JP3783112B2 - 多色柄染色方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、染色後の筒編地を解編して得られるニット癖を有する単色のニットデニット糸条における染色柄を複雑かつ多色化することからなる多色柄染色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスペースダイドヤーンのニットデニット加工法は浸染と捺染によるものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭53−49142号公報(実施例1)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような、筒編地の捺染加工によっても本発明と類似の多色柄は得られるが、捺染用彫刻ロールが高価で製作に時間を要するため、糸条の加工費が高くなり、捺染面(上面)と底面の濃淡差と、染色模様の変更、加工納期などに問題があった。
【0005】
本発明の課題は、上記従来の問題点を解消することにあり、筒編地の染色に多色柄染色方法を新たに適用するための加工手段と多色化の方策を鋭意検討して、多色柄パターンが容易に得られ、染色模様の変更や加工納期などを簡単に行うことができる多色柄染色方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、
走行する筒編地の上面に該筒編地の幅方向に複数の染液塗布ノズルを有する染液ヘッドを設置し、該染液ヘッドを固定あるいは筒編地の走行方向に対し回転揺動せしめ、かつ該筒編地を染液塗布ノズルに対して近接、離反させながら該染液塗布ノズルから任意の異色の染液を連続的および/または断続的に供給せしめることを特徴とする多色柄染色方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。
図1(a)、(b)は本発明に採用される染液塗布ノズルの一例を示す構造図であり、図2は本発明に採用される複数の該染液塗布ノズルを有する染液ヘッドの例を示す模式図であり、図3は本発明の多色柄染色加工の一例を示す工程図であり、図4は本発明で得られる各種多色柄の基本パターン例を示す図である。
図1(a)は一般タイプの染液塗布ノズル1、(b)は圧空の導入口2を有する霧吹きタイプの染液塗布圧空ノズル1’であり、図2は被染物である筒編地の幅方向に異色の染料を塗布するのに必要な複数の染液塗布ノズル1を取り付けた染液ヘッド3であって、図中の染液塗布ノズル以外はかかる染液塗布ノズル1の取り付け穴の位置のみを示している。
【0008】
図3は本発明による多色柄染色加工の工程図であって、被染物の筒編地6は張力調整装置7を経て引き出され、染料が染液タンク4から液量制御装置5を経て図2の染液ヘッド3に取り付けられた複数の染液塗布ノズル1により、該染液塗布ノズル1と楕円状の筒編地支えロール9の間を走行する該筒編地の上面側から塗布された後、1対の引き取り兼絞りロール8によって引き出されて振り落としロール10を介して台車11に積載し次の乾燥および蒸し工程(図示なし)に移して染料の固着処理を行う。
【0009】
ここで該筒編地の支えロール9の回転位置によって染料の塗布状態が大きく変わり、図3に示すような一般的な連続塗布による基本パターンを得るには、該筒編地を染液塗布ノズルに対して近接、離反させて、すなわち、染液塗布ノズル1と筒編地支えロール9の間隔を接触状態ないしは極力小さくし、また滴下塗布による基本パターンを得る場合は染液塗布ノズル1と筒編地支えロール9の間隔を染液が点滴状態で落下する程度にまで大きくする。それ故、該筒編地の支えロール9を任意に連続回転させることで連続塗布と滴下塗布の基本パターンを混在せしめることができる。
【0010】
さらに、染液ヘッド3を回転揺動せしめることにより一般的な直線状の基本パターンを波形の曲線状の基本パターンに変えることができる。つまり駆動モーター12の回転盤と該回転盤よりも直径が大きい筒編地支えロール9の回転盤において両回転盤上の偏心点を伝達ロッド13で連結することにより駆動モーターの回転運動を筒編地支えロールへの直線運動に変換する機構を有するようにしたものである。
【0011】
図4は3色異染による多色柄の基本パターン例であって、左側の区分に染液ヘッドを固定した場合に得られる直線パターンと円弧状に回転揺動せしめた場合に得られる波形パターンを分類し、上側の区分に図1(a)に示すような一般タイプの染液塗布ノズルを用いる染液の連続塗布と染液の滴下塗布とに分類しているが、かかる滴下塗布の場合には染料の塗布において筒編地支えロール9の上面の高さを調節して染液塗布ノズル1と筒編地6の間隔を広げるように条件設定する。さらに、かかる滴下塗布では図1(b)に示すような霧吹きタイプの染液塗布圧空ノズル1’を採用することで滴下する染液の雫を該注染圧空ノズルの空気導入口から吹き込まれる空気流によって霧状に分散せしめられるため、該筒編地を解編して得られるこのニットデニット糸条とすることにより、新たな多色柄パターンが容易に得られ各種の組み合わせを可能にする。
【0012】
【実施例】
実施例1
図3に示す本発明の多色柄の染色工程において、被染物には事前に皺や引きつれなどの不良部を修正したポリエステル仮ヨリ加工糸167デシテックス/2−72フィラメント使いの20G筒編地を供し、該筒編地は最初の張力調整装置7を経て引き取り兼絞りロール8によって引き出され、染液ヘッド3と走行する該筒編の支えロール9の間において編地の上面側から染液ヘッド3に取り付けられた染液塗布ノズル1の作用、つまり走行する幅100mmの筒編地の幅方向に7mm間隔で千鳥状に16本配列された注染ノズルのうち14本の染液塗布ノズルに7色の染液を直線状パターンの多色柄として筒編地上に塗布した後、送り出し兼絞りロール8により振り落としロール8を介して台車11に積載し乾燥および蒸し加工した。得られた筒編地は図4の染液ヘッドを固定した場合に得られる直線パターンに示すような多色柄パターンを得た。
【0013】
【発明の効果】
一般タイプの染液塗布ノズルを用いた筒編地面への染料の連続塗布と編地支えロールの高さ調節による滴下塗布、さらに霧吹きタイプの染液塗布圧空ノズルを用いて染液を分散せしめるなど各種の多色柄パターンが得られ、筒編地において異色柄の多様化が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に採用される染液塗布ノズルの一例を示す構造図である。
【図2】本発明に採用される複数の該染液塗布ノズルを有する染液ヘッドの例を示す模式図である。
【図3】本発明の多色柄染色加工の一例を示す工程図である。
【図4】本発明で得られる各種多色柄の基本パターン例を示す図である。
【符号の説明】
1:染液塗布ノズル
1’:染液塗布圧空ノズル
2:圧空導入口
3:染液ヘッド
4:染液タンク
5:液量制御装置
6:筒編地
7:張力調整装置
8:引き取り兼絞りロール
9:編地支えロール
10:振り落としガイド
11:台車
12:駆動モーター
13:運動伝達ロッド
Claims (1)
- 走行する筒編地の上面に該筒編地の幅方向に複数の染液塗布ノズルを有する染液ヘッドを設置し、該染液ヘッドを固定あるいは筒編地の走行方向に対し回転揺動せしめ、かつ該筒編地を染液塗布ノズルに対して近接、離反させながら該染液塗布ノズルから任意の異色の染液を連続的および/または断続的に供給せしめることを特徴とする多色柄染色方法。
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