自体を通り抜けて2次室12或いは流出口14側に漏れ出す。しかしながら、この繊維フェルトとしてフィルタ板20と同等か又はそれ以上の濾過機能を有した材料を用いることにより、各フレーム31,35を通り抜けるガスもフィルタ板20を通り抜けるガスと同様に濾過することができる。
【0026】
この実施の形態のように、2次室フレーム35を棒状材から組み立てる場合、棒状材同士の接合部をフィルタ板20で覆うことにより、接合部からのリークが少なくなる。
【0027】
このような材料により構成された1次室フレーム31と2次室フレーム35とによると、これらの1次室フレーム31、2次室フレーム35並びにフィルタ板20の積層体がケ−シング40内に収容され、エンドプレート41によってその積層方向に強く挟み付けられたときには、各フレーム31,35の枠面の内周側においてフィルタ板20の周縁部と重なっている領域がそれぞれこのフィルタ板20の輪郭に沿って凹むように変形してフィルタ板20の周縁部が該枠面に埋まり、第5図等に示される通り、このフィルタ板20を取り囲んでいる該枠面の外周側の領域同士が気密に重なり合う。
【0028】
また、これら1次室フレーム31、2次室フレーム35及びフィルタ板20の積層体がケ−シング40の該エンドプレート41によって挟み付けられた状態において、ケ−シング40の上面側及び下面側にそれぞれ後述のトッププレート43とボトムプレート44が取り付けられると、2次室フレーム35の上端面と1次室フレーム31の上端面とが該トッププレート43に押し付けられる。また、1次室フレーム31の下端面と2次室フレーム35の下端面とが該ボトムプレート44に押し付けられる。このとき、各フレーム31,35の各側辺部が上下方向に圧縮され、これらの枠面とフィルタ板20との間に残った空隙Vを押し潰して該枠面とフィルタ板20との接合部分を気密に閉鎖するようになる。
【0029】
第12図の如く、1次室フレーム31及び2次室フレーム35はサイドプレート42の上端よりも上方に突出している。このため、トッププレート43をサイドプレート42に重ねてボルト45及びナット46によって締め付けると、これらのフレーム31,35の上部が下方に押し縮められる。これにより、フィルタ板20の上端面に沿ってフレーム31,35間に生じた微小な空隙Vが押し潰される。そして、この結果、該空隙Vを介したガスリークが防止されるようになる。また、1次室フレーム31の凹部33a及び2次室フレーム35の凹部37aに生じた空隙も同様に押し潰され、気密性が保たれる。
【0030】
各フレーム31,35の弾性力により、各フレーム31,35の側辺部の下端面は該ボトムプレート44に対して気密に当接するようになる。
【0031】
なお、各フレーム31,35を構成するにあたっては、各側辺部が該トッププレート43とボトムプレート44とによって上下方向に圧縮された際にこの圧縮力によって該側辺部が座屈してしまうことを防止するために、弾性力が損なわれない範囲内において各辺部にセラミック板等の芯材が延設されてもよい。
【0032】
また、本実施の形態では、各フレーム31,35はそれぞれ別体にて両側辺部及び上下辺部をなす3本の棒材から組み立てられているが、もちろん各辺部が一体に形成されてもよい。
【0033】
フィルタ板20は、通気性を有した支持板21と、この支持板21の一方の板面に取り付けられたフィルタシート22とから構成されている。フィルタシート22はガス濾過機能を有している。
【0034】
本実施の形態では、支持板21は、金属やゴム、合成樹脂、或いはセラミック等から製造された板状部材に多数の小孔が穿設されてなるパンチングプレートから構成されている。この支持板21は、十分な強度を有し、フィルタシート22をしっかりとバックアップすると共に、該小孔を介して1次室11と2次室12との間のガスの流通を保証する。
【0035】
この支持板21の縦横の寸法は、1次室フレーム31と2次室フレーム35とを重ね合わせたときにこれらの上辺部、下辺部並びに各側辺部によって形成される枠状体の開口面積よりも大きく、且つ該枠状体の外周縁部からからはみ出すことのない大きさとなっている。
【0036】
なお、支持板21は、通気性を有し、なおかつフィルタシート22を十分にバックアップする強度を備えているならばパンチングプレート以外のものから構成されてもよく、例えばガラス繊維織布や、連続繊維を綾掛けしながら巻き上げ、軸方向に広げて作った展綿マットなどから構成されてもよい。
【0037】
フィルタシート22は、ガスフィルタ装置10の使用目的や濾過の対象物の種類に応じて、例えば極細ガラス繊維を含んで抄紙したHEPA、ULPA、中性能などのガラス繊維濾紙、有機繊維濾紙、有機繊維不織布を帯電させて除塵性能を向上させたエレクトレット繊維濾紙、有害成分を吸着する機能を持ったケミカルフィルタ濾紙等の各種の濾紙から構成される。このフィルタシート22は、1種類の濾紙から構成されてもよく、濾過機能の異なる複数の濾過層が形成されるように2種類以上の濾紙から構成されてもよい。このとき、フィルタ板20を挟み込む各フレーム31,35が、弾力が小さく弾性的な変形量が比較的少ない材料から構成されている場合には、これを補うためにフィルタシート22に厚み方向の弾力を持たせるようにすることが好ましい。
【0038】
このフィルタシート22は、支持板21よりもわずかに大きく、支持板21に取り付けられたときにその周縁部が該支持板21の周縁部からわずかにはみ出すように構成されている。これにより、フィルタ板20が前述の通り1次室フレーム31と2次室フレーム35の各枠面の間に介在するように積層され、これらの積層体がその積層方向から強く挟み付けられたときには、支持板21の周縁部と各フレーム31,35の枠面との境界部分にフィルタシート22の周縁部が入り込んで該境界部分を閉鎖する。そして、仮に1次室11側に流入した濾過処理前のガスがこの境界部分に進入した場合でも、このガスが該境界部分を閉鎖したフィルタシート22の該周縁部によって濾過されるため、該境界部分から2次室12内に濾過処理されていないガスが漏れ出すことはない。
【0039】
第9,10,11図等に示される通り、このフィルタ板20は、前記1次室フレーム31と2次室フレーム35との間に介在されるにあたり、フィルタシート22が1次室11側に臨み、支持板21が2次室12側に臨むように配置され、その左右の縁部が各フレーム31,35の両側辺部の間に挟持される。このとき、フィルタ板20の上縁部は、フィルタシート22側の面が1次室11の上部の流入口13に臨み、支持板22側の面が2次室フレーム35の上辺部に重なる。また、フィルタ板20の下縁部は、フィルタシート22側の面が1次室フレーム31の下辺部に重なり、支持板22側の面が2次室12の下部の流出口14に臨む。
【0040】
1次室フレーム31と、この1次室フレーム31の両枠面に配置されたフィルタ板20との間には、それぞれ流入口13側から各フィルタ板20の上縁部に沿って重なり、該上縁部を2次室フレーム35の上辺部の枠面に押え付ける1対の帯状の押えプレート23が設けられている。また、2次室フレーム35と、この2次室フレーム35の両枠面に配置されたフィルタ板20との間には、それぞれ流出口14側から各フィルタ板20の下縁部に沿って重なり、該下縁部を1次室フレーム31の下辺部の枠面に押え付ける1対の帯状の押えプレート24が設けられている。
【0041】
流入側の押えプレート23は、1次室フレーム31、2次室フレーム35及びフィルタ板20の積層体を構成するにあたり、1次室11側からフィルタ板20の上縁部に重なるように設けられ、その両端側が該フィルタ板20と共に1次室フレーム31と2次室フレーム35との間に挟み込まれる。この際、この押えプレート23は、フィルタ板20を挟んで2次室フレーム35の上辺部と重なるように配置され、フィルタ板20の上縁部を2次室フレーム35の上辺部の枠面に対して気密に押え付ける。これにより、流入口13から流入した濾過処理前のガスがフィルタ板20の該上縁部と2次室フレーム35の上辺部との間から2次室12内に漏れ出すことが防止される。
【0042】
この押えプレート23は、1次室フレーム31の両側から流入口13を挟んで対面するように配置されている。そして、これらの押えプレート23同士の間には、流入口スペーサ25が挟み込まれている。
【0043】
下流側の押えプレート24は、2次室12側からフィルタ板20の下縁部に重なるように設けられ、その両端側が該フィルタ板20と共に1次室フレーム31と2次室フレーム35との間に挟み込まれる。この押えプレート24は、フィルタ板20を挟んで1次室フレーム31の下辺部と重なるように配置され、フィルタ板20の下縁部を該下辺部の枠面に対して気密に押え付ける。これにより、1次室11内の濾過処理前のガスがフィルタ板20の該下縁部と1次室フレーム31の下辺部との間から2次室12或いは流出口14側に漏れ出すことが防止される。
【0044】
この押えプレート24は、2次室フレーム35の両側から流出口14を挟んで対面するように配置されている。そして、これらの押えプレート24同士の間には、流出口スペーサ26が挟み込まれている。
【0045】
本実施の形態では、流入口13側には所定間隔をあけて3個の略直方体状の流入口スペーサ25が設けられ、流出口14側には所定間隔をあけて4個の略直方体状の流出口スペーサ26が設けられているが、この個数はこれに限定されるものではない。
【0046】
なお、これらの押えプレート23,24の厚みはできるだけ小さいことが望ましく、2mm以下とされることが好ましい。
【0047】
第5,8,9図の通り、ケーシング40のエンドプレート41,41は、各フレーム31,35及びフィルタ板20からなる積層体の積層方向の両端に配置され、該積層体を強く挟み付けてこれらのフレーム31,35及びフィルタ板20を一体化する。このエンドプレート41は、互いに向かい合う左右の側辺同士が1対のサイドプレート42によって連結されている。各エンドプレート41とサイドプレート42の連結部分には、それぞれボルト挿通孔41a,42aが設けられており、各エンドプレート41とサイドプレート42とはこれらの挿通孔41a,42aを介してボルト45及びナット46によって結合されている。
【0048】
トッププレート43は、ケーシング40の上面を構成するものであり、左右のサイドプレート42の上辺に沿って延在する。
【0049】
このトッププレート43は、2次室フレーム35の上面と1次室フレーム31の上端面とを下方に押え付ける。このトッププレート43は、ボルト挿通孔43aを介してボルト45及びナット46によってエンドプレート41及びサイドプレート42に固着されている。
【0050】
ボトムプレート44はケーシング40の底面部を構成するものであり、1次室フレーム31の下端面と2次室フレーム35の下面とを押え付ける。このボトムプレート44は、その上面側にスタッドボルト46aが突設されおり、このスタッドボルト44aを各エンドプレート41及びサイドプレート42の下辺に沿って設けられた該ボルト挿通孔41a,42aに挿通し、ナット46によって締め付けることにより各プレート41,42に固着されている。
【0051】
このように構成されたガスフィルタ装置10にあっては、組立に際し、間にフィルタ板20を介在させながら1次室フレーム31と2次室フレーム35とを交互に積層し、この積層体をケ−シング40内に収容してその積層方向に強く挟み付けることにより一体化しているため、これらの各部材間の気密性がきわめて高い。また、組立に際して各部材を接着したりシール材を介在させることがないため、組立後の分解が容易となり、分解時には各部材をひとつずつ取り外すことができ、使用後に廃棄される部材の分別もし易い。
【0052】
このガスフィルタ装置10を使用する場合には、その流入口13から1次室11内にガスを流入させる。1次室内に流入したガスはフィルタ板20を通って2次室12内に移動する。このとき、フィルタ板20を通過したガスはフィルタシート22によって濾過される。その後、2次室12内に移動したガスは流出口14から外部に流出する。このとき、流入口13から多量のガスが流入した場合でも、フィルタシート22は支持板21によって強固にバックアップされており、ガス圧によって吹き飛ばされたり破れたりすることはない。
【0053】
なお、上記実施の形態において、流入口13側及び流出口14側の各スペーサ25,26は、各押えプレート23,24の強度が高い場合は省略可能である。また、上記実施の形態ではスペーサ25,26をいずれも直方体形状とし、押えプレート23同士の間或いは押えプレート24同士の間に挟み込むように構成したが、スペーサ及び押えプレートの構成はこれに限られるものではない。
【0054】
以下に、第15図を参照してこれらのスペーサ及び押えプレートの他の構成を例示する。なお、第15図において、(a)〜(d)図はいずれも実施の形態に係るスペーサ及び押えプレートの構成を示す斜視図である。
【0055】
第15図(a)に示す押えプレート80は、上記押えプレート23,24と同様の1対の板状体80aをスペーサ80bで一体に連結した構成を有している。
【0056】
第15図(b)に示す押えプレート81は、ハーモニカの吹き口形状のハニカムセラミックスにて構成されている。
【0057】
第15図(c)に示す押えプレート82は、下面側が開放したコ字状断面を有する長手状部材82aに開口82bを設けた構成を有している。
【0058】
第15図(d)に示す押えプレート83は、上記押えプレート23,24と同様の1対の板状体83aの間に薄い波板状部材83bを挟み込んで一体化した構成を有している。
【0059】
また、フィルタ板20の支持板21を特に高い強度を有する材質にて構成した場合には、1次室フレーム31、2次室フレーム35並びにフィルタ板20を積層するにあたり、該支持板21の下縁部がその両端側における各フレーム31,35からの挟持圧のみによってフィルタシート22を1次室フレーム31の下辺部に対し十分に緊密に押え付けるようになるため、支持板21の該下縁部を1次室フレーム31の該下辺部側に付勢するための押えプレート24を省略することができる。このように構成した場合において、仮に1次室11内の濾過処理前のガスがフィルタ板20と1次室フレーム31の下辺部との間に浸入した場合でも、このガスは支持板21と1次室フレーム31の該下辺部との間に介在したフィルタシート22を通過して確実に濾過処理されるため、ガスフィルタ装置10の該部に濾過処理されていないガスが漏れ出すおそれはない。
【0060】
このとき、図示はしないが、例えば支持板21を非常に高強度のパンチングプレートにて構成した場合には、その下側の1次室フレーム31の下辺部と重なる下縁部付近には小孔を設けず、該下縁部を平坦なものとして満遍なくフィルタシート22を1次室フレーム31の該下辺部に押し付けるように構成することが好ましい。これにより、フィルタシート22と1次室フレーム31の該下辺部とはより緊密に接合するようになる。
【0061】
また、このようにフィルタ板20の支持板21を特に高い強度を有する材質にて構成した場合には、該支持板21の上縁部が、前記下縁部と同様に、その両端側における各フレーム31,35からの挟持圧のみによって2次室フレーム35の上辺部に対し十分に押え付けられるようになるため、支持板21の該上縁部を2次室フレーム35の該上辺部側に押し付けるための押えプレート23を省略することもできる。
【0062】
この場合には、第13,14図に示すように、フィルタ板20の上縁側において、フィルタシート22の上縁部を支持板21の1次室11に臨む側の面から2次室12に臨む側の面まで延在させ、このフィルタシート22を支持板21の上縁部と2次室フレーム35の上辺部との間にこのフィルタシート22の上縁部を介在させるように構成することが好ましい。これにより、仮に流入口13から流入した濾過処理前のガスがフィルタ板20と2次室フレーム35の上辺部との間に進入した場合でも、支持板21と該上辺部との間に介在したフィルタシート22を通過して確実に濾過処理されるため、2次室12に濾過処理されていないガスが入り込むおそれが全くない。なお、第13図はこの実施の形態に係るフィルタ板の構成例を示す要部斜視図であり、(a)図は、フィルタシート22を支持板21に装着する状況を示し、(b)図はフィルタシート22を支持板21に装着した後のフィルタ板20の上部の断面斜視図である。第14図はこのフィルタ板の設置構造を示すガスフィルタ装置の要部断面斜視図である。
【0063】
上記実施の形態において、フィルタ板20は、フィルタシート22がその板面方向と直交方向の応力に対して十分な強度を有している場合には、支持板21が省略されてもよい。
【0064】
本発明のガスフィルタ装置は、耐熱性の高いフィルタを提供することが可能である。すなわち、250℃を超える高温域で使用する除塵用フィルタは通常の構成を有したフィルタをフィルタ枠に液状接着剤でシール固定する方法が用いられているが、250℃を超える高温域では液状接着剤は炭化もしくは燃焼してシール機能が失われてしまうのに対して、本発明では接着剤を使用していないので、そのようなことがない。
【0065】
また、各部材を接着していないので材料相互に移動の自由度があり、また、枠材相互で熱膨張係数の異なる材料でも、位置関係が僅かにずれることで、フィルタシート22が破れたりすることがない。
【0066】
500℃までの温度域に対して中性能からHEPAフィルタ(高効率微粒子空気フィルタ)の領域である高性能の高温用フィルタに本発明のガスフィルタ装置を利用する場合は通常の除塵用フィルタシートに使用されるCガラスの組成よりも耐熱性の高い、EガラスまたはSガラスの極細繊維を含んだフェルトを各フレーム31,35として用いるのが好ましい。フィルタシート22としては、EガラスまたはSガラスの極細繊維を含んだペーパーを濾過層として、ステンレス製のパンチングメタルを支持板21としたフィルタ板20を使用するのが好ましい。その際、押さえプレート24はパンチング板で代用することにより省略可能であり、押えプレート23もフィルタシートを支持板21とフレーム35の間に折り込むことで省略可能である。
【0067】
また、800℃までの温度域に対して中性能からHEPAの領域である高性能の高温用フィルタに本発明のガスフィルタ装置を利用する場合、さらに耐熱性の高いシリカガラスの極細繊維を含んだフェルトを各フレーム31,35として、用いるのが好ましい。フィルタ板20としては、フィルタシート22としてシリカガラスの極細繊維を含んだペーパーを使用するのが好ましい。支持板21としてパンチングメタルよりも耐熱性が高く、熱膨張係数も低いセラミック製のパンチング板を使用したフィルタ板を使用するのが好ましい。
【0068】
なお、セラミックのパンチング板等の支持板が3mm以上の厚みを有していると、前記第12図に示した空隙Vをつぶしきれなくなる。したがって、厚みの厚い支持板21を使用する場合、例えば次に述べる第16〜18図の対策を講じるのが好ましい。すなわち、流出口14側の押えプレート26は省略し、その代りにフィルタ板20の支持板として、第16図に示す3周または4周に枠部133,134を有し、その他は通気性部136,138を有する支持板120,122を使用する。かつ、流入口13側の押えプレート25は省略し、その代りに第18図の如くフィルタシート22を支持板21と2次室フレーム35の間に折り込むことにより、省略した構成とする。
【0069】
さらに、各フレーム31,35の突部32,36(図11)を省略した構成の第17図(a)に示すコ字形枠状部材110を用い、この枠状部材110を1次室フレーム及び2次室フレームとし、第18図に示す如く積層し、ケーシング40内に収める。このとき、該積層体の上面側の左右の辺縁に沿って第17図(b)に示すシール材112を設置し、このシール材112を介して該積層体の上面側の左右の辺縁部をトッププレート43によって押さえる。また、該積層体の下面側の周縁部に沿って第17図(c)に示した略ロ字形のシール材114を設置し、このシール材114を介して該積層体の下面側の周縁部をボトムプレート44によって押さえる。なお、第18図に示した積層体においては、フィルタ板20の支持板として第16図(a)に示した4辺が枠部の支持板120を使用している。第16図(b)の3辺が枠部の支持板122の場合は枠部のない辺を流入口13側としている。
【0070】
このガスフィルタ装置は、第1〜13図に示したガスフィルタ装置10と同様にケーシング40内に納められる。シール材112がトップレート43により押し付けられることにより、第18図の支持板120とフィルタシート22の折り曲げ部に生じる空隙(前記第12図のVに相当する空隙。第18図では図示略)をつぶしてシールする働きがある。ロの字型シール材114はボトムプレート44と該積層体とのシールを行う。
【0071】
前記のシール材112とシール材114を使用した別の構造として、第19図に示すフレーム235を用いて、図20に示すガスフィルタ装置を構成することも可能である。すなわち、1次室フレーム110と、該2次室フレーム235の両面に1枚のフィルタシート222を巻いたものとを交互に積層し、流入側にシール材112、下流にロの字シール材114を配置した構造である。第20図に示したフレーム235とフィルタ素子のリークのトンネルは、シール材112,114で押し付けられふさぐことができる。
【0072】
第1〜13図及び第20図において、フィルタシートとして支持板が必要な場合でも、フィルタシートに補強層を内蔵するのではなく、フィルタシートとしては濾過層のみとし、2次室フレームに補強層を内蔵する構成も可能である。例えば、2次室フレームにパンチング板がフィルタシートの当接面と同一面内に接合されたものや、2次室フレームとフィルタシートの囲む空洞部にプリーツ加工された波板がはめ込まれたものなどを用いてもよい。
【0073】
上記ケ−シング40は、酸化金属スケールが発生し難いステンレス製であることが望ましい。締め付けボルト45、ナット46に熱膨張の大きな材料、例えばオーステナイト系ステンレス鋼を使用すると、高温環境下での熱膨張により、ボルトとナットのかみ合わせが悪くなり焼き付きが生ずる。この焼き付きを防止するためには、フェライト系もしくはマルテンサイト系のステンレス鋼、Cr−Mo鋼又はNi−Cr鋼などの低膨張金属材料を使用することが望ましい。ボルト及びナットの市販品はオーステナイト系ステンレス鋼SUS304又はCr−Mo鋼製のものが多く、これらは安価に入手できる。しかし、Cr−Mo鋼はステンレス鋼に比べて耐酸化性が劣るので、酸化皮膜が剥離して発塵し易い。そこで、表面積の大きいボルトにSUS304を、ナットにCr−Mo鋼を採用することにより、焼き付きの防止及び発塵の抑制が達成され、コストダウンにもつながる。
【0074】
上記実施の形態では、ケ−シング40にボトムプレート44を設けているが、ガスフィルタ装置が適用される機器のガスフィルタ装置設置部をこのボトムプレートの代替としてもよい。
【0075】
また、このガスフィルタ装置10を取り付ける機器の形状によっては、流入口側にボトムプレートを配置しなければならない場合がある。この場合は、ガスフィルタ装置10を第1図の構成のまま上下を逆さにし、1次室11を2次室として、また2次室12を1次室として使用するように設置する。ただし、フィルタ板20が支持板21を備える場合には、支持板21がフィルタシート22をバックアップするように流出側に配置されることが好ましい。
【0076】
上記実施の形態ではガスの流入口と流出口とはガスフィルタ装置の反対面に配置されているが、これらは隣接面に配置されていもよい。
【0077】
即ち、上記実施の形態ではガスフィルタ装置の図の上面に流入口が配置され、下面に流出口が配置されているが、例えばガスフィルタ装置の図の側面に流入口が配置され、下面に流出口が配置されてもよい。このように、流入口と流出口とが非平行に配置されることにより、ガスフィルタ装置自身に風向きを変える機能が付加される。これにより、このガスフィルタ装置を含む機器をコンパクト化できる。
【0078】
第23図はこのガスフィルタ装置の一例を示す分解斜視図であり、1次室フレーム301と2次室フレーム302との間にそれぞれフィルタシート310と支持板311との積層板よりなるフィルタ板が介在されており、1次室フレーム301内が1次室、2次室フレーム302内が2次室となっている。各フレームやフレーム及び支持板の材料は前記実施の形態と同様である。
【0079】
各1次室フレーム301は横向きコ字形であり、流入口がガスフィルタ装置の側面に開口する。なお、この流入口に流入口スペーサ304が配置されている。この流入口スペーサ304は波板形であるが、これに限定されるものではない。この流入口に跨がるようにして流入側押えプレート305が配置され、この流入側押えプレート305がフィルタシート310を押え付けている。
【0080】
2次室フレーム302は下向きコ字形状であり、流出口308がガスフィルタ装置の下面に開口する。従って、ガスはガスフィルタ装置の側面の流入口からガスフィルタ装置の1次室内に流入し、フレーム310を通って濾過され、2次室に入り、そこから流出口308を介してガスフィルタ装置の下面より流出する。なお、この流出口308に流出口スペーサ309が配置されている。
【0081】
このように流入口及び流出口を隣接面に配置したガスフィルタ装置は、ガスの流れ方向を変更する機能を有する。そのため、例えば空気浄化システムをコンパクト化することができる。なお、循環型の空気浄化システムでは必ず空気の流れ方向を変更する箇所が存在し、この空気の流れ方向を変更する箇所は通常はシステムのコーナー部になる。従って、第23図の如きガス流れ方向変更機能を有したガスフィルタ装置であれば、このコーナー部に配置することができる。このコーナー部にガスフィルタ装置を配置する場合、ガスフィルタ装置の位置決めや固定も容易である。
【0082】
また、上記実施の形態では、フィルタ板はフィルタシートとその支持板とで構成されているが、この支持板の代りに織布を用いてもよい。この場合、織布には剛性は殆ど無いが、少なくとも2次室内にフィルタシート及び織布をバックアップするバックアップ材を設けるのが好ましい。
【0083】
第24図は、このように構成されたガスフィルタ装置の一例を示す要部分解斜視図である。この実施の形態では、上向きコ字形状の1次室フレーム401と下向きコ字形状の2次室フレーム402とをそれらの間にフィルタシート410及び織布411を介在させつつ積層し、ガスフィルタ装置としている。なお、第24図ではガスフィルタ装置の上面に流入口が配置され、ガスフィルタ装置の下面に流出口が配置されているが、第23図の如くこれらを隣接面に配置してもよい。
【0084】
第24図の実施の形態では、フィルタシート410としてはガラス繊維の不織布など前記実施の形態のフィルタシートと同様の濾紙が用いられ、織布411としてはガラス繊維、シリカ繊維、有機繊維などの好ましくは耐熱性を有した繊維の織布が用いられている。
【0085】
このガラス繊維やシリカ繊維よりなる織布の熱膨張係数はガラス繊維不織布よりなるフィルタシート410の熱膨張係数と同等であるため、ガスフィルタ装置の温度が上下してもフィルタシート410と織布411との間で熱膨張差に起因した擦れは全く又は殆ど発生せず、摩擦による発塵が防止される。
【0086】
このガスフィルタ装置は、例えば600℃以上の高温ガスの濾過に用いても発塵が生じない。
【0087】
この実施の形態では、フィルタシート410と織布411との積層物をバックアップするために、1次室及び2次室にそれぞれ金属薄板の深板よりなるバックアップ材421,422をそれぞれ配置している。なお、1次室の流入口には流入口スペーサ404を配置し、また、この流入口を跨ぐように押えプレート405を配置している。また、2次室の流出口408には流出口スペーサ409が配置されると共に、この流出口408を跨ぐ押えプレート407が配置されている。
【0088】
このようにバックアップ材421,422を1次室及び2次室内に配置することにより、フィルタシート410にガス通過圧が加えられてもフィルタシート410が織布411を介してバックアップされ、フィルタシートが引き伸ばされることが防止され、十分な耐久性が得られる。なお、1次室内のバックアップ材421を省略し、2次室内のバックアップ材422のみを備える構成としてもよい。ただし、1次室内に図示の波板状のバックアップ材421を波条がガス流れ方向(図の上下方向)に沿うように配置すると、1次室内におけるガスの整流効果を得ることができる。
【0089】
【実施例】
第1図に示すガスフィルタ装置10を第21図に示す寸法に従って次のようにして作成した。
【0090】
第21図(a)に示すように、本実施例では、1次室フレーム31と2次室フレーム32とは同一の構成を有し、平均繊維系2μm以下のシリカ繊維製フェルト(Johns Manvill製 Q−Fiber felt 厚み1/2インチ、密度4bs/cuft)を15mm×145mmの大きさに裁断した1対の側辺部材33と、この側辺部材33と同一のシリカ繊維フェルトを10mm×196mmの大きさに裁断した下辺部材(又は上辺部材)34とから組み立てられている。各側辺部材33の長手方向の一方の側面には、その一端側から11mmの位置に10mm×5mmの大きさの切欠き状の凹部33aが形成されている。
【0091】
これらの側辺部材33,33及び下辺部材34からフレーム31,35を組み立てるにあたっては、凹部33aが互いに向かい合うように1対の側辺部材33を平行に配置し、該凹部33aに下辺部材34の両端を嵌め込んで各部材をコ字形に結合する。1次室フレーム31は、このようにして組み立てられたコ字形部材を上辺側が開放されるように配置したものであり、2次室フレーム35は、該コ字形部材を下辺側が開放されるように配置したものである。本実施例では、これらのフレーム31を5個、フレーム35を4個作製した。
【0092】
フィルタ板20は、厚さが0.3mmで板面の大きさが121.5mm×200mmのSUS430ステンレス板に、周囲に幅10mmの余白部分を残して直径3mmの多数の小孔を60度千鳥配置にてピッチ4mmにて穿設してなる支持板21と、シリカ極細繊維製の濾紙(通過風速5.33cm/secにて圧力損失500Pa,0.3μmでのDOP透過率0.0017%)を121.5mm×200mmの大きさに裁断したフィルタシート22とを備えている。該フィルタシート22は、支持板21の一方の板面に取り付けられている。本実施の形態では、このフィルタ板20を8個作製した。
【0093】
1次室11側から該フィルタ板20の上縁部を押える押えプレート23として厚み0.3mm大きさ200×10mmのSUS430ステンレス板を用いた。また、厚さが5mmで、両端面が10mm×10mmの大きさの直方体形状を有したセラミック製の流入口スペーサ25と、この流入口スペーサ25と同一寸法、同一形状のセラミック製流出口スペーサ26を用いた。
【0094】
これらの部材を用い、第1図に示した構成のガスフィルタ装置を上述の手段により作製した。このガスフィルタ装置を作製するにあたっては、各部材間の接合に接着剤やシール材等を使用していないため、作製後に容易に分解して各部材を相互に分離することができる。
【0095】
このガスフィルタ装置の性能を測定したところ、0.47m/minの通風速度で、圧力損失550Pa、0.3μmでのDOP透過率0.0017%であり、フィルタの構造抵抗で圧力損失が若干上昇したものの、捕集効率は濾紙と変わらず、リークがないことがわかった。
【0096】
また、このフィルタを500℃の電気炉に10時間入れ、冷却後、再度性能を測定したが、圧力損失、DOP透過率とも変化は見られなかった。この熱処理を都合、5回繰り返したが、同様に変化は見られなかった。
【0097】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のガスフィルタ装置によると、高い気密性を有するとともに分解が容易で、分解後に各部をひとつずつ速やかに分離することができ、使用後に廃棄される部材の分別も容易に行うことができる。
【0098】
また、フィルタシートを支持板によって強固にバックアップし、ガスフィルタ装置に多量のガスが流入した場合でもそのガス圧によって該フィルタシートが吹き飛ばされたり破れたりすることがないように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスフィルタ装置の斜視図である。
【図2】第1図のガスフィルタ装置のケ−シングの分解斜視図である。
【図3】第1図のガスフィルタ装置の上面図である。
【図4】第1図のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】第4図のV部分の拡大図である。
【図6】第3図のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】第3図のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】第3図のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】第8図のIX部分の拡大図である
【図10】第9図のX部分の拡大図である
【図11】第1図のガスフィルタ装置の要部分解斜視図である。
【図12】第7図のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】実施の形態に係るフィルタ板の構成を示す説明図である。
【図14】第13図のフィルタ板の設置構造を示す要部断面斜視図である。
【図15】実施の形態に係るスペーサの変形例を示す説明図である。
【図16】実施の形態に係るガスフィルタ装置の各部の構成を示す説明図である。
【図17】実施の形態に係るガスフィルタ装置の各部の構成を示す説明図である。
【図18】実施の形態に係るガスフィルタ装置の構成を示す要部断面図である。
【図19】実施の形態に係る1次室フレーム又は2次室フレームの斜視図である。
【図20】実施の形態に係るガスフィルタ装置の構成を示す要部断面図である。
【図21】実施例に係る1次室フレーム及び2次室フレームの構成を示す説明図である。
【図22】実施の形態に係る1次室フレーム及び2次室フレームの構成を示す要部拡大図である。
【図23】別の実施の形態に係るガスフィルタ装置の要部分解斜視図である。
【図24】さらに別の実施の形態に係るガスフィルタ装置の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ガスフィルタ装置
11 1次室
12 2次室
13 流入口
14 流出口
20 フィルタ板
21,311 支持板
22,310,410 フィルタシート
31,301,401 1次室フレーム
35,302,402 2次室フレーム
40 ケ−シング
41 トッププレート
42 サイドプレート
43 トッププレート
44 ボトムプレート

Claims (12)

  1. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と反対の辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、
    該1次室フレームと、該1次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流入口側の縁部に沿って重なり、該縁部を2次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流入側押えプレートが設けられ、
    該2次室フレームと、該2次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流出口側の縁部に沿って重なり、該縁部を1次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流出側押えプレートが設けられ、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  2. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と反対の辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、
    前記フィルタ板は、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  3. 請求項2において、前記フィルタ板の流入口側において、前記フィルタシートの縁部を前記支持板の1次室に臨む側の面から2次室に臨む側の面まで延在させたことを特徴とするガスフィルタ装置。
  4. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側とは反対の辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流出口となっており、
    該フィルタ板の周縁部は、該1次室フレーム及び2次室フレームによって挟み付けられており、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  5. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、
    該1次室フレームと、該1次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流入口側の縁部に沿って重なり、該縁部を2次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流入側押えプレートが設けられ、
    該2次室フレームと、該2次室フレームの両枠面に配置されたフィルタ板との間には、それぞれ各フィルタ板の流出口側の縁部に沿って重なり、該縁部を1次室フレームの枠面に押え付ける1対の帯状の流出側押えプレートが設けられ、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  6. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側が欠落したコ字形の枠状部材からなり、該欠落部が流出口となっており、
    前記フィルタ板は、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  7. 請求項において、前記フィルタ板の流入口側において、前記フィルタシートの縁部を前記支持板の1次室に臨む側の面から2次室に臨む側の面まで延在させたことを特徴とするガスフィルタ装置。
  8. 流入口を有した1次室フレームと、流出口を有した2次室フレームと、該1次室フレームと2次室フレームとの間に介在されたフィルタ板とを備え、
    これらの1次室フレーム、2次室フレーム及びフィルタ板を積層し、一体化してなる積層体と、
    該積層体を収容するケーシングと
    からなるガスフィルタ装置において、
    該1次室フレームは1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流入口となっており、
    該2次室フレームは、該1次室フレームの1辺側と直交する1辺側に枠の内外を連通する開口を有するロ字形の枠状部材からなり、該開口が流出口となっており、
    該フィルタ板の周縁部は、該1次室フレーム及び2次室フレームによって挟み付けられており、
    該ケーシングは、
    該積層体を積層方向の両端側から挟み付ける1対のエンドプレートと、
    該積層体の他の4面のうち流入口を有する面及び流出口を有する面を除く他の2面に取り付けられる1対のサイドプレートと
    を有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  9. 請求項1,4,5及び8のいずれか1項において、前記フィルタ板は、通気性を有した支持板と、該支持板に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなることを特徴とするガスフィルタ装置。
  10. 請求項1,4,5及び8のいずれか1項において、前記フィルタ板は、織布と、該織布に重ね合わされたフィルタシートとを備えてなり、前記2次室フレームで囲まれた2次室内に該フィルタシートを支えるバックアップ材が配置されていることを特徴とするガスフィルタ装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項において、前記ケーシングは、さらに前記積層体の流入口側の面に取り付けられるトッププレートと、該積層体の流出口側の面に取り付けられるボトムプレートとを有することを特徴とするガスフィルタ装置。
  12. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記ケーシングは、さらに前記積層体の流入口側の面で左右のサイドプレートの上辺に沿って延在して取り付けられるトッププレートと、該積層体の流出口側の面で前記1次室フレームの下端面と前記2次室フレームの下面とを押え付けるように取り付けられるボトムプレートとを有することを特徴とするガスフィルタ装置。
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